案内:第251回(17‐01月)済生会新潟第二病院眼科勉強会 大石華法
演題:「ブラインドメイクは、世界へ
ー視覚障害者である前に一人の女性としてー」
講師:大石 華法(日本ケアメイク協会)
日時:平成29年01月11日(水)16:30 ~ 18:00
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
済生会新潟第二病院眼科で、平成8年6月から毎月行なっている勉強会。どなたでも大歓迎です(参加無料、事前登録なし、保険証不要)。ただし、お茶等のサービスもありません。悪しからず。
【抄 録】
日本ケアメイク協会は、2010年10月10日に発足して以来、視覚障害のある女性を対象とした「ブラインドメイク」の活動を、日本を中心に海外で広く活動を行ってきました。今後は、視覚障害者だけではなく、他の障害のある方、高齢者の方、認知症の方に向けてのケアメイク活動を行うために、平成27年1月に、以下の趣意に基づいて「一般社団法人日本ケアメイク協会」を設立する運びとなりました。
化粧は、“Health care(健康)”“Beauty care(美容)”“Human care(尊厳)”の3つの重要なケアの役割を果たしながら、日本の医療・美容・福祉に貢献しています。しかし、化粧にはこうした“ケア”としての効果があるにも関わらず、化粧を重要なケアの役割を果たすものとして位置づけ、その要素を取り入れた教育プログラムや、これを運用するための指導者養成プログラムが確立されていないために、既存の化粧と化粧技術を提供しているに留まっています。
今後は、対象の方への理解を深め、これまでの研究成果を取り入れた化粧を「ケア」として実りあるサービスに発展させる必要があります。具体的には、高齢の方向けには、その人らしく生きていただくためのエイジングケア、アンチエイジング、介護予防などの情報提供方法や、健康・美容・尊厳を支えるケアとしての対応や接客の充実、認知症の方には、原因疾患により症状が異なるため、その症状を理解した配慮ある対応や接客、障がいのある方には、その障がいの理解と日常生活の不自由さの理解など、対象の方個々のADLやIADLの把握や家族への配慮も含め、こうした化粧に関するケアをサポートや接客マナーとして取り入れた新しい“ケアメイク”の教育制度を確立していかなければならないと考えております。
そこで、当協会では、対象の方に向けた“Health care(健康)”“Beauty care(美容)”“Human care(尊厳)”の3つの重要なケアに、対象の方への配慮ある援助技術“Support care(支援)”と対象の方への化粧などに関する丁寧な説明と親切な対応“Reception care(接客)”の2つのケアを加え、これら5つのケアを包括して“ケアメイク”と定義したうえで、日本においてすべての人々が実践できる“ケアメイク”のモデルを確立し、その活動を広く普及するため、新たに一般社団法人として、日本ケアメイク協会を設立することといたしました。
勉強会では、「一般社団法人日本ケアメイク協会」に至るまでの歴史を振り返り、今後の協会の発展の可能性と、海外に向けた「ブラインドメイク」の普及活動について、お話させていただきます。
【略 歴】
1995年 中央大学 法学部法律学科 卒業
2010年 大阪中央理容美容専門学校 卒業
2010年 日本ケアメイク協会 代表
2012年 日本福祉大学 福祉経営学部 卒業
2016年 一般社団法人日本ケアメイク協会 理事長
日本福祉大学大学院 社会福祉学研究科 在学中
一般社団法人日本ケアメイク協会は、平成28年12月5日に設立しました。今回の勉強会は同協会が一般社団法人となってから公式講座の第一回になります。
@@勉強会で「ブラインドメイク」の講演は3年連続
2年前この勉強会で、大石華法さんにブラインドメイクの講演をして頂き、昨年は岩崎さん・若槻さんが講演。今回の大石さんの講演で3年連続になります。下記ご参照ください。
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報告:第228回(15‐02月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
演題:「視覚障害者の化粧技法について~ブラインドメイク・プログラム~」
講師:大石華法(日本ケアメイク協会)
日時:平成27年02月4(水)16:30 ~ 18:00
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
http://andonoburo.net/on/3418
報告:第240回(16-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会 若槻/岩崎
演題:「ブラインドメイク 実践と体験」
講師:岩崎 深雪(新潟市;盲導犬ユーザー)
若槻 裕子(新潟市:化粧訓練士)
日時:平成28年02月17日(水)16:30~18:00
場所:済生会新潟第二病院眼科外来
http://andonoburo.net/on/4538
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「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力により実況ネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。
http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。
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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則)
場所:済生会新潟第二病院眼科外来
*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
1)ホームページ「すずらん」
新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/
2)済生会新潟第二病院 ホームページ
http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html
3)安藤 伸朗 ホームページ
http://andonoburo.net/
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【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成29年02月08日(水)16:30 ~ 18:00
第252回(17-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「物語としての病い」
宮坂 道夫(新潟大学医学部教授)
平成29年02月25日(土)15時~18時
済生会新潟第二病院眼科-市民公開講座2017
会場:新潟大学医学部有壬記念館(ゆうじんきねんかん)2階会議室
テーマ:「眼科及び視覚リハビリの現状と将来を語る」
オーガナイザー
安藤 伸朗(済生会新潟第二病院眼科)
パネリスト
・平形 明人(杏林アイセンター 教授)
「杏林アイセンターのロービジョン外来を振り返って」
・高橋 政代(理化学研究所 プロジェクトリーダー)
「演題:「網膜再生医療とアイセンター」
・清水美知子(フリーランスの歩行訓練士)
「視覚障害リハビリテーションのこれまでとこれから」
http://andonoburo.net/on/5206
平成29年03月08日(水)16:30 ~ 18:00
第253回(17-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「私たちは生まれてくる子に何を望むのか」
栗原 隆(新潟大学人文学部教授)
平成29年04月12日(水)16:30 ~ 18:00
第254回(17-04)済生会新潟第二病院眼科勉強会
演題未定
小島紀代子、小菅茂、入山豊次、吉井美恵子、三留五百枝
(NPO法人障害者自立支援センターオアシス)
平成29年05月10日(水)16:30 ~ 18:00
第255回(17-05)済生会新潟第二病院眼科勉強会
演題未定
斎川克之(済生会新潟第二病院 地域医療連携室長)
平成29年06月07日(水)16:30 ~ 18:00
第256(17-06)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「視覚障害者とスマホ・タブレット 2017」
渡辺哲也(新潟大学 准教授:工学部 福祉人間工学科)
4月から(新潟大学 准教授:工学部 工学科 人間支援感性科学プログラム)
平成29年07月
第257(17-07)済生会新潟第二病院眼科勉強会
新潟盲学校弁論大会 イン 済生会 (予定)
平成29年09月02日(土)午後
新潟ロービジョン研究会2017 予定
会場:新潟大学医学部有壬記念館(ゆうじんきねんかん)2階会議室
詳細未定