第66回済生会新潟第二病院眼科勉強会 竹本吉夫
演題:「病気と共存の健康―持病息災―」
講師:竹本吉夫(秋田赤十字病院名誉院長)
日時: 平成13年11月21日(水)16:00~17:30
場所: 済生会新潟第二病院 眼科外来
今回は、秋田赤十字病院名誉院長である竹本吉夫先生に「病気と共存の健康」というテーマでお話して頂きます。
竹本先生は昭和24年新潟医科大学卒業、昭和27年新潟大学医学部第一内科入局、昭和40年新潟大学助教授、昭和42年秋田赤十字病院長・秋田赤十字看護専門学校長、平成8年より赤十字病院名誉院長、日本赤十字秋田短期大学初代学長として活躍され現在に至っておられます。
今回は「病気と共存の健康―持病息災―」と題し、以下の項目をお話して頂きます。Ⅰ健康長寿”は可能か、Ⅱ医療とは何か、Ⅲセルフケアのキイポイント、Ⅳ“痴呆”をどう防いだらよいか、Ⅴ“老後の不安”にどう対処するか-高齢者の楽園構想-。
わが国のオピニオンリーダーの一人でもあり、国際的にも活躍中の先生の、医師として患者としての豊富な経験からの貴重なお話を伺える機会だと思います。
今回もご期待下さい。多くの皆様の参加をお待ちしております。
【講演レジメ】病気と共存の健康―持病息災―
Ⅰ.“健康長寿”は可能か
①健康とは ②秋田県民の健康の実態 ③ヒト・人間の一生と私の病気体験
Ⅱ.医療とは何か
①人間とは何か ②ヒト・人間の病気の3視点 ③医療の3つの考え
Ⅲ.セルフケアのキイポイント
①健康習慣と危険因子 ②カクシャク百歳老人の生活実態 ③大友式ボケ予測テスト
Ⅳ.“痴呆”をどう防いだらよいか
①痴呆は果たして病気か ②脳老化防止法 ③ボケない小唄とボケます小唄
Ⅴ.“老後の不安”にどう対処するか-高齢者の楽園構想-
総務庁調査(1999年);自分と配偶者の健康・病気68.5%、要介護状態52%、生活のための収入26.3%、一人きりで頼る人がいない20.3%、子や孫の将来16.4%。
【略 歴】 竹本吉夫
大正14年(1925年) 5月26日生
昭和18年 3月 旧制県立新潟中学校卒
昭和20年 3月 旧制新潟高等学校理科乙類卒
昭和24年 3月 新潟医科大學卒
昭和27年10月 新潟大学医学部第一内科入局
昭和33年 3月 医学博士
昭和40年10月 新潟大学助教授
昭和42年10月 秋田赤十字病院長・秋田赤十字看護専門学校長
平成 8年 4月 秋田赤十字病院名誉院長
日本赤十字秋田短期大学初代学長、現在に至る
【後 記】
期待通りスケールの大きい、判りやすい、テンポのある、素晴らしいお話でした。会員の評判も上々でした。これだけのお話をされるのには、大変な準備が必要としたのではないかと思います。ありがとうございました。
「老年期こそ人生の完成期、奉仕の時期」「音楽療法」「病因として、遺伝・環境・ライフスタイル・加齢」「宗教」「全人的ケア」「医療には限界がある」「人生の質、いのちの質、生活の質」「健康習慣」「セルフケアの重要性」「ボケ防止法」「ジェロントピア」。どの話題ももっともっと聞いてみたい話題でした。竹本先生の人生と人生観を教えて頂きました。