第22回視覚リハ大会 懇親会   「越後瞽女唄」
2013年6月15日

第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 懇親会
 日時:平成25年6月22日(土) 19時10分~21時
 会場:チサンホテル新潟 越後の間(東西) 4階
 懇親会費:5,000円(22日14時で受付を終了致します)
 http://www.jarvi2013.net/gala-dinner   
大会最新情報:http://andonoburo.net/on/1690

 新潟は、全国の誇れる自然に恵まれ、美味しい食材・お酒に恵まれております。今大会の懇親会では皆さまに堪能して頂くため地物の食材をふんだんに用いた食事と、「新潟の地酒」各種を取り揃えた利き酒コーナーもご用意します。  
 最大の呼び物は、生の越後瞽女唄のご披露です。我が国における視覚障害者の就労の歴史を考える時、瞽女の存在はとても重要です。食べながら、飲みながら、聞きながら、色々の事を感じて頂きたいと思います。

『越後瞽女唄(えちごごぜうた)にふれる』  
 萱森直子 (かやもり なおこ)
 「瞽女」(ごぜ)・・・三味線を携え唄をうたい、旅をして回っていた目の不自由な女性達です。山梨や富山などにも瞽女の記録が残っています かつては全国にたくさん存在していたのですがみな早くに途絶えてしまい、この越後の地でだけ最近まで残っていました。唄う側も聞く側も名もなき生活者であったその芸には「生きる力」を感じさせるパワーがみなぎっています。視覚に頼らないからこそ生まれるその芸の魅力・・・自在な即興性、多様なものをとりこむ柔軟さ、力強さ・・・

 そして瞽女唄の最も大きな特徴は、その「響き」です。「地の底からわいてくるような」「飾らない、ひたすら激しいその存在感」「土と向き合い生きる人々の生活感」そんな言葉で表現される 荒々しく、気迫に満ちたその音世界を感じていただきたいと思っています。

鴨緑江節(おうりょっこうぶし)  
 暗いイメージがついてまわりがちな瞽女唄ですが、瞽女は娯楽の担い手でした。瞽女ならではの笑い、瞽女ならではの生活感にあふれた文句に、かつての「ごぜやど」の空気と先人達の息遣いを感じていただけるのではないでしょうか。

祭文松坂(さいもんまつさか) 巡礼おつる 二の段   
 瞽女の芸の中心にあるのが「祭文松坂」です 物語を一段、二段、と三味線にのせて語ってゆきます。「巡礼おつる」は数ある演目の中でも人気の高いものの一つ、全部で二時間弱ほどになるお話です。このたびはその中ほどの部分、幼いころに生き別れた顔も知らない親をさがして旅をする娘おつると、親と名乗ることのできない母・おゆみとの情愛を語る場面をきいていただきます。

高田瞽女の佐渡おけさ   
 港から港へ・・・北前船によって運ばれ各地で独自の形となって花開いた文化があります。この「佐渡おけさ」「越後追分」などの瞽女唄もその流れの中にあります。民謡としてよく知られているものとは一味違うおもしろさを味わっていただけるものと思います。

【萱森直子(かやもり なおこ)プロフィール】  
 「最後の瞽女」とよばれ「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」保持者として国から認定された故小林ハル(2005年105歳で死去)に師事。長岡、高田、両系統の瞽女唄を直接伝授をうけた唯一の伝承者。現代の解釈や晴眼者の感覚で手を加えることをせず「かつての瞽女の芸を風土や精神性とともに再現できるただひとりの唄い手」と高い評価を得ている。  
 新潟市民藝術文化会館(りゅーとぴあ) こけら落とし 
 「ユーラシアオデッセイ」 にてユーラシア各国のアーティストと競演    
 NHK「新日本紀行ふたたび」  
 NHK オーディオドラマ 「女歌 夢の道行」(石川さゆり主演)制作に参加  
 京都清水寺 本尊開帳記念 奉納演奏  
 石川さゆり主演舞台 「夢売り瞽女」(名古屋御園座・大阪新歌舞伎座)ごぜ唄指導・三味線協力  
 他 全国にて公演多数
http://www.echigo-gozeuta.com/