研究会/勉強会・告知

 

2015年1月4日

「視覚障がい者としての歩み~自分と向き合いながら、社会と向き合いながら」
 青木 学(新潟市市会議員)
  日時:平成27年01月14(水)16:30 ~ 18:00
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来  

 済生会新潟第二病院眼科で、1996年(平成8年)6月から毎月行なっている勉強会の案内です。参加出来ない方は、近況報告の代わりにお読み頂けましたら幸いです。興味があって参加可能な方は、遠慮なくご参加下さい。どなたでも大歓迎です(参加無料、事前登録なし、保険証不要)。ただし、お茶等のサービスもありません。悪しからず。 

【抄 録】
 小学6年の時、網膜色素変性症のため視力を失いました。その後、新潟盲学校中学部に入学し、高等部を卒業するまでの6年間をそこで過ごしました。その間、見えない状態で生活することにも慣れ、好きな音楽や野球部の活動に勤しみながら、楽しく学校生活を送っていました。ただ高校生になったころから、盲学校の外の世界はどんなところなのか。もっと多くの人と出会って、もっと広い世界を見てみたいという気持ちが強く湧き上がってきました。しかしそのようなことを思っても、目の見えない自分に何ができるわけでもないと常に自分の気持ちを押さえつけていました。 

 そのような時、高校3年の担任の先生との進路相談の際、先生から「外の世界を見てみないか。」と言われ、それがきっかけとなり、京都の大学への進学、アメリカ留学そして帰国後の市議会議員選挙への立候補へと繋がっていきます。こうした経験の中で、「見えない」ということに対する自分の中での捉え方、社会との向き合い方が大きく変わっていきます。 

 日本でも障害者の権利条約が批准され、差別解消法も制定されました。また新潟市においても、現在差別解消を目的とした条例づくりが進められています。こうした動きを踏まえながら、障がいのある人もない人も一人ひとりが大切にされ、共に生きていける新潟市を築いていくため、さらに活動を進めていきたいと思っています。 

【略 歴】
 1966年 旧亀田町(現新潟市)に生まれる。小学6年の時に失明。
     新潟盲学校中・高等部、京都府立盲学校専攻科普通科を経て、京都外国語大学英米語学科。
 1991年 同大学卒業。米国セントラルワシントン大学大学院に留学。
 1993年 同大学院終了。帰国後、通訳や家庭教師を務めながら市民活動に参加。
 1995年 「バリアフリー社会の実現」を掲げ、市議選に立候補し初当選を果たす。
 2011年 5期目の再選を果たし、2年間副議長を務める。
    現在議員の他、社会福祉法人自立生活福祉会理事長、新潟市視覚障害者福祉協会会長、県立大学非常勤講師としても活動中。

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 今回の勉強会の一部は、「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力によりネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。下記のいずれでも視聴できます。
   http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai 
   http://nitsc.eng.niigata-u.ac.jp/saiseikai/
 当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。
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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
 日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
 場所:済生会新潟第二病院眼科外来     

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
  http://www11.ocn.ne.jp/~suzuran/saisei.html
 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
    http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html
 3)安藤 伸朗 ホームページ
    http://andonoburo.net/ 


【次回以降の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成27年2月4日(水)16:30~18:00
 第228回(15‐02月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「視覚障害者の化粧技法について~ブラインドメイク・プログラム~」
 大石華法(日本ケアメイク協会) 

平成27年2月28日(土)15時開場 15:30~17:00 @事前登録
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室  『済生会新潟第二病院眼科 公開講座2015「細井順講演会」』
 「生きるとは…『いのち』にであうこと~死にゆく人から教わる『いのち』を語る~」
 細井順(ヴォーリズ記念病院ホスピス希望館長;滋賀県近江八幡市) 
 http://andonoburo.net/on/3348

平成27年3月11日(水)16:30~18:00
 第229回(15‐03月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「視覚障害者の求めた“豊かな自己実現”―その基盤となった教育―」
 岸 博実(京都府立盲学校教諭・日本盲教育史研究会事務局長) 

平成27年4月8日(水)16:30~18:00
 第230回(15‐04月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「知る・学ぶ、そしてユーモアを忘れずに挑戦していくことの大切さ―『慢性眼科患者』の経験から私が学んだこと」
 阿部直子(アイサポート仙台 主任相談員(社会福祉士))
 

平成27年9月9日(水)16:30~18:00
 第235回(15-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
 清水美知子(歩行訓練士;埼玉県)

2014年12月31日

 済生会新潟第二病院眼科では、どなたでも参加できる講演会を開催しています。今回はホスピス医の細井順氏をお招きして講演会を開催致します。
 細井氏は、ホスピス医として死にゆく患者の傍らに立ち続けた日々が、一人の医師の心に豊かな「いのち」観を育んだといいます。自らのがん体験によってさらに深まった独自の死生観を語ります。良く生き、良く死ぬとは何か、また超高齢社会でどう看取り、死を迎えたらいいのか、、、、、、、
 多くの皆様の参加を期待しております。

案内:済生会新潟第二病院眼科 公開講座2015「細井順講演会」 事前登録開始
 講師:細井順(ヴォーリズ記念病院ホスピス希望館長;滋賀県近江八幡市)
 演題:生きるとは…「いのち」にであうこと~死にゆく人から教わる「いのち」を語る~
  日時:平成27年2月28日(土)15時開場 15:30~17:00
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室(予定)
  どなたでも参加できます。参加費無料
 要:事前登録 

【事前登録】 申込期限~平成27年2月21日(土)まで
 (ただし会場の関係で、100名に達しましたら受付を終了致します)
 申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗
   e-mail gankando@sweet.ocn.ne.jp 
   Fax 025-233-6220 
 ********************************************************

 参加申し込み 済生会新潟第二病院眼科 公開講座2015「細井順講演会」
  氏名~  
   所属~
   職業~

 住所~都道府県名と市町村名のみお願いします
 連絡方法 
    e-mail アドレス~ 
   Fax番号~
  (可能な限り、メールでの連絡先をお願い致します)

 付添いの方が一緒ですか? (はい、いいえ) 

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生きるとは…「いのち」にであうこと~死にゆく人から教わる「いのち」を語る~
 細井順(ヴォーリズ記念病院ホスピス希望館長;滋賀県近江八幡市)

【講演抄録】
==============================
 外科医として18年間勤めたあとにホスピス医となり、19年が過ぎようとしている。外科医の間は病気をみてきた。その時に病人(患者さん)を苦しめている病気を治すことばかりを考えて過ごした。点の勝負だった。ホスピスに転じてからは、患者さんのもつ苦悩につきあってきた。患者さんと時の流れを共に過ごした。外科医は自分の治せる病気を診療する職人だったので、かなり限られた範囲の人しか診なかった。ホスピスでは、治せない病気の人を診させていただき、結果として随分といろんな方々と出会うことができた。

 そこで気づいたことがある。外科医は病気を治すことはできるが、人を生かすことはできない。ホスピス医は病気を治すことはできないが、人を生かすことができる。つまり、ホスピスケアは人に生きていく力を与えることができるのだ。さらに言えば、死にゆく人から私自身が生きていく力をいただくのだ。

 遺される人に生きていく力を与える。この力が「いのち」と呼ばれるものではないのだろうか。ホスピスでは生死を超えた「いのち」にであうことができる。死んでも途絶えることなく人から人へと伝えられる「いのち」、個人のものではなくてすべての人に共通する「いのち」に気づくときに、人は自分を閉じ込めている殻が破れ、平安な死に迎えられるのではないだろうか。ホスピスの真実がここにある。

 阪神淡路大震災、東日本大震災やその後の度重なる災害の中で、多くの生命が前触れもなく絶たれていく。突然のかなしみに前途を失うことも多いことだろう。しかし、「いのち」はつながれていくのだと思う。かなしみを通して、誰もがつながる「いのち」から多くの生きていく力をもらっているに違いないと思う。

 死の様は人それぞれで、それを選ぶことはできない。死の前では無力ではあるが、「いのち」のつながりの中で、生命もつながれていく。死にゆく人たちとのであいから教わったことを皆様と分かちあいたいと願っている。

【プロフィール】
==============================
 1951年、岩手県盛岡市の生まれ。小学二年生のとき、医師だった父の異動で京都に引っ越し、以来、大学卒業まで京都で育つ。クリスチャンホームで、物心つく前から教会に通い、中学一年生で受洗した。父親は法医学の大家、四人の叔父は外科医。
  1978年大阪医科大学卒業。自治医科大学消化器一般外科講師を経て、淀川キリスト教病院外科医長となった。その時父親を胃がんのために同病院ホスピスで看取っ た。このことをきっかけに96年ホスピス医に転向した。2年間研修後、愛知国際病院ホスピス長を経て、2002年よりヴォーリズ記念病院にてホスピスケアを行っている。
 2004年、自身も腎がんで右腎摘出術を受けた。その後、自らの体験を顧みつつ、「死の前では誰もが平等、お互いさま」をモットーにしてケアを実践している。その様子がドキュメンタリー映画「いのちがいちばん輝く日~あるホスピス病棟の40日~」として2013年春から全国公開され、ホスピスからのメッセージを多くの人たちに届けている。 

@淀川キリスト教病院」http://www.ych.or.jp/
 1973年に日本で最初にホスピスケアを行い、1984年には日本のホスピスの生みの親、柏木哲夫氏(現・同病院理事長、名誉ホスピス長、金城学院長)により国内二番目のホスピスが開設された。細井氏はホスピス医としての指導を受けた。
@ヴォーリズ記念病院ホスピス」http://www.vories.or.jp/medical_dep/kanwacare.php
@ドキュメンタリー映画『いのちがいちばん輝く日~あるホスピス病棟の40日』http://www.inochi-hospice.com
 

【著 書】
==============================
『こんなに身近なホスピス』(風媒社、2003年)、
『死をおそれないで生きる~がんになったホスピス医の人生論ノート』(いのちのことば社、2007年)
『希望という名のホスピスで見つけたこと~がんになったホスピス医の生き方論』(いのちのことば社、2014年)

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●済生会新潟第二病院眼科では、細井氏をこれまでに何度かお呼びし講演会を開催しています。
 参考までに、これまでの講演会の講演要旨を以下に記します。 

@済生会新潟第二病院眼科 公開講座2005『細井順 講演会』
 演題:「ホスピスで生きる人たち」
 講師:細井順 (財団法人近江兄弟社ヴォーリズ記念病院緩和ケア部長)
  期日:平成17年11月26日(土) 15時~17時
  場所:済生会新潟第二病院10階会議室
 http://andonoburo.net/on/2548

@済生会新潟第二病院眼科 公開講座2008『細井順 講演会』
(第144回(08‐2月)済生会新潟第二病院眼科勉強会)
 演題:「豊かな生き方、納得した終わり方」
 講師:細井順(財団法人近江兄弟社ヴォーリズ記念病院ホスピス長)
   期日:平成20年2月23日(土) 午後4時~5時半
   場所:済生会新潟第二病院 10階会議室
 http://andonoburo.net/on/2573

 

2014年12月13日

『済生会新潟第二病院眼科 公開講座2015「細井順講演会」』  第一回ご案内
講師:細井順(ヴォーリズ記念病院ホスピス希望館長;滋賀県近江八幡市)
演題:生きるとは…「いのち」にであうこと~死にゆく人から教わる「いのち」を語る~
 日時:平成27年2月28日(土)15時開場 15:30~17:00
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室(予定)
 どなたでも参加できます。参加費無料。
 要:事前登録(後日、ご案内致します) 

【講演抄録】
 外科医として18年間勤めたあとにホスピス医となり、19年が過ぎようとしている。外科医の間は病気をみてきた。その時に病人(患者さん)を苦しめている病気を治すことばかりを考えて過ごした。点の勝負だった。ホスピスに転じてからは、患者さんのもつ苦悩につきあってきた。患者さんと時の流れを共に過ごした。外科医は自分の治せる病気を診療する職人だったので、かなり限られた範囲の人しか診なかった。ホスピスでは、治せない病気の人を診させていただき、結果として随分といろんな方々と出会うことができた。 

 そこで気づいたことがある。外科医は病気を治すことはできるが、人を生かすことはできない。ホスピス医は病気を治すことはできないが、人を生かすことができる。つまり、ホスピスケアは人に生きていく力を与えることができるのだ。さらに言えば、死にゆく人から私自身が生きていく力をいただくのだ。 

 遺される人に生きていく力を与える。この力が「いのち」と呼ばれるものではないのだろうか。ホスピスでは生死を超えた「いのち」にであうことができる。死んでも途絶えることなく人から人へと伝えられる「いのち」、個人のものではなくてすべての人に共通する「いのち」に気づくときに、人は自分を閉じ込めている殻が破れ、平安な死に迎えられるのではないだろうか。ホスピスの真実がここにある。 

 阪神淡路大震災、東日本大震災やその後の度重なる災害の中で、多くの生命が前触れもなく絶たれていく。突然のかなしみに前途を失うことも多いことだろう。しかし、「いのち」はつながれていくのだと思う。かなしみを通して、誰もがつながる「いのち」から多くの生きていく力をもらっているに違いないと思う。 

 死の様は人それぞれで、それを選ぶことはできない。死の前では無力ではあるが、「いのち」のつながりの中で、生命もつながれていく。死にゆく人たちとのであいから教わったことを皆様と分かちあいたいと願っている。 

【細井順プロフィール】
 1951年、岩手県盛岡市の生まれ。小学二年生のとき、医師だった父の異動で京都に引っ越し、以来、大学卒業まで京都で育つ。クリスチャンホームで、物心つく前から教会に通い、中学一年生で受洗した。父親は法医学の大家、四人の叔父は外科医。
  1978年大阪医科大学卒業。自治医科大学消化器一般外科講師を経て、淀川キリスト教病院外科医長となった。その時父親を胃がんのために同病院ホスピスで看取っ た。このことをきっかけに96年ホスピス医に転向した。2年間研修後、愛知国際病院ホスピス長を経て、2002年よりヴォーリズ記念病院にてホスピスケアを行っている。
 2004年、自身も腎がんで右腎摘出術を受けた。その後、自らの体験を顧みつつ、「死の前では誰もが平等、お互いさま」をモットーにしてケアを実践している。その様子がドキュメンタリー映画「いのちがいちばん輝く日~あるホスピス病棟の40日~」として2013年春から全国公開され、ホスピスからのメッセージを多くの人たちに届けている。
 

「竹馬の友 細井順」http://andonoburo.net/off/2209

「淀川キリスト教病院」http://www.ych.or.jp/
 
1973年に日本で最初にホスピスケアを行い、1984年には日本のホスピスの生みの親、柏木哲夫氏(現・同病院理事長、名誉ホスピス長、金城学院長)により国内二番目のホスピスが開設された。細井氏はホスピス医としての指導を受けた。

「ヴォーリズ記念病院ホスピス」http://www.vories.or.jp/medical_dep/kanwacare.php

ドキュメンタリー映画『いのちがいちばん輝く日~あるホスピス病棟の40日』http://www.inochi-hospice.com


【著 書】
『こんなに身近なホスピス』(風媒社、2003年)、
『死をおそれないで生きる~がんになったホスピス医の人生論ノート』(いのちのことば社、2007年)
『希望という名のホスピスで見つけたこと~がんになったホスピス医の生き方論』(いのちのことば社、2014年)

 

2014年11月25日

第226回(14‐12月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題:視覚障害児者の福祉・労働・文化活動への貢献 ~盲学校が果たした役割~
 講師:小西 明(新潟県立新潟盲学校)
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
  日時:平成26年12月10日(水)16:30~18:00 

  済生会新潟第二病院眼科で、1996年(平成8年)6月から毎月行なっている勉強会の案内です。参加出来ない方は、近況報告の代わりにお読み頂けましたら幸いです。興味があって参加可能な方は、遠慮なくご参加下さい。どなたでも大歓迎です(参加無料、事前登録なし、保険証不要)。ただし、お茶等のサービスもありません。悪しからず。
 

【抄 録】
 平成26年2月19日「障害者の権利に関する条約」が発効し、 我が国において障害者等が積極的に社会参加できることや、相互に人格と個性を尊重し支え合い、人々の多様な在り方を相互に認め合える全員参加型社会の形成への取り組みが、今後一層進展するものと期待されています。教育では、こうした共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための様々な施策が推進されています。 

  さて、「障害者の権利に関する条約」発効に伴う国内法の整備により、障害児者に関わる法制度改革がなされました。明治11年(1878) 日本ではじめての盲学校、京都盲唖院の開校から現行法制度に至までの過程で、全国盲学校は教育に留まらず、視覚障害児者のためのトータルサポートセンターとしての役割を担ってきました。具体的には、相談・補助具活用などの視覚障害者福祉、三療や音曲などの職業教育、三療以外の職業開拓、公立点字図書館設置運動、視覚障害者のスポーツ振興など、ニーズに応じて支えてきた歴史があります。 

 前回、平成24年1月は新潟盲学校の学校要覧をもとに、在籍者数、教職員数、眼疾患、教育内容、学校行事等について概観しました。今回は、新潟盲学校が視覚障害児者の教育を担うと共に、福祉、労働、文化の牽引役として果たしてきた内容を時系列で紹介し、今後の盲学校(視覚特別支援学校)の在り方を展望します。 

【略 歴】
 1977年 新潟県立新潟盲学校教諭
 1992年 新潟県立はまぐみ養護学校教諭
 1995年 新潟県立高田盲学校教頭
 1997年 新潟県立教育センター教育相談・特殊教育課長
 2002年 新潟県立高田盲学校校長
 2006年 新潟県立新潟盲学校校長 

@新潟県立新潟盲学校
 http://www.niigatamou.nein.ed.jp/index.html

 

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 今回の勉強会の一部は、「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力によりネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。下記のいずれでも視聴できます。
   http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai 
   http://nitsc.eng.niigata-u.ac.jp/saiseikai/
 当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。 

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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
 日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
 場所:済生会新潟第二病院眼科外来    

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
  http://www11.ocn.ne.jp/~suzuran/saisei.html

 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
    http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html


 3)安藤 伸朗 ホームページ
    http://andonoburo.net/


 

【次回以降の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成27年1月14日(水)16:30~18:00
 第227回(15‐01月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「視覚障がい者としての歩み~自分と向き合いながら、社会と向き合いながら」
 青木 学(新潟市市会議員) 

平成27年2月4日(水)16:30~18:00
 第228回(15‐02月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「視覚障害者の化粧技法について~ブラインドメイク・プログラム~」
 大石華法(日本ケアメイク協会) 

平成27年2月28日(土)15時開場 15:30~17:00
『済生会新潟第二病院眼科「細井順講演会」』
 演題:生きるとは…「いのち」にであうこと~死にゆく人から教わる「いのち」を語る~
 講師:細井順(ヴォーリズ記念病院ホスピス希望館長;滋賀県近江市)
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室(予定) 

平成27年3月11日(水)16:30~18:00
 第229回(15‐03月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「視覚障害者の求めた“豊かな自己実現”―その基盤となった教育―」
 岸 博実(京都府立盲学校教諭・日本盲教育史研究会事務局長) 

平成27年4月8日(水)16:30~18:00
 第230回(15‐04月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 演題未定
 阿部直子(アイサポート仙台)

 

2014年10月22日

福祉・介護・健康フェア2014
~いまできること、明日にのために知っておきたいこと
●11月3日(月;休日)9:30~16:30  ●会場:朱鷺メッセ
●主催:新潟日報社、新潟県社会福祉協議会、新潟市社会福祉協議会

今回は、高齢化社会を迎えての地域包括ケアと防災・減災がテーマです。福祉・介護・健康に関する豪華なプログラムがたくさん詰まっています。これらの話題は、高齢者にとってはご自分の、中年の年代にとっては親の話題として大変気になるもの、実は若い世代の方は今のうちに健康に気を付けておかねばならないのです。

特別ゲストとして、『綾戸智恵さん』がご自身の経験から介護を熱く語ります。『小林幸子さん』・『長島忠美代議士(復興副大臣)』が中越大震災で得た教訓を語ります。『三原じゅん子代議士』が介護・福祉を語ります。

この他にも介助犬、ロボットによる遠隔地コミュニケーション、ユニバーサル・デザイン・フード (UDF)~介護食、介護の喜びコンテスト、佐藤 和也氏(元新潟明訓高等学校野球部監督)の講演、江口 歩 氏(お笑い集団「ナマラ」代表)、中野小路 たかまろ 、もめない相続のためのお話等々。

そしてアトラクションとして、「超耕21ガッターミニショー」 ・「ひなたライブ」も用意しています。多くの企業が参加する展示ブースがあり、また自衛隊の装甲機動車の展示もあります。

メインステージでは、寸劇「地域医療」、トークショー「目の話」、白熱教室「口腔ケア」などの話題を用意してあります。

11月3日は朱鷺メッセでお会いしましょう!!

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プログラム:http://www.niigata-sn.co.jp/nippo-hukushi/event.html

 

【メインステージ】 『地域包括ケアと防災・減災』
 司会進行:小野沢裕子(フリーアナウンサー)
 http://andonoburo.net/on/3106 

10:15~11:15
 「健康ファイルで生き活きライフ」
  ~もしかしてだけど寸劇で私のこと誘ってるんじゃないの?
   さいちゃんと多職種連携チーム 
   吉嶺文俊(新潟大学)、斎川克之(済生会)他
  http://andonoburo.net/on/3135 

11:30~12:30
 「自分の目は自分で護る」
  ~いい視力を保ち、ご機嫌に長生きするため~
   安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
  http://andonoburo.net/on/3162

13:00~14:30
 「綾戸知恵のめっちゃええ話 これは聞かなあかん!」
  ~母の介護をとうしてみえたもの~
    綾戸知恵(ジャズシンガー)
    共催:高齢者芸術文化祭 

14;55~16:15
 「医療・介護の現場をめざす学生と考える」
  ?いのちをまもる口腔ケアとは?
   田中 彰 (日本歯科大学新潟病院口腔外科;教授)
   学生   (新潟大学医学部、日本歯科大学新潟生命歯学部、新潟県立看護大学、新潟医療福祉大学、日本歯科大学新潟短期大学)
 http://andonoburo.net/on/3141 

16:15~16:30
 地域包括ケアの総括 司会:小野沢裕子(フリーアナウンサー)
  吉嶺文俊(新潟大学大学院医歯学総合研究科総合地域医療学講座;特任准教授)
  田中 彰(日本歯科大学新潟病院口腔外科;教授)
  西山陽子(済生会新潟第二病院;糖尿病看護認定看護師)
  斎川克之(済生会新潟第二病院;地域医療連携室長)
  安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科)
           あいうえお逆順 

 「地域包括ケアとは」
  斎川 克之 (済生会新潟第二病院 地域医療連携室長)
  http://andonoburo.net/on/3173 

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【ふれあいステージ】
9:55~10:25
 介助犬ふれあい教室①手や足に障がいのある方の日常生活をサポートする介助犬の役割(デモンストレーション)
  柴原 永佳 氏 後藤 優花 氏(社会福祉法人日本介助犬協会 広報部) 

 10:40~11:25
 “そのとき”は今日かもしれません あなたは大丈夫ですか
  ~健康な人から生活習慣病の人まで、災害時の健康管理についてお話します~
 糖尿病看護認定看護師
  西山 陽子 氏(済生会新潟第二病院)
  丸山 順子 氏(長岡中央綜合病院)
  大瀧 陽子 氏(新潟県立新発田病院)
  本宮 みどり 氏(燕労災病院)
  http://andonoburo.net/on/3180 

11:40~13:10
 「もしも、地域や家族と繋がっていたら…」孤独死0(ゼロ)へ 高齢者等 あんしん見守り活動啓発
  ~昨日までは他人事…でも明日は自分かもしれない~
  映像と共におくる新潟青陵大学の学生によるステージ
  新潟市社会福祉協議会 

13:20~14:00
 1)健康増進に役立つ多機能栄養計算Webデータベース
   ~Google検索で常にトップ5を維持~
    高木 義和 氏(新潟国際情報大学 情報文化学部 情報システム学科 教授)
 
2)ロボットによる遠隔地コミュニケーション、手話学習ソフト、視覚シミュレーション
    河原 和好 氏(新潟国際情報大学情報文化学部情報システム学科 講師) 

14:10~14:40
 ・超耕21ガッターミニショー ・ひなたライブ 

15:00~15:40
 楽しく!美味しく!ユニバーサル・デザイン・フード (UDF)~介護食について~
  大槻 利夫 氏(キユーピー株式会社 家庭用営業本部加工食品部加工食品ヘルスケアチーム) 

15:50~16:30
 介護・福祉を語る!福祉・医療に関する課題や地域包括ケアシステムについて
  三原 じゅん子 氏(参議院議員) 

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【スノーホール A】
9:30~10:10
 平成26年度社会福祉功労者表彰式 

10:20~11:00
 会員大会に替えて役割・組織・予算
  新潟市社会福祉協議会 

11:30~12:30
 「介護の日」県民のつどい 介護の喜びコンテスト 

13:00~14:00
 スポーツと健康~私の生き方~(提供:北越銀行)
  佐藤 和也氏(新潟医療福祉大学健康科学部教授(硬式野球部監督)
  ※事前申込み終了 

14:30~15:00
 いつまでも自宅で暮らしたい。ミサワホームイングの「そなえるリフォーム」
  田村 巌 氏(ミサワホーム株式会社医療介護推進課 
  ※事前申込み終了 

15:30~16:10
 地域包括ケアと防災・減災の接点~新潟と東日本の被災経験から学ぶ~
  佐藤 翔輔 氏(東北大学災害科学国際研究所 助教) 

 

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【スノーホール B】

10:30~11:30
 中越大震災特別講演&トークセッション
  小林 幸子 氏(歌手) 長島 忠美 氏(復興副大臣)
  ※事前申込み終了 

12:00~13:00
 ご長寿と障がい者がお宝だ!まさに掘り出し物のゴールド人財でエンタメ界に旋風を巻き起こす!
  江口 歩 氏(新潟お笑い集団NAMARA お笑い集団「ナマラ」代表)
  笑年隊のパフォーマンスもあるよ! 

13:10~13:40
 漫談・笑って健康になろう!
  中野小路 たかまろ 氏 

14:10~15:10
 もめない相続のために(提供:第四銀行)
  徳本 好彦 氏(司法書士法人新潟合同事務所 代表司法書士 所長)
  ※事前申込み終了 

15:30~16:00

 介助犬ふれあい教室②手や足に障がいのある方の日常生活をサポートする介助犬の役割(デモンストレーション)
  柴原 永佳 氏 後藤 優花 氏(社会福祉法人日本介助犬協会 広報部)

 

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※時間・イベント内容は変更となる場合があります。(詳細は10月下旬の新潟日報朝刊にてお知らせします。)
※各会場で席は充分用意しておりますが、万一満席の場合は入場をお断りする場合がございます。
※事前募集コンテンツにてお申込みいただいた方が優先となります。満席の場合はご入場いただけませんのでご了承ください。

 なお、空席がある場合は当日の参加も受け付けます。 

同時開催
●中越大震災10周年事業
“中越大震災10周年事業”を同時開催します。中越大震災から今年で10年目を迎えます。震災からの復旧・復興の歩みを振り返り、災害に強いまちづくりを進めるために必要な取り組みについて考えます。
《主な催し物》講演・トークショー、防災用品の展示、パネル写真の展示 

●高齢者芸術文化祭
“高齢者芸術文化祭”を同時開催いたします。「高齢者の健康及び文化活動を通じて、地域間、世代間のふれあいと交流を図り、高齢者の社会参加や生きがいづくりの推進」を目的としています。
《主な催し物》交流ブース おもちゃ病院(おもちゃDr.)によるおもちゃ修理・木工教室、作品展示 福祉施設利用者等による芸術作品展示 

●「介護の日」県民のつどい
「介護についての理解を深め、介護従事者や介護サービスの利用者等を支援する観点などから高齢者や障がい者の方々に対する介護に関し、県民の皆様に理解と認識を深めていただく」ことを目的としています。
《主な催し物》「介護の日」県民のつどいブースの出展、介護の喜びコンテスト2014表彰式の開催、福祉のよろず相談コーナーの設置