シンポジウム「病とともに生きる」を企画しました。コーディネーターを曽根博仁先生(内科医;新潟大学医学部教授)と安藤が務めます。基調講演は、大森安恵先生(内科医;東京女子医大名誉教授)にお願いしました。シンポジストは南 昌江先生(内科医;ご自身が1型糖尿病)・小川 弓子先生(小児科医;ご子息が未熟児網膜症で視力障害)・清水 朋美先生(眼科医;父上がベ-チェット病で失明、旧姓西田)・立神 粧子先生(音楽家・フェリス女学院大学院教授;ご主人が高次脳機能障害)の4名です。
どなたでも参加できます。 一緒に「医療」を感じ、そして考えてみませんか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シンポジウム「病とともに生きる」
日時:平成28年7月17日(日)
開場:午前9時30分 講演会:10時〜13時
会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757
入場無料 事前登録
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シンポジウム「病とともに生きる」
2.「母として・医師として~視覚障害の息子とともに~」
小川 弓子(福岡市立西部療育センター センター長)
【抄 録】
「弱視であるがゆえに、これから進んでいく道のりを見失ったり、道幅がよく見えずにはみ出てしまったりすることも多々あるでしょう。それでも、みんなのおかげで、きっと私は頑張れます。」という一文を記載して、視力および色覚に障害をもつ私の長男が「視力3cm~それでも僕は東大に~」という本を出版してまもなく10年になろうとしています。
大学卒業に際して「視力が悪いからこそ、一緒にやろうと言ってくれる誠実な仲間を大切にしたい」といい、ベンチャー企業をおこし、それこそ大都会東京で泥だらけになりながらも、「障害と向き合って生きてきたからこその強さ」をばねに、その言葉通りにへこたれずに前を向いて生きています。
そして障害のある子どもと悪戦苦闘していた未熟な母親は熟年となりました。「これからも頑張って生きていきます。そのための力をくれたこと、ほんとうにありがとう。」という本の中のメッセージは、私の中にもある理念をつくりました。
私たち家族は障害に遭遇したけれど、様々な励ましや人生を生きるメッセージに出会い、力をもらいました。「たとえ障害があっても愛される、そして自分を愛する事ができれば人生を豊かにいきていけるのではないか」との思いを胸に、療育機関にて障害児や家族の支援に日々悪戦苦闘しております。今回は、私達家族の障害とともに生きてきたその後の歩みと成長を述べたいと思います。
【略 歴】
1983年(昭和58年)島根医科大学卒業
同年 九州大学病院 小児科入局
福岡市立子ども病院などで研修
1986年(昭和61年)長男を早産にて出産
以後、療育及び三人の子どもの子育てのため休職
1994年(平成 6年) 福岡市立心身障がい福祉センターに小児科として勤務
2002年(平成14年)福岡市立あゆみ学園に園長(小児科)として勤務
2014年(平成26年)福岡市立西部療育センターにセンター長(小児科)として勤務
================================
シンポジウム「病とともに生きる」
日時:平成28年7月17日(日)
開場:午前9時30分 講演会:10時〜13時
会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757
入場無料 事前登録
http://andonoburo.net/on/4424
コーディネーター
曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
安藤 伸朗(済生会新潟第二病院;眼科部長)
基調講演(30分):「糖尿病と向き合う~私の歩いた一筋の道~」
大森 安恵
(内科医;海老名総合病院・糖尿病センター
東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
http://andonoburo.net/on/4450
シンポジスト (各25分)
南 昌江 (内科医;南昌江内科クリニック)
「糖尿病を通して開けた人生」
http://andonoburo.net/on/4462
小川 弓子(小児科医;福岡市立西部療育センター センター長)
「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
http://andonoburo.net/on/4478
清水 朋美(眼科医;国立障害者リハセンター病院第二診療部)
「オンリーワンの眼科医を目指して」
立神 粧子(音楽家;フェリス女学院大学・大学院 教授)
「続・夫と登る高次脳機能障害というエベレスト~作戦を立ててがんばる~」
ディスカッション (50分)
演者間、会場を含め討論
13時 終了
================================
@参考
2011年の日本糖尿病眼学会(東京フォーラム 学会長;安藤伸朗)で、シンポジウム 「患者さん・家族が語る、病の重さ」を企画しました。オーガナイザーは、大森安恵先生と私安藤で、4名のシンポジスト(南 昌江先生、小川弓子先生、西田朋美先生、立神粧子先生)は、それぞれ、ご自身が、ご子息が、父親が、ご主人が疾患や障害を持った方々です。大きな反響がありました。
第17回 日本糖尿病眼学会 シンポジウム 「患者さん・家族が語る、病の重さ」
(2011年12月3日16:30~18:00 東京国際フォーラム)
==============================
オーガナイザー:
安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科)
大森 安恵(海老名総合病院・糖尿病センター
東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
S-1 1型糖尿病とともに歩んだ34年
南 昌江 (内科医;南昌江内科クリニック)
http://andonoburo.net/on/4165
S-2 母を生きる 未熟児網膜症の我が子とともに
小川 弓子(小児科医;福岡市立肢体不自由児施設あゆみ学園園長)
http://andonoburo.net/on/4171
S-3 ベーチェット病による中途視覚障害の親を通して学んだこと
西田 朋美 (眼科医;国立障害者リハビリテーションセンター)
http://andonoburo.net/on/4203
S-4 夫と登る、高次脳機能障害というエベレスト
立神 粧子 (フェリス女学院大学音楽学部・大学院 音楽研究科 教授)
http://andonoburo.net/on/4206
=============================