自分自身や家族が病や障害を経験することでしか得られないことがあります。この度、シンポジウム「病とともに生きる」を企画しました。コーディネーターを曽根博仁先生(内科医;新潟大学医学部教授)と安藤が担当し、大森安恵先生(内科医;東京女子医大名誉教授)に基調講演、シンポジストは南 昌江先生(内科医;ご自身が1型糖尿病)・小川 弓子先生(小児科医;ご子息が未熟児網膜症)・清水 朋美先生(眼科医;お父上がベ-チェット病、旧姓西田)・立神 粧子先生(音楽家・フェリス女学院大学教授;ご主人が高次脳機能障害)の4名です。
どなたでも参加できます。 一緒に「医療」を感じ、そして考えてみませんか?
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シンポジウム「病とともに生きる」
日時:平成28年7月17日(日)
開場:午前9時30分 講演会:10時〜13時
会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757
入場無料 事前登録
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シンポジウム「病とともに生きる」
1.「糖尿病を通して開けた人生」
南 昌江(内科医;南昌江内科クリニック)
【抄 録】
14歳の夏、私は1型糖尿病を発症しました。突然降りかかった難病に親子とも落胆し将来を悲観しましたが、その後尊敬する医師との出会いによって人生が変わってきました。
16歳で小児糖尿病サマーキャンプに参加したことがきっかけで、病気とともに生きていく覚悟が出来、その頃から将来は「医師になって糖尿病をもつ人の役に立ちたい」と思うようになりました。
医師になって念願の東京女子医大糖尿病センター、平田幸正教授の下で医師の第1歩を踏み出しましたが、研修医時代は不規則な生活が続き、内科医をあきらめかけた時もありました。その後も肝炎を患い辛い時期もありましたが、私の経験が糖尿病の子供たちに勇気と希望を与えることができればと思い、「わたし糖尿病なの」を出版しました。
1998年に糖尿病専門クリニックを開業し、多くの糖尿病患者さんと接しています。診療の傍ら、講演や糖尿病の啓発活動を行っています。2002年に挑戦したホノルルマラソンも14回連続完走しています。“糖尿病があっても何でもできる”ことを一人でも多くの患者さんに伝えたく、“TEAM DIABETES JAPAN”を結成し毎年患者さんや医療関係者と一緒に参加しています。
糖尿病とともに歩んだ39年、振り返ると糖尿病になったおかげで自分の人生を切り開くことが出来たように思います。
これまで私が出会った方々や医学から受けた恩恵に感謝し、一日一日を大切に「糖尿病を持つ人生」を明るく楽しく自然に、いつまでも夢を持って走り続けていきたいと思っています。
【略 歴】
1988年 福岡大学医学部卒業
東京女子医科大学付属病院 内科入局
同 糖尿病センターにて研修
1991年 九州大学第2内科 糖尿病研究室所属
1992年 九州厚生年金病院 内科勤務
1993年 福岡赤十字病院 内科勤務
1998年 南昌江内科クリニック開業
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シンポジウム「病とともに生きる」
日時:平成28年7月17日(日)
開場:午前9時30分 講演会:10時〜13時
会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757
入場無料 事前登録
http://andonoburo.net/on/4424
コーディネーター
曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
安藤 伸朗(済生会新潟第二病院;眼科部長)
基調講演(30分):「糖尿病と向き合う~私の歩いた一筋の道~」
大森 安恵
(内科医;海老名総合病院・糖尿病センター
東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
http://andonoburo.net/on/4450
シンポジスト (各25分)
南 昌江 (内科医;南昌江内科クリニック)
「糖尿病を通して開けた人生」
http://andonoburo.net/on/4462
小川 弓子(小児科医;福岡市立西部療育センター センター長)
「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
清水 朋美(眼科医;国立障害者リハセンター病院第二診療部)
「オンリーワンの眼科医を目指して」
立神 粧子(音楽家;フェリス女学院大学・大学院 教授)
「続・夫と登る高次脳機能障害というエベレスト~作戦を立ててがんばる~」
ディスカッション (50分)
演者間、会場を含め討論
13時 終了
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@参考
2011年の日本糖尿病眼学会(東京フォーラム 学会長;安藤伸朗)で、シンポジウム 「患者さん・家族が語る、病の重さ」を企画しました。オーガナイザーは、大森安恵先生と私安藤で、4名のシンポジスト(南 昌江先生、小川弓子先生、西田朋美先生、立神粧子先生)は、それぞれ、ご自身が、ご子息が、父親が、ご主人が疾患や障害を持った方々です。大きな反響がありました。
第17回 日本糖尿病眼学会 シンポジウム 「患者さん・家族が語る、病の重さ」
(2011年12月3日16:30~18:00 東京国際フォーラム)
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オーガナイザー:
安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科)
大森 安恵(海老名総合病院・糖尿病センター
東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
S-1 1型糖尿病とともに歩んだ34年
南 昌江 (内科医;南昌江内科クリニック)
http://andonoburo.net/on/4165
S-2 母を生きる 未熟児網膜症の我が子とともに
小川 弓子(小児科医;福岡市立肢体不自由児施設あゆみ学園園長)
http://andonoburo.net/on/4171
S-3 ベーチェット病による中途視覚障害の親を通して学んだこと
西田 朋美 (眼科医;国立障害者リハビリテーションセンター)
http://andonoburo.net/on/4203
S-4 夫と登る、高次脳機能障害というエベレスト
立神 粧子 (フェリス女学院大学音楽学部・大学院 音楽研究科 教授)
http://andonoburo.net/on/4206
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