研究会/勉強会・告知

 

2013年6月5日

第7回 心療眼科研究会
 日 時  2013年6月29日(土) 17:30 – 20:30
 場 所  TKP大手町カンファレンスセンター ホール16A
 会 費  2,000円(予定人数 130名)
 ※ 日本眼科学会認定専門医 3単位(認定番号:20015)
 世話人 気賀沢 一輝 先生(杏林大学 眼科) 

 テーマ:眼科における精神科プライマリケアの実践

心療眼科研究会のご案内です。今年の研究会(第7回心療眼科研究会)は、6月29日(土)に開催されます。  
参加申し込みは、6月15日(土)までです。興味のある方はご参加く下さい。  
ホームページ:http://www.eye-center.org/jpos/index.html

プログラム
1. 症例検討
 司会進行:気賀沢 一輝 先生(杏林大学 眼科)
 アドバイザー:石郷岡 純 先生(東京女子医科大学 神経精神科 教授) 

2. 教育講演
 座長 清澤 源弘 先生(清澤眼科医院 院長)
 演題 心因性視覚障害の過去、現在、未来
 演者 気賀沢 一輝 先生(杏林大学 眼科) 

3. 特別講演
 座長 若倉 雅登 先生(井上眼科病院)
 演題 がんと総合病院精神科 ―身体科と精神科の連携(リエゾン)について―
 演者 山田 健志 先生(がん研有明病院 腫瘍精神科 部長)

 

*参加申込
 所属・名前・連絡先を記載の上、メールもしくはFAXにて事務局(下記)までお知らせください。
 〆切 2013年6月15日(土)正午

*開始時間は若干変更することがございます。

 

【問い合わせ】
 心療眼科研究会事務局
 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-3 井上眼科病院内
 Tel: 03-3295-0911(担当: 山口 内線: 7021) FAX: 03-3295-0917
 e-mail: yamaguchi-h@inouye-eye.or.jp 

 共 催 心療眼科研究会 グラクソ・スミスクライン株式会社 

================================= 

*『心療眼科研究会について』
 この研究会は以下のようなテーマを研究します。
  *器質的変化が検出されない目と視覚の異常感への対応
  *ロービジョン患者の心理的ケア
  *眼科医でもできる精神療法、薬物療法
  *EBM と NBM(Narrative Based Medicine,対話と物語に基づく医療)の融合
  *眼科の視点からの精神・視機能に関する脳研究 etc.
 我々眼科医療従事者はメンタルケア、精神医学の基本を知らなすぎるのでは?そのため、救える患者も救っていないのでは?そこで、この分野の勉強のため、この研究会を立ち上げた。

2013年6月4日

第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
 ランチョンセミナー 1「最近の眼科医療とロービジョンケア」
  (2)『医療のなかでのロービジョンケアの役割』
   新井 千賀子 (視能訓練士:杏林大学)
    日時 : 2013年6月22日(土)11:55〜12:45
    会場 : チサンホテル 4階 越後の間(東)
    共催  新潟ロービジョン研究会2013 

 昨年の診療報酬改定でロービジョンケア検査診断料が認められたことは、医療の中で視覚障害に対応することが公的に認識された事を意味している。いくつかの課題はあるものの、視覚障害リハビリテーションの大きなmilestoneである。とはいえ、まだロービジョンケアはやっとスタート地点にたったにすぎない。ロービジョンケアは医療のなかでどんな役割をするものなのだろうか。 

 「人が自殺を考えたりするような危機的状況になるのは、仲間と希望とお金を同時に喪失した時だ」と 学生時代に ある人から言われたことがある。その後、リハビリテーションの授業でも同じことを教わったので、これはあながち間違いではないらしい。ロービジョンケアをやっているうちに、私はこれをかなり意識するようなった。

 多くの人は病院にいけば病気は良くなると思っている。しかし、実際には治療で回復して以前と同じ見え方になるという病気は少ない。回復が困難である病気であると診断された患者さんはどんなに視機能が高くても将来への希望を見失う。そして、こんな病気にかかっているのは自分一人だと思ったり、問題を親しい人たちと共有できずに孤独感を深めていく。さらに、就労継続が難しいと思い始め経済的な問題を抱える。この状況は、「仲間と希望とお金を同時に喪失する状況」に近くなる。

 この危機的な状況を回避する一つの方法としてロービジョンケアがある。このように考えると、ロービジョンケアの役割の別の側面も見えてくる。どんな医療者も治療や回復の困難を患者に伝える事は心が痛むはずで相応の負担がある。ロービジョンケアを導入することで、患者さんの深刻な問題が少しでも軽くなることは、患者だけでなく医療者の為にも大切な役割があると考えている。

 このような役割を果たせるロービジョンケアとはどんなものだろうか?。スタート地点にたった今、これからのロービジョンケアを医療の中でどう構築していくかを考えたい。

 

【略歴】
 1992年 筑波大学大学院教育研究科修士課程障害児教育専攻 卒業 修士(教育)
 1996年 国立小児病院付属視能訓練士学院 卒業
 1997年 国立特殊教育総合研究所(現:国立特別支援教育総合研究所)研究員
 2000年 Light House International Arlrene R.Gordon 研究所 文部科学省在外研究員
 2001年 国立特殊教育総合研究所(現:国立特別支援教育総合研究所)研究員
 2005年 杏林アイセンター ロービジョンルーム 現在に至る 

=================================== 

【ランチョンセミナー】 (協賛:新潟ロービジョン研究会2013)
     6月22日(土)11:55〜12:45   (昼食~数に限りがあります)
  会場1.チサンホテル 4階 越後の間(東)
    最新の眼科医療とロービジョンケア
    「ここまで進化している!眼科の検査と治療の最前線」
          長谷部 日 (新潟大学医学部講師;眼科)
    「医療のなかでのロービジョンケアの役割」
          新井 千賀子 (視能訓練士:杏林大学)

  会場2.ときめいと 2階 会議室AB
    「『生きる』を変える,携帯端末と視覚リハ事情」
          三宅 琢(Gift Hands)、氏間 和仁(広島大学) 

*第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
 プログラム:http://andonoburo.net/on/1871 

===================================

『第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会』
 期 日: 2013年6月21日(金)プレカンファレンス
                22日(土)・23日(日) 本大会
 会 場:「チサン ホテル & コンファレンスセンター 新潟」4階
       http://www.solarehotels.com/chisun/hotel-niigata/ 
     「新潟大学駅南キャンパスときめいと」 2階
       http://www1.niigata-u.ac.jp/tokimate/outline.html
 メインテーマ: 「見えない」を「見える」にする「心・技・体」
 主   催 : 視覚障害リハビリテーション協会
 主   管 : 第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会実行委員会
 大 会 長 :  安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
 実行委員長 : 渡辺 哲也 (新潟大学工学部 福祉人間工学科)
 ホームページ: http://www.jarvi2013.net/
 詳細な情報 : http://andonoburo.net/on/1690 

【事務局】
  第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会実行委員会事務局
   〒950-2181 新潟市西区五十嵐2の町8050番地
   新潟大学 工学部 福祉人間工学科 渡辺研究室内
  E-mail : jarvi2013info@eng.niigata-u.ac.jp
  FAX:025-262-7198

2013年6月3日

第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
 ランチョンセミナー 1「最近の眼科医療とロービジョンケア」
  (1)『ここまで進化している!眼科の検査と治療の最前線』
   長谷部 日 (新潟大学医学部講師:眼科)
    日時 : 2013年6月22日(土)11:55〜12:45
    会場 : チサンホテル 4階 越後の間(東)
    共催  新潟ロービジョン研究会2013  

 眼科は技術革新が非常に早い分野である。かつては考えもつかなかったような検査方法や治療方法が次々と登場し、様々な目の疾患の治療成績の向上に結びついている。 

 最近の眼科診療を最も大きく様変わりさせたのはOCTという眼底検査装置である。ものを見るために最も重要なフィルムである網膜は厚さ0.1~0.2mmと非常に薄く、しかも透明である。このため生体の網膜の状態を詳細に観察することは不可能であった。しかしOCTは網膜の断層写真を簡単に撮影でき、しかもそこには網膜の微細な層構造が顕微鏡なみの高い解像度で写っている。OCTの登場によって様々な眼底疾患の病態が解明し、治療方法が大幅に進歩した。OCTは現在の眼科診療に欠かせない検査装置となっている。 

 眼底疾患の手術方法も大きく様変わりした。現在ではわずか0.5mmの太さの手術器具が、大半の眼底疾患の治療に使用可能となっている。手術器具が細く小さいということは、目にできる傷が小さくて済むということである。この結果、手術の傷口を縫合する機会が減り、傷口や縫合糸の刺激が原因となる術後の異物感が減り、さらに炎症が軽くなったおかげで術後の回復も早くなった。現在ではさらに細い手術器具の開発も進みつつある。 

 治療が難しかった加齢黄斑変性は、今や薬剤の注射だけで済む場合が多い。十数年前まで加齢黄斑変性には安全で有効な治療方法が存在しなかったのだが、様々な治療方法が次々と生み出され、あっと言う間に入院の必要すらなくなってしまった。現在ではこの他にもいろいろな眼底疾患に対して手術以外の治療方法を選択できるようになってきた。 

 そして最近ではiPS細胞の話題からも目が離せない。ちょっと勉強を怠っていると最新の医療からすぐに取り残されてしまう、それが現代の眼科である。本ランチョンセミナーではそんな眼科診療の進歩を、一部ではあるが紹介したい。

 

【略歴】
 H4年 新潟大学医学部卒業、新潟大学眼科入局
 H6年~H10年 新潟大学医学部大学院(医学博士)
 H11年~H12年  燕労災病院眼科
 H13年~ H14年  聖隷浜松病院眼科
 H19年~  新潟大学医歯学総合病院助教
 H25年~  新潟大学医学部講師 

=================================== 

【ランチョンセミナー】 (協賛:新潟ロービジョン研究会2013)
     6月22日(土)11:55~12:45   (昼食~数に限りがあります)
  会場1.チサンホテル 4階 越後の間(東)
    最新の眼科医療とロービジョンケア
    「ここまで進化している!眼科の検査と治療の最前線」
          長谷部 日 (新潟大学医学部講師;眼科)
    「医療のなかでのロービジョンケアの役割」
          新井 千賀子 (視能訓練士:杏林大学)

  会場2.ときめいと 2階 会議室AB
    「『生きる』を変える,携帯端末と視覚リハ事情」
          三宅 琢(Gift Hands)、氏間 和仁(広島大学) 

*第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
 プログラム:http://andonoburo.net/on/1871

2013年6月2日

第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 ランチョンセミナー2
「『生きる』を変える,携帯端末と視覚リハ事情」  
 三宅 琢(Gift Hands)、氏間 和仁(広島大学)  
  
日時:2013年6月22日(土)11:55~12:45
  会場:ときめいと 2階 会議室AB 
  共催 新潟ロービジョン研究会2013 

 ロービジョンケアと言えばルーペや単眼鏡などのグッズを想起しやすいが、最近ではタブレット型PCであるiPad(米国アップル社)をロービジョンエイドとして活用する弱視の症例に加え、スマートフォンであるiPhone(米国アップル社)を活用している全盲の症例も存在する。障害者補助機能であるアクセシビリティ機能の基本的な考え方や構造学的なユーバーサルデザインの重要性を踏まえて、なぜそのような活用法が成立するかを具体的に解説する。

 患者がどのように活用しているかを、Gift Handsの代表として訪問した多くの施設で得た具体的な活用事例を紹介する。また眼科医としてロービジョン外来におけるタブレット型PCやスマートフォンのロービジョンエンドとしての、初回導入時の患者への問診の手順や実際の指導法について症例ごとに紹介する。いまなぜロービジョンエイドとして一般機器であるタブレット型PCやスマートフォンが重要であるかの重要性をわかりやすく解説する。

 教育の分野においてもiPad活用の有効性は報告されている。教育での活用場面には、視覚補助具・教授材・学習材をあげることができる。また本格的な使用に先駆けて行われるのがiPadの基本的な操作練習である。視覚障害者がiPadを利用する際に主に用いられるアクセシビリティ機能は〝3本指ズーム〟と〝VoiceOver〟である。これらを使いこなすためには、いくつかポイントがあるようだ。このような基本的な操作練習や概念形成が適切に行われると、iPadのその後の操作は順調に進みやすいようだ。視覚障害教育を専門とする教育学者の立場として、全国各地で実施してきた体験会や教育相談活動で得られたアクセシビリティ機能の基本練習の方法や、実際に視覚障害の特別支援学校や弱視特別支援学級などで行われている実践事例を紹介する。

 医療や教育での取組が、視覚障害リハビリテーション分野でのタブレット型PC活用を考えるきっかけになれば幸いである。

 

【略歴】
 三宅 琢  日本眼科学会眼科専門医、認定産業医、Gift Hands代表
  平成17年3月 東京医科大学卒業
  平成17年3月 東京医科大学八王子医療センター 研修
  平成19年4月 東京医大眼科学教室入局
  平成24年1月 東京医科大学 眼科 兼任助教
     永田眼科クリニック 眼科 勤務医(名古屋)
           Gift Hands 代表
  平成24年3月 東京医科大学大学院卒業
  平成25年1月 三井ホーム株式会社 産業医 

 氏間 和仁 広島大学大学院教育学研究科准教授
  平成6年3月 筑波大学理療科教員養成施設卒業
  平成6年4月 愛媛県立松山盲学校教諭
  平成17年3月 明星大学大学院人文学研究科教育学専攻修了
  平成18年4月 福岡教育大学教育学部講師
  平成20年10月 福岡教育大学教育学部准教授
  平成23年4月 広島大学大学院教育学研究科准教授
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  平成14年 第10回上月情報教育賞優良賞受賞
  平成15年 第13回特殊教育ソフトウェアコンクール
        特殊教育研究財団理事長奨励賞受賞 

===================================== 

【ランチョンセミナー】 (協賛:新潟ロービジョン研究会2013)
     6月22日(土)11:55~12:45   (昼食~数に限りがあります)
  会場1.チサンホテル 4階 越後の間(東)
    最新の眼科医療とロービジョンケア
    「ここまで進化している!眼科の検査と治療の最前線」
          長谷部 日 (新潟大学医学部講師;眼科)
    「医療のなかでのロービジョンケアの役割」
          新井 千賀子 (視能訓練士:杏林大学)
  会場2.ときめいと 2階 会議室AB
    「『生きる』を変える,携帯端末と視覚リハ事情」
          三宅 琢(Gift Hands)、氏間 和仁(広島大学) 

2013年6月1日

第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
 共催 新潟ロービジョン研究会2013

「網膜色素変性、治療への最前線」
  山本修一 (千葉大学大学院医学研究院教授 眼科学)

 網膜色素変性は長らく「不治の病」とされてきましたが、研究の急速な進歩により、治療が現実のものとなりつつあります。網膜色素変性の治療戦略は、①遺伝子治療、②網膜神経保護、③人工網膜、④網膜再生・移植に大別されます。 

 レーベル先天盲における遺伝子治療の成功は、世界的に華々しく報じられ、現在は第2相臨床試験が米英の施設で施行中です。神経保護では、米国における毛様体神経栄養因子(CNTF)の臨床試験が進行中であり、視機能の維持、視細胞数の減少抑制が確認されています。また日本では、0.15%ウノプロストン(オキュセバ(r))点眼液による第2相臨床試験で網膜感度悪化の抑制が確認され、第3相臨床試験がすでに始まっています。さらに人工網膜は、米、独、日でそれぞれ臨床試験が進行しています。 

 これらの治療法は、直ちにすべての患者さんに適応可能というわけではありませんが、間近に見える明るい希望の光であることは間違いありません。

 

【略歴】
 1983年 千葉大学医学部卒業
 1989年 千葉大学大学院医学研究科修了
 1990年 富山医科薬科大学眼科講師
 1991年 コロンビア大学眼研究所研究員
 1994年 富山医科薬科大学眼科助教授
 1997年 東邦大学佐倉病院眼科助教授
 2001年 東邦大学佐倉病院眼科教授
 2003年 千葉大学大学院医学研究院眼科学教授
 2007年 千葉大学医学部附属病院副病院長併任
 2008年 日本網膜色素変性症協会(JRPS)副会長