研究会/勉強会・告知

 

2015年8月21日

  演題:街歩きを通して考える社会の視覚障害者観と当事者の心理
  講師:清水美知子(フリーランスの歩行訓練士)

 日時:平成27年9月9日(水)16:30~18:00
 場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 

【抄 録】
 街には多様な歩き方をする人が混在しています。杖をついて歩く人、歩行器を押しながら歩く人、車椅子で移動する人などなど。このような様々な歩き方の人々がひとつの空間を共有し、互いに相手の動きや進路を予測し、ぶつからないように歩いています。相手がよけると思っていたのによけなかったなど、自分の予測と相手の行動にズレがあると、人は戸惑い、その訳を知りたくなります。視覚障害のない人にとって、視覚障害がある人の行動は、急に立ち止まったり、急に曲がったりするなど予測が困難です。一方、視覚障害がある人にとって、障害を負った当初は特に、一人でどれだけ歩けるのか、街の人とどのようなやり取りが起こるのかわからず、不安です。 

 視覚障害がある人にとって、街は視覚障害のない人の態度に接する場であり、一方、視覚障害がない人にとっては視覚障害がある人の行動を目にする場です。視覚障害がない人の中には、視覚障害がある人を街で見かけて講習会で覚えたばかりの誘導法を試そうとしたり、盲導犬の可愛らしさに感動したり、あるいは、良かれと思って、いきなり腕をとって引っ張る人もいます。街には、このような具体的な行動をとる人もいますが、遠巻きに見るだけの人やとくに関心を示さない人が大半です。 

 モビリティの障害は街を歩かなければわかりません。視覚障害についての話だけに限りませんが、相手の態度や考えはお互いが交わらなければわかりません。視覚障害のある人とない人が街歩きの場面で出会い、触れ合うことで相手の反応・態度を経験し、相手に対する考えや態度が構築されていきます。 

 今回の勉強会では、参加される方々からも、これまでの街歩きでのご経験をお話しいただき、社会の視覚障害者観と視覚障害のある当事者の方々の気持ちを一緒に考えたいと思います。 

【略 歴】
 1979年~2002年
  視覚障害者更生訓練施設に勤務、その後在宅視覚障害者の訪問訓練事業に関わる
 1988年~
  新潟市社会事業協会「信楽園病院」にて、視覚障害リハビリテーション外来担当
 2002年~
  フリーランスの歩行訓練士 

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 今回の勉強会の一部は、「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力によりネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。
  http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
 当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。
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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。
 ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。 

 日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
 場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
 http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/ 

 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
  http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html 

 3)安藤 伸朗 ホームページ
  http://andonoburo.net/ 

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【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
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平成27年10月10日(土) 開場13:30 公開講座14:00〜18:00
 済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015「治療とリハビリ」
 会場:済生会新潟第二病院10階会議室
 事前登録(受付中)
 講演者
  五味文(住友病院)
  高橋政代(理化学研究所)
  立神粧子(フェリス女学院大学教授)
 http://andonoburo.net/on/3896
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平成27年10月14日(水)16:30~18:00
 【目の愛護デー記念講演会 2015】 
 (第236回(15-10)済生会新潟第二病院 眼科勉強会)
 「ー眼を見つめて50年ー
  素晴らしい眼科学の進歩と医療現場における問題を顧みる」
 藤井 青(ふじい眼科) 

平成27年11月11日(水)16:30~18:00
 第237回(15-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「臨床からの学び・発展・創造・実現」
  郷家和子(帝京大学) 

平成27年12月02日(水)16:30~18:00
 第238回(15-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「フィンゲルの仲間と取り組んだ出前授業
   ~工夫を重ねて子供たちの心をキャッチ~」
  田中正四 (胎内市) 

平成28年01月13日(水)16:30~18:00
 第239回(16-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「パラドックス的人生」
  上林明(新潟市) 

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平成28年01月23日(土) 15時半開場 16時~19時
「学問のすすめ」 第10回講演会 済生会新潟第二病院眼科
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室 予定
  講師 門之園 一明(横浜市立大学教授)
     出田 秀尚(出田眼科)
  要:事前登録
  主催:済生会新潟第二病院眼科
 http://andonoburo.net/on/3813
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平成28年02月10日(水)16:30~18:00
 第240回(16-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  若槻 裕子・岩崎 深雪 (新潟市) 

平成28年03月09日(水)16:30~18:00
 第241回(16-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  関 恒子(長野県松本市)

2015年8月19日

 新潟県の眼科勤務医が中心となり有志が、「越後眼科研究会」を平成19年5月に立ち上げ、年に2回開催しています。日頃抱えている問題や症例を話し合い、また全国で活躍している先生をお呼びして最新・最前線のお話を伺っています。
  今回の特別講演は、網膜硝子体疾患で活躍の大越貴志子先生(聖路加国際病院)を予定しています。
  病院勤務医のみならず、開業医、大学勤務医、研修医、視能訓練士、看護師、学生など多くの方々に参加して頂きたいと存じます。今のうちにカレンダーへのチェックをお願い致します。


『第18回 越後眼科研究会』
 日 時:平成27年10月31日(土)17:00~19:00
 場 所:ホテルラングウッド新潟
    (旧:チサンホテル&コンファレンスセンター新潟)
    新潟市中央区笹口1-1 電話:025-240-2111(代表)
   http://www.lungwood.com/niigata/
 会 費:無料

 17:00~ 薬事案内
 17:15~ 一般演題
 18:15~ 特別講演
 「目にやさしいレーザー治療~低侵襲レーザーの現状と未来」
  大越貴志子(聖路加国際病院 眼科部長)
*尚、講演会終了後、情報交換会を予定しております。


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※ 一般演題を募集致します
 「演題名」「演者名(発表者に○)」「所属名」を記入の上、
 メールまたはFAX、郵送にて、ご応募ください。

 応募先:越後眼科研究会事務局
    (済生会新潟第二病院眼科 安藤 伸朗)
   住所 〒950-1104 新潟市西区寺地280-7
   FAX 025-233-6220
   メールアドレス gankando@sweet.ocn.ne.jp

 演題締切:平成27年10月02日(金)
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【越後眼科研究会世話人】
 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院) 
 村上 健治 (第18回当番;新潟市民病院)
 橋本 薫  (長岡赤十字病院)       
 山本 達郎  (立川綜合病院)

 共催:越後眼科研究会  千寿製薬株式会社

 

*越後眼科研究会事務局**************
 950-1104 新潟市西区寺地280-7
 済生会新潟第二病院眼科
   安藤 伸朗  Noburo Ando,MD
 phone 025-233-6161
 Fax  025-233-6220
 e-mail gankando@sweet.ocn.ne.jp
 ***********************************

済生会新潟第二病院眼科では、どなたでも参加できる公開講座を開催しています。今年は2月に眼科公開講座2015「細井順講演会」を開催しました。
10月10日(土)に、「治療とリハビリ」をテーマに眼科公開講座2015ー第2弾を予定しました。登壇されるのは、加齢黄斑変性治療の第一人者の五味 文先生(住友病院)、眼科再生医療のトップリーダーの高橋 政代先生(理化学研究所)、ご主人の高次脳機能障害にご夫婦で立ち向かった立神粧子先生(フェリス女学院大学教授)の3名の先生方です。会場の皆様も参加できるパネルディスカッションも企画しました。 

参加費は無料ですが、会場準備の都合もあり、事前登録制です。
参加希望の方は下記の要領で、申し込み下さい。 

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【事前登録】済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015-第2弾「治療とリハビリ」
 申込期間 平成27年8月19日(水)~9月30日(水)
 申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗 
  e-mail: gankando@sweet.ocn.ne.jp
  Fax: 025-233-6220 

 @ 会場の都合上、先着100名様までとさせて頂きます。ご了承ください。

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【参加申し込み】済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015 
        第2弾「治療とリハビリ」

  氏名~  

  所属(勤務先)~  

  職業~  

 住所~都道府県名と市町村名をお願いします
  記載例~○○都道府県、○○市町村 

 連絡方法
    e-mail アドレス~ 

   Fax番号~ 

  (可能な限り、メールでの連絡先をお願い致します)
****************************************************

注:専門の職員はおりません。
  電話でのお問い合わせには応じることが出来ません。
  お問い合わせ等は、メールでお願い致します。 

 

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 済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015第2弾「治療とリハビリ」
  日時:2015年10月10日(土)  開場:13時30分 研究会:14時~18時
  場所:済生会新潟第二病院10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  事前登録制 

13:55 はじめに 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
14:00~特別講演1
  「加齢黄斑変性治療の現状と課題」
    座長:長谷部 日(新潟大学)佐藤 弥生(新潟大学)
    演者:五味 文(住友病院)
  http://andonoburo.net/on/3829
 
14:50~特別講演2
   「iPS細胞による眼疾患治療の現状と未来」
    座長:福地 健郎(新潟大学)安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
    演者:高橋 政代(理化学研究所)
  http://andonoburo.net/on/3855
 
15:40~ コーヒーブレーク 

16:00~特別講演3
  「高次脳機能障害と向き合う
  ~神経心理ピラミッドを用いたホリスティック・アプローチ~」
    座長:仲泊 聡(国立障害者リハ)平形 明人(杏林大学)
    演者:立神 粧子(フェリス女学院大学教授)
  http://andonoburo.net/on/3882
 
16:50~パネルディスカッション「治療とリハビリ」(1時間)
   コーディネーター:
      仲泊 聡(国立障害者リハビりテーションセンター)
      安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
   パネリスト:
 
    高橋 政代(理化学研究所)、五味 文(住友病院)
 
    立神 粧子(フェリス女学院大学教授)、平形 明人(杏林大学)
 
    福地 健郎・長谷部 日・佐藤 弥生(新潟大学) 

17:50 おわりに 仲泊 聡(国立障害者リハビりテーションセンター)
     会場片付け(アジャーン)
18:00 終了

 

2015年8月17日

 済生会新潟第二病院眼科は、今年2月に眼科公開講座2015『細井順講演会』を行いました。今回第2弾として、『治療とリハビリ』を企画し、これは第4回ご案内です。どなたでも参加できます。

  特別講演を、加齢性黄斑変性治療第一人者の五味 文先生(住友病院)、再生治療のトップリーダー高橋 政代先生(理化学研究所)、夫婦で高次脳機能障害から回復を果たした立神粧子先生(フェリス女学院大学教授)の3先生にお願いしました。
  特別講演の3先生にも加わって頂き、会場の皆さまも参加するパネルディスカッションも行います。ご期待下さい。
  立神先生の抄録と略歴をアップしました。

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特別講演3
 演題:高次脳機能障害と向き合う〜神経心理ピラミッドを用いたホリスティック・アプローチ〜
 講演:立神粧子 (フェリス女学院大学教授)

【抄 録】
 14年前に夫がくも膜下出血に倒れたその日から、二人の生活は一変した。脳内出血の後遺症として高次脳機能障害が残存。発話も行動も表情もない別人の夫と向き合うのは、出口の見えないトンネルに入ったようだった。この先どうなるのか、今は道のどの辺りなのか、そのことを誰も教えてくれない。その苦しみに光が見えたのは、Ben-Yishay博士率いるNY大学医療センターのRusk研究所にて機能回復訓練を受けてからである。

 神経心理ピラミッドの表を使って、症状のひとつひとつを学び理解し、研究所での訓練と日常を関連づけて一日を構造化し、対人コミュニケーションの技術を身につけることで、この障害に対する戦略を理解するようになった。一年間のインテンシブな訓練によりようやく障害を受容することができた。

 しかし受容するだけでは足りない。夫自身も自分の症状の本質を認識し、自ら戦略を使いそれを習慣化する。家族である私はホームコーチとなり、夫が戦略を使えるようになるための支援をする。そして互いの新たな関係を模索し、障害を得てもなおそれぞれが幸せに生きるための自己再構築をする必要がある。家族や社会の一員として人とも関わっていかなければ、自己の確立は難しい。

 障害を得てから心と技術をそこまで統合することは困難である。しかし、改善しようとする気持ちや幸せを求める意欲を持つことは、障害の有る無しに関わらず、生を全うすることの本質なのではないかと思う。

【略 歴】
 1981年 東京芸術大学音楽学部卒業
 1984年 国際ロータリー財団奨学生として渡米
 1988年 シカゴ大学大学院修了(芸術学修士号)
 1991年 南カリフォルニア大学大学院修了(音楽芸術博士号)
 2004-05年 NY大学医療センターRusk研究所にて脳損傷者の通院プログラムに参加。
      治療体験記を『総合リハビリテーション』(2006)に連載。
 2010年 『前頭葉機能不全その先の戦略』(立神粧子著;医学書院)
       現在:フェリス女学院大学音楽学部音楽芸術学科教授、音楽学部長

 
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 済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015第2弾「治療とリハビリ」
  日時:2015年10月10日(土)
     開場:13時30分 研究会:14時~18時
  場所:済生会新潟第二病院10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  事前登録制

13:55 はじめに 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
14:00~特別講演1
  「加齢黄斑変性治療の現状と課題」
    座長:長谷部 日(新潟大学)佐藤 弥生(新潟大学)
    演者:五味 文(住友病院)
  http://andonoburo.net/on/3829

14:50~特別講演2

   「iPS細胞による眼疾患治療の現状と未来」
    座長:福地 健郎(新潟大学)安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
    演者:高橋 政代(理化学研究所)
  http://andonoburo.net/on/3855

15:40~ コーヒーブレーク

16:00~特別講演3
  「高次脳機能障害と向き合う〜神経心理ピラミッドを用いたホリスティック・アプローチ〜」
    座長:仲泊 聡(国立障害者リハ)平形 明人(杏林大学)
    演者:立神 粧子(フェリス女学院大学教授)
   http://andonoburo.net/on/3882

16:50~パネルディスカッション「治療とリハビリ」(1時間)

   コーディネーター:
    仲泊 聡(国立障害者リハビりテーションセンター)
    安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
   パネリスト:
    高橋 政代(理化学研究所)、五味 文(住友病院)
    立神 粧子(フェリス女学院大学教授)、平形 明人(杏林大学)
    福地 健郎・長谷部 日・佐藤 弥生(新潟大学)

17:50 おわりに 仲泊 聡(国立障害者リハビりテーションセンター)
     会場片付け(アジャーン)
18:00 終了

2015年8月16日

 済生会新潟第二病院眼科が、『治療とリハビリ』と題して企画した公開講座2015第2弾の第3回ご案内です。
 加齢性黄斑変性治療第一人者の五味 文先生(住友病院)、再生治療のトップリーダー高橋 政代先生(理化学研究所)、夫婦で高次脳機能障害から回復を果たした立神粧子先生(フェリス女学院大学教授)の3先生に特別講演して頂きます。
 その後、特別講演の3先生にも参加して頂くパネルディスカッションも企画しました。会場の皆さまにも参加して頂きたいと思っています。
 今回は、高橋先生の抄録と略歴をアップしました。ご期待下さい。 

特別講演2
  演題:iPS細胞による眼疾患治療の現状と未来
  講師:高橋 政代 (理化学研究所) 

【抄 録】
 加齢黄斑変性に対して2014年9月に世界で初めてのiPS細胞を用いた臨床が始まった。加齢黄班変性は網膜色素上皮細胞の老化によって網膜の中心(黄班部)が障害される疾患で、欧米では視覚障害の半分の原因を占める。 我が国でも高齢化に伴って増加しており、将来はさらに増加すると予測される。我々はこの疾患の障害された網膜色素上皮を患者自身のiPS細胞から作った正常で若返った網膜色素上皮細胞で置き換えてその上の神経網膜内の視細胞を保護する治療を目指している。
 
また、網膜色素変性に対しては視細胞移植を計画している。

 再生医療の問題の一つはその言葉からもたらされる過剰な期待である。今回の臨床研究では網膜感度上昇などの効果判定は副次項目であるが、過剰な期待は治癒が唯一の問題解決法であるという思い込みから来ることが多い。特に網膜の場合は成功してもまだまだ視機能は低く停まることが考えられ、再生医療はリハビリテーション(ロービジョンケア)とセットで完成すると言える。

 また、日本では薬事法が改訂され、再生医療を推進する新しい章が作られた。再生医虜に特化した法律は世界でも例をみないものである。この法律は省庁とアカデミアが協力して作られ、その成功も省庁とアカデミアの協力にかかっている。この講演では網膜再生医療の現状と将来、リハビリの重要性を考える。 

【略 歴】
 1986     京都大学医学部卒業
 1986-1987 京都大学医学部附属病院眼科 研修医
 1987-1988 関西電力病院眼科 研修医
 1992     京都大学大学院医学研究科博士課程(視覚病態学)修了
 1992-1994 京都大学医学部附属病院眼科 助手
 1995-1996 アメリカ・サンディエゴ ソーク研究所研究員
 1997-2001 京都大学医学部附属病院眼科 助手
 2001-2006 京都大学医学部附属病院探索医療センター開発部 助教授
 2006-2012 理化学研究所  発生・再生科学総合研究センター
       網膜再生医療研究チーム チームリーダー兼任(2006年10月〜専任)
 2012-2014 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
       網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー(*)
 2014-現在 理化学研究所 多細胞システム形成研究センター
       網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー(*)
       (*)組織改正により変更 

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 済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015パート2「治療とリハビリ」
  日時:2015年10月10日(土)
     開場:13時30分 研究会:14時~18時
  場所:済生会新潟第二病院10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  事前登録制 

13:55 はじめに 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
14:00~特別講演1
  「加齢黄斑変性治療の現状と課題」
    座長:長谷部 日(新潟大学)佐藤 弥生(新潟大学)
    演者:五味 文(住友病院)
  http://andonoburo.net/on/3829 

14:50~特別講演2
   「iPS細胞による眼疾患治療の現状と未来」
    座長:福地 健郎(新潟大学)安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
    演者:高橋 政代(理化学研究所)
  
http://andonoburo.net/on/3855


15:40~ コーヒーブレーク
 

16:00~特別講演3
  「高次脳機能障害と向き合う〜神経心理ピラミッドを用いたホリスティック・アプローチ〜」
    座長:仲泊 聡(国立障害者リハ)平形 明人(杏林大学)
    演者:立神 粧子(フェリス女学院大学教授) 

16:50~パネルディスカッション「治療とリハビリ」(1時間)
   コーディネーター:仲泊 聡(国立障害者リハビりテーションセンター)
            安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
   パネリスト:
    高橋 政代(理化学研究所)、五味 文(住友病院)
    立神 粧子(フェリス女学院大学教授)、平形 明人(杏林大学)
    福地 健郎・長谷部 日・佐藤 弥生(新潟大学) 

17:50 おわりに 仲泊 聡(国立障害者リハビりテーションセンター)
     会場片付け(アジャーン)
18:00 終了