2015年6月20日

パネルディスカッション「ロービジョンケアに携わる人達」では、NPO法人として活躍している山田幸男先生に講演して頂きます。

『NPOオアシスでやってきたこと、行っていること』
 
  山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)

【抄 録】
 いまから31年前の視覚障害者の自殺が契機となって、私たちは目の不自由な人のリハビリテーションに取り組みました。当時信楽園病院の眼科は、大学からパートできておられたので、眼科医が赴任されるのを待ちました。待つこと10年、ようやく眼科医の大石先生が着任され、すぐにリハビリ外来を、さらに翌年にはパソコン教室を開設しました。その後、さらに歩行指導(白杖、誘導)、調理・化粧指導など指導項目を増やしながら、視覚障害者の自立を援助しています。

 障害者の心のケアも大切です。お茶飲みや食事をしながら、話し合い、情報交換する機会を設けました。パソコンをやらないで、お茶飲みや友達を求めて集まる人も多くみられます。リハビリ外来やパソコン教室を開設して、丸20年が経ち、視覚障害者にも高齢化の波が押し寄せています。

 老老介護の人が多くなり、いつ介護者が介護できなくなるかわからない人が多くみられます。そこで、目の不自由な人たちに「もし介護者が介護できなくなったら、あなたは施設で過ごしますか、自宅で過ごしますか?」とたずねてみました。自宅で過ごしたいと答えた人が多く、男性障害者(24人)では54.2%、女性障害者(8人)は75%に達しました。介護者がいなくなったときに、視覚障害者がとくに困ることは、歩行・移動、食事作り、買い物です。

 歩行・移動に対しては、昨年8月から、「転倒予防・体力増進教室」を開始しました(毎月1回)。ロコモ・サルコペニア・フレイル・骨粗鬆症などの講義と、ラジオ体操などの実技、看護師によるフットケア、栄養士による栄養指導などを行っています。

 調理教室は以前から月2回行ってきましたが、一人になると作れない人がほとんどでした。そこで確実に作れるようになるために、「習って、教える、リレー調理教室」を開設しました。ご飯が炊けることが大切なので、まず指導者が視覚障害者とマンツーマンでご飯が炊けるようになるまで指導します。その人ができるようになったら、次はその人が次の目の不自由な人に教えます。このように、一人でできるようになった人は、次の人に教え、その人がマスターしたら、また次の人の指導にあたる、リレー方式です。ご飯を炊くことができるようになったら、次はみそ汁つくりです。同様に、次から次へと技術のバトンを渡しています。この方法は、技術が確実に身につくと同時に、達成感も味わえるように思います。 

 今回は視覚障害者の老後の問題点や、その解決策なども含めてお話をする予定です。

 
【略 歴】 山田幸男(やまだ ゆきお)
 昭和42年3月 新潟大学医学部卒業
 昭和42年4月 新潟大学医学部附属病院インターン
 昭和43年4月 新潟大学医学部第一内科に入局。内分泌代謝斑に所属
 昭和54年5月 社会福祉法人新潟市社会事業協会信楽園病院
 平成17年4月 公益財団法人新潟県保健衛生センター
  日本内科学会認定医、日本糖尿病学会専門医、日本内分泌学会専門医
  日本ロービジョン学会評議員、日本病態栄養学会評議員 

 

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『新潟ロービジョン研究会2015』
 日時:平成27年8月1日(土)
    開場;13時30分 研究会14時~18時
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科
 テーマ:「ロービジョンケアに携わる人達」
 事前登録制
 会費無料、どなたでも参加出来ますが、会場準備の都合上、事前登録が必要です。

 

【事前登録】新潟ロービジョン研究会2015
   申込期間 平成27年6月15日(月)~7月19日(日)
  ただし、会場の定員制限があり先着100名様までです。
 申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗 
  e-mail  gankando@sweet.ocn.ne.jp 
  Fax 025-233-6220 
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 新潟ロービジョン研究会2015 参加申し込み 

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  住所~都道府県名と市町村名をお願いします
  記載例~○○都道府県、○○市町村 

 連絡方法 
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   Fax番号~
 (可能な限り、メールでの連絡先をお願い致します) 

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注:専門の職員はおりません。電話でのお問い合わせには応じることが出来ません。

 

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『新潟ロービジョン研究会2015』 概要
  http://andonoburo.net/on/3629 

14時~はじめに
 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医) 

14時05分~特別講演
 座長:加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
 『世界各国と比べた日本のロービジョンケア』
   仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)
  http://andonoburo.net/on/3638 

15時~パネルディスカッション ~ 『ロービジョンケアに携わる人達』
 司会:安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医)
    仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)
 1)眼科医が行うロービジョンケア
    加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
  http://andonoburo.net/on/3646
 2)NPOオアシスでやってきたこと、行っていること
    山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
 3)ロービジョンケアにおける視能訓練士の関わり
    西脇 友紀(国立障害者リハビリテーションセンター病院;視能訓練士)
 4)新潟盲学校が取り組む地域支援
    渡邉 信子 (新潟県立新潟盲学校;教諭)
 5)盲導犬とローヴィジョン
    多和田 悟 (公益財団法人:日本盲導犬協会 訓練事業本部長 常勤理事)
 4)後悔から始まった看護師によるロービジョンケア
    橋本 伸子(石川県;看護師)
 5)嬉しかったこと、役立ったこと (患者の立場から)
    大島 光芳 (上越市;視覚障がい者) 

17時55分~おわりに
 仲泊聡(国立障害者リハビリセンター病院 眼科部長) 

18時~アジャーン(全員で会場片付け・自由討論)

2015年6月17日

 パネルディスカッション「ロービジョンケアに携わる人達」では、日本ロービジョン学会理事長として活躍している眼科医の加藤聡先生に講演して頂きます。

講演:『眼科医が行うロービジョンケア』
講師:加藤 聡 (東京大学眼科) 

【抄 録】
 ゴールデンウィークも過ぎ、巷では日本のプロ野球もこれから佳境を迎えるところである。近年のプロ野球での投手の起用法を見てみると、先発、中継ぎ、抑えと分業化されてきている。果たして眼科医も患者さんに対して、そのように分業化されてくるべきなのであろうか?

 もちろん、医療経済の観点からすれば、かかりつけ医と高度な医療機関(急性期病院)との分業である病診連携が必須なのは論をまたない。それでは高度な医療を行う急性期病院では、どのように眼科医は患者さんと相対すればよいのであろうか?高度の診断や手術を含む治療を行う眼科医が「先発投手」ならば、最終的にロービジョンケアを行う眼科医は患者さんへの対応を医療として終了するという意味で「抑えの投手」ということになるという考え方もある。あるいは、視覚障害の患者さんに対しては大変失礼だが、中には最終的にロービジョンケアを行う眼科医は「敗戦処理投手」のように考えている残念な眼科医も一部にいることは確かである。しかし、私は、いずれの考えにも違和感を覚える。

 本来眼科医が行うロービジョンケアとは、正しい診断、適切な手術を含む治療を行い、その上での狭義のロービジョンケアを行うことが正しいあり方だと考える。すなわち、眼科医が行うロービジョンケアとは最後を締めくくることではなく、先発投手として完投することであり、そのように考えるならば、ロービジョンケアにより力を入れる眼科医も必然的に増えると期待している。

【略 歴】 加藤 聡 (カトウ サトシ)
 1987年  新潟大学医学部医学科卒業
       東京大学医学部附属病院眼科入局
 1996年  東京女子医科大学糖尿病センター眼科講師
 1999年  東京大学医学部附属病院分院眼科講師
 2000年  King’s College London, St. Thomas’ Hospital研究員 
 2001年     東京大学医学部眼科講師
 2007年  東京大学医学部眼科准教授
 2013年  日本ロービジョン学会理事長
  現在に至る


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『新潟ロービジョン研究会2015』
 日時:平成27年8月1日(土)
    開場;13時30分 研究会14時~18時
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科
 テーマ:「ロービジョンケアに携わる人達」
 事前登録制

 会費無料、どなたでも参加出来ます。
 ただし、会場準備の都合上、事前登録が必要です。

【事前登録】新潟ロービジョン研究会2015
   申込期間 平成27年6月15日(月)~7月19日(日)
  ただし、会場の定員制限があり先着100名様までです。
 申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗 
  e-mail  gankando@sweet.ocn.ne.jp 
  Fax 025-233-6220 
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注:専門の職員はおりません。電話でのお問い合わせには応じることが出来ません。

 

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『新潟ロービジョン研究会2015』 概要
  http://andonoburo.net/on/3629

14時~はじめに
 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医)

14時05分~特別講演
 座長:加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
 『世界各国と比べた日本のロービジョンケア』
   仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)

15時~パネルディスカッション ~ 『ロービジョンケアに携わる人達』
 司会:安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医)
    仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)
 1)眼科医が行うロービジョンケア
    加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
 2)NPOオアシスでやってきたこと、行っていること
    山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
 3)ロービジョンケアにおける視能訓練士の関わり
    西脇 友紀(国立障害者リハビリテーションセンター病院;視能訓練士)
 4)新潟盲学校が取り組む地域支援
    渡邉 信子 (新潟県立新潟盲学校;教諭)
 5)盲導犬とローヴィジョン
    多和田 悟 (公益財団法人:日本盲導犬協会 訓練事業本部長 常勤理事)
 4)後悔から始まった看護師によるロービジョンケア
    橋本 伸子(石川県;看護師)
 5)嬉しかったこと、役立ったこと (患者の立場から)
    大島 光芳 (上越市;視覚障がい者)

17時55分~おわりに
 仲泊聡(国立障害者リハビリセンター病院 眼科部長)

18時~アジャーン(全員で会場片付け・自由討論)

2015年6月16日

 ロービジョンケアについて、世界各国を比較して語られることは、これまであまりありませんでした。今回の特別講演では、各国のシステムについてワールドワイドなお話をして頂き、そこから我が国のロービジョンケアについて考えてみることにしました。ご期待下さい。
 
特別講演:『世界各国と比べた日本のロービジョンケア』
講   師:仲泊 聡(国立障害者リハビリ病院第二診療部 部長)
http://andonoburo.net/on/3638
【抄 録】
 私がこれまでに関わった国外のロービジョンケアは、南米コロンビアで地雷被災者救済の政府プロジェクトにJICAの一員として参加したものだけです。そんな私が世界を語るのは大変おこがましい話なのですが、私の周囲にいる国際感覚に優れた方々に助け舟を出していただいて、今回頂戴したお題にお答えしてみたいと思います。 

 まず、医療も福祉も、その国が平和かどうかによって大きく異なります。そして、どこにその財源があるのかという点で、その国の経済状況とシステムが大きく影響します。また、社会の中の家族の役割によっても大きく影響を受けているようです。つまり、そのお国柄でロービジョンケアの内容も、その対象となる人も、そしてそれを実践する人も異なります。 

 たとえば、コロンビアでは、作業療法士がロービジョンケアの実践部隊の中心にいます。歩行訓練もパソコン訓練も作業療法士が行います。光学的補助具についてはオプトメトリストです。そして眼科医はロービジョンケアに全く関与せず、チームリーダーはリハ科の医師です。

 そして、ロービジョンケアの内容はだいたい日本と似通ったものでしたが、それを受ける人は、ほんの一握りの民間の医療保険でロービジョンケアがそのサービス内容に含まれている人たちだけでした。受けるべき人のわずか1%だそうです。教育では盲学校がありましたが、数は少ないようです。日本と大きく異なるのは、小学校1年生と2年生だけが盲学校に行きます。ここで徹底的に点字を学んで、3年生からは普通学校に通います。 

 外国のシステムを学ぶことは、何であっても新しい視点と発想を与えてくれます。そして、自分の置かれている状況の問題点を見つけることができます。しかし、それと同時に今までに気づいていなかった日本での良い点を再認識し、変えてはならない部分があることにも気づかされます。 

【略 歴】
 1989年 東京慈恵会医科大学卒業
 1995年 神奈川リハビリテーション病院
 2003年 東京慈恵会医科大学眼科学講座 講師
 2004年 Stanford大学 客員研究員
 2007年 東京慈恵会医科大学眼科学講座 准教授
 2008年 国立身体障害者リハビリ病院第三機能回復訓練部 部長
 2010年 国立障害者リハビリ病院第二診療部 部長 

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『新潟ロービジョン研究会2015』
 日時:平成27年8月1日(土)
    開場;13時30分 研究会14時~18時
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科
 テーマ:「ロービジョンケアに携わる人達」
 事前登録制 

 会費無料、どなたでも参加出来ます。
 ただし、会場準備の都合上、事前登録が必要です。 

【事前登録】新潟ロービジョン研究会2015
   申込期間 平成27年6月15日(月)~7月19日(日)
  ただし、会場の定員制限があり先着100名様までです。
 申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗 
  e-mail  gankando@sweet.ocn.ne.jp 
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  職業~   

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   e-mail アドレス~ 
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『新潟ロービジョン研究会2015』 概要
  http://andonoburo.net/on/3629

14時~はじめに
 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医) 

14時05分~特別講演
 座長:加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
 『世界各国と比べた日本のロービジョンケア』
   仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)
   http://andonoburo.net/on/3638
 
15時~パネルディスカッション ~ 『ロービジョンケアに携わる人達』
 司会:安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医)
    仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)
 1)眼科医が行うロービジョンケア
    加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
 2)NPOオアシスでやってきたこと、行っていること
    山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
 3)ロービジョンケアにおける視能訓練士の関わり
    西脇 友紀(国立障害者リハビリテーションセンター病院;視能訓練士)
 4)新潟盲学校が取り組む地域支援
    渡邉 信子 (新潟県立新潟盲学校;教諭)
 5)盲導犬とローヴィジョン
    多和田 悟 (公益財団法人:日本盲導犬協会 訓練事業本部長 常勤理事)
 4)後悔から始まった看護師によるロービジョンケア
    橋本 伸子(石川県;看護師)
 5)嬉しかったこと、役立ったこと (患者の立場から)
    大島 光芳 (上越市;視覚障がい者) 

17時55分~おわりに
 仲泊聡(国立障害者リハビリセンター病院 眼科部長) 

18時~アジャーン(全員で会場片付け・自由討論)

2015年6月15日

『新潟ロービジョン研究会2015』 
   日時:平成27年8月1日(土)開場;13時30分 研究会14時~18時
   会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
         主催:済生会新潟第二病院眼科 
       テーマ:「ロービジョンケアに携わる人達」
       事前登録制 

 済生会新潟第二病院眼科では、「新潟ロービジョン勉強会」を2001年4月に開始、2003年4月の第4回からは「新潟ロービジョン研究会」と改称し、これまで14年間で15回(2001年のみ2回開催)開催しています。

 今年の特別講演を、仲泊 聡先生(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)に「世界各国と比べた日本のロービジョンケア」(仮題)と題してお願いしています。ワールドワイドなお話が期待できます。

 パネルディスカッションでは、「ロービジョンケアに携わる人達」というテーマで、眼科医として加藤聡先生(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)、NPO法人として山田 幸男先生(新潟県保健衛生センター、信楽園病院;内科医)、視能訓練士として西脇 友紀先生(国立障害者リハビリテーションセンター病院)、盲学校からは渡邉 信子先生(新潟県立新潟盲学校)、盲導犬訓練士として多和田 悟先生((財)日本盲導犬協会・盲導犬訓練士学校教務長)、看護師として橋本 伸子先生(石川県)、患者さんを代表して大島 光芳様(上越市)に、それぞれの立場で語って頂きます。このセッションは、会場も含めての討論にしたいと思っています。 

 会費無料、どなたでも参加出来ますが、会場準備の都合上、事前登録が必要です。 

【事前登録】新潟ロービジョン研究会2015
 申込期間 平成27年6月15日(月)~7月19日(日)
 ただし、会場の定員制限があり先着100名様までです。ご了承ください。 
 申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗 
  e-mail  gankando@sweet.ocn.ne.jp 
  Fax 025-233-6220 
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参加申し込み
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 住所~都道府県名と市町村名をお願いします
  記載例~○○都道府県、○○市町村

 連絡方法 
   e-mail アドレス~ 

   Fax番号~
 (可能な限り、メールでの連絡先をお願い致します)

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注:専門の職員はおりません。電話でのお問い合わせには応じることが出来ません。 

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『新潟ロービジョン研究会2015』 概要
 日時:平成27年8月1日(土)開場;13時30分 研究会14時~18時
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科 
 テーマ:「ロービジョンケアに携わる人達」
 事前登録制 

『新潟ロービジョン研究会2015』 概要
  http://andonoburo.net/on/3629

14時~はじめに
 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医)

 

14時05分~特別講演
 座長:加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
 『世界各国と比べた日本のロービジョンケア』
   仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)
  http://andonoburo.net/on/3638

 

15時~パネルディスカッション ~ 『ロービジョンケアに携わる人達』
 司会:安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医)
    仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)
 1)眼科医が行うロービジョンケア
    加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
  http://andonoburo.net/on/3646
 2)NPOオアシスでやってきたこと、行っていること
    山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
  http://andonoburo.net/on/3657
 3)ロービジョンケアにおける視能訓練士の関わり
    西脇 友紀(国立障害者リハビリテーションセンター病院;視能訓練士)
  http://andonoburo.net/on/3661
 4)新潟盲学校が取り組む地域支援
    渡邉 信子 (新潟県立新潟盲学校;教諭)
  http://andonoburo.net/on/3669
 5)盲導犬とローヴィジョン
    多和田 悟 (公益財団法人:日本盲導犬協会 訓練事業本部長 常勤理事)
  http://andonoburo.net/on/3682
 6)後悔から始まった看護師によるロービジョンケア
    橋本 伸子(石川県;看護師)
        http://andonoburo.net/on/3696
 7)嬉しかったこと、役立ったこと (患者の立場から)
    大島 光芳 (上越市;視覚障がい者)
  http://andonoburo.net/on/3702

 

17時55分~おわりに
 仲泊聡(国立障害者リハビリセンター病院 眼科部長)

 

18時~アジャーン(全員で会場片付け・自由討論)

2015年6月3日

 演題:「(仮称)障がいのある人もない人も一人ひとりが大切にされいかされる新潟市づくり条例検討会に参加して」
 講師:遁所 直樹(社会福祉法人 自立生活福祉会事務局長)
  日時:平成27年5月13日(水)16:30 ~ 18:00
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 

【講演要約】
「はじめに」
 障害者権利条約(Convention on the Rights of Persons with Disabilities)とは、あらゆる障害者(身体障害、知的障害及び精神障害等)の、尊厳と権利を保障するための人権条約です。
 このたび新潟市に障がいを持った人を差別しないでほしいという条例が 5月8日新潟市に提出されました。障害者の権利に関する条約(国連障害者権利条約)が国連総会で満場一致採択(2006年12月13日)。世界は障害者福祉について、障害者を保護・擁護するということから、権利を尊重するという方向に舵を切りました。わが国は、2007年9月28日に署名。6年半の歳月を要して2013年12月4日、日本の参議院本会議は、障害者基本法や障害者差別解消法の成立に伴い、国内の法律が条約の求める水準に達したとして、条約の批准を承認しました。
 2014年2月19日「障害者の権利に関する条約」が発効。千葉県を皮切りに各地で条例作りが進んでいます。新潟市も2年半をかけて条例づくりを行い、10月には条例公布・一部施行の予定という段階まで来ています(新潟県は着手していない)。この度、条例素案に対する意見募集(パブリックコメント)が、いよいよ始まりました。 

「日本が署名から批准に年月を要した理由」
 すべてのベースは国連障害者権利条約 ( 2006年12月13日国連総会で満場一致採択)から始まっています。日本は 2007年に署名を済ませすぐにでも批准を目指したいとこだったのですが、障害者団体が署名に待ったをかけました。なぜならば日本の障害者の法律が理念法にとどまり障害者権利条約の求めるものにほど遠いものだったからです。
 こどもの権利条約の時は署名をしてすぐに批准をしたのです。しかしその時は、日本のこどもの法律が理念法にとどまり深く議論されることなく、新潟市のこども権利条例も成立には至らなかった経過があります。
こどもの権利条約のときの経緯を踏まえ、今回の批准に向けた動きについて慎重に行うということで障害者団体が大きな力を発揮します。民主党の政権の波もうけ、内閣府で障がい者制度改革推進会議が開かれ 50人以上の委員が討論をしてその経過もオンデマンドですべての国民に公開するというものです。障害者基本法が改正され、手話が言語として認められ、障害者総合福祉法骨格提言を受け、障害者総合支援法、障害者差別解消法などの法的整備が整い署名まで至りました。 

「Nothing about us without us」
 “Nothing about us without us”(私たち抜きに私たちのことを決めるな)というスローガンのもと千葉県が初めて条例を作ったのです。障がいを持った人が理不尽を感じたときそれを意思表明できる場所が必要です。新潟市でも条例を策定すべく施策審査会の委員で策定委員会を作りその骨子を市長に提出し条例部会が発足したのです。 

「条例の名称」
 新潟市では、条例の名称からいろいろ意見が交わされました。当初の仮称は「障がいのある人もない人も一人ひとりが大切にされいかされる新潟市づくり条例検討会」でした。それが「障がいのある人もない人も共に生きる新潟市づくり条例」と名称が提案されたのです。共に生きるという言葉についてもやもや感があったのですが、障がい者と健常者が対峙するかのように両輪のたとえではないか、一人ひとりが生かされるという言葉で当初条例の名前が仮として紹介されたのですが、ペアであってペアーズとならないというご指摘いただきました。 

「条例を審議するうえでの問題点が続出」
 新潟市の条例案は障害者差別解消法ができてからの条例となります。そのため十分な論議をしないと障害者差別解消法を踏襲してしまい特色ある条例とはならないことが心配されました。今回の検討会で不慣れなことがいっぱい出てまいりました。義務と努力義務、不当な差別行為と合理的配慮の不提供、新潟市の責務、新潟市民の責務など行政の提案通りに進めばシャンシャンとなりますが一つ一つ丁寧に検証していくと義務と努力義務では大きな違いがあります。 

「努力義務と法的義務」
 障害者差別解消法では民間事業者に対する合理的配慮を努力義務としています。しかし、努力義務では、障がいのある人に対する誤解や偏見を取り除く、話し合いのテーブルに着かないことが考えられるため、市条例では法的義務としています。ただし、法的義務であっても、条例に従うことを強制するのではなく、話し合いにより互いの理解を深めることで解決を目指します。 

「合理的配慮」
 民間事業者に対する合理的配慮の不提供について法的義務としたことはこの条例の目玉の一つです。努力義務でよい事業所さんはもともと理解があり合理的配慮をしてくださいます。話し合いのテーブルについていただくために法的義務としたのです。中間まとめで8区をまわった時はこの部分は努力義務でした。議論を重ねていうちに上記の理由から法的義務と修正したのです。
 不当な差別行為とは障害そのものに対する差別、車いすでは電車に乗ることができないなどの拒否がありますが東京オリンピック、パラリンピックに向け新潟市だけでなく全国で街づくりをユニバーサルの視点で行い不当な差別行為を軽減していくことも期待されています。 

「バリアフリーよりユニバーサルデザイン」
 合理的配慮の不提供についてそもそも合理的配慮とは、障がいを持った人が世の中に出ていくためのスタートラインを平等にするという解釈を私はしています。その視点はやはりユニバーサルデザインであり、障がい者にだけ便利(バリアフリー)なということでなく、すべての人に便利であることが合理的配慮です。具体的には車いす利用者のためのリフトバスよりも高齢者から幼児、お祭りに行くため着物の人たちにも使いやすい低床バスが普及することにより、合理的配慮も抵抗なく受け入れられるということです。 

「おわりに」
 この条例が議会で可決され公布されたところから権利擁護が始まります。この条例で元気をつけた障がいを持った人が社会の理不尽さを自ら考え、人に発信していく。そして話しを聞いてくれる人を増やしていくこと。最終的にはこの条例が血の通ったものとなることを願っています。 

 

PS:お願い『声を届けましょう』
募集中『(仮称)障がいのある人もない人も共に生きる新潟市づくり条例素案に対する意見募集(パブリックコメント)』 
~ 締切:6月19日(金曜)
 http://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/shimin/public/publiccomment/fukushi/shogai/jyoureipabukome.html
【問い合わせ先】
 新潟市福祉部 障がい福祉課 共生社会推進担当 (市役所第一分館2階)
 〒951-8550 新潟市学校町通1番町602番地1
 電話:025-226-1248 FAX:025-223-1500
 Eメールアドレス:shogai.wl@city.niigata.lg.jp
 

【遁所 直樹:プロフィール】
 新潟大学大学院博士課程1年時頚椎 4番5番骨折頚髄損傷
 平成10年から介護老人保健施設ケアポートすなやま勤務
 平成12年から NPO法人自立生活センター新潟勤務
 平成23年から社会福祉法人自立生活福祉会事務局長
 新潟市障がい者施策審議会委員
(仮称)障がいのある人もない人も一人ひとりが大切にされいかされる新潟市づくり条例検討会委員

 

【後 記】
 先進諸国に遅れ、我が国でもやっと「障害者の権利に関する条約」発効し、新潟市も2年半をかけて条例づくりが行われ、今年2015年10月には条例公布・一部施行の予定という段階まで来ています(新潟県はまだ着手していません)。こうした状況は、案外多くの方に知られていないのが現状ではないでしょうか?今回、新潟市の条例作成委員の一人である遁所直樹氏をお迎えして、これまでの経緯、全国の状況、新潟市での状況をお聞きしました。
 こうした条例作りには、行政の思惑や、企業等の利害、障害者の人権に対する思い入れなどの違いなどがあり、策定上は様々な困難があることが予想されましたが、今回のお話をお聞きしてより具体的に、より深く知ることが出来ました。
 「障害者の権利に関する条約」に関する条例を策定するということは、障がいを持った人が理不尽を感じたときそれを意思表明できる場所を作ることと理解しました。すなわち、この条例が議会で可決され公布されたことから権利擁護が始まるという、遁所氏の主張が良く理解できました。
 新潟市での意見募集(パブリックコメント)は、もうじき締め切られますが、多くの声を行政に届けたいと思います。また、全国の皆様のお所でも行われているであろう条例作りに、多くの方が関心を持つことを期待しています。

 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成27年6月3日(水)16:30~18:00
 第232回(15‐06月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「我が国の視覚障害者のリハビリテーションの歴史」
   吉野由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
 http://andonoburo.net/on/3598
 

平成27年7月
 第233回(15‐07月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 新潟盲学校弁論大会 イン 済生会 (予定) 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
平成27年8月1日(土) 午後
 新潟ロービジョン研究会2015 「ロービジョンケアに携わる人達」
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科
 要:事前登録
  主催:済生会新潟第二病院眼科 
 http://andonoburo.net/on/3569
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

平成27年8月5日(水)16:30~18:00
 第234回(15‐08月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「人生いろいろ、コーチングもいろいろ
         
高次脳機能障害と向き合うこと、ピアノを教えること」
  立神粧子 (フェリス女学院大学教授)
 -----------------------
  参考:新潟ロービジョン研究会2011~2011年2月5日(土)
  『前頭葉機能不全 その先の戦略』立神粧子
   http://andonoburo.net/on/3495
 ----------------------- 

平成27年9月9日(水)16:30~18:00
 第235回(15-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題:街歩きを通して考える社会の視覚障害者観と当事者の心理
  講師:清水美知子(フリーランスの歩行訓練士) 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
平成27年10月10日(土)午後
 済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015「治療とリハビリ」
 会場:済生会新潟第二病院10階会議室
 要:事前登録
 講演予定者
  五味文(住友病院)
  高橋政代(理研)
  立神粧子(フェリス女学院大学教授)
 http://andonoburo.net/on/3607
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

平成27年10月14日(水)16:30~18:00
 【目の愛護デー記念講演会 2015】 
 (第236回(15-10)済生会新潟第二病院 眼科勉強会)
  演題未定
  藤井 青 (ふじい眼科) 

平成27年11月11日(水)16:30~18:00
 第237回(15-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  郷家和子(帝京大学)

2015年5月27日

 障害者の権利に関する条約(国連障害者権利条約)が国連総会で満場一致採択(2006年12月13日)。世界は障害者福祉について、障害者を保護・擁護するということから、権利を尊重するという方向に舵を切りました。日本は2007年9月28日に署名。2014年2月19日「障害者の権利に関する条約」が発効。千葉県を皮切りに各地で条例作りが進んでいます。新潟市も2年半をかけて条例づくりを行い、10月には条例公布・一部施行の予定という段階まで来ています(新潟県は着手していない)。この度、条例素案に対する意見募集(パブリックコメント)が、いよいよ始まりました。多いに関心を持ち、多くの声を届けましょう。 

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(仮称)障がいのある人もない人も共に生きる新潟市づくり条例素案に対する意見募集(パブリックコメント)
http://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/shimin/public/publiccomment/fukushi/shogai/jyoureipabukome.html

 新潟市は、障がいや障がいのある人に対する市民への理解を深める取組みを行うとともに、市民すべてが話し合いにより相互の立場を理解することを基本理念とした(仮称)障がいのある人もない人も共に生きる新潟市づくり条例素案について、市民の皆さまからの意見を募集します。

ご意見の募集期間
 平成27年5月21日(木曜)~平成27年6月19日(金曜) 


素案の入手方法
 下記よりダウンロードしてください。
【ご意見を募集する資料】
 1.(仮称)障がいのある人もない人も共に生きる新潟市づくり条例素案(PDF:108KB)
 http://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/shimin/public/publiccomment/fukushi/shogai/jyoureipabukome.files/jyoureisoann.pdf 

【参考資料・その他関連資料】
【参考資料】
 2.(仮称)障がいのある人もない人も共に生きる新潟市づくり条例素案【概要】(PDF:199KB)
 http://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/shimin/public/publiccomment/fukushi/shogai/jyoureipabukome.files/sannkousiryou1.pdf
 3.(仮称)障がいのある人もない人も一人ひとりが大切にされいかされる新潟市づくり条例検討会 最終とりまとめ(PDF:1,393KB)
 http://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/shimin/public/publiccomment/fukushi/shogai/jyoureipabukome.files/sannkousiryou2.pdf

 【その他関連資料】
 4.中間とりまとめに対する意見と市の考え方(その1)(PDF:226KB)
 http://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/shimin/public/publiccomment/fukushi/shogai/jyoureipabukome.files/sonotakannrennsiryou1.pdf
 5.中間とりまとめに対する意見と市の考え方(その2)(PDF:107KB)
 http://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/shimin/public/publiccomment/fukushi/shogai/jyoureipabukome.files/sonotakannrennsiryou2.pdf 

ご意見の記入様式
 意見書(PDF版)(PDF:46KB)
 http://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/shimin/public/publiccomment/fukushi/shogai/jyoureipabukome.files/kaitouyousiki.pdf
 

【問い合わせ先】
 新潟市福祉部 障がい福祉課 共生社会推進担当 (市役所第一分館2階)
 〒951-8550 新潟市学校町通1番町602番地1
 電話:025-226-1248 FAX:025-223-1500
 Eメールアドレス:shogai.wl@city.niigata.lg.jp

2015年5月18日

 

 済生会新潟第二病院眼科では、毎年公開講座を開催しています。10月に「治療とリハビリ」をテーマに開催します。特別講演は、五味 文先生(住友病院)、高橋 政代先生(理化学研究所)、立神 粧子先生(フェリス女学院大学教授)です。
 
特別講演の先生方にも参加して頂き、座談会を開催します。このセッションでは会場の方々も含めて、「治療とリハビリ」をテーマに闊達な討論をしたいと考えています。
 今のうちにカレンダーにチェックをお願い致します。 

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済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015「治療とリハビリ」 概要
 2015年10月10日(土) 開場:13時30分 研究会:14時~18時
 済生会新潟第二病院10階会議室
 主催:済生会新潟第二病院眼科
 事前登録 

特別講演
 「加齢黄斑変性治療の現状と課題」
   五味 文(住友病院眼科診療主任部長)

 「iPS細胞による眼疾患治療の現状と未来」
   高橋 政代(理化学研究所)
 「高次脳機能障害と向き合う〜神経心理ピラミッドを用いたホリスティック・アプローチ〜」
   立神 粧子(フェリス女学院大学教授)

座談会「治療とリハビリ」
 座長:仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター)
    安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)

2015年5月16日

 演題:「我が国の視覚障害者のリハビリテーションの歴史」
  講師:吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
  日時:平成27年06月03日(水)16:30 ~ 18:00
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 

【抄 録】
 リハビリテーションという言葉の定義は、元々がキリスト教における「波紋を解き、身分を回復する」という意味から派生して「再び相応しい状態に戻す」の意味から、人生の半ばで何らかの障害を負った方たちに対して、生活や社会活動において失われた機能を回復させるための様々なサービスと規定されていますが、私がここでお話しする視覚障害者に対するリハビリテーションは、幼い頃からの視覚障害者や中途視覚障害者等すべての方たちの生活を向上させるためにおこなわれている医療・福祉・教育に関わる広範囲なサービスについて取り上げて、我が国におけるその歴史的展開について言及したいと思います。

 また、私の話す視覚障害リハビリテーションの歴史は、視覚障害(ロービジョン)と肢体障害という重複障害を持った当事者として67年生きてきたことと、約40年間視覚障害リハビリテーションを我が国に普及させようと努力してきた私自身の経験から「これが我が国の視覚障害リハビリテーションの発展の重要ポイント」だと思ったことをピックアップして述べさせていただきたいと思います。少し偏った視覚障害リハビリテーションの歴史になるかもしれませんが、今後の我が国の視覚障害者に対するサービスの未来を考える時の一つの問題提起として聞いていただければ幸いです。 

【プロフィール】
1947年 東京生まれ 67歳 
1968年 東京教育大学(現筑波大学)付属盲学校高等部普通科卒業
1974年 日本福祉大社会福祉学部卒業後、名古屋ライトハウスあけの星声の図書館に中途視覚障害者の相談業務担当として就職(初めて中途視覚障害者と出会う)
1991年 日本女子大学大学院文学研究科社会福祉専攻終了(社会学修士) 東京都立大学人文学部社会福祉学科助手を経て1999年4月から2009年3月まで高知女子大学社会福祉学部講師→准教授 高知女子大学在任中、高知県で視覚障害リハビリテーションの普及活動を行う。
2009年4月より任意団体視覚障害リハビリテーション協会長(現在に至る)

 

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 今回の勉強会の一部は、「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力によりネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。
  http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
 当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。

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【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成27年7月
 第233回(15‐07月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 新潟盲学校弁論大会 イン 済生会 (予定) 

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平成27年8月1日(土) 午後
 新潟ロービジョン研究会2015 「ロービジョンケアに携わる人達」
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科
 要:事前登録
  主催:済生会新潟第二病院眼科 
 
http://andonoburo.net/on/3569
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平成27年8月5日(水)16:30~18:00
 第234回(15‐08月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「人生いろいろ、コーチングもいろいろ
   高次脳機能障害と向き合うこと、ピアノを教えること」
  立神粧子 (フェリス女学院大学教授)
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 参考:新潟ロービジョン研究会2011 2011年2月5日(土)
 『前頭葉機能不全 その先の戦略』立神粧子
  http://andonoburo.net/on/3495
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平成27年9月9日(水)16:30~18:00
 第235回(15-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題:街歩きを通して考える社会の視覚障害者観と当事者の心理
  講師:清水美知子(フリーランスの歩行訓練士) 

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平成27年10月10日(土)午後
 済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015「治療とリハビリ」
 会場:済生会新潟第二病院10階会議室
 要:事前登録
 講演予定者
  五味文(住友病院)
  高橋政代(理研)
  立神粧子(フェリス女学院大学教授)
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平成27年10月14日(水)16:30~18:00
 【目の愛護デー記念講演会 2015】 
 (第236回(15-10)済生会新潟第二病院 眼科勉強会)
  演題未定
  藤井 青 (ふじい眼科) 

平成27年11月11日(水)16:30~18:00
 第237回(15-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  郷家和子(帝京大学)

2015年5月9日

 新潟県の眼科勤務医の有志が中心となり、「越後眼科研究会」を平成19年5月に立ち上げ、年に2回開催しています。日頃抱えている問題や症例を話し合い、また全国で活躍している先生をお呼びして最新・最前線のお話を伺っています。
 今回は、小児眼科・斜視でご活躍の佐藤美保先生(浜松医科大学眼科・病院教授)を、特別講演の講師としてお迎えし『チャレンジ!小児眼科とおとなの斜視』という演題で講演して頂きます。
  病院勤務医のみならず、開業医・大学勤務医・研修医・視能訓練士・看護師など多くの方々のご参加をお待ちしております。

『第17回 越後眼科研究会』
 日 時:平成27年5月16日(土)16:50~19:30
 場 所:ホテルラングウッド新潟
    (旧:チサンホテル&コンファレンスセンター新潟)
    新潟市中央区笹口1-1 電話:025-240-2111(代表)
   http://www.lungwood.com/niigata/
 住 所:新潟市中央区笹口1-1 電話:025-240-2111(代表)
 会 費:1,000円

16:50 一般演題  講演7分 質疑5分 
            座長 山本 達郎 (立川綜合病院)
1)「アイファガン点眼液0.1%について」
  ○千寿製薬株式会社

2)網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対するSTTAの治療成績
  ○塩崎 直哉、安藤 伸朗、大矢 佳美、中村 裕介
  (済生会新潟第二病院)
  過去6年間に当院で治療したBRVOに伴う黄斑浮腫に対するSTTA で術後3カ月以上経過観察可能であった94例96眼の治療成績。視力・網膜厚共に術後は有意に改善。64眼(67%)は、STTA(光凝固併用含め)のみで治療可能であった。眼圧上昇は10眼であったが、術前から高い(4眼)・抗緑内障点眼(1眼)であった。

3)チン小帯断裂症例に対する白内障手術
  ○村上 健治
  (新潟市民病院)
 水晶体が高度に脱臼している場合は硝子体手術を行い水晶体を除去するが、チン小帯断裂が軽度から中等度である場合は術式の選択に迷うことがある。 今回、通常の白内障手術を選択したが結果的に硝子体手術に至った2症例を供覧し術式の選択、デバイスの選択ついて検討してみたい。

4)Shaken baby syndrome の1例
  ○橋本 薫、末武 亜紀、田中 玲子、高田 律子、武田 啓治
  (長岡赤十字病院)
 症例は生後2か月の男児。実父の虐待により硬膜下血腫、くも膜下血腫及び肋骨骨折を認め、更に網膜出血を確認 した。近年社会問題化しているSBSであるが、眼底所見が重要視されることが多い。眼底所見を認めた際は、詳細な所見の記載と共に可能な限り眼底 写真を撮影することが望ましい。

5)固定内斜視で眼軸長が計れない!どうする?
  ○吉澤 豊久
  (三条眼科)
 最近経験した、固定内斜視のため眼軸長が計れない白内障手術患者の対処法について報告する。

6)固定されていない「固定内斜視」の2例
  ○田沢綾子、植木智志、羽入貴子、畑瀬哲尚、福武慈、福地健郎
  (新潟大学眼科)
 固定内斜視は強度近視に関連した斜視で、典型例では高度の外 転および上転制限により眼球は内下転位に固定されたように観察される。我々は上転制限のみまた外転制限を伴わない内斜視でMR画像では固定内斜視の特徴を有し横山法により所見の改善が得られた2症例を経験した。貴重な症例と考え報告する。

コーヒーブレイク

18:15 特別講演   座長 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
『チャレンジ!小児眼科とおとなの斜視』
  佐藤 美保 (浜松医科大学医学部 眼科 病院教授)

*尚、講演会終了後、19:30より『佐渡の間』にて情報交換会を予定しております。


【越後眼科研究会世話人】
 安藤 伸朗(済生会新潟第二病院) 
 村上 健治(新潟市民病院)
 橋本 薫(長岡赤十字病院)       
 山本 達郎(立川綜合病院)

 共催:越後眼科研究会  千寿製薬株式会社


【特別講演】 抄録&略歴
チャレンジ「小児眼科と大人の斜視」
  (浜松医科大学医学部 眼科 病院教授)
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【講演抄録】
 小児眼科というと、多くの先生がたは難治性の先天疾患を扱うと思われるかもしれません。しかし、小児の弱視や斜視は人口の1.5%を占めるので決して稀な疾患ではありません。また学校医として地域の子供たちの目の健康は、開業医の先生がたが担当しておられます。
 このように小児眼科は決して「特殊な」疾患を扱う「難しい分野」ではありません。一方で、斜視を扱う医師の多くは小児期から患者さんを診るために、大人の斜視を診るのは小児眼科を専門とする医師ということになります。
 しかし近年、QOLやQOVの向上にとって大人の斜視治療が重要であることが認識されるようになってきました。また、マスコミの影響もあり、これまで治療困難として放置されていた大人の斜視患者が増えてきています。
 「白内障を治療したら複視が気になるようになった」、あるいは「両眼視ができなくて運転が困難になった」、「斜視が気になって社交性がなくなってきた」、などの理由から斜視治療を希望とする人が増えています。「斜視を手術すると複視になるからやめたほうが良い」とか「その年齢で外見を気にするなんて不要だ」などといわれた、という患者さんもすくなくありません。
 今回は、見逃してはいけない小児眼疾患、大人の斜視の診断と治療の適応、専門施設への紹介のタイミングについてお話ししたいと思います。

【略 歴】
1986年    名古屋大学医学部卒業
1992年    名古屋大学医学部大学院外科系眼科学満了
1992年    学位取得
1993年9月-1995年3月         
 米国Indiana 大学小児眼科・斜視部門留学
2002年7月   浜松医科大学医学部眼科学助教授(准教授)  
2011年1月1日  浜松医科大学医学部病院教授
現在に至る




2015年5月6日

 済生会新潟第二病院眼科では、「新潟ロービジョン勉強会」を2001年4月に開始、2003年4月の第4回からは「新潟ロービジョン研究会」と改称して14年間で15回(2001年のみ2回開催)開催しています。
 今年、特別講演は、仲泊 聡先生(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)に「世界各国と比べた日本のロービジョンケア」(仮題)と題してお願いしました。
 パネルディスカッションでは「ロービジョンケアに携わる人達」というテーマで、眼科医として加藤聡先生(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)、NPO法人として山田 幸男先生(新潟県保健衛生センター、信楽園病院;内科医)、視能訓練士として西脇 友紀先生(国立障害者リハビリテーションセンター病院)、盲学校として渡邉 信子先生(新潟県立新潟盲学校)、盲導犬訓練士として多和田 悟先生((財)日本盲導犬協会・盲導犬訓練士学校教務長)、看護師として橋本 伸子先生(石川県)、患者さんを代表して大島 光芳様(上越市)に、それぞれの立場で語って頂きます。このセッションは、会場も含めての討論にしたいと思っています。 
 今のうちにカレンダーにチェックをお願い致します。 

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『新潟ロービジョン研究会2015』 概要
 日時:平成27年8月1日(土)開場;13時30分 研究会14時~18時
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室 
  主催:済生会新潟第二病院眼科 
 テーマ:「ロービジョンケアに携わる人達」
 事前登録 

【プログラム】
14時~
 はじめに
  安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医) 

14時05分~
 特別講演 座長:加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
 「世界各国と比べた日本のロービジョンケア」(仮題)
   仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医) 

15時~
 パネルディスカッション ~ 「ロービジョンケアに携わる人達」
   司会:安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医)
      仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)
 1)眼科医が行うロービジョンケア(仮題)
    加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
 2)NPOオアシスで行ってきたロービジョンケア、そして今後(仮題)
    山田 幸男(新潟県保健衛生センター、信楽園病院;内科医)
 3)視能訓練士の行うロービジョンケア(仮題) 
    西脇 友紀(国立障害者リハビリテーションセンター病院;視能訓練士)
 4)盲学校とロービジョンケア(仮題)
    渡邉 信子 (新潟県立新潟盲学校;教諭)
 5)盲導犬によるロービジョンケア(仮題)
    多和田 悟((財)日本盲導犬協会・訓練事業本部長 常勤理事;盲導犬訓練士)
 4)看護師とロービジョンケア(仮題)
    橋本 伸子(石川県;看護師)
 5)患者さんからのロービジョンケア(仮題)
    大島 光芳(上越市;視覚障がい者) 

17時55分~
 おわりに
  仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医) 

18時~アジャーン(全員で会場片付け・自由討論) 

18時15分 解散