2015年10月9日

 日時:2015年10月10日(土)  開場:13時30分 研究会:14時~18時
 場所:済生会新潟第二病院10階会議室
 主催:済生会新潟第二病院眼科
 参加費無料 

【当日参加OK】
 時刻通り開始したいと思います。早めに会場にお越し下さい。
  開場;13時30分
 

【立神粧子先生の著書を、会場で展示即売】
「前頭葉機能不全 その先の戦略-Rusk通院プログラムと神経心理ピラミッド」
 立神粧子著、出版:医学書院
 http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=62912
 定価4,860円のところ特価4,800円で販売(釣銭のないようにお願いします)
 

【ネット配信】
 今回の勉強会の一部は、「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力によりネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。
 http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
 当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。
 

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 済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015第2弾 「治療とリハビリ」
  日時:2015年10月10日(土)  開場:13時30分 研究会:14時~18時
  場所:済生会新潟第二病院10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科 

13:55 はじめに 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
14:00~特別講演1
  「加齢黄斑変性治療の現状と課題」
    座長:長谷部 日(新潟大学)、佐藤 弥生(新潟大学)
    演者:五味 文(住友病院)
  http://andonoburo.net/on/3829 

14:50~特別講演2
   「iPS細胞による眼疾患治療の現状と未来」
    座長:福地 健郎(新潟大学)、安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
    演者:高橋 政代(理化学研究所)
  http://andonoburo.net/on/3855 

15:40~ コーヒーブレーク 

16:00~特別講演3
  「高次脳機能障害と向き合う
   
~神経心理ピラミッドを用いたホリスティック・アプローチ~」
    座長:仲泊 聡(国立障害者リハ)、平形 明人(杏林大学)
    演者:立神 粧子(フェリス女学院大学教授)
  http://andonoburo.net/on/3882 

16:50~パネルディスカッション「治療とリハビリ」(1時間)
   コーディネーター:
      仲泊 聡(国立障害者リハビりテーションセンター)
      安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
   パネリスト:
     高橋 政代(理化学研究所)、五味 文(住友病院)
     立神 粧子(フェリス女学院大学教授)、平形 明人(杏林大学)
     福地 健郎・長谷部 日・佐藤 弥生(新潟大学) 

17:50 おわりに 仲泊 聡(国立障害者リハビりテーションセンター)
     会場片付け(アジャーン)
18:00 終了

2015年10月8日

病院眼科勤務医を中心として有志が平成19年5月に立ち上げた『越後眼科研究会』も今回で18回目を迎えることとなりました。これまで多数のご出席を賜り誠に有難うございました。この度10月31日(土)に『第18回越後眼科研究会』を新潟市、ホテルラングウッド新潟にて開催する運びとなりました。今回は、聖路加国際病院 眼科部長 大越 貴志子 先生をお招きし、『目にやさしいレーザー治療 ― 低侵襲レーザーの現状と未来』と題してご講演いただきます。
フランクな会でありますので、万障お繰り合わせの上、お気軽にご参加ください。病院勤務医のみならず、開業医、大学勤務医、研修医、視能訓練士、看護師、学生など多くの方々の参加を期待しております。

第18回 越後眼科研究会
 日 時:平成27年10月31日(土)17:00~19:30
 場 所:ホテルラングウッド新潟
    (旧:チサンホテル&コンファレンスセンター新潟)
    新潟市中央区笹口1-1 電話:025-240-2111(代表)
   http://www.lungwood.com/niigata/
 会 費:無料
 

17:00 一般演題 座長 橋本 薫(長岡赤十字病院)
  
  講演7分 質疑5分          

1)薬事案内
  ○千寿製薬株式会社    

2) 『抗VEGF硝子体内注射後の黄斑円孔発症例の検討』
  ○安藤 伸朗、大矢 佳美、中村 裕介(済生会新潟第二病院)
   井海 雄介(いかい眼科) 

3) 『中心窩分離症に硝子体手術を施行した2例』
  ◯村上 健治(新潟市民病院) 

4) 『立川綜合病院におけるCTRを用いた白内障手術の検討』
  ○山本 達郎 松島 亮介(立川綜合病院) 

5) 『大角度の回旋斜視の手術症例」
  ○橋本 薫、武田 啓治(長岡赤十字病院) 

コーヒーブレイク 

18:15 特別講演 座長 村上 健治(新潟市民病院)
『目にやさしいレーザー治療 ― 低侵襲レーザーの現状と未来』
     大越 貴志子(聖路加国際病院 眼科部長 / 聖路加国際大学 臨床教授) 

*尚、講演会終了後、19:30より『佐渡の間』にて情報交換会を予定しております。 

 

【越後眼科研究会世話人】
 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院) 
 村上 健治 (第18回当番;新潟市民病院)
 橋本 薫  (長岡赤十字病院)
 山本 達郎  (立川綜合病院) 

 共催:越後眼科研究会  千寿製薬株式会社

2015年10月7日

 日時:2015年10月10日(土)  開場:13時30分 研究会:14時~18時
 場所:済生会新潟第二病院10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  事前登録制 参加費無料 

「治療とリハビリ」をテーマに眼科公開講座2015ー第2弾を予定しています。登壇されるのは、加齢黄斑変性治療の第一人者の五味 文先生(住友病院)、眼科再生医療のトップリーダーの高橋 政代先生(理化学研究所)、ご主人の高次脳機能障害にご夫婦で立ち向かった立神粧子先生(フェリス女学院大学教授)の3名の先生方です。会場の皆様も参加できるパネルディスカッションも企画しました。

当日参加も可能ですが、会場準備の都合もあり、事前に参加申し込みをして頂けると有難いです。
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【事前登録】済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015-第2弾「治療とリハビリ」
 申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗 
  e-mail: gankando@sweet.ocn.ne.jp
  Fax: 025-233-6220
***************************************************

【参加申し込み】済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015 
        第2弾「治療とリハビリ」
  氏名~ 
  所属(勤務先)~
  職業~ 
 住所~都道府県名と市町村名をお願いします
  記載例~○○都道府県、○○市町村 

 連絡方法
    e-mail アドレス~
   Fax番号~
  (可能な限り、メールでの連絡先をお願い致します)

****************************************************
注:専門の職員はおりません。電話でのお問い合わせには応じることが出来ません。
  お問い合わせ等は、メールでお願い致します。 

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【ネット配信】
今回の勉強会の一部は、「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力によりネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。
http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。
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済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015 第2弾「治療とリハビリ」
【プログラム】
13:55 はじめに 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)

14:00~特別講演1
「加齢黄斑変性治療の現状と課題」
 五味 文(住友病院) 
 
http://andonoburo.net/on/3829

14:50~特別講演2
「iPS細胞による眼疾患治療の現状と未来」
 高橋 政代(理化学研究所)  
 
http://andonoburo.net/on/3855 

15:40~ コーヒーブレーク 

16:00~特別講演3
「高次脳機能障害と向き合う
 ~神経心理ピラミッドを用いたホリスティック・アプローチ~」
 立神 粧子(フェリス女学院大学教授)
  http://andonoburo.net/on/3882

 
16:50~パネルディスカッション「治療とリハビリ」(1時間)
 コーディネーター:
   仲泊 聡(国立障害者リハビりテーションセンター)
   安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
 パネリスト:
  高橋 政代(理化学研究所)、五味 文(住友病院)
  立神 粧子(フェリス女学院大学教授)、平形 明人(杏林大学)
  福地 健郎・長谷部 日・佐藤 弥生(新潟大学) 

17:50 おわりに 仲泊 聡(国立障害者リハビりテーションセンター)

2015年10月2日

 いつも多くの患者を紹介して頂きありがとうございます。紹介して頂いた症例の中に、時に興味深いケースもあります。そこで紹介患者を中心とした症例検討会を開催することに致しました。日頃患者さんを紹介して下さっている先生方を中心にお集まり頂き、県内外の専門の先生に協力して頂き、研修医も参加する堅苦しくなく、しかも勉強になる検討会にしたいと思います。
 第一回済生会新潟第二病院眼科症例検討会(通称;なでしこ会)を、下記の要領で開催致します。多くの皆様のご参加をお待ちしております。 

【第1回なでしこ会】
 日時:2015年10月5日(月)19:15~20:45
 場所;ホテル日航新潟 3階 「孔雀の間」
 1.症例検討会
    症例;抗VEGF投与後の黄斑円孔発症例
    担当;安藤伸朗 (済生会新潟第二病院眼科)

 2.特別講演 山本 亜希子 先生(杏林アイセンター)
   「AMD治療~抗VEGF治療でできること~」 

 お弁当を用意致します。 会終了後、コーヒーを飲みながら紹介して頂いた症例などについて 連携情報交換など行う時間を設け、懇親できる会にしたいと思います。 

【事前登録】準備の都合もあり、事前登録と致します。
 
ご友人・貴院の医療関係者などの同伴もOKです。
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第1回なでしこ会に、参加希望する
 参加者氏名:
 職種:
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@当日参加も可能ではありますが、出来るだけ事前にご連絡ください。 

共催:済生会新潟第二病院眼科 
共催;ノバルティス  ファーマ㈱  

@「なでしこ会」命名の由来
 大正1年以来、撫子(なでしこ)は済生会のシンボルマークとして用いられています。
 http://www.saiseikai.or.jp/about/reason/ 

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第一回 なでしこ会(済生会新潟第二病院眼科症例検討会)特別講演
 演題:AMD治療~抗VEGF治療でできること~
 講師:山本亜希子 (杏林アイセンター)  

【抄 録】
 加齢黄斑変性(AMD)に対し抗VEGF療法が認可されてからAMD治療は劇的な変化をとげ、適切な治療を継続することで視力維持・改善する患者さんを多く経験してきた。我々がより効率のよい治療を目指し、様々な治療方針について検討してきた過程と治療結果を元に考えてきたことをお伝えしたい。 

 ラニビズマブ(ルセンティスR)が発売されてから数年は毎月診察し、必要時に投与するPRN(pro re nata)という方針で行っていた。改めてその長期予後についても振り返ってみたいと思う。アフリベルセプト(アイリーアR)が承認されてからは2ヶ月毎の固定投与を行った。平均視力の改善は得られたが、個別化治療にはならないという欠点がみられた。 

 その後Treat and Extendという患者さんの状態に合わせて治療間隔を延長する方針をとり、治療開始1年後には85%の症例でdry maculaが得られ、71%の症例で治療間隔を10週以上に延長することができた。また79%の症例において視力が(0.7)以上に改善しており、今まで行ってきた治療と比べ、治療効果が最大限に得られる結果となった。 

 ただし、継続することが必要な治療であり患者側・医療従事者側双方の負担が増えていることも事実である。治療費も非常に高いため、費用対効果を考慮した治療計画が必要であると考えている。その点も踏まえ治療する意義について考えたい。我々が行ってきたことを紹介することで、少しでも皆さんのAMD治療に役立つことがあれば幸いである。 

【略 歴】
 2002年3月 東京女子医大卒業
 同年  4月 杏林大学眼科学教室入局
 2004年3月 杏林大学付属病院での研修終了
 2005年4月~2007年3月 NTT東日本関東病院 眼科勤務
 2007年4月~2008年3月 阿伎留医療センター 眼科勤務
 2008年4月~杏林大学眼科学教室 非常勤臨床助手
 2009年4月~杏林大学眼科学教室 専攻医
 現在に至る

2015年9月27日

【目の愛護デー記念講演会 2015】
「眼を見つめて50年
 ー素晴らしい眼科学の進歩と医療現場における問題を顧みる」
 講師:藤井 青(ふじい眼科)
  日時:平成27年10月14日(水)16:30 ~ 18:00 
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 

【抄 録】
 いつの間にか、眼科医となって50年もの歳月が過ぎた。大学院生時代を含めて初めの約10年間は、新潟大学眼科教室に在籍。次の30年間は市立の新潟市民病院。定年退職後は視能訓練士の養成校における教育や3か所の眼科医院での地域医療、眼科医会における仕事など、様々な立場で眼科医療と向き合ってきた。

 この約50年間における眼科学の進歩は誠に目覚ましいものがある。基礎研究に留まらず、医療現場にも大きな変化がもたらされた。新しい検査法、検査機器が開発され、多くの疾患概念が変わった。当然のことながら治療法も変わる。新しい薬剤の開発が続き、処置や手術法にも日進月歩の変遷があった。眼科医療の現場は所謂「レッドアイクリニック」から「ホワイトアイクリニック」と称されるように一変した。

 しかし、特に初めの20年間位は、新しい知識や技術を伝達する機会や手段にかなり困難があった。知識を吸収し学問の進歩に遅れないようにするだけでも大変で、得られた情報の中からどれを選択し、どのように日常の医療に生かすべきか? 自問自答、葛藤の毎日であった。

 現在は講習会や学会、雑誌や教科書の他に映像や動画による学習も普及し、最新の知識の習得の手段や機会には事欠かない。動物眼等を使っての技術指導も盛んにおこなわれている。また、専門別ガイドラインなども完備されつつあり、適切な学習の選択もそれ以前と比較すれば格段に容易となった。

 もう何も問題がなさそうにも思えるのだが、実際には未だ解決されない問題も少なくないし、新たな問題も生じている。私自身が体験してきた約50年間の眼科医療を振り返りながら、素晴らしいこの眼科学の進歩をいかに眼科医療の現場に生かすべきか、徒然なるままに考えてみたい。

【略 歴】
 1970年 新潟大学大学院医学研究科修了後、新潟大学文部教官医学部(医学博士)
 1973年 新潟市民病院に転任。眼科部長、地域医療部長、診療部長を歴任
 2004年 新潟市民病院定年退職。新潟医療技術専門学校視能訓練士科教授就任
      また、にいつ眼科名誉院長、新潟県眼科医会会長として地域医療に係る
 現在は、新潟市江南区ふじい眼科名誉院長、新発田市今井眼科医院顧問 

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 今回の勉強会の一部は、「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力によりネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。
  http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
 当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。
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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。
 ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
 日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
 場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
 http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/

 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
  http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html

 3)安藤 伸朗 ホームページ
  http://andonoburo.net/
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【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
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平成27年10月10日(土) 開場:13時30分 研究会:14時~18時
 済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015「治療とリハビリ」
 会場:済生会新潟第二病院10階会議室
 事前登録(受付中)
 講演者 五味文(住友病院)、高橋政代(理化学研究所)
     立神粧子(フェリス女学院大学教授)
 http://andonoburo.net/on/4038

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平成27年11月11日(水)16:30~18:00
 第237回(15-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「臨床からの学び・発展・創造・実現」
  郷家和子(帝京大学) 

平成27年12月02日(水)16:30~18:00
 第238回(15-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「フィンゲルの仲間と取り組んだ出前授業
   ~工夫を重ねて子供たちの心をキャッチ~」
  田中正四 (胎内市) 

平成28年01月13日(水)16:30~18:00
 第239回(16-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「パラドックス的人生」
  上林明(新潟市) 

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平成27年01月23日(土) 15時半開場 16時~19時
「学問のすすめ」 第10回講演会 済生会新潟第二病院眼科
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室 予定
  講師 門之園 一明(横浜市立大学教授)
     出田 秀尚(出田眼科)
  要:事前登録
  主催:済生会新潟第二病院眼科
 http://andonoburo.net/on/3813
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平成28年02月10日(水)16:30~18:00
 第240回(16-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  若槻 裕子・岩崎 深雪 (新潟市) 

平成28年03月09日(水)16:30~18:00
 第241回(16-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  関 恒子(長野県松本市)

2015年9月26日

10月10日(土)「治療とリハビリ」をテーマに眼科公開講座2015ー第2弾を予定しています。登壇されるのは、加齢黄斑変性治療の第一人者の五味 文先生(住友病院)、眼科再生医療のトップリーダーの高橋 政代先生(理化学研究所)、ご主人の高次脳機能障害にご夫婦で立ち向かった立神粧子先生(フェリス女学院大学教授)の3名の先生方です。会場の皆様も参加できるパネルディスカッションも企画しました。

参加費は無料ですが、会場準備の都合もあり、事前登録制(締切9月30日)です。
参加希望の方は下記の要領で、申し込み下さい。
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【事前登録】済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015-第2弾「治療とリハビリ」
 申込期間期限 平成27年9月30日(水)
 申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗 
  e-mail: gankando@sweet.ocn.ne.jp
  Fax: 025-233-6220   

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【参加申し込み】済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015 第2弾「治療とリハビリ」  

  氏名~  

  所属(勤務先)~ 

  職業~  

 住所~都道府県名と市町村名をお願いします 

 連絡方法(可能な限り、メールでの連絡先をお願い致します)
    e-mail アドレス~ 
   Fax番号~ 
  ****************************************************

注:専門の職員はおりません。電話でのお問い合わせには応じることが出来ません。
  お問い合わせ等は、メールでお願い致します。  

@済生会新潟第二病院眼科では、どなたでも参加できる公開講座を開催しています。今年は2月に眼科公開講座2015「細井順講演会」を開催しました。 

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 済生会新潟第二病院 眼科公開講座2015第2弾 「治療とリハビリ」
  日時:2015年10月10日(土)  開場:13時30分 研究会:14時~18時
  場所:済生会新潟第二病院10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  事前登録制   

13:55 はじめに 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
14:00~特別講演1
  「加齢黄斑変性治療の現状と課題」
    座長:長谷部 日(新潟大学)、佐藤 弥生(新潟大学)
    演者:五味 文(住友病院)
  http://andonoburo.net/on/3829 

14:50~特別講演2
   「iPS細胞による眼疾患治療の現状と未来」
    座長:福地 健郎(新潟大学)、安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
    演者:高橋 政代(理化学研究所)
  http://andonoburo.net/on/3855 

15:40~ コーヒーブレーク   

16:00~特別講演3
  「高次脳機能障害と向き合う
  ~神経心理ピラミッドを用いたホリスティック・アプローチ~」
    座長:仲泊 聡(国立障害者リハ)、平形 明人(杏林大学)
    演者:立神 粧子(フェリス女学院大学教授)
  http://andonoburo.net/on/3882 

16:50~パネルディスカッション「治療とリハビリ」(1時間)
   コーディネーター:
      仲泊 聡(国立障害者リハビりテーションセンター)
      安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
   パネリスト:
     高橋 政代(理化学研究所)、五味 文(住友病院)
     立神 粧子(フェリス女学院大学教授)、平形 明人(杏林大学)
     福地 健郎・長谷部 日・佐藤 弥生(新潟大学)  

17:50 おわりに 仲泊 聡(国立障害者リハビりテーションセンター)
     会場片付け(アジャーン)
18:00 終了

2015年9月10日

後日、ご本人に書いて頂いた講演要約を掲載いたしますが、速記録から私が理解したことを紹介致します。

速報版:第235回(15-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会  清水美知子
  演題:街歩きを通して考える社会の視覚障害者観と当事者の心理
  講師:清水美知子(フリーランスの歩行訓練士)
 日時:平成27年9月9日(水)16:30~18:00
 場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 

【速記録から】
 6月に福島で行われた視覚リハビリテーション研究発表大会で、言葉で自分の内面を伝えるという「自己物語」というテーマで講演をした。今日お話しするのは、街を歩くこと(自分が動くこと)が、自分を見せていること(カミング・アウト)になるということである。

 視覚障害のない人にとって、視覚障害がある人の行動は、急に立ち止まったり、急に曲がったりするなど予測が困難。一方、視覚障害がある人にとって、障害を負った当初は特に、一人でどれだけ歩けるのか、街の人とどのようなやり取りが起こるのかわからず、不安だ。

 視覚障害者は自分が見えないということを他人に知らせたくなければ、何もせずに座っているか、立っていればいい。しかしいったん歩きはじめると、「あれ、あの人は目が不自由なんだ」ということが人に知れてしまう。だから、歩くこと、街に出ることだけでカミングアウト(自分を他者に曝け出すこと)になる。そしてそこから双方のインターアクションが生じる。 歩いていると、視覚障害者が次に必要になるのは、援助要請交渉である。「ここはどこですか」「○○に行くにはどうすればいいですか?」

 視覚障害のある人とない人が街歩きの場面で出会い、触れ合うことで相手の反応・態度を経験し、相手に対する考えや態度が構築される。しかし視覚障害者は歩くことが晴眼者へのカミング・アウトになるが、視覚障害者は晴眼者が歩くところを見ることが出来ないという点では不平等でもある。

 「ジョハリの窓」理論(@)で考えると、自己開示する(カミングアウトする)ということは、秘密が減ることになる。

 歩行訓練士が陥りやすい誤りがある。見えないことを他人に知られたくないと思っている視覚障害者に歩行訓練を強制することは、非常に精神的に重荷を負わせることになる。理学療法士(PT)は歩行を教えるだけでよいが、歩行訓練士はこの辺りを理解して歩行訓練を行う必要がある。最初は寄り添いながら訓練を開始するが、徐々に離れて最終的には視覚障害者が一人で歩けるようにする。

 講演が終了後、参加者への問いかけが始まった。見えないことでチョッと嫌な経験をしたことはないか? 見えない人に対する社会の視覚障害者観等々、清水先生と視覚障害の方々との濃厚なディスカッションが続いた。 

@ジョハリの窓(ジョハリのまど、Johari window)
 
自己には「公開された自己」(open self) と「隠された自己」(hidden self) があると共に、「自分は気がついていないものの、他人からは見られている自己」(blind self) や「誰からもまだ知られていない自己」(unknown self) もあると考えられる。これらを障子の格子のように図解し、格子をその四角の枠に固定されていないものとして、格子のみ移動しながら考えると、誰からもまだ知られていない自己が小さくなれば、それはフィードバックされているという事であるし、公開された自己が大きくなれば、それは自己開示が進んでいるととる事が出来る。

 

【参考~過去の清水美知子先生の講演録】
報告:第76回(2002‐9月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会 清水美知子
 日時:2002年9月11日(水)16:00~17:30
 場所: 済生会新潟第二病院  眼科外来
  演題:「Coming out —-人目にさらす」
  講師:清水美知子 (信楽園病院視覚障害リハビリ外来担当)
 http://andonoburo.net/on/4023 

報告:第87回済生会新潟第二病院眼科勉強会 清水美知子
 日時:2003年8月20日(水) 16:30~18:00
 場所: 済生会新潟第二病院 眼科外来
  演題  「Coming-out Part 2 家族、身近な無理解者」
  演者  清水美知子(歩行訓練士)
 http://andonoburo.net/on/4030

2015年9月7日

 新潟ロービジョン研究会2015は、「ロービジョンケアに携わる人達」をテーマに、8月1日(土)済生会新潟第二病院で行いました。研究会での講演を順次、報告しています。今回、大島 光芳(当事者、上越市)さんの講演要約をご紹介します。

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報告:『新潟ロービジョン研究会2015』  (8)大島 光芳
 演題:嬉しかったこと役立ったこと(患者の立場として) 
 講師:大島 光芳 (上越市) 

【講演要約】
 2009年4月に大学病院眼科の廊下待合で妻がロービジョン外来の貼り紙を見つけ、その日に担当医を通じて予約してもらいました。6月に初受診するとこの先生なら大丈夫、この先生の言う通りにやって行こうと思いました。 

 7月に休職を開始、市役所を訪問。福祉課の保健師さんが応対され、障害者相談支援センターの相談員を紹介下さいました。相談員の支援で7月に障害者手帳を申請、8月下旬2級が交付(翌年5月1級)、9月に支援計画、10月に移動支援16時間、11月20時間へ更新、12月に通院介護13時間と家事援助10時間を追加。2010年10月に移動支援30時間へ更新。 これらの福祉制度を受けられたことで私は人生の隘路をくぐり抜けられたと感じています。キーマンは相談員と保健師さんでした。「障害者手帳の取得」の先にこんな社会資源と福祉制度があることを知って頂きたくて話しました。 

 当時を振り返ると、お盆が過ぎると陽射しが弱まり気持ちが優しくなりました。両親の言葉を思い出し、余計なことを考えないで、とにかく忙しく、忙しく過ごせば何とかなるだろうと思っていた記憶があります。10月にサービス提供先のチーフがいいました。「移動支援ではいつでもどこへでも何にでも出かけられます。楽しみに出かけましょうね。」。この言葉を受け、私は12月の東京通院を予約しました。 しかし、この事業所は市外でのサービス提供ができませんでした。相談員が通院介護と県外へも出かけられる事業所を用意してくれました。 

 奮い立とうとする気持ちの一方で保育園児のような気分もありました。妻がちょっと近くだからと黙って出ようとすると「どこへ行く」と後追いしました。それと、務めていたから誰とも話せない時間がどうにも堪りません。つのる寂しさに耐えきれず相談員に訴えました。お昼に弁当を購入して届けてもらうと、日中に少し話ができただけで取り残された感覚が消えました。 これは相談員が家事援助は奥さんがいるから駄目ですと言っていたのに対して「これは食う食わないの問題ではないです。生きるかどうかなのです。」と私が言うと、やってみましょうと回答し、交渉してくれたおかげでした。 

 2010年1月に保健師さんが両方の提供先と相談員を私の家に集めてサービス提供会議を開催してくれました。3月の会議では4月から新潟大学病院通院は通院介護でホームヘルパーさんと一緒に列車で行くことが認められました。毎月のこの経験があったから10月には新潟市へも1人で出かけることができたのでした。 直江津駅から列車内を一人で2時間過ごして、新潟駅からは新潟市のガイドヘルパーさんの移動支援で動き出すと、次々と新展開が待っていました。 

 ケアを受けた後に私達が社会資源とどうかかわるかを知って頂く事が患者の立場だと思い至り、急遽タイトルで予定していた内容を変更し話しました。 相談員も汲み取って下さる人ばかりとは思えません。また許諾機関を説得するのが必ずしも得意でないかも知れません。保健師さんも状況によってはできない場合もあります。その時に患者はどうしたらいいのかを考えて頂きたいのです。その時に、このようなケースもあったと知っていて欲しかったのです。 

【略 歴】
 1950年に生まれ、64年に直江津市中学校新人戦野球大会で準優勝
 2009年 新潟大学ロービジョン外来受診、その日に新潟県点字図書館登録
     NPO法人新潟県障害者自立支援センターオアシス 利用会員
 2010年 任意団体 上越市視覚障害者福祉協会 会員
 2011年 社会福祉法人 新潟県視覚障害者福祉協会 会員
     任意団体 新潟県中途視覚障害者連絡会 会員、日本点字図書館登録
 2013年 視覚障害リハビリテーション協会 会員 

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『新潟ロービジョン研究会2015』
  日時:平成27年8月1日(土)14時~18時
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  テーマ:「ロービジョンケアに携わる人達」 

【プログラム】
14時~はじめに 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医)
14時05分~特別講演
  座長:加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
  『世界各国と比べた日本のロービジョンケア』
    仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)
   http://andonoburo.net/on/3843

15時~パネルディスカッション ~ 『ロービジョンケアに携わる人達』
  司会:安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医)
     仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)
  1)眼科医が行うロービジョンケア
    加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
    http://andonoburo.net/on/3923

 2)NPOオアシスでやってきたこと、行っていること
    山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
    http://andonoburo.net/on/3952

 3)ロービジョンケアにおける視能訓練士の関わり
    西脇 友紀(国立障害者リハビリテーションセンター病院;視能訓練士)
   http://andonoburo.net/on/3982

 4)新潟盲学校が取り組む地域支援
     渡邉 信子 (新潟県立新潟盲学校;教諭)
   http://andonoburo.net/on/3990

 5)盲導犬とローヴィジョン
    多和田 悟 (公益財団法人:日本盲導犬協会 訓練事業本部長 常勤理事)
  http://andonoburo.net/on/3999

 6)後悔から始まった看護師によるロービジョンケア
    橋本 伸子(石川県;看護師)
  http://andonoburo.net/on/4007

 7)嬉しかったこと、役立ったこと (患者の立場から)
     大島 光芳 (上越市;視覚障がい者)
  http://andonoburo.net/on/4013

2015年9月6日

 新潟ロービジョン研究会2015は、「ロービジョンケアに携わる人達」をテーマに、8月1日(土)済生会新潟第二病院で行いました。 「報告:『新潟ロービジョン研究会2015』」と題して、研究会での講演を順に報告しています。今回、橋本 伸子(看護師)さんの講演要約をご紹介します。

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報告:『新潟ロービジョン研究会2015』  (7)橋本 伸子
 演題:後悔からはじまった看護師によるロービジョンケア
 講師:橋本 伸子 (看護師;しらお眼科、石川県)

【講演要約】
 なぜ、看護師がロービジョンケアを?これまで何度も聞かれてきた質問である。それは、20年前にさかのぼるが、見えなくなったらどうしようと、頻回に通院していた方が、見えなくなった途端に通院をやめた事がきっかけである。不安への傾聴以外に、自分に、できることがあったのではないだろうかと後悔したからである。傾聴だけでは、その人の明日は変わらない。何ができたのだろうか。

 当時、私は、リハビリテーション施設が整った病院に勤めていたので、見えなくなっても、自分の病院で歩行訓練を受け日常に戻っていけるものだと思っていた。ところが、PT(理学療法士)もOT(作業療法士)も中途失明者の歩行訓練は、行っていないことを知った。それは、驚愕であった。え?では、見えなくなった人たちはどこで歩行訓練を受けられるのだろう?どうやって日常に戻っていくのだろう?ここからの探究がロービジョンケアの入口であった。

 人生半ばにして視覚障害者になる方に、接する位置にいる私たちは、社会資源と繋ぐ窓口になる必要があると強く感じた。それは、病院の会計で高額医療費の説明ができる事と同じように、対象と接する者が知識を持っているべきであると。それが、福祉難民を予防する事にもなるのではないかと。そして、石川県視覚障害者情報文化センターにたどりついた。実際に訪問し、歩行訓練や家事訓練、音声図書の貸し出し、生活相談など事業内容と利用方法について知った。

 私には傾聴以外に、この情報を伝える必要があったのだ。社会資源に、早く繋がるということは、自立への近道となるということである。もし、我々、看護師が地域の社会資源に繋がる情報を持ったならば、眼科通院をやめたかたにも情報を拡散できるルートとなる。それは、大変重要なことである。どれだけ熱心な眼科医がいても、どれだけ優秀な視能訓練士がいても、眼科通院をやめたかたに繋がることは難しい。

 私たち看護師の分布は保健所、市町村、病院、診療所 助産所、介護老人保健施設、介護老人福祉施設、訪問看護ステーション、社会福祉施設、居宅サービス、事業所、研究機関、看護師養成所と多岐にわたる。

 眼科以外に存在する事が、最大の強みである。風邪をひけば内科を受診するし、腰が痛ければ整形外科には受診するということである。しかし、我々、看護師に向けてロービジョンケアや視覚リハビリテーションについての啓発はあまり行われていない。

 看護師は眼科に従事する職種の中で、職業人口自体が圧倒的に多い。看護師1,571,647人(2014年看護協会)、眼科医13,724人(2010年日本眼科医会)、視能訓練士9,351人(2010年日本視能訓練士協会)である。そんな私たちに向けて、ロービジョンケアや視覚リハビリテーションの教育や啓発を行わない手はない。情報拡散の大きなマンパワーとなるだろう。

 また、私たち看護師は、このように社会資源と繋ぐコーディネーター役も重要であるが、ノウハウを共有するメッセンジャー役にもなる。それは、多くの患者さんから学ぶ事ができるポジションであることを生かし、ベテランの見えにくい方複数から、生活の中の知恵や多くの工夫を学び、そのノウハウを今、その情報を必要としている方に、共有し伝えていくことである。

 私のこれまでの経験では、自分のノウハウを、出し惜しみする人は、一人もいない。例えば、小銭の見分けがつかなくなって困っている。特に10円玉と100円玉がわかりにくい。→横のギザギザを触れば有無で区別できる。または、小銭財布は、1円と5円。10円と50円。100円と500円。と3つに仕分けできるものが便利。という具合に、複数のノウハウを知り情報提供をすることができる。

 さらに、私たちが関わることで期待するのは、ケア自体の発展である。私たちは、排泄にも関われるケアのプロである。これまでは、歩行や移動、文字の見えにくさ、情報障害、教育支援、就労支援について議論されることが多かったが、私たち看護師が多く関わることで、これまで取り上げられることがなかった、清潔の保持や栄養や排泄など基本的な欲求にたいしてのケアの発展が最も期待される。それを実現していくために、今後、看護師を対象にしたロービジョンケアや、視覚リハビリテーションに対しての積極的な教育や啓発が必要である。


【略 歴】
 1991年〜1996年 リハビリテーション加賀八幡温泉病院 外来勤務
              (現在の名称は、やわたメディカルセンター)
 1997年〜2015年 2月 眼科わじま医院勤務
 2015年3月〜   しらお眼科勤務
 「視覚障害者ITサポート友の会」のメンバーでもあり、3人の子供を持つ母でもある。


 
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『新潟ロービジョン研究会2015』
  日時:平成27年8月1日(土)14時~18時
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  テーマ:「ロービジョンケアに携わる人達」

【プログラム】
14時~はじめに 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医)
14時05分~特別講演
  座長:加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
  『世界各国と比べた日本のロービジョンケア』
    仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)
   http://andonoburo.net/on/3843

15時~パネルディスカッション ~ 『ロービジョンケアに携わる人達』
  司会:安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医)
     仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)
  1)眼科医が行うロービジョンケア
    加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
    http://andonoburo.net/on/3923

 2)NPOオアシスでやってきたこと、行っていること
    山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
    http://andonoburo.net/on/3952

 3)ロービジョンケアにおける視能訓練士の関わり
    西脇 友紀(国立障害者リハビリテーションセンター病院;視能訓練士)
   http://andonoburo.net/on/3982

 4)新潟盲学校が取り組む地域支援
     渡邉 信子 (新潟県立新潟盲学校;教諭)
   http://andonoburo.net/on/3990

 5)盲導犬とローヴィジョン
    多和田 悟 (公益財団法人:日本盲導犬協会 訓練事業本部長 常勤理事)
  http://andonoburo.net/on/3999

 6)後悔から始まった看護師によるロービジョンケア
    橋本 伸子(石川県;看護師)
  http://andonoburo.net/on/4007

 7)嬉しかったこと、役立ったこと (患者の立場から)
     大島 光芳 (上越市;視覚障がい者)

2015年9月4日

 新潟ロービジョン研究会2015は、「ロービジョンケアに携わる人達」をテーマに、8月1日(土)済生会新潟第二病院で行いました。 「報告:『新潟ロービジョン研究会2015』」と題して、研究会での講演を順に報告しています。今回、多和田 悟 (日本盲導犬協会)さんの講演要約をご紹介します。

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報告:『新潟ロービジョン研究会2015』  (6)多和田 悟
 演題:盲導犬とローヴィジョン
 講師:多和田 悟 (公益財団法人:日本盲導犬協会 訓練事業本部長 常勤理事)

【講演要約】
 今回の研究会では医療、教育、リハなど様々な分野からの発表があった。ロービジョン(以下LVと略す)に関わる人がこのように多岐にわたるのはそれだけの必要があるからである。私がお話をさせていただいたLVと盲導犬は機能で語ればリハの中でも移動に関する限られた分野であるが当日発表をされたすべての方々のベースに横たわる共通の課題を含んでいることを改めて認識した。

 一人の人が病気や事故など様々な理由により見えにくくなった時、それまで自分が築いてきた人生におけるそれぞれの方法を変えざるを得なくなる事は当事者を含めLVのリハに関わる全ての人の認識である。それは正しい認識であることは当事者も分かっているが分かっていてもそのように出来ない、若しくはしたくないと思うのも当事者なのであろう。

 白杖を自らの歩行補助具として選ぶときの覚悟は白杖の機能の一つである自らの見えにくさを社会に公表することによって周りにいる人間の援助や配慮を求める、これを是とするかどうかであろう。

 盲導犬を自らの歩行補助具として選ぶときには加えて、生き物である犬と暮らす覚悟も求められる。多数の人が自らの視覚機能を使って情報を得て判断することで生活を機能させている中で触覚や聴覚による情報で判断をすることを受け入れるには自らの視覚機能の状態を理解し今までと違う方法で行うことを納得しない限り能動的に自分の人生に自らの責任で関与することは出来ない。

 白杖が触覚的な情報を歩行者が受け取り環境の音を含めた総合的な情報によって歩行するのに対して盲導犬は犬の視覚情報をハーネスを通して触覚の情報として歩行者に伝えて自らの判断で歩行を行うものである。

 白杖歩行はすべての責任が自らにある。盲導犬の歩行は犬に訓練されたパフォーマンスをいつでも、どこでもコンスタントに発揮させるためのメインテナンスが使用者に求められる。以前は(今でも?)良く訓練された優秀な盲導犬を信じてついていけば安全に歩ける、と言われてきた。その為に自らの視覚機能を使えるLVの方は犬のパフォーマンスを邪魔する、犬を信じきれないから盲導犬との関係も築けないから盲導犬歩行の対象にはならない。と言われて来た。

 日本盲導犬協会では盲導犬歩行を歩行に必要な角、段差、(昇降共に)、障害物(地上、頭上、動く)を情報としてコンスタントに歩行者に伝えその判断によって安全な歩行を作っていくものと考えている。犬自身を信じるのではなく、犬が提供する歩行に必要な情報を分析し判断できる自らの能力を信じるように、自らの能力の向上も常に求める。

 盲導犬使用者には犬にコンスタントに情報を提供させるようにメインテナンスすることと生き物としての犬の日常の世話をしなければならない。この要件を受け入れて自らの歩行補助に盲導犬を使いたいと思われる方はどのような方でも盲導犬歩行の対象者になり得る。

 私を人ごみの中で見つけて声をかけることが出来るくらいの盲導犬使用者がいた。彼は見える家族の中では見えない人であった。子供も若く自らの将来に対して視覚機能の低下による失明への恐れ、経済的な自立など多くの不安を持っていた。彼が盲導犬を持とうと思ったのは夕方暗くなるまでに帰らないと見えなくなるために夜も歩けるようにとの思いからであった。ところが共同訓練(盲導犬候補犬を使って歩行指導を行いその期間に犬の世話、盲導犬歩行の原則などを学ぶ)の後半、夜間歩行を科目に入れると途端に足がすくんでしまって歩けなくなってしまった。それまで盲導犬の作業を自らの視覚機能の補助として使っていいたのだが次の日から彼はハーネス(犬に装着された胴輪から出ているハンドル)を触覚的に読むという作業に取り組み数日後の夜間歩行で見えなくても歩けることを実感した。

 彼はLVになって彼が求めた完全な視覚機能と、見えていた自分が正しい自分でこのように見えにくい自分は自分ではないという考え方は、それ以後徐々に変わってきた。彼の妻は私に「彼は犬とあることでSelf-Esteem(セルフエスティーム)を回復した」と伝えてくれた。それまで私はリハのゴールは人の手を借りないで自らが以前のように出来るようになる事(自立)、と考えていたが、その彼との出会い以降、リハのゴールは自らを大切な存在として肯定しその状態のままでも幸せを求めて生きること、と思うようになった。Self-Esteemを回復する手伝いが出来ればリハに関わるものとして喜びである。見えない、見えにくいために歩くことに困っている人はすべて対象者である。
我々を相談を待っています。

【略 歴】
 1974年      青山学院文学部神学科中退
       財団法人日本盲導犬協会の小金井訓練センターに入る。
       (その後、同協会北陸盲導犬訓練所勤務。)
 1982年       財団法人関西盲導犬協会設立時に訓練部長として参加。
 1994年      国際盲導犬連盟のアセッサー(査察員)に任命される。
              日本人では唯一(現在に至る)
 1995年      オーストラリアのクイーンズランド盲導犬協会に
              シニア・コーディネーターとして招聘される。
 2001年      オーストラリアより帰国 
              財団法人関西盲導犬協会のシニア・コーディネーターに就任
             (2004年2月)勇退。
 2004年3月  財団法人日本盲導犬協会付設盲導犬訓練士学校の教務長に就任。
     4月  財団法人日本盲導犬協会付設盲導犬訓練士学校 開校
 2008年4月  財団法人日本盲導犬協会訓練事業部ゼネラルマネージャーを兼務
 2012年6月  盲導犬訓練士学校を休止 
             公益財団法人日本盲導犬協会訓練技術・職員養成担当常勤理事就任
 2015年4月 公益財団法人日本盲導犬協会 訓練事業本部長 常勤理事


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『新潟ロービジョン研究会2015』
  日時:平成27年8月1日(土)14時~18時
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  テーマ:「ロービジョンケアに携わる人達」

【プログラム】
14時~はじめに 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医)
14時05分~特別講演
  座長:加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
  『世界各国と比べた日本のロービジョンケア』
    仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)
   http://andonoburo.net/on/3843

15時~パネルディスカッション ~ 『ロービジョンケアに携わる人達』
  司会:安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医)
     仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)
  1)眼科医が行うロービジョンケア
    加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
    http://andonoburo.net/on/3923

 2)NPOオアシスでやってきたこと、行っていること
    山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
    http://andonoburo.net/on/3952

 3)ロービジョンケアにおける視能訓練士の関わり
    西脇 友紀(国立障害者リハビリテーションセンター病院;視能訓練士)
   http://andonoburo.net/on/3982

 4)新潟盲学校が取り組む地域支援
     渡邉 信子 (新潟県立新潟盲学校;教諭)
   http://andonoburo.net/on/3990

 5)盲導犬とローヴィジョン
    多和田 悟 (公益財団法人:日本盲導犬協会 訓練事業本部長 常勤理事) 
  
http://andonoburo.net/on/3999

 6)後悔から始まった看護師によるロービジョンケア

    橋本 伸子(石川県;看護師)

 7)嬉しかったこと、役立ったこと (患者の立場から)
     大島 光芳 (上越市;視覚障がい者)