案内:第219回(14‐05月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
演題:「視覚障がい者支援センター・ひかりの森」の過去・現在・未来
~地域生活支援の拠点として~
講師:松田和子(NPO法人 視覚障がい者支援協会・ひかりの森 理事長)
日時:平成26年5月14日(水)16:30 ~ 18:00
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
【講演抄録】
私達は、平成17年4月ついに拠点を得る事が出来ました。視覚障がい者主体のデイケア施設ひかりの森の開設は話題になりましたが、活動室には古い机と数点の福祉機器があるだけで当所はたっぷりの時間をどう使って良いのか分かりませんでした。まず、とにかく始めた歩行訓練は、商店街の注目を集め、駅周辺のバリアフリー化が一気に進み、大きな動きとなりました。当事者のニーズに合わせた活動プログラムに取り組みながらも、手探りと手応えを繰り返しながらの開拓期でした。
開所から5年後私達は、NPO法人 視覚障がい者支援協会を立ち上げ、ひかりの森は地域活動支援センターに移行しました。自立と生活訓練に加え、授産や地域交流へと活動は拡大し、地域ネットとの連携プレイが必要となりました。地域での就労支援やロービジョンのアピール、フェアやサロンなどと利用者の地域デビューの場が増えました。光の道標となる様、情報発信や相談支援も行っています。また、国リハや関連施設を希望する当事者の方にも体験者として受入れをし、中間施設としての役割も担っています。
ひかりの森は、未来に向けて常に行動し、地域福祉の担い手としても認知されて来ました。ロービジョンへの理解と啓発も拡がり、街作りや職場開拓にも貢献出来ています。これらの活動を通し一人ひとりの当事者への生活支援があると実感しています。
たとえ障がいがあっても、生活基盤であるコミュニティに参加出来る力を付ける拠点が、全国に拡がる事を望みながら、明日への発信を続けて行きます。
【略歴】
松田和子(NPO法人 視覚障がい者支援協会・ひかりの森 理事長)
1995年 JRPS埼玉支部の立ち上げに関り、副会長
1996年 網膜色素変性症と事故により殆どの視力を失う
2001年 ロービジョン友の会アリスの設立 会長
2006年 身体障がい者デイケア施設・ひかりの森 施設長
2010年 越谷市委託事業の地域活動支援センター ひかりの森 施設長
2010年~NPO法人 視覚障がい者支援協会・ひかりの森 理事長
2006年 越谷市障がい者施策推進協議員
【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成26年 6月11日(水)16:30~18:00
「生きていてよかった!」
上林 洋子(社福:新潟県視覚障害者福祉協会副理事長 同女性部長)
平成26年7月
新潟盲学校弁論大会 イン 済生会
「学問のすすめ」 第9回講演会
「摩訶まか緑内障」
木内良明(広島大学眼科教授)
「学問はしたくはないけれど・・・」
加藤 聡(東京大学眼科准教授)
日時:2014年7月6日(日) 10時~13時
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
平成26年8月6日(水)16:30~18:00
「視覚障害によって希望を失わないために」
竹下 義樹
(社会福祉法人日本盲人会連合会長、弁護士)
平成26年9月10日(水)16:30~18:00
「地域における連携コーディネーターの役割」
斎川克之(済生会新潟第二病院 地域医療連携室)
【新潟ロービジョン研究会2014】
日時:2014年9月27日(土)開場14:00 14:30~18:30
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
1)特別講演
座長:仲泊 聡(国立障害者センター眼科)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院眼科)
1.ロービジョンケアの歴史(仮題)
田淵昭雄(初代ロービジョン学会理事長;川崎医療福祉大学)
2.ロービジョンケアの現状(仮題)
高橋 広(2代目ロービジョン学会理事長;北九州市総合療育セ)
3.ロービジョンケアの展望(仮題)
加藤 聡(3代目ロービジョン学会理事長;東京大学眼科准教授)
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語る」
座長:仲泊 聡(国立障害者センター眼科)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院眼科)
シンポジスト
田淵昭雄(初代ロービジョン学会理事長)
高橋 広(2代目ロービジョン学会理事長)
加藤 聡(3代目ロービジョン学会理事長)
【目の愛護デー記念講演会 2014】
(兼 第224回(14‐10月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会)
講師:若倉雅登 (井上眼科病院 名誉院長)
演題:「視力では語れない眼と視覚の愛護」
日時:2014年10月8日(水)17:00 ~ 18:30
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来