研究会/勉強会・告知

 

2015年11月5日

 演題:「臨床からの学び・発展・創造・実現」
 講師:郷家和子(帝京大学)
  日時:平成27年10月14日(水)16:30 ~ 18:00
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 

【抄 録】
  現在多くの眼科医、医療関係者、教育関係者、ロービジョン補助具関連各社等がロービジョンケアに関心を示し支援に取り組まれていますが、40数年前にはどのような支援が行われていたのでしょうか。歴史的な大きな経過の中では、本当に微小な関わりでしかないとは思いますが、私が携わってきたロービジョンケアについてお話しします。 

 昭和42年から4年間在籍した東北大学・大学院教育学部視覚欠陥学講座では、博士・修士課程の学生たち及び北海道や沖縄県(まだアメリカの統治下時代)の盲学校(当時)内地留学教員の方々が視覚障害児・者の教育・職業に有効な教材や機器の開発・社会復帰に必要な歩行方法等の研究に勤しんでいました。また、現在では普通児と視覚障害児の統合教育は当たり前となっていますが、その基礎となる普通学校での弱視児教育を推進するための実践的研究も行われていました。 

 昭和46年から在職しました東京都では、視覚障害専門福祉技術職として視覚障害児・者の相談・リハビリテーション業務等に携わりました。

 私が単独でまたは主体的に関わった主な業務を年代順にあげますと、視覚障害乳幼児生活指導では母親を含めた支援、就労支援では電話交換手養成訓練、盲人用読書器オプタコン使用による職場復帰、司法試験受験者への支援、自助グループ設立の基盤となったピア懇談会、「視覚障害理解」の出前講習会、東京都指定医講習会等があります。 

 これらはすべて日々の業務の中から必要性を教えられ、実現してきたものです。技術職は臨床という個々人との対応の場を通して経験を積み重ねて成長し、具体的な成果物を提示する、しなければならない職種と考えて仕事をしてきました。懐古談ですが、新しいことに挑戦する喜びをお伝えできればと思っています。 

【略 歴】
1971年 東北大学大学院教育学研究科修士課程修了
1971年 東京都入都(心身障害者福祉センター)
1973年 ドイツ Bethel(重度障害者施設)研修
2004年 東京都身体障害者福祉司
2009年 帝京大学医療技術学部視能矯正学科講師
2013年 日本ロービジョン学会理事
2014年 帝京大学医療技術学部視能矯正学科非常勤講師
     現在にいたる。 

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 今回の勉強会の一部は、「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力によりネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。
  http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
 当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。
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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。

 日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
 場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
 http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/ 

 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
  http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html 

 3)安藤 伸朗 ホームページ
  http://andonoburo.net/
 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成27年12月02日(水)16:30~18:00
 第238回(15-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「フィンゲルの仲間と取り組んだ出前授業~工夫を重ねて子供たちの心をキャッチ~」
  田中正四 (胎内市) 

平成28年01月13日(水)16:30~18:00
 第239回(16-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「パラドックス的人生」
  上林明(新潟市) 

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平成27年01月23日(土) 15時半開場 16時~19時
「学問のすすめ」 第10回講演会 済生会新潟第二病院眼科
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室 予定
  講師 門之園 一明(横浜市立大学教授)
     出田 秀尚(出田眼科)
  要:事前登録
  主催:済生会新潟第二病院眼科
 http://andonoburo.net/on/3813
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平成28年02月10日(水)16:30~18:00
 第240回(16-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  若槻 裕子・岩崎 深雪 (新潟市) 

平成28年03月09日(水)16:30~18:00
 第241回(16-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  関 恒子(長野県松本市) 

2015年11月3日

  日時;2015年11月7日(土)〜 11月8日(日)
   会場;新潟大学医学部保健学科校舎
  (新潟市中央区旭町通2番町746番地 新潟大学医学部保健学科)
大会長 宮坂道夫(新潟大学保健学研究科・教授)
大会テーマ「わたしの病い、あなたの病い」
大会ホームページ:http://www.clg.niigata-u.ac.jp/~miyasaka/itr34/

【大会長の挨拶】
 戦後70年をむかえた日本の保健医療は、荒廃した国土から立ち上がり、高度経済成長期に国民皆保険制度を導入し、世界トップクラスの長寿社会を比較的安いコストによって実現したと評価されています。哲学・倫理学という観点からこの70年間を振り返ってみれば、輝かしい歩みの一方で、医学医療に向けられる社会のまなざしが変化してきた様子も読み取ることができそうです。第二次世界大戦そのものが、医療や科学技術の進展に対する反省的まなざしを決定的なものとした契機であり、そこから数十年の歳月をかけて「患者の権利」が少しずつ認知されていったことは、よくご承知の通りです。日本の医療は、バイオエシックスの波を受けながら「患者中心の医療」を指向し、「患者の声」にますます耳を傾けようとしているように思えます。最近では「ナラティヴ」や「ケア」のような概念が、医療現場で深化しつつあるようです。

 医学哲学・倫理学会第34回大会では、こうした問題意識から、「わたしの病い、あなたの病い」を大会テーマとして掲げることにいたしました。病いを抱え生きる患者、その患者に近しい人として関わる人たち、そして治療・ケアという職に就きかれらに向き合う保健医療の従事者たち——病いの当事者性は、今日の医学医療を考える上で不可欠な視点であり、また多様な研究領域の知見を必要とする学際的なテーマであります。本学会らしく、専門性の異なる多方面の研究者が語り合う場になることを期待しております。

特別講演(11月7日〔土〕15:45~17:00 第1会場D41教室)
 演題:呆けたカントに「理性」はあるか
 講師:大井 玄(東京大学医学部名誉教授)

大会シンポジウム(11月8日〔日〕9:00~11:20 第1会場D41教室)
 テーマ:わたしの病い、あなたの病い ~ 病いの “当事者性” を考える
 パネリスト:
   細井 順(ヴォーリズ記念病院)/ 門林道子(日本女子大学)/
   西村ユミ(首都大学東京)/ 清水哲郎(東京大学)

2015年10月26日

 新潟県内の病院眼科勤務医を中心として有志が平成19年5月に立ち上げた『越後眼科研究会』も今回で18回目を迎えることとなりました。今回、大越 貴志子先生(聖路加国際病院)を特別講演にお招きしました。
 フランクな会でありますので、万障お繰り合わせの上、お気軽にご参加ください。病院勤務医のみならず、開業医、大学勤務医、研修医、視能訓練士、看護師、学生など多くの方々の参加を期待しております。

第18回 越後眼科研究会
 日 時:平成27年10月31日(土)17:00~19:30
 場 所:ホテルラングウッド新潟
    (旧:チサンホテル&コンファレンスセンター新潟)
    新潟市中央区笹口1-1 電話:025-240-2111(代表)
 会 費:無料
*講演会終了後、情報交換会を予定しております。



17:00 一般演題 座長 橋本 薫(長岡赤十字病院) 
   (講演7分 質疑5分)
1)薬事案内
  ○千寿製薬株式会社    

2) 『抗VEGF硝子体内注射後の黄斑円孔発症例の検討』
  ○安藤 伸朗、大矢 佳美、中村 裕介(済生会新潟第二病院)
   井海 雄介(いかい眼科)
 抗VEGF硝子体内注射施行後に黄斑円孔を発症した症例を経験した。これまでに生じた同様な合併症を検索し、今回の術前の病態・黄斑円孔の生じた要因等を検討した。 

3) 『中心窩分離症に硝子体手術を施行した2例』
  ◯村上 健治(新潟市民病院)
 強度近視眼の中心窩分離症は黄斑円孔網膜剥離の前段階として考えられている。手術適応、手術術式は施設により異なりまだ統一されていない。今回本症に対して硝子体手術を施行した2症例を供覧し術式、手術適応に関して検討したい。 

4) 『立川綜合病院におけるCTRを用いた白内障手術の検討』
  ○山本 達郎 松島 亮介(立川綜合病院)
 チン小体脆弱例などの白内障手術の際に水晶体嚢拡張リング(capsular tension ring、以下『CTR』)は、個人輸入によって使用されてきたが、一昨年に厚生労働省が本邦でも初めてCTRを承認した。今回、当院でのCTRを用いた白内障手術の症例を検討した。 

5) 『大角度の回旋斜視の手術症例』
  ○橋本 薫、武田 啓治(長岡赤十字病院)
 対応に苦慮した回旋斜視を報告する。 症例は74歳女性。突然の複視で来院。外斜視及び左上斜視を認め、まず外斜視に対し前後転術を施行。術後シノプトで大角度の左外回旋を認 めた。その後上下垂直筋水平移動術を含む3回の追加手術を経てようやく自覚症状が改善した。 

(コーヒーブレイク) 

18:15 特別講演 座長 村上 健治(新潟市民病院) 
 『目にやさしいレーザー治療 ― 低侵襲レーザーの現状と未来』
     大越 貴志子(聖路加国際病院 眼科部長 / 聖路加国際大学 臨床教授)

【抄 録】
 網膜疾患のレーザー治療は長い間、網膜に相応の侵襲を加えることが治療の原則であった。特に黄斑疾患のレーザー治療は侵襲が大きいという理由で敬遠されてきた。

 しかし近年、パターンスキャンレーザーや閾値下凝固といった、侵襲を軽減させたレーザーが開発され、網膜疾患のレーザー治療の概念が変わりつつある。パターンスキャンレーザーは、凝固時間を短縮して、一度に複数のスポットを置くレーザーであり、網膜外層が選択的に照射されるため、低侵襲で痛みが少ないのが特徴である。閾値下凝固は、凝固斑が見えないレーザーで、黄斑グリッドや中心性漿液性脈絡網膜症などの黄斑疾患の治療を安全に行うことができる。これらの新しいレーザーは、従来のレーザーと特性が異なり、その違いを理解した上で、適切に使用されることが望まれる。

 本講演では、近年低侵襲レーザーとして開発されたパターンスキャンレーザーや閾値下凝固についてその特性と、治療を行う上での注意点について解説し、また、近年黄斑浮腫に対する承認が得られた血管内皮増殖因子阻害剤との使い分けや使用のタイミングについても解説したい。 

【略 歴】
 1980年3月 秋田大学医学部卒業
 1980年   順天堂大学医学部付属順天堂医院 眼科臨床研修医
 1981年   順天堂大学医学部眼科学教室 助手
 1982年   聖路加国際病院 眼科
 1988年   順天堂大学にて医学博士の学位授与
 1990年   米国ブラウン大学医学部客員助教授
 1999年   順天堂大学医学部 非常勤講師
 2011年   聖路加国際病院 眼科部長
 2015年   聖路加国際大学 臨床教授
 

【越後眼科研究会世話人】
 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院) 
 村上 健治 (第18回当番;新潟市民病院)
 橋本 薫  (長岡赤十字病院)
 山本 達郎  (立川綜合病院) 

 共催:越後眼科研究会  千寿製薬株式会社

2015年10月9日

 日時:2015年10月10日(土)  開場:13時30分 研究会:14時~18時
 場所:済生会新潟第二病院10階会議室
 主催:済生会新潟第二病院眼科
 参加費無料 

【当日参加OK】
 時刻通り開始したいと思います。早めに会場にお越し下さい。
  開場;13時30分
 

【立神粧子先生の著書を、会場で展示即売】
「前頭葉機能不全 その先の戦略-Rusk通院プログラムと神経心理ピラミッド」
 立神粧子著、出版:医学書院
 http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=62912
 定価4,860円のところ特価4,800円で販売(釣銭のないようにお願いします)
 

【ネット配信】
 今回の勉強会の一部は、「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力によりネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。
 http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
 当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。
 

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 済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015第2弾 「治療とリハビリ」
  日時:2015年10月10日(土)  開場:13時30分 研究会:14時~18時
  場所:済生会新潟第二病院10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科 

13:55 はじめに 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
14:00~特別講演1
  「加齢黄斑変性治療の現状と課題」
    座長:長谷部 日(新潟大学)、佐藤 弥生(新潟大学)
    演者:五味 文(住友病院)
  http://andonoburo.net/on/3829 

14:50~特別講演2
   「iPS細胞による眼疾患治療の現状と未来」
    座長:福地 健郎(新潟大学)、安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
    演者:高橋 政代(理化学研究所)
  http://andonoburo.net/on/3855 

15:40~ コーヒーブレーク 

16:00~特別講演3
  「高次脳機能障害と向き合う
   
~神経心理ピラミッドを用いたホリスティック・アプローチ~」
    座長:仲泊 聡(国立障害者リハ)、平形 明人(杏林大学)
    演者:立神 粧子(フェリス女学院大学教授)
  http://andonoburo.net/on/3882 

16:50~パネルディスカッション「治療とリハビリ」(1時間)
   コーディネーター:
      仲泊 聡(国立障害者リハビりテーションセンター)
      安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
   パネリスト:
     高橋 政代(理化学研究所)、五味 文(住友病院)
     立神 粧子(フェリス女学院大学教授)、平形 明人(杏林大学)
     福地 健郎・長谷部 日・佐藤 弥生(新潟大学) 

17:50 おわりに 仲泊 聡(国立障害者リハビりテーションセンター)
     会場片付け(アジャーン)
18:00 終了

2015年10月8日

病院眼科勤務医を中心として有志が平成19年5月に立ち上げた『越後眼科研究会』も今回で18回目を迎えることとなりました。これまで多数のご出席を賜り誠に有難うございました。この度10月31日(土)に『第18回越後眼科研究会』を新潟市、ホテルラングウッド新潟にて開催する運びとなりました。今回は、聖路加国際病院 眼科部長 大越 貴志子 先生をお招きし、『目にやさしいレーザー治療 ― 低侵襲レーザーの現状と未来』と題してご講演いただきます。
フランクな会でありますので、万障お繰り合わせの上、お気軽にご参加ください。病院勤務医のみならず、開業医、大学勤務医、研修医、視能訓練士、看護師、学生など多くの方々の参加を期待しております。

第18回 越後眼科研究会
 日 時:平成27年10月31日(土)17:00~19:30
 場 所:ホテルラングウッド新潟
    (旧:チサンホテル&コンファレンスセンター新潟)
    新潟市中央区笹口1-1 電話:025-240-2111(代表)
   http://www.lungwood.com/niigata/
 会 費:無料
 

17:00 一般演題 座長 橋本 薫(長岡赤十字病院)
  
  講演7分 質疑5分          

1)薬事案内
  ○千寿製薬株式会社    

2) 『抗VEGF硝子体内注射後の黄斑円孔発症例の検討』
  ○安藤 伸朗、大矢 佳美、中村 裕介(済生会新潟第二病院)
   井海 雄介(いかい眼科) 

3) 『中心窩分離症に硝子体手術を施行した2例』
  ◯村上 健治(新潟市民病院) 

4) 『立川綜合病院におけるCTRを用いた白内障手術の検討』
  ○山本 達郎 松島 亮介(立川綜合病院) 

5) 『大角度の回旋斜視の手術症例」
  ○橋本 薫、武田 啓治(長岡赤十字病院) 

コーヒーブレイク 

18:15 特別講演 座長 村上 健治(新潟市民病院)
『目にやさしいレーザー治療 ― 低侵襲レーザーの現状と未来』
     大越 貴志子(聖路加国際病院 眼科部長 / 聖路加国際大学 臨床教授) 

*尚、講演会終了後、19:30より『佐渡の間』にて情報交換会を予定しております。 

 

【越後眼科研究会世話人】
 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院) 
 村上 健治 (第18回当番;新潟市民病院)
 橋本 薫  (長岡赤十字病院)
 山本 達郎  (立川綜合病院) 

 共催:越後眼科研究会  千寿製薬株式会社