ご案内 『第18回 越後眼科研究会』
2015年10月26日

 新潟県内の病院眼科勤務医を中心として有志が平成19年5月に立ち上げた『越後眼科研究会』も今回で18回目を迎えることとなりました。今回、大越 貴志子先生(聖路加国際病院)を特別講演にお招きしました。
 フランクな会でありますので、万障お繰り合わせの上、お気軽にご参加ください。病院勤務医のみならず、開業医、大学勤務医、研修医、視能訓練士、看護師、学生など多くの方々の参加を期待しております。

第18回 越後眼科研究会
 日 時:平成27年10月31日(土)17:00~19:30
 場 所:ホテルラングウッド新潟
    (旧:チサンホテル&コンファレンスセンター新潟)
    新潟市中央区笹口1-1 電話:025-240-2111(代表)
 会 費:無料
*講演会終了後、情報交換会を予定しております。



17:00 一般演題 座長 橋本 薫(長岡赤十字病院) 
   (講演7分 質疑5分)
1)薬事案内
  ○千寿製薬株式会社    

2) 『抗VEGF硝子体内注射後の黄斑円孔発症例の検討』
  ○安藤 伸朗、大矢 佳美、中村 裕介(済生会新潟第二病院)
   井海 雄介(いかい眼科)
 抗VEGF硝子体内注射施行後に黄斑円孔を発症した症例を経験した。これまでに生じた同様な合併症を検索し、今回の術前の病態・黄斑円孔の生じた要因等を検討した。 

3) 『中心窩分離症に硝子体手術を施行した2例』
  ◯村上 健治(新潟市民病院)
 強度近視眼の中心窩分離症は黄斑円孔網膜剥離の前段階として考えられている。手術適応、手術術式は施設により異なりまだ統一されていない。今回本症に対して硝子体手術を施行した2症例を供覧し術式、手術適応に関して検討したい。 

4) 『立川綜合病院におけるCTRを用いた白内障手術の検討』
  ○山本 達郎 松島 亮介(立川綜合病院)
 チン小体脆弱例などの白内障手術の際に水晶体嚢拡張リング(capsular tension ring、以下『CTR』)は、個人輸入によって使用されてきたが、一昨年に厚生労働省が本邦でも初めてCTRを承認した。今回、当院でのCTRを用いた白内障手術の症例を検討した。 

5) 『大角度の回旋斜視の手術症例』
  ○橋本 薫、武田 啓治(長岡赤十字病院)
 対応に苦慮した回旋斜視を報告する。 症例は74歳女性。突然の複視で来院。外斜視及び左上斜視を認め、まず外斜視に対し前後転術を施行。術後シノプトで大角度の左外回旋を認 めた。その後上下垂直筋水平移動術を含む3回の追加手術を経てようやく自覚症状が改善した。 

(コーヒーブレイク) 

18:15 特別講演 座長 村上 健治(新潟市民病院) 
 『目にやさしいレーザー治療 ― 低侵襲レーザーの現状と未来』
     大越 貴志子(聖路加国際病院 眼科部長 / 聖路加国際大学 臨床教授)

【抄 録】
 網膜疾患のレーザー治療は長い間、網膜に相応の侵襲を加えることが治療の原則であった。特に黄斑疾患のレーザー治療は侵襲が大きいという理由で敬遠されてきた。

 しかし近年、パターンスキャンレーザーや閾値下凝固といった、侵襲を軽減させたレーザーが開発され、網膜疾患のレーザー治療の概念が変わりつつある。パターンスキャンレーザーは、凝固時間を短縮して、一度に複数のスポットを置くレーザーであり、網膜外層が選択的に照射されるため、低侵襲で痛みが少ないのが特徴である。閾値下凝固は、凝固斑が見えないレーザーで、黄斑グリッドや中心性漿液性脈絡網膜症などの黄斑疾患の治療を安全に行うことができる。これらの新しいレーザーは、従来のレーザーと特性が異なり、その違いを理解した上で、適切に使用されることが望まれる。

 本講演では、近年低侵襲レーザーとして開発されたパターンスキャンレーザーや閾値下凝固についてその特性と、治療を行う上での注意点について解説し、また、近年黄斑浮腫に対する承認が得られた血管内皮増殖因子阻害剤との使い分けや使用のタイミングについても解説したい。 

【略 歴】
 1980年3月 秋田大学医学部卒業
 1980年   順天堂大学医学部付属順天堂医院 眼科臨床研修医
 1981年   順天堂大学医学部眼科学教室 助手
 1982年   聖路加国際病院 眼科
 1988年   順天堂大学にて医学博士の学位授与
 1990年   米国ブラウン大学医学部客員助教授
 1999年   順天堂大学医学部 非常勤講師
 2011年   聖路加国際病院 眼科部長
 2015年   聖路加国際大学 臨床教授
 

【越後眼科研究会世話人】
 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院) 
 村上 健治 (第18回当番;新潟市民病院)
 橋本 薫  (長岡赤十字病院)
 山本 達郎  (立川綜合病院) 

 共催:越後眼科研究会  千寿製薬株式会社