2011年の第17回糖尿病眼学会(東京フォーラム、学会長;安藤伸朗)で、ご自身が、ご子息が、父上が、ご主人が疾患や障害を持った方々でシンポジウム『患者さん・家族が語る、病の重さ』を行いました。大変反響がありました。
5年経過し、同じシンポジストに新潟にお越し頂き、『病とともに生きる』というシンポジウムを企画しました。どなたでも参加できます。 一緒に「医療」を考えてみませんか?
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シンポジウム「病とともに生きる」
日時:平成28年7月17日(日)
開場:午前9時30分 講演会:10時〜13時
会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757
入場無料 事前登録
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シンポジウム「病とともに生きる」
4.「続・夫と登る高次脳機能障害というエベレスト
~作戦を立ててがんばる~」
立神 粧子(音楽家;フェリス女学院大学・大学院 教授)
【抄 録】
「高次脳機能障害はエベレスト登山に匹敵する手強い障害である」。先が見えず途方に暮れて参加したNY大学のRusk通院プログラムで当時所長のBen-Yishay博士から聞いた言葉は厳しいものだった。しかしその次に「でも大丈夫。我々は君たちにエベレストの攻略法と最適のツールを与える」。ほっとする間もなく檄が飛ぶ。「登るのは君たち自身だ。使い方を習得して一歩ずつ自分の手と足で歩んでいってほしい」。
あの日から早いもので12年が経った。今でも症状の本質は変わらない。神経疲労、無気力症、注意と集中、情報処理、記憶、論理的思考と遂行機能など。神経心理ピラミッドに見られる認知機能の諸問題に関して、多少の改善はあっても症状は残存している。時を選ばず襲いかかるこれらの症状に対しては、自分の症状や脳の性質を学び、戦略を用いてことが起きるそのときに対応できる力を備えるしかない。それには周到な訓練が必要である。ひとつの動作から人とのコミュニケーションまで、訓練には全人的な視点からの取り組みが求められる。
訓練の目的は、自動的に戦略を用いて対処できる自分を作り、周囲から信頼される自分になること。そしてその先に、社会の一員として誇れる自分自身を再構築すること。家族もコーチングの技術を学び本人のために環境を構造化すること、家族自身の幸せの再構築も忘れないことなどである。ずっと似たようなところからエベレストの頂上を見上げている気分だが、私たちの努力と歩みは日々続いている。
【略 歴】
1981年 東京芸術大学音楽学部卒業
1984年 国際ロータリー財団奨学生として渡米
1988年 シカゴ大学大学院修了(芸術学修士号)
1991年 南カリフォルニア大学大学院修了(音楽芸術博士号)
2004-05年 NY大学医療センターRusk研究所にて脳損傷者の通院プログラムに参加.治療体験記を『総合リハビリテーション』に連載.
2010年 『前頭葉機能不全その先の戦略』(医学書院)著
現在:フェリス女学院大学教授,音楽学部長,大学院音楽研究科長
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シンポジウム「病とともに生きる」
日時:平成28年7月17日(日)
開場:午前9時30分 講演会:10時〜13時
会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757
入場無料 事前登録
http://andonoburo.net/on/4424
コーディネーター
曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
安藤 伸朗(済生会新潟第二病院;眼科部長)
基調講演(30分):「糖尿病と向き合う~私の歩いた一筋の道~」
大森 安恵
(内科医;海老名総合病院・糖尿病センター
東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
http://andonoburo.net/on/4450
シンポジスト (各25分)
南 昌江 (内科医;南昌江内科クリニック)
「糖尿病を通して開けた人生」
http://andonoburo.net/on/4462
小川 弓子(小児科医;福岡市立西部療育センター センター長)
「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
http://andonoburo.net/on/4478
清水 朋美(眼科医;国立障害者リハセンター病院第二診療部)
「オンリーワンの眼科医を目指して」
http://andonoburo.net/on/4491
立神 粧子(音楽家;フェリス女学院大学・大学院 教授)
「続・夫と登る高次脳機能障害というエベレスト
~作戦を立ててがんばる~」
http://andonoburo.net/on/4495
ディスカッション (50分)
演者間、会場を含め討論
13時 終了
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@参考
第17回 日本糖尿病眼学会(学会長;安藤伸朗)
シンポジウム 「患者さん・家族が語る、病の重さ」
(2011年12月3日16:30~18:00 東京国際フォーラム)
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オーガナイザー:
安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科)
大森 安恵(海老名総合病院・糖尿病センター
東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
S-1 1型糖尿病とともに歩んだ34年
南 昌江 (内科医;南昌江内科クリニック)
http://andonoburo.net/on/4165
S-2 母を生きる 未熟児網膜症の我が子とともに
小川 弓子(小児科医;福岡市立肢体不自由児施設あゆみ学園園長)
http://andonoburo.net/on/4171
S-3 ベーチェット病による中途視覚障害の親を通して学んだこと
西田 朋美 (眼科医;国立障害者リハビリテーションセンター)
http://andonoburo.net/on/4203
S-4 夫と登る、高次脳機能障害というエベレスト
立神 粧子 (フェリス女学院大学音楽学部・大学院 音楽研究科 教授)
http://andonoburo.net/on/4206
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