済生会新潟第二病院眼科で、1996年(平成8年)6月から毎月行なっている勉強会の案内です。参加出来ない方は、近況報告の代わりにお読み下さい。
日時:平成25年7月10(水)16:30 ~ 17:30
*終了時間がいつもより30分早くなります。ご留意下さい。
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
「新潟盲学校弁論大会 イン 済生会」
(1)「自分を信じて」 中学部 3年
(2)「一冊から得られること」 高等部 普通科 2年
【抄録】
(1)「自分を信じて」
新潟県立新潟盲学校 中学部 3年
自分はできない。あきらめようか。そう思ったことはありませんか。私もそう思ったことは何回もあります。
そんな中、ある出来事をきっかけに、「これからの人生あきらめなければ何かが見えるはず!」と思えるようになりました。そこまでにいたる出来事と気持ちの変化を語ります。
(2)「一冊から得られること」
新潟県立新潟盲学校 高等部 普通科 2年
皆さんは、自分にとって最高の一冊と呼べる本がありますか?私はある短編小説を読み、その面白さに心を引かれ、本を読むようになりました。
私がその本と出会ってから今まで、本を読んで良かったと感じたことを紹介し、皆さんに読書の良さを知ってもらいたいと思います。
【済生会新潟第二病院眼科 勉強会連絡先】
950-1104 新潟市西区寺地280-7
済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗
phone : 025(233)6161 fax : 025(233)6220
e-mail:gankando@sweet.ocn.ne.jp
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興味があって参加可能な方は、遠慮なくご参加下さい。どなたでも大歓迎です。(参加無料、事前登録なし、保険証不要)。ただし、お茶等のサービスもありません。悪しからず。
今回の勉強会は、ネット配信は致しません。悪しからず。
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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。
参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。
眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
場所:済生会新潟第二病院眼科外来
*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
1)ホームページ「すずらん」
新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
http://www11.ocn.ne.jp/~suzuran/saisei.html
2)済生会新潟第二病院 ホームページ
http://www.ngt.saiseikai.or.jp/02/ganka/index5.html
3)安藤 伸朗 ホームページ
http://andonoburo.net/
【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成25年8月7日(水)16:30 ~ 18:00
「楽しい外出をサポートします! ~『同行援護』その効果とは!?~」
奥村 京子 (社会福祉法人新潟市社会福祉協議会)
平成25年9月11日(水)16:30 ~ 18:00
「言葉 ~伝える道具~」
多和田 悟 (公益財団法人日本盲導犬協会 訓練技術担当理事)
平成25年10月9日(水)16:30 ~ 18:00
「眼科医として私だからできること」
西田 朋美 (国立障害者リハビリテーションセンター病院第二診療部 眼科医長)
平成25年11月13日(水)16:30~18:00
演題未定
櫻井 浩治 (精神科医、新潟市)
平成25年6月21日(金)午後から23日(日)13時半まで、チサンホテル新潟と新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」で視覚リハ大会を行いました。
過去最大の一般演題数(81演題)、抄録作成支援委員会による全抄録の査読、想定外と言ってもいいほどの参加者数(500名超)、過去最大数の総会出席者数(100名超)、過去最大数の懇親会出席者数(200名超)、大会が行ったランチョンセミナー(2会場共に150名超)、招待講演を市民公開講座として誰でも参加できたこと+TV中継にて別会場で視聴+ユーストリームを介して全国への配信(講演会場350名+TV中継会場100名+ネット配信視聴400名 合計850名)。
会場が狭くて立ち見が出たり、ランチョンセミナーのお弁当が足りなかったり、懇親会では食べるものがすぐになくなってしまったりと最後まで皆様にはご迷惑をお掛けしてしまいました。
至らぬことの多い大会長でしたが、これをカバーして下さった実行委員の皆様やバイトや労務提供の皆様、そして何よりも大会参加者のご協力により、無事に終了できましたことを感謝致します。
第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
大会長 安藤伸朗
【主催】
視覚障害リハビリテーション協会
【主管】
第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会実行委員会
【事務局】
第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会実行委員会事務局
〒950-2181 新潟市西区五十嵐2の町8050番地
新潟大学 工学部 福祉人間工学科 渡辺研究室内
E-mail : jarvi2013info@eng.niigata-u.ac.jp
FAX:025-262-7198
【実行委員会】
大 会 長:安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科)
実行委員長 :渡辺 哲也(新潟大学工学部福祉人間工学科)
副 委 員 長: 松永 秀夫(新潟県視覚障害者福祉協会)
委 員:伊佐 清 (トプコンメディカル新潟)
石井 雅子 (新潟医療福祉大学医療技術学部)
小島 紀代子(NPO法人障害者自立支援センターオアシス)
小西 明 (新潟県立新潟盲学校)
中野 真範 (株式会社 新潟眼鏡院)
張替 涼子 (新潟大学医学部 眼科)
星野 恵美子(新潟医療福祉大学社会福祉学部)
山口 俊光 (新潟市障がい者ITサポートセンター)
山田 幸男 (信楽園病院内科 新潟県保健衛生センター)
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『視覚障害リハビリテーション協会』 とは?
視覚障害日常生活訓練研究会(1972年)、日本視覚障害歩行訓練士協会(1977年)、日本視覚障害リハビリテーション協会(1987年)、ロービジョン研究会(1988年)が統合して、1992年2月15日に設立されました。
本会は、視覚障害者に対する、福祉・教育・職業・医療等の分野におけるリハビリテーションに関心をもつ者の相互の学際的交流を図り、理解を深めるととも に、指導技術の向上を図る活動を通して、視覚障害者のリハビリテーションの発展・普及に寄与することを目的としています。様々な業種の方が、専門の枠を乗 り越えて討論できるのが魅力です。
視覚障害リハビリテーション協会
http://www.jarvi.org/
今日から第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会が本格的にスタートです。見どころ、聞きどころ、満載です。
http://andonoburo.net/on/1690
会場:チサンホテル新潟 4階 越後の間(東)
時間:開場8時30分 9:00〜19:00
8:30~ 受付開始
9:00~9:10 【開会式】
9:10~10:00 【口頭発表 1)一般講演】
※発表者のみ掲載しています。
(会場:チサンホテル 4階 越後の間/東)
座長:田中 雅之(名古屋市総合リハビリテーション事業団)
仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター病院)
1.震災半年後以降に多数が亡くなられていた視覚障害者
加藤 俊和(全国視覚障害者情報提供施設協会)
2.わが国における盲ろう者の実態についての調査~身体障害者手帳の交付状況をもとに~
前田 晃秀(東京都盲ろう者支援センター・筑波大学人間総合科学研究科)
3.盲ろう者のより安全な単独歩行を実現するために行った盲導犬貸与の事例報告
益野 健平(公益財団法人 日本盲導犬協会)
4.中間型アウトリーチ支援の実践可能性
西脇 友紀(国立障害者リハビリテーションセンター病院)
5.視覚障害者に対する化粧療法の可能性~社会復帰に有効にはたらいた一例~
松下 惠(ケアメイク*リハビリテーション協会)
10:00~10:50 【特別講演1 テーマ「技」】
座長:小田 浩一(東京女子大学)
「視覚障がい者はどうして支援機器を使わないのか?」
林 豊彦(新潟大学教授 工学部福祉人間工学科)
http://andonoburo.net/on/1995
10:50~11:40 【特別企画2】
「視覚障害者とスマートフォン」
渡辺 哲也 (新潟大学工学部 福祉人間工学科)
http://andonoburo.net/on/2014
11:55~12:45 【ランチョンセミナー】
昼食付講演(協賛:新潟ロービジョン研究会2013)
各会場に弁当を150食用意します。数に限りがあること承知下さい
会場1(チサンホテル越後の間(東))
最新の眼科医療とロービジョンケア
「ここまで進化している!眼科の検査と治療の最前線」
長谷部 日 (新潟大学医学部講師・眼科医)
http://andonoburo.net/on/1981
「医療のなかでのロービジョンケアの役割」
新井 千賀子 (杏林大学・視能訓練士)
http://andonoburo.net/on/1987
会場2(ときめいと講義室A・B)
「『生きる』を変える,携帯端末と視覚リハ事情」
三宅 琢(Gift Hands),氏間 和仁(広島大学)
http://andonoburo.net/on/1967
12:55~13:55 【視覚障害リハ協会総会】
総会、表彰式、次回大会案内
会場:「ときめいと」講義室AB
14:15~15:05 【口頭発表 2)特集スマートサイト】
※発表者のみ掲載しています。
(会場:チサンホテル 4階 越後の間/東)
座長:川瀬 和秀(岐阜大学)
張替 涼子(新潟大学)
1.仙台・宮城版スマートサイトの仕組みと経過
佐渡 一成(さど眼科)
2.北海道地域におけるスマートサイトモデルの展開
永井 春彦(勤医協札幌病院眼科)
3.岡山県版リーフレット「かけはし」の報告
守本 典子(岡山大学眼科・岡山県視覚障害を考える会)
4.アメリカ合衆国の視覚障害リハビリテーション施設における「スマートサイト」活用の現状調査
伊東 良輔(社会福祉法人北九州市福祉事業団)
15:05~15:55 【特別講演2 テーマ「心」】
座長:吉野 由美子(視覚障害リハビリテーション協会)
「視覚障害者に対するこころのケア」
山田 幸男(信楽園病院/NPO法人 障害者自立支援センター オアシス)
http://andonoburo.net/on/2000
16:00~18:00 【ポスター発表】
http://andonoburo.net/on/1901
チサンホテル越後の間(東)(30題)
ときめいと講義室A・B(42題)
討論時間 奇数演題:16:00~17:00
偶数演題:17:00~18:00
17:10~18:00 【関連企画2】視能訓練士講習会
(ときめいとミーティングルームA)
視能訓練士のみ対象
18:10~19:00 【関連企画3】地域ブロックの会
会場:ときめいと講義室 ロビー
19:10~21:00 【懇親会】
(チサンホテル越後の間 東西)
http://andonoburo.net/on/2029
『招待講演』 市民公開講座 共催「新潟ロービジョン研究会2013」
2013年6月23日(日) 開場8時30分 講演9:00〜10:50
座長 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
1)「iPS細胞を用いた網膜再生医療」
高橋 政代 (理化学研究所)
http://andonoburo.net/on/1955
2)「網膜色素変性、治療への最前線」
山本 修一 (千葉大学眼科教授)
http://andonoburo.net/on/1961
【本講座を聴講する3つの方法】
1.ユーストリーム(USTREAM)にて、全国に配信
下記、URLにアクセス下さい。どなたでもアクセスできます。
http://tv.jarvi2013.net/
2.視覚リハ大会に参加登録している方 講演会場で聴講
チサンホテル 4階 越後の間(東)
3.視覚リハ大会に参加登録していない方 TV中継会場で聴講
新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」(チサンホテルと同じ建物 2階)
http://www1.niigata-u.ac.jp/tokimate/
市民公開講座 共催「新潟ロービジョン研究会2013」
市民公開講座として開催します。どなたでも参加できます。事前登録や参加費も要りません。当日参加者が多く、会場に比して参加者が多いことが予想されます。
本講座が皆様のお役にたつことを願っております。
第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 http://andonoburo.net/on/1690
本講座が皆様のお役にたつことを願っております。
【事務局】
第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会実行委員会事務局
〒950-2181 新潟市西区五十嵐2の町8050番地
新潟大学 工学部 福祉人間工学科 渡辺研究室内
E-mail : jarvi2013info@eng.niigata-u.ac.jp
FAX:025-262-7198
大会ホームページ
http://www.jarvi2013.net/
第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 特別企画-3
「盲学校での中途視覚障害者支援」
司 会:小西 明 (新潟県立新潟盲学校 校長)
話題提供:中村 信弘(秋田県立盲学校 校長)
情報提供:田邊 佳実
(日本ライトハウス/視覚障害生活訓練指導者養成課程研修生)
日時:平成25年6月23日(土) 11時10分〜12時
会場:チサンホテル新潟 越後の間(東) 4階
最新情報:http://andonoburo.net/on/1690
平成24年度の新潟県内の視覚障害1・2級の身体障害者手帳取得人数は、3,770人である。このうち、18歳以上が3,708人で全体の98.4%を占める。障害者手帳(視覚)を取得した者の支援組織として、県内では新潟盲学校、新潟大学ロービジョン外来、視覚障害者福祉協会、NPO法人等があるが、一人一人のニーズに応じた個別の支援計画や個別の指導計画により、総合的に支援する生活訓練等を行う専門的な機関はない。
これまで、新潟盲学校では教育相談等において社会生活、家庭生活上の相談に対応はしてきたが、成人の中途視覚障害者が日常生活技能を身に付けるためには、多くの時間と専門的な支援が必要である。そのため、専門的な支援を求めて、リハビリテーションセンター等を利用しているのが現状である。
また、近年新潟盲学校の教育相談における18歳以上の成人の主訴を分析すると、理療による職業自立を強く希望する傾向から、視覚障害に起因する現状改善のための方法を身に付けたいと望んでいることが多い。具体的には視能訓練や歩行訓練、パソコン操作などの情報処理、点字の読み書き、補助機器の使い方等の希望である。成人の中途視覚障害者の多くが、高等部理療科の学習以前に、生活の不自由や不便さの解消を求めている傾向がうかがえる。
これらのことから、成人の中途視覚障害者のニーズは、日常生活の技能や趣味、理療による職業自立の基盤としての生活技能の習得であることが分かる。そこで、盲学校が生活技能向上の場を確保し、視覚障害教育と視覚障害者の社会・職業自立の充実に繋がる高等部専攻科生活技能科(仮称)の設置を提案したい。
ここでは、盲学校に生活情報科を設置し、先進的にこの領域で成果を上げている秋田盲学校長を招聘し、設置までの経緯や現状と課題等について話題提供していただき、それらについて意見交換したい。また、実際の指導に当たる生活訓練指導員の最新の報告なども採り入れ、今後の在り方を考えたい。
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*第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 プログラム
http://andonoburo.net/on/1871
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『第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会』
期 日: 2013年6月21日(金)プレカンファレンス
22日(土)・23日(日) 本大会
会 場:「チサン ホテル & コンファレンスセンター 新潟」4階
「新潟大学駅南キャンパスときめいと」 2階
メインテーマ: 「見えない」を「見える」にする「心・技・体」
主 催 : 視覚障害リハビリテーション協会
主 管 : 第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会実行委員会
大 会 長 : 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
実行委員長 : 渡辺 哲也 (新潟大学工学部 福祉人間工学科)
ホームページ: http://www.jarvi2013.net/
日 時 2013年6月29日(土) 17:30 – 20:30
場 所 TKP大手町カンファレンスセンター ホール16A
会 費 2,000円(予定人数 130名)
※ 日本眼科学会認定専門医 3単位(認定番号:20015)
世話人 気賀沢 一輝(杏林大学 眼科)
ホームページ http://www.eye-center.org/jpos/index.html
テーマ:眼科における精神科プライマリケアの実践
【プログラム】
1. 症例検討
司会進行:気賀沢 一輝 (杏林大学 眼科)
アドバイザー:石郷岡 純 (東京女子医科大学 神経精神科 教授)
1)大うつ病に合併した視力障害の1例
○山上 明子 若倉 雅登 (井上眼科病院)
石郷岡 純 (東京女子医大 神経精神科)
2)強固な眼疼痛を訴えた3症例
○髙木 美昭 (兵庫医大 眼科・吉田病院 眼科)
3)遺伝が専門ではない眼科医による遺伝相談(遺伝カウンセリング)の
意義と課題 ―相談を通して医師と患者にみられた意識変化―
○岩田 文乃 (旗の台駅東口いわた眼科、順天堂大学 眼科)
佐渡 一成 (さど眼科)
4)ある患者の視力低下後の道のりから学ぶこと
○安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院 眼科)
5)児童の心因性視覚障害への臨床心理的介入の試み
○小野田 直子 小野木陽子 清澤 源弘 (清澤眼科医院)
2. 教育講演 座長 清澤 源弘(清澤眼科医院 院長)
心因性視覚障害の過去、現在、未来
気賀沢 一輝(杏林大学 眼科)
3. 特別講演 座長 若倉 雅登(井上眼科病院)
がんと総合病院精神科 ―身体科と精神科の連携(リエゾン)について―
山田 健志(がん研有明病院 腫瘍精神科 部長)
【参加申込について】
*参加申込
名前・所属・連絡先を記載の上、メールまたはFAXにて事務局までお知らせください。
〆切 2013年6月15日(土)正午
*開始時間は若干変更することがございます。
【問い合わせ】
心療眼科研究会事務局
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-3 井上眼科病院内
Tel: 03-3295-0911(担当: 山口 内線: 7021) FAX: 03-3295-0917
e-mail: yamaguchi-h@inouye-eye.or.jp
共 催 心療眼科研究会 グラクソ・スミスクライン株式会社
第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 特別企画-2
「視覚障害者とスマートフォン」
渡辺 哲也 (新潟大学工学部 福祉人間工学科)
日時:平成25年6月22日(土) 10時50分〜11時40分
会場:チサンホテル新潟 越後の間(東) 4階
最新情報:http://andonoburo.net/on/1690
【はじめに】
スマートフォンとタブレットPCのタッチパネル操作は、触覚的手がかりがないため、全盲の人にとっては難しいと思われる。この問題について、Web情報、利用者インタビュー、実験などを通じて調べた。
◆スクリーンリーダ
iPhoneやiPadには、スクリーンリーダVoiceOverが標準装備されている。AndroidにもスクリーンリーダTalkBackが標準装備されているが、日本語出力のために音声合成ソフト(ドキュメントトーカ)をインストールする必要がある。
◆アイコン等の選択
2通りの操作方式がある。直接指示方式では、触れた位置にあるアイコンなどが選択され、読み上げが行われる。続けてダブルタップすると選択決定となる。画面構成を覚えておけば操作は容易だが、画面構成が分からないと目標項目を探すのは困難である。
順次選択方式では、画面上でスワイプ(フリックとも)することで、前後の項目へ移動し、これを読み上げる。項目間を確実に移動できるが、目標項目に到達するまで時間がかかることが多い。
◆文字入力
テンキー画面によるフリック入力や携帯電話式入力(同じキーを押すたびに、あ、い、う、と変化)、50音キーボード画面やQWERTYキーボード画面が音声読み上げされる。漢字の詳細読み機能もある。いずれの方式も、個々のキーが小さく入力が不正確になりがちである。この問題解消のため、iPhoneには自動修正機能が装備されている(英語版のみ)。ジョージア工科大学で開発されたBrailleTouchというアプリでは、タッチ画面を点字タイプライタの入力部に見立てて6点入力をする。
【おわりに】
音声支援により全盲の人もタッチパネルを操作できる。しかし、アイコン等の選択や文字入力が効率的に行えるとは言いがたい。お札や色の判別などのアプリは従来の携帯電話でも利用できたが、これらを簡単にインストールできる点は利点であろう。
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*第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 プログラム
http://andonoburo.net/on/1871
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『第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会』
期 日: 2013年6月21日(金)プレカンファレンス
22日(土)・23日(日) 本大会
会 場:「チサン ホテル & コンファレンスセンター 新潟」4階
「新潟大学駅南キャンパスときめいと」 2階
メインテーマ: 「見えない」を「見える」にする「心・技・体」
主 催 : 視覚障害リハビリテーション協会
主 管 : 第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会実行委員会
大 会 長 : 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
実行委員長 : 渡辺 哲也 (新潟大学工学部 福祉人間工学科)
ホームページ: http://www.jarvi2013.net/
第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 シンポジウム
「視覚障害者の就労支援」
日時:平成25年6月23日(日) 12時〜13時10分
会場:チサンホテル&コンファレンスセンター新潟 4階 越後の間(東)
最新情報:http://andonoburo.net/on/1690
司会:星野 恵美子 (新潟医療福祉大学)
シンポジスト
小島 紀代子(新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会・
NPO法人障害者自立支援センターオアシス)
清水 晃(新潟県上越市)
今野 靖(新潟公共職業安定所)
工藤 正一(NPO法人タートル)
司会進行
星野恵美子 (新潟医療福祉大学)
働くことは障害の有無にかかわらず、大変重要である。特に視覚をはじめとして障害を持つ者にとって、就労はリハビリテーションの目標でもあり、経済的な補償だけではなく、社会的にも価値づけられ、とても自信を持って生き抜くことにつながっていく。今回のシンポジウムでは、次の多様な立場のシンポジストにより、貴重な経験や実践を通した話題提供と討論の場を設けたい。
1 【相談支援する立場から】視覚障害者を取り巻く現状と課題
小島 紀代子(新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会
・NPO法人障害者自立支援センターオアシス)
視覚障害者の特性としては中途の障害のかたが多く、合併症を持ち、適切な時に適切な支援や情報が得られにくく悩みも深く孤立しやすい傾向がある。そういう方々への支援の際の課題は何か?
2 【視覚障害当事者から】仕事をして思うことは
清水 晃 (新潟県上越市)
視覚に障害を持つ自身にとって仕事を持つ意味について考え、再就職するうえで努力したことは何か、どうすれば辞めなくて済んだか? 日常的な歩行及び移動における課題等について述べる。
3 【労働行政機関の立場から】
今野 靖(新潟公共職業安定所)
障害者の就職支援は、個別に対応したきめ細やかな職業リハビリテーションの提供が必要であり、そのためにも支援対象者の障害の態様、適性、求職ニーズを正確に把握する必要がある。また、求職ニーズと企業ニーズとの効果的なマッチングがポイントとなる。
4 【視覚障害者への就労と今後の展望・課題】
工藤 正一(NPO法人タートル)
視覚障害者に対する的確な雇用支援について、相談事例等の現状を踏まえて、今後の課題等について考える。
5 ディスカッション
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*第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 プログラム
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第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 特別講演2
演題:「視覚障害者に対するこころのケア」
講師: 山田 幸男
新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会
NPO法人障害者自立支援センター オアシス
座長:吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
日時:平成25年6月22日(土) 15時05分~15時55分
会場:チサンホテル 4階 越後の間(東)
私たちが視覚障害リハビリテーションを始めたきっかけは、一人の目の不自由な男性A君の自殺です。彼の死を無駄にできないと考え、10年間の準備のあと、1994年に信楽園病院に「視覚障害リハビリ外来」を開設しました。しかしその甲斐もなく、4ヵ月後にBさんも入院中に自殺を企て、亡くなってしまいました。さらに同じ頃、1型糖尿病で失明したCさんも、命はとりとめたものの入院するたびに自殺を試みました。
その後の調査で、目が不自由になるとそれが原因で、少なくとも2人に1人は、死ぬことを考え、うつ病やうつ状態であることが明らかになりました。視覚障害者は、いろいろな面で大きなハンディキャップを抱えながら、回復の見込みがないままに、生き続けなければなりません。
そこで同じ障害をもつ人やスタッフ、ボランティアさんと気楽にお茶を飲みながら話のできる場を1995年に開設しました。「パソコン教室オアシス」です。そこは、グループセラピーなどこころの相談室であり、またパソコンや点字、化粧・調理・運動の教室、さらに、おしゃべりなどをしてくつろぐことのできる喫茶室です。
開設して4-5年経つと、自殺を企てる人はなくなり、自殺を考える人も減少しました。若い人たちは職に就くことさえ考えるようになりました。「このような施設をもうすこし早くつくってもらっていたら、だれも死なないですんだのでは?」という声が聞かれるようになりました。
目の不自由な人とその家族には、こころのケアは必要です。私たちの乏しい経験を含めて、視覚障害者のこころのケアについてお話をさせていただきます。
【略歴】
昭和42年3月 新潟大学医学部卒業
昭和42年4月 新潟大学医学部附属病院インターン
昭和43年4月 新潟大学医学部第一内科入局。内分泌代謝斑
昭和54年5月 社会福祉法人新潟市社会事業協会信楽園病院
平成17年4月 公益財団法人新潟県保健衛生センター
学 会
日本内科学会認定医、日本糖尿病学会専門医、日本内分泌学会専門医、日本ロービジョン学会評議員、日本病態栄養学会評議員
著 書
・視覚障害者のリハビリテーション(日本メディカルセンター)
・視覚障害者のためのパソコン教室(メディカ出版)
・白杖歩行サポートハンドブック(読書工房)
・目の不自由な人の“こころのケア”(考古堂)
・目の不自由な人の転倒予防(考古堂)、ほか
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【第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 特別講演】
特別講演 1 座長 小田 浩一 (東京女子大学)
「視覚障がい者はどうして支援機器を使わないのか?」
林 豊彦(新潟大学教授 工学部福祉人間工学科)
特別講演 2 座長 吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
「視覚障害者に対するこころのケア」
山田 幸男(信楽園病院/NPO法人障害者自立支援センターオアシス)
*第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
プログラム:http://andonoburo.net/on/1871
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第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 特別講演1
演題:「視覚障がい者はどうして支援機器を使わないのか?」
講師:林 豊彦(新潟大学教授 工学部福祉人間工学科)
座長 小田 浩一(東京女子大学)
日時:平成25年6月22日(土) 10時〜10時50分
会場:チサンホテル 4階 越後の間(東)
【抄録】
その答えは「知らないから」。我々の調査によれば、新潟市の視覚障がい者は自立生活や就労に不可欠な支援機器のことをほとんど知らない。知らないから、使わないのは当然である。なぜそうかというと、障がい者の周りにいるソーシャルワーカー、コメディカル、教師が包括的には学んでいないからである。近視になったら眼鏡をかけることのは誰でも知っているのに、極度に見えにくくなったら拡大読書機を使うこと、視覚がほとんど使えなくなったら音声パソコンを使うことを知っている人は、それぞれ11.5%、5.6%しかいない。
その解決策としては次の2つが考えられる:1)支援機器の選択・適合の専門家である支援技術者が他の専門家と恊働して支援する公的機関の設置;2)障がい者を直接支援する社会福祉士、介護福祉士、コメディカルの一部を支援機器の専門家として育成。ともに実現できれば、難しくない機器の選択・適合は現場だけで解決でき、難しい問題は地域の支援センターと恊働して解決できる。
上記2つの実現のために、我々は新潟市の委託を受けて平成20年度に「新潟市障がい者ITサポートセンター」を新潟大学内に設置した。現在のスタッフは、センター長の私以外に3人(常勤の支援技術者1人、非常勤の支援者・事務員が各1人)である。しかし、すべての臨床ニーズには対応しきれないため、地域の関連組織・機関・団体と協力しながら支援事業を拡大している。特に継続的な連携に力を入れており、定期的に支援会議や相談会を開催している特別支援学校が4校ある。本学医学部附属病院のロービジョン外来にも月1回参加している。新潟県視覚障害者福祉協会とは、共同で「視覚障がい者のためのパソコン講習」(全10回、各2時間)を年2回開いている。出前の講習会・研修会は年30回を超える。コメディカルのための支援技術講座も試行的に始めた。これらの啓発活動を通じて足場を固めながら、事業の拡大をはかっていきたい。
【略歴】
1977 新潟大学工学部・電子工学科卒業
1979 新潟大学大学院・工学研究科修士課程修了
新潟大学・助手 歯学部
1986 歯学博士 (新潟大学)
1987 新潟大学・講師 歯学部附属病院
1989 工学博士 (東京工業大学)
1991 新潟大学・助教授 工学部情報工学科
1996 Johns Hopkins大学・客員研究員
1998 新潟大学・教授 工学部福祉人間工学科
2008 新潟市障がい者ITサポートセンター長(兼任)
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【第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 特別講演】
特別講演 1 座長 小田 浩一 (東京女子大学)
演題「視覚障がい者はどうして支援機器を使わないのか?」
講師 林 豊彦(新潟大学教授 工学部福祉人間工学科)
特別講演 2 座長 吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
演題「視覚障害者に対するこころのケア」
講師 山田 幸男(信楽園病院/NPO法人障害者自立支援センターオアシス)
*第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
ホームページ : http://www.jarvi2013.net/
詳細なページ : http://andonoburo.net/on/1690