済生会新潟第二病院眼科勉強会は、毎年10月は眼科の先生をお招きして、「目の愛護デー記念講演」を開催しています。
目の愛護デーの起源が記されている『明治天皇聖徳記念碑』(新潟市)
http://andonoburo.net/off/1790
「目の愛護デー記念講演会 2013」
(第212回(13‐10月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会)
演題:「眼科医として私だからできること」
講師:西田 朋美
(国立障害者リハビリテーションセンター病院第二診療部 眼科医長)
日時:2013年(平成25年)10月9日(水)16:30 ~ 18:00
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
http://andonoburo.net/on/2600
「目の愛護デー記念講演会 2012」
(第200回(12‐10月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会)
演題:「『眼の愛護デー』のルーツを探り、失明予防へ」
講師: 岩田 和雄 (新潟大学名誉教授)
日時:2012年(平成24年)10月10日(水)17:00 ~ 18:30
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
http://andonoburo.net/on/2595
「目の愛護デー記念講演会 2010」
(第174回(10‐08月) 済生会新潟第二病院 眼科勉強会)
演題:「今昔白内障治療物語」
講師:藤井 青 (新潟県眼科医会会長、前新潟市民病院眼科部長)
日時:平成22年8月11日(水)16:30~18:00
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
http://andonoburo.net/on/2589
「目の愛護デー記念講演会2009(公開講座)明日の眼科を考える新潟フォーラム」
特別講演
1)「人工の眼は可能か?」
仲泊 聡 (国立障害者リハビリセンター病院)
2)「網膜色素変性とiPS細胞」
高橋 政代 (理化学研究所)
シンポジウム「明日の眼科を考える」
司会: 西田 朋美 (国立障害者リハビリセンター病院)
安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
シンポジスト
田中 正四 (新潟県胎内市;患者)
清水 美知子 (埼玉県;歩行訓練士)
川瀬 和秀 (岐阜大学;眼科医)
コメンテーター
高橋 政代 (理化学研究所)
仲泊 聡 (国立障害者リハビリセンター眼科)
日時;2009年(平成21年)11月21日(土)14時30分~18時00分
場所;済生会新潟第二病院 10階会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
http://andonoburo.net/on/2577
「済生会新潟第二病院眼科 市民公開講座2008(細井順 講演会)」
(第144回(08‐2月)済生会新潟第二病院眼科勉強会)
演題:「豊かな生き方、納得した終わり方」
講師:細井順(財団法人近江兄弟社ヴォーリズ記念病院ホスピス長)
日時:2008年(平成20年)2月23日(土) 午後4時~5時半
場所:済生会新潟第二病院 10階会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
http://andonoburo.net/on/2573
「目の愛護デー記念講演会(市民公開講座)2007」
特別講演
「見えているからといって安心できない眼の病気」
櫻井真彦(埼玉医科大学総合医療センター教授;眼科)
シンポジウム
「患者として思うこと 看護師として思うこと」
稲垣吉彦(患者;有限会社アットイーズ 取締役社長、千葉県)
荒川和子(看護師;医療法人社団済安堂 井上眼科病院、東京)
日時:平成19年11月11日(日) 10時~12時半
場所:済生会新潟第二病院 10階会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
http://andonoburo.net/on/2556
「目の愛護デー記念講演会(市民公開講座)2006」
「失明の体験と現在の私」
西田稔(NPO『眼炎症スタディーグループ』理事長)
「シルクロード病(ベーチェット病)からの贈り物」
西田朋美(眼科医、聖隷横浜病院)
日時:平成18年11月11日(土) 16:00~18:00
場所:済生会新潟第二病院10階会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
http://andonoburo.net/on/2552
「目の愛護デー記念講演会(市民公開講座)2005」
「40歳からの眼の健康」
安藤伸朗 (済生会新潟第二病院眼科)
「ホスピスで生きる人たち」
細井順 (財団法人近江兄弟社ヴォーリズ記念病院緩和ケア部長)
期日:平成17年11月26日(土) 15時~17時
場所:済生会新潟第二病院10階会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
http://andonoburo.net/on/2548
「目の愛護デー記念講演会 2004」
演題:『眼の話』
講師:藤井 青 (新潟医療専門学校教授;前新潟市民病院眼科部長)
期日:2004年10月13日(水) 17時~18時
場所:済生会新潟第二病院 10階 会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
http://andonoburo.net/on/2535
「目の愛護デー記念講演会 2003」
(第89回済生会新潟第二病院眼科勉強会)
演題:「なんでだろう目の病気(あなたの疑問に答えます)」
講師:今井済夫(長野県眼科医会理事、長野県上田市)
日時:2003年10月8日(水) 18:30~19:30
場所:済生会新潟第二病院 玄関ホール
主催:済生会新潟第二病院眼科
「目の愛護デー記念講演会 2002」
演題:「失明予防のためにー緑内障を中心にしてー」
講師: 岩田和雄 (新潟大学医学部名誉教授 眼科学)
日時: 平成14年10月10日(木) 17:00~18:30
場所: 済生会新潟第二病院 10階会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
演題:「視力では語れない眼と視覚の愛護」
講師:若倉雅登 (井上眼科病院;名誉院長)
日時:平成26年10月8日(水)17:00 ~ 18:30
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
毎年10月の勉強会は、眼科の先生をお招きして、「目の愛護デー記念講演」を開催しています。今回は若倉雅登先生(井上眼科病院 名誉院長)に講演して頂きました。
(本速報版は、私の講演のメモを基に作成したものです。後日、若倉先生に講演要約を執筆して頂き報告する予定です)
【講演要旨】
「目の愛護デー」が近くなると、「目を大切に」「視力を大切に」といった標語が目につくようになる。眼球の構造やそこに生じる、ドライアイや白内障や、緑内障など、聞きなれた眼の疾患を思い起こす人も多いだろう。眼科の領域は実は非常に広い。神経眼科、心療眼科を専門として40年近く診療を続けてきている中で、快適な視覚を得るためには、眼球と脳の精緻な共同作業が必要なことを学んできた。しかも、左右眼のバランスは、その機能を発揮する上で非常に大切で、逆にアンバランスは眼精疲労の原因になるだけでなく、日常視、日常生活に甚だしい支障をもたらし、高度な場合には心の問題も惹き起こす。ここには左右眼それぞれの視力がいかに良好でも起きる可能性のある問題が存在し、「目」というと、「視力」のことばかり考える眼科医や、一般人にとっては大きな落とし穴となる。このような例は、決して珍しいことではなく、不都合の原因として気付いてないだけのことが多い。
視力・視野に異常がある場合は、視覚障害者として法律に基づいて、保護・ケアされるが、左右眼のアンバランスや高次脳機能障害などは、多くの場合周囲の人には理解されない。眼科医が理解してあげなければならない。
視覚情報は、眼球から視路を経て視覚中枢の後頭葉へ、その後は2通りの経路を経て前頭葉に行く。一つは、空間視として頭頂視覚路(whereどこ)、もう一つは、物体視として側頭視覚路(whatなに)。こうしたシステムを用いて「見る」→「笑う」の反応となる。「見る」ためには、眼は眼球運動により絶えずスキャンしている。「見たいもの」を」見つけると、注目attention⇒調節、、、瞳孔も反応して連動する。こうした分野を学問するのが神経眼科。
医師が求める医療と患者が求める医療は、必ずしも同じではない。医者は病を医学的に考えて治療する。患者の自覚症状は、診断するための大事な部分ではあるが治すべきは医学的に捉えられている病気、。患者が治して欲しいのは困っているもの(自覚症状)[三流になった日本の医療(2009、PHP研究所)]。
一般の眼科では、視力・眼圧や視野の異常を呈する「病気」を治すが、神経眼科・心療眼科では、眼球と脳の共同作業の異常を診る。愁訴が非常に大事なものとなる。「かすむ・ぼける」調節・輻輳、両眼視機能。高次脳機能障害。「複視」核上・核間・核下、外眼筋、機械的(眼窩腫瘍・甲状腺障害・眼窩吹きぬけ骨折)これらの他に「眼窩窮屈病」(強度近視眼;固定内斜視に至る前の段階;Kohmoto:Cli.Ophthalmol5.5-11.2011若倉:臨床眼科2013)(注1)。「眼瞼けいれん」(1911)女性に多い。運動障害・感覚過敏・精神症状。ボツリヌス毒素で著明に改善。睡眠導入剤、特にベンゾジアゼピン(BZ)(注2)が原因となること多し。海外ではBZの長期連用を禁じているが、日本では野放し。睡眠導入剤常用者は、認知症になる確率が1.5~3.5多いことも報告されている(Billioti de Gage S BMJ2012)(注3)。「中枢性羞明」(注4)PET-CTで診断可能。
臨床現場におけるスタンス~①常識にとらわれず常に学ぶ、②患者さん目線で、③相手の話を聞く傾聴、④視力視野にとらわれず実生活での視力を重視、⑤判らないことは判らないというが、見立ても添える、⑥患者さんの立場で考える。
ロービジョンという概念の中に両眼視や中枢性視覚障害も含めた、「Visual handicap」という概念を導入したい。Visual handicapを伴う方々の精神的ケアを眼の愛護と呼びたい。
注1:「窮屈病」
http://www.painnavi.com/eye011.html
注2:ベンゾジアゼピン系睡眠薬
http://www2s.biglobe.ne.jp/~yakujou/memo/bz_suimin.html
注3:睡眠導入剤常用者は、1.5~3.5倍認知症になり易い
Benzodiazepine use and risk of dementia: prospective population based study.
Billioti de Gage S, Bégaud B, Bazin F, Verdoux H, Dartigues JF, Pérès K, Kurth T, Pariente A.
BMJ. 2012 Sep 27;345:e6231. doi: 10.1136/bmj.e6231.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23045258
注4:中枢性羞明
・本態性眼瞼痙攣:視床の活動亢進,上丘の活動抑制、・三叉神経痛、・片頭痛、・脳圧亢進・外傷そのたの頭蓋内病変、・同名半盲(後頭葉損傷)
http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~ortho/med/pat/patho2-12.html
若倉雅登先生の著書
目は快適でなくてはいけない(2005、人間と歴史社)
目力の秘密(2008、同社)
三流になった日本の医療(2009、PHP研究所)
目の異常、そのとき(2010,人間と歴史社)
健康は眼にきけ(2011, 春秋社)
小説「高津川、日本初の女性眼科医右田アサ」(2012,青志社)
絶望からはじまる患者力: 視覚障害を超えて(2013, 春秋社0)
@若倉先生のご尊父は、文芸評論家「進藤純孝」本名:若倉雅郎(まさお)。
https://kotobank.jp/word/%E9%80%B2%E8%97%A4%E7%B4%94%E5%AD%9D-1083177
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【過去の済生会新潟第二病院眼科主催の「目の愛護デー講演会」】
「目の愛護デー記念講演会 2013」
(第212回(13‐10月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会)
演題:「眼科医として私だからできること」
講師:西田 朋美
(国立障害者リハビリテーションセンター病院第二診療部 眼科医長)
日時:2013年(平成25年)10月9日(水)16:30 ~ 18:00
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
http://andonoburo.net/on/2600
「目の愛護デー記念講演会 2012」
(第200回(12‐10月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会)
演題:「『眼の愛護デー』のルーツを探り、失明予防へ」
講師: 岩田 和雄 (新潟大学名誉教授)
日時:2012年(平成24年)10月10日(水)17:00 ~ 18:30
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
http://andonoburo.net/on/2595
「目の愛護デー記念講演会 2010」
(第174回(10‐08月) 済生会新潟第二病院 眼科勉強会)
演題:「今昔白内障治療物語」
講師:藤井 青 (新潟県眼科医会会長、前新潟市民病院眼科部長)
日時:平成22年8月11日(水)16:30~18:00
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
http://andonoburo.net/on/2589
「目の愛護デー記念講演会2009(公開講座)明日の眼科を考える新潟フォーラム」
特別講演
1)「人工の眼は可能か?」
仲泊 聡 (国立障害者リハビリセンター病院)
2)「網膜色素変性とiPS細胞」
高橋 政代 (理化学研究所)
シンポジウム「明日の眼科を考える」
司会: 西田 朋美 (国立障害者リハビリセンター病院)
安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
シンポジスト
田中 正四 (新潟県胎内市;患者)
清水 美知子 (埼玉県;歩行訓練士)
川瀬 和秀 (岐阜大学;眼科医)
コメンテーター
高橋 政代 (理化学研究所)
仲泊 聡 (国立障害者リハビリセンター眼科)
日時;2009年(平成21年)11月21日(土) 14時30分 ~ 18時00分
場所;済生会新潟第二病院 10階会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
http://andonoburo.net/on/2577
「済生会新潟第二病院眼科 市民公開講座2008(細井順 講演会)」
(第144回(08‐2月)済生会新潟第二病院眼科勉強会)
演題:「豊かな生き方、納得した終わり方」
講師:細井順(財団法人近江兄弟社ヴォーリズ記念病院ホスピス長)
日時:2008年(平成20年)2月23日(土) 午後4時~5時半
場所:済生会新潟第二病院 10階会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
http://andonoburo.net/on/2573
「目の愛護デー記念講演会(市民公開講座)2007」
特別講演
「見えているからといって安心できない眼の病気」
櫻井真彦(埼玉医科大学総合医療センター教授;眼科)
シンポジウム
「患者として思うこと 看護師として思うこと」
稲垣吉彦(患者;有限会社アットイーズ 取締役社長、千葉県)
荒川和子(看護師;医療法人社団済安堂 井上眼科病院、東京)
日時:平成19年11月11日(日) 10時~12時半
場所:済生会新潟第二病院 10階会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
http://andonoburo.net/on/2556
「目の愛護デー記念講演会(市民公開講座)2006」
「失明の体験と現在の私」
西田稔(NPO『眼炎症スタディーグループ』理事長)
「シルクロード病(ベーチェット病)からの贈り物」
西田朋美(眼科医、聖隷横浜病院)
日時:平成18年11月11日(土) 16:00~18:00
場所:済生会新潟第二病院10階会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
http://andonoburo.net/on/2552
「目の愛護デー記念講演会(市民公開講座)2005」
「40歳からの眼の健康」
安藤伸朗 (済生会新潟第二病院眼科)
「ホスピスで生きる人たち」
細井順 (財団法人近江兄弟社ヴォーリズ記念病院緩和ケア部長)
期日:平成17年11月26日(土) 15時~17時
場所:済生会新潟第二病院10階会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
http://andonoburo.net/on/2548
「目の愛護デー記念講演会 2004」
演題:『眼の話』
講師:藤井 青 (新潟医療専門学校教授;前新潟市民病院眼科部長)
期日:2004年10月13日(水) 17時~18時
場所:済生会新潟第二病院 10階 会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
http://andonoburo.net/on/2535
「目の愛護デー記念講演会 2003」
(第89回済生会新潟第二病院眼科勉強会)
演題:「なんでだろう目の病気(あなたの疑問に答えます)」
講師:今井済夫(長野県眼科医会理事、長野県上田市)
日時:2003年10月8日(水) 18:30~19:30
場所:済生会新潟第二病院 玄関ホール
主催:済生会新潟第二病院眼科
「目の愛護デー記念講演会 2002」
演題:「失明予防のためにー緑内障を中心にしてー」
講師: 岩田和雄 (新潟大学医学部名誉教授 眼科学)
日時: 平成14年10月10日(木) 17:00~18:30
場所: 済生会新潟第二病院 10階会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
「地域連携って何?-済生会新潟第二病院の連携室を通じて-」
斎川克之(済生会新潟第二病院 地域医療連携室長)
期日:平成26年9月10日(水)16:30~18:00
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
【講演要約】
■はじめに
当院は、新潟市西部にある425床の地域医療支援病院です。当院がある新潟市内は、高度急性期や専門性の高い医療を担う医療機関が集中している地区です。その中にあり、当院の医療連携に対する姿勢は、保健医療福祉をトータルに合わせ持つ済生会病院の使命として、自院のみならず地域の連携体制構築に力を注いできました。その取り組みは、医師会との登録医制度を基盤として、病院機能を開放するオープンシステム稼働、開放型病院の認可、そして新潟県内初となる地域医療支援病院の承認など、医療連携の重要性が認識されるかなり早い段階から「連携」を強みとしてきた歴史があります(注1)。
■診療報酬改定とこれからの地域連携とは
4月の診療報酬改定(注2)での重点課題は、まさに一点「医療機関の機能分化・強化と連携、在宅医療の充実」、連携が主役であるという色が大きく出されたものとなりました。いわゆる地域包括ケア概念のもと、入院、外来共に医療機関の役割分担の推進が今まで以上に大きく謳われました。今回の改定は、2年に一度の通常の改定の意味合いだけではなく、今秋と謂われる病床機能報告制度へつながる重要な位置づけとなる改定であることを認識すべきだと思います。これも全ては超高齢社会を迎える2025年に向けたロードマップの一連の施策です(注3)。先の「社会保障・税一体改革」で示された2025年の姿までもう間近、連携実務担当者はどう業務を行っていくべきなのか真摯に受け止めたいところです。連携室が設置されてから約10年、その業務は複雑、多岐に及び大きな変化と変遷を辿ってきました。
連携室自体この10年を振り返ると、事務職員が中心となり予約システムを構築し、地域から紹介患者を獲得することに力を注いできたフェーズから、MSWや看護師が職種間の連携により入退院調整を深化させてきたフェーズへ移行、そして現在の地域包括ケアの時代に入りました。これからは、もう一段階ステップアップし、院内外での地域連携の役割の重要性を経営層に的確に伝えていくことが病院運営に必要な時代に突入しました。地域連携、地域包括ケアシステムの推進が謳われている状況においては、地域における自院の立ち位置の理解と、実際に地域のかかりつけ医や病院との医療連携をいかに上手く展開できるかが経営に直結することとなります。
■地域の連携が強まるように
他の医療機関から、いかにスムーズに紹介患者を受け、またその後に地域に帰すか、そこには地域からの強い信頼関係を基盤とした連携の仕組みがあればこそであり、院内だけの取り組みだけでは不十分です。自院だけでなく「地域力」をいかに高めることができるか、地域の全体最適を考える必要があります。地域の各医療機関が持つ医療資源やマンパワーを合わせて、最大限に個々のパフォーマンスを発揮できるようにするための「接着剤」が連携実務担当者の役割だと考えます(注4)。
数年前から新潟市では、市内8区に在宅における多職種間の地域連携ネットワークを構築することに力を入れてきました。当院も新潟市と連携しながら、市内に「多職種連携の会」を立ち上げています。そこでは、かかりつけ医間の連携強化、顔を合わせお互いを知る場と学ぶ場作り、情報共有と相談の場(メーリングリスト)の提供などを行っています。また、当院は2014年度から新潟県在宅医療連携モデル事業の一つとして承認を受け、当院のある西区を中心に在宅医療での連携ツールとしてIT活用や、当院がこれまで培ってきた連携を推進・強化するための企画や運営を展開していく予定です。当院は、かねてから新潟市保健所や新潟市医師会と日常の業務において連携を密に活動してきました(注5)。
地域医療支援病院として、地域の連携システム構築は使命です。国の示す地域包括ケアシステムには、市町村が積極的に関係機関との調整を行い整備していくべきと謳われています。連携実務担当者として、今こそ現場の連携の声・実態を行政・医師会に伝え、共に問題解決に向かい地域力を高める活動につなげていくことが重要です。
■まとめ
先にも述べてきたように、今回の診療報酬の改定は、高度急性期・急性期・亜急性期をより明確に区分していく意思表示がはっきり見えており、自院のこれから先を見据えた重要なタイミングとなっています。その地域の患者動態、急性期病床数と亜急性期病床数などの的確なデータ把握と分析が連携室から出され、それらを基に院内で活発に議論がなされ、これからの病院の方向性を定める。そうしたストーリーが、病院一丸となった自院の総合力の強化につながります。我々は、そうした場作りをするためにも、常日頃から連携実務担当者としての「ブレない」姿勢を持ち業務に望み、自院のみならず地域の実態を含めた情報提供と問題提起をすること、また院内にその議論の土壌を作ることが使命となります。
(注1)済生会の歴史
明治44年2月11日、明治天皇は時の内閣総理大臣桂太郎を召されて「医療を受けることができないで困っている人たちに施薬救療の途を講ずるように」というご趣旨の『済生勅語』に添えてその基金として御手元金150万円を下賜されました。これをもとに伏見宮貞愛親王を総裁とし、桂総理が会長となって同年5月30日、恩賜財団済生会を創立。それ以来、社会経済情勢の変化に伴い紆余曲折を経ながらも創立の精神を引き継ぎ、保健・医療・福祉の増進・向上に必要な諸事業を行ってきました。
http://www.ngt.saiseikai.or.jp/04/gaiyou.html#05
(注2)平成26年度診療報酬改定の概要 – 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000039891.pdf#search=’%E8%A8%BA%E7%99%82%E5%A0%B1%E9%85%AC%E6%94%B9%E5%AE%9A+2014‘
(注3)2025年の超高齢社会
平成27(2015)年には「ベビーブーム世代」が前期高齢者(65~74歳)に到達し、その10年後(平成37(2025)年)には高齢者人口は(約3,500万人)に達すると推計される
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/09/dl/s0927-8e.pdf#search=’2025%E5%B9%B4%E5%95%8F%E9%A1%8C‘
(注4)済生会新潟第二病院の取り組んでいる地域医療連携
http://www.ngt.saiseikai.or.jp/04/chiikirenkei.html
(注5)新潟県在宅医療連携モデル事業
http://smc-kanwa.jp/images/download/model_gaiyo.pdf#search=’%E5%A4%9A%E8%81%B7%E7%A8%AE%E9%80%A3%E6%90%BA%E3%81%AE%E4%BC%9A++%E6%96%B0%E6%BD%9F%E5%B8%82‘
【略 歴】 斎川 克之(さいかわ かつゆき)
社会福祉法人恩賜財団済生会 済生会新潟第二病院
地域医療連携室長 兼 医事課長
職種:ソーシャルワーカー、社会福祉士
昭和46年/新潟県新潟市に生まれる
平成 7年/東北福祉大学・社会福祉学部・社会福祉学科卒業
平成 7年/新潟県厚生連・在宅介護支援センター栃尾郷病院SWとして就職
平成 9年/済生会新潟第二病院に医療社会事業課MSWとして就職
平成22年/地域医療連携室 室長
平成25年/地域医療連携室長 兼 医事課長
新潟医療連携実務者ネットワーク代表世話人
新潟市医療計画新潟市地域医療推進会議在宅医療部会委員
新潟市在宅医療連携拠点整備運営委員会委員
【後記】
斎川さんとは何度もお会いしていますが、恥ずかしながら今回のようなお話をお聞きしたのは初めてでした。高齢化社会の実情と今後の経緯、国の政策、それに準じた地域・病院での対策と連係の構築、、、素晴らしい講演でした。現場の医療者は眼の前のことで手が、そして頭がいっぱいになってしまいますが、こうして全体像を把握し、やるべきこと、進むべきことを示して頂きスッキリしました。
「地域の各医療機関が持つ医療資源やマンパワーを合わせて、最大限に個々のパフォーマンスを発揮できるようにするための「接着剤」が連携実務担当者の役割だと考えます」、、、そうだったんですね。院内での多職種との連携の必要性も感じました。
斎川さんはじめ、地域医療連携室の皆様の仕事を理解する機会を持てたことを嬉しく思います。斎川さん・連係室の皆様、今後とも宜しくお願い致します。
【次回以降の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成26年10月8日(水)17:00 ~ 18:30
【目の愛護デー記念講演会 2014】
(兼 第224回(14‐10月)済生会新潟第二病院眼科勉強会)
講師:若倉雅登 (井上眼科病院 名誉院長)
演題:「視力では語れない眼と視覚の愛護」
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
@開始時間が17時です
平成26年11月5日(水)16:30~18:00
第225回(14‐11月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「世界一過酷な卒業旅行から学んだ、小さな一歩の大切さ」
岡田果純(新潟大学大学院自然科学研究科専攻修士課程1年)
@第1水曜日です
平成26年12月10日(水)16:30~18:00
第226回(14‐12月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「視覚障害児者の福祉・労働・文化活動への貢献 ~盲学校が果たした役割~」
小西 明(新潟県立新潟盲学校 校長)
平成27年1月14日(水)16:30~18:00
第227回(15‐01月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「視覚障がい者としての歩み ~自分と向き合いながら、社会と向き合いながら~」
青木 学(新潟市市会議員)
平成27年2月4日(水)16:30~18:00
第228回(15‐02月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「視覚障害者の化粧技法について~ブラインドメイク・プログラム~」
大石華法(日本ケアメイク協会)
平成27年3月11日(水)16:30~18:00
第229回(15‐03月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「視覚障害者の求めた“豊かな自己実現”―その基盤となった教育―」
岸 博実(京都府立盲学校教諭・日本盲教育史研究会事務局長)
案内:第224回(14‐10月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「目の愛護デー記念講演2014」
演題:「視力では語れない眼と視覚の愛護」
講師:若倉雅登 (井上眼科病院;名誉院長)
日時:平成26年10月8日(水)17:00 ~ 18:30
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
【講演抄録】
「目の愛護デー」が近くなると、「目を大切に」「視力を大切に」といった標語が目につくようになる。 そこで眼球の構造やそこに生じる、ドライアイや白内障や、緑内障など、聞きなれた眼の疾患を思い起こす人も多いだろう。眼科の領域は実は非常に広い。
私は神経眼科、心療眼科を専門として40年近く診療を続けてきている中で、快適な視覚を得るためには、眼球と脳の精緻な共同作業が必要なことを学んできた。しかも、左右眼のバランスは、その機能を発揮する上で非常に大切で、逆にアンバランスは眼精疲労の原因になるだけでなく、日常視、日常生活に甚だしい支障をもたらし、高度な場合には心の問題も惹き起こす。ここには左右眼それぞれの視力がいかに良好でも起きる可能性のある問題が存在し、「目」というと、「視力」のことばかり考える眼科医や、一般人にとっては大きな落とし穴となる。このような例は、決して珍しいことではなく、不都合の原因として気付いてないだけのことが多い。
本講演では事例を実際にわかりやすく紹介しながら、眼と視覚の健康について改めて考えてみたい。
【略歴】 若倉雅登(わかくらまさと) (2014年4月現在)
1976年3月 北里大医学部卒
1980年3月 同 大学院博士課程終了
1986年2月 グラスゴー大学シニア研究員
1991年1月 北里大医学部助教授
1999年1月 医)済安堂 井上眼科病院 副院長
2002年1月 医)済安堂 井上眼科病院 院長
2012年4月 医)済安堂 井上眼科病院 名誉院長
ほかに現在:北里大学医学部客員教授、東京大学医学部非常勤講師
日本神経眼科学会理事長、日本眼科学会評議員など
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今回の勉強会の一部は、「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力によりネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。下記のいずれでも視聴できます。
http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
http://nitsc.eng.niigata-u.ac.jp/saiseikai/
当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。
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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
場所:済生会新潟第二病院眼科外来
*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
1)ホームページ「すずらん」
新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
http://www11.ocn.ne.jp/~suzuran/saisei.html
2)済生会新潟第二病院 ホームページ
http://www.ngt.saiseikai.or.jp/02/ganka/index5.html
3)安藤 伸朗 ホームページ
http://andonoburo.net/
【次回以降の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成26年11月5日(水)16:30~18:00
第225回(14‐11月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「世界一過酷な卒業旅行から学んだ、小さな一歩の大切さ」
岡田果純(新潟大学大学院自然科学研究科専攻修士課程1年)
@第1水曜日です
平成26年12月10日(水)16:30~18:00
第226回(14‐12月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「視覚障害児者の福祉・労働・文化活動への貢献 ~盲学校が果たした役割~」
小西 明(新潟県立新潟盲学校 校長)
平成27年1月14日(水)16:30~18:00
第227回(15‐01月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「視覚障がい者としての歩み~自分と向き合いながら、社会と向き合いながら」
青木 学(新潟市市会議員)
平成27年2月4日(水)16:30~18:00
第228回(15‐02月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「視覚障害者の化粧技法について~ブラインドメイク・プログラム~」
大石華法(日本ケアメイク協会)
平成27年3月11日(水)16:30~18:00
第229回(15‐03月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「視覚障害者の求めた“豊かな自己実現”―その基盤となった教育―」
岸 博実(京都府立盲学校教諭・日本盲教育史研究会事務局長)
歴代の日本ロービジョン学会理事長3名、および各地でロービジョンケアを実践している3名に講演して頂きました。各講師の講演が素晴らしく、充実した時を過ごすことが出来ました。
研究会には、新潟県内は言うに及ばず、全国(香川県・東京都・埼玉県・愛媛県・兵庫県・宮城県・茨城県・福島県・大阪府・滋賀県・奈良県・山形県・京都府・千葉県・岐阜県・神奈川県・和歌山県・福岡県・岡山県;参加申し込み順)から、約80名(医師・視能訓練士・教員・学生・心理カウンセラー・社会福祉士・ガイドヘルパー・市民の方々・当事者・家族等々)が参加し、「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」をテーマに、大いに盛り上がりました。
後日、講演要約を報告する予定ですが、速報版として安藤のメモを基に報告します。
速報版『 新潟ロービジョン研究会2014】
日時:平成26年年9月27日(土) 14:00~18:40
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
主催:済生会新潟第二病院眼科
1)特別講演
1.「日本におけるロービジョンケアの流れ1:日本ロービジョン学会の設立前」
田淵昭雄 (川崎医療福祉大学感覚矯正学科)
ロービジョンケア(LVケア)に眼科医が関与した歴史は、1929年に小柳美三東北大眼科教授がLV児の特殊教育の必要性を訴え、1933年に南山尋常小学校(東京麻布)に全国初の弱視学級が開設されたことに始まる。その後、原田政美・大山信郎、湖崎克らの眼科医が活躍したが、眼科医の関与が多いとは言えない。今後、ロービジョン学会を通して眼科医はもっと積極的に関わらなければならない。
2.「日本におけるロービジョンケアの流れ2:ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ-平成24年度診療報酬改定の意味するところ-」
高橋 広(北九州市立総合療育センター)
LVケアの必要性を始めて感じた患者との出会い。平成24年度診療報酬改定でLVケア検査判断料の成立までの獅子奮迅の活躍を披露。眼科医への期待は、「見える質の向上(QOV)」。眼科医は治すことが仕事で、福祉がケアを行うのか?LVケアは生活支援を目指す。当時、参考となる図書は少なく患者に学びばがらやってきた。支える仲間が重要。福祉と教育に繋げるのが眼科医の仕事。「眼科医が行うLVケアには、寄り添うLVケアと、背中を押すLVケア(=LVリハビリテーション)がある。
3.「本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望」
加藤 聡(東京大学眼科准教授)
現理事長として、1)LV学会とは、2)LVケアを取り巻く課題、3)将来の展望を語る。ケアができなければ専門家でない。最新医療の研究と並行して行われていかなければ、最新治療により受けられる患者の恩恵は最小限のものになってしまう危険性がある。
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
1.「ロービジョン当事者として相談支援専門家として我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
吉野由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
生い立ち・病気のこと・眼科医の言葉に対する感情(気持ち)を披露。「治ることは期待しないが、治療して欲しい」、「治る見込みのない障害者であっても治療の対象として診て欲しい」「視機能が向上しないと治療の意味がないのか?そんなことはない」「少なくても眼の状態について説明して欲しい」「最善の治療を受けているという確信がないとLVケアは受けられない」「主治医と専門家の連携を。よく話を聞いて欲しい」
2.「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
八子恵子 (北福島医療センター)
眼科医として診療に携わる中で、必要と感じた(効果のあった)症例を提示し、「治療が必要がなくなった患者でもやるべきことはある」。「気が付くこと 何かを提案する 自分にもできることがあることを知る 出来ないことは他人に頼る」、、
3.「私たちの視覚障害リハビリテーション」
山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
これまで築いてこられたNPOオアシスの成り立ちを振り返り、多くの示唆に富む講演。内科医であるながらロービジョンケアに取り組んだと評価する方もいるが、内科医であればこその発想(体内時計/骨代謝等)は、かなり独創的でかつ先駆的な仕事。
糖尿病透析患者Oさんの失明したことによる自殺という事件を、このような形で乗り越えてた山田先生、新潟の誇り。
コメンテーター
田淵昭雄(初代日本ロービジョン学会理事長)
高橋 広(第2代日本ロービジョン学会理事長)
加藤 聡(第3代、現日本ロービジョン学会理事長)
3)結びの言葉
仲泊聡 (国立障害者リハビリテーションセンター病院)
1964年(昭和39年)世界盲人福祉協議会ニューヨーク大会「盲人の人間宣言」、2008年(平成20年)国際連合総会「障害者の権利に関する条約」、わが国でも、2014年(平成26年)1月、障害者権利条約を批准等々歴史的な背景から、現在改革が行われている。
新潟ロービジョン研究会2014(主催:済生会新潟第二病院眼科)は、歴代の日本ロービジョン学会の理事長3名をお呼びして、我が国の視覚障害者のリハビリの歴史を振り返り、現状を把握し、さらに今後の展開を語りたいと思います。まだ席に若干余裕があります。参加希望者は、事前登録をお願いします。
【事前登録】新潟ロービジョン研究会2014
会費無料、どなたでも参加出来ますが、会場準備の都合上、事前登録が必要です。会場の定員制限があり先着100名様までです。ご了承ください
申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗
e-mail gankando@sweet.ocn.ne.jp
********************************************************
参加申し込み
氏名~
所属~ 職業~
住所~都道府県名と市町村名をお願いします
記載例~○○都道府県、○○市町村
連絡方法
e-mailアドレス~
*********************************************************
注:専門の職員はおりませんので、電話でのお問い合わせには応じることが出来ません。
済生会新潟第二病院眼科では、「新潟ロービジョン勉強会」を2001年4月に開始、2003年4月の第4回からは「新潟ロービジョン研究会」と改称して13年間で14回(2001年のみ2回開催)開催しています。
今年、特別講演は、「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」をテーマに3題予定しました。講師は、日本ロービジョン学会を支えてこられた3名の歴代ロービジョン学会理事長で、田淵昭雄先生(初代理事長)これまでの歴史を、高橋広先生(第2代理事長)現在の現状と問題点を、加藤聡先生(第3代、現理事長)将来の展望を語って頂きます。
シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」では、吉野由美子先生(視覚障害リハビリテーション協会)に当事者の立場で、八子恵子先生(北福島医療センター)に一眼科医の立場で、山田幸男先生(新潟オアシス;内科医)に視覚リハビリの先駆者として述べて頂きます。歴代の3名の日本ロービジョン学会理事長にはコメンテーターとして参加して頂き、会場も含めての討論にしたいと思っています。
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【新潟ロービジョン研究会2014】
日時:平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
主催:済生会新潟第二病院眼科
要:事前登録制
14:00 開会の挨拶 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
14:05~16:20
1)特別講演 (各講演40分)
1.座長 山田幸男(新潟オアシス;内科医)
日本におけるロービジョンケアの流れ1:日本ロービジョン学会の設立前
田淵昭雄 (川崎医療福祉大学感覚矯正学科)
http://andonoburo.net/on/2714
2.座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
日本におけるロービジョンケアの流れ2:ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ-平成24年度診療報酬改定の意味するところ-
高橋 広(北九州市立総合療育センター)
http://andonoburo.net/on/2780
3.座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望
加藤 聡(東京大学眼科准教授)
http://andonoburo.net/on/2799
16:20~16:40
コーヒーブレイク
16:40~18:20
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
シンポジスト (各講演20分)
1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
「ロービジョン当事者として相談支援専門家として我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
http://andonoburo.net/on/2875
2.八子恵子 (北福島医療センター)
「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
http://andonoburo.net/on/2889
3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
「私たちの視覚障害リハビリテーション」
http://andonoburo.net/on/2917
コメンテーター
田淵昭雄(日本ロービジョン学会初代理事長)
高橋 広(日本ロービジョン学会第2代理事長)
加藤 聡(日本ロービジョン学会第3代理事長)
18:20~18:40 adjourn アジャーン
(参加者全員で)会場整理 参加者同志の意見交換
18:40 閉会の挨拶 仲泊聡(国立障害者リハビリセンター病院)
解散
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【参加申し込みされた皆様へ】 ラフな格好で参加下さい!
参加される方は、円滑に進行するため、以下の点にご留意下さい。
1)入場
時刻通り開始したいと思います。早めに会場にお越し下さい。
2)駐車場
病院正面の患者用駐車場をご利用ください。駐車券は、会場までお持ち下さい。
3)当日の出入り口
休診日ですので、病院正面玄関からの出入りは出来ません。向かって右の夜間通用口からお入り下さい。
4)本講座では、参加者はお客様ではありません。
会終了後、会場の後片付けは全員で行います。
5)本講演会のための職員はおりません。
電話での申し込み、お問い合わせはお断り致します。お問い合わせは、メールにてお願いします。
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【懇親会について】
参加申し込みは、終了致しました。多くのご参加申し込みに感謝致します。
大橋屋 http://www.oohashiya.jp/
会費:1万円
新潟の老舗・料亭 雰囲気バッチシ。送迎のバスあり、盲導犬OK
(付き添い・ガイドヘルパーの方も飲食をする場合は会費を頂きます)
報告:第222回(14‐08月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
演題:「視覚障害によって希望を失わないために」
講師:竹下義樹 (社会福祉法人日本盲人会連合会長、弁護士)
日時:平成26年8月6日(水)16:30 ~ 18:00
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
主催:済生会新潟第二病院 眼科
【講演要旨】
はじめに
失明や視力低下が日常生活や社会参加にとって大きな困難をもたらすことは明白である。そして、苦しくて悲しいことである。しかし、それが直ちに不幸をもたらすか否かは別である。少なくとも、失明しても不幸にならなかった人はたくさんいる。その分かれ道はどこにあるのだろうか。
1.小学校~中学校
63年前、石川県輪島市に生まれる。生来強度近視で矯正視力0.2くらいだった。
小学校の頃は、複式授業。1~2年生の頃の担任の先生は視力の悪い私を可愛がってくれた。そのおかげで、将来共に頑張れたのだと今も感謝している。小学校でも中学校でも、眼が見えないために、いじめに遭った。
輪島は、相撲が盛んなところで、中学3年のころ163cm80kgだったので相撲部に勧誘された。中学3年の頃(昭和40年ごろ)、相撲が影響してか、両眼外傷性網膜剥離になり、父が山ひとつ売って金沢大学・順天堂大学・京都大学等々で診察してもらったが、手遅れと言われた。
最後に京都府立医大で診てもらった時、どこまで治るかわからないが、やるだけやってみようと手術を勧められ、網膜復位術を2度受けた。何とかサインペンで書いたものは見える程度の視力を得ることが出来た。いずれは全盲となったがこれは大きかった。今でもその時の主治医の先生と教授には感謝している。
2.盲学校時代
盲学校に入学、針・灸・按摩に励んだ。
いろいろな経験をさせてもらった。それまでは漫画しか読まなかったが、次第に本を読むようになった。「車輪の下」「夜間飛行」、、、
人前で話すことが苦手だったが弁論大会に出るように言われた。そうした中で、普通高校の生徒と交わりを持つことが出来た。彼らがいろいろな夢を語るのが眩しかった。初めての弁論大会は失敗だったが、いい刺激をもらった。負けるとナニクソとやる気が出て、何度も挑戦した。色々なテーマで挑んでいるうちに、自分の夢を語れるようになった。全国盲学校弁論大会に出場し、「弁護士になります」という夢を堂々と語った。その他、①ボランティア、②一流の大学に進学するだけが人生ではない、針灸按摩も大事な仕事だ、③受験勉強は要らないというのは間違っていた。自分の目標に向かい努力することは素晴らしい、、、などのテーマで弁論した。
3.大学時代から司法試験合格まで
TVで宇津井健主演の弁護士物語があり、単純に弁護士を格好良く思っていた。2浪して龍谷大学法学部に入学した。入学して、抱負を語る機会があり、全盲ではあるが弁護士になりたいと語った。当時の龍谷大学は法学部が出来て3年目であり、まだ司法試験に合格した者はいなかった。周囲の人は、何を言っているんだと取り合ってくれなかった。今思えば、このころから目標を言葉に出して自分をしばる(有言実行)タイプであった。
そこでまた負けず嫌いの反骨芯が芽生えた。大学で自分の人生にレッテルを張ることはない。当時は、司法試験は点字での受験は認めてもらえなかった。法務省に問い合わせると、盲人の受験は不可能ですとの回答。そこで上京して法務省で訴えた。何度も訴えているうちに、朝日新聞の記者が一人で訴えてもダメ、仲間を集いなさいとアドバイスをくれた。そこで京都を中心に20名位の「「竹下義樹を弁護士にする会」を形成した。すると朝日新聞で取り上げてくれて、国会も動き出した。
昭和48年点字での受験が可能となった。大学3年で受験した。問題は試験官が読み上げる、地方での受験は認められず上京する、時間延長なし等々のハンデがあった。点字六法は全51巻、12万円もした。ボランティア仲間がカンパを集めて買ってくれた。そのうちに、地方での受験も認められ、時間も延長するように制度が改革された。
学生結婚。二人の子供を授かった。収入もなく、マッサージをやりながら生活した。1981年、9回目の受験で合格した(30歳)。当時は年間の合格者数が300~400名の時代で、今よりは大分厳しかった。その時には、点字図書は200冊、録音テープは1000本になっていた。
一人の障害者に試験等の条件を整えるということは、世の中の発達度が関わっていることと痛感した。司法試験の準備は目いっぱいやった。多くのボランティアの方々に協力して頂いたことを今も忘れない。
4.弁護士になって31年
弁護士は情報が勝負。事実はひとつだが、真実はいくらでもある。法廷にどのような証拠を提出できるかで判決は決定する。司法試験合格後の進路は、裁判官と弁護士があるが、弱者と共に闘う弁護士を選んだ。先輩の一言が後押ししてくれた。「どれだけ見通せるかが大事だ」。
弁護士としての看板を持とうと思った。障害者問題、医療過誤、過労死、貧困、、、。
見えないことは、情報を得ることは苦手だが、他人の協力で補うことが出来る、見えないからこそ頑張れる自分がいることに気付いた。様々な情報に対して常にアンテナを張っておくことが大事だと学んだ。
5.日本盲人会連合 (日盲連)会長
2012年日盲連の第7代会長に就任した。これまでの会長はボスであり、視覚障害者が困らないような世の中を作ることが主な活動であった。
今後は理念を掲げることにした。同行援護の推進、視覚リハビリの推進等々。日盲連にもさまざまな人間がいる。組織改革が今後の課題である。
おわりに
私は14歳で失明した。失明によって失ったものはたくさんある。遊び、趣味、そして文字。でも、私は不幸にならなかった。友達は失うどころか新たに貴重な友人が増えたし、失明によって気づいたこともたくさんある。とりわけそれまで見えていなかったもの、気づいていなかったものが見えるようになった。そして、夢を見つけた。しかもでかい夢を。それは将来の職業だったのである。私は、貧困問題と取り組む弁護士として、そして視覚障害者が生きがいを持ち豊かな人生を送ることができる社会を築くため日盲連の会長として活動し、充実した毎日を過ごしている。
私が不幸にならなかったのは、友人や指導者に恵まれ、夢を見つけ、それに向かって邁進することができたからである。失ったものにばかり目が向けば不幸が待っている。視覚障害者であっても、リハビリや補助機器などの支援によってできることがたくさんあるという情報を伝えることが視覚障害者に関わった者の責任なのである。視覚障害を不幸にしないためには、視覚障害者に関わる全ての者がそうしたことに気づいて視覚障害者に接するならば、視覚障害者は不幸になることはないのである。
【略歴】
1951年 石川県輪島市生まれ
65年 (中学3 年)外傷性網膜剥離で失明
69年 石川県立盲学校理療科本科卒業(指圧士修得過程)
71年 京都府立盲学校高等部普通科専攻科卒業
75年 龍谷大学法学部卒業
81年 司法試験合格
84年4 月京都弁護士会に所属
2012年~現在 社会福祉法人日本盲人会連合会長
【質疑応答から】
行政に訴えるには如何したらいいのですか?
~本当に困っている現実を突きつけること。理念・方向を示すこと
病院内での介護について
~医療保険と介護保険の狭間の問題。
最近は、ALSの院内での介護等、少しずつ認められるようになってきた
視覚に障害があると質の情報を得ることは困難ではないですか?
~雑学も役に立つ、得られた情報を自分で吟味する。
【追記】
素晴らしい講演でした。感動しました。全盲となってから弁護士をめざし、視覚障害者が試験を受ける環境作りから自らの手で始め、司法試験に合格してからは弱者のために活動を続ける素晴らしい人生を、思う存分に語って頂きました。
どんな講演にもキーとなるセリフがひとつかふたつはあります。今回は、それが次から次と出てきました。曰く、「失明や視力低下は苦しくて悲しいことであるが、それが直ちに不幸をもたらすか否かは別である」「夢を語ることのできる素晴らしさ」「目標を言葉に出して自分をしばる」「負けず嫌いの反骨芯」「大学で自分の人生にレッテルを張ることはない」「一人が皆を、皆が一人を」「一人の障害者に試験等の条件を整えるということは、世の中の発達度が関わっている」「どれだけ先が見通せるかが大事」「事実はひとつだが、真実はいくらでもある」「様々な情報に対して常にアンテナを張っておく」「見えないからこそ頑張れる自分がいる」「理念を掲げる」「見えなくなって、見えてきたものがある」「失ったものにばかり目が向けば不幸が待っている」、、、、、。 さあ、これからやるぞ!の気概に溢れた講演に敬服しました。
弱者のために奮闘する弁護士、竹下義樹先生のますますの活躍を祈念致します。
【追加1:司法試験と地方公務員の点字受験について】
1961年の文月会発足後、5年目の大会で決議し、行動しています。48年に先輩の故・勝川武氏が法務省に点字受験を申し入れていましたが、当時は葬り去られるのが当たり前でした。竹下さんらの強い要求もあって25年後に日の目を見ました。
73~75年は1人ずつ、76年2人、77年と78年4人ずつ、79年5人が点字受験しています。また、地方公務員は東京都一般福祉職で74年に現・全視協会長の田中章治さんと大窪謙一さんが合格して運動は勢いづき広がりました。その後の働きかけで、都は福祉職Cという点字枠を設け、毎年1人は採るとなっていましたが、2000年にチャレンジから受けた1人がパスした以後は採用無しです。都は2007年に2人が受験した以外、応募は0に等しいと言っています。法務省も都も受験者数などは「記録」を探しかねますの一点張りです。
http://www.siencenter.or.jp/sikaku/kouki289.html
【追加2:日本盲人会連合 (日盲連)】
1948年(昭和23年)に設立された社会福祉団体
http://nichimou.org/
【参考:全盲の弁護士 竹下義樹】
著者:小林照幸、出版社:岩波書店
http://www.fben.jp/bookcolumn/2005/12/post_935.html
【次回以降の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
【新潟ロービジョン研究会2014】
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
http://andonoburo.net/on/2682
主催:済生会新潟第二病院眼科
要:事前登録制です
14:00 開会の挨拶 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
14:05~16:20
1)特別講演 (各講演40分)
1.座長 山田幸男(新潟オアシス;内科医)
日本におけるロービジョンケアの流れ1:日本ロービジョン学会の設立前
田淵昭雄 (川崎医療福祉大学感覚矯正学科)
http://andonoburo.net/on/2714
2.座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
日本におけるロービジョンケアの流れ2:ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ
-平成24年度診療報酬改定の意味するところ-
高橋 広(北九州市立総合療育センター)
http://andonoburo.net/on/2780
3.座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望
加藤 聡(東京大学眼科准教授)
http://andonoburo.net/on/2799
16:20~16:40
コーヒーブレイク
16:40~18:20
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
シンポジスト (各講演20分)
1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
「ロービジョン当事者として相談支援専門家として我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
http://andonoburo.net/on/2875
2.八子恵子 (北福島医療センター)
「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
http://andonoburo.net/on/2889
3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
「私たちの視覚障害リハビリテーション」
http://andonoburo.net/on/2917
コメンテーター
田淵昭雄(初代日本ロービジョン学会理事長)
高橋 広(第2代日本ロービジョン学会理事長)
加藤 聡(第3代、現日本ロービジョン学会理事長)
18:20~18:40 adjourn アジャーン
(参加者全員で)会場整理 参加者同志の意見交換
18:40 閉会の挨拶 仲泊聡(国立障害者リハビリセンター病院)
解散
平成26年10月8日(水)17:00 ~ 18:30
【目の愛護デー記念講演会 2014】
(兼 第224回(14‐10月)済生会新潟第二病院眼科勉強会)
講師:若倉雅登 (井上眼科病院 名誉院長)
演題:「視力では語れない眼と視覚の愛護」
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
@開始時間が17時です
平成26年11月5日(水)16:30~18:00
第225回(14‐11月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「世界一過酷な卒業旅行から学んだ、小さな一歩の大切さ」
岡田果純(新潟大学大学院自然科学研究科専攻修士課程1年)
@第1水曜日です
平成26年12月10日(水)16:30~18:00
第226回(14‐12月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「視覚障害児者の福祉・労働・文化活動への貢献 ~盲学校が果たした役割~」
小西 明(新潟県立新潟盲学校 校長)
平成27年1月14日(水)16:30~18:00
第227回(15‐01月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「視覚障がい者としての歩み~自分と向き合いながら、社会と向き合いながら」
青木 学(新潟市市会議員)
平成27年2月4日(水)16:30~18:00
第228回(15‐02月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
視覚障害者の化粧技法について~ブラインドメイク・プログラム~
大石華法(日本ケアメイク協会)
平成27年3月11日(水)16:30~18:00
第229回(15‐03月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「視覚障害者の求めた“豊かな自己実現”―その基盤となった教育―」
講師:岸 博実(京都府立盲学校教諭・日本盲教育史研究会事務局長)
済生会新潟第二病院では、「新潟ロービジョン勉強会」を2001年4月に開始、2003年4月の第4回からは「新潟ロービジョン研究会」と改称して13年間で14回(2001年のみ2回開催)開催しています。今年は、我が国の視覚障害者のリハビリの歴史を振り返り、現状を把握し、さらに今後の展開を語りたいと思います。
特別講演は、「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」をテーマに3題予定しました。講師は、日本ロービジョン学会を支えてこられた3名の歴代ロービジョン学会理事長で、田淵昭雄先生(初代理事長)これまでの歴史を、高橋広先生(第2代理事長)現在の現状と問題点を、加藤聡先生(第3代、現理事長)将来の展望を語って頂きます。
シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」では、吉野由美子先生(視覚障害リハビリテーション協会)に当事者の立場で、八子恵子先生(北福島医療センター)に一眼科医の立場で、山田幸男先生(新潟オアシス;内科医)に視覚リハビリの先駆者として述べて頂きます。歴代の3名の日本ロービジョン学会理事長にはコメンテーターとして参加して頂き、会場も含めての討論にしたいと思っています。
会費無料、どなたでも参加出来ますが、会場準備の都合上、事前登録が必要です。
【事前登録】新潟ロービジョン研究会2014
申込期限~平成26年9月13日(土)
ただし、会場の定員制限があり先着100名様までです。ご了承ください
申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗
e-mail gankando@sweet.ocn.ne.jp
Fax 025-233-6220
********************************************************
参加申し込み
氏名~
所属~ 職業~
住所~都道府県名と市町村名をお願いします
記載例~○○都道府県、○○市町村
連絡方法
e-mail アドレス~
Fax番号~
(可能な限り、メールでの連絡先をお願い致します)
*********************************************************
注:専門の職員はおりませんので、電話でのお問い合わせには応じることが出来ません。
【新潟ロービジョン研究会2014】
日時:平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
主催:済生会新潟第二病院眼科
要:事前登録制
14:00 開会の挨拶 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
14:05~16:20
1)特別講演 (各講演40分)
1.座長 山田幸男(新潟オアシス;内科医)
日本におけるロービジョンケアの流れ1:日本ロービジョン学会の設立前
田淵昭雄 (川崎医療福祉大学感覚矯正学科)
http://andonoburo.net/on/2714
2.座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
日本におけるロービジョンケアの流れ2:
ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ
-平成24年度診療報酬改定の意味するところ-
高橋 広(北九州市立総合療育センター)
http://andonoburo.net/on/2780
3.座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望
加藤 聡(東京大学眼科准教授)
http://andonoburo.net/on/2799
16:20~16:40
コーヒーブレイク
16:40~18:20
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
シンポジスト (各講演20分)
1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
「ロービジョン当事者として相談支援専門家として我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
http://andonoburo.net/on/2875
2.八子恵子 (北福島医療センター)
「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
http://andonoburo.net/on/2889
3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
「私たちの視覚障害リハビリテーション」
http://andonoburo.net/on/2917
コメンテーター
田淵昭雄(初代日本ロービジョン学会理事長)
高橋 広(第2代日本ロービジョン学会理事長)
加藤 聡(第3代、現日本ロービジョン学会理事長)
18:20~18:40 adjourn アジャーン
(参加者全員で)会場整理 参加者同志の意見交換
18:40 閉会の挨拶 仲泊聡(国立障害者リハビリセンター病院)
解散
【過去の新潟ロービジョン研究会 プログラム】
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【新潟ロービジョン研究会2013】
第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会『招待講演』
日時:2013年 6月23日(日) 9:00~10:50
会場:チサンホテル4階 越後の間
座長 安藤伸朗 (済生会新潟第二病院)
1)「iPS細胞を用いた網膜再生医療」
高橋 政代 (理化学研究所)
http://andonoburo.net/on/2505
2)「網膜色素変性、治療への最前線」
山本 修一 (千葉大学眼科教授)
http://andonoburo.net/on/2508
【新潟ロービジョン研究会2012】
日時:2012年6月9日(土)13時15分~18時50分
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
会費:無料 要;事前登録
1)特別講演 座長:安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
「網膜変性疾患の治療の展望」
小沢 洋子 (慶応大学眼科 網膜細胞生物学斑)
http://andonoburo.net/on/2492
2)シンポジウム1『ITを利用したロービジョンケア』
座長:守本 典子 (岡山大学) 野田 知子 (東京医大)
1.基調講演
「 ITの発展と視覚代行技術-利用者の夢、技術者の夢-」
渡辺 哲也 (新潟大学工学部福祉人間工学科)
2.私のIT利用法
「ロービジョンケアにおけるiPadの活用」
三宅 琢 (眼科医:名古屋市)
「視覚障害者にとってのICT~今の私があるのはパソコンのおかげ~」
園 順一 (京都福祉情報ネットワーク代表 京都市)
http://andonoburo.net/on/2495
3)基調講演 座長:張替 涼子 (新潟大学)
「明日へつながる告知」
小川 弓子 (小児科医;福岡市立肢体不自由児施設あゆみ学園 園長)
シンポジウム2『網膜色素変性の病名告知』
座長 佐渡 一成 (さど眼科、仙台市) 張替 涼子 (新潟大学)
「眼科医はどのような告知を目指し、心がけるべきか」
守本 典子 (眼科医:岡山大学)
「家族からの告知~環境と時期~」
園 順一 (JRPS2代目副会長 京都市)
「こんな告知をしてほしい」
竹熊 有可 (旧姓;小野塚 JRPS初代会長、新潟市)
コメンテーター
小川 弓子 (小児科医;福岡市立肢体不自由児施設あゆみ学園 延長)
http://andonoburo.net/on/2502
【新潟ロービジョン研究会2011】
公開講座「高次脳機能と視覚の重複障害を考える~済生会新潟シンポジウム」
日時:2011年2月5日(土) 15:00~18:00
会場;済生会新潟第二病院 10階会議室
1)特別講演
座長:永井 博子(神経内科医;押木内科神経内科医院)
「重複障害を負った脳外科医 心のリハビリを楽しみながら生きる」
佐藤正純(もと脳神経外科専門医;横浜市立大学付属病院
医療相談員:介護付有料老人ホーム「はなことば新横浜2号館」)
http://andonoburo.net/on/2479
2)教育講演 座長:安藤 伸朗(眼科医済生会新潟第二病院)
「高次脳機能障害とは?」
仲泊 聡 (国立障害者リハビリセンター病院;眼科医)
「高次脳機能障害と視覚障害を重複した方へのリハビリ」
野崎 正和 (京都ライトハウス鳥居寮;リハ指導員)
「前頭葉機能不全 その先の戦略~Rusk脳損傷通院プログラムと神経心理ピラミッド」
立神粧子 (フェリス女学院大学)
http://andonoburo.net/on/2487
【新潟ロービジョン研究会2010】
日時:2010(平成22)年7月17日(土)14時00分 ~ 18時20分
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
テーマ:「『見えない』を『見える』に」
会費:無料 要、事前登録
1)特別講演
「障がい者が支援機器を活用できる社会に」
座長:安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
演者:林 豊彦(新潟大学工学部福祉人間工学科・教授)
「前進する網膜変性の治療」
座長:加藤 聡 (東京大学眼科)
演者:山本 修一(千葉大学大学院医学研究院眼科学教授/
日本網膜色素変性症協会副会長)
「ロービジョンで見えるようになる」
座長:張替 涼子 (新潟大学眼科)
演者:小田 浩一 (東京女子大学人間科学科教授)
http://andonoburo.net/on/2470
2)シンポジウム 「『見えない』を『見える』に」
司会:加藤 聡 (東京大学眼科)張替 涼子 (新潟大学眼科)
安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院眼科)
コメンテーター:
山本 修一 (千葉大学大学院医学研究院眼科学教授)
林 豊彦 (新潟大学工学部福祉人間工学科・教授)
小田 浩一 (東京女子大学人間科学科教授)
「見えないってどんなこと?」
稲垣 吉彦 (有限会社アットイーズ 取締役社長)
「見えなくてもできる」
永井 和子 (視覚障害生活訓練等指導員;
長崎こども・女性・障害者支援センター)
「見える喜び・できる喜び~教育の立場から~」
田中 宏幸 (教諭;新潟県立新潟盲学校)
「視野評価とロービジョンケア」
柳澤 美衣子(視能訓練士;東京大学医学部付属病院)
「とっても眩しいんです」
仲泊 聡(眼科医;国立障害者リハ病院第二診療部長)
http://andonoburo.net/on/2473
【新潟ロービジョン研究会2009】
日時:2009年7月4日(土)
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
テーマ「ロービジョンケアは心のケアから」
1)特別講演
「ロービジョンケアにおける心療眼科の役割」
気賀沢 一輝(杏林大学;心療眼科)
「心と病気ー病は気から、とは本当だろうか?」
櫻井 浩治(新潟大学名誉教授;精神科)
2)「新潟盲学校」
学校紹介 田中宏幸(新潟盲学校教論)
盲学校に入学して 竹熊有可(新潟盲学校)
3)シンポジウム「ロービジョンケアは心のケアから」
司会:加藤 聡(東京大学眼科准教授)安藤 伸朗(済生会新潟第二病院眼科)
シンポジスト
西脇 友紀(もり眼科医院;視能訓練士)
高林 雅子(順天堂大学;心理カウンセラー)
小島紀代子(NPO法人オアシス・視覚障害リハビリ外来)
竹熊 有可(新潟盲学校)
内山 博貴(福祉介護士)
稲垣 吉彦(アットイーズ;東京)
コメンテーター
櫻井 浩治(新潟大学名誉教授;精神科)
気賀沢 一輝(杏林大学;心療眼科)
<機器展示>
東海光学、タイムズコーポレーション、アットイーズ(東京)、新潟眼鏡院
http://andonoburo.net/on/2464
【新潟ロービジョン研究会2008】
日時:2008年8月2日(土)15時30分~18時30分
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室 参加費 無料
テーマ「視覚障がい者の就労」
進行役 張替 涼子(新潟大学) 安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
1)講演
「新潟県立新潟盲学校における進路指導の現状と課題」
渡辺 利喜男、仁木 知子(新潟県立新潟盲学校)
「視覚障害者の就労に私はどうかかわることができるか」
仲泊 聡(国立身体障害者リハビリ病院眼科部長)
「視覚障がい者の就労」~NPO法人タートル事務局長の立場から~
篠島 永一(NPO法人タートル事務局長;
元日本盲人職能開発センター所長)
「わが社の障がい者雇用について」
小野塚 繁基 (小野塚印刷専務取締役;新潟市)
「障碍」を持つ教師の働く権利保障をめざして
栗川 治(「障碍」を持つ教師・連絡協議会事務局長;
新潟西高校教諭)
2)パネルディスカッション 皆で考える「視覚障がい者の就労」
仲泊 聡 (国立身体障害者リハビリ病院眼科部長)
篠島 永一(NPO法人タートル事務局長;
元日本盲人職能開発センター所長)
小野塚 繁基(小野塚印刷専務取締役;新潟市)
栗川 治 (「障碍」を持つ教師・連絡協議会事務局長;
新潟西高校教諭)
渡辺 利喜男、仁木 知子(新潟県立新潟盲学校)
就労体験者~亀山 智美 (長岡中央病院)
薬師寺 剛 (新潟県立吉田養護学校教諭)
轡田 貴子 (国際福祉医療カレッジ)
小川 良栄 (長岡市自営業)
機器展示 展示品アピール
東海光学、タイムズコーポレーション、ナイツ、アットイーズ(新潟)、新潟眼鏡院
http://andonoburo.net/on/2460
【新潟ロービジョン研究会2007】
日時:2007年9月1日(土) 15時00分~18時45分
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室 会費:1000円
機器展示メーカーからのPRタイム
東海光学、ナイツ、タイムズコーポレーション、大活字、おんでこ、新潟眼鏡院
1)特別講演~ 座長:張替涼子(新潟大学) 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
「視覚障害リハビリテーション
-ボランティア・パワーを集結した医療をめざしてー」
山田幸男(内科医 信楽園病院 視覚障害リハビリ外来)
http://andonoburo.net/on/2442
「ロービジョンケアを考える」
山田信也(生活支援員、歩行訓練士;国立函館視力障害センター)
http://andonoburo.net/on/2449
2) 討論会「眼科に期待すること、眼科が出来ること」
司会 小野沢裕子(フリーアナウンサー)安藤伸朗(眼科医)
討論参加者
山田幸男(内科医)
山田信也(歩行訓練士)
張替涼子(眼科医)
佐藤美恵子(視能訓練士)
患者さん 会場全員
【新潟ロービジョン研究会2006】
日時:2006年7月29日(土)16時~19時10分
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
1)講演
「一般外来でのロービジョンケア-QOL向上のための初めの一歩」
佐藤美恵子 (視能訓練士 新潟県立新発田病院)
「視覚障害者の就労継続と連携」
工藤正一 (中途視覚障害者の復職を考える会『タートルの会』)
「中途視覚障害者の家族としての支援、家族への支援」
工藤良子 (千葉県医療技術大学校看護学科)
「失明してしまった手術のこと」
荻野誠周 (眼科医 新城眼科)
2)便利グッズ紹介 県内の皆さんからの紹介コーナー
3)シンポジウム「皆で考えるロービジョンケア」
座長 張替涼子(新潟大学) 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
佐藤美恵子 (視能訓練士 新潟県立新発田病院)
工藤正一 (『タートルの会』)
工藤良子 (千葉県医療技術大学校看護学科)
荻野誠周 (眼科医 新城眼科)
http://andonoburo.net/on/2438
【第6回】新潟ロービジョン研究会
日時:2005(平成17)年8月7日(日)
会場:新潟大学医学部 有壬記念館
参加費 2000円
1)特別講演
「ロービジョンと読書」 小田 浩一(東京女子大学)
「型にはめない対応を」 清水 美知子(歩行訓練士)
「眼科医の悩み」 松村 美代(関西医大眼科)
2)シンポジウム 「患者の気持ち、医者の心をお互いに聴く」
司会:小野沢 裕子(フリーアナウンサー)
松村 美代(関西医大眼科)
清水 美知子(歩行訓練士)
伊藤 文子(新潟市)
内山 博貴(元高校球児、介護福祉士)
大音 清香(看護師、日本眼科看護研究会理事長)
福下 公子(眼科開業医、遺伝相談医師カウンセラー)
安藤 伸朗(眼科勤務医)
3)便利グッズ紹介
田村 めぐみ(眼科医;東大眼科ロービジョン外来)
林 豊彦(新潟大学工学部大学院)
【第5回】新潟ロービジョン研究会
日時:2004年6月5日(土)午後
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
対象:医療関係者&ロービジョンケア専門家
会費:一人1000円
特別講演
1)「糖尿病網膜症患者さんのロービジョンケア」
田中恵津子(杏林大学眼科ロービジョン外来)
2)網膜色素変性症治療の最前線
1.「網膜色素変性症治療としての神経網膜移植」
荒井紳一(新潟大学眼科)
2.「網膜色素変性の研究あれこれー再生医療を中心に」
高橋政代(京都大学医学部付属病院 探索医療センター助教授)
講演会
対象:どなたでも 会費:一人1000円
1)「網膜色素変性―病気とうまくつきあっていくために」
高橋政代(京都大学医学部付属病院 探索医療センター開発部助教授)
2)便利グッズの選び方・使い方」
市橋竜正(株:大活字)
【第4回】新潟ロービジョン研究会(兼 症例検討会)
日時:2003年4月26日(土) 午後2時~6時
会場:済生会新潟第二病院10階会議室 参加費:1000円
1)講演「ロービジョン機器の最新情報」
山中幸宏(アサクラ)
2)講演&実習「拡大読書器の使い方」
森田茂樹(京都府)
【第3回】新潟ロービジョン勉強会
日時:2002年11月30日(土)15時40分~18時10分
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
1)特別講演 座長:大石正夫(信楽園病院ロービジョン)
「小児眼科診療 私のやり方」
富田 香 (平和眼科;東京都)
2)講演 座長:張替涼子(新潟大学眼科ロービジョン)
「当院のロービジョンサービス」
藤田昭子(新潟臨港総合病院視能訓練士)
「子育て体験とボランティア活動」
小松郁子 (神奈川県)
【第2回】新潟ロービジョン勉強会
日時:2001年9月29日(土)14:30~17:00
会場:済生会新潟第二病院 10F 会議室AB 参加料無料
1)特別講演 座長 大石正夫(信楽園病院眼科リハビリ外来)
「福祉機器を起点とした商品開発のために」
牧野秀夫 (新大工学部情報工学科教授)
2)症例報告 座長 張替涼子(新大眼科ロービジョン外来)
「私の経験した症例から」
佐藤美恵子 (県立加茂病院眼科視能訓練士)
3)実践的講習会 座長 安藤伸朗 (済生会新潟第二病院)
「遮光眼鏡の処方の実際」
小山哲矢 (東海光学株式会社)
【第1回】新潟ロービジョン勉強会
日時:2001年4月7日(土)14:00~17:00
会場:済生会新潟第二病院 10F会議室 参加料無料
1)講演
「ロービジョン外来の実際」
張替涼子(新潟大学眼科ロービジョン外来)
「視覚補助具(特に拡大読書器)の正しい選び方」
土田重一(ナイツ)
2)実習
「擬似体験と視覚補助具の選び方」
土田重一(ナイツ)
演題: 「地域連携って何?-済生会新潟第二病院の連携室を通じて-」
演者:斎川克之(済生会新潟第二病院 地域医療連携室長)
期日:平成26年9月10日(水)16:30~18:00
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
【講演抄録】
先の「社会保障・税の一体改革」で示され、2025年問題と言われる高齢化社会を見据え、各地は地域包括ケアシステムなるものを整備しなくてはならないと言われています。ところで、「地域包括ケアシステム」って何?国とか県とか市はこれからどんな施策をしようと思ってるの?などなど。自分の生活とどうかかわってくるのか疑問に思う場面が多くあると思います。
実際に近年、医療福祉分野では、目まぐるしく制度の変革が行われてきました。その中で病院と診療所との協力体制、また地域の福祉施設や訪問看護師などとの協力体制はどうなっているのでしょうか。今地域では、「医療と福祉と介護の協力体制を今まで以上に強化していこう」といった動きが活発化しています。これまで当院は、地域医療支援病院として、地域の連携体制構築に力を注いでまいりました。そうした今までの経緯と、そしてこれからについて、地域医療連携室の立場からお話しさせていただきます。
当日は、参加される皆さんとたくさん意見交換できれば幸いです。
【略 歴】 斎川 克之(さいかわ かつゆき)
社会福祉法人恩賜財団済生会 済生会新潟第二病院
地域医療連携室長 兼 医事課長
職種:ソーシャルワーカー、社会福祉士
昭和46年/1971年 新潟県新潟市に生まれる
平成 7年/1995年 東北福祉大学・社会福祉学部・社会福祉学科卒業
平成 7年/1995年 新潟県厚生連・在宅介護支援センター栃尾郷病院SWとして就職
平成 9年/1997年 済生会新潟第二病院に医療社会事業課MSWとして就職
平成22年/2010年 地域医療連携室 室長
平成25年/2013年 地域医療連携室長 兼 医事課長
新潟医療連携実務者ネットワーク代表世話人
新潟市医療計画新潟市地域医療推進会議在宅医療部会委員
新潟市在宅医療連携拠点整備運営委員会委員
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今回の勉強会の一部は、「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力によりネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。下記のいずれでも視聴できます。
http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
http://nitsc.eng.niigata-u.ac.jp/saiseikai/
当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。
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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
場所:済生会新潟第二病院眼科外来
*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
1)ホームページ「すずらん」
新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
http://www11.ocn.ne.jp/~suzuran/saisei.html
2)済生会新潟第二病院 ホームページ
http://www.ngt.saiseikai.or.jp/02/ganka/index5.html
3)安藤 伸朗 ホームページ
http://andonoburo.net/
【次回以降の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
【新潟ロービジョン研究会2014】
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
http://andonoburo.net/on/2682
主催:済生会新潟第二病院眼科
要:事前登録
14:00 開会の挨拶 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
14:05~16:20
1)特別講演 (各講演40分)
1.座長 山田幸男(新潟オアシス;内科医)
日本におけるロービジョンケアの流れ1:日本ロービジョン学会の設立前
田淵昭雄 (川崎医療福祉大学感覚矯正学科)
http://andonoburo.net/on/2714
2.座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
日本におけるロービジョンケアの流れ2:ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ -平成24年度診療報酬改定の意味するところ-
高橋 広(北九州市立総合療育センター)
http://andonoburo.net/on/2780
3.座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望
加藤 聡(東京大学眼科准教授)
http://andonoburo.net/on/2799
16:20~16:40
コーヒーブレイク
16:40~18:20
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
シンポジスト (各講演20分)
1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
「ロービジョン当事者として相談支援専門家として我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
http://andonoburo.net/on/2875
2.八子恵子 (北福島医療センター)
「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
http://andonoburo.net/on/2889
3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
「私たちの視覚障害リハビリテーション」
http://andonoburo.net/on/2917
コメンテーター
田淵昭雄(初代日本ロービジョン学会理事長)
高橋 広(第2代日本ロービジョン学会理事長)
加藤 聡(第3代、現日本ロービジョン学会理事長)
18:20~18:40 adjourn アジャーン
(参加者全員で)会場整理 参加者同志の意見交換
18:40 閉会の挨拶 仲泊聡(国立障害者リハビリセンター病院)
解散
平成26年10月8日(水)17:00 ~ 18:30
【目の愛護デー記念講演会 2014】
(兼 第224回(14‐10月)済生会新潟第二病院眼科勉強会)
講師:若倉雅登 (井上眼科病院 名誉院長)
演題:「視力では語れない眼と視覚の愛護」
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
@開始時間が17時です
平成26年11月5日(水)16:30~18:00
第225回(14‐11月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「世界一過酷な卒業旅行から学んだ、小さな一歩の大切さ」
岡田果純(新潟大学大学院自然科学研究科専攻修士課程1年)
@第1水曜日です
平成26年12月10日(水)16:30~18:00
第226回(14‐12月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
「視覚障害児者の福祉・労働・文化活動への貢献 ~盲学校が果たした役割~」
小西 明(新潟県立新潟盲学校 校長)
平成27年1月14日(水)16:30~18:00
第227回(15‐01月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
演題未定
青木 学 (新潟市市会議員)
平成27年2月4日(水)16:30~18:00
第228回(15‐02月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
視覚障害者の化粧技法について~ブラインドメイク・プログラム~
大石華法(日本ケアメイク協会)
平成27年3月11日(水)16:30~18:00
第229回(15‐03月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
演題未定
岸 博実(京都府立盲学校、日本盲教育史研究会事務局長)
【新潟ロービジョン研究会2014】(第8回ご案内) 事前登録開始
日時:平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
http://andonoburo.net/on/2682
主催:済生会新潟第二病院眼科
要:事前登録制
済生会新潟第二病院では、「新潟ロービジョン勉強会」を2001年4月に開始、2003年4月の第4回からは「新潟ロービジョン研究会」と改称して13年間で14回(2001年のみ2回開催)開催しています。今年は、我が国の視覚障害者のリハビリの歴史を振り返り、現状を把握し、さらに今後の展開を語りたいと思います。
特別講演は、「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」をテーマに3題予定しました。講師は、日本ロービジョン学会を支えてこられた3名の歴代ロービジョン学会理事長で、田淵昭雄先生(初代理事長)これまでの歴史を、高橋広先生(第2代理事長)現在の現状と問題点を、加藤聡先生(第3代、現理事長)将来の展望を語って頂きます。
シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」では、吉野由美子先生(視覚障害リハビリテーション協会)に当事者の立場で、八子恵子先生(北福島医療センター)に一眼科医の立場で、山田幸男先生(新潟オアシス;内科医)に視覚リハビリの先駆者として述べて頂きます。歴代の3名の日本ロービジョン学会理事長にはコメンテーターとして参加して頂き、会場も含めての討論にしたいと思っています。
会費無料、どなたでも参加出来ますが、会場準備の都合上、事前登録が必要です。
【事前登録】新潟ロービジョン研究会2014
申込期間~平成26年8月9日(土)~9月13日(土)
ただし、会場の定員制限があり先着100名様までです。ご了承ください
申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗
e-mail gankando@sweet.ocn.ne.jp
Fax 025-233-6220
********************************************************
参加申し込み
氏名~
所属~ 職業~
住所~都道府県名と市町村名をお願いします
○○都道府県 ○○市町村
連絡方法
e-mail アドレス~
Fax番号~
(可能な限り、メールでの連絡先をお願い致します)
*********************************************************
注:電話でのお問い合わせには応じることが出来ません。
【新潟ロービジョン研究会2014】
日時:平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
http://andonoburo.net/on/2682
主催:済生会新潟第二病院眼科
要:事前登録制
14:00 開会の挨拶 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
14:05~16:20
1)特別講演 (各講演40分)
1.座長 山田幸男(新潟オアシス;内科医)
日本におけるロービジョンケアの流れ1:日本ロービジョン学会の設立前
田淵昭雄 (川崎医療福祉大学感覚矯正学科)
http://andonoburo.net/on/2714
2.座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
日本におけるロービジョンケアの流れ2:ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ-平成24年度診療報酬改定の意味するところ-
高橋 広(北九州市立総合療育センター)
http://andonoburo.net/on/2780
3.座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望
加藤 聡(東京大学眼科准教授)
http://andonoburo.net/on/2799
16:20~16:40
コーヒーブレイク
16:40~18:20
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
シンポジスト (各講演20分)
1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
「ロービジョン当事者として相談支援専門家として
我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
http://andonoburo.net/on/2875
2.八子恵子 (北福島医療センター)
「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
http://andonoburo.net/on/2889
3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
「私たちの視覚障害リハビリテーション」
http://andonoburo.net/on/2917
コメンテーター
田淵昭雄(初代日本ロービジョン学会理事長)
高橋 広(第2代日本ロービジョン学会理事長)
加藤 聡(第3代、現日本ロービジョン学会理事長)
18:20~18:40 adjourn アジャーン
参加者全員で会場整理 参加者同志の意見交換
18:40 閉会の挨拶 仲泊聡(国立障害者リハビリセンター病院)
解散