2014年7月24日

報告:第221回(14‐07月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
 「新潟盲学校弁論大会 イン 済生会」
   日時:平成26年6月11日(水)16:30 ~ 17:30
   場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
 (1)「歌」高等部 普通科 3年
 (2)「
中学部に入学して」部 1年

 新潟盲学校の生徒の弁論大会を当院で行うようになって10数年経ちます。毎年、生徒の弁論に感動を頂いています。今回も視覚に障がいを持つ中学生と高校生が、精一杯に弁論を行いました。 

 

歌』 新潟盲学校 高等部普通科3年 
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【講演要旨】
 私は歌が大好きです。聴くことも好きですが、歌うことはもっと好きです。

 私は、生まれた時から歌が好きだという訳ではありませんでした。それどころか、小さい頃は、歌に関心がありませんでした。

 幼稚園の卒園式では、歌い終わった後にしゃべったりふざけたりしていたため、何度も何度も歌の練習をさせられました。そのため、同じことを繰り返すのに飽きてしまいました。嫌いというより嫌になっていました。 

 ある時先生が、「あなたは歌が上手いんだから、ふざけないで練習しましょう。」と、私に言いました。その時初めて気づきました。私は歌が上手いらしいと。卒園式当日は、真剣に歌い、沢山の人からほめていただきました。その時、歌が好きになったような気がします。私は、努力すること、頑張ることが嫌いです。しかし歌は、練習をしなくてもほめてもらうことができました。 

 中学生の時、友達とカラオケに行きました。当時の私は、自分は天才だ、自分より歌が上手い人はいない、と思っていました。ですから、友人の歌声を聴いた時、とても驚きました。透き通った声は安定していて、力強く心に響く、そんな歌声でした。私には、友人の歌は完璧に聴こえました。しかし友人は、「全然上手くないよ。音外してるし、高い声でないし。」と言いました。私よりも上手いと思った友人のその歌を、友人は自ら下手だと言ったのです。友人が下手なのであれば、私はド下手ということになってしまいます。その時、私は何の才能も持っていないのだと、自覚しました。けれども、私は何の取り柄もない人間にはなりたくありません。努力することが嫌いな私でしたが、歌の猛特訓を始めました。自分の好きな女性歌手と、同じような声で同じように歌えば、完璧に歌えると考えました。練習の成果もあり、好きな女性歌手の歌なら、真似して歌うことができるようになりました。

 これで、私と友人は同等になれただろうと思いながら、再び、友人とカラオケに行きました。自分で言うのも何ですが、前回より断然上手くなったように思えました。友人も、前回と同じく素敵な歌声でした。『それでも友人は、自分の歌を下手だと言うんだろうな。私もド下手から下手へランクアップできてよかった。』そんなことを思っていると、友人は男性歌手の歌を歌い始めました。私は、好きな女性歌手一本で攻めていましたが、友人は様々な歌手の歌を歌いこなしたのです。私は歌の上手い下手を比べる意味が見いだせなくなりました。そして、歌は競うものではなく、楽しむもの、真似て歌うのではなく、自分のものにするものだと、改めて知りました。

 歌が大好きな私ですが、音楽の授業で、歌う人を上手い下手で評価するところがあまり好きではありません。そこはやはり、授業なので仕方がないとは思いますし、一生懸命取り組んでいます。たとえ音痴な人でも人一倍心を込めて歌えば素晴らしいと思います。また、歌が上手いのに、全く心を込めていないのなら、私はあまり感動できません。私も時々、何も考えなかったり、全く違うことを考えながら歌っていたりすることがあります。そんなときに、「上手だね」と言われても、全然嬉しくないし、『こんなんでいいの?』と思ったりします。私はやっぱり自由に歌うのが好きなのです.

 私は、楽しい時でも、寂しいときでも、泣きながらでも、風邪を引いて喉が痛くても歌を歌います。歩いている時も、歯を磨いている時も、食事をとる時も、行儀が悪いと分かっていながら、歌ってしまいます。授業中でさえも歌いたくて仕方がありません。

 いつでもどこでも歌ってしまう私ですが、私にも歌えない時があります。ひどく落ち込んでいる時や悩み事がある時です。そんな時は、歌を歌おうとも聴こうとも思いません。それでもやはり、私を救ってくれるのは歌です。お店や駅前で流れている音色に、救われます。落ち込んでいる時でも、前向きな気持ちにさせてくれます。

 私の隣には、いつも歌がいます。歌がない世界なんて考えられません。「歌うな!」と言われたら、「死ね!」と言われているのと同じです。私にとって、歌は体の一部です。うるさいと言われても、下手だと言われても、私は歌い続けます。

 これで終わります。ご清聴ありがとうございました。

 

 

「中学部に入学して」 新潟盲学校 中学部1年
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【講演要旨】
 私はこの春中学部に入学しました。小学部の頃から私は中学部のことを、「先生も厳しそうだし、やることもとてもたくさんありそうで大変なところなのかな」と、不安に思っていました。

 入学式当日、私は入学式という言葉を聞いてもピンときませんでした。制服に着替え車に乗っても、まだ小学生の頃のままの自分がいました。式が始まり、新入生入場になりました。会場にいる人達の拍手を聞きながら、「私は、本当に中学部に入るのかな。中学部を楽しめるかな」と、いろいろなことを考えて席に着きました。そんなことを思っていると、教頭先生に呼名されました。それで「私はもう中学生なんだ」と初めて思いました。と同時に、なんだか少し大人になったような気がしました。

 中学部は小学部と違うので、戸惑うことがたくさんあります。教科ごとに先生が変わったり、時間割も、表を見ないと時々忘れてしまったりしてしまいます。また、初めての第1回生徒総会の時に渡された生徒会規約も、何ページもあってとても難しかったです。これからもこんなことがたくさんあるんだと思うと心配になりました。

 中学部に入学して1ヶ月たった時、先生から3年間は36ヶ月ということを聞き、36という数字の大きさに、そして中学校生活のその長さにとても驚きました。まだ、1ヶ月しかたってないのに、これからの長い三年間を、どうすごしていけばいいのだろうかと思っていました。

 そんな私も、入学式から4ヶ月がたとうとしています。少しずつ中学部のことが分かってきたような気がします。そして私は、中学部のことを知り始めています。先輩達のやさしさ、後輩を思いやる気持ちなど、今の私にとって学ぶことがたくさんあります。来年は2年生になり、後輩ができます。その時、「頼りない2年生だなあ」と思われないように、この1年間でいろいろなことを学び、先輩たちのようにしっかりとした中学生になりたいです。それはきっと3年生になっても同じだと思います。この3年間の学校生活を充実したものにするために、今日からの一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。そして中学部を卒業する時、「いろいろ教えくれて、ありがとうございました。」と、後輩に言われるよう頑張ります。

  ご清聴ありがとうございました。
 

【後記】
 最初の弁論「歌」では、歌が好きで好きでたまらないという高等部の弁論でした。やる気にさせる上手いほめ方にも興味を覚えました。歌の本質は、うまい下手ではなく、心を込めて歌うことと彼女なりの考えが伝わってきました。何よりも弁論の声が澄んでいて美しかったのが印象に残ります。弁論の後で歌ってもらえばよかったと、今になって悔やまれます。 

 次の弁論は、実は当日体調を崩して盲学校の先生が原稿を代読しました。確かに小学校から中学校への進級は、私にとってもひとつ大人への階段を上がったような気がしました。私の頃(50年近く前ですが)、中学生になるとき、男子は髪を丸刈りにし、黒の制服を着たものです。小学生から見ると大人の世界にジャンプするような感覚だったことを思い出しながら拝聴しました。盲学校の小学部から中学部は、同級生もほとんど変わらないということもお聞きしました。それでも生徒会活動などを経験し、いろいろ社会と関わり合いを持つことを学ぶ時期であるとお聞きしました。中学進級が人生の中で大きな節目であることを実感した次第です。 

 今年も爽やかな感動をもらいました。

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【全国盲学校弁論大会】
 大会への参加資格は、盲学校に在籍する中学部以上の生徒。高等部には、はり、きゅう、あんま、マッサージの資格取得を目指す科があり、再起をかけて入学する中高年の中途視覚障害者も多い。7分という制限時間内で日ごろ胸に秘めた思いや夢が語られる。今年で83回を迎えた。

【全国盲学校弁論大会:関東・甲信越大会】
 第83回全国盲学校弁論大会の関東・甲信越地区大会(同地区盲学校長会主催、毎日新聞社点字毎日など後援)が6月27日、東京都文京区の筑波大付属視覚特別支援学校で開かれ、9都県の代表ら15人が参加した。県立平塚盲学校高等部普通科3年の八木亮太さん(17)が優勝し、10月3日に水戸市で開かれる全国大会に出場する。
 
http://10picweb.csdsol.com/detail.html?id=m_100000_0_10788722
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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。 
   日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
   場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している  音声パソコン教室ホームページ
  http://www11.ocn.ne.jp/~suzuran/saisei.html

 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
  http://www.ngt.saiseikai.or.jp/02/ganka/index5.html

 3)安藤 伸朗 ホームページ
  http://andonoburo.net/
 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成26年8月6日(水)16:30 ~ 18:00   @第1水曜日です
 第222回(14‐08月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
 「視覚障害によって希望を失わないために」
  竹下義樹 (社会福祉法人日本盲人会連合会長、弁護士)
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 
 @事前登録制
 http://andonoburo.net/on/2860 


平成26年9月10日(水)16:30~18:00
 第223回(14‐09月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「地域連携って何?-済生会新潟第二病院の連携室を通じて-」
  斎川克之(済生会新潟第二病院 地域医療連携室長)
 場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
 

平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
【新潟ロービジョン研究会2014】
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
  http://andonoburo.net/on/2682
 主催:済生会新潟第二病院眼科 
  要:事前登録制です
14:00 開会の挨拶 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
14:05~16:20
 1)特別講演 (各講演40分)
  1.座長  山田幸男(新潟オアシス;内科医)
   日本におけるロービジョンケアの流れ1:日本ロービジョン学会の設立前
     田淵昭雄 (川崎医療福祉大学感覚矯正学科)
    http://andonoburo.net/on/2714

 2.座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
   日本におけるロービジョンケアの流れ2:ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ
    -平成24年度診療報酬改定の意味するところ-
     高橋 広(北九州市立総合療育センター)
    http://andonoburo.net/on/2780

 3.座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
   本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望
     加藤 聡(東京大学眼科准教授)
    http://andonoburo.net/on/2799

16:20~16:40
  コーヒーブレイク

16:40~18:20
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
 シンポジスト (各講演20分)
  1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
   「ロービジョン当事者として相談支援専門家として
      我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
   http://andonoburo.net/on/2875

 2.八子恵子 (北福島医療センター)
   「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
  http://andonoburo.net/on/2889

  3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
   「私たちの視覚障害リハビリテーション」
  http://andonoburo.net/on/2917

  コメンテーター
   田淵昭雄(初代日本ロービジョン学会理事長)
   高橋 広(第2代日本ロービジョン学会理事長)
   加藤 聡(第3代、現日本ロービジョン学会理事長)

18:20~18:40 adjourn アジャーン
  (参加者全員で)会場整理
    参加者同志の意見交換

18:40 閉会の挨拶 仲泊聡(国立障害者リハビリセンター病院)
     解散   

 

平成26年10月8日(水)17:00 ~ 18:30
【目の愛護デー記念講演会 2014】 
 (兼 第224回(14‐10月)済生会新潟第二病院眼科勉強会)
  講師:若倉雅登 (井上眼科病院 名誉院長)
  演題:「視力では語れない眼と視覚の愛護」
 場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 
 @開始時間が17時です

 

平成26年11月5日(水)16:30~18:00
 第225回(14‐11月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「世界一過酷な卒業旅行から学んだ、小さな一歩の大切さ」
 岡田果純(新潟大学大学院自然科学研究科専攻修士課程1年)
 @第1水曜日です

平成26年12月10日(水)16:30~18:00
 第226回(14‐12月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「視覚障害児者の福祉・労働・文化活動への貢献
    ~盲学校が果たした役割~」
 小西 明(新潟県立新潟盲学校)

 

2014年7月21日

「学問のすすめ」第9回講演会 済生会新潟第二病院 眼科
1.「学問はしたくはないけれど・・」
    加藤 聡 (東京大学眼科准教授)
2.「摩訶まか緑内障」
    木内 良明 (広島大学眼科教授)
 日時:2014年7月6日(日)  10時~13時 各講演1時間・質疑応答30分
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室 参加無料

  

 リサーチマインドを持った臨床家は、新しい医療を創造することができます。難題を抱えている医療の現場ですが、それを打破してくれるのは若い人たちのエネルギーです。 本講演会は、若い医師とそれを支える指導者に、夢と希望を持って学問そして臨床に励んでもいたいと、2010年2月より済生会新潟第二病院眼科が主催して細々と続けている企画です。 

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」
  人は生まれながら貴賎上下の差別ない。けれども今広くこの人間世界を見渡すと、賢い人愚かな人貧乏な人金持ちの人身分の高い人低い人とある。その違いは何だろう?。それは甚だ明らかだ。賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとに由ってできるものなのだ。人は生まれながらにして貴賎上下の別はないけれどただ学問を勤めて物事をよく知るものは貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるのだ。(「学問のすすめ」福沢諭吉)

 

演題:学問はしたくはないけれど
講師:加藤 聡 (東京大学眼科)
講演要旨
 現在、医学研究を取り巻く問題が多く、毎日マスコミをにぎわしている。STAP細胞に関する問題が有名であるが、私が所属する東大病院でも降圧薬バルサルタンの臨床研究、白血病治療薬の臨床研究、アルツハイマー病に関する臨床研究、分子生物学教室からの論文の大量撤回などがある。これらの研究では何を目標にして学問をしているのだろうかと考えさせられる。このような問題を見るにつけ、学問の目標が、研究費集めや論文業績をあげるためと思えてしまうが、本来は少しでも良い医療を大勢の人に提供してもらいたいことが、医学における学問の原点のはずである。その為には、学問の順番として①不自由なことが存在し、②不自由なことの原因を追究し、③不自由なことを解決する方法をみつけ、④その方法を広めるのが、筋道であると考える。 

 私は新潟大学を卒業して、東京大学眼科に入局し、研修医2年目の頃、おぼつかない白内障手術(水晶体嚢外摘出術)を行うも、糖尿病眼では術後に炎症が強く出てしまい、眼底管理の上で妨げとなる虹彩後癒着を作ることがしばしばあった。その原因を知りたく、ちょうどその頃開発されたフレアメータにて炎症を定量化し、また電子顕微鏡による研究でその原因を探ることができた。 

 それがきっかけで糖尿病の眼の合併症、通常の人ならば網膜症に興味を持つところだが、私はもっぱら前眼部の病変に取り組むことになった。女子医大の糖尿病センターに勤務先が異動になり、朝から晩まで網膜光凝固に明けくれる日々のなか、糖尿病眼の白内障術後眼では前嚢収縮や後発白内障が網膜光凝固の妨げとなることを多く経験した。白内障術者にそのことを話してもYAGレーザーで解決されることなので、臨床的に問題ないと相手にしてもらえなかった。そこで、そのことを訴えるために後発白内障を定量化する方法を学んだが、その頃の日本ではSheimpflugカメラを用いた方法が主流で、周辺部の後発白内障の定量が行えなかった。そこで、それを学びに世界で初めて眼内レンズ移植が行われたロンドンのSt Thomas Hospitalに行き、その後の後発白内障を少なくなるための眼内レンズ、手術法の研究を行うことができた。

 その後、日本に戻り、東大病院に勤務するようになり、多くの増殖糖尿病網膜症症例の手術を見る機会があったが、中には充分な結果が得られない症例があった。その症例をさかのぼってみてみると、中には充分な光凝固の効果が得られていない例に遭遇することもあった。どんな上手な術者よりも適切な網膜光凝固が失明から救うことが明かであったため、そこからは、研究というよりも網膜光凝固教育に力を入れるようになった。今後は本邦での網膜光凝固の教育と同様に、より低侵襲の網膜光凝固方法の開発に力を入れたいと考えている。 

 その他に現在はロービジョンケアの普及にも力を入れている。ただし、ロービジョンケアを取り巻く問題は多く、その中でもロービジョンケアに対する眼科医の関心が少ないことが最も悩ましい。その理由として、ロービジョンケアの研究がサイエンスになりにくく、手術の習得に比べると技量が地味、保険点数の問題、ロービジョン者が眼科にかかる環境を作り上げていないなどがある。今後はロービジョンケアに関する研究・臨床を特殊化しないことが重要と考えている。 

 以上、今まで自分が関与してきたことを述べてきたが、最終的に学問の結果を世に知らしめることは重要なことの一つであり、私自身の論文投稿に対する考えを以下に示す。すなわち、どんなに低いインパクトファクターの雑誌でも掲載されれば、投稿しないことと格段の差があること。それというのも、現在はPubMedなどで検索するために必ずしも有名な雑誌でなくても調べたい項目さえ入力すれば、どんなに無名な雑誌からの論文も読むことができるからである。最終的に、自分の分野の研究を一生懸命見てくれる雑誌と出会うことも重要である。私の場合、最近ではインパクトファクターは2.345とそれほど高くはないが、糖尿病眼合併症領域のことを熱心に読んでくれるEinar Stefánsseonが編集長をしているActa Ophthalmologicaに好んで投稿している。すなわち、毎晩楽しむ晩酌のお酒でも必ずしも値段が高いものだけがおいしいのではなく、値段的にも自分に適したお酒を見つけるのと同じ楽しみとなる。 

 初めにも述べたが、現在医学研究をとりまく問題は多いが、少なくとも私は無理やり結果を出す学問をしたくはないと考えている。そのためには、学問と業績を混同させることなく、論文化しにくいnegative dataを大切にし、医療をしていく上で自分が知りたいことを調べ、それを世界に発信し続けられたらと考えている 

【略歴】  加藤 聡 (カトウ サトシ)
 1987年 新潟大学医学部医学科卒業
     東京大学医学部附属病院眼科入局
 1990年 東京逓信病院眼科
 1996年 東京女子医科大学糖尿病センター眼科講師
 1999年 東京大学医学部附属病院分院眼科講師
 2000年 King’s College London, St.Thomas’Hospital研究員
 2001年 東京大学医学部眼科講師 
 2007年 東京大学医学部眼科准教授 
 2013年 日本ロービジョン学会理事長 
 2014年 東大病院眼科科長兼任 
  現在に至る 

 

演題:「摩訶まか緑内障」
講師:木内 良明 (広島大学眼科教授)
講演要旨
  「摩訶」は古代インド語であるサンスクリットの「まはー」に漢字をあてたもので大きいとか、偉大なという意味です。般若心教は摩訶般波羅蜜多経とも呼ばれます。浄土に至るコツを示した経であると説明されています。緑内障患者にたいして一生懸命治療をしても失明上位疾患にあげられるのは不本意です。また、疾患や失明を恐れるだけでは患者さんを救うことができないわけですから、我々はその原因をさぐり、より良い治療方法を見つけ出さなくてはいけません。緑内障診療の浄土に至る道は遠く険しく感じます。 

 最近、五木寛之「親鸞」の連載が完結しました。親鸞は浄土真宗の宗祖です。「本願を信じ念仏申さば仏になる」と示されています。浄土真宗は「如来の本願力」(他力)によるものであり、我々凡夫のはからい(自力)によるものではないとし、絶対他力を強調する教えを持っています。法然の浄土宗と並んでこの他力本願の教えは多くの日本人に受け入れられました。今回の公演を行うに当たり、自分が緑内障に関する研究に携わった歴史を振り返えるという作業を行いました。その結果「他力本願」の人生であると改めて感じた次第です。この道一筋といった研究もなく、自分から進んで行った研究もありません。ただ、周りの環境に合わせながら「南無阿弥陀仏」の名号ではなく、ひたすら「なんでや、ほんまかいな」と唱えているだけです。 

 1983年に広島大学の眼科学教室に入局して、その後数年は自分の頭で考えて何かをするというよりも、命じられた仕事をひたすらこなすという毎日でした。それでも入局4年目ごろに学位は解剖学教室で、眼の発生の研究を行いたいと考えるようになりました。ニワトリの杯にウズラの杯の一部を移植することでニワトリとウズラのキメラを作る研究です。しかし、指導教官が米国留学し、さらに京都府立医大の教授になられました。仕方がないので眼科学教室の緑内障グループに参加することにしました。 

【細胞内情報伝達系の研究】
 広島大学の緑内障グループは毛様体の細胞内情報伝達系、特にcyclic AMP系の研究を行っていました。当時の三嶋助教授がYALE大学に留学していた時から始めた研究です。cyclic AMP分解酵素を阻害する薬剤を使って、眼圧、房水循環動態、毛様体の形態変化を研究して学位をもらいました。1980年代は細胞内情報伝達系の研究が注目を浴びておりました。特に神戸大学の西塚泰美先生はプロテインキナーゼCを発見し、新しい細胞内情報伝達系を明らかにしました。西塚泰美先生はノーベル賞候補と言われておりました。私のすぐ下の学年の医師も毛様体におけるプロテインキナーゼCの研究で学位をもらっています。三嶋助教授のご縁もあって学位をもらった直後にYALE大学の眼科学教室に留学させていただきました。 

【眼圧日内変動の研究】
 YALE大学の眼科学教室では眼圧日内変動をコントロールするメカニズムを解明する研究が行われていました。その一つの手段として細胞内情報伝達系の研究が使われていました。研究に専念できる環境は楽しく、有意義なものでした。家兎の眼圧日内変動には交感神経のうちα1受容体を介するシグナルが関与すること、メラトニンが関係しないことなどを明らかにすることができました。 

【ラタノプロストの開発】
 1993年に帰国するとキサラタンの開発が行われている最中で、キサラタンの開発研究にPhase 1から参加することができました。ラタノプロストの眼圧下降機序、ラタノプロストの眼圧日内変動に関する研究を行いました。やはり自分からの意志で何かを研究しようとしていません。自分の目の前にある餌、あるいは教授や助教授が用意してくれた餌を順番に食べていただけです。臨床は緑内障外来を担当しており、緑内障の手術を主に行っていました。教授が病院長になられて眼瞼下垂、眼瞼や眼窩の腫瘍の治療が回ってきたのは後で役に立ちました。 

【難治緑内障の治療】
 ちょうどこのころ超音波白内障手術が日本で広まり始めたころでした。小切開白内障手術は患者に大きな福音をもたらします。しかし、広島大学病院という環境ではその手技を習得することは不可能でした。志願して1996年の1年間は広島赤十字・原爆病院に出向して、前眼部から網膜まで幅広い疾患の診療を行いました。大学病院では緑内障馬鹿になっていたことに気づきました。眼科医として良いリハビリになったようです。翌年の1997年4月からは国立大阪病院で勤務させていただきました。実家の眼科が近いという理由もあってよい病診連携をとることができました。大阪というところは眼科の専門分化が進んだところでしたので、再び緑内障を専門としました。 

 国立大阪病院はそれまでの部長が硝子体手術やぶどう膜炎をご専門にされていた関係から血管新生緑内障やぶどう膜炎に続発した緑内障の患者がたくさんいました。難治性の緑内障に対する手術症例に恵まれ、より良い成績を得る方法を研修医の先生たちと考えました。ウサギ小屋もありましたのでラタノプロストが炎症眼に及ぼす影響を調べることができ、薬剤部の方たちとブナゾシンやドルゾラミドがメラニン色素に吸着する様子も観察しました。2003年から大手前病院に転勤となりました。ここの眼科は前眼部疾患の治療を専門とするところで、角膜移植も年間100件以上行われていました。レーシック用のエキシマレーザーもありました。角膜移植の3大合併症は、感染、拒絶反応、緑内障です。多くの移植後の緑内障の患者さんを診させていただきました。血管新生緑内障であれ、前眼部の病気に続発した緑内障であれ、チューブ手術を行っても眼圧を落ち着かせることができない症例がたまってきました。緑内障診療の地の果てを見た思いです。ここから先は基礎的な研究を絡ませないと臨床の進歩はないと感じていたところに、2006年に広島大学に戻る話が出てきたわけです。 

【眼に見えない現象を見る研究】
 広島大学に戻ったら手術治療の成績を向上させる研究をするぞ、と思っていました。しかし、待っていたのは原爆被爆者の緑内障調査と眼圧測定の様子を高速カメラで撮影するという研究でした。通常の状態では放射線は眼に見ることができません。非接触型の眼圧計で眼圧を測定する様子も眼に見えません。肉眼で見えないものを調べるいずれの研究も重要、かつ面白い研究です。幸い両者とも論文化することができ、第1段階をまとめることができました。放射線の影響を調べる研究の最大の危険因子は政治であることがわかりました。 

【この後】
 バルベルトインプラントが出てきて小児緑内障を含めて難治緑内障患者を救うことができるエリアが広がってまいりました。しかし、緑内障手術治療の成績改善の研究はまだまだ手につきません。「眼に見えない現象を見る研究」もまだ第1段階が終了しただけで完結していません。
 自分一人が面白がって研究を進めても仕方ありません。大学の永遠のテーマですが若い先生の教育が大切です。このテーマも眼の前に転がっている、仕方なしのテーマです。しかも「なんで研究しないのや」と仮説を立てての実験がしにくいのです。南無阿弥陀仏。 

【略歴】
 1983年 広島大学医学部医学科卒業
 1999年 広島大学医学部助手
 1990年 Yale大学 Yale Eye Center, Post doctoral associate
 1997年 国立大阪病院(眼科)医師
 2003年 国家公務員共済組合連合会 大手前病院眼科部長
 2006年 広島大学大学院医歯薬学総合研究科視覚病態学 教授 現在に至る

2014年7月18日

 済生会新潟第二病院眼科で、1996年(平成8年)6月から毎月行なっている勉強会の案内です。参加出来ない方は、近況報告の代わりにお読み頂けましたら幸いです。興味があって参加可能な方は、遠慮なくご参加下さい。どなたでも大歓迎です(参加無料、保険証不要)。ただし、お茶等のサービスもありません。
 今回は事前登録制です。参加予定の方は今すぐに申し込みをお願いします。
 申込期限:2014年7月31日(木)

【事前登録】8月6日 済生会新潟第二病院 眼科勉強会(竹下義樹)
 申込期限~平成26年7月31日(木)まで
 申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗 
  e-mail  gankando@sweet.ocn.ne.jp 
  Fax 025-233-6220 
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参加申し込み

   氏名~    

   所属~    

   職業~

   住所~都道府県名と市町村名をお願いします

 連絡方法 
   e-mail アドレス~
   電話番号~ 
   Fax番号~
 (可能な限り、メールでの連絡先をお願い致します)

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案内 第222回(14‐08月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
 演題:「視覚障害によって希望を失わないために」
 講師:竹下義樹 (社会福祉法人日本盲人会連合会長、弁護士)
  日時:平成26年8月6日(水)16:30 ~ 18:00   @第1水曜日です
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 (予定)
 @事前登録制です
 http://andonoburo.net/on/2860 

 

【抄録】
 失明や視力低下が日常生活や社会参加にとって大きな困難をもたらすことは明白である。そして、苦しくて悲しいことである。しかし、それが直ちに不幸をもたらすか否かは別である。少なくとも、失明しても不幸にならなかった人はたくさんいる。その分かれ道はどこにあるのだろうか。

 私は14歳で失明した。失明によって失ったものはたくさんある。遊び、趣味、そして文字。でも、私は不幸にならなかった。友達は失うどころか新たに貴重な友人が増えたし、失明によって気づいたこともたくさんある。とりわけそれまで見えていなかったもの、気づいていなかったものが見えるようになった。そして、夢を見つけた。しかもでかい夢を。それは将来の職業だったのである。

 私は、貧困問題と取り組む弁護士として、そして視覚障害者が生きがいを持ち豊かな人生を送ることができる社会を築くため日盲連の会長として活動し、充実した毎日を過ごしている。

 私が不幸にならなかったのは、友人や指導者に恵まれ、夢を見つけ、それに向かって邁進することができたからである。失ったものにばかり目が向けば不幸が待っている。視覚障害者であっても、リハビリや補助機器などの支援によってできることがたくさんあるという情報を伝えることが彼に関わった者の責任なのである。視覚障害を不幸にしないためには、彼に関わる全ての者がそうしたことに気づいて彼に接するならば、彼は不幸になることはないのである。

【略歴】
 1951年 石川県輪島市生まれ
   65年 (中学3 年)外傷性網膜剥離で失明
   69年 石川県立盲学校理療科本科卒業(指圧士修得過程)
   71年 京都府立盲学校高等部普通科専攻科卒業
   75年 龍谷大学法学部卒業
   81年 司法試験合格
   84年4 月京都弁護士会に所属
  2012年~現在 社会福祉法人日本盲人会連合会長

 

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。

 日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
 場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している
 
 音声パソコン教室ホームページ
  http://www11.ocn.ne.jp/~suzuran/saisei.html

 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
  http://www.ngt.saiseikai.or.jp/02/ganka/index5.html

 3)安藤 伸朗 ホームページ
  http://andonoburo.net/

 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成26年9月10日(水)16:30~18:00
 第223回(14‐09月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「地域連携って何?-済生会新潟第二病院の連携室を通じて-」
  斎川克之(済生会新潟第二病院 地域医療連携室長)
 場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 

平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
【新潟ロービジョン研究会2014】
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
  http://andonoburo.net/on/2682
 主催:済生会新潟第二病院眼科 
  要:事前登録制です (8月9日登録開始予定です)
14:00 開会の挨拶 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
14:05~16:20
 1)特別講演 (各講演40分)
  1.座長  山田幸男(新潟オアシス;内科医)
   日本におけるロービジョンケアの流れ1:日本ロービジョン学会の設立前
     田淵昭雄 (川崎医療福祉大学感覚矯正学科)
    http://andonoburo.net/on/2714
 2.座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
   日本におけるロービジョンケアの流れ2:
     ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ
     -平成24年度診療報酬改定の意味するところ-
     高橋 広(北九州市立総合療育センター)
    http://andonoburo.net/on/2780
 3.座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
   本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望
     加藤 聡(東京大学眼科准教授)
    http://andonoburo.net/on/2799
16:20~16:40
  コーヒーブレイク
16:40~18:20
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
 シンポジスト (各講演20分)
  1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
   「ロービジョン当事者として相談支援専門家として
         我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
   http://andonoburo.net/on/2875
 2.八子恵子 (北福島医療センター)
   「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
  http://andonoburo.net/on/2889
  3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
   「私たちの視覚障害リハビリテーション」
  http://andonoburo.net/on/2917
  コメンテーター
   田淵昭雄(初代日本ロービジョン学会理事長)
   高橋 広(第2代日本ロービジョン学会理事長)
   加藤 聡(第3代、現日本ロービジョン学会理事長)
18:20~18:40 adjourn アジャーン
  (参加者全員で)会場整理
    参加者同志の意見交換
18:40 閉会の挨拶 仲泊聡(国立障害者リハビリセンター病院)
     解散 

平成26年10月8日(水)17:00 ~ 18:30 
【目の愛護デー記念講演会 2014】 
 (兼 第224回(14‐10月)済生会新潟第二病院眼科勉強会)
  講師:若倉雅登 (井上眼科病院 名誉院長)
  演題:「視力では語れない眼と視覚の愛護」
 場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 
 @開始時間が17時です 

平成26年11月5日(水)16:30~18:00
 第225回(14‐11月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「世界一過酷な卒業旅行から学んだ、小さな一歩の大切さ」
 岡田果純(新潟大学大学院自然科学研究科専攻修士課程1年)
 @第1水曜日です 

平成26年12月10日(水)16:30~18:00
 第226回(14‐12月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 演題未定
 小西 明(新潟県立新潟盲学校)

2014年7月15日

【新潟ロービジョン研究会2014】シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 日時:平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
 http://andonoburo.net/on/2682

シンポジスト3:山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
演題:「私たちの視覚障害リハビリテーション」
【抄 録】
 私たちのリハビリを始めるきっかけは、糖尿病網膜症が原因で失明したO君の入院中の自殺です。それまでは目の不自由な人のリハビリのあることさえ知りませんでしたが、彼の死でリハビリの必要性を痛感し、1994年に信楽園病院にリハビリ外来を開設しました。私たちのリハビリ外来は、県外から専門の先生方に来ていただき、その先生方を中心に、月2回開いています。パソコンや点字、歩行訓練などの頻回に継続して指導の必要なものは、外来のほかに週4回教室を開いて継続的に指導を行っています。 

 目の不自由な人に欠かせないこころのケアには、リハビリ外来やグループセラピーに加えて、お茶を飲みながら談笑できる喫茶室を設けています。いわゆるうつ病とはやや異なり、視覚障害という疾患のある人にみられるうつ・うつ状態の改善には、このような喫茶室が有効と考えています。 

 新潟県は広く、また交通の便が必ずしも良くないため、私たちのリハビリ外来を継続して利用することの困難な人が多くみられます。その解決策として開設したのが、県内10数か所のパソコン教室兼喫茶室をもつ姉妹校です。 

 視覚障害者においても高齢化は大きな問題です。とくにロコモによる転倒、骨折です。しばしばその原因となる加齢による筋肉の減少症(サルコペニア)対策は重要です。そこで今年8月から、サルコペニア予防としての筋トレ・栄養指導、さらにフットケアなどを含めた転倒予防教室を開催する予定です。 

【略 歴】 山田幸男(やまだ ゆきお)
 昭和42年(1967年) 3月 新潟大学医学部卒業
 昭和42年(1967年) 4月 新潟大学医学部附属病院インターン
 昭和43年(1968年) 4月 新潟大学医学部第一内科に入局。内分泌代謝斑に所属
 昭和54年(1979年) 5月 社会福祉法人新潟市社会事業協会信楽園病院
 平成17年(2005年) 4月 公益財団法人 新潟県保健衛生センター

  学 会
 日本内科学会認定医、日本糖尿病学会専門医、日本内分泌学会専門医、
  日本病態栄養学会評議員、
日本ロービジョン学会評議員

 

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シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
 シンポジスト (各講演20分)
 1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
  「ロービジョン当事者として相談支援専門家として
       我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
 2.八子恵子 (北福島医療センター) 
  「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
 3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
  「私たちの視覚障害リハビリテーション」
 コメンテーター
  田淵昭雄(初代ロービジョン学会理事長)
  高橋 広(第2代ロービジョン学会理事長)
  加藤 聡(第3代ロービジョン学会理事長)

===================================

【新潟ロービジョン研究会2014】
 日時:平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
 テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
 http://andonoburo.net/on/2682
 主催:済生会新潟第二病院眼科 
 要:事前登録制 

14:00 開会の挨拶 安藤伸朗(済生会新潟第二病院) 

14:05~16:20
 1)特別講演 (各講演40分)
  1.座長  山田幸男(新潟オアシス;内科医)
   日本におけるロービジョンケアの流れ1:日本ロービジョン学会の設立前
     田淵昭雄 (川崎医療福祉大学感覚矯正学科)
    http://andonoburo.net/on/2714
 2.座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
   日本におけるロービジョンケアの流れ2:ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ
    -平成24年度診療報酬改定の意味するところ-
     高橋 広(北九州市立総合療育センター)
    http://andonoburo.net/on/2780
 3.座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
   本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望
     加藤 聡(東京大学眼科准教授)
    http://andonoburo.net/on/2799 

16:20~16:40
  コーヒーブレイク 

16:40~18:20
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
 シンポジスト (各講演20分)
 1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
  「ロービジョン当事者として相談支援専門家として
         我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
  http://andonoburo.net/on/2875
 2.八子恵子 (北福島医療センター)
  「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
  http://andonoburo.net/on/2889

 3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
  「私たちの視覚障害リハビリテーション」
 コメンテーター
  田淵昭雄(初代ロービジョン学会理事長)
  高橋 広(第2代ロービジョン学会理事長)
  加藤 聡(第3代ロービジョン学会理事長) 

18:20~18:40 adjourn アジャーン
  (参加者全員で)会場整理
   参加者同志の意見交換 

18:40 閉会の挨拶 仲泊聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    解散 

 

2014年7月14日

【新潟ロービジョン研究会2014】シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 日時:平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
 http://andonoburo.net/on/2682
シンポジスト2:八子 恵子 (北福島医療センター)
演題:「一眼科医としてロービジョンケアを考える」  


【抄 録】
 日本ロービジョン学会によれば、ロービジョンケアとは「視覚に障害があるため生活に何らかの支障を来している人に対する医療的、教育的、職業的、社会的、福祉的、心理的等すべての支援の総称である」とされている。

 一眼科医がロービジョン者に向かうとき、まずできることはロービジョンを引き起こしている原因の診断や治療である。次に行うべきは、視覚のどの部分でどのように困っておられるかを把握し、それに対処する(おもに眼鏡処方や視覚補助具の選定:狭い意味でのロービジョンケア)ことである。この段階からは、一眼科医のみの対処では難しく、身近には視能訓練士に検査や補助具使用法の説明を担当してもらい、社会的あるいは福祉的問題があれば、さまざまな立場の人や団体に相談し、協力と指導を仰ぐ必要がある。そのためには、ロービジョン者を取り囲むできるだけ多くの関連する個人や団体との連携が必要である。

 一口にロービジョン者といっても、原因疾患やその経過、障害の程度、家族の理解、全身的疾患や精神状態など、抱える問題は個々で異なり、対応はひとりひとりに向き合ったものでなければならず、簡単ではない。反面、弱視レンズなどの備えがなくても、治療に携わってきた眼科医には、当事者の今後をともに考えてゆく義務があるとともに、そうできる立場にもある。

 今回は、一眼科医の日常診療の中でロービジョンケアにどこまで関わりを持てるのか、悩みながらの状況をお話したい。

【略 歴】 八 子 恵 子 
1971年  福島県立医科大学 卒業
1972年  福島県立医科大学 助手
1978年  公立岩瀬病院眼科 医長
1980年  福島県立医科大学 講師
1988年  福島県立医科大学 助教授
2003年  福島県立医科大学 非常勤講師
2007年  埼玉医大眼科客員教授
2008年  北福島医療センター 非常勤医師
福島県ロービジョンネットワーク 代表

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シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
 シンポジスト (各講演20分)
 1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
  「ロービジョン当事者として相談支援専門家として
       我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
 2.八子恵子 (北福島医療センター) 
  「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
 3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
  「私たちの視覚障害リハビリテーション」
 コメンテーター
  田淵昭雄(初代ロービジョン学会理事長)
  高橋 広(第2代ロービジョン学会理事長)
  加藤 聡(第3代ロービジョン学会理事長)

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【新潟ロービジョン研究会2014】
 日時:平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
 テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
 http://andonoburo.net/on/2682
 主催:済生会新潟第二病院眼科 
 要:事前登録制 

14:00 開会の挨拶 安藤伸朗(済生会新潟第二病院) 

14:05~16:20
 1)特別講演 (各講演40分)
  1.座長  山田幸男(新潟オアシス;内科医)
   日本におけるロービジョンケアの流れ1:日本ロービジョン学会の設立前
     田淵昭雄 (川崎医療福祉大学感覚矯正学科)
    http://andonoburo.net/on/2714
 2.座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
   日本におけるロービジョンケアの流れ2:ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ
    -平成24年度診療報酬改定の意味するところ-
     高橋 広(北九州市立総合療育センター)
    http://andonoburo.net/on/2780
 3.座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
   本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望
     加藤 聡(東京大学眼科准教授)
    http://andonoburo.net/on/2799 

16:20~16:40
  コーヒーブレイク 

16:40~18:20
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
 シンポジスト (各講演20分)
 1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
  「ロービジョン当事者として相談支援専門家として
         我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
  http://andonoburo.net/on/2875
 2.八子恵子 (北福島医療センター)
  「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
 3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
  「私たちの視覚障害リハビリテーション」
 コメンテーター
  田淵昭雄(初代ロービジョン学会理事長)
  高橋 広(第2代ロービジョン学会理事長)
  加藤 聡(第3代ロービジョン学会理事長) 

18:20~18:40 adjourn アジャーン
  (参加者全員で)会場整理
   参加者同志の意見交換 

18:40 閉会の挨拶 仲泊聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    解散 

2014年7月12日

【新潟ロービジョン研究会2014】シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 日時:平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
 http://andonoburo.net/on/2682 

シンポジスト1:吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
演題:「ロービジョン当事者として相談支援専門家として我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」


【抄録】
 私は、先天性白内障手術後の無水晶体眼で矯正視力右0.03、左0.1のロービジョン当事者である。生後間もなく、水晶体摘出手術を行った。35歳の時水疱性角膜の症状が出て、56歳を過ぎる頃から、全身の体調が不良な時等に、混濁が強くなり右目に痛みが出るようになった。その時に、ロービジョンに精通した眼科医から、角膜移植の専門医を紹介していただき、目の前の症状を緩和することだけでなく、将来の自分の眼の予後についてや角膜移植の時期などについても、見通しを持った治療と説明を受けることができた。 

 また、視覚リハ協会の仕事をする中で、多くのロービジョンのある方たちの相談を受け、その中で、ロービジョンケアと言うのは、特に医療の分野では、ロービジョンという慢性の病気を持った人に対して、医療がどのようにつきあってくれるのかということであり、その中でロービジョン当事者が望む眼科医の役割は、ロービジョンのある方の日常のケア(進行の防止や合併症の発見)等と、いざ高度な専門的な処置が必要になった時に、それができる適切な専門医への窓口になっていただくことではないかと考えるようになった。 

 本講演では、主に自分の体験を中心に、ロービジョンケアに対し当事者が望む未来のあり方についてお話しさせていただく。 

【略歴】
 1947年 東京生まれ 66歳 
 1968年 東京教育大学(現筑波大学)付属盲学校高等部普通科卒業
 1974年 日本福祉大社会福祉学部卒業後、名古屋ライトハウスあけの星声の図書館に中途視覚障害者の相談業務担当として就職(初めて中途視覚障害者と出会う)
 1991年 日本女子大学大学院文学研究科社会福祉専攻終了(社会学修士)
      東京都立大学人文学部社会福祉学科助手を経て
 1999年4月~2009年3月 高知女子大学社会福祉学部講師→准教授
     高知女子大学在任中、高知県で視覚障害リハビリテーションの普及活動を行う。
 2008年4月~任意団体視覚障害リハビリテーション協会長(現在に至る) 

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シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
 シンポジスト (各講演20分)
 1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
  「ロービジョン当事者として相談支援専門家として我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
 2.八子恵子 (北福島医療センター) 
  「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
 3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
  「私たちの視覚障害リハビリテーション」
 コメンテーター
  田淵昭雄(初代ロービジョン学会理事長)
  高橋 広(第2代ロービジョン学会理事長)
  加藤 聡(第3代ロービジョン学会理事長)

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【新潟ロービジョン研究会2014】
 日時:平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
 テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
 http://andonoburo.net/on/2682
 主催:済生会新潟第二病院眼科 
 要:事前登録制 

14:00 開会の挨拶 安藤伸朗(済生会新潟第二病院) 

14:05~16:20
 1)特別講演 (各講演40分)
  1.座長  山田幸男(新潟オアシス;内科医)
   日本におけるロービジョンケアの流れ1:日本ロービジョン学会の設立前
     田淵昭雄 (川崎医療福祉大学感覚矯正学科)
    http://andonoburo.net/on/2714
 2.座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
   日本におけるロービジョンケアの流れ2:ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ
    -平成24年度診療報酬改定の意味するところ-
     高橋 広(北九州市立総合療育センター)
    http://andonoburo.net/on/2780
 3.座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
   本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望
     加藤 聡(東京大学眼科准教授)
    http://andonoburo.net/on/2799 

16:20~16:40
  コーヒーブレイク 

16:40~18:20
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
 シンポジスト (各講演20分)
 1.吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
  「ロービジョン当事者として相談支援専門家として
         
我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る」
 2.八子恵子 (北福島医療センター)
  「一眼科医としてロービジョンケアを考える」
 3.山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
  「私たちの視覚障害リハビリテーション」
 コメンテーター
  田淵昭雄(初代ロービジョン学会理事長)
  高橋 広(第2代ロービジョン学会理事長)
  加藤 聡(第3代ロービジョン学会理事長) 

18:20~18:40 adjourn アジャーン
  (参加者全員で)会場整理
 
  参加者同志の意見交換 

18:40 閉会の挨拶 仲泊聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    解散 

2014年7月11日

演題:「視覚障害によって希望を失わないために」
講師:竹下義樹 (社会福祉法人日本盲人会連合会長、弁護士)
 日時:平成26年8月6日(水)16:30 ~ 18:00 
    @第1水曜日です
 場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 (予定)
    @事前登録制です 

【抄録】
 失明や視力低下が日常生活や社会参加にとって大きな困難をもたらすことは明白である。そして、苦しくて悲しいことである。しかし、それが直ちに不幸をもたらすか否かは別である。少なくとも、失明しても不幸にならなかった人はたくさんいる。その分かれ道はどこにあるのだろうか。

 私は14歳で失明した。失明によって失ったものはたくさんある。遊び、趣味、そして文字。でも、私は不幸にならなかった。友達は失うどころか新たに貴重な友人が増えたし、失明によって気づいたこともたくさんある。とりわけそれまで見えていなかったもの、気づいていなかったものが見えるようになった。そして、夢を見つけた。しかもでかい夢を。それは将来の職業だったのである。 

 私は、貧困問題と取り組む弁護士として、そして視覚障害者が生きがいを持ち豊かな人生を送ることができる社会を築くため日盲連の会長として活動し、充実した毎日を過ごしている。 

 私が不幸にならなかったのは、友人や指導者に恵まれ、夢を見つけ、それに向かって邁進することができたからである。失ったものにばかり目が向けば不幸が待っている。視覚障害者であっても、リハビリや補助機器などの支援によってできることがたくさんあるという情報を伝えることが彼に関わった者の責任なのである。視覚障害を不幸にしないためには、彼に関わる全ての者がそうしたことに気づいて彼に接するならば、彼は不幸になることはないのである。 

【略歴】
 1951年 石川県輪島市生まれ
   65年 (中学3 年)外傷性網膜剥離で失明
   69年 石川県立盲学校理療科本科卒業(指圧士修得過程)
   71年 京都府立盲学校高等部普通科専攻科卒業
   75年 龍谷大学法学部卒業
   81年 司法試験合格
   84年4 月京都弁護士会に所属
  2012年~現在 社会福祉法人日本盲人会連合会長
 

【事前登録】
 (会場準備の都合上)事前登録が必要です。 
 申込期限~平成26年7月31日(木)
 申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗 
  e-mail  gankando@sweet.ocn.ne.jp 
  Fax 025-233-6220 
 ********************************************************
2014年7月 済生会新潟第二病院 眼科勉強会 参加申し込み

   氏名~    

   所属~    

   職業~ 

   住所~都道府県名と市町村名をお願いします

 連絡方法  
   e-mail アドレス~ 
   電話番号~ 
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 (可能な限り、メールでの連絡先をお願い致します) 

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 今回の勉強会の一部は、「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力によりネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。下記のいずれでも視聴できます。
   http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
   http://nitsc.eng.niigata-u.ac.jp/saiseikai/ 
 当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。 

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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。 

 日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
 場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している
 音声パソコン教室ホームページ
  http://www11.ocn.ne.jp/~suzuran/saisei.html

 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
  http://www.ngt.saiseikai.or.jp/02/ganka/index5.html

 3)安藤 伸朗 ホームページ
  http://andonoburo.net/
 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成26年9月10日(水)16:30~18:00
 第223回(14‐09月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「地域連携って何?-済生会新潟第二病院の連携室を通じて-」
  斎川克之(済生会新潟第二病院 地域医療連携室長)
 場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 

平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
【新潟ロービジョン研究会2014】
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
  http://andonoburo.net/on/2682
 主催:済生会新潟第二病院眼科  
  要:事前登録制です
14:00 開会の挨拶 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
14:05~16:20
 1)特別講演 (各講演40分)
  1.座長  山田幸男(新潟オアシス;内科医)
   日本におけるロービジョンケアの流れ1:日本ロービジョン学会の設立前
     田淵昭雄 (川崎医療福祉大学感覚矯正学科)
    http://andonoburo.net/on/2714
 2.座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
   日本におけるロービジョンケアの流れ2:ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ
     -平成24年度診療報酬改定の意味するところ-
     高橋 広(北九州市立総合療育センター)
    http://andonoburo.net/on/2780
 3.座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
   本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望
     加藤 聡(東京大学眼科准教授)
    http://andonoburo.net/on/2799
16:20~16:40
  コーヒーブレイク
16:40~18:20
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
 シンポジスト (各講演20分)
  吉野由美子(視覚障害リハビリテーション協会)
  八子恵子(ワーク福島県ロービジョンネットワーク)
  山田幸男(新潟オアシス;内科医)
 コメンテーター
  田淵昭雄(初代ロービジョン学会理事長)
  高橋 広(第2代ロービジョン学会理事長)
  加藤 聡(第3代ロービジョン学会理事長)
 18:20~18:40 adjourn アジャーン
  (参加者全員で)会場整理
  参加者同志の意見交換
18:40 解散 

平成26年10月8日(水)17:00 ~ 18:30 
【目の愛護デー記念講演会 2014】
 (兼 第224回(14‐10月)済生会新潟第二病院眼科勉強会)
  講師:若倉雅登 (井上眼科病院 名誉院長)
  演題:「視力では語れない眼と視覚の愛護」
 場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 
 @開始時間が17時です
 

平成26年11月5日(水)16:30~18:00
 第225回(14‐11月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「世界一過酷な卒業旅行から学んだ、小さな一歩の大切さ」
 岡田果純(新潟大学大学院自然科学研究科専攻修士課程1年)
 @第1水曜日です
 

平成26年12月10日(水)16:30~18:00
 第226回(14‐12月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 演題未定
 小西 明(新潟県立新潟盲学校)

 

2014年7月7日

報告:第220回(14‐06月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
 演題:「生きていてよかった!」
 講師:上林 洋子(社福:新潟県視覚障害者福祉協会副理事長 同女性部長)
  日時:平成26年6月11日(水)16:30 ~ 18:00 
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来



【講演要旨】
 「命を断とう」と思ったことがあるからこそ「生きていてよかった!」と思えるのです。
 体操が苦手、音楽も苦手、人の前で話すことなど全くダメ…幼いころの私でした。中学の科学の実験の時に、キラッと光ったビーカーの周りに虹が見えたので、「きれいな虹」と言ったら友達に笑われました。多分これが緑内障の初期だったと思います。

 中学卒業した年に、緑内障の手術を受け、看護婦の夢を断たれ、親に有無なく新潟盲学校に入学させられたのでした。ここでの5年間が、消極的だった私の生き方を、変えてくれたのだと思います。視力があるということで、買い物や、学校行事、生徒会でも役が与えられ、人のためになれる喜びを実感することにより、自分に対しても自信が持てるようになりました。

 社会人になって間もなく再発。手術を繰り返すたびに「手術は成功しました」と医師に言われるのですが、私としては「見えにくく」なる一方でした。こんな折、手術の前夜に夫から「見える眼と結婚するのではない」と言われ、共に歩むことを決意しました。出産後も手術を繰り返しながら視力は下がるばかりでした。

 39歳、激しい眼痛に耐えられず入院した私に、夫は眼球摘出を勧めたのです。眼科主治医・両家の家族が集まり、治療法について相談会を持ちましたが「健康が第一」と言う夫に従い両眼摘出の手術を受けました。この時「死ぬ」ということを決めていたのです。眼は心の窓、目は顔の中心、その目がなくなるなんて・・・そして、患者から一視覚障碍者になることのむなしさ…。

 2~3カ月後、この日こそ最後だと決め、台所の掃除をしていました。「飯はまだか?」と言った夫に力いっぱい雑巾を投げつけました。「いつまでばかやっているんだ」とかえってきた静かな声。この一言が私を新たなスタートに立たせてくれたのでした。「そうだ!命ある限り生き抜かねば」と。

 それからは夫の力を借りながらいろいろなことに挑戦しました。例えば、あきらめていた点字の読み書き、小、中学校で視覚障害についてのお話し会、点字ワープロの会得、喜怒哀楽を三十一文字に託す短歌…。そして、盲導犬との出会いにより広がった世界。山登りの楽しさ、などなど。どれをあげても苦労の後には「喜び」が待っています。この達成感を味わったときに、決まって「生きていてよかった!」と心の中で叫ばずにはいられないのです。

 
 かちゃかちゃと義眼の触れ合う音のして吾の眼(まなこ)の選ばれている
 「年相応な眼にしてくださいね、でも、ちょっぴりかわいく…」
 

 半世紀近くも営業してきた治療院をこの春に閉じ、これからは第3の人生を夫と盲導犬と楽しみながら、ゆったりと、そして「可能性」を忘れずに暮らして参りたいと思っております。


 子と嫁は一つのスマホを見詰めつつ生れくる男の子(おのこ)の名を語りいる
 「お母さん、ちょっと見て」そっとお腹に、確かに大きなお腹。新しい命をそっと撫でてあげました。


【略歴】
 京ヶ瀬小学校、京ヶ瀬中学校卒(阿賀野市)
 神奈川県内の准看護婦養成所を緑内障発病にて中退
 昭和42年、新潟盲学校専攻科卒
 昭和44年、鍼灸マッサージ治療院を開業している先輩と結婚
 二児出産後、数回の手術の後、四十歳には完全に失明
 このころから音声ワープロをマスターし、短歌を詠む楽しさを覚える
 平成7年、北海道盲導犬協会に入所し盲動犬ユーザーとなり現在に至っている

【後記】
 上林さんの優しい語り口調に吸い込まれ、心地良い感覚でお聞きしました。
 「生きていてよかった」ここに、上林さんの人生が集約されているのが、講演を拝聴してよく理解することが出来ました。幾多の苦難を乗り越えて、自らの精一杯の努力と、本気でぶつかり合いながらで築き上げた、多くの理解と愛情の中で、今を生き抜いている。。。。。
 今後は、上林さんの知識と経験、そして、エネルギーを多くの方々に伝え広めていただきたいと期待しています。
 益々の活躍を祈念しております。


【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成26年7月9日(水)16:30~17:30
 第221回(14‐07月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「新潟盲学校弁論大会 イン 済生会」
 1)「中学部に入学して」 中学部1年
 2)「歌」 高等部普通科3年 
 場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
 http://andonoburo.net/on/2825
 @いつもより終了時間が30分早くなります。
 @ネットでの実況中継配信はありません。

平成26年8月6日(水)16:30~18:00
 第222回(14‐08月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「視覚障害によって希望を失わないために」
  竹下 義樹(社会福祉法人日本盲人会連合会長、弁護士)
 場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
 @第1水曜日です
 @事前登録制です

平成26年9月10日(水)16:30~18:00
 第223回(14‐09月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「地域連携って何?-済生会新潟第二病院の連携室を通じて-」
  斎川克之(済生会新潟第二病院 地域医療連携室長)
 場所:済生会新潟第二病院 眼科外来

平成26年年9月27日(土) 開場13:30 研究会14:00~18:40
【新潟ロービジョン研究会2014】
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
  http://andonoburo.net/on/2682
 主催:済生会新潟第二病院眼科  
  要:事前登録
14:00 開会の挨拶 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
14:05~16:20
 1)特別講演 (各講演40分)
  1.座長  山田幸男(新潟オアシス;内科医)
   日本におけるロービジョンケアの流れ1:
    日本ロービジョン学会の設立前
     田淵昭雄 (川崎医療福祉大学感覚矯正学科)
    http://andonoburo.net/on/2714
 2.座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
   日本におけるロービジョンケアの流れ2:
     ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ
     -平成24年度診療報酬改定の意味するところ-
     高橋 広(北九州市立総合療育センター)
    http://andonoburo.net/on/2780
 3.座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
   本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望
     加藤 聡(東京大学眼科准教授)
    http://andonoburo.net/on/2799
16:20~16:40
  コーヒーブレイク
16:40~18:20
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
 シンポジスト (各講演20分)
  吉野由美子(視覚障害リハビリテーション協会)
  八子恵子(ワーク福島県ロービジョンネットワーク)
  山田幸男(新潟オアシス;内科医)
 コメンテーター
  田淵昭雄(初代ロービジョン学会理事長)
  高橋 広(第2代ロービジョン学会理事長)
  加藤 聡(第3代ロービジョン学会理事長)
 18:20~18:40 adjourn アジャーン
  (参加者全員で)会場整理
  参加者同志の意見交換
18:40 解散 


平成26年10月8日(水)17:00 ~ 18:30 
【目の愛護デー記念講演会 2014】 
 (兼 第224回(14‐10月)済生会新潟第二病院眼科勉強会)
  講師:若倉雅登 (井上眼科病院 名誉院長)
  演題:「視力では語れない眼と視覚の愛護」
 場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 
 @開始時間が17時です

平成26年11月5日(水)16:30~18:00
 第225回(14‐11月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 演題:「世界一過酷な卒業旅行から学んだ、小さな一歩の大切さ」
 岡田果純(新潟大学大学院自然科学研究科専攻修士課程1年)
    @第1水曜日です

平成26年12月10日(水)16:30~18:00
 第226回(14‐12月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 演題未定
 小西 明(新潟県立新潟盲学校)

2014年6月27日

新潟盲学校弁論大会 イン 済生会
 日時:平成26年7月9日(水)16:30 ~ 17:30
 場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
(1)中学部 1年 「中学部に入学して」
(2)高等部 普通科 3年 「歌」 

【発表の紹介文】
(1)新潟県立新潟盲学校 中学部 1年 「中学部に入学して」
 4月。私は中学部入学という、大人への階段を一歩上ることに不安を感じていました。入学式ではピリッとした雰囲気を感じたり、毎日の学校生活を過ごしたりする中で、感じたこれまでの気持ちの変化を語ります。そして、私が考えた中学部での目標をどうぞお聴きください。 

(2)新潟県立新潟盲学校 高等部 普通科 3年 「歌」
 私は歌が大好きです。聴くことも好きですが、歌うことはもっと好きです。ですが、生まれた頃から歌が好きだったわけではありません。幼稚園の先生に言われたある一言と、カラオケでの友達とのやりとりによって、次第に歌に対する情熱が沸いてきました。この気持ちを皆さんに伝えたいと思います。

 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成26年7月6日(日) 開場9:30 講演会10:00~13:00
 『学問のすすめ』 第9回講演会
        http://andonoburo.net/on/2661

   会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
   主催:済生会新潟第二病院眼科
   要:事前登録
  「学問はしたくはないけれど・・・」
    加藤 聡(東京大学眼科准教授)
    http://andonoburo.net/on/2747
  「摩訶まか緑内障」
    木内良明(広島大学眼科教授)
    http://andonoburo.net/on/2724 


平成26年8月6日(水)16:30~18:00
 
第222回(14‐08月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
  「
視覚障害によって希望を失わないために」
   
竹下 義樹(社会福祉法人日本盲人会連合会長、弁護士)
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
  @第1水曜日です。ご注意ください。


平成26年9月10日(水)16:30~18:00
 
第223回(14‐09月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
  「地域における連携コーディネーターの役割」
   斎川克之(済生会新潟第二病院 地域医療連携室)
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
 

平成26年年9月27日(土)開場13:30 14:00~18:40
 【新潟ロービジョン研究会2014】
  テーマ:「我が国のロービジョンケア 過去・現在・未来」
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  http://andonoburo.net/on/2682
  主催:済生会新潟第二病院眼科
   要:事前登録
 
14:00 開会のご挨拶 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
 
14:05~16:20 
 
1)特別講演 (各講演40分)
  1.座長  山田幸男(新潟オアシス;内科医)
   日本におけるロービジョンケアの流れ1:
    日本ロービジョン学会の設立前
     田淵昭雄 (川崎医療福祉大学感覚矯正学科)
    http://andonoburo.net/on/2714
 2.座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
   日本におけるロービジョンケアの流れ2:
     ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ
     -平成24年度診療報酬改定の意味するところ-
     高橋 広(北九州市立総合療育センター)
    http://andonoburo.net/on/2780
 3.座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
   本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望
     加藤 聡(東京大学眼科准教授)
    http://andonoburo.net/on/2799
 16:20~16:40 コーヒーブレイク
 
16:40~18:20
 
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
  
 座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    
  安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
  シンポジスト (各講演20分)
   吉野由美子(視覚障害リハビリテーション協会)
   八子恵子(ワーク福島県ロービジョンネットワーク)
   山田幸男(新潟オアシス;内科医)
  コメンテーター
   田淵昭雄(初代ロービジョン学会理事長)
   高橋 広(第2代ロービジョン学会理事長)
   加藤 聡(第3代ロービジョン学会理事長)
 
18:20~18:40 adjourn アジャーン
  (参加者全員で)会場整理&参加者間の意見交換
 
18:40 閉会のご挨拶 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター)

 

平成26年10月8日(水)17:00 ~ 18:30 
 【目の愛護デー記念講演会 2014】
  (兼 第224回(14‐10月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会)
  講師:若倉雅登 (井上眼科病院 名誉院長)
  演題:「視力では語れない眼と視覚の愛護」
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
  @開始時間が17:00です。ご注意ください。
 

平成26年11月5日(水)16:30 ~ 18:00
 第225回(14‐11月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
  演題未定
  岡田果純(新潟大学大学院 自然科学研究科 専攻修士課程1年)
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
  @第1水曜日です。ご注意ください


平成26年12月10日(水)16:30~18:000
 第226回(14‐12月)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  
小西 明(新潟県立新潟盲学校 校長)

2014年6月20日

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」 
  人は生まれながら貴賎上下の差別ない。けれども今広くこの人間世界を見渡すと、賢い人愚かな人貧乏な人金持ちの人身分の高い人低い人とある。その違いは何だろう?。それは甚だ明らかだ。賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとに由ってできるものなのだ。人は生まれながらにして貴賎上下の別はないけれどただ学問を勤めて物事をよく知るものは貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるのだ。(「学問のすすめ」福沢諭吉)
 

『学問のすすめ』 第9回講演会
 日時:2014年7月6日(日)  開場9時30分 講演会10時~13時
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
 参加無料 (要:事前登録)
 各演題:講演1時間・質疑応答30分
 興味と関心のある方は、どなたでも参加できます。   

1.「学問はしたくはないけれど・・」
    加藤 聡 (東京大学眼科准教授)
  http://andonoburo.net/on/2747
2.「摩訶まか緑内障」
    木内 良明 (広島大学眼科教授)
  http://andonoburo.net/on/2724       

  主催:済生会新潟第二病院 眼科

 演者の先生には、ご自身の研究テーマを中心に、若い人へのメッセージを添えて、これまでの学究生活について自叙伝風に語って頂きます。

【事前登録】
 (会場準備の都合上)事前登録が必要です。
 申込期限~平成26年6月30日(月)
 申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗 
   e-mail  gankando@sweet.ocn.ne.jp 
   Fax 025-233-6220 
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「学問のすすめ」第9回講演会 参加申し込み
  氏名~ 
  所属~
  職業~ 

  住所~新潟県の方は、市町村名をお願いします
     新潟県以外の方は、県名をお願いします 

  連絡方法 
   e-mail アドレス~ 
   電話番号~  
   Fax番号~
  (可能な限り、メールでの連絡先をお願い致します)

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これまでの「学問のすすめ」プログラムは、下記に記載しました。
http://andonoburo.net/on/2661

 

*講演会連絡先*****************************
 950-1104 新潟市西区寺地280-7
  済生会新潟第二病院眼科 安藤 伸朗
  phone 025-233-6161 Fax 025-233-6220
  e-mail ~ gankando@sweet.ocn.ne.jp
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