『新潟ロービジョン研究会2016』  第5回案内(佐渡一成)
2016年8月3日

『新潟ロービジョン研究会2016』  第5回案内(佐渡一成)
 2001年から新潟で毎年開催している新潟ロービジョン研究会のご案内です。今回は、佐渡一成先生(さど眼科:仙台市、眼科医)の抄録を紹介致します。どなたでも参加できます。今のうちにカレンダーへのチェックをお願い致します。

 『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
  日時:平成28年10月23日(日)
  
      開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
  場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)
      2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
      新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
     http://www.med.niigata-u.ac.jp/yujin/

  主催:済生会新潟第二病院眼科 参加無料/要事前登録 
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「我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
 ー開設当時を振り返ってー」
 佐渡一成(さど眼科:仙台市、眼科医)

【抄 録】
 1964年当時は、それまで最大の失明原因であった感染症による失明が減少し、未熟児網膜症などの眼疾が相対的に増加してきた時期であった。これらの眼疾の特徴は、失明に至る重篤な視覚障害が多いことである。その患者数が増加したことにより、視覚障害者への失明の告知など特別な対応が必要となってきた。
 紺山和一先生が更生施設入所者の入所に至る経緯に関する調査を行った結果、「医療機関を転々としていた」「患者が回復の見込みがないと自覚してから更生施設への入所までに長期間を有していた」「眼科医を含めた診療施設から更生施設への紹介がわずか」であったことが明らかになった。眼科医はだれよりも患者の状態を知っており、それが回復可能であるのか、予後がどうなるのか、リハビリテーションの必要性を最も早く知ることができるにもかかわらず、眼科医によって予後や現状を正確に知らされている患者は少なかった。すなわち眼科医をはじめとする医療関係者たちは、リハビリテーションおよび回復の見込みがない者へ無関心であり、診療部門と更生部門の連携が不徹底であることが明らかになった。
 これらの状況に危機感を抱いた順天堂は、中島章教授(当時)のもと、紺山医局長(当時)が主体となってクリニックを開設した(高林雅子:日本医史学雑誌49より)。
 赤松恒彦先生の思いを含めて、クリニック開設当時を紹介したい。
 

【略 歴】
 1979年        岩手県立釜石南高校卒業
 1986年       順天堂大学医学部卒業
 1993年       厚生省主催眼鏡等適合判定医師研修会終了
 1999年        順天堂大学眼科講師
 2000年から    さど眼科(仙台市)院長・順天堂大学眼科非常勤講師
 2001年から    岩手県沢内村(現西和賀町)で眼科診療(月1回)
 2002年        第3回日本ロービジョン学会事務局長
 2005年から  視覚障害リハビリテーション協会理事 

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@佐渡一茂先生の紹介 
 我が国のロービジョンケアを語る時、必ず挙げられる歴史的事実は、1964
年順天堂
大学眼科で始まった「眼科臨床更生相談所」です。設立当時のことを佐渡先生に語って頂きます。
 
佐渡先生は順天堂大学出身の眼科医で、仙台で開業しています。数多くの分野(コンタクト・スポーツ医学・沢内村診療等)で活躍するスーパードクターで、現在でも毎月リハビリ外来を順天堂大学眼科で行っています。

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『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
  日時:平成28年10月23日(日)
  
    開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
  場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)
      2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
      新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
     http://www.med.niigata-u.ac.jp/yujin/
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  参加無料/要事前登録 

0.8:45~8:50
 はじめに  安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医) 

1.8:50~10:20
【第1部 連携を求めて】
 座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1-1)  20分(講演17分+質疑3分)
 看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
   橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
1-2)  30分(講演25分+質疑5分)
 情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
  三宅 琢(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員;眼科医)
1-3) 30分(講演25分+質疑5分)
 視覚障害者のための転倒予防・体力増進教室
   ○山田 幸男 田村瑞穂 嶋田美恵子 久保尚人
   (新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会;NPO法人オアシス)

 質疑応答 10分 

2.10:20~12:20
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
 座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2-1) 30分(講演25分+質疑5分)
 最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い
  岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)
2-2) 20分(講演17分+質疑3分)
 新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
  小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
2-3) 30分(講演25分+質疑5分)
 我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
 ー開設当時を振り返ってー
  佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)
2-4) 30分(講演25分+質疑5分)
 眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
  香川スミ子(元 浦和大学)

 質疑応答 10分 

3.12:20~13;05
 【第3部 熊本地震を考える】
3-1)  30分(講演25分+質疑5分)
 演題未定
  出田隆一 (出田眼科院長;熊本)

 討論 15分 

4.13:05~13:10 
   おわりに   仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医) 

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