2014年 国際網脈絡膜変性フォーラム  ~ 網膜色素変性症の治療法研究の最前線を知ろう~
2014年3月7日

 日本網膜色素変性症協会(JRPS)と網膜変性研究基金(もうまく基金)は共同で、網膜色素変性症の研究発表の場を提供する事業として、網脈絡膜変性フォーラムを開催してきましたが、2014 年は国際眼科学会World Ophthalmology Congress®(WOC)が日本で開催されるのを機に、日本眼科学会の協力を得て国際網脈絡膜変性フォーラムを開催いたします。
 
海外からの演者は、Retina International会長のFasser女史、NEI所長のSieving教授、ドイツから人工網膜のZrenner教授、もちろん日本からは高橋政代先生など、網脈絡膜変性研究の第一人者が勢ぞろいします。治療への期待が高まる網膜変性の最新情報に触れる絶好の機会をお見逃しなく!
 フォーラムは市民公開講座ですが、一般の方が参加する場合は事前の入場登録が必要です。WOCに登録されている先生はそのまま入場できます。また同時通訳も用意しております。 

 World Ophthalmology Congress®(WOC)2014
  http://www.woc2014.org/ 

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2014年 国際網脈絡膜変性フォーラム
~ 網膜色素変性症の治療法研究の最前線を知ろう~
 

 開催日時
   2014 年4月5日(土) 14 時~17時
 開催場所
   東京国際フォーラム・ホールB7-1
     東京都千代田区丸の内3-5-1 TEL 03-5221-9000
 主 催 
   一般社団法人日本網膜色素変性症協会(JRPS)
 共 催
   NPO 法人網膜変性研究基金(もうまく基金) 
  

公開講座のご案内
〈コーディネーター〉
   村上 晶(順天堂大学教授)、山本 修一(千葉大学教授)、近藤 峰生(三重大学教授)
 

第 1 部
 疾患メカニズムと臨床試験Disease mechanisms and clinical trials
〈座 長〉
   三宅 養三(愛知医大理事長)、エバハルト・ツレンナー(ドイツ・チュービンゲン大学教授)
〈講 演〉Speakers

1.クリスティーナ・ファッサー Christina Fasser  Retina International 会長
   “ Where do we go? ”
 Retina International(国際網膜協会)会長のファッサー女史は、自らが網膜色素変性により全盲となりながらも、網脈絡膜変性疾患の治療法の確立のために世界中を飛び回っている。このフォーラムのイントロダクションとして、世界における臨床研究の状況を概括するとともに、研究促進に果たすべき患者の役割について講演する。 

2.イザベル・アウド  Isabelle Audo  仏国立パリ眼科病院助教授
 “ New horizon in gene analysis ”
 Audo 医師は網膜色素変性に関する遺伝子研究の第一人者であり、このフォーラムでは、遺伝子研究の最新情報と遺伝子研究によってもたらされる病態解明や治療法の開発について講演する。 

3.ポール・シービングPaul Sieving  米国NEI 所長
 “ CNTF trial ”
 米国NEI(国立眼研究所)所長のシービング医師は、欧米で臨床研究が進められているCNTF-ECT 研究で主導的役割を担っている。これは、CNTF(毛様神経栄養因子)を持続的に産生するよう遺伝子操作された細胞を特殊なカプセルに詰め、このカプセルを眼内に移植することで網膜色素変性の進行を抑えようという画期的な治療法である。これまでの研究の経緯と今後の展望について講演する。 

4.山本 修一Shuichi Yamamoto千葉大学眼科教授
 “ Topical unoprostone trial ”
 日本網膜色素変性症協会の副会長を務める山本医師は、ウノプロストン点眼の臨床研究に医学専門家として参加している。ウノプロストンは日本で開発された薬剤で、世界初の点眼による網膜色素変性の治療薬として期待されている。このフォーラムでは、これまでの臨床研究の経緯について講演する。

 

第 2 部
 網膜色素変性研究の最新情報 Current topics in retinitis pigmentosa
(座 長)
 ポール・シービングPaul Sieving(米国NEI所長)、村上晶(順天堂大学眼科教授)
〈講 演〉Speakers
1.富田 浩史 Hiroshi Tomita 岩手大学工学部教授
“ Channelrhodopsin-2: Application of optogenetic technologies to vision

 藻の一種には光刺激に反応するチャネルロドプシンと呼ばれるタンパク質が存在する。富田氏らは、このチャネルロドプシン遺伝子を網膜神経細胞に導入して、変性した視細胞の代わりとすることを試みており、すでに実験動物で成功させている。これまでの研究結果と今後の展望について講演する。 

2.アルツ・シデシアン Artur V. Cideciyan 米国シェイエ眼研究所教授
“ Human retinal gene therapy : Realistic interpretation of results to date

 レーベル先天盲は網膜色素変性の特殊な病型であるが、欧米でこの疾患を対象に遺伝子治療が試みられ、劇的な視機能改善が得られ、世界的に注目を集めている。この臨床研究で中心的立場にいるシデシアン教授が、これまでの研究結果や今後の展望について講演する。  

3.エバハルト・ツレンナー Eberhart Zrenner 独チュービンゲン大学教授
“ Electronic retina implants : Bene¬t to blind patients
 ツレンナー医師は人工網膜研究の第一人者であり、常にこの分野の研究をリードし続けている。彼らが開発した人工網膜は、すでに臨床研究として実際の患者に移植されており、全盲の患者が視機能を回復したことが報告されている。このフォーラムでは、人工網膜研究の現状と今後の展望について講演する。 

4.高橋 政代 Masayo Takahashi 理化学研究所プロジェクトリーダー
“ Retinal cell therapy

 高橋医師は、網膜再生研究の世界のトップランナーであり、iPS 細胞を用いた加齢黄斑変性に対する世界初の臨床研究が先ごろ承認され、世界的に注目されている。このフォーラムでは、iPS細胞による網膜再生研究の最前線について講演する。 

 

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照  会  先
 一般社団法人日本網膜色素変性症協会(JRPS)
  TEL.03-5753-5156  FAX.03-5753-5176
  E-mail:info@jrps.org
  URL:http://www.jrps.org 

 NPO 法人網膜色素研究基金(もうまく基金)
  TEL.03-6459-6663  FAX.03-6459-6665
  E-mail:info@moumaku.jp
  URL:http://www.moumaku.jp/