案内:第264回(18-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会「ささえ、ささえられて」  1)小林 章
2018年1月17日

案内:第264回(18-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会「ささえ、ささえられて」 1)小林 章
  日時:平成30年02月14日(水)16:00 ~ 18:30
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 
 演題:空気を感じて歩く楽しさと  少しでも楽に歩ける視覚活用方法を伝えること
 講師:小林 章(日本点字図書館:歩行訓練士)

 
本勉強会は、済生会新潟第二病院眼科で行なっている勉強会、どなたでも大歓迎です(参加無料、事前登録なし、保険証不要)。ただし、お茶等のサービスもありません。悪しからず。
 1996年(平成8年)6月からこれまで
21年7か月に亘り毎月続けてきましたが、今年3月で終了致します。
 2月の勉強会は、以下の5名の方に講演して頂きます。小林 章(日本点字図書館:歩行訓練士)、大石華法(日本ケアメイク協会)、橋本伸子(白尾眼科:石川県、看護師)、上林洋子(盲導犬ユーザー;新潟市)、岩崎深雪(盲導犬ユーザー;新潟市)。
 今回は、小林章氏の講演抄録を紹介します。 

 演題:空気を感じて歩く楽しさと  少しでも楽に歩ける視覚活用方法を伝えること
 講師:小林 章(日本点字図書館:歩行訓練士)
【抄録】 
 歩行訓練士として伝えたい3つのことがあります。
 私たちにとって散歩が楽しいのは、無意識の内に視界に入ってくる風景や生き物が奏でる音、季節ごとの植物の香り、気持ちの良い風、温かい日差しなど、様々な感覚情報を感じ取れるからでしょう。見えなくても、見えにくくても、様々な感覚情報を感じ取れるようになることを、歩行訓練士は伝えられる存在でありたいと思います。
 障害を視覚に限定した場合、人の脚力、移動する時の推進力は健常者と何も変わりません。見方を変えれば、一般の健常者が丸腰で歩いている中を、白杖使用者は凶器になりうる棒を振りながら歩いています。そうだとすれば、白杖が凶器にならないように最大限の配慮をして歩く必要があります。他の通行者の脚が白杖に引っかからないように注意を払うこと、白杖が他の人の脚に当たったら瞬時に立ち止まれること、立ち止まってる人の気配を感じたら停止し迂回できることなど、良識的な社会人であれば当たり前のことを、視覚障害があってもできるようでありたいと思います。人ごみの中を「どけどけ!」と言いながら速足で歩こうとしたら、顰蹙を買うのではないでしょうか。
 視覚に障害があっても、人は言葉によるコミュニケーションを有効に活用することができます。言葉で情報を上手に聞くことができれば、初めて行く場所へも一人で行くことが可能になります。自信のない場所では誘導をお願いすることも可能になります。 

【自己紹介】 
 国立の旧身体障害者更生施設34年間勤務のうち、理療教育課程受講者の進路指導係を2年、肢体不自由者のリハビリテーションを担うケースワーカーを7年務めた後、国立施設初の内部研修生として、国立障害者リハビリテーションセンター学院で歩行訓練士としての養成研修を受けました。正規の学生とは異なり、いわば内弟子のような形式での修行でした。その後、ケースワーカー兼歩行訓練士として塩原、神戸、所沢で通算8年勤務した後、国立障害者リハビリテーションセンター学院教官として19年間、歩行訓練士の養成に携わりました。平成29年3月で定年退職し、同年4月より現職として勤務しています。

 

 第264回(18-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会「ささえ、ささえられて」
   日時:平成30年02月14日(水)16:00 ~ 18:30
   場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 

 小林 章(日本点字図書館:歩行訓練士)
 「空気を感じて歩く楽しさと  少しでも楽に歩ける視覚活用方法を伝えること」
 大石華法(日本ケアメイク協会)
 「『ブラインドメイク物語』視覚障害者もメイクの力で人生が変わる!」
 橋本伸子(白尾眼科:石川県、看護師)
 「これからのロービジョンケア、看護師だからできること」
 上林洋子(盲導犬ユーザー;新潟市)
 「生きていてよかった!!」
 岩崎深雪(盲導犬ユーザー;新潟市)
 「私のささやかなボランティア …」

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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。 ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。

  日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則)
  場所:済生会新潟第二病院眼科外来   

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
 http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/

 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
  http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html

 3)安藤 伸朗 ホームページ
  http://andonoburo.net/

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【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成30年02月14日(水)16:00 ~ 18:30
 第264回(18-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会「ささえ、ささえられて」
  小林 章(日本点字図書館:歩行訓練士)
  「空気を感じて歩く楽しさと  少しでも楽に歩ける視覚活用方法を伝えること」
   http://andonoburo.net/on/6313
  大石華法(日本ケアメイク協会)
  「『ブラインドメイク物語』視覚障害者もメイクの力で人生が変わる!」
  橋本伸子(白尾眼科:石川県、看護師)
  「これからのロービジョンケア、看護師だからできること」
  上林洋子(盲導犬ユーザー;新潟市)
  「生きていてよかった!!」
  岩崎深雪(盲導犬ユーザー;新潟市)
  「私のささやかなボランティア …」 

平成30年03月14日(水)16:00~18:00
  第265回(18-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会(最終回)
   演題:これまでのこと、これからのこと
   講師:安藤伸朗(済生会新潟第二病院 眼科医)