第22回視覚リハ大会・ランチョン1 「最近の眼科医療とロービジョンケア」(1)

この記事は、2013年6月3日配信。

第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
 ランチョンセミナー 1「最近の眼科医療とロービジョンケア」
  (1)『ここまで進化している!眼科の検査と治療の最前線』
   長谷部 日 (新潟大学医学部講師:眼科)
    日時 : 2013年6月22日(土)11:55〜12:45
    会場 : チサンホテル 4階 越後の間(東)
    共催  新潟ロービジョン研究会2013  

 眼科は技術革新が非常に早い分野である。かつては考えもつかなかったような検査方法や治療方法が次々と登場し、様々な目の疾患の治療成績の向上に結びついている。 

 最近の眼科診療を最も大きく様変わりさせたのはOCTという眼底検査装置である。ものを見るために最も重要なフィルムである網膜は厚さ0.1~0.2mmと非常に薄く、しかも透明である。このため生体の網膜の状態を詳細に観察することは不可能であった。しかしOCTは網膜の断層写真を簡単に撮影でき、しかもそこには網膜の微細な層構造が顕微鏡なみの高い解像度で写っている。OCTの登場によって様々な眼底疾患の病態が解明し、治療方法が大幅に進歩した。OCTは現在の眼科診療に欠かせない検査装置となっている。 

 眼底疾患の手術方法も大きく様変わりした。現在ではわずか0.5mmの太さの手術器具が、大半の眼底疾患の治療に使用可能となっている。手術器具が細く小さいということは、目にできる傷が小さくて済むということである。この結果、手術の傷口を縫合する機会が減り、傷口や縫合糸の刺激が原因となる術後の異物感が減り、さらに炎症が軽くなったおかげで術後の回復も早くなった。現在ではさらに細い手術器具の開発も進みつつある。 

 治療が難しかった加齢黄斑変性は、今や薬剤の注射だけで済む場合が多い。十数年前まで加齢黄斑変性には安全で有効な治療方法が存在しなかったのだが、様々な治療方法が次々と生み出され、あっと言う間に入院の必要すらなくなってしまった。現在ではこの他にもいろいろな眼底疾患に対して手術以外の治療方法を選択できるようになってきた。 

 そして最近ではiPS細胞の話題からも目が離せない。ちょっと勉強を怠っていると最新の医療からすぐに取り残されてしまう、それが現代の眼科である。本ランチョンセミナーではそんな眼科診療の進歩を、一部ではあるが紹介したい。

 

【略歴】
 H4年 新潟大学医学部卒業、新潟大学眼科入局
 H6年~H10年 新潟大学医学部大学院(医学博士)
 H11年~H12年  燕労災病院眼科
 H13年~ H14年  聖隷浜松病院眼科
 H19年~  新潟大学医歯学総合病院助教
 H25年~  新潟大学医学部講師 

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【ランチョンセミナー】 (協賛:新潟ロービジョン研究会2013)
     6月22日(土)11:55~12:45   (昼食~数に限りがあります)
  会場1.チサンホテル 4階 越後の間(東)
    最新の眼科医療とロービジョンケア
    「ここまで進化している!眼科の検査と治療の最前線」
          長谷部 日 (新潟大学医学部講師;眼科)
    「医療のなかでのロービジョンケアの役割」
          新井 千賀子 (視能訓練士:杏林大学)

  会場2.ときめいと 2階 会議室AB
    「『生きる』を変える,携帯端末と視覚リハ事情」
          三宅 琢(Gift Hands)、氏間 和仁(広島大学) 

*第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
 プログラム:http://andonoburo.net/on/1871



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