2016年7月14日
案内:シンポジウム『病とともに生きる』 第11回ご案内
 日時:平成28年7月17日(日)
   開場:午前9時30分 講演会:10時〜12時30分
 会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
      新潟市中央区旭町通1-757
 入場無料
 当日参加可
 技術革新による「医療」の変化は、目覚ましいものがあります。ゲノム医療や 再生医療、人工知能による診療補助、ICT技術の活用など、さまざまな医療イノベーションの発展と普及が今後期待されています。一方で、急激な人口構造の変化とそれに伴う疾病構造の変化、社会の変容の流れの中で、医師・医療従事者に求められる役割が大きく変わってきています。今後は、「治す」医療から「治し支える」医療へと変化することが予測されます。 
 「患者に寄り添う」ということが大事であることは理解していても、当事者や家族でないと理解が及ばず、医療者の気持ちが患者さんやご家族に届かないことがあります。5年前に開催した第17回日本糖尿病眼学会(2011年12月2~4日 東京国際フォーラム 会長;安藤伸朗)で、シンポジウム「患者さん・家族が語る、病の重さ」は、大変好評でした。4名のパネリスト(南 昌江先生、小川弓子先生、清水朋美先生、立神粧子先生)は、それぞれ、ご自身が、ご子息が、お父上が、ご主人が疾患や障害を持っています。大森安恵先生と私安藤がオーガナイザーでした。
 この度 5年の歳月を経て、同じメンバーに新潟に来て頂き、曽根博仁教授(新潟大学医学部血液・内分泌・代謝内科)に協力頂き、シンポジウム「病とともに生きる」を開催することに致しました。このメンバーが語る言葉に耳を傾け、「医療」を一緒に考えてみませんか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シンポジウム「病とともに生きる」
 日時:平成28年7月17日(日)
      開場:午前9時30分 講演会:10時~12時30分
  会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
     新潟市中央区旭町通1-757
 コーディネーター
  曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授) 
  安藤 伸朗(済生会新潟第二病院;眼科部長)  
10時 開始
 基調講演(30分):「糖尿病と向き合う~私の歩いた一筋の道~」
  大森 安恵
    (内科医;海老名総合病院・糖尿病センター
    東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
   http://andonoburo.net/on/4450 
 パネリスト (各25分)
   南 昌江 (内科医;南昌江内科クリニック)
    「糖尿病を通して開けた人生」
    http://andonoburo.net/on/4462
  小川 弓子(小児科医;福岡市立西部療育センター センター長)
     「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
     http://andonoburo.net/on/4478
 清水 朋美(眼科医;国立障害者リハセンター病院第二診療部)
     「オンリーワンの眼科医を目指して」
     http://andonoburo.net/on/4491
 立神 粧子(音楽家;フェリス女学院大学・大学院 教授)
     「続・夫と登る高次脳機能障害というエベレスト
    ~作戦を立ててがんばる~」
     http://andonoburo.net/on/4495 
ディスカッション (20分)
   演者間、会場を含め討論 
12時30分 終了
=============================
====================
《問い合わせ》
  950-1104 新潟市西区寺地280-7
  済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗
  e-mail : gankando@sweet.ocn.ne.jp
  Fax : 025-233-6220
====================
2016年7月1日

  日時:平成28年7月17日(日)
     開場:午前9時30分 講演会:10時〜13時
  会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
     新潟市中央区旭町通1-757
  入場無料 当日参加可

 最近、技術革新による「医療」の変化も目覚ましいものがあります。ゲノム医療や 再生医療、人工知能による診療補助、ICT技術の活用など、さまざまな医療イノベーションの発展と普及が今後期待されています。一方で、急激な人口構造の変化とそれに伴う疾病構造の変化、社会の変容の流れの中で、医師・医療従事者に求められる役割が大きく変わってきています。今後は、「治す」医療から「治し支える」医療へと変化することが予測されます。 

 「患者に寄り添う」ということが大事であることは理解していても、当事者や家族でないと理解が及ばず、医療者の気持ちが患者さんやご家族に届かないことがあります。5年前に開催した第17回日本糖尿病眼学会(20111224日 東京国際フォーラム 会長;安藤伸朗)で、シンポジウム「患者さん・家族が語る、病の重さ」は、大変好評でした。4名のパネリスト(南 昌江先生、小川弓子先生、清水朋美先生、立神粧子先生)は、それぞれ、ご自身が、ご子息が、お父上が、ご主人が疾患や障害を持っています。大森安恵先生と私安藤がオーガナイザーでした。 

 この度 5年の歳月を経て、同じメンバーに新潟に来て頂き、曽根博仁教授(新潟大学医学部血液・内分泌・代謝内科)に協力頂き、シンポジウム「病とともに生きる」を開催することに致しました。このメンバーが語る言葉に耳を傾け、「医療」を一緒に考えてみませんか?

 

【事前登録】シンポジウム『病とともに生きる』
   当日参加も可能ですが、事前登録された方には別途、
   シンポジウム後パネリストと一緒の食事会のご案内を差し上げます。
  申込期限 平成28年7月7日(木)
  申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗
   e-mail gankando@sweet.ocn.ne.jp
  Fax 025-233-6220 
 (可能な限り、メールでの連絡をお願い致します) 

***************************************************
 シンポジウム『病とともに生きる』 参加申し込み
  氏名~ 

   所属(勤務先)~

   職業~  

 住所~都道府県名と市町村名をお願いします
  記載例~○○都道府県、○○市町村  

 連絡方法
    e-mail アドレス~
    Fax番号~
****************************************************
注:担当の職員はおりません。
  電話でのお問い合わせには応じることが出来ません。 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シンポジウム「病とともに生きる」
 コーディネーター
  曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
  安藤 伸朗(済生会新潟第二病院;眼科部長)  

 基調講演(30分):「糖尿病と向き合う~私の歩いた一筋の道~」
  大森 安恵
    (内科医;海老名総合病院・糖尿病センター
    東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
     http://andonoburo.net/on/4450 

 パネリスト (各25分)
   南 昌江 (内科医;南昌江内科クリニック)
    「糖尿病を通して開けた人生」
     http://andonoburo.net/on/4462
  小川 弓子(小児科医;福岡市立西部療育センター センター長)
     「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
     http://andonoburo.net/on/4478
  清水 朋美(眼科医;国立障害者リハセンター病院第二診療部)
     「オンリーワンの眼科医を目指して」
      http://andonoburo.net/on/4491
  立神 粧子(音楽家;フェリス女学院大学・大学院 教授)
     「続・夫と登る高次脳機能障害というエベレスト
        ~作戦を立ててがんばる~」
     http://andonoburo.net/on/4495 

 ディスカッション (50分)
     演者間、会場を含め討論 

 13時 終了
 ================================ 

 

 

====================
 《問い合わせ》
  950-1104 新潟市西区寺地280-7
  済生会新潟第二病院眼科  安藤伸朗
   e-mail : gankando@sweet.ocn.ne.jp
   Fax : 025-233-6220 
 ====================

2016年6月29日

 演題:「水枯れの大河 信濃川・千曲川に鮭の道を拓く」
    ~信濃川・千曲川がつなぐ ”いのち” のリレー
 講師:加藤功(NPO法人新潟水辺の会)
  日時:平成28年06月08日(水)16:30 ~ 18:00
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 

【講演要約】
 「かつて人は、川から水を引いて田を潤し、米を作ってきた。山では四季折々獲れる山の幸と、川では魚や蟹などを獲り、日々その日の食料としてきた。まさに、山河が人々の生活の源であった。明治以降近代技術の発展によって、川の水の利用範囲は広がり、飲み水、工業用水、水力発電と広がっていった。」
 「そして私たちは、山や川や水などを省みることのない生活となり、普段人はその恵みを享受した生活を送っている。今私たちは、川の災害を考えるだけでなく、川からの恵み、川の歴史、川文化を後世に伝えてゆく事が求められている。」 

◆信濃川と鮭
 信濃川は、甲斐(山梨)、武蔵(埼玉)、信州(長野) 3県境に位置する甲武信岳(2,475m)に源流を発する流路延長367km、年間流量160億m3/s、流域面積11,900km2を有する我が国を代表する河川である。
 上流部長野県内では「千曲川」と呼び、新潟県では「信濃川」と呼ばれ、平安時代以降わが国屈指の鮭の生産地として知られ、河口から300km上流の長野県松本や上田まで、秋になると数万尾の鮭が遡上する自然豊かな河川であった。平安初期に書かれた「延喜式」には、信濃国より大和朝廷への鮭の献上記録が多く残されている。
 昭和10年代に始まった国策の電源開発により信濃川や千曲川での大規模なダム建設が始まると、ダムの落差による減水区間と無水区間が発生し、信濃川中流域より上流に鮭の姿が消えた。これは生態系や河川環境の保護より、経済やインフラを優先した結果であった。 

◆水害と川の恵み、そして食文化
 「鮭」は、全国的に「鰤(ぶり)」と並ぶ“年取り魚・食文化”であり、西の「鰤文化圏」に対して、越後以北を「鮭文化圏」と称し、かつてどこの河川でも鮭が遡上していた。流域に住む人々は、遡上する鮭や鱒などの魚を食べ、川と密接な関わりを持っていた。
 しかし川は、水害というものを同時に抱えている。経済の発展とともに人々は川に背を向けるようになり、「良い子は川で遊ばない」の看板や川の災害については人が語るが、自然と人間の付き合い方や折り合いについて考えることが無くなっている。 

◆鮭の稚魚放流
 大河・信濃川・千曲川水系で、産卵・孵化した鮭の稚魚が安全に日本海まで降り、3~4年後に太平洋で育った成魚が再び河口新潟から長野へ遡上できるかつての河川環境を夢見て、新潟水辺の会は10年前より活動を始めた。
 なぜ鮭が遡上出来ないかなどの問題点を調査すると共に、千曲川へ鮭を戻すため、地球環境基金、三井物産環境基金の助成支援を受けて、9年間で190万尾の稚魚を、千曲川・信濃川に放流してきた。 

◆65年振りの鮭のヤナ落ち
 鮭稚魚放流を始めて3年目の平成22年10月20日、実に65年振りに信濃川の河口より254km上流の上田市の千曲川にある中山ヤナに、体長60 cm、体重1.6 kgのメス鮭が落ちた。(ヤナ場に魚がかかることを上田では「ヤナ落ち」と言う)2年後の平成24年11月13日、同じヤナ場に体長56 cm、体重1.7kgのオス鮭が落ちた。
 その後、2016年11月25日から12月3日にかけ立て続けに5尾の鮭がヤナに落ち、連日新聞・テレビで取り上げられた。5尾ヤナ落ちしたことはその数倍の鮭が千曲川へ遡ってきたことを意味している。 

◆レッドマウス病の発生、鮭の稚魚偶然の発見
 2015年2月上旬、石川県で国が魚類の特定疾患に指定しているレッドマウス病が国内で初めて発見された。この病気は、①人には感染しない、②死亡率は、急性型で30~70%、③発生水温は13℃以上で、ほとんど全ての鮭科魚類(ニジマス、イワナを含む)に感染する特徴がある。
 長野県は海なし県である為漁業は、河川と養魚場の魚をメインとしている。その為長野県より稚魚放流の自粛要請があり、2016年春の稚魚放流を中止した。そんな中の2016年2月、千曲川の中流部において鮭の稚魚1尾が偶然発見された。私たちのこれまでに稚魚放流した鮭が大きくなり、故郷の千曲川に戻ってきたことを意味している。 

◆発眼卵の河床埋設放流
 当会は鮭を遡上させるだけの団体ではなく、鮭を河川環境回復の指標とし、信濃川・千曲川での生物循環経路を将来にわたり、持続可能な環境での復元を願っている。これまで信濃川の支川・能代川に遡上した鮭を採卵、人工ふ化させ大きくなった稚魚を千曲川へ放流することで千曲川への鮭の回帰を目指してきた。
 今後は人工ふ化放流に頼るだけでなく、鮭の発眼卵の河床埋設による自然孵化の定着を図る。それが我が郷土の誇りである信濃川を、生物の豊かに生存する普通の河川に戻すことの一環であると考えている。 

 「人間が生きてゆくための環境は、決して機能や経済効率だけで成り立つものではなく、『記憶』される環境の創造こそが大切なのではないか。今後私たちは、先人の行ってきた「自然と共生してきた人の暮らしや文化を再構築」することが求められている。
 

@特定非営利活動法人 新潟水辺の会ホームページ
 http://niigata-mizubenokai.org/ 


【後 記】
 信濃川のこと、千曲川のこと、鮭の遡上のこと、、、知らないことばかりでした。冒頭の言葉は、重みがありました。「かつて、人は川で魚や蟹などを採り、川から引いた水で田を耕して米を作り日々の糧としてきた。川は人々の生活を支え、そこに生まれた知恵や文化は長く受け継がれてきた。まさに、山河が人々の生活の源であった。」「明治以降近代技術の発展によって、川の水の利用範囲は広がり、飲料水・農業用水だけでなく、工業用水・発電用水として利用されるようになり、私たちはその恵みを一方的に享受するのみで、川や水を省みることのない生活に慣れ、川の自然環境や川文化が破壊されるのを傍観し続けてきた。」 

 子供が小さいころ、「川のそばで遊ぶと危ないよ」とよく注意したものでした。川の水は、水力発電や水田に利用できる恵みの水とも思っていました。水害から街を守るため堤防が造成され街中ではコンクリートに囲まれた川になっている風景に違和感はありませんでした。でもそうしたことが川を中心とした生態系に大きく影響していたことに初めて気が付かされました。 
 金言が満載の講演でした。「採れるだけではなく、必要なものだけ採る」「足るを知る」「「鮭が海の栄養を山に運ぶ」「鮭文化」、、、、水力発電は安全な電力を提供してくれると単純に信じていたのですが、川の自然や鮭の遡上に大きな影響のあること、、、、そうだったと納得でした。

 そして稚魚の放流を行っている団体のあること、様々な取り組みの成果で少しずつ鮭の遡上が増えてきていること、ダムの放水の工夫により鮭の遡上に効果を上げることが出来ること等々、講演の中では多くの写真や資料を基にお話し頂きました。何よりもこんな活動を地道に行っているグループがあることを知ることが出来、感謝する次第です。
 
 講演の最後は、以下の様なお言葉でした。「当会は鮭を遡上される団体ではなく、鮭を河川環境回復の指標とし、信濃川・千曲川での生物循環経路を将来にわたり、持続可能な環境での復元を願っている。」  自然への深い想いと追求、「新潟水辺の会」の活動に感動しました。 新潟水辺の会の、そして加藤功さんの益々の発展を祈念致します。 
========================================================
加藤さんから、以下のYou Tubeを紹介して頂きました。
 我家の盲導犬物語
 https://www.youtube.com/watch?v=Xk0R9XvLytg
 東日本大震災 藤沼ダム決壊
 https://www.youtube.com/watch?v=Li_–_uHW60
 私と関屋分水路
 https://www.youtube.com/watch?v=aqNWiRUXpVY
======================================================== 
 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成28年07月06日 (水)16:30 ~ 17:30
 第245回(16-07)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  新潟盲学校弁論大会 イン 済生会
 @第1水曜日です
(1)中学部 2年 「熊本地震で思ったこと」 
(2)高等部 普通科 2年 「一番大切なもの」 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
平成28年07月17日(日) シンポジウム「病とともに生きる」
 開場: 9時30分 講演会10時~13時
 会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
 http://andonoburo.net/on/4424
コーディネーター
 曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
 安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科部長)
基調講演
 大森 安恵(海老名総合病院・糖尿病センター;内科医、
パネリスト
 南 昌江 (南昌江内科クリニック;内科医)
 小川 弓子(福岡市立西部療育センター センター長;小児科医)
 清水 朋美(国立障害者リハセンター病院第二診療部 眼科医長)
 立神 粧子(フェリス女学院大学音楽学部・大学院 音楽研究科教授)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

平成28年08月10日(水)16:30 ~ 18:00
 第246回(16-08)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「京都ライトハウス創立者・鳥居篤治郎が抱いた絶望と希望とは」
  岸 博実(京都府宇治市) 

平成28年09月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第247回(16-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  新潟市障がい者ITサポートセンターの8年間の挑戦
   〜障がい者・高齢者の技術支援の社会資源化をめざして〜
  林 豊彦(新潟大学工学部教授/新潟市障がい者ITサポートセンター長) 

平成28年10月12日(水)16:30 ~ 18:00
 第248回(16-10)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 (目の愛護デー講演会)
  「2020年に向けて、視覚障がい者スポーツを応援しよう」
  大野建治(神奈川県:眼科医)
 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『新潟ロービジョン研究会2016』
  日時:平成28年10月23日(日)
   開場:8時45分 研究会:9時00分~13時30分
  場所:有壬記念館2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
    新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  参加無料/要事前登録
  http://andonoburo.net/on/4716
【第1部 連携を求めて】
 座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
  橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
  三宅 琢(Studio Gift Hands;眼科医)
  山田幸男(NPOオアシス:内科医)
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
 座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
  岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)
  小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
  佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)
  香川スミ子(元 浦和大学)
【第3部 熊本地震を考える】(予定)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

平成28年11月09日(水)16:30 ~ 18:00
 第249回(16-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  青木 学(新潟市市会議員) 

平成28年12月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第250回(16-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  清水美知子(フリーランスの歩行訓練士) 

平成29年01月11日(水)16:30 ~ 18:00
 第251回(17-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演者未定 

平成29年02月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第252回(17-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  宮坂道夫(新潟大学医学部教授) 

平成29年03月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第253回(17-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   栗原 隆(新潟大学人文学部教授) 

2016年6月22日

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シンポジウム「病と共に生きる」
  日時:平成28年7月17日(日)
     開場:午前9時30分 講演会:10時〜13時
   会場:「有壬記念館」(ゆうじんきねんかん:新潟大学医学部同窓会館)
     新潟市中央区旭町通1-757
  入場無料
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  

 最近、技術革新による「医療」の変化も目覚ましいものがあります。ゲノム医療や 再生医療、人工知能による診療補助、ICT技術の活用など、さまざまな医療イノベーションの発展と普及が今後期待されています。一方で、急激な人口構造の変化とそれに伴う疾病構造の変化、社会の変容の流れの中で、医師・医療従事者に求められる役割が大きく変わってきています。今後は、「治す」医療から「治し支える」医療へと変化することが予測されます。 

 「患者に寄り添う」ということが大事であることは理解していても、当事者や家族でないと理解が及ばず、医療者の気持ちが患者さんやご家族に届かないことがあります。今回4名のパネリスト(南 昌江先生、小川弓子先生、清水朋美先生、立神粧子先生)は、第17回日本糖尿病眼学会(2011年12月2~4日 東京国際フォーラム 会長;安藤伸朗)で開催したシンポジウム 「患者さん・家族が語る、病の重さ」のパネリストです。それぞれ、ご自身が、ご子息が、お父上が、ご主人が疾患や障害を持っています。大森安恵先生は、オーガナイザーでした。 

 5年の月日を経て、同じメンバーに新潟に来て頂き、曽根博仁教授(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科)に協力頂き、シンポジウム「病とともに生きる」を開催することに致しました。
 このメンバーが語る言葉に耳を傾け、「医療」を一緒に考えてみませんか? 
 

【事前登録】シンポジウム『病とともに生きる』
  当日参加も可能ですが、事前登録された方には別途、
  シンポジウム後パネリストと一緒の食事会のご案内を差し上げます。
 申込期間 平成28年4月22日(金)~7月7日(木)
 申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗
  e-mail gankando@sweet.ocn.ne.jp
  Fax 025-233-6220 
(可能な限り、メールでの連絡をお願い致します) 

***************************************************
 シンポジウム『病とともに生きる』 参加申し込み
  氏名~ 
  所属(勤務先)~
  職業~   

 住所~都道府県名と市町村名をお願いします
  記載例~○○都道府県、○○市町村  

 連絡方法
    e-mail アドレス~
   Fax番号~
****************************************************
注:担当の職員はおりません。
  電話でのお問い合わせには応じることが出来ません。 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シンポジウム「病とともに生きる」
 コーディネーター
  曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
  安藤 伸朗(済生会新潟第二病院;眼科部長)  

 基調講演(30分):「糖尿病と向き合う~私の歩いた一筋の道~」
   大森 安恵
    (内科医;海老名総合病院・糖尿病センター
    東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
     http://andonoburo.net/on/4450 

 パネリスト (各25分)
   南 昌江 (内科医;南昌江内科クリニック)
    「糖尿病を通して開けた人生」
     http://andonoburo.net/on/4462
  小川 弓子(小児科医;福岡市立西部療育センター センター長)
     「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
     http://andonoburo.net/on/4478
   清水 朋美(眼科医;国立障害者リハセンター病院第二診療部)
     「オンリーワンの眼科医を目指して」
     http://andonoburo.net/on/4491
   立神 粧子(音楽家;フェリス女学院大学・大学院 教授)
     「続・夫と登る高次脳機能障害というエベレスト
        ~作戦を立ててがんばる~」
      http://andonoburo.net/on/4495  

 ディスカッション (50分)
     演者間、会場を含め討論  

 13時 終了
 ================================ 

 

====================
《問い合わせ》
 950-1104 新潟市西区寺地280-7
 済生会新潟第二病院眼科  安藤伸朗
 e-mail : gankando@sweet.ocn.ne.jp
 Fax : 025-233-6220 
====================

2016年6月21日

「新潟盲学校弁論大会 イン 済生会」
  1)中学部 2年 「熊本地震で思ったこと」
  2)高等部 普通科 2年 「一番大切なもの」 

  日時:平成28年07月06(水)16:30 ~ 17:30 @第1水曜日です
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来   

【発表の紹介】
1)「熊本地震で思ったこと」
   新潟県立新潟盲学校 中学部 2年
 4月14日の夜に発生した熊本地震。熊本にいる親戚が心配で電話をしたら、「すごく怖かった」と言っていました。でも、おばさんが無事で良かったです。熊本の人たちを励ましてあげたいです。また、被災地で大変な人たちに負けずに、私も頑張ります。
 私が小さいときに新潟で大きな地震が2回ありました。日頃から地震に備えたり、近所の人たちとの絆を大切にしようと思いました。 

2)「一番大切なもの」
   新潟県立新潟盲学校 高等部 普通科 2年
  皆さんは人として何が一番大切だと思いますか?私は人間関係だと思います。私は良好な人間関係を築くのが難しく、辛い経験をしたことがありました。しかしある人との出会いが、私に変化をもたらしてくれました。
  今回はその時のこと、そして良好な人間関係を築くために努力していきたいことについて、お話ししたいと思います。 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力により実況ネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。 
  http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
 当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
 日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
 場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
 http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/

 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
  http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html

 3)安藤 伸朗 ホームページ
  http://andonoburo.net/ 

 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
平成28年07月17日(日) シンポジウム「病とともに生きる」
 開場: 9時30分 講演会10時~13時
 会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
 http://andonoburo.net/on/4424
コーディネーター
 曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
 安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科部長)
基調講演 (30分)
 大森 安恵(海老名総合病院・糖尿病センター;内科医、
  東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
 「糖尿病と向き合うー私の歩いた一筋の道ー」
 http://andonoburo.net/on/4450
パネリスト (各25分)
 南 昌江 (南昌江内科クリニック;内科医)
  「糖尿病を通して開けた人生」
  http://andonoburo.net/on/4462
 小川 弓子(福岡市立西部療育センター センター長;小児科医)
  「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
  http://andonoburo.net/on/4478
 清水 朋美(国立障害者リハセンター病院第二診療部 眼科医長)
  「オンリーワンの眼科医を目指して」
  http://andonoburo.net/on/4491
 立神 粧子(フェリス女学院大学音楽学部・大学院 音楽研究科教授)
  「続・高次脳機能障害というエベレストに登る~作戦を立ててがんばる~」
  http://andonoburo.net/on/4495
ディスカッション (50分)
 演者間、会場を含めた討論
13時 終了
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

平成28年08月10日(水)16:30 ~ 18:00
 第246回(16-08)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「京都ライトハウス創立者・鳥居篤治郎が抱いた絶望と希望とは」
  岸 博実(京都府宇治市) 

平成28年09月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第247回(16-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  新潟市障がい者ITサポートセンターの8年間の挑戦
   〜障がい者・高齢者の技術支援の社会資源化をめざして〜
  林 豊彦(新潟大学工学部教授/新潟市障がい者ITサポートセンター長) 

平成28年10月12日(水)16:30 ~ 18:00
 第248回(16-10)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 (目の愛護デー講演会)
  「2020年に向けて、視覚障がい者スポーツを応援しよう」
  大野建治(神奈川県:眼科医) 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『新潟ロービジョン研究会2016』
  日時:平成28年10月23日(日)
   開場:8時45分 研究会:9時00分~13時30分
  場所:有壬記念館2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
    新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  参加無料/要事前登録
  http://andonoburo.net/on/4716
1.9:00~9:05
 はじめに
  安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2.9:05~10:35
【第1部 連携を求めて】
 座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1-1) 20分
 看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
  橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
1-2) 20分
 情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
  三宅 琢(Studio Gift Hands;眼科医)
1-基調講演)30分
 視覚リハビリを新潟で育んで(予定)
  山田幸男(NPOオアシス:内科医)
 質疑応答 20分
3.10:35~10:45  コーヒーブレイク
4.10:45~12:35
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
 座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2-基調講演)30分
 最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い(予定)
  岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)
2-1) 20分
 新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
  小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
2-2) 20分
 我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
 ー開設当時を振り返ってー
  佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)
2-3) 20分
 眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
  香川スミ子(元 浦和大学)
 質疑応答 20分
5.12:35~13;25
 【第3部 熊本地震を考える】(予定)
6.13:25~
 おわりに
  仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

平成28年11月09日(水)16:30 ~ 18:00
 第249回(16-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  青木 学(新潟市市会議員) 

平成28年12月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第250回(16-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  清水美知子(フリーランスの歩行訓練士) 

平成29年01月11日(水)16:30 ~ 18:00
 第251回(17-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演者未定 

平成29年02月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第252回(17-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  宮坂道夫(新潟大学医学部教授) 

平成29年03月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第253回(17-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   栗原 隆(新潟大学人文学部教授)

2016年6月13日

 2001年から新潟で毎年開催している新潟ロービジョン研究会のご案内です。毎年開催していますが、今回も最高のメンバーが集うことになりました。 
 どなたでも参加できます。今のうちにカレンダーへのチェックをお願い致します。 

===========================
『新潟ロービジョン研究会2016』
  日時:平成28年10月23日(日)
    開場:8時45分 研究会:9時00分~13時30分
  場所:有壬記念館2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
    新潟市中央区旭町通1-757
    TEL. 025-227-2037
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  参加無料/要事前登録 

私の思い入れを含めて、今回の研究会のこと、そして講師のご紹介を致します。 

●新潟ロービジョン研究会2016にかける「意気込み」
 2001年から新潟でロービジョン研究会(当初は勉強会でしたが)を、毎年開催しています。協賛を募らず、人選や経費も含め、すべてのプログラムを私の一存で企画し実行して参りました。
 しかし私も63歳となり、定年まで残り2年足らずです。本研究会も今後1回か、2回となってしまいました。毎回、私の眼鏡を通して、「この人にお話してもらいたい」をという方を選んで講演して頂いておりますが、今回も最高のメンバーにお集まり頂くことが出来ました。 

●新潟ロービジョン研究会2016の「講師の紹介」 講演順
1)橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
 看護師はケアの専門家。橋本さんによると、、、、「ロービジョンケアがケアであるなら、看護師の力は必要なはず。しもの世話でも何でもやります。看護師は、健康維持、栄養や排泄、清潔保持さらにはセルフケア支援を行うことが出来ます。すなわち視機能だけでなく、全体として捉え残存機能を最大限にいかすことが出来るのです。」
 私は、いままでこんなことを言った看護師を見たことがありません。正論を堂々と言える人。自らは地元でiPad活用教室を主催する開業医の看護師。私は、彼女が将来の日本のロービジョンケアを変える一人であることを確信しています。ご注目ください。 

2)三宅 琢先生三宅 琢(Studio Gift Hands;眼科医)
 彼の語るロービジョンケアは、夢があります。聞いていてワクワクします。そして常に将来を見据えています。「障害を武器に」と彼が語ると、そうだなと納得できます。医学医療をはみ出した活躍をする三宅節は注目です。 

3)山田幸男(NPOオアシス:内科医)
 私の最も尊敬する先輩の一人です。内科医ですが新潟で視覚障害者のための視覚リハビリを立ち上げ、県内10数か所にパソコン教室を作る原動力となり、白杖歩行は勿論、誘導歩行、見えない方のお料理教室・お化粧教室・ピアカウンセリング等々を実行しています。
 一番すごいところは、とにかく眼の不自由な方が集まってお茶を飲むというサロンを開放していることです。こうした中から患者さんの心のケアを行い、やる気を引き出しているのです。自分たちの持っているものを患者さんに教え込もうとするリハビリの押しつけとは一線を画しているのです。 

4)岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;眼科医)
 祖父が緑内障であったことから、生涯緑内障による視覚障害撲滅のために闘っている先生です。緑内障学会・日本視野学会の会長も歴任され、国際緑内障学会のメンバーでもあります。有名な多治見スタディーの実質的中心人物です。「竹槍を持ってでも緑内障と闘う」と仰った言葉は忘れません。 

5)小西 明(済生会新潟第二病院;医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
 この先生ほど、新潟県の盲教育のことに精通した方はおりません。多くの引き出しがありますが、今回は新潟県で盲教育で活躍した眼科医についてお話して頂くことにしました。多くの史実を基にしたお話は重厚で、示唆に富んでいます。今こうした史実を残しておかなければ、近い将来掘り起こすことが出来なくなってしまいます。期待してお聞き下さい。 

6)佐渡一成(さど眼科;仙台市;眼科医) 
 我が国のロービジョンケアを語る時、必ず挙げられる歴史的事実は、1964年順天堂大学眼科で始まった「眼科臨床更生相談所」です。佐渡先生に語って頂きます。先生は順天堂大学出身の眼科医で、仙台で開業していますが、数多くの分野(コンタクト・スポーツ医学・沢内村診療等)で活躍するスーパードクターで、現在でも順天堂大学で毎月リハビリ外来を担当しています。 

7)香川スミ子(元、浦和大学)
 我が国のロービジョンケアを語る時、忘れてならないのは1965年(昭和40年)東北大学教育学部視覚欠陥学教室開設(初代教授;原田正美)です。原田先生は、東大眼科萩原教授の門下で、斜視弱視を主に研究した眼科医ですが、萩原教授退官と同時に東北大学教育学部の教授に就任しています。そこで行ったことは「視覚に欠陥のあるものが現代社会によく適応し、各個人の最大限の可能性をもって、社会生活を営めるような知見を提供すべく、医学的、心理学的、教育学的な研究を行う」という、まさに視覚リハビリテーションだったのです。その後美濃部都知事に誘われ、東京都心身障害者福祉センターの初代所長として、今度は障害全般にわたり活躍します。現在、原田先生をご存じの方が少なくなりました。香川先生は、原田先生に請われて同センターで乳幼児の支援に携わった方です。大いに期待してお聞きしたいと思います。 

 そして加藤聡先生(ロービジョン学会理事長;東大眼科)、仲泊聡先生(理化学研究所;前国立障害者リハビリテーションセンター)に座長を務めて頂きます。このような私にとって夢のような方々と、新潟で会を持つことは、大変光栄です。
 

===========================
『新潟ロービジョン研究会2016』
  日時:平成28年10月23日(日)
    開場:8時45分 研究会:9時00分~13時30分
  場所:有壬記念館2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
    新潟市中央区旭町通1-757
    TEL. 025-227-2037
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  参加無料/要事前登録 

1.9:00~9:05
 はじめに
  安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医) 

2.9:05~10:35
【第1部 連携を求めて】
 座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)

1-1) 20分
 看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
  橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師) 

1-2) 20分
 情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
  三宅 琢(Studio Gift Hands;眼科医) 

1-基調講演)30分
 視覚リハビリ「NPOオアシス」を新潟で育んで(予定)
  山田幸男(NPOオアシス:内科医) 

 質疑応答 20分 

3.10:35~10:45
  コーヒーブレイク 

4.10:45~12:35
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
 座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)

2-基調講演)30分
 最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い(予定)
  岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医) 

2-1) 20分
 新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
  小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長) 

2-2) 20分
 我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
 ー開設当時を振り返ってー
  佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医) 

2-3) 20分
 眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
  香川スミ子(元 浦和大学) 

 質疑応答 20分 

5.12:35~13;25
 【第3部 熊本地震を考える】(予定) 

6.13:25~
 おわりに
  仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
===========================

2016年6月9日

速報 第244回(16-06)済生会新潟第二病院眼科勉強会 
  演題:「水枯れの大河 信濃川・千曲川に鮭の道を拓く」
  講師:加藤功(NPO法人新潟水辺の会)
 日時:平成28年06月08日(水)16:30 ~ 18:00
 場所:済生会新潟第二病院 眼科外来

 平成8年6月に始めた当勉強会、今回で20周年を迎えました。加藤功さんの講演が素晴らしく、いい記念になりました。

 信濃川のこと。千曲川のこと・鮭の遡上のこと、、、知らないことばかりでした。冒頭の言葉は、重みがありました。
●「かつて、人は川で魚や蟹などを採り、川から引いた水で田を耕して米を作り日々の糧としてきた。川は人々の生活を支え、そこに生まれた知恵や文化は長く受け継がれてきた。まさに、山河が人々の生活の源であった。」
●「明治以降近代技術の発展によって、川の水の利用範囲は広がり、飲料水・農業用水だけでなく、工業用水・発電用水として利用されるようになり、私たちはその恵みを一方的に享受するのみで、川や水を省みることのない生活に慣れ、川の自然環境や川文化が破壊されるのを傍観し続けてきた。」

 金言が満載の講演でした。「採れるだけではなく、必要なものだけ採る」「足るを知る」「「鮭が海の栄養を山に運ぶ」「鮭文化」「稚魚放流は無償の行為」、、、、、、、鮭の遡上が年々減っきていること、水力発電は安全な電力を提供してくれると単純に信じていたのですが、川の自然や鮭の遡上に大きな影響のあること、稚魚の放流を行っている団体があちこちにあること、少しずつ鮭の遡上が増えてきていること、ダムの放水の工夫により鮭の遡上に効果を上げることが出来ること等々、沢山の学びがありました。何よりもこんな活動を地道に行っているグループがあることを知ることが出来、感謝する次第です。
 頂いた抄録の最後に以下の様な記載がありました。「当会は鮭を遡上される団体ではなく、鮭を河川環境回復の指標とし、信濃川・千曲川での生物循環経路を将来にわたり、持続可能な環境での復元を願っている。」 今、改めて新潟水辺の会のHPやFBを拝見して感動しています。
 http://niigata-mizubenokai.org/
 https://www.facebook.com/niigatamizubenokai/

————————————————————————-

【講演抄録】
演題:「水枯れの大河 信濃川・千曲川に鮭の道を拓く」
講師:加藤功(NPO法人新潟水辺の会)
◆信濃川と鮭
信濃川は、甲斐(山梨)、武蔵(埼玉)、信州(長野) 3県境に位置する甲武信岳(2,475m)に源流を発する流路延長367km、年間流量160億m3/s、流域面積11,900km2 を有するわが国を代表する河川である。
上流部長野県内では千曲川と呼び、新潟県では信濃川と呼ばれ、平安時代以降わが国屈指の鮭の生産地として知られ、河口から300km上流の長野県松本や上田まで、秋になると数万尾の鮭が遡上する自然豊かな河川であった。平安初期に書かれた「延喜式」には、信濃国より大和朝廷への鮭の献上記録が多く残されている。
昭和10年代に始まった国策の電源開発により信濃川や千曲川での大規模なダム建設が始まると、ダムの落差による減水区間と無水区間が発生し、信濃川中流域より上流に鮭の姿が消えた。これは生態系や河川環境の保護より、経済やインフラを優先した結果であった。

◆水害と川の恵み、そして食文化
「鮭」は、全国的に「鰤(ぶり)」と並ぶ“年取り魚・食文化”であり、西の「鰤文化圏」に対して、越後以北を「鮭文化圏」と称し、かつてどこの河川でも鮭が遡上していた。流域に住む人々は、遡上する鮭や鱒などの魚を食べ、川と密接な関わりを持っていた。
しかし川は、水害というものを同時に抱えている。経済の発展とともに人々は川に背を向けるようになり、「良い子は川で遊ばない」の看板や川の災害については人が語るが、自然と人間の付き合い方や折り合いについて考えることが無くなっている。

◆鮭の稚魚放流
大河・信濃川・千曲川水系で、産卵・孵化した鮭の稚魚が安全に日本海まで降り、3~4年後に太平洋で育った成魚が再び河口新潟から長野まで遡上できるかつての河川環境を夢見て、新潟水辺の会は10年前より活動を始めた。
なぜ鮭が遡上出来ないかなどの問題点を調査すると共に、千曲川へ鮭を戻すため、地球環境基金、三井物産環境基金の助成支援を受けて、9年間で190万尾の稚魚を、千曲川・信濃川に放流してきた。

◆65年振りの鮭のヤナ落ち
鮭稚魚放流を始めて3年目の平成22年10月20日、実に65年振りに信濃川の河口より254km上流の上田市の千曲川にある中山ヤナに、体長60 cm、体重1.6 kgのメス鮭が落ちた。(ヤナ場に魚がかか 
ることを上田では「ヤナ落ち」と言う)2年後の平成24年11月13日、同じヤナ場に体長56 cm、体重1.7kgのオス鮭が落ちた。
その後、2016年11月25日から12月3日にかけ立て続けに5尾の鮭がヤナに落ち、連日新聞・テレビで取り上げられた。5尾ヤナ落ちしたことはその数倍の鮭が千曲川へ遡ってきたことを意味している。

◆レッドマウス病の発生、鮭の稚魚偶然の発見
2015年2月上旬、石川県で国が魚類の特定疾患に指定しているレッドマウス病が国内で初めて発見された。この病気は、①人には感染しない、②死亡率は、急性型で30~70%、③発生水温は13℃以上で、ほとんど全ての鮭科魚類(ニジマス、イワナを含む)に感染する特徴がある。
長野県は海なし県である為漁業は、河川と養魚場の魚をメインとしている。その為長野県より稚魚放流の自粛要請があり、2016年春の稚魚放流を中止した。
そんな中の2016年2月、千曲川の中流部において鮭の稚魚1尾が偶然発見された。私たちのこれまでに稚魚放流した鮭が大きくなり、故郷の千曲川に戻ってきたことを意味している。

◆発眼卵の河床埋設放流
当会は鮭を遡上される団体ではなく、鮭を河川環境回復の指標とし、信濃川・千曲川での生物循環経路を将来にわたり、持続可能な環境での復元を願っている。
これまで信濃川の支川・能代川に遡上した鮭を採卵、人工ふ化させ大きくなった稚魚を千曲川へ放流することで千曲川への鮭の回帰を目指してきた。
今後は人工ふ化放流に頼るだけでなく、鮭の発眼卵の河床埋設による自然孵化の定着を図る。これにより信濃川を、生物の豊かに生存する普通の河川に戻すことの一環であると考えている。

==========================================
==========================================

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成28年07月06日 (水)16:30 ~ 17:30
 第245回(16-07)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  新潟盲学校弁論大会 イン 済生会
 @第1水曜日です

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
平成28年07月17日(日) シンポジウム「病とともに生きる」
 開場: 9時30分 講演会10時~13時
 会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
 http://andonoburo.net/on/4424
コーディネーター
 曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
 安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科部長)
基調講演 (30分)
 大森 安恵(海老名総合病院・糖尿病センター;内科医、
  東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
 「糖尿病と向き合うー私の歩いた一筋の道ー」
 http://andonoburo.net/on/4450
パネリスト (各25分)
 南 昌江 (南昌江内科クリニック;内科医)
  「糖尿病を通して開けた人生」
  http://andonoburo.net/on/4462
 小川 弓子(福岡市立西部療育センター センター長;小児科医)
  「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
  http://andonoburo.net/on/4478
 清水 朋美(国立障害者リハセンター病院第二診療部 眼科医長)
  「オンリーワンの眼科医を目指して」
  http://andonoburo.net/on/4491
 立神 粧子(フェリス女学院大学音楽学部・大学院 音楽研究科教授)
  「続・高次脳機能障害というエベレストに登る~作戦を立ててがんばる~」
  http://andonoburo.net/on/4495
ディスカッション (50分)
 演者間、会場を含めた討論
13時 終了
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

平成28年08月10日(水)16:30 ~ 18:00
 第246回(16-08)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「京都ライトハウス創立者・鳥居篤治郎が抱いた絶望と希望とは」
  岸 博実(京都府宇治市)

平成28年09月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第247回(16-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  林 豊彦(新潟大学工学部教授/新潟市障がい者ITサポートセンター長)

平成28年10月12日(水)16:30 ~ 18:00
 第248回(16-10)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 (目の愛護デー講演会)
  演題未定
  大野建治(神奈川県:眼科医)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『新潟ロービジョン研究会2016』
  日時:平成28年10月23日(日)
    開場:8時45分 研究会:9時00分~13時30分
  場所:有壬記念館2階会議室(新潟大学医学部同窓会館)
    新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  参加無料/要事前登録
  http://andonoburo.net/on/4716

1.9:00~9:05
 はじめに
  安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2.9:05~10:35
【第1部 連携を求めて】
 座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1-1) 20分
 看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
  橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
1-2) 20分
 情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
  三宅 琢(Studio Gift Hands;眼科医)
1-基調講演)30分
 視覚リハビリを新潟で育んで(予定)
  山田幸男(NPOオアシス:内科医)

 質疑応答 20分

3.10:35~10:45  コーヒーブレイク

4.10:45~12:35
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
 座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2-基調講演)30分
 最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い(予定)
  岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)
2-1) 20分
 新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
  小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
2-2) 20分
 我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
 ー開設当時を振り返ってー
  佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)
2-3) 20分
 眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
  香川スミ子(元 浦和大学)

 質疑応答 20分

5.12:35~13;25
 【第3部 熊本地震を考える】(予定)

6.13:25~
 おわりに
  仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


平成28年11月09日(水)16:30 ~ 18:00
 第249回(16-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  青木 学(新潟市市会議員)

平成28年12月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第250回(16-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  清水美知子(フリーランスの歩行訓練士)

平成29年01月11日(水)16:30 ~ 18:00
 第251回(17-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演者未定

平成29年02月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第252回(17-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  宮坂道夫(新潟大学医学部教授)

平成29年03月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第253回(17-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   栗原 隆(新潟大学人文学部教授) 

2016年6月8日

 演題:眼科治療とロービジョンケアの過去・現在、そして未来
 演者:安藤伸朗(済生会新潟第二病院眼科)
    高橋政代(理化学研究所)
 日時:平成28年6月15日(水)19:00~20:00
 会場:全国の聴講会場
 対象:眼科医および眼科医療関係者
  主催:日本アルコン社 

================================

 治療とケアは、車の両輪の関係です。今回は、眼科疾患の治療とロービジョンケアの歴史を振り返り、現在、そして未来を語ります。

 眼科の歴史を紐解くと、19世紀半ばにヘルムホルツが検眼鏡を発明し、グレーフェが虹彩切除術を確立して、近代眼科学は外科学から独立を果たしました。その後、1946年に光凝固、1949年に眼内レンズ、1967年に超音波乳化吸引術、1971年に硝子体手術、1991年にOCT(光干渉断層計)等々、眼科学は目覚ましく発展してきました。

 一方、視覚リハビリテーションの歴史はというと、平安時代から江戸時代まで「当道座」という特殊な制度が存在しました。明治になって盲学校を中心とした視覚リハビリが始まり、わが国初の京都盲唖院を古河太四郎が、日本の点字を石川倉次が、ライトハウスを岩橋武夫が興しました。このように多くは、眼科医以外の先人が作り上げてきました。

 眼科医が本格的に登場するのは、1964年順天堂大学のロービジョン外来(眼科更生臨床相談所)、1965年東北大学教育学部視覚欠陥学教室(初代教授原田政美は東大眼科出身眼科医)に始まります。その後、1979年国立リハビリテーションセンターの視覚リハビリ部門創設、2000年日本ロービジョン学会設立し、現在に至っています。

 眼科治療は、細胞移植、人工知覚、遺伝子治療そして再生医療と、飛躍的に発展しています。しかし最先端医療はリハビリとセットで完成するのです。リハビリも行わなければ、先端医療の効果が十分に発揮できず、効果がないと評価されてしまいます。ロービジョンケアに眼科医が主体的に関与することは重要なことなのです。

 ================================
@本Webカンファレンスは、インターネットを通じて全国の聴講会場に配信されるとのことです。参加希望の方は、日本アルコン社の営業担当者に連絡してみて下さい。
 個人PCでの視聴も可能なようです。

2016年6月5日

 2001年から毎年開催している新潟ロービジョン研究会のご案内です。毎回、「この人にお話してもらいたい」という方に講演して頂いておりますが、今回も最高のメンバーが集うことになりました。どなたでも参加できます。今のうちにカレンダーへのチェックをお願い致します。 

===========================
『新潟ロービジョン研究会2016』
  日時:平成28年10月23日(日)
         開場:8時45分 研究会:9時00分~13時30分
  場所:有壬記念館2階会議室
     (新潟大学医学部同窓会館)
    新潟市中央区旭町通1-757
    TEL. 025-227-2037
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  参加無料/要事前登録  

1.9:00~9:05
 はじめに
  安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)

2.9:05~10:35
【第1部 連携を求めて】
 座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
     安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
1-1) 20分
 看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア
  橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)

1-2) 20分
 情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア
  三宅 琢(Studio Gift Hands;眼科医)

1-基調講演)30分
 視覚リハビリを新潟で育んで(予定)
  山田幸男(NPOオアシス:内科医)

質疑応答 20分

3.10:35~10:45
  コーヒーブレイク

4.10:45~12:35
【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
 座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長:東京大学、眼科医)
     安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2-基調講演)30分
 最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い(予定)
  岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;岐阜県多治見市、眼科医)

2-1) 20分
 新潟県の訓矇・盲唖学校設立に尽力した眼科医
  小西 明(済生会新潟第二病院医療福祉相談室、前新潟盲学校長)

2-2) 20分
 我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
 ー開設当時を振り返ってー
  佐渡一成(さど眼科;仙台市、眼科医)

2-3) 20分
 眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績
  香川スミ子(元 浦和大学)

 質疑応答 20分

5.12:35~13;25
 【第3部 熊本地震を考える】(予定)

6.13:25~
 おわりに
  仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
2016年5月29日

 演題:「水枯れの大河 信濃川・千曲川に鮭の道を拓く」
 講師:加藤功(NPO法人新潟水辺の会)
  日時:平成28年06月08日(水)16:30 ~ 18:00
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 

【講演抄録】
1.信濃川と鮭
 信濃川は、甲斐(山梨)、武蔵(埼玉)、信州(長野) 3県境に位置する甲武信岳(2,475m)に源流を発する流路延長367km、年間流量160億m3/s、流域面積11,900km2 を有するわが国を代表する河川である。
 上流部長野県内では千曲川と呼び、新潟県では信濃川と呼ばれ、平安時代以降わが国屈指の鮭の生産地として知られ、河口から300km上流の長野県松本や上田まで、秋になると数万尾の鮭が遡上する自然豊かな河川であった。平安初期に書かれた「延喜式」には、信濃国より大和朝廷への鮭の献上記録が多く残されている。
 昭和10年代に始まった国策の電源開発により信濃川や千曲川での大規模なダム建設が始まると、ダムの落差による減水区間と無水区間が発生し、信濃川中流域より上流に鮭の姿が消えた。これは生態系や河川環境の保護より、経済やインフラを優先した結果であった。 

2.水害と川の恵み、そして食文化
 「鮭」は、全国的に「鰤(ぶり)」と並ぶ“年取り魚・食文化”であり、西の「鰤文化圏」に対して、越後以北を「鮭文化圏」と称し、かつてどこの河川でも鮭が遡上していた。流域に住む人々は、遡上する鮭や鱒などの魚を食べ、川と密接な関わりを持っていた。
 しかし川は、水害というものを同時に抱えている。経済の発展とともに人々は川に背を向けるようになり、「良い子は川で遊ばない」の看板や川の災害については人が語るが、自然と人間の付き合い方や折り合いについて考えることが無くなっている。 

3.鮭の稚魚放流
 大河・信濃川・千曲川水系で、産卵・孵化した鮭の稚魚が安全に日本海まで降り、3~4年後に太平洋で育った成魚が再び河口新潟から長野まで遡上できるかつての河川環境を夢見て、新潟水辺の会は10年前より活動を始めた。
 なぜ鮭が遡上出来ないかなどの問題点を調査すると共に、千曲川へ鮭を戻すため、地球環境基金、三井物産環境基金の助成支援を受けて、9年間で190万尾の稚魚を、千曲川・信濃川に放流してきた。 

4.65年振りの鮭のヤナ落ち
 鮭稚魚放流を始めて3年目の平成22年10月20日、実に65年振りに信濃川の河口より254km上流の上田市の千曲川にある中山ヤナに、体長60 cm、体重1.6 kgのメス鮭が落ちた。(ヤナ場に魚がかかることを上田では「ヤナ落ち」と言う)2年後の平成24年11月13日、同じヤナ場に体長56 cm、体重1.7kgのオス鮭が落ちた。
 その後、2016年11月25日から12月3日にかけ立て続けに5尾の鮭がヤナに落ち、連日新聞・テレビで取り上げられた。5尾ヤナ落ちしたことはその数倍の鮭が千曲川へ遡ってきたことを意味している。 

5.レッドマウス病の発生、鮭の稚魚偶然の発見
 2015年2月上旬、石川県で国が魚類の特定疾患に指定しているレッドマウス病が国内で初めて発見された。この病気は、①人には感染しない、②死亡率は、急性型で30~70%、③発生水温は13℃以上で、ほとんど全ての鮭科魚類(ニジマス、イワナを含む)に感染する特徴がある。
 長野県は海なし県である為漁業は、河川と養魚場の魚をメインとしている。その為長野県より稚魚放流の自粛要請があり、2016年春の稚魚放流を中止した。
 そんな中の2016年2月、千曲川の中流部において鮭の稚魚1尾が偶然発見された。私たちのこれまでに稚魚放流した鮭が大きくなり、故郷の千曲川に戻ってきたことを意味している。 

6.発眼卵の河床埋設放流
 当会は鮭を遡上される団体ではなく、鮭を河川環境回復の指標とし、信濃川・千曲川での生物循環経路を将来にわたり、持続可能な環境での復元を願っている。
 これまで信濃川の支川・能代川に遡上した鮭を採卵、人工ふ化させ大きくなった稚魚を千曲川へ放流することで千曲川への鮭の回帰を目指してきた。
 今後は人工ふ化放流に頼るだけでなく、鮭の発眼卵の河床埋設による自然孵化の定着を図る。これにより信濃川を、生物の豊かに生存する普通の河川に戻すことの一環であると考えている。 

@「NPO法人新潟水辺の会」
  http://niigata-mizubenokai.org/ 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力により実況ネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。
  http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
 当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

 

『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
 日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
 場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
 http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/
 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
  http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html
 3)安藤 伸朗 ホームページ
  http://andonoburo.net/

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成28年07月06日 (水)16:30 ~ 17:30
 第245回(16-07)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  新潟盲学校弁論大会 イン 済生会
 @第1水曜日です
 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
平成28年07月17日(日) シンポジウム「病とともに生きる」
 開場: 9時30分 講演会10時~13時
 会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
 http://andonoburo.net/on/4424
コーディネーター
 曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
 安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科部長)

基調講演 (30分)
 大森 安恵(海老名総合病院・糖尿病センター;内科医、
  東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
 「糖尿病と向き合うー私の歩いた一筋の道ー」
 http://andonoburo.net/on/4450

パネリスト (各25分)
 南 昌江 (南昌江内科クリニック;内科医)
  「糖尿病を通して開けた人生」
  http://andonoburo.net/on/4462
 小川 弓子(福岡市立西部療育センター センター長;小児科医)
  「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
  http://andonoburo.net/on/4478
 清水 朋美(国立障害者リハセンター病院第二診療部 眼科医長)
  「オンリーワンの眼科医を目指して」
  http://andonoburo.net/on/4491
 立神 粧子(フェリス女学院大学音楽学部・大学院 音楽研究科教授)
  「続・高次脳機能障害というエベレストに登る~作戦を立ててがんばる~」
  http://andonoburo.net/on/4495

ディスカッション (50分)
 演者間、会場を含めた討論
13時 終了
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 

平成28年08月10日(水)16:30 ~ 18:00
 第246回(16-08)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「京都ライトハウス創立者・鳥居篤治郎が抱いた絶望と希望とは」
  岸 博実(京都府宇治市) 

平成28年09月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第247回(16-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  林 豊彦(新潟大学工学部教授/新潟市障がい者ITサポートセンター長) 

平成28年10月12日(水)16:30 ~ 18:00
 第248回(16-10)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 (目の愛護デー講演会2016)
  演題未定
  大野建治(神奈川県:眼科医)
 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
平成28年10月23日(日) 
『新潟ロービジョン研究会2016』
 開場:8時45分 研究会:9時00分~13時30分
 場所:有壬記念館2階会議室 (新潟大学医学部同窓会館)
     新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
 主催:済生会新潟第二病院眼科
 参加無料
 http://andonoburo.net/on/4687

1.9:00~9:05
  はじめに 安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2.9:05~10:35
 【第1部 連携を求めて】
    座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
       安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
 1-1) 20分
   橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
    看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア(仮)
 1-2) 20分
   三宅 琢(Studio Gift Hands;眼科医)
    情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア(仮)
 1-基調講演)30分
   山田幸男(NPOオアシス:内科医)
    視覚リハビリを新潟で育む(予定)
  質疑応答 20分
3.10:35~10:45 コーヒーブレイク 
4.10:45~12:35
 【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
    座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長、東京大学:眼科医)
       安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医) 
 2-基調講演)30分
   岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;眼科医)
    最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い(予定)
 2-1) 20分
   小西 明(済生会新潟第二病院;医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
    新潟県の盲教育に尽力した眼科医 ~明治・大正期~(仮)
 2-2) 20分
   佐渡一成(さど眼科;仙台市;眼科医) 
    我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
    ー開設当時を振り返ってー(仮)
 2-3) 20分
   香川スミ子(元 浦和大学)
    眼科医・原田政美の障害者福祉理念と功績(仮)
  質疑応答 20分
5.12:35~13;25
  【第3部 熊本地震を考える】(予定)
6.13:25~
  おわりに 仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 

平成28年11月09日(水)16:30 ~ 18:00
 第249回(16-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  青木 学(新潟市市会議員) 

平成28年12月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第250回(16-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  清水美知子(フリーランスの歩行訓練士) 

平成29年01月11日(水)16:30 ~ 18:00
 第251回(17-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演者未定 

平成29年02月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第252回(17-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  宮坂道夫(新潟大学医学部教授) 

平成29年03月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第253回(17-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   栗原 隆(新潟大学人文学部教授)