『新潟ロービジョン研究会2016』 第11回案内(出田 隆一)
2001年から新潟で毎年開催している新潟ロービジョン研究会のご案内です。今回は、出田 隆一先生(出田眼科病院)の抄録を紹介致します。 どなたでも参加できます。今のうちにカレンダーへのチェックをお願い致します。
『新潟ロービジョン研究会2016』
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)2階会議室
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料 要事前登録(近日中に受付開始予定)
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演題:「熊本地震と災害時視覚障害者支援」
演者:出田 隆一 (出田眼科病院)
http://andonoburo.net/on/4935
【抄 録】
2016年4月14日と4月16日に熊本地方において発生した大規模な地震により社会全体に甚大な被害がありましたが、講演ではまず「眼科医療」に生じた状況とその対応、問題点について述べます。
私共の施設では地震発生時多数の患者さんが入院しており、地震は2回とも夜間に発生しました。大きな揺れのあとの強い余震が断続的に続くなか、入院患者をどのようにどこまで避難誘導するのかという基本的な初期対応の難しさにいきなり直面しました。
2回目の本震のあとは水道とガスの供給が止まり、外部からの水や食料の供給も断たれ40名超の入院患者に提供する食事の問題、排泄や入浴などについても対応は困難でした。
そのような状況について眼科特有の問題も交えて報告します。
次に「災害時視覚障害者支援」について今回経験したことの概要と、熊本県において継続している支援ネットワークの現状について報告します。
地震後しばらくして、東京都視覚障害者支援センターの担当の方から「被災した視覚障害者の方々の訪問支援に参加しませんか」とのご依頼がありました。私達が頂いた多くのご支援に恩返しする良いチャンスだと考え、熊本県立盲学校の先生方と実際に参加したことにより、私がこれまで全く知ることのなかった「障害者支援」の世界に触れることができました。
障害者の支援活動には多くの団体や個人が関わっており障害者自らも当事者として積極的に活動されていることに驚きました。急性期には全国各地から支援者が熊本に入って来られ、徐々に地元のメンバーに引き継ぎながら現在も支援活動は継続的に実施されておりその実態について述べます。
以上2点について個人的な経験に基づいた被災報告をさせて頂きます。
【略 歴】
1994年 久留米大学医学部卒業
1994年 東京大学眼科医員
1995年 東京厚生年金病院眼科医員
1996年 東京女子医大附属糖尿病センター眼科助手
1998年 東京大学眼科助手
2004年 東京大学眼科病院講師
2008年 出田眼科病院副院長
2009年 出田眼科病院院長
@出田隆一先生のご紹介
出田先生は、網膜硝子体を専門とするサージャンです。百年近くの歴史を持つ日本屈指の出田眼科(熊本市)第4代目院長でもあります。4月の熊本地震では、病院も職員も甚大な被害を受けたにもかかわらず、視覚障害者支援に多大な貢献をされました。本会で出田先生のお話をお聞きするのは大変楽しみです。
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『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)
2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
http://www.med.niigata-u.ac.jp/yujin/
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料/要事前登録
0.8:45~8:50
はじめに 安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1.8:50~10:20
【第1部 連携を求めて】
座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1-1) 20分(講演17分+質疑3分)
看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
http://andonoburo.net/on/4915
1-2) 30分(講演25分+質疑5分)
情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
三宅 琢(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員;眼科医)
http://andonoburo.net/on/4907
1-3) 30分(講演25分+質疑5分)
視覚障害者のための転倒予防・体力増進教室
○山田 幸男 田村瑞穂 嶋田美恵子 久保尚人
(新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会;NPO法人オアシス)
質疑応答 10分
2.10:20~12:20
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2-1) 30分(講演25分+質疑5分)
最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い
岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)
http://andonoburo.net/on/4866
2-2) 20分(講演17分+質疑3分)
新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
http://andonoburo.net/on/4922
2-3) 30分(講演25分+質疑5分)
我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
ー開設当時を振り返ってー
佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)
http://andonoburo.net/on/4880
2-4) 30分(講演25分+質疑5分)
眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
香川スミ子(元 浦和大学)
http://andonoburo.net/on/4903
質疑応答 10分
3.12:20~13;05
【第3部 熊本地震を考える】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
3-1) 30分(講演25分+質疑5分)
熊本地震と災害時視覚障害者支援
出田隆一 (出田眼科院長;熊本)
http://andonoburo.net/on/4935
討論 15分
4.13:05~13:10
おわりに 仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
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『新潟ロービジョン研究会2016』 第10回案内(山田 幸男)
2001年から新潟で毎年開催している新潟ロービジョン研究会のご案内です。今回は、山田幸男先生(新潟県視覚障害者のリハビリを推進する会)の抄録を紹介致します。 どなたでも参加できます。今のうちにカレンダーへのチェックをお願い致します。
『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)2階会議室
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料 要事前登録(8月中旬に受付開始予定)
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演題:視覚障害者のための転倒予防・体力増進教室
講師:○山田幸男 田村瑞穂 嶋田美恵子 久保尚人
(新潟県視覚障害者のリハビリを推進する会)
【抄 録】
眼の不自由な人が転びやすいのは、見えないから物につまずくだけではありません。眼はものを見るためだけでなく、平衡を司る器官でもあるため、眼が不自由になるとバランスをくずしやすくなるからです。加えて、眼が不自由になると、運動量が減り筋力が落ちるため、ますます転びやすくなります。転倒を恐れて外出をひかえると、ビタミンD不足になり、転倒しやすく、骨折の大きな原因となる骨粗鬆症にもなりやすくなります。骨粗鬆症は骨折を、骨折は寝たきりの原因となります。眼の不自由な人は、バランス能力を調べる片足立ちや、運動能力を示す歩行速度、さらに全身の筋力を示す握力などの検査で基準値以下の人がたくさんみられます。
そこで私たちは20年前から毎月開いている歩行講習会(白杖・誘導歩行)の中に、2年前からは「視覚障害者のための転倒予防・体力増進教室」も加えてきました。その内容は講義と実技からなり、講義は、看護師によるフットケア、栄養士による転倒予防と食事(ビタミンDも含めて)、さらに医師によるロコモ、サルコペニア、フレイル、骨粗鬆症などです。実技は、身体計測(血圧、握力、腹囲、体重、片足立ち時間、一歩幅、歩行時間など)のあと、ラジオ体操、筋トレ、スクワット、片足立ちなどです。
眼の不自由な人が「自分の行きたいところに自分の力で移動し、やりたいことができる」ようにと、いまスタッフが一丸となって頑張っているところです。今回の講演では、このような内容を紹介する予定です。
【略 歴】山田幸男(やまだ ゆきお)
1967年(昭和42年)3月 新潟大学医学部卒業
同年(昭和42年)4月 新潟大学医学部附属病院インターン
1968年(昭和43年)4月 新潟大学医学部第一内科に入局。内分泌代謝斑に所属
1979年(昭和54年)5月 社会福祉法人新潟市社会事業協会信楽園病院
2005年(平成17年)4月 公益財団法人新潟県保健衛生センター
日本内科学会認定医、日本糖尿病学会専門医、日本内分泌学会専門医
日本病態栄養学会評議員
@山田幸男先生の紹介
私の最も尊敬する先輩の一人です。内科医ですが新潟で視覚障害者のための視覚リハビリを立ち上げ、県内10数か所にパソコン教室を作る原動力となり、白杖歩行は勿論、誘導歩行、見えない方のお料理教室・お化粧教室・ピアカウンセリング等々を実行しています。
一番すごいところは、とにかく眼の不自由な方が集まってお茶を飲むというサロンを開放していることです。こうした中から患者さんの心のケアを行い、やる気を引き出しているのです。自分たちの持っているものを患者さんに教え込もうとするリハビリの押しつけとは一線を画しているのです。
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『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)
2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
http://www.med.niigata-u.ac.jp/yujin/
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料/要事前登録
0.8:45~8:50
はじめに 安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1.8:50~10:20
【第1部 連携を求めて】
座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1-1) 20分(講演17分+質疑3分)
看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
http://andonoburo.net/on/4915
1-2) 30分(講演25分+質疑5分)
情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
三宅 琢(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員;眼科医)
http://andonoburo.net/on/4907
1-3) 30分(講演25分+質疑5分)
視覚障害者のための転倒予防・体力増進教室
○山田 幸男 田村瑞穂 嶋田美恵子 久保尚人
(新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会;NPO法人オアシス)
質疑応答 10分
2.10:20~12:20
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2-1) 30分(講演25分+質疑5分)
最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い
岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)
http://andonoburo.net/on/4866
2-2) 20分(講演17分+質疑3分)
新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
http://andonoburo.net/on/4922
2-3) 30分(講演25分+質疑5分)
我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
ー開設当時を振り返ってー
佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)
http://andonoburo.net/on/4880
2-4) 30分(講演25分+質疑5分)
眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
香川スミ子(元 浦和大学)
http://andonoburo.net/on/4903
質疑応答 10分
3.12:20~13;05
【第3部 熊本地震を考える】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
3-1) 30分(講演25分+質疑5分)
熊本地震と災害時視覚障害者支援
出田隆一 (出田眼科院長;熊本)
討論 15分
4.13:05~13:10
おわりに 仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
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『新潟ロービジョン研究会2016』 第9回案内(小西 明)
2001年から新潟で毎年開催している新潟ロービジョン研究会のご案内です。今回は、小西 明先生(済生会新潟第二病院;医療福祉相談室、前新潟盲学校校長)の抄録を紹介致します。
どなたでも参加できます。今のうちにカレンダーへのチェックをお願い致します。
『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)2階会議室
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料 要事前登録(8月下旬に受付開始予定)
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演題:新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
講師:小西 明(済生会新潟第二病院;医療福祉相談室、前新潟盲学校校長)
【抄 録】
日本の障害のある子どもの教育(以下:障害児教育)は、明治11年の京都盲啞院がはじまりである。明治13年には、東京に楽善会訓盲院が開校し、国の東西で障害児教育が出発した。しかし、すでに明治5年に制定された学制では「廃人学校」が規定されたものの、障害児に関する規定は明示されなかった。明治時代においては、障害児教育は国の政策課題としてほとんど見当たらず、社会的にも少数の小さな存在として扱われていたといえる。障害のある子どもにとっては、教育する学校も制度も整っていない時代であった。そこで障害児教育は、一般の学校制度から外れた学校として、視覚・聴覚障害者を対象にほとんどが私立の盲唖学校として展開されるようになった。
こうした社会からの支援のない時代と環境であったために、視覚・聴覚障害者のための学校設立は篤志家によるものだった。設立主体は、個人・グループ・団体などあり、社会的属性は教育者、医師、鍼按業の盲人、政治家、実業家、宗教家等である。とりわけ新潟県内の訓矇・盲唖学校開設で目立つことは、眼科医等の医師の主導または関与である。
ここでは、①新潟県内の訓矇・盲唖学校5校の創設経緯、教育対象と目的、その後の展開を概観する。②高田訓矇学校、中越盲唖学校、新潟盲唖学校の創設に関わった眼科医の経歴、業績等を支持基盤や財源等を交え紹介する。
本年は、特殊教育から特別支援教育となって十年の節目を迎えた。これを機に、百二十余年の時を遡り、新潟県の視覚障害教育、特別支援教育の基盤を培った眼科医の功績を振り返る。
【略 歴】
1977年 新潟県立新潟盲学校教諭
1992年 新潟県立新潟養護学校はまぐみ分校教諭
1995年 新潟県立高田盲学校教頭
1997年 新潟県立教育センター教育相談・特殊教育課長
2002年 新潟県立高田盲学校校長
2006年 新潟県立新潟盲学校校長
2015年 済生会新潟第二病院・医療福祉相談室
@小西明先生の紹介
小西先生は、新潟県の視覚障害教育、特別支援教育に長い間ご尽力され、現在は済生会病院の医療福祉相談室にお勤めです。新潟県の視覚障害教育のことに精通し、多くの引き出しをお持ちですが、今回は新潟県で盲教育で活躍した眼科医についてお話して頂くことにしました。
新潟県そして我が国の視覚リハビリテーションの基盤を培った眼科医の功績は大事な事柄です。多くの史実を基にしたお話は重厚で、示唆に富んでいます。期待してお聞き下さい。
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『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
http://www.med.niigata-u.ac.jp/yujin/
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料/要事前登録
0.8:45~8:50
はじめに 安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1.8:50~10:20
【第1部 連携を求めて】
座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1-1) 20分(講演17分+質疑3分)
看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
http://andonoburo.net/on/4915
1-2) 30分(講演25分+質疑5分)
情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
三宅 琢(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員;眼科医)
http://andonoburo.net/on/4907
1-3) 30分(講演25分+質疑5分)
視覚障害者のための転倒予防・体力増進教室
○山田 幸男 田村瑞穂 嶋田美恵子 久保尚人
(新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会;NPO法人オアシス)
質疑応答 10分
2.10:20~12:20
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2-1) 30分(講演25分+質疑5分)
最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い
岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)
http://andonoburo.net/on/4866
2-2) 20分(講演17分+質疑3分)
新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
http://andonoburo.net/on/4922
2-3) 30分(講演25分+質疑5分)
我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
ー開設当時を振り返ってー
佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)
http://andonoburo.net/on/4880
2-4) 30分(講演25分+質疑5分)
眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
香川スミ子(元 浦和大学)
http://andonoburo.net/on/4903
質疑応答 10分
3.12:20~13;05
【第3部 熊本地震を考える】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
3-1) 30分(講演25分+質疑5分)
熊本地震と災害時視覚障害者支援
出田隆一 (出田眼科院長;熊本)
討論 15分
4.13:05~13:10
おわりに 仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
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『新潟ロービジョン研究会2016』 第8回案内(橋本 伸子)
2001年から新潟で毎年開催している新潟ロービジョン研究会のご案内です。今回は、橋本 伸子先生(石川県 しらお眼科;看護師)の抄録を紹介致します。どなたでも参加できます。今のうちにカレンダーへのチェックをお願い致します。
『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)2階会議室
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料 要事前登録(8月下旬に受付開始予定)
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『看護師が関わるとこんなに変わるロービジョンケア』
橋本 伸子(石川県 しらお眼科;看護師)
【抄 録】
看護師はケアのプロである。かつ、患者さんの意見や不満を、よく聞くことが得意な職業である。こうした特性は、ロービジョンケアの領域でも発揮される。もし、私達看護師がもっとロービジョンケアの教育を受ける機会があり、関わることが出来たなら、現在のロービジョンケアを一変させることが出来る。
まず第一に、見えにくくなってからの排泄の自立、栄養や清潔の保持が挙げられる。そして、いかに地域で自分らしく自立して生活していけるか、そんな議論が自然に出てくるはずである。それは、私達看護師には自立に対しての支援が徹底的に刷り込まれているからである。その人全体を捉えて、残存機能を最大限にいかす。羞恥心を伴う問題にも踏み込んで、当然のこととして考えることができる。これは脳血管障害で麻痺が残った方への支援と全く同じ考え方である。
さらに、私達看護師の最大の強みは、眼科以外の臨床経験があることである。他科での自立支援や工夫を、ロービジョンケアと共有することで、相乗効果が生まれる。そして他科領域にも拡散できる。地域連携や多職種連携ができる。そんな私達を、巻き込まない手はないだろう。なぜなら、眼科医療スタッフの中でロービジョンケアに関わる職業として眼科医約13,000人、視能訓練士も同じく13,000人、そして私達看護師は160万人。123倍いるのである。
今回の研究会では、そんな思いをお伝えできればと思っている。
【プロフィール】
1991年〜1996年 リハビリテーション加賀八幡温泉病院 外来勤務
(現在の名称は、やわたメディカルセンター)
1997年〜2015年 2月 眼科わじま医院勤務
2015年3月〜 しらお眼科勤務
・3人の子供を持つ母
・「視覚障害者ITサポート友の会」メンバー
・平成25年度石川県バリアフリー社会推進賞福祉用具部門 優秀賞(iPadコロコロ号)
ロービジョンケアは、いつもお世話なってる地域の皆様への恩返しであり、町医者に勤務する私にできる地域還元だと考えてる。
@橋本伸子先生の紹介
看護師はケアの専門家。橋本さんによると、、、、「ロービジョンケアがケアであるなら、看護師の力は必要なはず。しもの世話でも何でもやります。看護師は、健康維持、栄養や排泄、清潔保持さらにはセルフケア支援を行うことが出来ます。すなわち視機能だけでなく、全体として捉え残存機能を最大限にいかすことが出来るのです。」
私は、いままでこんなことを言った看護師を見たことがありません。正論を堂々と言える人。開業医の看護師であり、かつ地元でiPad活用教室を主催する。ご本人は意識していないが、Think globally, act locallyを地道に実践中。
彼女が将来の日本のロービジョンケアを変える一人であることを確信しています。ご注目ください。
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『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)
2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
http://www.med.niigata-u.ac.jp/yujin/
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料/要事前登録
0.8:45~8:50
はじめに 安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1.8:50~10:20
【第1部 連携を求めて】
座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1-1) 20分(講演17分+質疑3分)
看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
http://andonoburo.net/on/4915
1-2) 30分(講演25分+質疑5分)
情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
三宅 琢(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員;眼科医)
http://andonoburo.net/on/4907
1-3) 30分(講演25分+質疑5分)
視覚障害者のための転倒予防・体力増進教室
○山田 幸男 田村瑞穂 嶋田美恵子 久保尚人
(新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会;NPO法人オアシス)
質疑応答 10分
2.10:20~12:20
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2-1) 30分(講演25分+質疑5分)
最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い
岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)
http://andonoburo.net/on/4866
2-2) 20分(講演17分+質疑3分)
新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
2-3) 30分(講演25分+質疑5分)
我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
ー開設当時を振り返ってー
佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)
http://andonoburo.net/on/4880
2-4) 30分(講演25分+質疑5分)
眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
香川スミ子(元 浦和大学)
http://andonoburo.net/on/4903
質疑応答 10分
3.12:20~13;05
【第3部 熊本地震を考える】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
3-1) 30分(講演25分+質疑5分)
熊本地震と災害時視覚障害者支援
出田隆一 (出田眼科院長;熊本)
討論 15分
4.13:05~13:10
おわりに 仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
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『新潟ロービジョン研究会2016』 第7回案内(三宅 琢)
2001年から新潟で毎年開催している新潟ロービジョン研究会のご案内です。今回は、三宅 琢先生(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員;眼科医)の抄録を紹介致します。どなたでも参加できます。今のうちにカレンダーへのチェックをお願い致します。
『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)2階会議室
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料 要事前登録(9月上旬に受付開始予定)
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「情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア」
三宅 琢(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員;眼科医)
【抄 録】
私はこれらのICT機器を用いたロービジョンケアをデジタルビジョンケアと称し、医療や就労の分野において眼科医や産業医の立場で実践して来た。これまでの視覚障害者に対する補助具に当たるロービジョンエイドに加えてICT機器の活用は、視覚障害者の意欲を低下させる情報障害者に陥ることを予防する上でとても重要な意味を持つ。
デジタルビジョンケアの導入には従来の視機能の把握によるロービジョンケアに加えて、患者のニーズに当たる必要な情報を把握することが極めて重要である。本講では具体的な事例を示し、デジタルビジョンケアを導入することが視覚障害者の生活の質を向上させた事例を紹介する。
視覚障害者である患者にとってのQOLに直結するQOV(Quality of Vision)の向上に必要なケアは、屈折矯正や眼科的治療だけではない。患者は教科書であると言われるように、患者のニーズは患者の中にしか存在しない。丁寧な問診を重ねることで患者のニーズに耳を傾けて、患者に聞くという姿勢を持って、彼らの視機能に加えて困難さにも関心を持つことが重要である。
デジタルビジョンケアは視覚障害者の情報社会で自立を促進し、社会的、物理的、精神的に孤立することを予防できる。情報時代に適合した情報保障の一つとして、ICT機器によるデジタルビジョンケアは一つの医療の形であると私は考えている。
【略 歴】
2005年 東京医科大学医学部 卒業
2007年 東京医科大学眼科学教室 社会人大学院
2012年 東京医科大学眼科学教室 兼任助教
2013年 東京大学先端科学技術研究センター 人間支援工学分野 特任研究員
2014年 神戸理化学研究所 網膜再生医療研究開発プロジェクト 客員研究員
株式会社ファーストリティング 産業医
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@三宅 琢先生の紹介
彼の語るロービジョンケアは、夢があります。聞いていてワクワクします。そして常に将来を見据えています。「障害を武器に」と彼が語ると、そうだなと納得できます。医学医療をはみ出した活躍をする三宅節は注目です。
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『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)
2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
http://www.med.niigata-u.ac.jp/yujin/
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料/要事前登録
0.8:45~8:50
はじめに 安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1.8:50~10:20
【第1部 連携を求めて】
座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1-1) 20分(講演17分+質疑3分)
看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
1-2) 30分(講演25分+質疑5分)
情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
三宅 琢(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員;眼科医)
http://andonoburo.net/on/4907
1-3) 30分(講演25分+質疑5分)
視覚障害者のための転倒予防・体力増進教室
○山田 幸男 田村瑞穂 嶋田美恵子 久保尚人
(新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会;NPO法人オアシス)
質疑応答 10分
2.10:20~12:20
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2-1) 30分(講演25分+質疑5分)
最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い
岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)
http://andonoburo.net/on/4866
2-2) 20分(講演17分+質疑3分)
新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
2-3) 30分(講演25分+質疑5分)
我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
ー開設当時を振り返ってー
佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)
http://andonoburo.net/on/4880
2-4) 30分(講演25分+質疑5分)
眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
香川スミ子(元 浦和大学)
http://andonoburo.net/on/4903
質疑応答 10分
3.12:20~13;05
【第3部 熊本地震を考える】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
3-1) 30分(講演25分+質疑5分)
熊本地震と災害時視覚障害者支援
出田隆一 (出田眼科院長;熊本)
討論 15分
4.13:05~13:10
おわりに 仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
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『新潟ロービジョン研究会2016』 第6回案内(香川スミ子)
2001年から新潟で毎年開催している新潟ロービジョン研究会のご案内です。今回は、香川スミ子先生(元、浦和大学)の抄録を紹介致します。どなたでも参加できます。今のうちにカレンダーへのチェックをお願い致します。
『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)
2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
http://www.med.niigata-u.ac.jp/yujin/
主催:済生会新潟第二病院眼科 参加無料/要事前登録
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「眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績」
香川スミ子(元 浦和大学)
【抄 録】
原田政美先生に直接に指導を受けて40数年を経過しても、未だに尊敬し、感謝の念が消えない人たちが多い。いまさらに自分がお引き受けることは、恐れ多いことと感じている。そこで、客観性を期すために、成書として刊行されている研究誌他、原田政美著書・研究論文等をもとに考察することにした。発表当日までに作業を継続したい。これまでの作業を通して考えたことの骨子は以下のとおりである。
原田先生は、社会的役割を果たすために、常にご自分がそのときどこで何をどのようになすべきかを熟慮し行動をされてきた。その基本は障害児者と家族の安寧な生活であり、時にはそれまで先生ご自身が善とし肯定し推進したことを否定することを厭わない厳しい人であった。私たち専門分野の職員に対しても同様で、未熟さや若さに対する優しさはあっても、障害児者により良いサービスを提供する義務を負う者として、臨床を通した研究報告や業務に関わる内外の文献検索などが必須であることを要求された。
眼科医として、弱視・斜視研究を進める中で、その治療の対象が幼年者であり、眼科医だけではなく広く社会一般の認識を必要とすることから、弱視学級開設、日本弱視教育研究会発足に尽力する。大学教員、障害者福祉への転身は大きな変換でありその英断には驚かされる。視覚障害児者に関わる専門職や社会そのものを変革する必要を感じたからかもしれない。東北大学在職3年間に視覚欠陥児(明治図書)を上梓、「弱視教育」に9本の執筆し、医学的知識の教授と視覚障害児教育への啓もうを行った。
東京都心身障害者福祉センターは1964年、東京都民生局が地方自治法の改正やパラリンピック東京大会を背景として立案し、開設までにまる4年の歳月をかけた。その基本的性格は「年齢を問わず、すべての障害の総合的相談、判定・評価の機能を社会的に具現化するために、高度の専門性を基礎とした権威ある内容で総合的に連絡調整を図り、障害者が利用しやすいものにする」というものであった。その長たるものは、医師であるだけではなく、管理者として卓越していることが重要であり、局長級の待遇を持って原田先生が迎えられた。以来十数年にわたって、福祉の実際の見聞から視覚リハに留まらず、わが国の障害者福祉の理念とその構築に指導力を発揮された。
【略 歴】
1968年3月 東京教育大学教育学部特設教員養成部盲教育部普通科修了
1969年4月 東京教育大学教育学部付属盲学校小学部教員
1970年4月 東京都心身障害者福祉センター(視覚障害科、幼児科、在宅援助科)
1999年3月 日本大学大学院理工学研究科医療福祉工学専攻、博士後期課程修了、博士(工学)
1999年4月 聖カタリナ女子大学社会福祉学部助教授(平成12年4月教授)
2003年4月 浦和大学総合福祉学部教授
2015年3月 浦和大学総合福祉学部退職
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@原田政美先生と香川スミ子先生の紹介
我が国のロービジョンケアを語る時、忘れてならないのは1965年(昭和40年)東北大学教育学部視覚欠陥学教室開設(初代教授;原田正美)です。原田先生は、東大眼科萩原教授の門下で、斜視弱視を主に研究した眼科医ですが、萩原教授退官と同時に東北大学教育学部の教授に就任しています。そこで行ったことは「視覚に欠陥のあるものが現代社会によく適応し、各個人の最大限の可能性をもって、社会生活を営めるような知見を提供すべく、医学的、心理学的、教育学的な研究を行う」という、まさに視覚リハビリテーションだったのです。その後美濃部都知事に誘われ、東京都心身障害者福祉センターの初代所長として、今度は障害全般のリハビリテーションで活躍します。
現在、原田先生をご存じの方が少なくなりました。香川先生は、原田先生に請われて東京都心身障害者福祉センターで乳幼児の支援に携わった方です。大いに期待してお聞きしたいと思います。
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『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)
2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
http://www.med.niigata-u.ac.jp/yujin/
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料/要事前登録
0.8:45~8:50
はじめに 安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1.8:50~10:20
【第1部 連携を求めて】
座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1-1) 20分(講演17分+質疑3分)
看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
1-2) 30分(講演25分+質疑5分)
情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
三宅 琢(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員;眼科医)
1-3) 30分(講演25分+質疑5分)
視覚障害者のための転倒予防・体力増進教室
○山田 幸男 田村瑞穂 嶋田美恵子 久保尚人
(新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会;NPO法人オアシス)
質疑応答 10分
2.10:20~12:20
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2-1) 30分(講演25分+質疑5分)
最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い
岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)
2-2) 20分(講演17分+質疑3分)
新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
2-3) 30分(講演25分+質疑5分)
我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
ー開設当時を振り返ってー
佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)
2-4) 30分(講演25分+質疑5分)
眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
香川スミ子(元 浦和大学)
質疑応答 10分
3.12:20~13;05
【第3部 熊本地震を考える】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
3-1) 30分(講演25分+質疑5分)
演題未定
出田隆一 (出田眼科院長;熊本)
討論 15分
4.13:05~13:10
おわりに 仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
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『新潟ロービジョン研究会2016』 第5回案内(佐渡一成)
2001年から新潟で毎年開催している新潟ロービジョン研究会のご案内です。今回は、佐渡一成先生(さど眼科:仙台市、眼科医)の抄録を紹介致します。どなたでも参加できます。今のうちにカレンダーへのチェックをお願い致します。
『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)
2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
http://www.med.niigata-u.ac.jp/yujin/
主催:済生会新潟第二病院眼科 参加無料/要事前登録
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「我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
ー開設当時を振り返ってー」
佐渡一成(さど眼科:仙台市、眼科医)
【抄 録】
1964年当時は、それまで最大の失明原因であった感染症による失明が減少し、未熟児網膜症などの眼疾が相対的に増加してきた時期であった。これらの眼疾の特徴は、失明に至る重篤な視覚障害が多いことである。その患者数が増加したことにより、視覚障害者への失明の告知など特別な対応が必要となってきた。
紺山和一先生が更生施設入所者の入所に至る経緯に関する調査を行った結果、「医療機関を転々としていた」「患者が回復の見込みがないと自覚してから更生施設への入所までに長期間を有していた」「眼科医を含めた診療施設から更生施設への紹介がわずか」であったことが明らかになった。眼科医はだれよりも患者の状態を知っており、それが回復可能であるのか、予後がどうなるのか、リハビリテーションの必要性を最も早く知ることができるにもかかわらず、眼科医によって予後や現状を正確に知らされている患者は少なかった。すなわち眼科医をはじめとする医療関係者たちは、リハビリテーションおよび回復の見込みがない者へ無関心であり、診療部門と更生部門の連携が不徹底であることが明らかになった。
これらの状況に危機感を抱いた順天堂は、中島章教授(当時)のもと、紺山医局長(当時)が主体となってクリニックを開設した(高林雅子:日本医史学雑誌49より)。
赤松恒彦先生の思いを含めて、クリニック開設当時を紹介したい。
【略 歴】
1979年 岩手県立釜石南高校卒業
1986年 順天堂大学医学部卒業
1993年 厚生省主催眼鏡等適合判定医師研修会終了
1999年 順天堂大学眼科講師
2000年から さど眼科(仙台市)院長・順天堂大学眼科非常勤講師
2001年から 岩手県沢内村(現西和賀町)で眼科診療(月1回)
2002年 第3回日本ロービジョン学会事務局長
2005年から 視覚障害リハビリテーション協会理事
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@佐渡一茂先生の紹介
我が国のロービジョンケアを語る時、必ず挙げられる歴史的事実は、1964年順天堂大学眼科で始まった「眼科臨床更生相談所」です。設立当時のことを佐渡先生に語って頂きます。
佐渡先生は順天堂大学出身の眼科医で、仙台で開業しています。数多くの分野(コンタクト・スポーツ医学・沢内村診療等)で活躍するスーパードクターで、現在でも毎月リハビリ外来を順天堂大学眼科で行っています。
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『新潟ロービジョン研究会2016』 プログラム案(暫定)
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時15分 研究会:8時45分~13時10分
場所:有壬記念館(ゆうじんきねんかん)
2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
http://www.med.niigata-u.ac.jp/yujin/
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料/要事前登録
0.8:45~8:50
はじめに 安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1.8:50~10:20
【第1部 連携を求めて】
座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1-1) 20分(講演17分+質疑3分)
看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
1-2) 30分(講演25分+質疑5分)
情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
三宅 琢(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員;眼科医)
1-3) 30分(講演25分+質疑5分)
視覚障害者のための転倒予防・体力増進教室
○山田 幸男 田村瑞穂 嶋田美恵子 久保尚人
(新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会;NPO法人オアシス)
質疑応答 10分
2.10:20~12:20
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2-1) 30分(講演25分+質疑5分)
最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い
岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)
2-2) 20分(講演17分+質疑3分)
新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
2-3) 30分(講演25分+質疑5分)
我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
ー開設当時を振り返ってー
佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)
2-4) 30分(講演25分+質疑5分)
眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
香川スミ子(元 浦和大学)
質疑応答 10分
3.12:20~13;05
【第3部 熊本地震を考える】
3-1) 30分(講演25分+質疑5分)
演題未定
出田隆一 (出田眼科院長;熊本)
討論 15分
4.13:05~13:10
おわりに 仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
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案内:第246回(16‐08月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会 岸 博実
演題:京都ライトハウス創立者・鳥居篤治郎が抱いた絶望と希望とは
講師:岸 博実(京都府宇治市)
日時:平成28年08月10日(水)16:30 ~ 18:00
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
【抄 録】
鳥居篤治郎の名をご存知の方は、現在ではあまり多くないかもしれません。1970年に亡くなって、すでに半世紀近くが過ぎ去っていますから・・・。
しかし、京都では、最盛期の京都盲唖院で学んで、後に母校の教員となり、戦後には副校長を務めつつ、京都ライトハウスを創立した人として今も敬愛の対象となっています。京都市名誉市民としても顕彰されています。
全国レベルの仕事としては、最初の身体障害者福祉法を練り上げる作業に参画しました。日本ライトハウスを創った岩橋武夫の後を継いで日本盲人会連合の会長となり、ヘレン・ケラーが3回目の来日をした際には感銘深い歓迎の辞を述べました。日本点字研究会の会長として点字表記法を熱心に磨きました。
明治~昭和期の視覚障害教育・リハビリテーション・福祉・文化を「みじめ」と捉え、その<革新>を求め続ける人生でした。エスペラントを通じて、世界各国の最先端の情報を収集し、ヨーロッパやアジアには足も運んで知見を得ました。
彼は「盲目は不自由なれど、盲目は不幸にあらず」という詞を遺しました。この先進性を味わい直すとともに、その奥底にあった「日本への絶望」に近い思いを引き寄せつつ、それでも「前進を確信」した鳥居像に接近することを試みます。
【略 歴】
1974年~ 京都府立盲学校教諭(2016年2月現在.非常勤講師)
2011年~ 点字毎日新聞に<盲教育史>に関する連載を執筆
2012年~ 日本盲教育史研究会事務局長
2013年6月 盲人史国際セミナーinパリで招待講演
2014年7月 第23回視覚リハビリテーション研究発表大会で講座を担当
2015年3月 済生会新潟第二病院眼科勉強会で発表
2015年6月 「盲人と芸術」国際会議inロンドンで報告
2015年11月 NHK視覚障害ナビ・ラジオに出演(古河太四郎論)
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「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力により実況ネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。
http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。
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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
場所:済生会新潟第二病院眼科外来
*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
1)ホームページ「すずらん」
新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/
2)済生会新潟第二病院 ホームページ
http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html
3)安藤 伸朗 ホームページ
http://andonoburo.net/
【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成28年09月14日(水)16:30 ~ 18:00
第247回(16-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会
新潟市障がい者ITサポートセンターの8年間の挑戦
〜障がい者・高齢者の技術支援の社会資源化をめざして〜
林 豊彦(新潟大学工学部教授/新潟市障がい者ITサポートセンター長)
平成28年10月12日(水)16:30 ~ 18:00
第248回(16-10)済生会新潟第二病院眼科勉強会
(目の愛護デー講演会)
「2020年に向けて、視覚障がい者スポーツを応援しよう」
大野 建治(上野原市立病院;山梨県、眼科医)
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『新潟ロービジョン研究会2016』
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時45分 研究会:9時00分~13時30分
場所:有壬記念館2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料/要事前登録
http://andonoburo.net/on/4716
1.9:00~9:05
はじめに 安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2.9:05~10:35
【第1部 連携を求めて】
座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1-1) 20分
看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
1-2) 20分
情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
三宅 琢(Studio Gift Hands;眼科医)
1-基調講演)30分
視覚リハビリを新潟で育んで(予定)
山田幸男(NPOオアシス:内科医)
質疑応答 20分
3.10:35~10:45 コーヒーブレイク
4.10:45~12:35
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2-基調講演)30分
最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い(予定)
岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)
2-1) 20分
新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
2-2) 20分
我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
ー開設当時を振り返ってー
佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)
2-3) 20分
眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
香川スミ子(元 浦和大学)
質疑応答 20分
5.12:35~13;25
【第3部 熊本地震を考える】(予定)
6.13:25~
おわりに 仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
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平成28年11月09日(水)16:30 ~ 18:00
第249回(16-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
演題未定
青木 学(新潟市市会議員)
平成28年12月14日(水)16:30 ~ 18:00
第250回(16-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
演題未定
清水 美知子(フリーランスの歩行訓練士)
平成29年01月11日(水)16:30 ~ 18:00
第251回(17-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
演者未定
平成29年02月08日(水)16:30 ~ 18:00
第252回(17-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
演題未定
宮坂 道夫(新潟大学医学部教授)
平成29年03月08日(水)16:30 ~ 18:00
第253回(17-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
演題未定
栗原 隆(新潟大学人文学部教授)
『新潟ロービジョン研究会2016』 第4回案内(岩瀬愛子)
2001年から新潟で毎年開催している新潟ロービジョン研究会のご案内です。今回は、岩瀬愛子先生(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)の抄録を紹介致します。どなたでも参加できます。今のうちにカレンダーへのチェックをお願い致します。
『新潟ロービジョン研究会2016』
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時45分 研究会:9時00分~13時30分
場所:有壬記念館2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
主催:済生会新潟第二病院眼科 参加無料/要事前登録
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「最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い」
岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科)
【抄 録】
私はロービジョンの専門家でもなんでもなく、ここで皆さまにお話ししていいものかどうか迷いましたが、専門家でもないものが、どのようにロービジョンに向き合っているのかというあたりのお話をさせていただきます。
市民に一番近い所で診療をしていますと、発見から末期までをずっとお付き合いしている患者さんが多く、中には、3代にもわたって診察している方もあります。
特に、疫学調査にあたっては、自分の住んでいる市のすべての地域を回って検診をし、また啓発活動にも人一倍力を入れてきたつもりですが、今もなお、初診ですでにかなり進行してしまっている方があり、治療開始後は、少しでもQOLを上げるためにはどうするかを考えながら診療しています。公的検診には予算の面で限界があり、すべての自治体で眼科専門の検診ができているわけではなく、逆に検診後の診療や管理方針も、日々アップデートしているので課題が多いと思っています。また、進行してしまった方の中には、高齢者も多く、その他の病気もいろいろ合併している中で、孤独に戦っている人も多く、私たちには、まだまだ取り組まなければならないことが山積みかと思います。
無自覚な状態で見つけた患者さんで、その後のエピソードが印象的な患者さんについてお話ししてみたいと思います。
【略 歴】
1980年 岐阜大学医学部医学科卒業
1990年 多治見市民病院眼科医長
1995年 多治見市民病院眼科診療部長
2000年 多治見市保健センター非常勤医師兼任
2005年 多治見市民病院副院長
2009年 たじみ岩瀬眼科院長
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@岩瀬愛子先生の紹介
祖父が緑内障であったことから、生涯緑内障による視覚障害撲滅のために闘っている先生。長年、地方で病院勤務医・開業医として活躍していながら、日本緑内障学会・日本視野学会の会長も歴任され、国際緑内障学会のメンバーでもあります。有名な多治見スタディーの実質的中心人物です。「竹槍を持ってでも緑内障と闘う」と仰った言葉は忘れません。
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『新潟ロービジョン研究会2016』
日時:平成28年10月23日(日)
開場:8時45分 研究会:9時00分~13時30分
場所:有壬記念館2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757
TEL. 025-227-2037
主催:済生会新潟第二病院眼科
参加無料/要事前登録
1.9:00~9:05
はじめに 安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2.9:05~10:35
【第1部 連携を求めて】
座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1-1) 20分
看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
1-2) 20分
情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
三宅 琢(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員;眼科医)
1-基調講演)30分
視覚障害者のための転倒予防・体力増進教室
○山田 幸男 田村瑞穂 嶋田美恵子 久保尚人
(新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会;NPO法人オアシス)
質疑応答 20分
3.10:35~10:45 コーヒーブレイク
4.10:45~12:35
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2-基調講演)30分
最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い
岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)
2-1) 20分
新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
2-2) 20分
我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
ー開設当時を振り返ってー
佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)
2-3) 20分
眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
香川スミ子(元 浦和大学)
質疑応答 20分
5.12:35~13;25
【第3部 熊本地震を考える】(予定)
6.13:25~
おわりに 仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
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案内:シンポジウム『病とともに生きる』 第12回ご案内
日時:平成28年7月17日(日)
開場:午前9時30分 講演会:10時〜12時30分
会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
新潟市中央区旭町通1-757
入場無料
当日参加可
全国から5名のパネリストをお呼びして、シンポジウム「病とともに生きる」を開催します。
南 昌江先生は、福岡で内科開業しています。ご自身が「Ⅰ型糖尿病」であり、病を克服して今は糖尿病専門医として活躍しています。
小川弓子先生は、福岡市立西部療育センターで活躍中の小児科医です。息子さんが「未熟児網膜症」で視力不良ですが東大を卒業し、現在はベンチャー企業を起業して活躍中です。
清水朋美先生は、所沢の国立障害者リハセンター病院の眼科医です。お父様が「ベ-チェット病」で失明、その病と闘うために眼科医となり米国留学して研究した先生です。
立神粧子先生は、音楽家でフェリス女学院大学教授です。ご主人が「くも膜下出血による高次脳機能障害」となり、夫婦して米国のリハビリを受け乗り越えた方です。
基調講演は、前東京女子医大糖尿病センター長の大森安恵先生です。糖尿病治療のど真ん中で60年間活躍された大先輩で、特に「糖尿病でも母子ともに健康な出産ができる」を日本の常識にした取組みは、特筆すべき業績です。
コーディネーターは、私安藤と、曽根博仁教授(新潟大学内科)が務めます。
多くの方のご来場を期待しております。
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シンポジウム「病とともに生きる」
コーディネーター
曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
安藤 伸朗(済生会新潟第二病院;眼科部長)
10時 開始
基調講演(30分):「糖尿病と向き合う~私の歩いた一筋の道~」
大森 安恵
(内科医;海老名総合病院・糖尿病センター
東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
http://andonoburo.net/on/4450
パネリスト (各25分)
南 昌江 (内科医;南昌江内科クリニック)
「糖尿病を通して開けた人生」
http://andonoburo.net/on/4462
小川 弓子(小児科医;福岡市立西部療育センター センター長)
「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
http://andonoburo.net/on/4478
清水 朋美(眼科医;国立障害者リハセンター病院第二診療部)
「オンリーワンの眼科医を目指して」
http://andonoburo.net/on/4491
立神 粧子(音楽家;フェリス女学院大学・大学院 教授)
「続・夫と登る高次脳機能障害というエベレスト
~作戦を立ててがんばる~」
http://andonoburo.net/on/4495
ディスカッション (20分)
演者間、会場を含め討論
12時30分 終了
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《問い合わせ》
950-1104 新潟市西区寺地280-7
済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗
e-mail : gankando@sweet.ocn.ne.jp
Fax : 025-233-6220
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