報告:【新潟ロービジョン研究会2017】参加者の感想 その1
2017年12月30日

報告:【新潟ロービジョン研究会2017】  参加者からの感想 その1
  日時:2017年09月02日(土)
  会場:新潟大学医学部 有壬記念館 2階会議室

新潟県上越市 大島光芳 (研究会;コメンテーター)
冒頭に参加者の内訳が紹介されました。医者とか視能訓練士、看護師あるいは病院に務めている方は50人くらい。ご自身が目が不自由だとか家族だとかが50人くらい。あと40人くらいは盲学校に務めている方とか福祉関係の方とか特に興味のある方々が集まっています。私はこの参加者の多様性への寛大さ、それと当事者に対する対等な目線を強く感じました。それは講演にも引き継がれ「百の患者さんには百の人生がある。一生その患者さんと付き合う覚悟が大事だ。医師が変われば患者も変わる。」「もう1つの道、見えないけどできるという道がある。」「友達づくり、情報交換、ボランテアがやれる場」「患者さんの暮らしのためにやっている研究」「医療者からでもない福祉からでもないロービジョンケア」「途中の方が辛い。」「症状は連続的であって、連続的な人で構成されたピア」と嬉しい言葉が聞けました。お話された4人の先生はとにかく動き出すが特徴のように思えました。例えば「とにかくやるんだよ。法律とか規則を変えるまでやるんだよ。」「どんなに多職種が頑張っても、眼科医が突破口になり旗振っていかないと進まない。」「箱もの作って中を一生懸命に埋めるというのが大嫌いで、10年間中身を作っていよいよ外身を作る時期だと思ってお願いしたところです」「未来のあるべき姿から遡って今どうするかです」「守るだけでなく変えるものです」「社会が変わります。医療が変わります。人工知能で変わります」「アイデアを募集するには上下関係が邪魔になる」など気分を活性化する言葉を、どの先生からも聞けました。私は未診断疾患により見えなくなった67歳ですが、出来る限り勉強し、しっかり人生を歩みたいと、この研究会に参加して思いました。 

兵庫県 眼科医
この度は、9月2日の『新潟ロービジョン研究会2017』に参加させて頂きありがとうございました。日帰りのため、ご講演だけになってしましましたが、それでも、指定討論あり、全体でのフリー討論ありで、うまく計画された研究会でしたね。驚いたのは参加者が満席で、全国各地から顔見知りの方も参加されていたことです。私は、いつもMLで研究会や勉強会の案内と、その後の安藤先生の詳細な事後報告(講演抄録など)を見せてもらっているだけでした。しかし、今回はひょっとして安藤先生ご自身のご講演が最後になるかもしれないと考えて、新潟へ出かけた次第です。先ず安藤先生のお話しでは、ご自身の詳しい経歴を始めて聞かせてもらいましたが、LVケアへの思いは共感できました。次に、先生も尊敬され、私も同様に尊敬している山田幸男先生の控え目でいて実効性のあるLVケアの活動は素晴らしく、私としてはDM関連内科医にもこの活動を広めて戴きたいと思いました。清水朋子先生はよく透るお声で分かりやすい、説得性のあるお話しでした。視覚障害の父に育てられた先生の幼少時の考え方は本当に参考になりました。「クイックLVケア」はいい言葉で、私も使わしてもらおうと思っています。高橋政代先生も夢のあるしかし20年先には実現するだろう、多くの研究と社会改革を自信をもって話されました。「行き当たりバッチリ」の言葉も使おうと思っています。加藤聡日本ロービジョン学会理事長、仲泊聡(理研)先生、中村様その他の進行係の運営も素晴らしく、また、会場のお世話係りの方々も行き届いた対応で、素晴らしい会だったと思います。懇親会に参加できなかったのが心残りです。 

神奈川県 女性
今回は安藤先生の生い立ちからのお話が聞けたファン垂涎もの。また山田先生の語る、失明患者の自死から学び悩み切り開いた自立支援施設のお話は、決して始まりは明るくないが、今を、障害者たちを、絶望ではない未来へ導く、希望の光が射している。御講演者のお話はどれも温かく胸に沁み力強い励みになり、自立の大切さを強く感じた。懇親会では、障害者から障害者へ教わり伝えるリレー料理教室やブラインドメイクの経験者ともお会いし「ガスの火も使える。晴眼の頃に失敗した料理も、今の方が上手に作れる。」そう話す笑顔はとても綺麗で、清潔に感じる丁寧なメイクにも、見惚れる。そして患者自身や大きな施設だけでなく、クリニック勤務の医療者の方々やチェーン店の薬剤師さん。皆それぞれに手探りし工夫をしながら頑張っている。患者の身として有難く嬉しい。そして思う。「もし見えなくなっても、出来ることは、きっといっぱいある。」 

東京都 眼科医
山田幸男先生~地道な活動を長年継続していらっしゃいますことを、以前から尊敬申し上げております。生徒が次々に先生になって伝えていくリレー式の料理教室など、すばらしい方式だと思いました。先生はもうデジタルな時代だからとおっしゃいますが、アナログなアプローチこそ人間にしかできないことで、実はこれからAIが進めば進むほど大切になってくると思います。清水朋美先生~何と言っても、視覚障害のある方々の日常を家族の体感で知っていらっしゃることが強みだと思いました。すぐ使えるクイックロービジョンについても、どんどん具体的に発信して頂ければ幸いです。高橋政代先生~ワープする思考の快感、とでもいうべきものを久しぶりに感じさせて頂きました。境界領域を鳥の眼で見渡すと、随分と面白いものが沢山、案外手つかずのまま落ちているように思います。安藤伸郎先生~先生ご自身ももちろんなのですが、僭越ながら、先生の人と人とを結びつけて新しい化学反応を起こさせるというご才能が全く他の追随を許さず群を抜いていて、本当に素晴らしいことだと思います。これからもどうぞ、いろいろと興味深いものをみせて頂けるようお願い申し上げます。 

東京都 男性
思えば第1回の開催に際し、当時の私の勤務先に講師依頼をいただいたことがきっかけの初参加で、何と光栄なことかと感謝申し上げています。さて、デジタルビジョンケア華やかな現在、アナログ的ビジョンケアの重要性を、山田幸男先生の講演から改めて痛感しました。視覚支援機器は、ICTの発展に加え、AIが絡み、いずれメガネのように難しい操作もなく、誰でも読み書きに不自由がなくなることは、20年後を見据えた高橋政代先生の話から想像できます。しかし、歩行(移動、転倒防止)や人との関わり(コミュニケーションの喜び、自殺防止)は、ICT、IOT、AIの技術がいかに発展しても解決できないこともまた再認識させていただきました。ある看護師さんは、下の世話のできる我々こそ、高齢ロービジョン者へのケアの担い手と仰っています。人が人に関わるアナログ的ロービジョンケアがあってこそ、求める人にはデジタルビジョンケアを、という流れが理想のよに思えました。

埼玉県 眼科医
今回の演者は4名ともに視覚リハとの接点を持ち、長くこの領域に関わっている医師である。各々、メインでやっている仕事は異なるが、共通して言えるのは「半端ないロービジョンケアマインド」だと感じた。日本のロービジョンケアをもっと発展させるには、特に次世代の若手眼科医にロービジョンケアマインドをいかに根付かせていけるのかがキーになると思う。各地にきっといる「半端ないロービジョンケアマインド」を持つ医師が集結すれば不可能ではない気がしてきた。日本のロービジョンケアの先行きが楽しみになるような研究会だったと思う。長年、本研究会を主催してこられた安藤先生、本当にありがとうございました!そして、お疲れさまでした!本研究会は、The endではなく、きっとTo be continuedになることでしょう。 

千葉市 男性
安藤先生をはじめ、ご講演いただいた先生方からは、今回も多くの「気づき」をいただきました。また、親睦会では医療機関、福祉機関、教育機関、そして視覚障害当事者と、多岐にわたる方々と旧交を温めたり、新たなつながりができたりと、大変充実した時間を過ごさせていただきました。これも安藤先生の長年のご尽力のおかげと感謝は尽きません。新潟ロービジョン研究会は今回が一つの区切りを迎えるようですが、安藤先生を中心としたこのすばらしいネットワークは永久に不滅であると確信しております。今後ともよろしくお願いいたします。

新潟市 男性
安藤先生が「患者さんの治療後、退院後の生活」に心を向けてロービジョンに取り組まれ、現在の大きな成果につながっていることに改めて感銘を受けました。40年の多様な体験から出た「受容」と「共感」という言葉は特に響きました。山田先生の誠実で優しいお人柄と、地道ながら着実に重ねてこられた取組に頭が下がります。清水先生の当たり前に備わるべき「ケアマインド」のお話、高橋先生の最先端技術の根っこにある「人間性」と「創造性」というお話からは、日本の眼科医療をけん引する先生を少し身近に感じられ、近未来に明るい希望が見える気がしました。それにしてもすごい先生方の貴重なお話をお聞きすることができて、本当に勉強になりました。安藤先生ありがとうございました。 

神奈川県 男性
今回、初めて「新潟ロービジョン研究会」に参加させていただいたのですが、各演者さんの示唆に富んだお話を聞け、非常に刺激になりました。私は普段は訓練士としてリハビリ業務に従事しており、眼科医がメインの集まりには余り参加する機会はないのですが、知り合いの視能訓練士からは「ロービジョンケアはなかなか採算が取れないので、広がりという意味では難しい面がある」と聞いたりします。その中で、安藤先生をはじめ、山田先生などがロービジョンケアに尽力され、また、視覚障害の方のカウンセリングや訓練、レクの場を作っておられることにとても感銘を受けました。仲泊先生もおっしゃってましたが、「この患者は退院したらどうなるんだろう?」と普通は考えるが、安藤先生の場合「この患者をどういう風に退院させたらよいのだろう?」と考えれらる点が素晴らしいです。と同時に、眼科医個人の資質に余りにも頼りすぎている現状に危機感もあります。視覚リハは万能ではありませんが、それでも早期の段階で患者さんが視覚リハと結びつく仕組みを作らなければいけません。理学療法士や作業療法士のように、医療現場により近い場所で歩行訓練士が活動することが大切で、高橋先生や仲泊先生のいらっしゃる神戸アイセンターがそのモデルケースになってくれたらと思います。清水先生の提唱された「クイックロービジョンケア」も大変興味深いものでした。ちょっとしたことで、見えにくさの改善が図れたりしますので、全国の眼科医でこのような工夫が取り入れられるとよいと思います。 

名古屋市 眼科医
まず、参加者の数に驚かされました。それと、医師、医療関係者、患者関係者とそれぞれに多数の参加者があり、他に例を見ないユニークな勉強会であったと思います。講演内容に関しては、今回は総括のような意味もあり、それぞれの講演者の先生自身のロービジョンとの関わりから始まり、先生それぞれのロービジョンに対する考え方や立ち位置をお話しいただいたものと思いますが、どれも非常に興味深く拝聴しました。私はロービジョン初心者ですが、大いに共感し、勇気をいただいた気がします。討論もしっかり時間をとってあり、しゃべりっぱなしではなく、わからないところはとことん議論しようという姿勢はさすがと感じました。最近の学会ではあまりみられなくなった光景ですが、反省すべきかと思います。討論では、人により、また職種間により意見が割れる場面も多かったと思います。これも決して悪いことではなく、お互いの考え方を知る良い機会でしたし、今回のご講演と討論をお聞きして、私はやはり私たち一般の眼科医がもっとロービジョンケアに取り組み、その中で声を上げていくことが、このような溝をなくし、患者さんにもよりよいケアを提供できる道ではないかと考えるに至りました。微力ながら精進したいと思います。以上、本当に楽しく、勉強になりました。ありがとうございました。 

新潟県 男性
新潟ロービジョン研究会は医療関係者を対象にした研究会の印象が強く障害者にとっては敷居の高い講演会と思われましたが今年が最後になるとの事なので思い切って参加させて頂きました。安藤先生と山田先生にはそれぞれ主催されている「眼科勉強会」・「視覚障害者支援センタ」でお世話になっております。両先生が眼科医に従事されていた昔、患者さんが自らの命を絶つ・治療の甲斐なく失明した等の厳しい経験を経てロービジョンケアの重要性を周囲に説きLVCに尽力されている様子が講演を通じ良く理解出来ました。今後共両先生のご指導を頂き夫婦協力し歩んで行きたいとの気持ちを強く致しました。清水先生は御父上が全盲で有ったとの稀有な経験から又高橋先生は再生医療の経験を通し、両先生が高度のLVCの必要性を感じ取られ活動されている事が良く判りました。清水先生の「全ての眼科医がLVCを」高橋先生の「アイセンタ」の達成と成功をお祈り致しました。   

神奈川県 眼科医
昨年に続き、素晴らしい講演会、ありがとうございました。安藤先生:100人の患者さまには100の人生、受容と共感、患者を見捨てない、cureとcare(見えなくてもできる、サポーターとして一緒に岩を支えようとする)など先生の哲学に加え、病気の人を治す、ニーバーの祈り、等珠玉のお言葉の数々をいただき、心に刻みたいと思いました。山田先生:O君の自殺から学ばれて、内科医であられながらこれだけのお働きにつなげられたことに感銘を受けました。患者様にききフィードバックする姿勢、気付きそして学ぶこと、の大切さを、教えられました。清水先生:何度おききしても、涙がでます。失明を貴重な体験としてそれを生かした仕事をすれば、それがたとえ小さくても社会貢献につながれば生きがいになるのでは?という発想の転換、素晴らしいと思います。清水先生の原動力、モチベーションの真摯さを前に、自分のモチベーションを改めて問われる思いです。高橋先生:未来視力と仲泊先生が形容しておられたように、何十年先のビジョンから逆算しやるべきことを割り出されるとのこと。高みから俯瞰する力、次々に湧いてくるビジョンの豊かさには世界のトップリーダーとしての資質を垣間見させていただきました。到底真似できないけれど、せめて目の前のことに追われるばかりの毎日から抜け出しビジョンや夢に向かい必要なことに向き合う努力をせねば、と思いました。先生方からいただいたメッセージを大切にしていきたいです。安藤先生の素晴らしい会やお働きに深く感謝しつつ、これからもお続けいただけたらと心から願っております。 

新潟県 女性
安藤先生 過去 何回か研究会に参加させて、いただき とっても毎回感動と感謝を書き込みと御礼を、考えてと思いつつ 時間に流されてしまい、先生の勉強会研究会 学会 診療 本当に多忙な 活動には頭がさがります。私は まだ若く元気な 十代で 視神経炎と診断され、再発を繰り返すため神経内科の病気といわれ 早 半世紀になり、中途視覚障害となり オアシスと出会い このような、会を知り 多くの出会いと たくさんのかたの支えがあり、生かされていることに感謝しています。また健康でいたなら決してかかわれないであろう世界、清水先生のおばあ様の言葉 [人としてあまり経験できないことを できる事として生きる}やがて失明するかもしれない子供に諭されたように、ポジティブな生き方を諭され、そのような考え方もある事 こんなにもロービジョンについて研究してただく方々 私が 発病したころは全く このような所もなく ただ不安な気持ちをかかえていました。 近年の医学の発展はめまぐるしいものがあり、す応用できるかは、これからおおいに期待したいものです。私たち 当事者も、住みよい社会になにができるか解りませんが、声をだすがも必要といおもいます。 

新潟市 男性
職種を問わず、職務の実践とそれに関わる研修や研究は、携わる者にとって大切なことであると言われています。なかでも医療・福祉・教育などの従事者は、当事者の裁量に任せられている内容が多く、研修や研究は不可欠です。安藤先生が二十数年にわたり開催された勉強会や研究会を通して、私はその度ごとに、自らの課題に気付くことができました。また、眼科をはじめ、すばらしい講師先生方から、各分野の現状と課題などについてお話をうかがうことができました。日々の仕事を振り返り、明日への希望が湧く貴重な機会を頂戴しました。安藤先生の長年にわたる御尽力に感謝申し上げます。ありがとうございました。 

新潟市 視能訓練士
ロービジョンケアの知識がなかった頃、教えて下さる先生を探して関東の講習会に参加させていただいてました。あれから20数年が経過し、この会は新潟で毎回素晴らしい先生方のご講演を聞くことが出来る、贅沢で夢のような時間でした。高橋先生の20年後の壮大なビジョンのお話。山田先生の当時の院長先生にライフワークにしなさいと言われ、20年以上継続されていらしゃるお話。20年後を楽しみにしたいと思いました。 

新潟県 男性
第18回新潟ロービジョン研究会は、どの演題も成書にはない、ロービジョンケアの実践から生まれてくる言葉で語られて胸を打たれた。その中でもっともシンパシーを感じたのは高橋政代先生の「ロービジョンケアとの出会い」だった。高橋先生は視覚障害があることをカミングアウトできない人もいるということを指摘されたが、この一言が心からうれしかった。研究会後半の総合討論でも高橋先生に「なぜ、カミングアウトできないと思うか?」という質問があった。これに当事者として答えるなら、第一に視覚障害に対して自分自身が否定的な感情を持っているために、他人に知られることが恥ずかしいと思っているので隠したい。第二に仕事上、あるいは就職に不利になるなど、実質的な必要性があるために隠したい、といったところだろうか。視力0.08の軽度視覚障害者は、白い杖は持っていないが、メガネやコンタクトを使っても十分には見えるようにならないために、時に大変な困難を感じている。しかし、多くの市民、医療者にはこのことがあまり知られていない。そこにカミングアウトできないということが加わるから、やっかいである。障害が軽度である人の困難は、重度の人と比べて小さいと理解されていて、重度、軽度というのは単に目の見え方の程度を示すだけではなく、辛さの程度や困難さを表すものと理解されているが、本当にそれは正しいか、もう一度考えてみてほしい。Scienceの最前線にいる高橋先生が、もっともHumanな問題も考えて下さっていたことに感謝したい。 

長野県 女性
毎回演者の方々が第一線でご活躍の先生方ばかりでしたので、私にとってこの研究会はとても貴重な機会でした。今回で終わるのはとても残念で、淋しいです。でもパワフルな安藤先生のこと、これは単なる一区切り、新境地を開かれるものと確信しております。 今回の研究会は最後ということで、いつもと少し異なり、研究面より、個人的背景やロービジョンに関わったきっかけを詳しくお話し下さり、それぞれの先生の人間性が垣間見えて私にはとても興味深かったです。ロービジョンにお世話になっている者としては、先生方のロービジョンに対する熱い思いも伝わってきて、大変心強く感じました。 安藤先生に心からねぎらいの言葉と賛辞を捧げたいと思います。 

岐阜県 視能訓練士
まずもって新潟大学有壬記念館にご参集の皆様に心から拍手を贈らせて頂きます。発展的最終回に相応しい講師の先生方に感謝です。いつも思うのですが日本中から一流の素晴らしい先生をお招き下さる安藤先生の凄さに感銘しておりました。今回は超厳選されこれ以上無い皆様方でした。私はスライドに食い入り、お話ぶりに納得し体中で感動し言葉がありませんでした。当事者様、ご家族のために夫々の立ち位置で手を携え未来は捨てたものではないと実感しました。先生にはロービジョンリハへ背中を押して頂いたり、応援やご指導を賜り有難うございました。もう少しお役に立てるよう気張ります。 

宮城県 男性
新潟ロービジョン研究会では、貴重な経験をすることが出来ました。私自身が初めて参加した2014年頃から、この研究会では様々なエッセンスを頂きました。特に印象的だったものは、信楽園病院山田先生の「ケアのリレー」です。講演を聞いていく中で「ケアのリレー」は、視覚リハの人員が足りない地域でも、有効活用ができると確信しました。実際に私自身がお会いする方々、地域で同じような流れを作ることが出来ないかと考え、福島県のいわき市にある木村眼科クリニックの多大なる協力のおかげで「ケアのリレー」を参考にした「音声パソコンの使い方リレー」を実践しています。感謝と共に今後の継続的な研究会も希望しています。 

新潟市 女性
「ロービジョン研究会」となっていると、ロービジョンについて目のことや支援のしかたなどを学ぶ会という印象があります。今回は、少し視点が違うというか、いろいろな方々の「ロービジョン」(視覚障害)との出会いやかかわり方、これからのことを聞くことができました。このような話からは、支援や配慮、かかわりのポイントが自然に出てきていて、とても聞きやすい・分かりやすいと思いました。そして、いろいろなかかわり方があると思いました。そのいろいろが重なったり交わったりして、社会全体がロービジョンを知っていく、かかわっていくといいなぁと思っています。

理化学研究所 仲泊 聡 (研究会;司会)
安藤先生には、2003年に第9回神奈川ロービジョンネットワーク研修会でお会いしてから、すでに14年もご指導頂いております。前の職場に移るときに相談に乗ってくださったのも、そして、今の職場を得るチャンスを与えてくださったのも安藤先生です。この業界に足を踏み入れたのは私が数年早かったようですが、常に安藤先生に導かれてここまできたように思っています。本研究会では、毎度の無茶振りで、その都度大変勉強させていただきました。今回は、やっと終わりのご挨拶だけだとホッとしていたところ、結局壇上でのディスカッションに駆り出されました。奇しくも演者の半分は私と職場を共にした(している)清水先生と高橋先生で、お二人には大変大変お世話になっております。彼らは、日本のロービジョン業界を支える現場の二本柱です。今回のご講演では、そのお二人から「クイックロービジョンの勧め」「軽度ロービジョンへの注目」というふたつの新しいメッセージに触れることができました。どちらもとても重要なことです。何とかして全ての眼科医に、これらを普及させなければと身の引き締まる思いがしました。安藤先生と山田先生のお話はこれまでに何度もお聞きしてきておりますが、その度にその哲学が身に滲みます。お二人の患者中心の診療の姿勢には毎回頭の下がる思いです。最後に、安藤先生が、この研究会などを通して、日本のロービジョン業界を牽引してこられたことに敬意を表しまして、私の感想とさせて頂きます。

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【新潟ロービジョン研究会2017】
 日 時:2017年09月02日(土)14時~17時50分
  会 場:新潟大学医学部 有壬記念館 2階会議室
     住所:〒951-8510 新潟市旭町通1-757
 主 催:済生会新潟第二病院眼科
 テーマ:「私と視覚リハビリテーション」
 1)司会進行
   加藤 聡(東京大学眼科)、仲泊 聡(理化学研究所)、安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
  特別コメンテーター
   中村 透(川崎市視覚障害者情報文化センター)、大島光芳(新潟県上越市)
2)プログラム
 14時00分~
   開会のあいさつ  安藤伸朗(済生会新潟第二病院眼科)
 14時05分~
  「新潟ロービジョン研究会を立ち上げて16年」
    安藤 伸朗
    (済生会新潟第二病院眼科)
  http://andonoburo.net/on/6256

 14時40分~
  「眼科医と生活訓練士を中心に多職種が集まった、なんでもありの私たちの視覚障害リハビリテーション」
    山田 幸男
  (新潟県視覚障害者のリハビリを推進する会、NPO障害者自立支援センター「オアシス」、信楽園病院内科) 
  http://andonoburo.net/on/6250  

休憩(10分)
 15時25分~
  「眼科医オールジャパンでできるロービジョンケアを考える」
    清水 朋美
    (国立障害者リハビリテーションセンター病院眼科)
  http://andonoburo.net/on/6229

  16時00分~
  「ロービジョンケアとの出会い」 
    高橋 政代
    (理化学研究所CDB 網膜再生医療研究開発プロジェクト)
  http://andonoburo.net/on/6221

 

休憩(10分)
 16時45分~全体討論
 17時40分~討論総括   仲泊聡(理化学研究所)
 17時45分~閉会の挨拶  加藤聡(東京大学眼科)
 17時50分 終了