演題:盲学校理療教育の現状と課題~歴史から学び展望する~
講師:小西 明(済生会新潟第二病院 医療福祉相談室)
日時:平成28年04月13日(水)16:30~18:00
場所:済生会新潟第二病院眼科外来
【講演抄録】
三療(あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう)を主とし、それらと関連した手技療法や物理療法、運動療法などを含む非薬物療法の総称を「理療」という。
古代より視覚障害者の男性は、語り部として、あるいは宗教者、平家琵琶の弾奏者の担い手であったが、江戸時代に入り杉山和一の管鍼術をはじめとする理療の知識や技術を獲得していった。これ以後、幾多の変遷はあったが、理療は伝統的に視覚障害者の主な職業として位置付けられ、現在も盲学校の職業教育として中心的な役割を果たしている。賛否はあるが、視覚障害者によって数百年にわたり同一職業が継承され、社会で評価されてきたことは特筆すべき事項であり、他国に例がない。ところが近年、盲学校高等部普通科在籍者及び中途視覚障害者入学希望者の減少、障害の重度化・多様化による理療以外の進路選択などにより、結果として理療科在籍者の減少が続いている。
一方、高齢者増による医療制度改革、晴眼者のはり師・きゅう師・柔道整復師の増加、日本標準産業分類にエステティック業やリラクゼーション業が設けられるなど、視覚障害理療師を取り巻く状況は厳しさを増している。
ここでは、①日本で視覚障害教育が創始された、明治13年(1880)京都盲唖院、明治14年(1881)楽善会訓盲院(現:筑波大学付属視覚特別支援学校)から現在までの理療教育制度と背景となる社会状況の概観 ②盲学校理療科が抱える指導内容、修業年限、進路開拓、卒後研修などの課題 ③学校規模、教員養成システム、専攻科の大学編入、視覚障害者団体の動向など現在検討されている事項を取り上げ、今後の理療教育の在り方を展望したい。
【略歴】
1977年 新潟県立新潟盲学校教諭
1992年 新潟県立はまぐみ養護学校教諭
1995年 新潟県立高田盲学校教頭
1997年 新潟県立教育センター教育相談・特殊教育課長
2002年 新潟県立高田盲学校校長
2006年 新潟県立新潟盲学校校長
2015年 済生会新潟第二病院医療福祉相談室勤務
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「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力により実況ネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。
http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。
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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
場所:済生会新潟第二病院眼科外来
*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
1)ホームページ「すずらん」
新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/
2)済生会新潟第二病院 ホームページ
http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html
3)安藤 伸朗 ホームページ
http://andonoburo.net/
【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成28年05月11日(水)16:30 ~ 18:00
第243回(16-05)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「嬉しかったこと、役立ったこと」
大島光芳(上越市)
平成28年06月08日(水)16:30 ~ 18:00
第244回(16-06)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「水枯れの大河 信濃川・千曲川に鮭の道を拓く」
加藤功(NPO法人新潟水辺の会)
平成28年07月未定
第245回(16-07)済生会新潟第二病院眼科勉強会
新潟盲学校弁論大会 イン 済生会
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平成28年07月17日(日) シンポジウム「病とともに生きる」
開場: 9時30分 講演会10時~13時
会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
http://andonoburo.net/on/4424
コーディネーター
曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科部長)
基調講演 (30分)
大森 安恵(海老名総合病院・糖尿病センター;内科医、
東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
「糖尿病と向き合うー私の歩いた一筋の道ー」
http://andonoburo.net/on/4450
パネリスト (各25分)
南 昌江 (南昌江内科クリニック;内科医)
「糖尿病を通して開けた人生」
http://andonoburo.net/on/4462
小川 弓子(福岡市立西部療育センター センター長;小児科医)
「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
http://andonoburo.net/on/4478
清水 朋美(国立障害者リハセンター病院第二診療部 眼科医長)
「オンリーワンの眼科医を目指して」
http://andonoburo.net/on/4491
立神 粧子(フェリス女学院大学音楽学部・大学院 音楽研究科教授)
「続・高次脳機能障害というエベレストに登る~作戦を立ててがんばる~」
http://andonoburo.net/on/4495
ディスカッション (50分)
演者間、会場を含めた討論
13時 終了
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平成28年08月10日(水)16:30 ~ 18:00
第246回(16-08)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「京都ライトハウス創立者・鳥居篤治郎が抱いた絶望と希望とは」
岸 博実(京都府宇治市)
平成28年09月14日(水)16:30 ~ 18:00
第247回(16-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会
演題未定
林 豊彦(新潟大学工学部教授/新潟市障がい者ITサポートセンター長)
平成28年10月
第248回(16-10)済生会新潟第二病院眼科勉強会
(目の愛護デー講演会)
演題未定
大野建治(神奈川県:眼科医)
平成28年11月09日(水)16:30 ~ 18:00
第249回(16-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
演題未定
青木 学(新潟市市会議員)
平成28年12月14日(水)16:30 ~ 18:00
第250回(16-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
清水美知子(フリーランスの歩行訓練士)
平成29年01月11日(水)16:30 ~ 18:00
第251回(17-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
演者未定
平成29年02月08日(水)16:30 ~ 18:00
第252回(17-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
演題未定
宮坂道夫(新潟大学医学部教授)
平成29年03月08日(水)16:30 ~ 18:00
第253回(17-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
演題未定
栗原 隆(新潟大学人文学部教授)