案内:第264回(18-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会「ささえ、ささえられて」 4)上林洋子
日時:平成30年02月14日(水)16:00 ~ 18:30
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
本勉強会は、済生会新潟第二病院眼科で行なっている勉強会、どなたでも大歓迎です(参加無料、事前登録なし、保険証不要)。ただし、お茶等のサービスもありません。悪しからず。
1996年(平成8年)6月からこれまで21年7か月に亘り毎月続けてきましたが、今年3月で終了致します。
2月の勉強会は、以下の5名の方に講演して頂きます。小林 章(日本点字図書館:歩行訓練士)、大石華法(日本ケアメイク協会)、橋本伸子(白尾眼科:石川県、看護師)、上林洋子(盲導犬ユーザー;新潟市)、岩崎深雪(盲導犬ユーザー;新潟市)。
今回は、上林洋子氏の講演抄録を紹介します。
演 題:「生きていてよかった!!」
講 師:上林 洋子(新潟市;盲導犬ユーザー)
【講演抄録】
安藤先生の眼科勉強会をいつも心待ちにして今日まで参りました。教室では、みなさん円椅子で座っていらっしゃるのに、盲導犬ユーザーは、前列の背もたれのある長いすの特等席に座らせていただき、盲導犬のスペースまでご配慮してくださる安藤先生のお心遣いに感謝しております。
緑内障の再発と手術を繰り返す中で何度も壁にぶつかり、その度に出会った方々から生きぬくヒントをいただき、視覚障害者歴半世紀以上も経っていました。
この勉強会から、見えないことは確かに不便ではありますが、その不便さを社会に発信することができるのは私たち障害を負った者の使命だと言っても過言ではないと学ばせていただきました。
この頃は私も人並みに「おばあちゃん」の境地に満足し、見えなくなってから三十一文字に託してきた短歌の総まとめに取りかかっています。
・いつしらに色の記憶の薄れたり今朝は触れてみつチューリップの花
・ゆったりと浅き緑を踏む犬の歩みに合わせめぐる山裾
・風呂の栓抜きてしまい湯落とすとき渦巻きながら消えゆく一日
・盲導犬戸口に繋ぎ庭を掃く時折名を呼び吾の位置を知る
・人生のとどのつまりは皆ひとり一合に満たぬ明日の米研ぐ
これといったとりえのない私ですが、全盲になってからは、多くの人との出会い、工夫を重ねることにより日々をエンジョイして「生きていてよかった!」と痛感しているこの頃です。
【自己紹介】 上林 洋子(かんばやし ようこ)
昭和36年 緑内障と診断される、視覚障害手帳(5級か6級?)
昭和37年 新潟盲学校高等部入学
昭和42年から短歌等の創作や編み物に挑戦
昭和59年、両眼球除去
昭和60年ころ、漢点字、音声ワープロ等を取得
平成5年から、社会福祉協議会の依頼を受け小、中学校などの福祉授業に協力
平成7年、盲導犬ユーザーとなる
平成9年、登山初体験(富士山)
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第264回(18-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会「ささえ、ささえられて」
日時:平成30年02月14日(水)16:00 ~ 18:30
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
小林 章(日本点字図書館:歩行訓練士)
「空気を感じて歩く楽しさと 少しでも楽に歩ける視覚活用方法を伝えること」
大石華法(日本ケアメイク協会)
「『ブラインドメイク物語』視覚障害者もメイクの力で人生が変わる!」
橋本伸子(白尾眼科:石川県、看護師)
「これからのロービジョンケア、看護師だからできること」
上林洋子(盲導犬ユーザー;新潟市)
「生きていてよかった!!」
岩崎深雪(盲導犬ユーザー;新潟市)
「私のささやかなボランティア …」
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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。 ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
日時:毎月第2水曜日午後
場所:済生会新潟第二病院眼科外来
*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
1)ホームページ「すずらん」
新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/
2)済生会新潟第二病院 ホームページ
http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html
3)安藤 伸朗 ホームページ
http://andonoburo.net/
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【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会】
平成30年02月14日(水)16:00 ~ 18:30
第264回(18-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会「ささえ、ささえられて」
小林 章(日本点字図書館:歩行訓練士)
「空気を感じて歩く楽しさと 少しでも楽に歩ける視覚活用方法を伝えること」
http://andonoburo.net/on/6313
大石華法(日本ケアメイク協会)
「『ブラインドメイク物語』視覚障害者もメイクの力で人生が変わる!」
http://andonoburo.net/on/6323
橋本伸子(白尾眼科:石川県、看護師)
「これからのロービジョンケア、看護師だからできること」
http://andonoburo.net/on/6338
上林洋子(盲導犬ユーザー;新潟市)
「生きていてよかった!!」
http://andonoburo.net/on/6349
岩崎深雪(盲導犬ユーザー;新潟市)
「私のささやかなボランティア …」
平成30年03月14日(水)16:00~18:00
第265回(18-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会(最終回)
演題:これまでのこと、これからのこと
講師:安藤伸朗(済生会新潟第二病院 眼科医)