案内:第262(17-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会   関 恒子
2017年11月29日

案内:第262(17-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会   関 恒子
  日時:平成29年12月13日(水)16:30 ~ 18:00
  会場:済生会新潟第二病院 眼科外来
 演題:患者になってからの20年をふり返って私が伝えたいこと
 講師:関 恒子(長野県松本市) 

【抄 録】
  私が近視性の黄斑変性症を発症してから今年で21年になろうとしている。これまでに安藤先生から何回か私見を述べる機会を与えていただいたが、今回は最後ということで、この20年余りをふり返り、まとめてみたい。

  罹患後の最初の7年間は手術と合併症、再発などで様々な治療を試み、なんとかして視力を回復したい、視力低下をくい止めたいと願い、戦う日々だった。

 その後は徐々に現実を受け入れ、自分の状況にも適応することができるようになり、新しい生き方で生きることを決意して現在に至っている。だが視野狭窄が進行する中で、どこまで自分の障害を許容できるか疑問視する自分がいることも確かである。

 このような私の患者としての思いや願いに少しでも理解・共感してくださる方がいれば幸いである。

 

【略 歴】 松本市在住
 富山大学薬学部卒 薬剤師
 1996年左眼に続き右眼にも近視性血管新生黄斑症を発症
 1997年と1999年に黄斑移動術を受ける。
 この経験を生かして『豊かに老いる眼』を翻訳 (田野保雄監訳 文光堂)
 趣味はフルートの演奏、ドイツ文学研究、旅行など 

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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。
 話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。 ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
  2018年3月で終了。 

  日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則)
  場所:済生会新潟第二病院眼科外来  

*勉強会のこれまでの報告  下記でご覧頂けます。
1)ホームページ「すずらん」
 新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
 http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/

2)済生会新潟第二病院 ホームページ
   http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html

3)安藤 伸朗 ホームページ
   http://andonoburo.net/

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【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会】
平成30年01月10日(水)16:30 ~ 18:00
 第263回(18-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題:ロービジョンケアを始めて分かったこと
  講師:加藤 聡(東京大学眼科准教授;日本ロービジョン学会理事長) 

平成30年02月14日(水)16:00 ~ 18:30
 第264回(18-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会「ささえ、ささえられて」
  小林 章(日本点字図書館:歩行訓練士)
   「空気を感じて歩く楽しさと  少しでも楽に歩ける視覚活用方法を伝えること」
  大石華法(日本ケアメイク協会)
   「『ブラインドメイク物語』視覚障害者もメイクの力で人生が変わる!」
  橋本伸子(白尾眼科:石川県、看護師)
   「これからのロービジョンケア、看護師だからできること」
  上林洋子(盲導犬ユーザー;新潟市)
   「生きていてよかった!!」
  岩崎深雪(盲導犬ユーザー;新潟市)
   「私のささやかなボランティア …」 

平成30年03月14日(水)16:00~18:00
  第265回(18-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会(最終回)
   演題:これまでのこと、これからのこと
   講師:安藤伸朗(済生会新潟第二病院 眼科医)