【新潟ロービジョン研究会2014】シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
日時:平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
http://andonoburo.net/on/2682
シンポジスト1:吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
演題:「ロービジョン当事者として相談支援専門家として我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
【抄録】
私は、先天性白内障手術後の無水晶体眼で矯正視力右0.03、左0.1のロービジョン当事者である。生後間もなく、水晶体摘出手術を行った。35歳の時水疱性角膜の症状が出て、56歳を過ぎる頃から、全身の体調が不良な時等に、混濁が強くなり右目に痛みが出るようになった。その時に、ロービジョンに精通した眼科医から、角膜移植の専門医を紹介していただき、目の前の症状を緩和することだけでなく、将来の自分の眼の予後についてや角膜移植の時期などについても、見通しを持った治療と説明を受けることができた。
また、視覚リハ協会の仕事をする中で、多くのロービジョンのある方たちの相談を受け、その中で、ロービジョンケアと言うのは、特に医療の分野では、ロービジョンという慢性の病気を持った人に対して、医療がどのようにつきあってくれるのかということであり、その中でロービジョン当事者が望む眼科医の役割は、ロービジョンのある方の日常のケア(進行の防止や合併症の発見)等と、いざ高度な専門的な処置が必要になった時に、それができる適切な専門医への窓口になっていただくことではないかと考えるようになった。
本講演では、主に自分の体験を中心に、ロービジョンケアに対し当事者が望む未来のあり方についてお話しさせていただく。
【略歴】
1947年 東京生まれ 66歳
1968年 東京教育大学(現筑波大学)付属盲学校高等部普通科卒業
1974年 日本福祉大社会福祉学部卒業後、名古屋ライトハウスあけの星声の図書館に中途視覚障害者の相談業務担当として就職(初めて中途視覚障害者と出会う)
1991年 日本女子大学大学院文学研究科社会福祉専攻終了(社会学修士)
東京都立大学人文学部社会福祉学科助手を経て
1999年4月~2009年3月 高知女子大学社会福祉学部講師→准教授
高知女子大学在任中、高知県で視覚障害リハビリテーションの普及活動を行う。
2008年4月~任意団体視覚障害リハビリテーション協会長(現在に至る)
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シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
シンポジスト (各講演20分)
1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
「ロービジョン当事者として相談支援専門家として我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
2.八子恵子 (北福島医療センター)
「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
「私たちの視覚障害リハビリテーション」
コメンテーター
田淵昭雄(初代ロービジョン学会理事長)
高橋 広(第2代ロービジョン学会理事長)
加藤 聡(第3代ロービジョン学会理事長)
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【新潟ロービジョン研究会2014】
日時:平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
http://andonoburo.net/on/2682
主催:済生会新潟第二病院眼科
要:事前登録制
14:00 開会の挨拶 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
14:05~16:20
1)特別講演 (各講演40分)
1.座長 山田幸男(新潟オアシス;内科医)
日本におけるロービジョンケアの流れ1:日本ロービジョン学会の設立前
田淵昭雄 (川崎医療福祉大学感覚矯正学科)
http://andonoburo.net/on/2714
2.座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
日本におけるロービジョンケアの流れ2:ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ
-平成24年度診療報酬改定の意味するところ-
高橋 広(北九州市立総合療育センター)
http://andonoburo.net/on/2780
3.座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望
加藤 聡(東京大学眼科准教授)
http://andonoburo.net/on/2799
16:20~16:40
コーヒーブレイク
16:40~18:20
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
シンポジスト (各講演20分)
1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
「ロービジョン当事者として相談支援専門家として
我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
2.八子恵子 (北福島医療センター)
「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
「私たちの視覚障害リハビリテーション」
コメンテーター
田淵昭雄(初代ロービジョン学会理事長)
高橋 広(第2代ロービジョン学会理事長)
加藤 聡(第3代ロービジョン学会理事長)
18:20~18:40 adjourn アジャーン
(参加者全員で)会場整理
参加者同志の意見交換
18:40 閉会の挨拶 仲泊聡(国立障害者リハビリセンター病院)
解散