『新潟ロービジョン研究会2016』 第8回案内(橋本 伸子)
2001年から新潟で毎年開催している新潟ロービジョン研究会のご案内です。今回は、橋本 伸子先生(石川県 しらお眼科;看護師)の抄録を紹介致します。どなたでも参加できます。今のうちにカレンダーへのチェックをお願い致します。
『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)2階会議室
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料 要事前登録(8月下旬に受付開始予定)
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『看護師が関わるとこんなに変わるロービジョンケア』
橋本 伸子(石川県 しらお眼科;看護師)
【抄 録】
看護師はケアのプロである。かつ、患者さんの意見や不満を、よく聞くことが得意な職業である。こうした特性は、ロービジョンケアの領域でも発揮される。もし、私達看護師がもっとロービジョンケアの教育を受ける機会があり、関わることが出来たなら、現在のロービジョンケアを一変させることが出来る。
まず第一に、見えにくくなってからの排泄の自立、栄養や清潔の保持が挙げられる。そして、いかに地域で自分らしく自立して生活していけるか、そんな議論が自然に出てくるはずである。それは、私達看護師には自立に対しての支援が徹底的に刷り込まれているからである。その人全体を捉えて、残存機能を最大限にいかす。羞恥心を伴う問題にも踏み込んで、当然のこととして考えることができる。これは脳血管障害で麻痺が残った方への支援と全く同じ考え方である。
さらに、私達看護師の最大の強みは、眼科以外の臨床経験があることである。他科での自立支援や工夫を、ロービジョンケアと共有することで、相乗効果が生まれる。そして他科領域にも拡散できる。地域連携や多職種連携ができる。そんな私達を、巻き込まない手はないだろう。なぜなら、眼科医療スタッフの中でロービジョンケアに関わる職業として眼科医約13,000人、視能訓練士も同じく13,000人、そして私達看護師は160万人。123倍いるのである。
今回の研究会では、そんな思いをお伝えできればと思っている。
【プロフィール】
1991年〜1996年 リハビリテーション加賀八幡温泉病院 外来勤務
(現在の名称は、やわたメディカルセンター)
1997年〜2015年 2月 眼科わじま医院勤務
2015年3月〜 しらお眼科勤務
・3人の子供を持つ母
・「視覚障害者ITサポート友の会」メンバー
・平成25年度石川県バリアフリー社会推進賞福祉用具部門 優秀賞(iPadコロコロ号)
ロービジョンケアは、いつもお世話なってる地域の皆様への恩返しであり、町医者に勤務する私にできる地域還元だと考えてる。
@橋本伸子先生の紹介
看護師はケアの専門家。橋本さんによると、、、、「ロービジョンケアがケアであるなら、看護師の力は必要なはず。しもの世話でも何でもやります。看護師は、健康維持、栄養や排泄、清潔保持さらにはセルフケア支援を行うことが出来ます。すなわち視機能だけでなく、全体として捉え残存機能を最大限にいかすことが出来るのです。」
私は、いままでこんなことを言った看護師を見たことがありません。正論を堂々と言える人。開業医の看護師であり、かつ地元でiPad活用教室を主催する。ご本人は意識していないが、Think globally, act locallyを地道に実践中。
彼女が将来の日本のロービジョンケアを変える一人であることを確信しています。ご注目ください。
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『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)
2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
http://www.med.niigata-u.ac.jp/yujin/
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料/要事前登録
0.8:45~8:50
はじめに 安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1.8:50~10:20
【第1部 連携を求めて】
座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1-1) 20分(講演17分+質疑3分)
看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
http://andonoburo.net/on/4915
1-2) 30分(講演25分+質疑5分)
情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
三宅 琢(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員;眼科医)
http://andonoburo.net/on/4907
1-3) 30分(講演25分+質疑5分)
視覚障害者のための転倒予防・体力増進教室
○山田 幸男 田村瑞穂 嶋田美恵子 久保尚人
(新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会;NPO法人オアシス)
質疑応答 10分
2.10:20~12:20
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2-1) 30分(講演25分+質疑5分)
最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い
岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)
http://andonoburo.net/on/4866
2-2) 20分(講演17分+質疑3分)
新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
2-3) 30分(講演25分+質疑5分)
我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
ー開設当時を振り返ってー
佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)
http://andonoburo.net/on/4880
2-4) 30分(講演25分+質疑5分)
眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
香川スミ子(元 浦和大学)
http://andonoburo.net/on/4903
質疑応答 10分
3.12:20~13;05
【第3部 熊本地震を考える】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
3-1) 30分(講演25分+質疑5分)
熊本地震と災害時視覚障害者支援
出田隆一 (出田眼科院長;熊本)
討論 15分
4.13:05~13:10
おわりに 仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
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