案内:『新潟ロービジョン研究会2017』 講演抄録:高橋政代先生
新潟ロービジョン研究会2017は、2001年に開始してから17回を重ね(2001年は2回開催)、新潟から眼科の、視覚リハビリテーションの情報を発信して参りました。
今回のテーマを「私と視覚リハビリテーション」と致しました。パネリストは、高橋政代先生(理化学研究所)、清水朋美先生(国立障害者リハビリテーションセンター病院)、山田幸男先生(NPO法人障害者支援センター「オアシス」)、そして私、安藤伸朗(済生会新潟第二病院)です。4名のパネリストには自らの体験を基に視覚リハビリテーションについて語って頂きます。
今回は、高橋政代先生の講演抄録をアップ致しました。ご期待下さい。
新潟ロービジョン研究会2017
演題名:ロービジョンケアとの出会い
講 師:高橋政代
(理化学研究所 多細胞システム形成研究センター
網膜再生医療研究開発プロジェクト)
【抄 録】
iPS細胞を用いた網膜の再生医療は他家移植という第2のステージに進み、標準治療としての可能性を追求している。期待はますます高まっているが、正常に戻るというような視機能回復を望めない初期の再生医療では、患者ケアや術後のリハビリテーション(ロービジョンケア)が必要である。
このような考えに至った背景には、もともと再生医療の対象となる網膜色素変性の専門外来を担当し現在の医療の問題点に気付いたからである。間違った情報で人生の意味を見失う人たちに正しい情報や有用な情報を何とか伝えたい。当時者と共に行うロービジョンケア外来を京大病院眼科で立ち上げたところから始まった。京都視力障害者協会の協力も得て、徐々にロービジョンケアの世界を知ることとなった。
その後、神戸に移り、じっくりと患者と向き合う外来を作ることができ、さらにロービジョンケア、特にメンタルケアに傾倒した。視能訓練士はもちろん、外来が遺伝疾患中心であったので専属の遺伝カウンセラ、次いで心理カウンセラにも参画してもらった。最近ではデジタルロービジョンケアを広める立役者となっている三宅琢先生にも参加してもらうことができ、さらに充実した内容となったと思っている。
この冬には、研究、医療、患者ケア、福祉窓口、就労支援がワンストップとなるアイセンターができる。視覚障害のイメージ変革を目指す公益法人NEXT VISIONのisee運動と共にご紹介する。
【略 歴】
1986 京都大学医学部卒業
1986 京都大学医学部附属病院 眼科
1992 京都大学大学院医学研究科博士課程修了
1995 アメリカ ソーク研究所 研究員
2001 京都大学医学部附属病院 助教授
2006 理化学研究所 チームリーダー
2012 理化学研究所 プロジェクトリーダー
現在に至る
【事前登録】新潟ロービジョン研究会2017
今回もこれまで通り、どなたでも参加できます。参加料も無料です。ただ参加希望の方は、会場準備の都合もあり、事前登録をお願い致します。
申込期間:6月18日(日)から8月8日(火)まで
申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗
e-mail gankando@sweet.ocn.ne.jp
Fax 025-233-6220
(可能な限り、メールでの連絡先をお願い致します)
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新潟ロービジョン研究会2017 参加申し込み
氏名~
所属(勤務先)~
職業~
住所~都道府県名と市町村名をお願いします
記載例~○○都道府県、○○市町村
連絡方法
e-mailアドレス~
Fax番号~
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注:事前登録をして頂いた方には、一週間以内にお返事致します。一週間を過ぎても当方からの連絡がない場合は、問い合わせください。
注:専門の職員はおりません。電話でのお問い合わせには応じることが出来ません。
【新潟ロービジョン研究会2017】
日時:2017年09月02日(土)
開場:13時半 研究会:14時~18時
会場:新潟大学医学部 有壬記念館(ゆうじんきねんかん)
2階会議室
住所:〒951-8510 新潟市旭町通1-757
電話: 025-227-2037
アクセス(下記)
http://www.med.niigata-u.ac.jp/yujin/home/file/access.pdf?20150908
会費無料、要事前登録
主催:済生会新潟第二病院眼科
テーマ:「私と視覚リハビリテーション」
1)司会進行
加藤 聡(東京大学眼科)
仲泊 聡(理化学研究所)、
安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
特別コメンテーター
中村 透(川崎市視覚障害者情報文化センター)
大島光芳(新潟県上越市)
2)パネリスト
1.「ロービジョンケアとの出会い」
高橋政代
(理化学研究所CDB 網膜再生医療研究開発プロジェクト)
2.「眼科医オールジャパンでできるロービジョンケアを考える」
清水朋美
(国立障害者リハビリテーションセンター病院 第二診療部長)
http://andonoburo.net/on/5992
3.「私と視覚障害リハビリテーション」
山田幸男
(新潟県保健衛生センター/信楽園病院/
NPO法人障害者支援センター「オアシス」)
4.「眼科医療におけるキュアとケア」
安藤伸朗
(済生会新潟第二病院 眼科部長)
全体討論
@これまでの研究会プログラム、以下に記してあります。ご参照ください。
http://andonoburo.net/on/5818