案内 第256(17-06)済生会新潟第二病院眼科勉強会 渡辺哲也
2017年5月30日

案内 第256(17-06)済生会新潟第二病院眼科勉強会  渡辺哲也
  日時:平成29年06月14日(水)16:30 ~ 18:00
  場所:済生会新潟第二病院眼科外来
 演題:「視覚障害者とスマホ・タブレット 2017」
 講師:渡辺哲也
   (新潟大学 准教授:工学部 工学科 人間支援感性科学プログラム)
 

済生会新潟第二病院眼科で、1996年(平成8年)6月から毎月行なっている勉強会。どなたでも大歓迎です(参加無料、事前登録なし、保険証不要)。ただし、お茶等のサービスもありません。悪しからず。 

【抄 録】

 2017年2月から3月にかけて、視覚障害者の情報機器利用状況を、メールの調査票への任意回答方式で調べた。有効回答者は307人、全員メールで回答をしており、情報機器を普段から使っている人たちである。

 視覚的な文字の読み書きができるかどうかという質問に「できる」と答えた人をロービジョン、「できない」と答えた人を全盲とすると、ロービジョンの回答者が92人(全回答者の30.0%)、全盲の回答者が215人(同70.0%)だった。

 携帯電話の利用率は全盲の人で60.9%、ロービジョンの人で54.3%だった。スマートフォンの利用率は全盲の人で52.1%、ロービジョンの人で56.5%だった。タブレットの利用率は全盲の人で14.4%、ロービジョンの人で38.0%だった。

 2013年に同様な調査をしたときの結果と比べると、全盲の人、ロービジョンの人ともに、スマートフォンの利用率が倍増した。タブレットの利用率もロービジョンの人では約2倍まで伸びたが、全盲の人では伸び率は1.5倍程度であった。他方で携帯電話(いわゆるガラケー)の利用率は、2013年のとき全盲の人で85.8%、ロービジョンの人で73.7%だったのに比べると大幅に低下していた。

 スマートフォンやタブレットを使い始めた理由としては、様々なアプリが使えて便利と、読み上げ機能が標準で付いていることが上位の回答となった。逆にこれらの機器を使わない理由としては、現状の機器で十分と、タッチ操作ができない、難しそうという回答が多かった。 

【略 歴】
 1993年 北海道大学大学院工学研究科生体工学専攻修了
 1994年から2001年 日本障害者雇用促進協会 障害者職業総合センター(Windows用スクリーンリーダ95Readerの開発ほかに従事)
 2001年から2009年 独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所(漢字の詳細読み「田町読み」の開発ほかに従事)
 2001年から現在 国立大学法人 新潟大学工学部(触地図作成システムtmacsの開発ほかに従事)
 併任で、筑波技術大学 非常勤講師、国立身体障害者リハビリテーションセンター学院非常勤講師、NHK放送技術研究所 客員研究員  

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「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力により実況ネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。     http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
 当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。

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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。
 話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。 ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。

  日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則)
  場所:済生会新潟第二病院眼科外来   

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
 http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/ 

 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
  http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html 

 3)安藤 伸朗 ホームページ
  http://andonoburo.net/
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【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】

平成29年07月05日(水)16:30 ~ 18:00  @第一週です

  第257(17-07)済生会新潟第二病院眼科勉強会

   新潟盲学校弁論大会 イン 済生会

 

平成29年08月09日(水)16:30 ~ 18:00

  第258(17-08)済生会新潟第二病院眼科勉強会

 「済生会が目指すソーシャル・インクルージョンの実現

   ~人々の「つながり」から学んだこと」

  小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室)

 

 

平成29年09月02日(土)午後

  新潟ロービジョン研究会2017

    会場:新潟大学医学部有壬記念館(ゆうじんきねんかん)

     2階会議室

 テーマ:「私と視覚リハビリテーション」

1)司会進行

   加藤聡(東大眼科)

   仲泊聡(理化学研究所)、

   安藤伸朗(済生会新潟第二病院)

  特別コメンテーター

   中村 透(川崎市視覚障害者情報文化センター)

   大島光芳(新潟県上越市) 

2)プログラム

 1.「ロービジョンケアとの出会い」   

    高橋政代(理化学研究所CDB 網膜再生医療研究開発プロジェクト)

 2.「眼科医オールジャパンでできるロービジョンケアを考える」

    清水朋美(国立障害者リハセンター病院)

 3.「私と視覚障害リハビリテーション」    

    山田幸男(NPOオアシス)

 4.「眼科医療におけるキュアとケア」

    安藤伸朗(済生会新潟第二病院眼科)

 全体討論

 http://andonoburo.net/on/5818

 

 

平成29年09月13日(水)16:30 ~ 18:00

  第259(17-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会

  演題未定

   小田浩一 (東京女子大学教授)

 

平成29年10月18日(水)16:30 ~ 18:00

  第259(17-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会

 済生会新潟第二病院眼科「目の愛護デー講演会」

  演題未定

   岩田和雄 (新潟大学名誉教授)

 

平成29年11月08日(水)16:30 ~ 18:00

 第261(17-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会

  演題未定

   仲泊 聡(理化学研究所 研究員;眼科医)

 

 

平成29年11月18日(土)午後

 済生会新潟第二病院眼科-市民公開講座

  会場:済生会新潟第二病院 10階 多目的室

 演題:「人生の手応えを共にさがし求めて〜死にゆく人たちと語り合った20年〜」

 講師:細井順(ヴォーリズ記念病院ホスピス長;滋賀県近江八幡市)

 http://andonoburo.net/on/5831

 

 

平成29年12月13日(水)16:30 ~ 18:00

  第262(17-012)済生会新潟第二病院眼科勉強会

  演題未定

   関 恒子(長野県松本市)


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