『新潟ロービジョン研究会2016』  第7回案内(三宅 琢)
2016年8月9日

『新潟ロービジョン研究会2016』  第7回案内(三宅 琢)

  2001年から新潟で毎年開催している新潟ロービジョン研究会のご案内です。今回は、三宅 琢先生(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員;眼科医)の抄録を紹介致します。どなたでも参加できます。今のうちにカレンダーへのチェックをお願い致します。

 

 『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
  日時:平成28年10月23日(日)
        開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
  場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)2階会議室
      新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
  主催:済生会新潟第二病院眼科 
  参加無料 要事前登録(9月上旬に受付開始予定)
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「情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア」
 三宅 琢(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員;眼科医)

【抄 録】
 私はこれらのICT機器を用いたロービジョンケアをデジタルビジョンケアと称し、医療や就労の分野において眼科医や産業医の立場で実践して来た。これまでの視覚障害者に対する補助具に当たるロービジョンエイドに加えてICT機器の活用は、視覚障害者の意欲を低下させる情報障害者に陥ることを予防する上でとても重要な意味を持つ。 

 デジタルビジョンケアの導入には従来の視機能の把握によるロービジョンケアに加えて、患者のニーズに当たる必要な情報を把握することが極めて重要である。本講では具体的な事例を示し、デジタルビジョンケアを導入することが視覚障害者の生活の質を向上させた事例を紹介する。 

 視覚障害者である患者にとってのQOLに直結するQOV(Quality of Vision)の向上に必要なケアは、屈折矯正や眼科的治療だけではない。患者は教科書であると言われるように、患者のニーズは患者の中にしか存在しない。丁寧な問診を重ねることで患者のニーズに耳を傾けて、患者に聞くという姿勢を持って、彼らの視機能に加えて困難さにも関心を持つことが重要である。 

 デジタルビジョンケアは視覚障害者の情報社会で自立を促進し、社会的、物理的、精神的に孤立することを予防できる。情報時代に適合した情報保障の一つとして、ICT機器によるデジタルビジョンケアは一つの医療の形であると私は考えている。 

【略 歴】
 2005年 東京医科大学医学部 卒業
 2007年 東京医科大学眼科学教室  社会人大学院
 2012年 東京医科大学眼科学教室  兼任助教
 2013年 東京大学先端科学技術研究センター 人間支援工学分野 特任研究員
 2014年 神戸理化学研究所 網膜再生医療研究開発プロジェクト 客員研究員
     株式会社ファーストリティング 産業医 

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@三宅 琢先生の紹介
 彼の語るロービジョンケアは、夢があります。聞いていてワクワクします。そして常に将来を見据えています。「障害を武器に」と彼が語ると、そうだなと納得できます。医学医療をはみ出した活躍をする三宅節は注目です。

 

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『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
  日時:平成28年10月23日(日)
      開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
  場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)
      2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
      新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
     http://www.med.niigata-u.ac.jp/yujin/
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  参加無料/要事前登録 

0.8:45~8:50
 はじめに  安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医) 

1.8:50~10:20
【第1部 連携を求めて】
 座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1-1)  20分(講演17分+質疑3分)
 看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
   橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
1-2)  30分(講演25分+質疑5分)
 情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
  三宅 琢(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員;眼科医)
  http://andonoburo.net/on/4907
1-3) 30分(講演25分+質疑5分)
 視覚障害者のための転倒予防・体力増進教室
   ○山田 幸男 田村瑞穂 嶋田美恵子 久保尚人
   (新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会;NPO法人オアシス) 

 質疑応答 10分 

2.10:20~12:20
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
 座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2-1) 30分(講演25分+質疑5分)
 最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い
  岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)
  http://andonoburo.net/on/4866
2-2) 20分(講演17分+質疑3分)
 新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
  小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
2-3) 30分(講演25分+質疑5分)
 我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
 ー開設当時を振り返ってー
  佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)
  http://andonoburo.net/on/4880
2-4) 30分(講演25分+質疑5分)
 眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
  香川スミ子(元 浦和大学)
   
http://andonoburo.net/on/4903

 質疑応答 10分 

3.12:20~13;05
 【第3部 熊本地震を考える】
 座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
    仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
3-1)  30分(講演25分+質疑5分)
 熊本地震と災害時視覚障害者支援
  出田隆一 (出田眼科院長;熊本)  

 討論 15分 

4.13:05~13:10 
   おわりに   仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医) 

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