案内 第247回(16-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会 (林 豊彦)
演題:新潟市障がい者ITサポートセンターの8年間の挑戦
〜障がい者・高齢者の技術支援の社会資源化をめざして〜
講師:林 豊彦(新潟大学工学部教授/新潟市障がい者ITサポートセンター長)
日時:平成28年09月14日(水)16:30 ~ 18:00
場所:済生会新潟第二病院眼科外来
【抄 録】
新潟市に障がい者ITサポートセンターは2008年10月に設立された。20世紀後半以降、電子情報通信技術(ICT)は革新的な進歩をとげ、社会の仕組みを大きく変えた。世界中を同時に結び、かつ双方向に情報を送受信できるこの技術は、移動・コミュニケーションに問題をもつことが多い障がい者にとっても画期的な技術である。ところが障がい者はその恩恵を受けていなかった。理由は、障がい者が関わる医療・福祉関係者がICT支援機器を知らないからである。その結果、設立当初の調査によれば、90%以上の障がい者が代表的な支援機器を知らなかった。そこで我々がとった戦略は、障がい者が必ずかかわる学校と病院と積極的に連携することであった。設立から8年経った今、新潟市教育センター、市内のほとんどの特別支援学校、多くの病院や訪問看護・看護ステーションと連携しながら活動している。その結果、設立当初、半年で81件だった支援件数は、2015年度月平均81件となり、年度全体の支援件数が千件を超えた。
現在の体制は、センター長以外、支援員1人、事務員1人、作業療法士1人である。これではこれ以上の直接的支援は困難であることから、近年は、保護者、教員、医療・福祉関係者の教育にも力を入れている。昨年度、学校・病院での単発の研修・講座21件、e-AT技術者養成講座(全5回、新潟県作業療法士会・言語聴覚士会との共催)、新潟病院でのミニ研修会(全5回)、市立西特別支援学校での保護者向けiPad講習(全12回)などを実施している。新潟市障がい者ITサポートセンターの挑戦は大きな成果をあげたが、今もまだ続いている。
【略 歴】
長岡市出身。
1977年(S52)新潟大学工学部・電子工学科卒、1979年(S54)同大院・工学研究科修士課程了、同年同大歯学部・助手、1986年(S61)歯学博士(新潟大)、1987(S62)同大歯学部附属病院・講師、1989年(S64)工学博士(東京工業大)、1991年(H3)同大工学部情報工学科・助教授、1996年(H8)米国Johns Hopkins大・客員研究員、1998年(H10)同大工学部福祉人間工学科・教授、2008年(H20)新潟市障がい者ITサポートセンター長(兼任)、2016年(H28)同大地域創生再生機構・副機構長(兼任)。
2017年(H29)同大工学部工学科・人間支援感性科学プログラム・教授(予定)
専門は生体医工学、支援技術、人間工学。
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「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力により実況ネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。
http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。
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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
場所:済生会新潟第二病院眼科外来
*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
1)ホームページ「すずらん」
新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/
2)済生会新潟第二病院 ホームページ
http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html
3)安藤 伸朗 ホームページ
http://andonoburo.net/
【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成28年10月12日(水)16:30 ~ 18:00
第248回(16-10)済生会新潟第二病院眼科勉強会
(目の愛護デー講演会)
「2020年に向けて、視覚障がい者スポーツを応援しよう」
大野 建治(上野原市立病院;山梨県、眼科医)
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『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)
2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
http://www.med.niigata-u.ac.jp/yujin/
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料/要事前登録
0.8:45~8:50
はじめに 安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1.8:50~10:20
【第1部 連携を求めて】
座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1-1) 20分(講演17分+質疑3分)
看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
http://andonoburo.net/on/4915
1-2) 30分(講演25分+質疑5分)
情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
三宅 琢(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員;眼科医)
http://andonoburo.net/on/4907
1-3) 30分(講演25分+質疑5分)
視覚障害者のための転倒予防・体力増進教室
○山田 幸男 田村瑞穂 嶋田美恵子 久保尚人
(新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会;NPO法人オアシス)
http://andonoburo.net/on/4931
質疑応答 10分
2.10:20~12:20
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2-1) 30分(講演25分+質疑5分)
最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い
岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)
http://andonoburo.net/on/4866
2-2) 20分(講演17分+質疑3分)
新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
http://andonoburo.net/on/4922
2-3) 30分(講演25分+質疑5分)
我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
ー開設当時を振り返ってー
佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)
http://andonoburo.net/on/4880
2-4) 30分(講演25分+質疑5分)
眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
香川スミ子(元 浦和大学)
http://andonoburo.net/on/4903
質疑応答 10分
3.12:20~13;05
【第3部 熊本地震を考える】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
3-1) 30分(講演25分+質疑5分)
熊本地震と災害時視覚障害者支援
出田隆一 (出田眼科院長;熊本)
http://andonoburo.net/on/4935
討論 15分
4.13:05~13:10
おわりに 仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
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平成28年11月09日(水)16:30 ~ 18:00
第249回(16-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
視覚障がい者議員としての歩み~社会の変化に手ごたえを感じながら~
青木 学(新潟市市会議員)
平成28年12月14日(水)16:30 ~ 18:00
第250回(16-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
杖で歩くこと、犬と歩くこと、人と歩くこと
清水 美知子(フリーランスの歩行訓練士)
平成29年01月11日(水)16:30 ~ 18:00
第251回(17-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「ブラインドメイク」は、世界へー視覚障害者である前に一人の女性としてー
大石 華法(日本ケアメイク協会)
平成29年02月08日(水)16:30 ~ 18:00
第252回(17-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
演題未定
宮坂 道夫(新潟大学医学部教授)
平成29年03月08日(水)16:30 ~ 18:00
第253回(17-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
演題未定
栗原 隆(新潟大学人文学部教授)