案内:第15回 越後眼科研究会
2014年5月28日

特別講演  鳥井 秀雄  (浮之城眼科医院 院長)
演題 :『内視鏡硝子体手術の現状と展望』
  日 時:平成26年6月7日(土)17:00~19:30  
  場 所:チサンホテル&コンファレンスセンター新潟(湯沢の間)
  会 費:1,000円
注)医療関係者のみ(含:学生)へのご案内です

 新潟県の眼科勤務医が中心となって「越後眼科研究会」を、平成19年5月に立ち上げ、年に2回開催しています。日頃抱えている問題や症例を話し合い、また全国で活躍している先生をお呼びして最新・最前線のお話を伺っています。
 今回は、内視鏡硝子体手術でご活躍の、鳥井秀雄先生(浮之城眼科医院 院長)をお迎えしました。『内視鏡硝子体手術の現状と展望』という演題です。また一般演題も新潟県内から3題集まりました。どの演題も熱い討論が期待できます。
 病院勤務医のみならず、開業医、大学勤務医、研修医、視能訓練士、看護師など多くの方々に参加して頂きたいと存じます。お気軽にご参加下さいますようお願い申し上げます。


プログラム
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17:00 【一般演題】
   (講演10分 質疑10分) 座長 橋本 薫 (長岡赤十字病院眼科) 

1)「アイファガン点眼液0.1%について」
  ○千寿製薬株式会社

2)「糖尿病網膜症/網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対する治療法の検討」
  ○安藤 伸朗、中村 裕介、大矢 佳美(済生会新潟第二病院)
  糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対して、網膜光凝固・トリアムシノロン・抗VEGF・硝子体手術など臨床の場では、多くの選択肢また組み合わせがある。実際の症例から各々の治療法の選択、そしてポイントを考えてみたい。

3)「結膜に生じた稀な粘液腫の1例」
  ○橋本 薫、武田 啓治、末武 亜紀、田中 玲子(長岡赤十字病院眼科)、武田 さち江(たけだ眼科)
  結膜に生じた稀な粘液腫を報告する。症例は42歳男性。無症候性の結膜の腫瘤を主訴に近医初診。摘出術後の病理検査で粘液腫と診断された。再発したため切除したが、同様に粘液腫であった。その後球結膜と円蓋部が瘢痕癒着し眼球運動障害が生じたた め、当院で癒着部の切除と口唇粘膜移植を行った。

4)「内視鏡の便利な使い方」
  ○村上 健治 (新潟市民病院)、小川 泉 (内野おがわ眼科)
  眼内内視鏡は前眼部、中間透光体の混濁がある症例に手術を施行する時に非常に有用な器具でありその術中所見を紹介する。それ以外の症例に対しても有効な使用方法を経験したので報告する。内視鏡の準備があれば硝子体手術のストレスが半減するのでもっと積極的に使用されてよい。

コーヒーブレイク

18:15 特別講演 
           座長 村上 健治 (新潟市民病院) 
 演題:『内視鏡硝子体手術の現状と展望』
 講師:鳥井 秀雄  (浮之城眼科医院 院長)

 

*尚、講演会終了後、19:30より『佐渡の間』にて情報交換会を予定しております。

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特別講演
 演題:『内視鏡硝子体手術の現状と展望』
 講師:鳥井 秀雄  (浮之城眼科医院 院長)
【抄 録】
 1971年に20G Three PortのPars plana vitrectomyが発表されてから,臨床経験を重ねながら改良と開発を繰り返し,ほぼ完成された閉鎖腔内の硝子体手術となってきました.さらに2002年には25Gの2005年には23GのMIVSが報告されて,現在ではMIVS低侵襲硝子体手術が主流となっています.
 内視鏡に関しては,1987年に20Gファイバー内視鏡が発売され,2008年には23G,2011年には25G内視鏡ファイバーが市場されて, 25G MIVSに対応しています.また2008年以降抗VEGF製剤が認可されたことで硝子体手術適応にも変化が起きて,今後硝子体手術の2極化現象が起きるものと考えます.
 今回の講演では硝子体手術の新しい試みと,今年販売開始になるALCON 27Gシステムの使用報告および27G内視鏡硝子体手術に関して私論をお話ししたいと考えています.皆様の今後の診療の一役を担えれば幸いと存じ上げます.

【略 歴】
 1983年 3月 宮崎医科大学医学部医学科 卒業
 1983年 8月 宮崎医科大学附属病院眼科 助手
 1986年 1月 鹿児島県立鹿屋病院眼科 医長
 1989年 2月 国民健康保険中部病院眼科 医長
 1990年 10月 中村眼科医院 副院長
 1994年 8月 浮之城眼科 院長

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【越後眼科研究会世話人】
 安藤 伸朗(済生会新潟第二病院) 
 村上 健治(新潟市民病院)
 鈴木 恵子(新潟県立吉田病院) 
 橋本 薫(長岡赤十字病院)
 福島 淳志(長岡中央綜合病院)

【共催】 越後眼科研究会 千寿製薬株式会社