演題:「私の目指す視覚リハビリテーションとは」
講師:吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会会長)
日時:平成25年4月10日(水)16:30 ~ 18:00
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
【抄録】
私は、先天性白内障手術後の無水晶体眼で矯正視力右0.03、左0.1のロービジョンがあり、原因不明で大腿骨が外側に湾曲するという重複障害を持って生きて来た。
大学卒業後、その頃社会問題になりつつあった中途視覚障害者に対する相談業務を行うようにいわれて、名古屋ライトハウスあけの星声の図書館(点字図書館)に就職。そこで出会った中途視覚障害者の姿に衝撃を受け、視覚障害リハビリテーションの普及を自分のライフワークと決めた。
本講演では、主に高知女子大時代に行った視覚障害リハビリテーションシステム構築活動を通して出会ったことから学んだこと、自己のロービジョン当事者の体験などを通じて感じた様々な不満などから、思い描くようになった「私の理想とする視覚リハビリテーションのあり方」について述べることを目的とする。
私がする話は、訪問でリハビリテーションを行っている視覚障害者生活訓練指導員(歩行訓練士)や相談支援に携わっている人たちの間では、「そういうことは良くあるね」といわれている問題点だが、きちんとした調査などで学問的に証明されていない事である。この機会に多くの皆さんに感心を持っていただき、研究分野からのアプローチの道が開けたらと思う次第である。
【略歴】
1947年 東京生まれ 65歳
1968年 東京教育大学(現筑波大学)付属盲学校高等部普通科卒業
1970年 日本福祉大学社会福祉学部入学
1974年 同卒業、名古屋ライトハウスあけの星声の図書館に中途視覚障害者の相談業務担当として就職(初めて中途視覚障害者と出会う)
1977年 東京都児童相談センター入都(障害者雇用枠)
1989年 日本女子大学文学研究科博士課程前期社会福祉専攻入学
1991年 同上終了(社会学修士)
1991年10月~1999年3月まで 東京都立大学(現首都大学)人文学部社会福祉学科助手
1999年4月~209年3月まで 高知女子大学社会福祉学部講師→准教授
2008年4月~任意団体視覚障害リハビリテーション協会長
【済生会新潟第二病院眼科 勉強会連絡先】
950-1104 新潟市西区寺地280-7
済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗
phone : 025(233)6161 fax : 025(233)6220
e-mail:gankando@sweet.ocn.ne.jp
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興味があって参加可能な方は、遠慮なくご参加下さい。どなたでも大歓迎です。
(参加無料、事前登録なし、保険証不要)。ただし、お茶等のサービスもありません。悪しからず。
今回の勉強会の一部は、「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力によりネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。下記のいずれでも視聴できます。
http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
http://nitsc.eng.niigata-u.ac.jp/saiseikai/
録画はしておりません。当日の視聴のみ可能です。
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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。
参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。
眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
場所:済生会新潟第二病院眼科外来
*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
1)ホームページ「すずらん」
新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している
音声パソコン教室ホームページ
http://www11.ocn.ne.jp/~suzuran/saisei.html
2)済生会新潟第二病院 ホームページ
http://www.ngt.saiseikai.or.jp/02/ganka/index5.html
3)安藤 伸朗 ホームページ
http://andonoburo.net/
【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成25年5月8日(水)16:30~18:00
「インクルーシブ教育システム構築と視覚障害教育盲学校に求められるもの~」
小西 明 (新潟県立新潟盲学校:校長)