済生会新潟第二病院眼科が、『治療とリハビリ』と題して公開講座2015第2弾を企画しました。
加齢性黄斑変性治療第一人者の五味 文先生(住友病院)、再生治療のトップリーダー高橋 政代先生(理化学研究所)、夫婦で高次脳機能障害から回復を果たした立神粧子先生(フェリス女学院大学教授)の3先生に特別講演して頂きます。
講演後は、五味先生、高橋先生、立神先生に加え、平形 明人先生(杏林大学眼科教授)、福地 健郎先生(新潟大学眼科教授)、長谷部 日先生(新潟大学眼科講師)、佐藤 弥生先生(新潟大学眼科)にも参加して頂き、パネルディスカッションを企画しました。
今回は、五味文先生の抄録と略歴をアップしました。ご期待下さい。
特別講演1
演題:加齢黄斑変性治療の現状と課題
講師:五味 文 (住友病院眼科)
【抄 録】
現在の加齢黄斑変性治療の第一選択は、抗VEGF療法である。抗VEGF療法によって、速やかに視力回復が得られる症例も多数ある。繰り返して治療をしないといけなかったり、薬剤が非常に高価であったりと問題点も少なくないが、その有効性を知ってしまった今、抗VEGF薬が使えなかった時代には戻れない。
私は臨床医として多数の加齢黄斑変性患者を治療しながら、抗VEGF薬の有効性を個々の症例で最大限に発揮させるにはどうすればよいか考えてきた。その結果、病型や患者背景、投与のタイミング、併用治療の有無、通院間隔等々、いろいろな要素があることがわかってきた。
口演では、加齢黄斑変性治療の現況についてお伝えするとともに、私がこれまで経験した代表症例をお示ししながら、抗VEGF療法の有用性と限界について考えてみたい。
【略 歴】
1989年 大阪大学医学部卒業
大阪大学眼科入局
1990年 大阪労災病院眼科
1997年 大阪大学大学院入学
2001年 同上終了、大阪大学眼科助手
2006年 大阪大学眼科講師
2012年 住友病院眼科部長、大阪大学医学部招へい准教授
現在に至る
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済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015パート2「治療とリハビリ」
日時:2015年10月10日(土)
開場:13時30分 研究会:14時~18時
場所:済生会新潟第二病院10階会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
事前登録
13:55 はじめに 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
14:00~特別講演1
「加齢黄斑変性治療の現状と課題」
座長:長谷部 日(新潟大学)佐藤 弥生(新潟大学)
演者:五味 文(住友病院)
http://andonoburo.net/on/3829
14:50~特別講演2
「iPS細胞による眼疾患治療の現状と未来」
座長:福地 健郎(新潟大学)安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
演者:高橋 政代(理化学研究所)
15:40~ コーヒーブレーク
16:00~特別講演3
「高次脳機能障害と向き合う〜神経心理ピラミッドを用いたホリスティック・アプローチ〜」
座長:仲泊 聡(国立障害者リハ)平形 明人(杏林大学)
演者:立神 粧子(フェリス女学院大学教授)
16:50~ パネルディスカッション「治療とリハビリ」(1時間)
コーディネーター:仲泊 聡(国立障害者リハビりテーションセンター)
安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
パネリスト:高橋 政代(理化学研究所)、五味 文(住友病院)
立神 粧子(フェリス女学院大学教授)、平形 明人(杏林大学)
福地 健郎・長谷部 日・佐藤 弥生(新潟大学)
17:50 おわりに 仲泊 聡(国立障害者リハビりテーションセンター)
会場片付け(アジャーン)
18:00 終了