ご案内『第3回なでしこ会 済生会新潟第二病院眼科 病診連携の会』
桜満開の新潟です。皆さま、如何お過ごしでしょうか?
この度、済生会新潟第二病院眼科病診連携の会(なでしこ会)の第3回を開催することに致しました。いつも患者さんを紹介して下さる開業医の先生方や病院・大学の先生方、そして研修医・学生・視能訓練士・看護師・眼科医療関係者、さらには眼科に限らず医師や医療関係者であればどなたでも参加することの出来る会です。堅苦しくなく、しかも勉強になる検討会にしたいと思います。
今回も素晴らしい講師をお迎えしています。
日時:2017年04月17日(月) 19時~21時
会場:ホテルオークラ新潟 5階「メイフェア」
共催:済生会新潟第二病院眼科
アルコンファーマ㈱
座長 安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科部長)
特別講演1
「測定環境の変化に伴う眼圧変動と新しい眼圧計Reichert 7CRについて」
八百枝 潔
(やおえだ眼科 院長/新潟大学大学院医歯学総合研究科視覚病態学分野)
特別講演2
「抗VEGF薬時代の糖尿病黄斑浮腫治療戦略」
野崎 実穂
(名古屋市立大学大学院医学研究科 視覚科学 講師)
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演題:測定環境の変化に伴う眼圧変動と新しい眼圧計Reichert 7CRについて
講師:八百枝潔 (やおえだ眼科 院長/新潟大学大学院医歯学総合研究科視覚病態学分野)
【抄 録】
本講演では2つの研究結果について報告する。
(1) 眼圧は種々の原因により変動することが知られているが、原発開放隅角緑内障(POAG)患者において、視野検査直後に眼圧上昇がみられるという研究結果や、診療所での長い待ち時間によって眼圧上昇がみられるという研究結果が近年報告されており、これらの一因として心理的ストレスが影響していると考えられている。演者が所属していた旧医院は平成26年に閉院し、近隣に新医院を開設したが、その際POAG患者の眼圧が低下している傾向にあったことに関心をもち、精査したところ、明らかな眼圧下降がみられた。本講演では、測定環境の変化に伴う眼圧変動について述べる。
(2) 眼圧測定のゴールドスタンダードはGoldmann圧平眼圧計(GAT)である。しかしながら、GATによる眼圧測定は中心角膜厚(CCT)に影響されることはよく知られており、緑内障診療においてCCTによる眼圧補正が必要と考えられるが、症例間の変動幅が大きいことなどから、有用な補正式は未だ存在しない。最近、角膜全体の生体力学的特性による補正眼圧を測定できる眼圧計(Ocular Response Analyzer; ORA)が開発され、CCTによる眼圧補正より有用であるとする報告が多数なされている。Reichert 7CRはORAの簡易版とも呼べる眼圧計であり、一般臨床の場で広く用いられることが期待されている。本講演では、Reichert 7CRとGAT、一般的な非接触眼圧計を用いた眼圧測定を同時に行い、それらの測定値の関係について精査したので報告する。
【略 歴】
1995年3月 新潟大学医学部卒業
1995年6月 新潟大学医学部附属病院眼科
1996年4月 長岡赤十字病院眼科
1997年4月 新潟大学大学院医学研究科入学
2001年3月 新潟大学大学院医学研究科修了
2001年4月 新潟大学医学部附属病院眼科
2008年8月 新潟大学医歯学総合病院眼科病院助教
2008年10月 眼科八百枝医院院長
2009年4月 新潟大学大学院医歯学総合研究科視覚病態学分野非常勤講師
2014年6月 やおえだ眼科院長
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演題:抗VEGF薬時代の糖尿病黄斑浮腫治療戦略
講師:野崎 実穂(名古屋市立大学大学院医学研究科 視覚科学)
【抄 録】
糖尿病黄斑浮腫の第一選択治療は、抗Vascular Endothelial Growth Factor (VEGF)薬となっています。しかし、大規模臨床試験と同じプロトコールで、実際に患者さん達が治療継続できるのでしょうか?またどの症例も抗VEGF薬だけで治療可能でしょうか?
糖尿病黄斑浮腫は、様々な病因からなる複雑な疾患で、病態を考えながら、治療戦略を立てる必要があると考えます。また、最近、OCT angiographyによる画像解析やナビゲーション機能搭載網膜光凝固装置(Navilas)など、糖尿病黄斑浮腫治療には強力なツールとなる新しいテクノロジーが登場してきています。
そこで、本講演では、糖尿病黄斑浮腫治療戦略の立て方、さらには最新の網膜光凝固治療についてご紹介したいと思います。
【略 歴】
1993年 名古屋市立大学医学部卒
名古屋市立大学眼科学教室入局
2004年 米国ケンタッキー大学眼科フェロー
2006年 名古屋市立大学眼科学教室病院講師
2008年 同 講師
現在に至る
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@「なでしこ会」 過去のプログラム
【第1回なでしこ会】 済生会新潟第二病院眼科 病診連携の会
日時:2015年10月5日(月)19:15~20:45
場所;ホテル日航新潟
1.症例検討会
症例;抗VEGF投与後の黄斑円孔発症例
担当;安藤伸朗 (済生会新潟第二病院)
2.特別講演 山本 亜希子 (杏林アイセンター)
「AMD治療~抗VEGF治療でできること~」
http://andonoburo.net/on/4048
【第2回なでしこ会】 済生会新潟第二病院眼科 病診連携の会
日時:2016年9月13日(火) 19:00~21:00
会場:ホテルオークラ新潟 5階「メイフェア」
テーマ:「糖尿病網膜症の管理」
座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院 眼科部長)
1.眼科から 安藤伸朗(済生会新潟第二病院眼科)
2.内科から 津田晶子(木戸病院内科)
共催:済生会新潟第二病院眼科
ノバルティス ファーマ㈱
http://andonoburo.net/on/5032
@「なでしこ会」命名の由来
大正1年以来、撫子(なでしこ)は済生会の紋章として用いられています。
http://www.saiseikai.or.jp/about/reason/