『第13回 越後眼科研究会』 案内

この記事は、2013年4月3日配信。

 日 時:平成25年4月20日(土)17:00〜19:30  
 場 所:チサンホテル&コンファレンスセンター新潟(湯沢の間)      
     新潟市中央区笹口1-1 電話:025-240-2111(代表)  
 特別講演  森 和彦 (京都府立医科大学眼科学教室 講師)
 演題 『緑内障手術 〜建前と本音〜』  

      会 費:1,000円

 新潟県の眼科勤務医が中心となって「越後眼科研究会」を、平成19年5月に立ち上げ、年に2回開催しています。日頃抱えている問題や症例を話し合い、また全国で活躍している先生をお呼びして最新・最前線のお話を伺っています。

 今回は、緑内障でご活躍の、森 和彦先生(京都府立医科大学眼科 講師)をお呼びしました。『緑内障手術~建前と本音~』という演題です。また一般演題も新潟県内から5題集まりました。どの演題も熱い討論が期待できます。

 病院勤務医のみならず、開業医、大学勤務医、研修医、視能訓練士、看護師など多くの方々に参加して頂きたいと存じます。お気軽にご参加下さいますようお願い申し上げます。

 

 注)医療関係者のみ(含:学生)へのご案内です

 

17:00 一般演題   講演7分 質疑5分
        座長 村上 健治 (新潟市民病院)
 1)「アイファガン点眼液0.1%について」
  ○千寿製薬株式会社

 2)「当院での繊維柱帯切除術と術後管理」
  ○福島 淳志 (厚生連長岡中央綜合病院) 
   繊維柱帯切除術はシンプルなオペにも思えますが、術中、術後の細かいこだわり、バリエーションが術者により多々あるように思います。自分自身もまとめて考えたことなかったので、この機会に整理し発表させて頂きます。

 3)「当科での白内障手術教育 CCCの作成法」
  ○村上 健治、根本 大志 (新潟市民病院) 
   CCCの作成は安全な白内障手術を行うためには必須の手技である。粘弾性物質は多数ありCCCをチストトームで行う術者もいれば前嚢鑷子で行う術者もいる。当科での作成法を紹介する。また白内障手術の全くの初心者にCCCを教える場合、どの方法がよいか皆様のお知恵を拝借したい。

 4)「網膜色素変性に伴う黄斑浮腫に対する硝子体手術」〜全国の網膜硝子体専門家へのアンケートの結果から〜
  ○安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院) 
   網膜色素変性(RP)に黄斑浮腫を伴うことが知られている。治療法のないRP患者に眼科医が出来る治療の一つが黄斑浮腫の治療である。この治療について網膜硝子体専門医にアンケート調査を行った。結果、一番選択されたのは、炭酸脱水素酵素阻害剤の内服・点眼、硝子体手術は慎重な適応が求められた。

 5)「当院における2003年出生の低体重出生児の、3、6、9歳時の眼科的予後に関する検討」
  ○橋本 薫、吉田 博光、田中 玲子、武田 啓治 (長岡赤十字病院眼科)
   平成15年当院NICUで 眼科診察をした低出生体重児の視力経過の検討。対象は45名中、3,6,9歳時の診察時に2回以上視力検査を施行した7名。治療を行ったのは5名。9歳 時に0.4以上の視力を得たのは14眼中8眼。視力結果に出生体重1000g未満と以上で差がなかった。治療開始時期が大事と思われた。

 6)「縫着眼内レンズの傾斜補正で乱視が軽減した一例」
  ○山本 晋 (笹出線 近江眼科/新潟医療センター)
   関 正明 (せき眼科/新潟医療センター)
 (症例)他院にて水晶体再建術中に破嚢し、前部硝子体切除、眼内レンズ縫着を行われた83歳女性。前房、硝子体中に水晶体皮質が残存し、高眼圧をきたしたため新潟医療センターにて硝子体手術を施行した。術中に傾いた眼内レンズの位置補正を行ったところ、全乱視が術前-6.5D→術後-0.5に軽減した。

 

18:15 特別講演
        座長 福島 淳志 (厚生連長岡中央綜合病院)
 演題:『緑内障手術 〜建前と本音〜』
 講師:森 和彦 (京都府立医科大学 眼科学教室 講師) 

 

*尚、講演会終了後、19:30より『佐渡の間』にて情報交換会を予定しております。

 

 越後眼科研究会世話人
  安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)  
  村上 健治 (新潟市民病院)
  鈴木 恵子 (新潟県立吉田病院)
  橋本 薫 (長岡赤十字病院)
  福島 淳志(長岡中央綜合病院:当番幹事) 

 共催:越後眼科研究会  千寿製薬株式会社

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特別講演
 演題:「緑内障手術 〜建前と本音〜」
 講師: 森 和彦
    (京都府立医科大学 眼科学教室 講師)

【講演抄録】
 緑内障ガイドラインによれば緑内障の治療は薬物・レーザー・手術から選択し、観血的手術は薬物治療やレーザー治療などの他の治療法が適切に行なえない症例や十分な眼圧下降が得られないと考えられる症例が適応とされる。その理由として、合併症なく長期にわたって眼圧をコントロールできる安全で確実な緑内障手術は存在せず、いまだに試行錯誤が繰り返されていることが挙げられる。これまでは合併症が多いものの眼圧下降作用が強力な線維柱帯切除術を少しでも安全な手術とするべく、数多くの改良が試みられてきた。

 今年、わが国において認可されたシャント手術に対する期待は大きいが、実際のところは濾過手術の宿命からは逃れることができず、残念ながら理想からはほど遠いと言わざるを得ないように思われる。本講演では現在のわれわれの行なっている線維柱帯切除術を紹介するとともに、実際に思惑通りに行かなかった症例を呈示し、参加された先生方とともにレクトミーとシャント手術の建前と本音に迫ってみたい。

【略 歴】
  氏  名  森 和彦(もり かずひこ)
  生年月日  昭和38年9月2日 生まれ

 学歴・職歴
  昭和 63年3月 京都府立医科大学 卒業
  昭和 63年4月 京都府立医科大学眼科学教室 入局
  平成 元年4月 京都府立医科大学大学院博士課程医学研究科
  平成 3年4月 アメリカ国立衛生研究所眼研究部門(NIH/NEI)客員講師
  平成 5年7月 福井医科大学眼科学講座 助手
  平成 7年4月 京都府立医科大学眼科学教室 助手
  平成 11年4月 京都府立医科大学眼科学教室 講師
  平成 15年4月 京都府立医科大学大学院医学研究科視覚機能再生外科学
         (眼科学教室)講師 
   現在に至る

 



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