第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 特別企画-1
「歩行訓練の将来」
日時:平成25年6月21日(金) 16時50分〜17時40分
会場:新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」講義室A 2階
最新情報:http://andonoburo.net/on/1690
山田 幸男(司会:信楽園病院/NPO法人障害者自立支援センターオアシス)
清水 美知子(歩行訓練士;埼玉県)
松永 秀夫(新潟県視覚障害者福祉協会)
1970年、大阪の日本ライトハウスで、わが国で初めて歩行訓練(注1)の講習会が開かれました。その後、視覚障害に関する法律に規定された施設や、自治体から中途失明者緊急生活訓練事業を受託した当事者団体等が歩行訓練を提供してきました。また1990年以降には、盲導犬協会や特定非営利活動法人などの民間組織が独自の財源により歩行訓練を提供し始めました。昨年、日本ライトハウスが行った調査では「視覚障害者の生活訓練施設」として70の施設および個人があると報告されています。さらにこの他、特別支援学校(盲学校)でも歩行訓練が実施されている状況があります。
このような状況の中で、現在歩行訓練の指導にあたっているのは、日本ライトハウス養成部または国立障害者リハビリテーションセンター学院の視覚障害に関する養成課程を修了した者、その他歩行訓練に関する講習会を修了した者、さらにはそうした専門教育を受けていない当事者、教員、ボランティア等です。
今回の討論テーマは「歩行訓練の将来」ですが、現在、上記のような多様な状況の中で行われている歩行訓練の実施状況に関する調査はほとんどありません。そのため関連資料や各方面から断片的に耳に入ってくる情報、経験などから推し量るしかない状況ですが、今回、本研究発表大会の開催地新潟で歩行訓練事業に携わっている3者(注2)が、新潟県における歩行訓練の状況および問題点を踏まえ、視点を全国に移しながら、わが国の歩行訓練の将来について討論したいと思います。
注1:「歩行」とは「オリエンテーションとモビリティ」のことを指す。
注2: 新潟県で歩行訓練事業を実施している2団体(当事者団体と支援者団体)の代表と、新潟県および関東圏で歩行訓練に携わる訓練士)
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*第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 プログラム
http://andonoburo.net/on/1871
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