報告:第197回(12‐07月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会 盲学校弁論大会
2012年7月25日

報告:第197回(12‐07月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
   新潟盲学校弁論大会 イン 済生会
    日時:平成24年7月25日(水)16:30 ~ 18:00 *第4水曜日です
    場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 

 毎年7月に企画している新潟県立新潟盲学校の皆さんによる弁論大会です。今年も3名の弁士が想いを語ってくれました。 

1.「僕の将来の夢」 
   加藤 健太郎 (新潟県立新潟盲学校 中学部1年)
 NHKテレビの落語が大好きで、小学校1年生の夏休みに落語を始めた。3年生の頃から老人ホームなどで慰問活動をするようになった。一人でも僕の落語を聞いて元気になってくれると嬉しい。4年生のときに水都家艶笑(みなとやえんしょう)師匠に弟子入りして、一番弟子になり右左の使い分けなどを教わり、師匠の定期寄席にも出させてもらうようになった。僕は「笑点」を毎週見ている。特にいつも明るい、林家たい平師匠が大好きだ。
 将来は、たい平師匠について全国を元気にする落語家になりたい。日本中を笑顔にできる落語家になりたい。そして、10年後に真打ちに昇進し、15年後には「笑点」のメンバーになりたい。 

2.「将来に向けての目標」 
   古川 和未 (新潟県立新潟盲学校 本科保健理療科1年)
 ストレスが溜まっていた。昨年の10月のある日、一人で衝動的に上越まで行ってしまった。先生方や両親、そして様々な方にも迷惑を掛けた。そのことが、自分を見つめ直すきっかけになった。専攻科理療科で勉強していたが、自分は保健理療科に行きたい。将来は、あん摩・マッサージをしたいという自分の気持ちに気が付いた。盲学校では、6つの部活動(万代太鼓など)を行い、体育祭では白組の応援団長を務めた。
 人とのコミュニケーションをとるのが得意ではない。治療院ではお客さんとのお付き合いが大切だ。ストレスに対する対処策を学び、任されたことをやり抜き、何事にも挑戦する人生を送りたい。
 注:理療科は、高卒後3年で、あん摩・マッサージ・指圧師国家試験と、はり師・きゅう師国家試験の受験資格を得る専攻課理療科と、あん摩・マッサージ・指圧師国家試験だけの受験資格を得る本科保健理療科がある。 

3.「心との約束」  
  左近 啓奈 (新潟県立新潟盲学校 中学部2年)
 盲学校に入学する前は、普通小学校に通っていた。6年生のとき、学校の先生から「点字を学習しないか」と突然言われた。驚きと葛藤、そして不安。「見えるのに、どうして点字をやらなければいけないのか?」と、自問し悩んだ。中学1年生の夏休みに点字の宿題をもらった。しかし、先生に言われて仕方なくやっていただけ。「どうして目が見えるのに・・・?」という、不安は消えない。でも、学習では、特に理科の授業が普通の文字では見え難くなってきていた。点字の方がわかりやすかった。 迷いながらも点字と取り組んでいたときに、母が携帯の「dear・・・」という曲を聴かせてくれた。この曲のサビに出てくる「ぼくならできる」という歌詞を聴いて、「自分はやればできるんだ」と思い、点字に前向きに取り組めるようになった。
 今では点字で授業を受け、学習に余裕もできてきた。 私は趣味で小説を書いているが、今後は点字を使い小説を書き、多くの小説を読み、さらに成長していきたい。
 注:「dear・・・」は、韓国人アーティスト「K]の曲。 

4.落語 「代書屋」「二人旅」
   たら福亭美豚 (加藤 健太郎) 

【後 記】
 済生会眼科の勉強会では、毎年7月に新潟盲学校の生徒さんによる弁論大会を行っています。とても好評で今回もたくさんの人が参加されました。 今年の3名の弁士は皆さん、将来への希望と夢を語ってくれました。大きな声で正々堂々と自分の考えを主張する姿には、毎回ながら元気をもらいました。