第22回視覚リハ大会 特別企画-3 「盲学校での中途視覚障害者支援」

この記事は、2013年6月13日配信。

第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 特別企画-3
 「盲学校での中途視覚障害者支援」
  司 会:小西 明 (新潟県立新潟盲学校 校長)
  話題提供:中村 信弘(秋田県立盲学校 校長)
  情報提供:田邊 佳実
      (日本ライトハウス/視覚障害生活訓練指導者養成課程研修生)
    日時:平成25年6月23日(土) 11時10分〜12時
    会場:チサンホテル新潟 越後の間(東) 4階
    最新情報:http://andonoburo.net/on/1690 

 平成24年度の新潟県内の視覚障害1・2級の身体障害者手帳取得人数は、3,770人である。このうち、18歳以上が3,708人で全体の98.4%を占める。障害者手帳(視覚)を取得した者の支援組織として、県内では新潟盲学校、新潟大学ロービジョン外来、視覚障害者福祉協会、NPO法人等があるが、一人一人のニーズに応じた個別の支援計画や個別の指導計画により、総合的に支援する生活訓練等を行う専門的な機関はない。 

 これまで、新潟盲学校では教育相談等において社会生活、家庭生活上の相談に対応はしてきたが、成人の中途視覚障害者が日常生活技能を身に付けるためには、多くの時間と専門的な支援が必要である。そのため、専門的な支援を求めて、リハビリテーションセンター等を利用しているのが現状である。 

 また、近年新潟盲学校の教育相談における18歳以上の成人の主訴を分析すると、理療による職業自立を強く希望する傾向から、視覚障害に起因する現状改善のための方法を身に付けたいと望んでいることが多い。具体的には視能訓練や歩行訓練、パソコン操作などの情報処理、点字の読み書き、補助機器の使い方等の希望である。成人の中途視覚障害者の多くが、高等部理療科の学習以前に、生活の不自由や不便さの解消を求めている傾向がうかがえる。 

 これらのことから、成人の中途視覚障害者のニーズは、日常生活の技能や趣味、理療による職業自立の基盤としての生活技能の習得であることが分かる。そこで、盲学校が生活技能向上の場を確保し、視覚障害教育と視覚障害者の社会・職業自立の充実に繋がる高等部専攻科生活技能科(仮称)の設置を提案したい。 

  ここでは、盲学校に生活情報科を設置し、先進的にこの領域で成果を上げている秋田盲学校長を招聘し、設置までの経緯や現状と課題等について話題提供していただき、それらについて意見交換したい。また、実際の指導に当たる生活訓練指導員の最新の報告なども採り入れ、今後の在り方を考えたい。 

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*第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 プログラム
  http://andonoburo.net/on/1871 

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『第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会』
 期 日: 2013年6月21日(金)プレカンファレンス
               22日(土)・23日(日) 本大会
 会 場:「チサン ホテル & コンファレンスセンター 新潟」4階
     「新潟大学駅南キャンパスときめいと」 2階
 メインテーマ: 「見えない」を「見える」にする「心・技・体」
 主   催 : 視覚障害リハビリテーション協会
 主   管 : 第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会実行委員会
 大 会 長 :  安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
 実行委員長 : 渡辺 哲也 (新潟大学工学部 福祉人間工学科)
 ホームページ: http://www.jarvi2013.net/



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