【新潟ロービジョン研究会2014】シンポジスト 2)八子恵子「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
2014年7月14日

【新潟ロービジョン研究会2014】シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 日時:平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
 http://andonoburo.net/on/2682
シンポジスト2:八子 恵子 (北福島医療センター)
演題:「一眼科医としてロービジョンケアを考える」  


【抄 録】
 日本ロービジョン学会によれば、ロービジョンケアとは「視覚に障害があるため生活に何らかの支障を来している人に対する医療的、教育的、職業的、社会的、福祉的、心理的等すべての支援の総称である」とされている。

 一眼科医がロービジョン者に向かうとき、まずできることはロービジョンを引き起こしている原因の診断や治療である。次に行うべきは、視覚のどの部分でどのように困っておられるかを把握し、それに対処する(おもに眼鏡処方や視覚補助具の選定:狭い意味でのロービジョンケア)ことである。この段階からは、一眼科医のみの対処では難しく、身近には視能訓練士に検査や補助具使用法の説明を担当してもらい、社会的あるいは福祉的問題があれば、さまざまな立場の人や団体に相談し、協力と指導を仰ぐ必要がある。そのためには、ロービジョン者を取り囲むできるだけ多くの関連する個人や団体との連携が必要である。

 一口にロービジョン者といっても、原因疾患やその経過、障害の程度、家族の理解、全身的疾患や精神状態など、抱える問題は個々で異なり、対応はひとりひとりに向き合ったものでなければならず、簡単ではない。反面、弱視レンズなどの備えがなくても、治療に携わってきた眼科医には、当事者の今後をともに考えてゆく義務があるとともに、そうできる立場にもある。

 今回は、一眼科医の日常診療の中でロービジョンケアにどこまで関わりを持てるのか、悩みながらの状況をお話したい。

【略 歴】 八 子 恵 子 
1971年  福島県立医科大学 卒業
1972年  福島県立医科大学 助手
1978年  公立岩瀬病院眼科 医長
1980年  福島県立医科大学 講師
1988年  福島県立医科大学 助教授
2003年  福島県立医科大学 非常勤講師
2007年  埼玉医大眼科客員教授
2008年  北福島医療センター 非常勤医師
福島県ロービジョンネットワーク 代表

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シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
 シンポジスト (各講演20分)
 1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
  「ロービジョン当事者として相談支援専門家として
       我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
 2.八子恵子 (北福島医療センター) 
  「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
 3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
  「私たちの視覚障害リハビリテーション」
 コメンテーター
  田淵昭雄(初代ロービジョン学会理事長)
  高橋 広(第2代ロービジョン学会理事長)
  加藤 聡(第3代ロービジョン学会理事長)

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【新潟ロービジョン研究会2014】
 日時:平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
 テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
 http://andonoburo.net/on/2682
 主催:済生会新潟第二病院眼科 
 要:事前登録制 

14:00 開会の挨拶 安藤伸朗(済生会新潟第二病院) 

14:05~16:20
 1)特別講演 (各講演40分)
  1.座長  山田幸男(新潟オアシス;内科医)
   日本におけるロービジョンケアの流れ1:日本ロービジョン学会の設立前
     田淵昭雄 (川崎医療福祉大学感覚矯正学科)
    http://andonoburo.net/on/2714
 2.座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
   日本におけるロービジョンケアの流れ2:ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ
    -平成24年度診療報酬改定の意味するところ-
     高橋 広(北九州市立総合療育センター)
    http://andonoburo.net/on/2780
 3.座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
   本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望
     加藤 聡(東京大学眼科准教授)
    http://andonoburo.net/on/2799 

16:20~16:40
  コーヒーブレイク 

16:40~18:20
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
 シンポジスト (各講演20分)
 1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
  「ロービジョン当事者として相談支援専門家として
         我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
  http://andonoburo.net/on/2875
 2.八子恵子 (北福島医療センター)
  「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
 3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
  「私たちの視覚障害リハビリテーション」
 コメンテーター
  田淵昭雄(初代ロービジョン学会理事長)
  高橋 広(第2代ロービジョン学会理事長)
  加藤 聡(第3代ロービジョン学会理事長) 

18:20~18:40 adjourn アジャーン
  (参加者全員で)会場整理
   参加者同志の意見交換 

18:40 閉会の挨拶 仲泊聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    解散