研究会/勉強会・告知

 

2016年4月29日

案内:第243回(16-05)済生会新潟第二病院眼科勉強会  大島光芳 

 済生会新潟第二病院眼科で、1996年(平成8年)6月から毎月行なっている勉強会の案内です。参加出来ない方は、近況報告の代わりにお読み頂けましたら幸いです。興味があって参加可能な方は、遠慮なくご参加下さい。どなたでも大歓迎です(参加無料、事前登録なし、保険証不要)。ただし、お茶等のサービスもありません。悪しからず。 

 演題:視力を失ってから「嬉しかったこと、役立ったこと」
 講師:大島光芳(上越市)
  日時:平成28年05月11日(水)16:30~18:00
  場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

【抄 録】
 
60歳で定年を迎える前に、視力を失った。その後、嬉しかったこと役立ったことを述べてみたい。

1)最初の半年間、妻が全て
  ロービジョン外来、点字図書館、オアシス、市役所、相談支援センター、年金事務所。食事も安全も道具の購入も。当時の私の心象風景? 

2)嬉しかったこと
 ヘルパーさんの弾んだ声。新潟市へ出かけて気分一新。
誘導のされ方、階段の登姿勢、財布の整理。亀田にいるはずの後輩にも会えた。これが宿泊訓練、連泊訓練、そして合宿型講座へと繋がった。ガイドヘルパーさんの言葉は的確で納得でき、次々新しい展開ができたので、堪らなく嬉しかった。 

3)役立った道具
 携帯電話、ICレコーダー、パソコン、音声ペン、プレクストーク、光メロディセンサ、パームソナー。
 

4)役立ったこと
 NHKラジオ第2放送「聞いて聞かせて」が遡って聞けて知識が得られたこと。メールマガジンに投稿できたこと。長野県の広沢里枝子さんの集中講座に参加できたこと。大阪府の岩井和彦さんに、一人で会いに出かけられたこと。済生会勉強会で、京都の野崎歩行訓練士に出会えたこと。本を沢山、読めたこと。まちづくり活動を学び、参加して役立つ組織の有り方を考えられたこと。
 

5)番外編
 感情の解放があった。ピアカウンセリング集中講座に出たらカリキュラムを捨てて、みんなで私1人のためにやってくれた。泣けた。
 

【略 歴】
1950年 現在の居住地で生まれ、育ち、生活。原因不明の視神経萎縮。
2006年 運転断念、07年通院同伴、08年送迎通勤、09年6月ロービジョン外来受診。7月に休職、8月に視覚障害者2級、翌年5月1級、7月に定年退職。
2009年 点字図書館登録、NPO法人障害者自立支援センターオアシス会員。
2010年 任意団体上越市視覚障害者福祉協会会員。2011年に社会福祉法人新潟県視覚障害者福祉協会会員、同年に任意団体新潟県中途視覚障害者連絡会会員。
2012年 NPO法人まちづくり学校会員。2013年に任意団体リハ協会会員。
2014年 町内会法人化検討委員。2015年に新潟県中途視覚障害者連絡会 副会長。  

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「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力により実況ネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。 
  http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
 当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。
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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
 日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
 場所:済生会新潟第二病院眼科外来  

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
 http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/ 

 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
  http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html 

 3)安藤 伸朗 ホームページ
  http://andonoburo.net/
 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成28年06月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第244回(16-06)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「水枯れの大河 信濃川・千曲川に鮭の道を拓く」
  加藤功(NPO法人新潟水辺の会) 

平成28年07月 未定
 第245回(16-07)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  新潟盲学校弁論大会 イン 済生会 

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平成28年07月17日(日) シンポジウム「病とともに生きる」
 開場: 9時30分 講演会10時~13時
 会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
 http://andonoburo.net/on/4644
 コーディネーター
  曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
  安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科部長)
 基調講演 (30分)
  大森 安恵(海老名総合病院・糖尿病センター;内科医、
       東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
    「糖尿病と向き合うー私の歩いた一筋の道ー」
    http://andonoburo.net/on/4450
 パネリスト (各25分)
  南 昌江 (南昌江内科クリニック;内科医)
    「糖尿病を通して開けた人生」
    http://andonoburo.net/on/4462
  小川 弓子(福岡市立西部療育センター センター長;小児科医)
    「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
    http://andonoburo.net/on/4478
  清水 朋美(国立障害者リハセンター病院第二診療部 眼科医長)
    「オンリーワンの眼科医を目指して」
    http://andonoburo.net/on/4491
  立神 粧子(フェリス女学院大学音楽学部・大学院 音楽研究科教授)
    「続・高次脳機能障害というエベレストに登る~作戦を立ててがんばる~」
    http://andonoburo.net/on/4495
 ディスカッション (50分)
  演者間、会場を含めた討論
 13時 終了
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平成28年08月10日(水)16:30 ~ 18:00
 第246回(16-08)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「京都ライトハウス創立者・鳥居篤治郎が抱いた絶望と希望とは」
   岸 博実(京都府宇治市) 

平成28年09月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第247回(16-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会
   演題未定
   林 豊彦(新潟大学工学部教授/新潟市障がい者ITサポートセンター長) 

平成28年10月12日(水)16:30 ~ 18:00
 第248回(16-10)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  (目の愛護デー講演会)
  演題未定
   大野建治(神奈川県:眼科医) 


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平成28年10月23日(日) 午前
 新潟ロービジョン研究会2016
 場所:有壬記念館(新潟大学医学部同窓会館)
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平成28年11月09日(水)16:30 ~ 18:00
 第249回(16-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   青木 学(新潟市市会議員) 

平成28年12月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第250回(16-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
   清水美知子(フリーランスの歩行訓練士) 

平成29年01月11日(水)16:30 ~ 18:00
 第251回(17-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
   演者未定 

平成29年02月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第252回(17-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   宮坂道夫(新潟大学医学部教授) 

平成29年03月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第253回(17-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   栗原 隆(新潟大学人文学部教授)  

2016年4月22日

シンポジウム『病とともに生きる』 第7回ご案内 (事前登録開始) 

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シンポジウム「病とともに生きる」
   日時:平成28年7月17日(日)
     開場:午前9時30分 講演会:10時〜13時
   会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
     新潟市中央区旭町通1-757
  入場無料
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 最近、技術革新による「医療」の変化も目覚ましいものがあります。ゲノム医療や 再生医療、人工知能による診療補助、ICT技術の活用など、さまざまな医療イノベーションの発展と普及が今後期待されています。一方で、急激な人口構造の変化とそれに伴う疾病構造の変化、社会の変容の流れの中で、医師・医療従事者に求められる役割が大きく変わってきています。今後は、「治す」医療から「治し支える」医療へと変化することが予測されます。

 「患者に寄り添う」ということが大事であることは理解していても、当事者や家族でないと理解が及ばず、医療者の気持ちが患者さんやご家族に届かないことがあります。今回4名のパネリスト(南 昌江先生、小川弓子先生、清水朋美先生、立神粧子先生)は、第17回日本糖尿病眼学会(2011年12月2~4日 東京国際フォーラム 会長;安藤伸朗)で開催したシンポジウム 「患者さん・家族が語る、病の重さ」のパネリストです。それぞれ、ご自身が、ご子息が、お父上が、ご主人が疾患や障害を持っています。大森安恵先生は、オーガナイザーでした。

 5年の月日を経て、同じメンバーに新潟に来て頂き、曽根博仁教授(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科)に協力頂き、シンポジウム「病とともに生きる」を開催することに致しました。
 このメンバーが語る言葉に耳を傾け、「医療」を一緒に考えてみませんか? 

【事前登録】シンポジウム『病とともに生きる』
  当日参加も可能ですが、会場の準備の都合もありますので
  事前登録して頂けますと助かります。
 申込期間 平成28年4月22日(金)~7月7日(木)
 申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗 
  e-mail gankando@sweet.ocn.ne.jp
  Fax 025-233-6220 
(可能な限り、メールでの連絡をお願い致します)

***************************************************
 シンポジウム『病とともに生きる』 参加申し込み
  氏名~ 
  所属(勤務先)~
  職業~  

 住所~都道府県名と市町村名をお願いします
  記載例~○○都道府県、○○市町村 

 連絡方法
    e-mail アドレス~
   Fax番号~
****************************************************
注:担当の職員はおりません。
  電話でのお問い合わせには応じることが出来ません。
 

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 シンポジウム「病とともに生きる」
   日時:平成28年7月17日(日)
     開場:午前9時30分 講演会:10時〜13時
   会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
     新潟市中央区旭町通1-757
  入場無料 
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 コーディネーター
  曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
  安藤 伸朗(済生会新潟第二病院;眼科部長)  

 基調講演(30分):「糖尿病と向き合う~私の歩いた一筋の道~」
   大森 安恵
    (内科医;海老名総合病院・糖尿病センター
    東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
     http://andonoburo.net/on/4450 

 パネリスト (各25分)
   南 昌江 (内科医;南昌江内科クリニック)
    「糖尿病を通して開けた人生」
     http://andonoburo.net/on/4462

  小川 弓子(小児科医;福岡市立西部療育センター センター長)
     「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
     http://andonoburo.net/on/4478

   清水 朋美(眼科医;国立障害者リハセンター病院第二診療部)
     「オンリーワンの眼科医を目指して」
     http://andonoburo.net/on/4491

   立神 粧子(音楽家;フェリス女学院大学・大学院 教授)
     「続・夫と登る高次脳機能障害というエベレスト
        ~作戦を立ててがんばる~」
      http://andonoburo.net/on/4495 

 ディスカッション (50分)
     演者間、会場を含め討論   

 13時 終了
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《問い合わせ》
 950-1104 新潟市西区寺地280-7
 済生会新潟第二病院眼科  安藤伸朗
 e-mail : gankando@sweet.ocn.ne.jp
 Fax : 025-233-6220 
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16年07月シンポジウム「病とともに生きる」ポスター

2016年4月20日

 病院眼科勤務医を中心として有志が平成19年5月に立ち上げた『越後眼科研究会』も今回で19回目を迎えることとなりました。今回は、後藤 浩 先生(東京医科大学 臨床医学系眼科学分野 主任教授)をお招きし、『眼科が関わる全身疾患の診断と治療』と題してご講演いただきます。フランクな会でありますので、万障お繰り合わせの上、お気軽にご参加ください。病院勤務医のみならず、開業医、大学勤務医、研修医、視能訓練士、看護師、学生など多くの方々の参加を期待しております。

第19回 越後眼科研究会 プログラム
 日 時:平成28年4月23日(土)16:45~19:30
 場 所:ホテルオークラ新潟(3Fクラウンルーム)
 住 所:新潟市中央区川端町 6-53  電話:025-224-6111(代表)
 *尚、講演会終了後、19:30より情報交換会を予定しております。 

16:45 一般演題(講演7分・質疑5分) 
        座長 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
1)アイファガン点眼液0.1%の臨床効果について  〇千寿製薬株式会社 

2)眼窩内に生じた皮様嚢腫の一例
  〇大湊 絢1)、張 大行1)、尾山 徳秀1) 2)、福地 健郎1)
    
 1) 新潟大学医歯学総合病院 2)医療法人社団オクルス うおぬま眼科
 28歳女性,頭痛のR/O目的で撮像されたMRIで右眼窩内に腫瘤病変を指摘され当科紹介.両眼とも矯正視力1.2,眼球運動は正常で複視症状も認めなかった.Hertel眼球突出計で左右差2-3mm程度の右眼球突出を認めた.CTやMRIでは腫瘤壁の造影効果と内容物の多彩さから血管奇形や嚢胞病変が鑑別に挙がった.Lateral orbitotomyを用いて病変は摘出し,組織診断では皮様嚢腫であった.皮様嚢腫は時に眼窩内に生じ,摘出に苦労するケースがある. 

3)Dacryopsの1例
  〇橋本 薫、高田 律子、武田 啓治 (長岡赤十字病院)
   
尾山 徳秀 (医療法人社団オクルス うおぬま眼科)
 症例は34歳男性。1年前より生じた左上眼瞼の腫脹の精査加療目的に、近医より当科紹介受診された。 右上方視時の複視、及び左眼眼底の耳上側に腫瘍の圧排による隆起を認めた。CT、MRIにてcystを疑い、H28 3/8全身麻酔下で摘出術を施行した。涙腺に連続する1.5×2.0mmのcystを認め摘出した。内容物は黄褐色の液体であった。病理検 査にて涙腺貯留嚢胞と診断された。 

4)抗VEGFを使用せずに治療できた黄斑浮腫の症例~網膜静脈閉塞症
  〇安藤 伸朗、大矢 佳美、中村 裕介 (済生会新潟第二病院)
 網膜静脈閉塞症(RVO)に伴う黄斑浮腫の治療の第一選択に、抗VEGF硝子体内注射が用いられることが多い。今回、RVOに対する抗VEGFの大規模スタディーの症例選択、実施方法、追加治療の条件等を検討し、抗VEGF治療適応と実施の問題点を指摘する。さらに抗VEGFを用いなくても治療できるケース、抗VEGFでも治療困難なケースを提示し、RVOに対する抗VEGF治療の立ち位置について論じる。 

5)陳旧性眼窩壁骨折の治療~3D造形モデル作製による手術補助は有用か?
  〇尾山 徳秀1)2)3)、橋本 薫3)、武田 啓治3)
   1)医療法人社団オクルス うおぬま眼科 2)新潟大学医歯学総合病院
   3)長岡赤十字病院
 近年、画像処理能力や3Dプリンターの性能向上により臨床現場におけるCT画像を立体的に作製できるようになった。また、保険適用の対象が従来は脊椎など一部に限られていたが、骨格全般へと広がった。今回、3D造形モデルを作製して手術に臨んだ。挿入予定の再建材料と眼窩開口部とのサイズの違いから予定サイズは入らなかったが、骨折部はすべて覆うことができ手術は問題なく終了した。CT画像上でも骨折範囲を計測することができ、直視下で手術するため、使用した経験からは必要ないと思われたが、眼窩壁骨折手術の経験が浅い術者には有用と思われた。 

6)網膜剥離手術後にパーフルオロカーボンが中心窩下に迷入した1例
  〇山本 晋 (近江眼科・済生会新潟第二病院)
 症例は62歳女性。原因不明の硝子体出血で近医より近江眼科に紹介受診。エコーにて網膜剥離を疑われ、入院手術希望のため済生会でパーフルオロカーボン(PFCL)を使用した硝子体手術施行。術後網膜は復位したがOCTにて中心窩下にPFCLの残存が認められた。再度硝子体手術を施行し、意図的に網膜剥離を作製して網膜下をBSSで洗浄、液ガス置換を行った。術後中心窩下のPFCLは消失し、網膜剥離も治癒した。 

7)ちょっと面白い症例~角膜ヘルペスと急性緑内障
  〇坂井 豊明 (坂井眼科医院)
 今年冬、過去のカルテを処分するためカルテを見ていたところ、非常に興味ある一列に遭遇した。スリガラス状の角膜混濁がある急性緑内障の症例。約1年後、樹枝状角膜炎を呈し明らかに角膜ヘルペスと診断された。年余を経て、再び急性緑内障を発症した。この症例につき、どんな疾患が考えられ、どのような病態で急性緑内障を発症したか、参加者の皆様と一緒に考えてみたい。 

8)シリコンオイルは入れたら抜きましょう!
  〇吉澤 豊久 (三条眼科)
 最近2年間で経験した、他院で施行されたシリコンオイルタンポナーデ(SO)症例の経過とその手術について述べる。 症例1)53歳女性、2013年7月某院で左白内障+硝子体手術+SO、2014年6月左異物感で当院初診。視力右1.2、左0.03、眼圧右18、左48mmHg。SO抜去フィブリン膜剥離、PC追加し、左視力0.2、左眼圧18mmHgに改善した。 症例2)71歳女性、2015年10月某院で左白内障+輪状締結+硝子体手術+SO、2016年1月左異物感で初診。視力右0.5、左手動弁、眼圧右12、左47mmHg。SO抜去+内境界膜剥離+眼内レンズ縫着、左視力手動弁、左眼圧16mmHg、左中心視野欠損。SO眼は眼底の状態ばかりでなく、眼圧もしっかりモニターし、適切な時期に抜去すべきである。 

18:20~18:30 コーヒーブレイク 

18:30 特別講演 
        座長 山本 達郎 (立川綜合病院)
 『眼科が関わる全身疾患の診断と治療』
   後藤 浩 (東京医科大学 臨床医学系眼科学分野 主任教授)
【抄 録】
 昔から「目は心の窓」と言います。綺麗な目をしたヒトは心も綺麗であろうという性善説に基づいた言葉でしょう。一方、「眼は身体の窓」といったフレーズもあり、全身状態の評価における眼科診療の重要性が強調されることがあります。現実には多くの全身疾患は眼を診たぐらいでは何もわかりませんが、確かに一部には眼科医の診察が診断と治療に大きく関わる病があります。
 講演では糖尿病や高血圧といった一般的な疾患とは一線を画する、眼所見から診断される特異な全身疾患の実例を、演者の経験をもとに紹介させていただきます。眼科医ならではのプライマリーケアの一端をご紹介出来れば幸いです。 

【略 歴】
 昭和59年 東京医科大学卒業 眼科学教室入局
 昭和63年 国立感染症研究所 研究員
 昭和63年 南カルフォルニア大学眼科 ドヒニー眼研究所 研究員
 平成5年  東京医科大学眼科学教室 講師
 平成14年 東京医科大学眼科学教室 助教授
 平成18年 東京医科大学眼科学教室 教授
 平成19年 東京医科大学眼科学教室 主任教授
 平成21年 東京医科大学病院 副院長(平成24年8月まで)
 平成25年 東京医科大学 学生部長
 

【越後眼科研究会世話人】
 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院) 
 村上 健治 (新潟市民病院)
 橋本 薫  (長岡赤十字病院)
 山本 達郎  (第19回幹事:立川綜合病院)  

 共催:越後眼科研究会  千寿製薬株式会社 

 

【越後眼科研究会 過去のプログラム】
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『第18回 越後眼科研究会』
 日 時:平成27年10月31日(土)17:00~19:30
 場 所:ホテルラングウッド新潟
 会 費:無料
17:00 一般演題 座長 橋本 薫(長岡赤十字病院)
      講演7分 質疑5分 
1)薬事案内
  ○千寿製薬株式会社
2)抗VEGF硝子体内注射後の黄斑円孔発症例の検討
  ○安藤 伸朗、大矢 佳美、中村 裕介(済生会新潟第二病院)
   井海 雄介(いかい眼科)
3)中心窩分離症に硝子体手術を施行した2例
  ◯村上 健治(新潟市民病院)
4)立川綜合病院におけるCTRを用いた白内障手術の検討
  ○山本 達郎 松島 亮介(立川綜合病院)
5)大角度の回旋斜視の手術症例
  ○橋本 薫、武田 啓治(長岡赤十字病院)
18:15 特別講演 座長 村上 健治(新潟市民病院)
 目にやさしいレーザー治療 ― 低侵襲レーザーの現状と未来
     大越 貴志子(聖路加国際病院 眼科部長 / 聖路加国際大学 臨床教授)

 

『第17回 越後眼科研究会』
 日 時:平成27年5月16日(土)16:50~19:30
 場 所:ホテルラングウッド新潟
 住 所:新潟市中央区笹口1-1 電話:025-240-2111(代表)
16:50 一般演題  講演7分 質疑5分
            座長 山本 達郎 (立川綜合病院)
1)「アイファガン点眼液0.1%について」
2)網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対するSTTAの治療成績
  ○塩崎 直哉、安藤 伸朗、大矢 佳美、中村 裕介
  (済生会新潟第二病院)
3)チン小帯断裂症例に対する白内障手術
  ○村上 健治  (新潟市民病院)
4)Shaken baby syndrome の1例
  ○橋本 薫、末武 亜紀、田中 玲子、高田 律子、武田 啓治
  (長岡赤十字病院)
5)固定内斜視で眼軸長が計れない!どうする?
  ○吉澤 豊久  (三条眼科)
6)固定されていない「固定内斜視」の2例
  ○田沢綾子、植木智志、羽入貴子、畑瀬哲尚、福武慈、福地健郎
18:15 特別講演   座長 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
 『チャレンジ!小児眼科とおとなの斜視』
  佐藤 美保 (浜松医科大学医学部 眼科 病院教授) 

 

『第16回 越後眼科研究会』
 日 時:平成26年10月25日(土)17:00~19:30
 場 所:ホテルオークラ新潟(3Fクラウンルーム)
17:00~【一般演題】 講演8分 質疑7分
1)1年以上放置した巨大な術後性上顎洞嚢胞の1例
 ○末武 亜紀、橋本 薫、田中 玲子、武田 啓治(長岡赤十字病院眼科)
2)網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)に伴う黄斑浮腫に対するラニビズマブ治療(IVR)
 ○飯川龍(済生会新潟第二病院 研修医)
  中村裕介、大矢佳美、安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
3)エアバッグによる外傷性白内障の一例
 ○吉田博光、村上健治、土田宏嗣、根本太志(新潟市民病院)
18:15 【特別講演】
 『緑内障診療における視野検査とOCT』
  庄司信行(教授;北里大学医療衛生学部視覚機能療法学) 

 

『第15回 越後眼科研究会』
 日時:平成26年6月7日(土)17:00~19:30
 場所:チサンホテル&コンファランスセンター
17:00~ 薬事案内
17:15~ 一般演題
1)糖尿病網膜症/網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対するトリアムシノロンの効果
   ○安藤 伸朗、中村 裕介、大矢 佳美(済生会新潟第二病院)
2)結膜に生じた稀な粘液腫の1例
   ○橋本 薫、武田 啓治、末武 亜紀、田中 玲子(長岡赤十字病院眼科)
    武田 さちゑ(たけだ眼科)
3)内視鏡の便利な使い方
   ○村上 健治(新潟市民病院)、小川 泉(内野おがわ眼科)
18:15~ 特別講演
 『内視鏡硝子体手術の現状と展望』
   鳥井 秀雄 (浮之城眼科医院 院長) 

 

『第14回 越後眼科研究会』
  日時:平成25年10月19日(土)17:00~19:30
  場所:チサンホテル&コンファランスセンター(越後東の間)
17:00~ 一般演題  座長;橋本 薫 (長岡赤十字病院眼科)
     (講演10分;質疑5分)  
 1)アイファガン点眼液0.1%について
  ○千寿製薬株式会社 
 2) 術中に腫瘍だと判明した急性涙嚢炎の1例
   ○橋本 薫、田中 玲子、武田 啓治 (長岡赤十字病院眼科)
 3) 網膜色素変性症のOCT所見
   ○安藤伸朗、大矢佳美、中村裕介 (済生会新潟第二病院)
 4) 硝子体手術に至った網膜血管腫の1例
   ○ 村上健治 (新潟市民病院)
 5) 白内障手術術後合併症に対する網膜硝子体治療
   ○吉澤豊久 (三条眼科)
18:30~ 特別講演 座長;安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
  『重症増殖糖尿病網膜症に対する外科的治療のアップデート:
      小切開硝子体手術の進化と補助薬剤ベバシズマブの功罪』
   大島 佑介 (西葛西 井上眼科病院)

 

 

『第13回 越後眼科研究会』 
 日 時:平成25年4月20日(土)17:00~19:30
 会 場:チサンホテル&コンファランスセンター(佐渡の間)
 17:00~ 薬事案内
 17:15~ 一般演題  座長:村上 健治(新潟市民病院)
 1.当院での繊維柱帯切除術と術後管理
  ○福島 淳志 (厚生連長岡中央綜合病院)
 2.当科での白内障手術教育 CCCの作成法
  ○村上健治、根本大志 (新潟市民病院)
 3.網膜色素変性に伴う黄斑浮腫に対する硝子体手術
    ー全国の網膜硝子体専門家へのアンケートの結果からー
  ○安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
 4.当院における2003年出生の低体重出生児の、3、6,9歳時の眼科的予後
   に関する検討
  ○橋本 薫、吉田 博光、田中 玲子、武田 啓治(長岡赤十字病院眼科)
 5.縫着眼内レンズの傾斜補正で乱視が軽減した一例
  ○山本 晋 (笹出線 近江眼科/新潟医療センター)
    関 正明 (せき眼科/新潟医療センター)
 18:15~ 特別講演   座長 福島 淳志 (厚生連長岡中央綜合病院)
   『緑内障手術 ~建前と本音~』
     森 和彦 (京都府立医科大学 眼科学教室 講師) 

 

 

『第12回 越後眼科研究会』
  日時:平成24年11月17日(土)17:00~19:30
  場所:ホテルオークラ新潟(3Fクラウンルーム)
 17:00~一般演題   座長 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
 1.南方の渡航歴のない東洋眼虫症の一例
    ○奥山 真也、橋本 薫、田中 玲子、武田 啓治(長岡赤十字病院眼科)
 2.強度近視網膜分離症に対する外来硝子体手術
    ○吉澤 豊久、白鳥 敦 (三条眼科)
 3.硝子体内異物の摘出法
    ○村上 健治、根本 大志 (新潟市民病院)
 4.OCTによる糖尿病黄斑浮腫の評価
    ○安藤 伸朗、大矢 佳美、中村 祐介 (済生会新潟第二病院)
 5.トリアムシノロン硝子体注入後の偽眼内炎の経験
    ○山本 晋 (笹出線 近江眼科 )
 18:30~特別講演   座長 橋本 薫 (長岡赤十字病院眼科)
  『加齢黄斑変性の治療と黄斑下血腫の治療』
    大路 正人 (滋賀医科大学 眼科学講座教授) 

 

 

『第11回 越後眼科研究会』
  日時:平成24年5月19日(土)17:00~19:15
  場所:チサンホテル&コンファレンスセンター新潟
 17:00~ 薬事案内
 17:15~ 一般演題   座長 福島 淳志 (長岡中央綜合病院) 
 1)眼内異物の摘出法
   ○村上健治、末武亜紀 (新潟市民病院)
 2)慢性C型肝炎インターフェロン治療中に夕焼け様眼底を呈した一例
   ○中村裕介、大矢佳美、安藤伸朗 (済生会新潟第二病院)
 3)結膜悪性黒色腫の一例
   ○橋本 薫、奥山 真也、田中 玲子、武田 啓治 (長岡赤十字病院眼科)
 4)蛇口の取手による眼窩内下直筋完全断裂の整復症例
   ○尾山 徳秀、張 大行、大湊 絢(新潟大学)
 5)三条眼科における日帰り網膜剥離手術の現状
   ○吉澤豊久、白鳥 敦 (三条眼科)
 18:15~ 特別講演    座長 村上 健治 (新潟市民病院) 
  『眼腫瘍~どのように付き合うか』
   小島 孚允 先生(小島眼科医院、前さいたま赤十字病院眼科・副院長) 

 

 

『第10回 越後眼科研究会』
  日時:平成23年10月1日(土)17:00~19:30
  場所:ホテルオークラ新潟(3F クラウンルーム)
 
17:00~ 薬事案内
 17:15~ 一般演題   座長 村上 健治 (新潟市民病院 眼科部長)
 1)糖尿病黄斑浮腫に対するトリアムシノロン・アセトニドの治療成績
   ○安藤 良将、中村 裕介、大矢 佳美、安藤 伸朗 
    (済生会新潟第二病院)
 2)白内障手術合併症の治療
   ○村上 健治 (新潟市民病院)
 3)眼内レンズ逢着-道連れ法(関法)やってみました
   ○山本 晋(笹出線 近江眼科 近江皮膚科)
    関 正明(新潟医療センター)
 4)白内障手術後、調節力喪失により発生したと考えられる外斜視の一例
   ○武田 啓治 (長岡赤十字病院)
 5)原因不明の視力低下を呈したEhlers-Danlos症候群の1例
   ○畑瀬哲尚 植木智志 高木峰夫 (新潟大学)
 18:30~ 特別講演  座長 安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科部長)
  『神経眼科・心療眼科と私』
    若倉 雅登 (医療法人社団済安堂 井上眼科病院 院長) 

 

 

『第9回 越後眼科研究会』
    日時:2011年5月21日(土)
    場所:ホテルニューオータニ長岡 2F『柏の間』
 17:15 薬事案内 
 17:30 一般講演  座長 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院 眼科部長)
  1) 東日本大震災における全国からの支援状況
     ○安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
  2) 放射線眼合併症の1例
         ○村上 健治 (新潟市民病院) 
  3) 非裂孔原性網膜剥離を契機に肺癌を発見し、
        放射線治療によって剥離が消失した一例
     ○橋本 薫、引間 孝輔、田中 玲子、武田 啓治(長岡赤十字病院)
  4) 頭にも倒乱視にも効く!左手白内障手術
     ○吉澤 豊久 (三条眼科)
 18:30 特別講演  座長 橋本 薫 (長岡赤十字病院 眼科)
   「正常眼圧緑内障治療の現状と展望」
       相原 一 (東京大学医学部眼科学教室 講師)
 

 

『第8回越後眼科研究会』 
    日時:平成22年10月2日(土)17:15~19:30
    場所:ホテルオークラ新潟(3F クラウンルーム)
 17:15~ 薬事案内
 17:30~ 一般演題  座長 園田 日出男 (燕労災病院 眼科)
  1)モンスター患者を経験しましたか? どのように対処していますか?
     ○安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
  2)内因性眼内炎の1例
     ○村上 健治 (新潟市民病院)
  3)バックル手術を経験して
     ○佐々木 藍季子、橋本 薫、田中 玲子、武田 啓治
      (長岡赤十字病院)
  4)レーザー虹彩切開してあったにも関わらず、
     発作が生じた原発閉塞隅角症
     ○吉澤 豊久(三条眼科)
 18:30~ 特別講演   座長 村上 健治(新潟市民病院 眼科部長)
   『 眼感染症の謎を解く 』
       大橋 裕一(愛媛大学医学部眼科学教室 教授)

 

 

『第7回越後眼科研究会』 
    日時:平成22年5月15日(土) 16:45~19:00
    場所:チサンホテル&コンファレンスセンター新潟
  16:45~ 薬事案内
  17:00~ 一般演題 
  1)眼科勤務医は減少している!?
    ○安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
  2)完全に硝子体内落下した眼内レンズの処理
    ○村上 健治、根本 大志、眞山 徹二、坂上 悠太 (新潟市民病院)
  3)眼瞼腫脹により発見されたマイラゲル長期合併症の1例
    ○橋本 薫、佐々木 藍季子、田中 玲子、武田 啓治
    (長岡赤十字病院眼科)
  4)増殖硝子体網膜症手術
    ○吉澤 豊久 (三条眼科)
  5)S-OCTによる篩状板孔サイズの緑内障診断能力 -試論ー
    ○岩田 和雄 (新潟大学)
  18:00~ 特別講演  
    『乳頭ピット黄斑症候群の画像所見と治療経験から学ぶこと』
      平形 明人 (杏林大学眼科学教室 主任教授)
 

 

『第6回越後眼科研究会』 
   日時:平成21年11月28日(土)17:15~19:30
   場所:ホテルオークラ新潟(3F クラウンルーム)
 17:15~ 薬事案内
 17:30~ 一般演題
  1)新潟県の眼科勤務医へのアンケート結果
    ○安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
  2)眼球破裂の2症例
    ○村上 健治 (新潟市民病院)
  3)黄斑円孔の外来硝子体手術
    ○吉澤 豊久 (三条眼科)
  4)PACのLI後、12年経過して再びPACを発症した1例
    -この症例から学ぶこと、私のLIに対する考え方、より良いLIを目指して-
    ○坂井 豊明 (坂井眼科医院)
  5)テノンをできるだけ温存したトラベクレクトミー
    ○竹内 裕貴、園田 日出男 (燕労災病院)
  6)抗VEGF抗体硝子体注射後の黄斑円孔網膜剥離
    ○山本 晋(新潟大学眼科) 荒木 豊(刈羽郡総合病院眼科)
 18:30~ 特別講演
   『 緑内障の画像診断 』
             富所 敦男 (東京大学 眼科学教室 講師)

 

 

『第5回越後眼科研究会』
   日時:平成21年5月30日(土)17:15~19:30
   場所:ホテルニューオータニ長岡
 17:30~ 一般演題
  1)眼科勤務医へのアンケート調査(予報)
     -満足してますか? 辞めたいですか?-
     ○安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
  2)眼瞼腫瘍と疑われた皮膚粘膜クリプトコッカス症
     ○山田 藍季子、橋本 薫、田中 玲子、武田 啓治
          (長岡赤十字病院)
  3)抗VEGF療法の経験
     ○吉澤 豊久(三条眼科)
    追加:ルセンティスによる治療
        ○安藤 伸朗、中村 裕介(済生会新潟第二病院)
 18:15~コーヒーブレーク
 18:30~ 特別講演  『感染性ぶどう膜炎 -診断のポイント』
           後藤 浩(東京医科大学眼科学教室主任教授)

 

 

『第4回越後眼科研究会』
  日時:平成20年11月1日(土)17:45~19:30
  場所:ホテルオークラ新潟 3F クラウンルーム
  17:45~ 薬事案内
  18:00~ 一般演題
   1)小切開硝子体手術やっていますか?全国の眼科医へのアンケート調査
      ○安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
   2)「23G内視鏡およびHHVレンズホルダーの使用経験」
      ○山本 晋 (新潟大学)
   3)増殖硝子体網膜症の膜処理
      ○村上 健治、根本 大志 (新潟市民病院)
   4)白内障手術難問集
      ○吉澤 豊久 (三条眼科)
  18:30~ 特別講演
    『硝子体手術のデスマッチ』
     恵美 和幸 (大阪労災病院;副院長/眼科部長)

 

 

『第3回越後眼科研究会』
  日時:平成20年5月31日(土) 17:15~19:30
  場所:朱鷺メッセ:新潟コンベンションセンター 中会議室301
  17:15~ 薬事案内
  17:30~一般講演    座長:園田 日出男(燕労災病院)
   1)網膜中心動脈閉塞症発症後に、硝子体出血・虹彩新生血管を来たした一例
      宗村 守、安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
   2)脱臼水晶体の処理
      村上 健治、根本 大志、植木 智志、土田 宏嗣(新潟市民病院)
   3)眼球突出を初発症状とし眼科にて発見された骨肉腫の1例
      中村 真太郎,武田 啓治(長岡赤十字病院眼科)
      大渕 信隆(県立十日町病院眼科)
   4)日帰り黄斑下手術
      吉澤 豊久(三条眼科)
  18:20~ 休憩
  18:30~ 特別講演  座長:安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
    講師: 山田 昌和(国立病院機構東京医療センター)
   1)『瞼と関連した角膜障害』
   2)『眼科医療の現在位置とこれから』
     学術的方法論に基づいた眼科医療の評価

 

 

『第2回越後眼科研究会』
  日時:平成19年11月10日(土)17:30~19:30
  場所:チサンホテル&コンファレンスセンター新潟
       当番幹事:園田 日出男(燕労災病院)
       共催:越後眼科研究会 千寿製薬
 一般演題   座長 鈴木 恵子(県立吉田病院)
  1)Congenital dacryocystocele の治療経験
     中村 真太郎、武田 啓治 (長岡赤十字病院)
  2)スリット照明付き手術顕微鏡の使用経験
   -黄斑部操作、前部硝子体切除、バックル手術時のクライオなどー
     宗村 守、安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
 特別講演   座長 安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
   「これからの白内障手術教育」
       杏林大学眼科准教授 永本 敏之 先生

 

 

『第1回越後眼科研究会』
   日時:平成19年5月26日(土) 17時30分~20時
    幹事:武田啓治(代表世話人;長岡赤十字病院)
    共催:越後眼科研究会 千寿製薬
 一般演題    座長 園田 日出男(燕労災病院)
  1)我が国における眼科勤務医の現状
     安藤 伸朗(済生会新潟第二病院眼科)
  2)23Gおよび25Gビトレクトミー
     吉澤 豊久(三条眼科)
  3)睫毛が生存できた眼瞼の遊離複合移植の1例
     武田 啓治、荒木 豊、中村 真太郎、田中 玲子
     (長岡日赤眼科)
  3)こんな時どうする?眼瞼編~変な霰粒腫、
           アミロイドーシス、化膿性肉芽腫など
     尾山 徳秀(新潟大学)
 特別講演    座長 武田 啓治(長岡赤十字病院)
  「眼窩底骨折および涙道閉塞の診断と治療」
    矢部 比呂夫(東邦大学大橋;准教授)

2016年3月31日

 演題:盲学校理療教育の現状と課題~歴史から学び展望する~
 講師:小西 明(済生会新潟第二病院 医療福祉相談室)
  日時:平成28年04月13日(水)16:30~18:00
  場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

【講演抄録】
 三療(あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう)を主とし、それらと関連した手技療法や物理療法、運動療法などを含む非薬物療法の総称を「理療」という。 

 古代より視覚障害者の男性は、語り部として、あるいは宗教者、平家琵琶の弾奏者の担い手であったが、江戸時代に入り杉山和一の管鍼術をはじめとする理療の知識や技術を獲得していった。これ以後、幾多の変遷はあったが、理療は伝統的に視覚障害者の主な職業として位置付けられ、現在も盲学校の職業教育として中心的な役割を果たしている。賛否はあるが、視覚障害者によって数百年にわたり同一職業が継承され、社会で評価されてきたことは特筆すべき事項であり、他国に例がない。ところが近年、盲学校高等部普通科在籍者及び中途視覚障害者入学希望者の減少、障害の重度化・多様化による理療以外の進路選択などにより、結果として理療科在籍者の減少が続いている。 

 一方、高齢者増による医療制度改革、晴眼者のはり師・きゅう師・柔道整復師の増加、日本標準産業分類にエステティック業やリラクゼーション業が設けられるなど、視覚障害理療師を取り巻く状況は厳しさを増している。 

 ここでは、①日本で視覚障害教育が創始された、明治13年(1880)京都盲唖院、明治14年(1881)楽善会訓盲院(現:筑波大学付属視覚特別支援学校)から現在までの理療教育制度と背景となる社会状況の概観 ②盲学校理療科が抱える指導内容、修業年限、進路開拓、卒後研修などの課題 ③学校規模、教員養成システム、専攻科の大学編入、視覚障害者団体の動向など現在検討されている事項を取り上げ、今後の理療教育の在り方を展望したい。 

【略歴】
 1977年 新潟県立新潟盲学校教諭
 1992年 新潟県立はまぐみ養護学校教諭
 1995年 新潟県立高田盲学校教頭
 1997年 新潟県立教育センター教育相談・特殊教育課長
 2002年 新潟県立高田盲学校校長
 2006年 新潟県立新潟盲学校校長
 2015年 済生会新潟第二病院医療福祉相談室勤務 

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 「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力により実況ネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。   
  http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai

 当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。

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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
 日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
 場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
 http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/

 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
  http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html

 3)安藤 伸朗 ホームページ
  http://andonoburo.net/
 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成28年05月11日(水)16:30 ~ 18:00
 第243回(16-05)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「嬉しかったこと、役立ったこと」
  大島光芳(上越市) 

平成28年06月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第244回(16-06)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「水枯れの大河 信濃川・千曲川に鮭の道を拓く」
  加藤功(NPO法人新潟水辺の会) 

平成28年07月未定
 第245回(16-07)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  新潟盲学校弁論大会 イン 済生会 

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平成28年07月17日(日) シンポジウム「病とともに生きる」
 開場: 9時30分 講演会10時~13時
 会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
 http://andonoburo.net/on/4424

 コーディネーター
  曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
  安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科部長)

 基調講演 (30分)
  大森 安恵(海老名総合病院・糖尿病センター;内科医、
       東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
    「糖尿病と向き合うー私の歩いた一筋の道ー」
    http://andonoburo.net/on/4450
 パネリスト (各25分)
  南 昌江 (南昌江内科クリニック;内科医)
    「糖尿病を通して開けた人生」
    http://andonoburo.net/on/4462
  小川 弓子(福岡市立西部療育センター センター長;小児科医)
    「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
    http://andonoburo.net/on/4478
  清水 朋美(国立障害者リハセンター病院第二診療部 眼科医長)
    「オンリーワンの眼科医を目指して」
    http://andonoburo.net/on/4491
  立神 粧子(フェリス女学院大学音楽学部・大学院 音楽研究科教授)
    「続・高次脳機能障害というエベレストに登る~作戦を立ててがんばる~」
    http://andonoburo.net/on/4495

 ディスカッション (50分)
  演者間、会場を含めた討論
 13時 終了
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平成28年08月10日(水)16:30 ~ 18:00
 第246回(16-08)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「京都ライトハウス創立者・鳥居篤治郎が抱いた絶望と希望とは」
   岸 博実(京都府宇治市) 

平成28年09月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第247回(16-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会
   演題未定
   林 豊彦(新潟大学工学部教授/新潟市障がい者ITサポートセンター長) 

平成28年10月
 第248回(16-10)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  (目の愛護デー講演会)
  演題未定
   大野建治(神奈川県:眼科医) 

平成28年11月09日(水)16:30 ~ 18:00
 第249回(16-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   青木 学(新潟市市会議員) 

平成28年12月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第250回(16-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
   清水美知子(フリーランスの歩行訓練士) 

平成29年01月11日(水)16:30 ~ 18:00
 第251回(17-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
   演者未定 

平成29年02月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第252回(17-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   宮坂道夫(新潟大学医学部教授) 

平成29年03月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第253回(17-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   栗原 隆(新潟大学人文学部教授) 

2016年2月27日

 2011年の第17回糖尿病眼学会(東京フォーラム、学会長;安藤伸朗)で、ご自身が、ご子息が、父上が、ご主人が疾患や障害を持った方々でシンポジウム『患者さん・家族が語る、病の重さ』を行いました。大変反響がありました。
 5年経過し、同じシンポジストに新潟にお越し頂き、『病とともに生きる』というシンポジウムを企画しました。どなたでも参加できます。 一緒に「医療」を考えてみませんか? 

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 シンポジウム「病とともに生きる」
   日時:平成28年7月17日(日)
     開場:午前9時30分 講演会:10時〜13時
   会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
     新潟市中央区旭町通1-757
  入場無料 事前登録
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シンポジウム「病とともに生きる」
 4.「続・夫と登る高次脳機能障害というエベレスト
     ~作戦を立ててがんばる~」
    立神 粧子(音楽家;フェリス女学院大学・大学院 教授)   

【抄 録】
 「高次脳機能障害はエベレスト登山に匹敵する手強い障害である」。先が見えず途方に暮れて参加したNY大学のRusk通院プログラムで当時所長のBen-Yishay博士から聞いた言葉は厳しいものだった。しかしその次に「でも大丈夫。我々は君たちにエベレストの攻略法と最適のツールを与える」。ほっとする間もなく檄が飛ぶ。「登るのは君たち自身だ。使い方を習得して一歩ずつ自分の手と足で歩んでいってほしい」。 

 あの日から早いもので12年が経った。今でも症状の本質は変わらない。神経疲労、無気力症、注意と集中、情報処理、記憶、論理的思考と遂行機能など。神経心理ピラミッドに見られる認知機能の諸問題に関して、多少の改善はあっても症状は残存している。時を選ばず襲いかかるこれらの症状に対しては、自分の症状や脳の性質を学び、戦略を用いてことが起きるそのときに対応できる力を備えるしかない。それには周到な訓練が必要である。ひとつの動作から人とのコミュニケーションまで、訓練には全人的な視点からの取り組みが求められる。 

 訓練の目的は、自動的に戦略を用いて対処できる自分を作り、周囲から信頼される自分になること。そしてその先に、社会の一員として誇れる自分自身を再構築すること。家族もコーチングの技術を学び本人のために環境を構造化すること、家族自身の幸せの再構築も忘れないことなどである。ずっと似たようなところからエベレストの頂上を見上げている気分だが、私たちの努力と歩みは日々続いている。 

【略 歴】
 1981年 東京芸術大学音楽学部卒業
 1984年 国際ロータリー財団奨学生として渡米
 1988年 シカゴ大学大学院修了(芸術学修士号)
 1991年 南カリフォルニア大学大学院修了(音楽芸術博士号)
 2004-05年 NY大学医療センターRusk研究所にて脳損傷者の通院プログラムに参加.治療体験記を『総合リハビリテーション』に連載.
 2010年 『前頭葉機能不全その先の戦略』(医学書院)著
 現在:フェリス女学院大学教授,音楽学部長,大学院音楽研究科長 

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シンポジウム「病とともに生きる」
  日時:平成28年7月17日(日)
     開場:午前9時30分 講演会:10時〜13時
  会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
     新潟市中央区旭町通1-757 
  入場無料 事前登録
  http://andonoburo.net/on/4424

 コーディネーター
  
曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
  
安藤 伸朗(済生会新潟第二病院;眼科部長)  

 基調講演(30分):「糖尿病と向き合う~私の歩いた一筋の道~」
   大森 安恵
    (内科医;海老名総合病院・糖尿病センター
    東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
     http://andonoburo.net/on/4450 

 シンポジスト (各25分)
   南 昌江 (内科医;南昌江内科クリニック)
    「糖尿病を通して開けた人生」
     http://andonoburo.net/on/4462 

  小川 弓子(小児科医;福岡市立西部療育センター センター長)
     「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
     http://andonoburo.net/on/4478 

  清水 朋美(眼科医;国立障害者リハセンター病院第二診療部)
     「オンリーワンの眼科医を目指して」
     http://andonoburo.net/on/4491 

  立神 粧子(音楽家;フェリス女学院大学・大学院 教授)
     「続・夫と登る高次脳機能障害というエベレスト
        ~作戦を立ててがんばる~」
     
http://andonoburo.net/on/4495

 ディスカッション (50分)
     演者間、会場を含め討論  

 13時 終了
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@参考
 第17回 日本糖尿病眼学会(学会長;安藤伸朗)
 シンポジウム 「患者さん・家族が語る、病の重さ」
 (2011年12月3日16:30~18:00  東京国際フォーラム)
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  オーガナイザー:
   安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科)
   大森 安恵(海老名総合病院・糖尿病センター
      東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
 S-1 1型糖尿病とともに歩んだ34年
    南 昌江 (内科医;南昌江内科クリニック)
    http://andonoburo.net/on/4165
 S-2 母を生きる 未熟児網膜症の我が子とともに
   小川 弓子(小児科医;福岡市立肢体不自由児施設あゆみ学園園長)
    http://andonoburo.net/on/4171
 S-3 ベーチェット病による中途視覚障害の親を通して学んだこと
   西田 朋美 (眼科医;国立障害者リハビリテーションセンター)
    http://andonoburo.net/on/4203
 S-4 夫と登る、高次脳機能障害というエベレスト
   立神 粧子 (フェリス女学院大学音楽学部・大学院 音楽研究科 教授)
     http://andonoburo.net/on/4206
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