2016年5月22日

 演題:視力を失ってから「嬉しかったこと、役立ったこと」
 講師:大島光芳(上越市)
  日時:平成28年05月11日(水)16:30~18:00
  場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

【講演要約】
1.はじめに
 2009年、59歳の時に職場の時計が見えず、移動にも支障をきたしていました。しかし定年退職までまだ1年あり、どうしていいかが分かりませんでした。このとき偶然に大学病院の廊下で、ロービジョン外来の文字を見つけてもらいました。受診したら、少し見通しが立つようになり、これを機会に、病気を理由として休職を決めました。このロービジョン外来を見つけたことが全ての始まりでした。
 現在の目の状態は全盲、明るさも暗さも感じません。見えないと目からの情報がないので映像の記憶ができません。記憶が極端に苦手になりました。今日は「音声ペン(タッチメモ)」を利用しながら話します。 

2.私の日常
 全く見えませんが、家族の配慮があれば日常生活はできます。
 道具で最初に使いだしたのは携帯電話でした。携帯電話を音声ガイドがでるように設定してもらい、電話ができるようになると、社会との繋がりが保てました。その後も出会う人毎に番号と名前を登録し、私の脳の外部メモリーとしています。
 現在は音声訳された本をCDで聞く時間が一番長いです。聞くには音声再生装置(プレクストーク)を使います。本の選択は主に東京と新潟の点字図書館が紹介してくれた中から選んでいます。去年は 150冊を読みました。
 寝る前には「光メロディセンサー」で消灯を確認します。
 本を読みだしたのは2011年7月に「防災避難マニュアル」を読んで歩行補助具のパームソナーなどを知ったのがキッカケでした。この歩行補助具も愛用しています。 

3.復活を目指して取り組んだパソコン
 2010年1月、パソコンのソフトを買いました。
 2月、パソコンでNHKラジオ第2放送「聞いて聞かせて ブラインド・ロービジョン・ネット」が遡って聞けるようになり、貪って聞きました。この年は就労支援の工藤正一さんによる「完全マニュアル中途視覚障害からの再出発」と長野県の広沢里枝子さんによる「ピアカウンセリング」と私と同じ年齢の岩井和彦さんによる「15歳の弁論」に励まされました。
 遡って聞いた2008年の放送に「検証ガイドヘルプ事業」があり、この放送をICレコーダに収録しパソコンで文章にすることによって、タッチタイピングもできる様になりました。文字入力の習得が先ではなく、楽しみを生み出すために操作を憶えるのが先。入力技術は後からついてきました。
 一生懸命にやることができると寂しさが一機に吹っ飛びました。入力ができたらメールも可能になり、市政モニターになりました。町内や市内外のまちづくり活動に居場所もできました。 

4.ガイドヘルパーさんに導かれて
 私より辛い人の話をして、励ましてくれるヘルパーさんがいました。パソコンに取り組むのを誘発してくれたのもヘルパーさんでした。そして誘導歩行を始めて1年後の2010年9月、ヘルパーさんが、新潟市でのガイドヘルパー養成講座の先生が素晴らしかったと伝えてくれました。
 私は10月から1人で列車に乗り、駅員の誘導を利用して新潟へ行くことを始めました。新潟駅に到着すると、新潟の事業所からその先生がガイドにきてくれました。このときに疑問に思っていた誘導歩行のされ方を学び直しました。階段を上る姿勢を教えて頂きながら、生きる姿勢も蘇ったように思います。 
 翌月にパソコンをきちんと習いたいというと12月に亀田ふれあいプラザで学ぶ機会をセットしてくれました。これが県視障協や点字図書館を頻繁に利用するキッカケになりました。 

5.ピアカウンセリングにおける感情の解放
 2011年9月に広沢里江子さんに会いたくて長野県上田市でのピアカウンセリング集中講座に参加しました。障害者自身がカウンセラーとなって、障害者に対して行うものをピア・カウンセリングと言います。ピア・カウンセリングでは、時間を対等に分けて、互いに役割を交換しながら聞きあい、相手に心を寄せて傾聴します。
 内容は精神的相談から自立生活のための学びまで深いそうですが、大切な目的に自己信頼の回復があり、そのために支えあいながら積極的に感情を解放します。これは抑圧してきた感情を解き放つことで、過去に受けた傷を癒し、回復する事により、より合理的な思考を取り戻すのに役立つとの位置づけでなされます。抑圧は例えば「世話になっているのだから」「障害者なのに我儘だ」と自分を押しこんでしまうことです。私も無意識に鎧をまとっていました。感情の解放は障害者だけで行うからこそ、ここなら話せる、ここなら安全だとの気持ちがありました。加えて私はメンバーにも恵まれたと感じています。弱い立場の初心者を受け止める気持ちを全員から感じました。だからできたのだと思います。感謝しています。 

(追記:話したことのある受診時の言葉、福祉関係者の話、近所の人たち、NPO法人オアシスなどは省略しました。)
 

【略 歴】
1950年 現在の居住地で生まれ、育ち、生活。原因不明の視神経萎縮。
2006年 運転断念、07年通院同伴、08年送迎通勤、09年6月ロービジョン外来受診。7月に休職、8月に視覚障害者2級、翌年5月1級、7月に定年退職。
2009年 点字図書館登録、NPO法人障害者自立支援センターオアシス会員。
2010年 任意団体上越市視覚障害者福祉協会会員。2011年に社会福祉法人新潟県視覚障害者福祉協会会員、同年に任意団体新潟県中途視覚障害者連絡会会員。
2012年 NPO法人まちづくり学校会員。2013年に任意団体リハ協会会員。
2014年 町内会法人化検討委員。2015年に新潟県中途視覚障害者連絡会 副会長。
 

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@過去、大島さんにお話して頂いた講演を記しました。
   andonoburo.netに登録しています。参考まで
第201回(12‐11月) 済生会新潟第二病院 眼科勉強会  大島光芳
演題:「活力~どうやって生み出すかを考えてみませんか~」 
講師:大島光芳 (上越市)
  日時:2012年11月14日(水)16:30~18:00
http://andonoburo.net/on/4578
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【後 記】
講演中の大島さんの静かで落ち着いた口調に、凄みを感じました。
本当に見えなくなって6年生と名乗って講演が始まりました。その後は、携帯電話、音声再生装置(プレクストーク)、DAISY図書、点字図書館、「光メロディセンサー」、パームソナーなどについて、実際のグッズなどを参加者に回覧しながら講演が続きました。
その後、パソコン・ガイドヘルパー・ピアカウンセリングについて詳細に紹介がありました。特にピアカウンセリングにおいて、抑圧してきた感情を解き放つ、自己信頼の回復等々、とても意義深い話をお聞きすることが出来ました。感動しました。
大島さんの、益々の活躍を祈念致します。

 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成28年06月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第244回(16-06)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「水枯れの大河 信濃川・千曲川に鮭の道を拓く」
  加藤功(NPO法人新潟水辺の会) 

平成28年07月06日 (水)16:30 ~ 17:30
 第245回(16-07)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  新潟盲学校弁論大会 イン 済生会
 @第1水曜日です 

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平成28年07月17日(日) シンポジウム「病とともに生きる」
 開場: 9時30分 講演会10時~13時
 会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
 http://andonoburo.net/on/4424
コーディネーター
 曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
 安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科部長)
基調講演 (30分)
 大森 安恵(海老名総合病院・糖尿病センター;内科医、
  東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
 「糖尿病と向き合うー私の歩いた一筋の道ー」
 http://andonoburo.net/on/4450
パネリスト (各25分)
 南 昌江 (南昌江内科クリニック;内科医)
  「糖尿病を通して開けた人生」
  http://andonoburo.net/on/4462
 小川 弓子(福岡市立西部療育センター センター長;小児科医)
  「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
  http://andonoburo.net/on/4478
 清水 朋美(国立障害者リハセンター病院第二診療部 眼科医長)
  「オンリーワンの眼科医を目指して」
  http://andonoburo.net/on/4491
 立神 粧子(フェリス女学院大学音楽学部・大学院 音楽研究科教授)
  「続・高次脳機能障害というエベレストに登る~作戦を立ててがんばる~」
  http://andonoburo.net/on/4495
ディスカッション (50分)
 演者間、会場を含めた討論
13時 終了
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平成28年08月10日(水)16:30 ~ 18:00
 第246回(16-08)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「京都ライトハウス創立者・鳥居篤治郎が抱いた絶望と希望とは」
  岸 博実(京都府宇治市) 

平成28年09月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第247回(16-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  林 豊彦(新潟大学工学部教授/新潟市障がい者ITサポートセンター長) 

平成28年10月12日(水)16:30 ~ 18:00
 第248回(16-10)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 (目の愛護デー講演会)
  演題未定
  大野建治(神奈川県:眼科医)
 

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平成28年10月23日(日)
『新潟ロービジョン研究会2016』
 開場:8時45分 研究会:9時00分~13時30分
 場所:有壬記念館2階会議室 (新潟大学医学部同窓会館)
     新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
 主催:済生会新潟第二病院眼科
 参加無料
 http://andonoburo.net/on/4687
1.9:00~9:05
  はじめに 安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
2.9:05~10:35
 【第1部 連携を求めて】
    座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
       安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
 1-1) 20分
   橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
    看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア(仮)
 1-2) 20分
   三宅 琢(Studio Gift Hands;眼科医)
    情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア(仮)
 1-基調講演)30分
   山田幸男(NPOオアシス:内科医)
    視覚リハビリを新潟で育む(予定)
  質疑応答 20分
3.10:35~10:45 コーヒーブレイク
4.10:45~12:35
 【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
    座長:加藤 聡(ロービジョン学会理事長、東京大学:眼科医)
       安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
 2-基調講演)30分
   岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;眼科医)
    最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い(予定)
 2-1) 20分
   小西 明(済生会新潟第二病院;医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
    新潟県の盲教育に尽力した眼科医 ~明治・大正期~(仮)
 2-2) 20分
   佐渡一成(さど眼科;仙台市;眼科医) 
    我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
    ー開設当時を振り返ってー(仮)
 2-3) 20分
   香川スミ子
    眼科医・原田政美が視覚リハビリで果たした功績(予定)
  質疑応答 20分
5.12:35~13;25
  【第3部 熊本地震を考える】(予定)
6.13:25~
  おわりに 仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
【懇親会】 (未定)
 13:30~14:00
   会場にて、お茶/おつまみ(会費費;500円?)
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平成28年11月09日(水)16:30 ~ 18:00
 第249回(16-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  青木 学(新潟市市会議員) 

平成28年12月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第250回(16-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  清水美知子(フリーランスの歩行訓練士) 

平成29年01月11日(水)16:30 ~ 18:00
 第251回(17-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演者未定 

平成29年02月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第252回(17-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
  宮坂道夫(新潟大学医学部教授) 

平成29年03月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第253回(17-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   栗原 隆(新潟大学人文学部教授) 

2016年5月15日

 2001年から新潟でロービジョン研究会(当初は勉強会でしたが)を、毎年開催しています。毎回、「この人にお話してもらいたい」という方に講演をお願いしておりますが、今回も最高のメンバーにお集まり頂くことになりました。どなたでも参加できます。今のうちにカレンダーへのチェックをお願い致します。 

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『新潟ロービジョン研究会2016』
 日時:平成28年10月23日(日)
       開場:8時45分 研究会:9時00分~13時30
 場所:有壬記念館2階会議室 (新潟大学医学部同窓会館)
     新潟市中央区旭町通1-757 TEL. 025-227-2037
 主催:済生会新潟第二病院眼科
 参加無料
 

1.9:00~9:05
  はじめに 安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)

2.9:05~10:35
 【第1部 連携を求めて】
     座長:仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医)
        安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医)
  1-1) 20分
     橋本伸子(しらお眼科;石川県白山市、看護師)
      看護師が関わると、こんなに変わるロービジョンケア(仮)

  1-2) 20分
     三宅 琢(Studio Gift Hands;眼科医)
       情報障害に情報保障の光を、患者に学ぶビジョンケア(仮)

  1-基調講演)30分
     山田幸男(NPOオアシス:内科医)
      視覚リハビリを新潟で育む(予定)

  質疑応答 20分 

3.10:35~10:45 コーヒーブレイク  

4.10:45~12:35
 【第2部 眼科医療と視覚リハビリ】
     座長:加藤 聡(東京大学;ロービジョン学会理事長、眼科医)
        安藤伸朗(済生会新潟第二病院;眼科医) 
  2-基調講演)30分
     岩瀬愛子(たじみ岩瀬眼科;眼科医)
      最大のロービジョン対策は予防と治療:私の緑内障との闘い(予定)

  2-1) 20分
     小西 明(済生会新潟第二病院;医療福祉相談室、前新潟盲学校長)
 
     新潟県の盲教育に尽力した眼科医 ~明治・大正期~(仮)

  2-2) 20分
     佐渡一成(さど眼科;仙台市;眼科医) 
 
     我が国初の眼科リハビリテーションクリニック(順天堂大学)
 
      ー開設当時を振り返ってー(仮)

  2-3) 20分
     香川スミ子
 
     眼科医・原田政美が視覚リハビリで果たした功績(予定)

  質疑応答 20分 

5.12:35~13;25
  【第3部 熊本地震を考える】(予定) 

6.13:25~
  おわりに 仲泊 聡(神戸理化学研究所;眼科医) 

【懇親会】 (未定)
 13:30~14:00
   会場にて、お茶/おつまみ(会費費;500円?) 

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*連絡先****************************
950-1104 新潟市西区寺地280-7
 済生会新潟第二病院眼科
  安藤 伸朗  Noburo Ando,MD
  Fax  025-233-6220
 e-mail gankando@sweet.ocn.ne.jp
 http://andonoburo.net/
 http://www.ngt.saiseikai.or.jp/

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【過去の新潟ロービジョン研究会 プログラム】
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『新潟ロービジョン研究会2015』
  日時:平成27年8月1日(土)14時~18時
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  主催:済生会新潟第二病院眼科
  テーマ:「ロービジョンケアに携わる人達」
14時~はじめに 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医)
14時05分~特別講演
  座長:加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
  『世界各国と比べた日本のロービジョンケア』
    仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)
   http://andonoburo.net/on/3843
15時~パネルディスカッション ~ 『ロービジョンケアに携わる人達』
  司会:安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院;眼科医)
     仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター;眼科医)
  1)眼科医が行うロービジョンケア
    加藤 聡(日本ロービジョン学会理事長 東大眼科准教授)
    http://andonoburo.net/on/3923
 2)NPOオアシスでやってきたこと、行っていること
    山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
    http://andonoburo.net/on/3952
 3)ロービジョンケアにおける視能訓練士の関わり
    西脇 友紀(国立障害者リハビリテーションセンター病院;視能訓練士)
   http://andonoburo.net/on/3982
 4)新潟盲学校が取り組む地域支援
     渡邉 信子 (新潟県立新潟盲学校;教諭)
   http://andonoburo.net/on/3990
 5)盲導犬とローヴィジョン
    多和田 悟 (公益財団法人:日本盲導犬協会 訓練事業本部長 常勤理事)
  http://andonoburo.net/on/3999
 6)後悔から始まった看護師によるロービジョンケア
    橋本 伸子(石川県;看護師)
  http://andonoburo.net/on/4007
 7)嬉しかったこと、役立ったこと (患者の立場から)
     大島 光芳 (上越市;視覚障がい者)
  http://andonoburo.net/on/4013 

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『新潟ロービジョン研究会2014】
 日時:平成26年年9月27日(土)14:00~18:40
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室 
  主催:済生会新潟第二病院眼科
開会の挨拶 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
1)特別講演 (各講演40分)
 1.日本におけるロービジョンケアの流れ:日本ロービジョン学会の設立前
   田淵昭雄(川崎医療福祉大学感覚矯正学科;日本ロービジョン学会初代理事長)
   http://andonoburo.net/on/3222
 2.日本におけるロービジョンケアの流れ:ロービジョンケアからロービジョンリハビリテーションへ
   -平成24年度診療報酬改定の意味するところ-
  高橋 広(北九州市立総合療育センター;日本ロービジョン学会第2代理事長)
    http://andonoburo.net/on/3234
 3.本邦におけるロービジョンケアの課題と将来への展望
  加藤 聡(東京大学眼科准教授;日本ロービジョン学会第3代(現)理事長)
   http://andonoburo.net/on/3253
2)シンポジウム「我が国のロービジョンケアを語ろう」
 座長 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院)
    安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
 シンポジスト (各講演20分)
 1.ロービジョン当事者として相談支援専門家として
   我が国のロービジョンケアの未来に対する夢を語る
  吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会)
   http://andonoburo.net/on/3259
 2.一眼科医としてロービジョンケアを考える
  八子恵子 (北福島医療センター)
  http://andonoburo.net/on/3277
 3.私たちの視覚障害リハビリテーション
  山田 幸男 (新潟県保健衛生センター;信楽園病院 内科)
  http://andonoburo.net/on/3290   
  コメンテーター
     田淵昭雄(日本ロービジョン学会初代理事長)
   高橋 広(日本ロービジョン学会第2代理事長)
   加藤 聡(日本ロービジョン学会第3代理事長)
閉会の挨拶 仲泊 聡(国立障害者リハビリセンター病院) 

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【新潟ロービジョン研究会2013】
  第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会『招待講演』
  日時:2013年 6月23日(日) 9:00~10:50
  会場:チサンホテル4階 越後の間
    座長 安藤伸朗 (済生会新潟第二病院)
 1)「iPS細胞を用いた網膜再生医療」
     高橋 政代 (理化学研究所)
  http://andonoburo.net/on/2505
 2)「網膜色素変性、治療への最前線」
     山本 修一 (千葉大学眼科教授)
  http://andonoburo.net/on/2508 

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【新潟ロービジョン研究会2012】
  日時:2012年6月9日(土)13時15分~18時50分
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  会費:無料 要;事前登録
1)特別講演  座長:安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
 「網膜変性疾患の治療の展望」
   小沢 洋子 (慶応大学眼科 網膜細胞生物学斑)
 http://andonoburo.net/on/2492
2)シンポジウム1『ITを利用したロービジョンケア』
   座長:守本 典子 (岡山大学) 野田 知子 (東京医大)
 1.基調講演
   「 ITの発展と視覚代行技術-利用者の夢、技術者の夢-」
      渡辺 哲也 (新潟大学工学部福祉人間工学科)
 2.私のIT利用法
  「ロービジョンケアにおけるiPadの活用」
     三宅 琢 (眼科医:名古屋市)
  「視覚障害者にとってのICT~今の私があるのはパソコンのおかげ~」
     園 順一  (京都福祉情報ネットワーク代表 京都市)
 http://andonoburo.net/on/2495
3)基調講演  座長:張替 涼子 (新潟大学)
 「明日へつながる告知」
   小川 弓子 (小児科医;福岡市立肢体不自由児施設あゆみ学園 園長)
 シンポジウム2『網膜色素変性の病名告知』
   座長 佐渡 一成 (さど眼科、仙台市) 張替 涼子 (新潟大学)
  「眼科医はどのような告知を目指し、心がけるべきか」
     守本 典子 (眼科医:岡山大学)
  「家族からの告知~環境と時期~」 
     園 順一 (JRPS2代目副会長 京都市)
  「こんな告知をしてほしい」
     竹熊 有可 (旧姓;小野塚 JRPS初代会長、新潟市)
  コメンテーター
    小川 弓子 (小児科医;福岡市立肢体不自由児施設あゆみ学園 延長)
    http://andonoburo.net/on/2502 

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【新潟ロービジョン研究会2011】
 公開講座「高次脳機能と視覚の重複障害を考える~済生会新潟シンポジウム」
  日時:2011年2月5日(土) 15:00~18:00
  会場;済生会新潟第二病院 10階会議室
1)特別講演 
 座長:永井 博子(神経内科医;押木内科神経内科医院)
  「重複障害を負った脳外科医 心のリハビリを楽しみながら生きる」
    佐藤正純(もと脳神経外科専門医;横浜市立大学付属病院
         医療相談員:介護付有料老人ホーム「はなことば新横浜2号館」)
 http://andonoburo.net/on/2479
2)教育講演  座長:安藤 伸朗(眼科医済生会新潟第二病院)
  「高次脳機能障害とは?」
    仲泊 聡 (国立障害者リハビリセンター病院;眼科医)
  「高次脳機能障害と視覚障害を重複した方へのリハビリ」
    野崎 正和 (京都ライトハウス鳥居寮;リハ指導員)
  「前頭葉機能不全 その先の戦略~Rusk脳損傷通院プログラムと神経心理ピラミッド」
    立神粧子 (フェリス女学院大学)
 http://andonoburo.net/on/2487 

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【新潟ロービジョン研究会2010】
  日時:2010(平成22)年7月17日(土)14時00分 ~ 18時20分
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  テーマ:「『見えない』を『見える』に」
  会費:無料  要、事前登録
1)特別講演 
  「障がい者が支援機器を活用できる社会に」
    座長:安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
    演者:林 豊彦(新潟大学工学部福祉人間工学科・教授)
  「前進する網膜変性の治療」
    座長:加藤 聡 (東京大学眼科)
    演者:山本 修一(千葉大学大学院医学研究院眼科学教授/日本網膜色素変性症協会副会長)
  「ロービジョンで見えるようになる」
     座長:張替 涼子 (新潟大学眼科)
     演者:小田 浩一 (東京女子大学人間科学科教授)
 http://andonoburo.net/on/2470
2)シンポジウム 「『見えない』を『見える』に」
   司会:加藤 聡 (東京大学眼科)張替 涼子 (新潟大学眼科)
      安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院眼科)
   コメンテーター:
     山本 修一 (千葉大学大学院医学研究院眼科学教授)
     林 豊彦  (新潟大学工学部福祉人間工学科・教授)
     小田 浩一 (東京女子大学人間科学科教授)
 「見えないってどんなこと?」
    稲垣 吉彦 (有限会社アットイーズ 取締役社長)
 「見えなくてもできる」
    永井 和子 (視覚障害生活訓練等指導員;
          長崎こども・女性・障害者支援センター)
 「見える喜び・できる喜び~教育の立場から~」 
    田中 宏幸 (教諭;新潟県立新潟盲学校)
 「視野評価とロービジョンケア」
    柳澤 美衣子(視能訓練士;東京大学医学部付属病院)
 「とっても眩しいんです」
    仲泊 聡(眼科医;国立障害者リハ病院第二診療部長)
 http://andonoburo.net/on/2473

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【新潟ロービジョン研究会2009】
  日時:2009年7月4日(土)
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  テーマ「ロービジョンケアは心のケアから」
1)特別講演
  「ロービジョンケアにおける心療眼科の役割」
    気賀沢 一輝(杏林大学;心療眼科)
  「心と病気ー病は気から、とは本当だろうか?」
    櫻井 浩治(新潟大学名誉教授;精神科)
2)「新潟盲学校」
   学校紹介 田中宏幸(新潟盲学校教論)
   盲学校に入学して 竹熊有可(新潟盲学校)
3)シンポジウム「ロービジョンケアは心のケアから」
   司会:加藤 聡(東京大学眼科准教授)安藤 伸朗(済生会新潟第二病院眼科)
   シンポジスト
     西脇 友紀(もり眼科医院;視能訓練士)
     高林 雅子(順天堂大学;心理カウンセラー)
     小島紀代子(NPO法人オアシス・視覚障害リハビリ外来)
     竹熊 有可(新潟盲学校)
     内山 博貴(福祉介護士)
     稲垣 吉彦(アットイーズ;東京)
   コメンテーター
     櫻井 浩治(新潟大学名誉教授;精神科)
     気賀沢 一輝(杏林大学;心療眼科)
 <機器展示>
   東海光学、タイムズコーポレーション、アットイーズ(東京)、新潟眼鏡院
  http://andonoburo.net/on/2464 

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【新潟ロービジョン研究会2008】
  日時:2008年8月2日(土)15時30分~18時30分
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室   参加費 無料
  テーマ「視覚障がい者の就労」
   進行役 張替 涼子(新潟大学) 安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
1)講演
  「新潟県立新潟盲学校における進路指導の現状と課題」
     渡辺 利喜男、仁木 知子(新潟県立新潟盲学校)
  「視覚障害者の就労に私はどうかかわることができるか」
     仲泊 聡(国立身体障害者リハビリ病院眼科部長)
  「視覚障がい者の就労」~NPO法人タートル事務局長の立場から~
     篠島 永一(NPO法人タートル事務局長;
           元日本盲人職能開発センター所長)
  「わが社の障がい者雇用について」
     小野塚 繁基 (小野塚印刷専務取締役;新潟市) 
  「障碍」を持つ教師の働く権利保障をめざして 
     栗川 治(「障碍」を持つ教師・連絡協議会事務局長;
          新潟西高校教諭)
2)パネルディスカッション 皆で考える「視覚障がい者の就労」
    仲泊 聡 (国立身体障害者リハビリ病院眼科部長)
    篠島 永一(NPO法人タートル事務局長;
          元日本盲人職能開発センター所長)
    小野塚 繁基(小野塚印刷専務取締役;新潟市)
    栗川 治 (「障碍」を持つ教師・連絡協議会事務局長;
          新潟西高校教諭)
    渡辺 利喜男、仁木 知子(新潟県立新潟盲学校)
    就労体験者~亀山 智美 (長岡中央病院)
          薬師寺 剛 (新潟県立吉田養護学校教諭)
          轡田 貴子 (国際福祉医療カレッジ)
          小川 良栄 (長岡市自営業)
 機器展示 展示品アピール
    東海光学、タイムズコーポレーション、ナイツ、アットイーズ(新潟)、新潟眼鏡院
 http://andonoburo.net/on/2460 

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【新潟ロービジョン研究会2007】
  日時:2007年9月1日(土) 15時00分~18時45分
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室    会費:1000円
  機器展示メーカーからのPRタイム
    東海光学、ナイツ、タイムズコーポレーション、大活字、おんでこ、新潟眼鏡院
1)特別講演~ 座長:張替涼子(新潟大学) 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
 「視覚障害リハビリテーション-ボランティア・パワーを集結した医療をめざしてー」
    山田幸男(内科医 信楽園病院 視覚障害リハビリ外来)
 http://andonoburo.net/on/2442
 「ロービジョンケアを考える」
    山田信也(生活支援員、歩行訓練士;国立函館視力障害センター)
 http://andonoburo.net/on/2449
2) 討論会「眼科に期待すること、眼科が出来ること」
    司会 小野沢裕子(フリーアナウンサー)安藤伸朗(眼科医)
    討論参加者
     山田幸男(内科医)
     山田信也(歩行訓練士)
     張替涼子(眼科医)
     佐藤美恵子(視能訓練士)
     患者さん 会場全員

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【新潟ロービジョン研究会2006】
  日時:2006年7月29日(土)16時~19時10分
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
 1)講演
  「一般外来でのロービジョンケア-QOL向上のための初めの一歩」
     佐藤美恵子 (視能訓練士 新潟県立新発田病院)
  「視覚障害者の就労継続と連携」
     工藤正一 (中途視覚障害者の復職を考える会『タートルの会』)
  「中途視覚障害者の家族としての支援、家族への支援」
     工藤良子 (千葉県医療技術大学校看護学科)
  「失明してしまった手術のこと」 
     荻野誠周 (眼科医 新城眼科)
 2)便利グッズ紹介 県内の皆さんからの紹介コーナー
 3)シンポジウム「皆で考えるロービジョンケア」
   座長 張替涼子(新潟大学) 安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
    佐藤美恵子 (視能訓練士 新潟県立新発田病院)
    工藤正一 (『タートルの会』)
    工藤良子 (千葉県医療技術大学校看護学科)
    荻野誠周 (眼科医 新城眼科)
 http://andonoburo.net/on/2438 

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【第6回新潟ロービジョン研究会】
  日時:2005(平成17)年8月7日(日)
  会場:新潟大学医学部 有壬記念館
  参加費 2000円
1)特別講演
  「ロービジョンと読書」  小田 浩一(東京女子大学)
  「型にはめない対応を」  清水 美知子(歩行訓練士)
  「眼科医の悩み」  松村 美代(関西医大眼科)
2)シンポジウム 「患者の気持ち、医者の心をお互いに聴く」
  司会:小野沢 裕子(フリーアナウンサー)
        松村 美代(関西医大眼科)
     清水 美知子(歩行訓練士)
     伊藤 文子(新潟市)
     内山 博貴(元高校球児、介護福祉士)
     大音 清香(看護師、日本眼科看護研究会理事長)
     福下 公子(眼科開業医、遺伝相談医師カウンセラー)
     安藤 伸朗(眼科勤務医)
3)便利グッズ紹介
   田村 めぐみ(眼科医;東大眼科ロービジョン外来)
   林 豊彦(新潟大学工学部大学院) 

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【第5回新潟ロービジョン研究会】
  日時:2004年6月5日(土)午後
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
  対象:医療関係者&ロービジョンケア専門家
  会費:一人1000円
 特別講演
 1)「糖尿病網膜症患者さんのロービジョンケア」
    田中恵津子(杏林大学眼科ロービジョン外来)
 2)網膜色素変性症治療の最前線
  1.「網膜色素変性症治療としての神経網膜移植」
     荒井紳一(新潟大学眼科) 
  2.「網膜色素変性の研究あれこれー再生医療を中心に」
     高橋政代(京都大学医学部付属病院 探索医療センター助教授)

 講演会
   対象:どなたでも 会費:一人1000円 
 1)「網膜色素変性―病気とうまくつきあっていくために」
    高橋政代(京都大学医学部付属病院 探索医療センター開発部助教授)
 2)便利グッズの選び方・使い方」
    市橋竜正(株:大活字) 

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【第4回新潟ロービジョン研究会(兼 症例検討会)】
  日時:2003年4月26日(土) 午後2時~6時
  会場:済生会新潟第二病院10階会議室  参加費:1000円
1)講演「ロービジョン機器の最新情報」
     山中幸宏(アサクラ)
2)講演&実習「拡大読書器の使い方」 
     森田茂樹(京都府) 

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【第3回新潟ロービジョン勉強会】
  日時:2002年11月30日(土)15時40分~18時10分
  会場:済生会新潟第二病院 10階会議室
1)特別講演   座長:大石正夫(信楽園病院ロービジョン)
 「小児眼科診療 私のやり方」
    富田 香 (平和眼科;東京都)
2)講演   座長:張替涼子(新潟大学眼科ロービジョン)
  「当院のロービジョンサービス」 
    藤田昭子(新潟臨港総合病院視能訓練士)
  「子育て体験とボランティア活動」
    小松郁子 (神奈川県)  

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【第2回新潟ロービジョン勉強会】
  日時:2001年9月29日(土)14:30~17:00
  会場:済生会新潟第二病院 10F 会議室AB 参加料無料
 1)特別講演  座長 大石正夫(信楽園病院眼科リハビリ外来)
  「福祉機器を起点とした商品開発のために」
    牧野秀夫  (新大工学部情報工学科教授)
 2)症例報告  座長 張替涼子(新大眼科ロービジョン外来)
  「私の経験した症例から」
    佐藤美恵子 (県立加茂病院眼科視能訓練士)
 3)実践的講習会  座長 安藤伸朗 (済生会新潟第二病院)
  「遮光眼鏡の処方の実際」
    小山哲矢 (東海光学株式会社) 

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【第1回新潟ロービジョン勉強会】
  日時:2001年4月7日(土)14:00~17:00
  会場:済生会新潟第二病院 10F会議室  参加料無料
 1)講演
  「ロービジョン外来の実際」
     張替涼子(新潟大学眼科ロービジョン外来)
  「視覚補助具(特に拡大読書器)の正しい選び方」
     土田重一(ナイツ)
 2)実習
  「擬似体験と視覚補助具の選び方」
     土田重一(ナイツ) 

2016年4月29日

案内:第243回(16-05)済生会新潟第二病院眼科勉強会  大島光芳 

 済生会新潟第二病院眼科で、1996年(平成8年)6月から毎月行なっている勉強会の案内です。参加出来ない方は、近況報告の代わりにお読み頂けましたら幸いです。興味があって参加可能な方は、遠慮なくご参加下さい。どなたでも大歓迎です(参加無料、事前登録なし、保険証不要)。ただし、お茶等のサービスもありません。悪しからず。 

 演題:視力を失ってから「嬉しかったこと、役立ったこと」
 講師:大島光芳(上越市)
  日時:平成28年05月11日(水)16:30~18:00
  場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

【抄 録】
 
60歳で定年を迎える前に、視力を失った。その後、嬉しかったこと役立ったことを述べてみたい。

1)最初の半年間、妻が全て
  ロービジョン外来、点字図書館、オアシス、市役所、相談支援センター、年金事務所。食事も安全も道具の購入も。当時の私の心象風景? 

2)嬉しかったこと
 ヘルパーさんの弾んだ声。新潟市へ出かけて気分一新。
誘導のされ方、階段の登姿勢、財布の整理。亀田にいるはずの後輩にも会えた。これが宿泊訓練、連泊訓練、そして合宿型講座へと繋がった。ガイドヘルパーさんの言葉は的確で納得でき、次々新しい展開ができたので、堪らなく嬉しかった。 

3)役立った道具
 携帯電話、ICレコーダー、パソコン、音声ペン、プレクストーク、光メロディセンサ、パームソナー。
 

4)役立ったこと
 NHKラジオ第2放送「聞いて聞かせて」が遡って聞けて知識が得られたこと。メールマガジンに投稿できたこと。長野県の広沢里枝子さんの集中講座に参加できたこと。大阪府の岩井和彦さんに、一人で会いに出かけられたこと。済生会勉強会で、京都の野崎歩行訓練士に出会えたこと。本を沢山、読めたこと。まちづくり活動を学び、参加して役立つ組織の有り方を考えられたこと。
 

5)番外編
 感情の解放があった。ピアカウンセリング集中講座に出たらカリキュラムを捨てて、みんなで私1人のためにやってくれた。泣けた。
 

【略 歴】
1950年 現在の居住地で生まれ、育ち、生活。原因不明の視神経萎縮。
2006年 運転断念、07年通院同伴、08年送迎通勤、09年6月ロービジョン外来受診。7月に休職、8月に視覚障害者2級、翌年5月1級、7月に定年退職。
2009年 点字図書館登録、NPO法人障害者自立支援センターオアシス会員。
2010年 任意団体上越市視覚障害者福祉協会会員。2011年に社会福祉法人新潟県視覚障害者福祉協会会員、同年に任意団体新潟県中途視覚障害者連絡会会員。
2012年 NPO法人まちづくり学校会員。2013年に任意団体リハ協会会員。
2014年 町内会法人化検討委員。2015年に新潟県中途視覚障害者連絡会 副会長。  

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「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力により実況ネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。 
  http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
 当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。
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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
 日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
 場所:済生会新潟第二病院眼科外来  

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
 http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/ 

 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
  http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html 

 3)安藤 伸朗 ホームページ
  http://andonoburo.net/
 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成28年06月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第244回(16-06)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「水枯れの大河 信濃川・千曲川に鮭の道を拓く」
  加藤功(NPO法人新潟水辺の会) 

平成28年07月 未定
 第245回(16-07)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  新潟盲学校弁論大会 イン 済生会 

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平成28年07月17日(日) シンポジウム「病とともに生きる」
 開場: 9時30分 講演会10時~13時
 会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
 http://andonoburo.net/on/4644
 コーディネーター
  曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
  安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科部長)
 基調講演 (30分)
  大森 安恵(海老名総合病院・糖尿病センター;内科医、
       東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
    「糖尿病と向き合うー私の歩いた一筋の道ー」
    http://andonoburo.net/on/4450
 パネリスト (各25分)
  南 昌江 (南昌江内科クリニック;内科医)
    「糖尿病を通して開けた人生」
    http://andonoburo.net/on/4462
  小川 弓子(福岡市立西部療育センター センター長;小児科医)
    「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
    http://andonoburo.net/on/4478
  清水 朋美(国立障害者リハセンター病院第二診療部 眼科医長)
    「オンリーワンの眼科医を目指して」
    http://andonoburo.net/on/4491
  立神 粧子(フェリス女学院大学音楽学部・大学院 音楽研究科教授)
    「続・高次脳機能障害というエベレストに登る~作戦を立ててがんばる~」
    http://andonoburo.net/on/4495
 ディスカッション (50分)
  演者間、会場を含めた討論
 13時 終了
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平成28年08月10日(水)16:30 ~ 18:00
 第246回(16-08)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「京都ライトハウス創立者・鳥居篤治郎が抱いた絶望と希望とは」
   岸 博実(京都府宇治市) 

平成28年09月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第247回(16-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会
   演題未定
   林 豊彦(新潟大学工学部教授/新潟市障がい者ITサポートセンター長) 

平成28年10月12日(水)16:30 ~ 18:00
 第248回(16-10)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  (目の愛護デー講演会)
  演題未定
   大野建治(神奈川県:眼科医) 


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平成28年10月23日(日) 午前
 新潟ロービジョン研究会2016
 場所:有壬記念館(新潟大学医学部同窓会館)
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平成28年11月09日(水)16:30 ~ 18:00
 第249回(16-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   青木 学(新潟市市会議員) 

平成28年12月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第250回(16-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
   清水美知子(フリーランスの歩行訓練士) 

平成29年01月11日(水)16:30 ~ 18:00
 第251回(17-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
   演者未定 

平成29年02月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第252回(17-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   宮坂道夫(新潟大学医学部教授) 

平成29年03月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第253回(17-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   栗原 隆(新潟大学人文学部教授)  

2016年4月25日

報告:第242回(16-04)済生会新潟第二病院眼科勉強会 小西 明
 演題:盲学校理療教育の現状と課題~歴史から学び展望する~
 講師:小西 明(済生会新潟第二病院 医療福祉相談室)
  日時:平成28年04月13日(水)16:30~18:00
  場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

【講演要約】
1 最近の街中で目に付く店看板
 都会はもとより、地方の新潟市内でも「りらく」「エステ」「てもみ」などの店看板が目立つようになった。新聞の折り込みにも「整体」「全身もみほぐし」などの文字が躍るチラシが見うけられる。エステティックは平成19年(2007)、リラクゼーションは平成25年(2013)に日本標準産業分類に登録された。海外からのインバウンド、企業のメンタルチェック義務化も後押しし、推定一兆円産業ともいわれるようになった。ストレスの多い現代社会で、人々の健康志向や癒しのニーズと合致したのだろう。エステ、リラクゼーション、整体などは、法令で位置付けられている三療(あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう)と違い、広告の制限がないため、消費者が欲しがるクリーンで健康的なイメージを植え付けている。 
 また、柔道整復師の開設する「整骨院」「接骨院」から、はり、きゅうと柔道整復をあわせた「鍼灸整骨院」といった新たな開設が増えている。平成10年(1998)以後、鍼灸学校の新設抑制が自由化され、かつ教育課程が時間制から単位制に改訂された産物といえる。 
                   1999年 →  2009年 →  2013年
  鍼灸師養成施設数  27校    98校     101校
 定員数(晴眼)   835人   6,009人   5,676人 

2 視覚障害者と理療
 一方で、伝統ある三療を主とし、それらと関連した手技療法や物理療法、運動療法などを含む非薬物療法の総称を「理療」という。
 古代より視覚障害者の男性は、語り部として、あるいは宗教者、平家琵琶の弾奏者の担い手であったが、江戸時代に入り杉山和一の管鍼術をはじめとする理療の知識や技術を獲得していった。これ以後、幾多の変遷はあったが、理療は伝統的に視覚障害者の主な職業として位置付けられ、現在も中心的な役割を果たしている。視覚障害者により数百年にわたり同一職業が継承された事実については、かねてより賛否はあるが、社会で一定の評価がなされてきたことは特筆すべき事項であり、他国に例がない。現在では至極当然のこととされている視覚障害者の理療業であるが、今日までの過程は過酷を究め困難の連続であった。現在の理療業や教育を支えている様々な制度や慣行は、その時々の先人の並々ならぬ尽力奮闘の成果である。 

3 明治維新後の視覚障害者
 明治に入ると、厳格な官位・職階制の下で組織されていたそれまでの当道座は、中央集権体制の確立を目指す新政府の方針と相容れない存在となり、 明治4年 (1871年)の太政官布告をもって解体される。これに伴って杉山和一創設の鍼治講習所も廃止されるとともに、座からの配当で暮らしを立てていた盲人の生活問題が浮上することになった。
  一方、安政5年 (1858年) 7月の長崎に端を発したコレラの大流行に際し、蘭方ないし蘭漢折衷で行われていた当時の医学は無力であった。この教訓から、医学教育を含む学制や近代的な医療制度の確立によって医師の資質を向上させようとする機運が明治政府内に高まった。明治政府は西洋医学を主体とした新制度を、明治7年(1874年)の医制発布により実施した。これにより、あん摩・鍼灸業者は西洋医家の管理下に置かれることとなり、三療・東洋医学は排除された。 

4 盲唖学校設立運動
 更に、明治18年(1885)には「鍼灸術営業差許方」の発令で、営業の可否審査が行われるようになり、明治44年(1911)「按摩術営業取締規則」明治45年(1912)「鍼術灸術営業取締規則」で、営業を行うには試験に合格するか、指定学校を卒業して地方長官(知事)の免許鑑札を受けることが義務づけられることになった。
 一例として新潟県では、職業自立を目指す視覚障害者への支援「手に職をつけて自立してほしい」との先達の熱い思いにより、明治40年7月17日、関係者の念願かない「私立新潟盲唖学校」が県知事より学校設置の認可がなされた。つづいて同年10月10日鍼灸冶組合の粉骨の努力と、多くの協力者を得てついに開校式・始業式が挙行された。 

5 あはき法と盲学校理療科
 1911年   「按摩術営業取締規則」「鍼術灸術営業取締規則」により
         試験合格か指定学校卒業後、免許鑑札の義務 
 1923年   公立私立盲学校及聾唖学校令・規程交付
         「盲学校ノ修業年限ハ初等部六年、中等部四年ヲ常例トス
                   盲学校ノ中等部ヲ分チテ普通科、音楽科及鍼按科トシ・・・」
 1947年12月 業界、教育界、視覚障害者団体の業権擁護運動
 1948年4月  小・中学校、盲・聾学校義務制
 1948年5月   高等部別科(2年)、本科(3年)、第一部専攻科(2年)が設置
 1973年4月   改正理療科課程の設置 普通科・本科保健理療科,専攻科理療科
 1974年3月  高等部別科廃止
 1975年3月  高等部第二部専攻科廃止  
 1990年4月  あはき法一部改正(国家試験制度の導入)
          本科保健理療科 専攻科理療科、専攻科保健理療科 課程開設
 1992年2月  第1回 あはき国家試験 開催 

6 視覚障害者の理療業
 就業あはき師の推移 (2014 衛生行政報告より)
  あマ指師:1960年 61.6% → 2014年23.0%
  はり師:  1960年 46.3% → 2014年13.1%
  きゅう師: 1960年 43.0% → 2014年13.4% 

 就業視覚障害あはき師の割合及び数は、晴眼あはき師とは逆に年々減少している。背景として視覚障害あはき師を養成する全国盲学校、国立リハビリテーションなどで在籍者の減少がある。あはき師免許取得後の進路においては、平成15年度と比較して盲学校普通科卒業生の内、盲学校上級課程進学者(専攻科課程)は82人であり、平成25年度はそれからほぼ半減している。
 専攻科理療科は、平成15年度卒業生は304人であり、平成25年度と比較して  20%減少している。就職が143人で、64.3%を占めている。企業内ヘルスキーパーや訪問マッサージの会社に就労している。
 また、開業は37人で12.2%であったものが、平成25年度は率にして半減している。 

7 視覚障害者団体の動向(日本盲人会連合の提案)
(1)あはき法18条の2廃止
  ア あはきの社会的信頼を高め、資質向上を図る。
  イ 中卒失明者は激減している。例外措置として高卒並みの学力として認め、専攻科に入学させる。
  ウ 理療科教員の身分保障を検討する。
(2) あはき法19条死守と視覚障害あマ指師に対する支援
  ア 全国の専門学校であマ指師養成課程新増設が続発している。
  イ 19条をいつまで保てるか。関係者のコンセンサスは得られるか。
  ウ 視覚障害者あマ指師が職業自立するための支援策を実現する。 

8 検討事項
・盲学校生徒、保護者、業界を交えた地域での、18条の2、19条に係る検討。
・視覚障害あマ指師が職業自立するための支援策を現行法で実現するための検討。
・理療を含めた視覚障害者の職域拡大と社会で活躍する人材育成。ビジュアル社会の少数派への理解。幼児・児童(低発生頻度障害0.01%)~成人まで。 

◎盲学校の存在意義は、視覚障害者一人一人の夢を実現するためにある。理療を目指す視覚障害者は少なくはなったがゼロではない。理療を盲学校に導入した時代と現在では隔世の感はあるが「視覚障害者の職業自立」は、時々の先人の刻苦奮闘、愛情の賜物により今があることを確認したい。
 

【略 歴】
 1977年 新潟県立新潟盲学校教諭
 1992年 新潟県立はまぐみ養護学校教諭
 1995年 新潟県立高田盲学校教頭
 1997年 新潟県立教育センター教育相談・特殊教育課長
 2002年 新潟県立高田盲学校校長
 2006年 新潟県立新潟盲学校校長
 2015年 済生会新潟第二病院医療福祉相談室勤務
 

【後 記】
 これまで聞いたことのない理療科の歴史と現状でした。
・あはき19条、初めて知りました。
・晴眼者がマッサージをやりがいのある職業として意欲的に取り組んでいる一方で、視覚障碍者が止む無くあはきを選択しているという一面も知りました。
・晴眼者は国家資格でないため宣伝ができること、一方あはきは国家資格であるため宣伝ができないこと
視覚に不自由のある人の職業として「あはき」(あんまマッサージ指圧・鍼・灸)のみでなくIT関係も期待できると思っておりましたが、最近は視覚情報化(ビジュアリゼーション)のためこの分野への進出が厳しいという現実も知りました。
 実際には各団体のロビー外交などが影響しているのでしょうが、何か理不尽さを感じながら拝聴しておりました。
 視覚障害者の就労問題は、大きな課題です。まだまだ勉強しなければならないことが多いことを改めて知りました。
 

  

 

@過去、小西先生にお話して頂いた講演を列記致しました。
 andonoburo.netに登録してございます。参考まで
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第226回(14‐12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 演題:視覚障害児者の福祉・労働・文化活動への貢献 ~盲学校が果たした役割~
 講師:小西 明(新潟県立新潟盲学校)
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
  日時:平成26年12月10日(水)16:30~18:00
 http://andonoburo.net/on/3381 

第207回(13‐05月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
 演題:「インクルーシブ教育システム構築と視覚障害教育~盲学校に求められるもの~」
 講師:小西 明 (新潟県立新潟盲学校:校長)
  日時:平成25年5月8日(水)16:30 ~ 18:00
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
 http://andonoburo.net/on/1946 

第191回(12‐01月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
 演題:「新潟盲学校の百年 ~学校要覧にみる変遷~」
 講師:小西 明 (新潟県立新潟盲学校 校長)
  日時:平成24年1月11日(水)16:30 ~ 18:00
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
 http://andonoburo.net/on/3324 

第130回(07‐1月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
 演題:『眼科医・大森隆碩の偉業』
 講師:小西明(新潟県立新潟盲学校長)
  日時:平成19年1月10日(水)16:30 ~ 18:00
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
 http://andonoburo.net/on/3488 

第69回(2002‐2月) 済生会新潟第二病院 勉強会
 演題:「縦断資料からみた視覚障害児の運動発達」
  講師:小西 明(新潟県立教育センター)
   日時: 平成14年2月13日(水)16:00~17:30
   場所: 済生会新潟第二病院  眼科外来
【講演抄録】
 
視覚的なハンディキャップが、視覚障害児の体力や運動発達のどのような側面に影響を及ぼすかを調べ、指導上の基礎資料を得るために、新潟盲学校に保存されているスポーツテストの縦断資料を検討した。その結果、男子生徒の形態の発育水準は普通児と変わらないが、全身運動の発達は低水準にあることが分かった。

 

2016年4月22日

シンポジウム『病とともに生きる』 第7回ご案内 (事前登録開始) 

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シンポジウム「病とともに生きる」
   日時:平成28年7月17日(日)
     開場:午前9時30分 講演会:10時〜13時
   会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
     新潟市中央区旭町通1-757
  入場無料
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 最近、技術革新による「医療」の変化も目覚ましいものがあります。ゲノム医療や 再生医療、人工知能による診療補助、ICT技術の活用など、さまざまな医療イノベーションの発展と普及が今後期待されています。一方で、急激な人口構造の変化とそれに伴う疾病構造の変化、社会の変容の流れの中で、医師・医療従事者に求められる役割が大きく変わってきています。今後は、「治す」医療から「治し支える」医療へと変化することが予測されます。

 「患者に寄り添う」ということが大事であることは理解していても、当事者や家族でないと理解が及ばず、医療者の気持ちが患者さんやご家族に届かないことがあります。今回4名のパネリスト(南 昌江先生、小川弓子先生、清水朋美先生、立神粧子先生)は、第17回日本糖尿病眼学会(2011年12月2~4日 東京国際フォーラム 会長;安藤伸朗)で開催したシンポジウム 「患者さん・家族が語る、病の重さ」のパネリストです。それぞれ、ご自身が、ご子息が、お父上が、ご主人が疾患や障害を持っています。大森安恵先生は、オーガナイザーでした。

 5年の月日を経て、同じメンバーに新潟に来て頂き、曽根博仁教授(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科)に協力頂き、シンポジウム「病とともに生きる」を開催することに致しました。
 このメンバーが語る言葉に耳を傾け、「医療」を一緒に考えてみませんか? 

【事前登録】シンポジウム『病とともに生きる』
  当日参加も可能ですが、会場の準備の都合もありますので
  事前登録して頂けますと助かります。
 申込期間 平成28年4月22日(金)~7月7日(木)
 申し込み先:済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗 
  e-mail gankando@sweet.ocn.ne.jp
  Fax 025-233-6220 
(可能な限り、メールでの連絡をお願い致します)

***************************************************
 シンポジウム『病とともに生きる』 参加申し込み
  氏名~ 
  所属(勤務先)~
  職業~  

 住所~都道府県名と市町村名をお願いします
  記載例~○○都道府県、○○市町村 

 連絡方法
    e-mail アドレス~
   Fax番号~
****************************************************
注:担当の職員はおりません。
  電話でのお問い合わせには応じることが出来ません。
 

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 シンポジウム「病とともに生きる」
   日時:平成28年7月17日(日)
     開場:午前9時30分 講演会:10時〜13時
   会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
     新潟市中央区旭町通1-757
  入場無料 
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 コーディネーター
  曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
  安藤 伸朗(済生会新潟第二病院;眼科部長)  

 基調講演(30分):「糖尿病と向き合う~私の歩いた一筋の道~」
   大森 安恵
    (内科医;海老名総合病院・糖尿病センター
    東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
     http://andonoburo.net/on/4450 

 パネリスト (各25分)
   南 昌江 (内科医;南昌江内科クリニック)
    「糖尿病を通して開けた人生」
     http://andonoburo.net/on/4462

  小川 弓子(小児科医;福岡市立西部療育センター センター長)
     「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
     http://andonoburo.net/on/4478

   清水 朋美(眼科医;国立障害者リハセンター病院第二診療部)
     「オンリーワンの眼科医を目指して」
     http://andonoburo.net/on/4491

   立神 粧子(音楽家;フェリス女学院大学・大学院 教授)
     「続・夫と登る高次脳機能障害というエベレスト
        ~作戦を立ててがんばる~」
      http://andonoburo.net/on/4495 

 ディスカッション (50分)
     演者間、会場を含め討論   

 13時 終了
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《問い合わせ》
 950-1104 新潟市西区寺地280-7
 済生会新潟第二病院眼科  安藤伸朗
 e-mail : gankando@sweet.ocn.ne.jp
 Fax : 025-233-6220 
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16年07月シンポジウム「病とともに生きる」ポスター

2016年4月20日

 病院眼科勤務医を中心として有志が平成19年5月に立ち上げた『越後眼科研究会』も今回で19回目を迎えることとなりました。今回は、後藤 浩 先生(東京医科大学 臨床医学系眼科学分野 主任教授)をお招きし、『眼科が関わる全身疾患の診断と治療』と題してご講演いただきます。フランクな会でありますので、万障お繰り合わせの上、お気軽にご参加ください。病院勤務医のみならず、開業医、大学勤務医、研修医、視能訓練士、看護師、学生など多くの方々の参加を期待しております。

第19回 越後眼科研究会 プログラム
 日 時:平成28年4月23日(土)16:45~19:30
 場 所:ホテルオークラ新潟(3Fクラウンルーム)
 住 所:新潟市中央区川端町 6-53  電話:025-224-6111(代表)
 *尚、講演会終了後、19:30より情報交換会を予定しております。 

16:45 一般演題(講演7分・質疑5分) 
        座長 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
1)アイファガン点眼液0.1%の臨床効果について  〇千寿製薬株式会社 

2)眼窩内に生じた皮様嚢腫の一例
  〇大湊 絢1)、張 大行1)、尾山 徳秀1) 2)、福地 健郎1)
    
 1) 新潟大学医歯学総合病院 2)医療法人社団オクルス うおぬま眼科
 28歳女性,頭痛のR/O目的で撮像されたMRIで右眼窩内に腫瘤病変を指摘され当科紹介.両眼とも矯正視力1.2,眼球運動は正常で複視症状も認めなかった.Hertel眼球突出計で左右差2-3mm程度の右眼球突出を認めた.CTやMRIでは腫瘤壁の造影効果と内容物の多彩さから血管奇形や嚢胞病変が鑑別に挙がった.Lateral orbitotomyを用いて病変は摘出し,組織診断では皮様嚢腫であった.皮様嚢腫は時に眼窩内に生じ,摘出に苦労するケースがある. 

3)Dacryopsの1例
  〇橋本 薫、高田 律子、武田 啓治 (長岡赤十字病院)
   
尾山 徳秀 (医療法人社団オクルス うおぬま眼科)
 症例は34歳男性。1年前より生じた左上眼瞼の腫脹の精査加療目的に、近医より当科紹介受診された。 右上方視時の複視、及び左眼眼底の耳上側に腫瘍の圧排による隆起を認めた。CT、MRIにてcystを疑い、H28 3/8全身麻酔下で摘出術を施行した。涙腺に連続する1.5×2.0mmのcystを認め摘出した。内容物は黄褐色の液体であった。病理検 査にて涙腺貯留嚢胞と診断された。 

4)抗VEGFを使用せずに治療できた黄斑浮腫の症例~網膜静脈閉塞症
  〇安藤 伸朗、大矢 佳美、中村 裕介 (済生会新潟第二病院)
 網膜静脈閉塞症(RVO)に伴う黄斑浮腫の治療の第一選択に、抗VEGF硝子体内注射が用いられることが多い。今回、RVOに対する抗VEGFの大規模スタディーの症例選択、実施方法、追加治療の条件等を検討し、抗VEGF治療適応と実施の問題点を指摘する。さらに抗VEGFを用いなくても治療できるケース、抗VEGFでも治療困難なケースを提示し、RVOに対する抗VEGF治療の立ち位置について論じる。 

5)陳旧性眼窩壁骨折の治療~3D造形モデル作製による手術補助は有用か?
  〇尾山 徳秀1)2)3)、橋本 薫3)、武田 啓治3)
   1)医療法人社団オクルス うおぬま眼科 2)新潟大学医歯学総合病院
   3)長岡赤十字病院
 近年、画像処理能力や3Dプリンターの性能向上により臨床現場におけるCT画像を立体的に作製できるようになった。また、保険適用の対象が従来は脊椎など一部に限られていたが、骨格全般へと広がった。今回、3D造形モデルを作製して手術に臨んだ。挿入予定の再建材料と眼窩開口部とのサイズの違いから予定サイズは入らなかったが、骨折部はすべて覆うことができ手術は問題なく終了した。CT画像上でも骨折範囲を計測することができ、直視下で手術するため、使用した経験からは必要ないと思われたが、眼窩壁骨折手術の経験が浅い術者には有用と思われた。 

6)網膜剥離手術後にパーフルオロカーボンが中心窩下に迷入した1例
  〇山本 晋 (近江眼科・済生会新潟第二病院)
 症例は62歳女性。原因不明の硝子体出血で近医より近江眼科に紹介受診。エコーにて網膜剥離を疑われ、入院手術希望のため済生会でパーフルオロカーボン(PFCL)を使用した硝子体手術施行。術後網膜は復位したがOCTにて中心窩下にPFCLの残存が認められた。再度硝子体手術を施行し、意図的に網膜剥離を作製して網膜下をBSSで洗浄、液ガス置換を行った。術後中心窩下のPFCLは消失し、網膜剥離も治癒した。 

7)ちょっと面白い症例~角膜ヘルペスと急性緑内障
  〇坂井 豊明 (坂井眼科医院)
 今年冬、過去のカルテを処分するためカルテを見ていたところ、非常に興味ある一列に遭遇した。スリガラス状の角膜混濁がある急性緑内障の症例。約1年後、樹枝状角膜炎を呈し明らかに角膜ヘルペスと診断された。年余を経て、再び急性緑内障を発症した。この症例につき、どんな疾患が考えられ、どのような病態で急性緑内障を発症したか、参加者の皆様と一緒に考えてみたい。 

8)シリコンオイルは入れたら抜きましょう!
  〇吉澤 豊久 (三条眼科)
 最近2年間で経験した、他院で施行されたシリコンオイルタンポナーデ(SO)症例の経過とその手術について述べる。 症例1)53歳女性、2013年7月某院で左白内障+硝子体手術+SO、2014年6月左異物感で当院初診。視力右1.2、左0.03、眼圧右18、左48mmHg。SO抜去フィブリン膜剥離、PC追加し、左視力0.2、左眼圧18mmHgに改善した。 症例2)71歳女性、2015年10月某院で左白内障+輪状締結+硝子体手術+SO、2016年1月左異物感で初診。視力右0.5、左手動弁、眼圧右12、左47mmHg。SO抜去+内境界膜剥離+眼内レンズ縫着、左視力手動弁、左眼圧16mmHg、左中心視野欠損。SO眼は眼底の状態ばかりでなく、眼圧もしっかりモニターし、適切な時期に抜去すべきである。 

18:20~18:30 コーヒーブレイク 

18:30 特別講演 
        座長 山本 達郎 (立川綜合病院)
 『眼科が関わる全身疾患の診断と治療』
   後藤 浩 (東京医科大学 臨床医学系眼科学分野 主任教授)
【抄 録】
 昔から「目は心の窓」と言います。綺麗な目をしたヒトは心も綺麗であろうという性善説に基づいた言葉でしょう。一方、「眼は身体の窓」といったフレーズもあり、全身状態の評価における眼科診療の重要性が強調されることがあります。現実には多くの全身疾患は眼を診たぐらいでは何もわかりませんが、確かに一部には眼科医の診察が診断と治療に大きく関わる病があります。
 講演では糖尿病や高血圧といった一般的な疾患とは一線を画する、眼所見から診断される特異な全身疾患の実例を、演者の経験をもとに紹介させていただきます。眼科医ならではのプライマリーケアの一端をご紹介出来れば幸いです。 

【略 歴】
 昭和59年 東京医科大学卒業 眼科学教室入局
 昭和63年 国立感染症研究所 研究員
 昭和63年 南カルフォルニア大学眼科 ドヒニー眼研究所 研究員
 平成5年  東京医科大学眼科学教室 講師
 平成14年 東京医科大学眼科学教室 助教授
 平成18年 東京医科大学眼科学教室 教授
 平成19年 東京医科大学眼科学教室 主任教授
 平成21年 東京医科大学病院 副院長(平成24年8月まで)
 平成25年 東京医科大学 学生部長
 

【越後眼科研究会世話人】
 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院) 
 村上 健治 (新潟市民病院)
 橋本 薫  (長岡赤十字病院)
 山本 達郎  (第19回幹事:立川綜合病院)  

 共催:越後眼科研究会  千寿製薬株式会社 

 

【越後眼科研究会 過去のプログラム】
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『第18回 越後眼科研究会』
 日 時:平成27年10月31日(土)17:00~19:30
 場 所:ホテルラングウッド新潟
 会 費:無料
17:00 一般演題 座長 橋本 薫(長岡赤十字病院)
      講演7分 質疑5分 
1)薬事案内
  ○千寿製薬株式会社
2)抗VEGF硝子体内注射後の黄斑円孔発症例の検討
  ○安藤 伸朗、大矢 佳美、中村 裕介(済生会新潟第二病院)
   井海 雄介(いかい眼科)
3)中心窩分離症に硝子体手術を施行した2例
  ◯村上 健治(新潟市民病院)
4)立川綜合病院におけるCTRを用いた白内障手術の検討
  ○山本 達郎 松島 亮介(立川綜合病院)
5)大角度の回旋斜視の手術症例
  ○橋本 薫、武田 啓治(長岡赤十字病院)
18:15 特別講演 座長 村上 健治(新潟市民病院)
 目にやさしいレーザー治療 ― 低侵襲レーザーの現状と未来
     大越 貴志子(聖路加国際病院 眼科部長 / 聖路加国際大学 臨床教授)

 

『第17回 越後眼科研究会』
 日 時:平成27年5月16日(土)16:50~19:30
 場 所:ホテルラングウッド新潟
 住 所:新潟市中央区笹口1-1 電話:025-240-2111(代表)
16:50 一般演題  講演7分 質疑5分
            座長 山本 達郎 (立川綜合病院)
1)「アイファガン点眼液0.1%について」
2)網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対するSTTAの治療成績
  ○塩崎 直哉、安藤 伸朗、大矢 佳美、中村 裕介
  (済生会新潟第二病院)
3)チン小帯断裂症例に対する白内障手術
  ○村上 健治  (新潟市民病院)
4)Shaken baby syndrome の1例
  ○橋本 薫、末武 亜紀、田中 玲子、高田 律子、武田 啓治
  (長岡赤十字病院)
5)固定内斜視で眼軸長が計れない!どうする?
  ○吉澤 豊久  (三条眼科)
6)固定されていない「固定内斜視」の2例
  ○田沢綾子、植木智志、羽入貴子、畑瀬哲尚、福武慈、福地健郎
18:15 特別講演   座長 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
 『チャレンジ!小児眼科とおとなの斜視』
  佐藤 美保 (浜松医科大学医学部 眼科 病院教授) 

 

『第16回 越後眼科研究会』
 日 時:平成26年10月25日(土)17:00~19:30
 場 所:ホテルオークラ新潟(3Fクラウンルーム)
17:00~【一般演題】 講演8分 質疑7分
1)1年以上放置した巨大な術後性上顎洞嚢胞の1例
 ○末武 亜紀、橋本 薫、田中 玲子、武田 啓治(長岡赤十字病院眼科)
2)網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)に伴う黄斑浮腫に対するラニビズマブ治療(IVR)
 ○飯川龍(済生会新潟第二病院 研修医)
  中村裕介、大矢佳美、安藤伸朗(済生会新潟第二病院)
3)エアバッグによる外傷性白内障の一例
 ○吉田博光、村上健治、土田宏嗣、根本太志(新潟市民病院)
18:15 【特別講演】
 『緑内障診療における視野検査とOCT』
  庄司信行(教授;北里大学医療衛生学部視覚機能療法学) 

 

『第15回 越後眼科研究会』
 日時:平成26年6月7日(土)17:00~19:30
 場所:チサンホテル&コンファランスセンター
17:00~ 薬事案内
17:15~ 一般演題
1)糖尿病網膜症/網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対するトリアムシノロンの効果
   ○安藤 伸朗、中村 裕介、大矢 佳美(済生会新潟第二病院)
2)結膜に生じた稀な粘液腫の1例
   ○橋本 薫、武田 啓治、末武 亜紀、田中 玲子(長岡赤十字病院眼科)
    武田 さちゑ(たけだ眼科)
3)内視鏡の便利な使い方
   ○村上 健治(新潟市民病院)、小川 泉(内野おがわ眼科)
18:15~ 特別講演
 『内視鏡硝子体手術の現状と展望』
   鳥井 秀雄 (浮之城眼科医院 院長) 

 

『第14回 越後眼科研究会』
  日時:平成25年10月19日(土)17:00~19:30
  場所:チサンホテル&コンファランスセンター(越後東の間)
17:00~ 一般演題  座長;橋本 薫 (長岡赤十字病院眼科)
     (講演10分;質疑5分)  
 1)アイファガン点眼液0.1%について
  ○千寿製薬株式会社 
 2) 術中に腫瘍だと判明した急性涙嚢炎の1例
   ○橋本 薫、田中 玲子、武田 啓治 (長岡赤十字病院眼科)
 3) 網膜色素変性症のOCT所見
   ○安藤伸朗、大矢佳美、中村裕介 (済生会新潟第二病院)
 4) 硝子体手術に至った網膜血管腫の1例
   ○ 村上健治 (新潟市民病院)
 5) 白内障手術術後合併症に対する網膜硝子体治療
   ○吉澤豊久 (三条眼科)
18:30~ 特別講演 座長;安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
  『重症増殖糖尿病網膜症に対する外科的治療のアップデート:
      小切開硝子体手術の進化と補助薬剤ベバシズマブの功罪』
   大島 佑介 (西葛西 井上眼科病院)

 

 

『第13回 越後眼科研究会』 
 日 時:平成25年4月20日(土)17:00~19:30
 会 場:チサンホテル&コンファランスセンター(佐渡の間)
 17:00~ 薬事案内
 17:15~ 一般演題  座長:村上 健治(新潟市民病院)
 1.当院での繊維柱帯切除術と術後管理
  ○福島 淳志 (厚生連長岡中央綜合病院)
 2.当科での白内障手術教育 CCCの作成法
  ○村上健治、根本大志 (新潟市民病院)
 3.網膜色素変性に伴う黄斑浮腫に対する硝子体手術
    ー全国の網膜硝子体専門家へのアンケートの結果からー
  ○安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
 4.当院における2003年出生の低体重出生児の、3、6,9歳時の眼科的予後
   に関する検討
  ○橋本 薫、吉田 博光、田中 玲子、武田 啓治(長岡赤十字病院眼科)
 5.縫着眼内レンズの傾斜補正で乱視が軽減した一例
  ○山本 晋 (笹出線 近江眼科/新潟医療センター)
    関 正明 (せき眼科/新潟医療センター)
 18:15~ 特別講演   座長 福島 淳志 (厚生連長岡中央綜合病院)
   『緑内障手術 ~建前と本音~』
     森 和彦 (京都府立医科大学 眼科学教室 講師) 

 

 

『第12回 越後眼科研究会』
  日時:平成24年11月17日(土)17:00~19:30
  場所:ホテルオークラ新潟(3Fクラウンルーム)
 17:00~一般演題   座長 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
 1.南方の渡航歴のない東洋眼虫症の一例
    ○奥山 真也、橋本 薫、田中 玲子、武田 啓治(長岡赤十字病院眼科)
 2.強度近視網膜分離症に対する外来硝子体手術
    ○吉澤 豊久、白鳥 敦 (三条眼科)
 3.硝子体内異物の摘出法
    ○村上 健治、根本 大志 (新潟市民病院)
 4.OCTによる糖尿病黄斑浮腫の評価
    ○安藤 伸朗、大矢 佳美、中村 祐介 (済生会新潟第二病院)
 5.トリアムシノロン硝子体注入後の偽眼内炎の経験
    ○山本 晋 (笹出線 近江眼科 )
 18:30~特別講演   座長 橋本 薫 (長岡赤十字病院眼科)
  『加齢黄斑変性の治療と黄斑下血腫の治療』
    大路 正人 (滋賀医科大学 眼科学講座教授) 

 

 

『第11回 越後眼科研究会』
  日時:平成24年5月19日(土)17:00~19:15
  場所:チサンホテル&コンファレンスセンター新潟
 17:00~ 薬事案内
 17:15~ 一般演題   座長 福島 淳志 (長岡中央綜合病院) 
 1)眼内異物の摘出法
   ○村上健治、末武亜紀 (新潟市民病院)
 2)慢性C型肝炎インターフェロン治療中に夕焼け様眼底を呈した一例
   ○中村裕介、大矢佳美、安藤伸朗 (済生会新潟第二病院)
 3)結膜悪性黒色腫の一例
   ○橋本 薫、奥山 真也、田中 玲子、武田 啓治 (長岡赤十字病院眼科)
 4)蛇口の取手による眼窩内下直筋完全断裂の整復症例
   ○尾山 徳秀、張 大行、大湊 絢(新潟大学)
 5)三条眼科における日帰り網膜剥離手術の現状
   ○吉澤豊久、白鳥 敦 (三条眼科)
 18:15~ 特別講演    座長 村上 健治 (新潟市民病院) 
  『眼腫瘍~どのように付き合うか』
   小島 孚允 先生(小島眼科医院、前さいたま赤十字病院眼科・副院長) 

 

 

『第10回 越後眼科研究会』
  日時:平成23年10月1日(土)17:00~19:30
  場所:ホテルオークラ新潟(3F クラウンルーム)
 
17:00~ 薬事案内
 17:15~ 一般演題   座長 村上 健治 (新潟市民病院 眼科部長)
 1)糖尿病黄斑浮腫に対するトリアムシノロン・アセトニドの治療成績
   ○安藤 良将、中村 裕介、大矢 佳美、安藤 伸朗 
    (済生会新潟第二病院)
 2)白内障手術合併症の治療
   ○村上 健治 (新潟市民病院)
 3)眼内レンズ逢着-道連れ法(関法)やってみました
   ○山本 晋(笹出線 近江眼科 近江皮膚科)
    関 正明(新潟医療センター)
 4)白内障手術後、調節力喪失により発生したと考えられる外斜視の一例
   ○武田 啓治 (長岡赤十字病院)
 5)原因不明の視力低下を呈したEhlers-Danlos症候群の1例
   ○畑瀬哲尚 植木智志 高木峰夫 (新潟大学)
 18:30~ 特別講演  座長 安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科部長)
  『神経眼科・心療眼科と私』
    若倉 雅登 (医療法人社団済安堂 井上眼科病院 院長) 

 

 

『第9回 越後眼科研究会』
    日時:2011年5月21日(土)
    場所:ホテルニューオータニ長岡 2F『柏の間』
 17:15 薬事案内 
 17:30 一般講演  座長 安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院 眼科部長)
  1) 東日本大震災における全国からの支援状況
     ○安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
  2) 放射線眼合併症の1例
         ○村上 健治 (新潟市民病院) 
  3) 非裂孔原性網膜剥離を契機に肺癌を発見し、
        放射線治療によって剥離が消失した一例
     ○橋本 薫、引間 孝輔、田中 玲子、武田 啓治(長岡赤十字病院)
  4) 頭にも倒乱視にも効く!左手白内障手術
     ○吉澤 豊久 (三条眼科)
 18:30 特別講演  座長 橋本 薫 (長岡赤十字病院 眼科)
   「正常眼圧緑内障治療の現状と展望」
       相原 一 (東京大学医学部眼科学教室 講師)
 

 

『第8回越後眼科研究会』 
    日時:平成22年10月2日(土)17:15~19:30
    場所:ホテルオークラ新潟(3F クラウンルーム)
 17:15~ 薬事案内
 17:30~ 一般演題  座長 園田 日出男 (燕労災病院 眼科)
  1)モンスター患者を経験しましたか? どのように対処していますか?
     ○安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
  2)内因性眼内炎の1例
     ○村上 健治 (新潟市民病院)
  3)バックル手術を経験して
     ○佐々木 藍季子、橋本 薫、田中 玲子、武田 啓治
      (長岡赤十字病院)
  4)レーザー虹彩切開してあったにも関わらず、
     発作が生じた原発閉塞隅角症
     ○吉澤 豊久(三条眼科)
 18:30~ 特別講演   座長 村上 健治(新潟市民病院 眼科部長)
   『 眼感染症の謎を解く 』
       大橋 裕一(愛媛大学医学部眼科学教室 教授)

 

 

『第7回越後眼科研究会』 
    日時:平成22年5月15日(土) 16:45~19:00
    場所:チサンホテル&コンファレンスセンター新潟
  16:45~ 薬事案内
  17:00~ 一般演題 
  1)眼科勤務医は減少している!?
    ○安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
  2)完全に硝子体内落下した眼内レンズの処理
    ○村上 健治、根本 大志、眞山 徹二、坂上 悠太 (新潟市民病院)
  3)眼瞼腫脹により発見されたマイラゲル長期合併症の1例
    ○橋本 薫、佐々木 藍季子、田中 玲子、武田 啓治
    (長岡赤十字病院眼科)
  4)増殖硝子体網膜症手術
    ○吉澤 豊久 (三条眼科)
  5)S-OCTによる篩状板孔サイズの緑内障診断能力 -試論ー
    ○岩田 和雄 (新潟大学)
  18:00~ 特別講演  
    『乳頭ピット黄斑症候群の画像所見と治療経験から学ぶこと』
      平形 明人 (杏林大学眼科学教室 主任教授)
 

 

『第6回越後眼科研究会』 
   日時:平成21年11月28日(土)17:15~19:30
   場所:ホテルオークラ新潟(3F クラウンルーム)
 17:15~ 薬事案内
 17:30~ 一般演題
  1)新潟県の眼科勤務医へのアンケート結果
    ○安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
  2)眼球破裂の2症例
    ○村上 健治 (新潟市民病院)
  3)黄斑円孔の外来硝子体手術
    ○吉澤 豊久 (三条眼科)
  4)PACのLI後、12年経過して再びPACを発症した1例
    -この症例から学ぶこと、私のLIに対する考え方、より良いLIを目指して-
    ○坂井 豊明 (坂井眼科医院)
  5)テノンをできるだけ温存したトラベクレクトミー
    ○竹内 裕貴、園田 日出男 (燕労災病院)
  6)抗VEGF抗体硝子体注射後の黄斑円孔網膜剥離
    ○山本 晋(新潟大学眼科) 荒木 豊(刈羽郡総合病院眼科)
 18:30~ 特別講演
   『 緑内障の画像診断 』
             富所 敦男 (東京大学 眼科学教室 講師)

 

 

『第5回越後眼科研究会』
   日時:平成21年5月30日(土)17:15~19:30
   場所:ホテルニューオータニ長岡
 17:30~ 一般演題
  1)眼科勤務医へのアンケート調査(予報)
     -満足してますか? 辞めたいですか?-
     ○安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
  2)眼瞼腫瘍と疑われた皮膚粘膜クリプトコッカス症
     ○山田 藍季子、橋本 薫、田中 玲子、武田 啓治
          (長岡赤十字病院)
  3)抗VEGF療法の経験
     ○吉澤 豊久(三条眼科)
    追加:ルセンティスによる治療
        ○安藤 伸朗、中村 裕介(済生会新潟第二病院)
 18:15~コーヒーブレーク
 18:30~ 特別講演  『感染性ぶどう膜炎 -診断のポイント』
           後藤 浩(東京医科大学眼科学教室主任教授)

 

 

『第4回越後眼科研究会』
  日時:平成20年11月1日(土)17:45~19:30
  場所:ホテルオークラ新潟 3F クラウンルーム
  17:45~ 薬事案内
  18:00~ 一般演題
   1)小切開硝子体手術やっていますか?全国の眼科医へのアンケート調査
      ○安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
   2)「23G内視鏡およびHHVレンズホルダーの使用経験」
      ○山本 晋 (新潟大学)
   3)増殖硝子体網膜症の膜処理
      ○村上 健治、根本 大志 (新潟市民病院)
   4)白内障手術難問集
      ○吉澤 豊久 (三条眼科)
  18:30~ 特別講演
    『硝子体手術のデスマッチ』
     恵美 和幸 (大阪労災病院;副院長/眼科部長)

 

 

『第3回越後眼科研究会』
  日時:平成20年5月31日(土) 17:15~19:30
  場所:朱鷺メッセ:新潟コンベンションセンター 中会議室301
  17:15~ 薬事案内
  17:30~一般講演    座長:園田 日出男(燕労災病院)
   1)網膜中心動脈閉塞症発症後に、硝子体出血・虹彩新生血管を来たした一例
      宗村 守、安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
   2)脱臼水晶体の処理
      村上 健治、根本 大志、植木 智志、土田 宏嗣(新潟市民病院)
   3)眼球突出を初発症状とし眼科にて発見された骨肉腫の1例
      中村 真太郎,武田 啓治(長岡赤十字病院眼科)
      大渕 信隆(県立十日町病院眼科)
   4)日帰り黄斑下手術
      吉澤 豊久(三条眼科)
  18:20~ 休憩
  18:30~ 特別講演  座長:安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
    講師: 山田 昌和(国立病院機構東京医療センター)
   1)『瞼と関連した角膜障害』
   2)『眼科医療の現在位置とこれから』
     学術的方法論に基づいた眼科医療の評価

 

 

『第2回越後眼科研究会』
  日時:平成19年11月10日(土)17:30~19:30
  場所:チサンホテル&コンファレンスセンター新潟
       当番幹事:園田 日出男(燕労災病院)
       共催:越後眼科研究会 千寿製薬
 一般演題   座長 鈴木 恵子(県立吉田病院)
  1)Congenital dacryocystocele の治療経験
     中村 真太郎、武田 啓治 (長岡赤十字病院)
  2)スリット照明付き手術顕微鏡の使用経験
   -黄斑部操作、前部硝子体切除、バックル手術時のクライオなどー
     宗村 守、安藤 伸朗 (済生会新潟第二病院)
 特別講演   座長 安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
   「これからの白内障手術教育」
       杏林大学眼科准教授 永本 敏之 先生

 

 

『第1回越後眼科研究会』
   日時:平成19年5月26日(土) 17時30分~20時
    幹事:武田啓治(代表世話人;長岡赤十字病院)
    共催:越後眼科研究会 千寿製薬
 一般演題    座長 園田 日出男(燕労災病院)
  1)我が国における眼科勤務医の現状
     安藤 伸朗(済生会新潟第二病院眼科)
  2)23Gおよび25Gビトレクトミー
     吉澤 豊久(三条眼科)
  3)睫毛が生存できた眼瞼の遊離複合移植の1例
     武田 啓治、荒木 豊、中村 真太郎、田中 玲子
     (長岡日赤眼科)
  3)こんな時どうする?眼瞼編~変な霰粒腫、
           アミロイドーシス、化膿性肉芽腫など
     尾山 徳秀(新潟大学)
 特別講演    座長 武田 啓治(長岡赤十字病院)
  「眼窩底骨折および涙道閉塞の診断と治療」
    矢部 比呂夫(東邦大学大橋;准教授)

2016年4月4日

 演題:「『見たい物しか見えない』と『見たい物が見えない』のあいだ」
 講師:関 恒子(長野県松本市)
  日時:平成28年03月09日(水)16:30 ~ 18:00 
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 

【講演要約】
1) 発症と治療
  私は20年前、まず左眼に、その半年後右眼にも近視性新生血管黄斑症と診断され、発症から各々1年後と2年後に黄斑移動術を受けた。左眼は期待した結果が得られず、合併症や再発の為に術後3年間は入院手術を繰り返したが、6年を過ぎた頃漸く安定した。幸い右眼は術後視力が改善し、再発もなかった。しかし現在は両眼共網膜萎縮の進行により0.1~0.2に低下し、目下の悩みは進行しつつある視野欠損である。 

  私が発症した20年前は黄斑変性症やロービジョンという語はまだ普及しておらず、何の知識もなかったので、視力低下の可能性があることを告げられた時の驚きは非常に大きかった。また今と違って確立した治療法がなかったことが私に二重の打撃を与えた。私がまだ予後不明の黄斑移動術を受ける決意をしたのは、視力の低下を放置することが何よりも辛かったからで、治療が受けられるということは当時私の大きな救いとなった。 

2) 私の挑戦
  手術によって左眼は新たな視野の欠損や、様々な見え方の不具合が生じたが、右眼は一時期0.7位まで改善し、私の生活を向上させてくれた。目を大切にする為に目を使うのを避ける人もいると思うが、私は改善した視力を有効に使うことを考えた。視力低下を告げられた時、私の最初の恐れは文字が読めなくなる事と外出が困難になる事だった。“再発によって再び視力が低下するかもしれない。それなら見えるうちに大いに読書や外出をしておこう”と私は考えた。私は近くの大学に通って全くの専門外であるドイツ文学を学び、多くの作品を読んだ。外にも出て見えなくなるかもしれない時の為に外界の物を心して目に焼き付けてきたつもりである。 

  また私は長年フルートのレッスンを受け続けてきたのだが、術後視力が改善したといっても中心近くの暗点の為に並ぶ音符を即座に読み取ることができず、初見の演奏はできなかった。暗点を追い払うように意識して見なければ見えない。読書も拡大鏡や電子ルーペが必要だった。一旦はレッスンを止めることを考えたが、耳で曲を覚え、楽譜は確認に使うことにし、フルートの先生のご理解を得て今も続けている。目が正常だった頃は耳より目を優先させていた為に、自分の音色に耳を傾け心をこめる事がおろそかになっていたことを反省し、目が悪くなったことが上達の妨げになるとは限らないと今では思っている。私にはまだ耳があるとフルートが教えてくれたような気がする。 

  私が特に意欲をもってしていることに毎年の滞在型海外旅行がある。旅行社のツアーに参加するのではなく、自分で計画し、単身3,4週間滞在するのだが、旅行には少しだけ目的を持たせている。例えば、この3年間は英国に行っているが、アガサ・クリスティやコナン・ドイルをテーマにしたり、英国流の日常生活を体験する為にホームステイをしたりである。この数年特に視力低下した私が海外に出るには当然様々な困難がある。単眼鏡とiPadを駆使しながらの移動はストレスが多いし、正しい乗り物に乗れるか、いつもハラハラしている。標示や看板が見難い為に乗り継ぎに十分すぎる時間をとったり、ネットで購入できる券類は日本国内で取ったり等、現地での困難を避ける為の対策も必要である。近年はユニバーサルデザイン化が進んできていることを各地で実感でき、とても嬉しい。 

3) 終わりに
  ドイツ文学もフルートも海外旅行も、全てを私は挑戦と思っている。見たい物が見えなくなるその時まで、できるだけ行動の幅を狭めない為に今の自分にどこまでのことができるか挑戦し、自分を試しつつ来たこの十数年は、平凡ではなかったけれど、私にとって決して無意味なものではなかったと確信する。
  最後に、見たい物が見えなくなった時にはどうなるのか、演者の拙い問いに温かく答え、教えてくださった障害を持つ参加者の皆様に感謝致します。
 

【略 歴】
 富山大学薬学部卒業。薬剤師。
 信州大学研修生を経て結婚。一男一女の母となる。薬品会社勤務。退社。
 1996年左眼に続き、右眼にも近視性黄斑症を発症。
 1997年と1998年に黄斑移動術を受ける。
 松本市在住。趣味:ドイツ文学研究、フルート演奏、英国文化にも憧憬を持つ。

 

【後 記】
 本勉強会には何名かの方が、数度にわたり講師を引き受けて頂いています。今回の関さんもその中のお一人で、今回が5回目の講演でした。ご自身の経験を理路整然とお話しして下さいます。
 視力悪化が進行していく時の不安、大きな手術を受ける時の決心、見えているうちにしている幾つかの挑戦(ドイツ文学、フルートの演奏、海外旅行)の話は素晴らしいものでした。講演後に、関さんが参加された視覚障害の方々に、「どういうときが一番辛かったですか?」「見えなくなってからでも楽しいことはありますか?」という質問をして、その受け答えはとても印象的でした。
 挑戦のお話の続きをお聞きしたいと思いました。関さん、今後ますますご活躍ください。 

 

これまで関恒子さんがお話しして下さった講演要約を以下にまとめました。
=====================================
第216回(14‐02月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
 演題:「黄斑変性患者になって18年ー私の心の変遷」
 講師:関 恒子 (松本市)
  日時:平成26年2月12日(水)16:30 ~ 18:00
 http://andonoburo.net/on/2512 

第187回(11‐09月) 済生会新潟第二病院 眼科勉強会
 演題:「患者から見たロービジョンケア―私は何故ロービジョンケアを必要としたのか?」
 講師:関 恒子 (長野県松本市) 
  日時:平成23年9月14日(水)16:30 ~ 18:00
 http://andonoburo.net/on/4513 

第163回(09‐09月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
 演題:「賢い患者になるために 視力障害を伴う病気を告知された時の患者心理、及び医師との関係の中から探る」
 講師:関 恒子(長野県松本市;黄斑変性症患者)
  日時:平成21年9月14日(水)16:30 ~ 18:00
 http://andonoburo.net/on/4521 

第135回(07‐06月) 済生会新潟第二病院 眼科勉強会
 演題:『「見える」「見えない」ってどんなこと? 黄斑症患者としての11年』
 講師:関 恒子(患者;松本市)  
  
日時:平成19年6月13日(水)16:30 ~ 18:00
 http://andonoburo.net/on/4530

 

2016年3月31日

 演題:盲学校理療教育の現状と課題~歴史から学び展望する~
 講師:小西 明(済生会新潟第二病院 医療福祉相談室)
  日時:平成28年04月13日(水)16:30~18:00
  場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

【講演抄録】
 三療(あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう)を主とし、それらと関連した手技療法や物理療法、運動療法などを含む非薬物療法の総称を「理療」という。 

 古代より視覚障害者の男性は、語り部として、あるいは宗教者、平家琵琶の弾奏者の担い手であったが、江戸時代に入り杉山和一の管鍼術をはじめとする理療の知識や技術を獲得していった。これ以後、幾多の変遷はあったが、理療は伝統的に視覚障害者の主な職業として位置付けられ、現在も盲学校の職業教育として中心的な役割を果たしている。賛否はあるが、視覚障害者によって数百年にわたり同一職業が継承され、社会で評価されてきたことは特筆すべき事項であり、他国に例がない。ところが近年、盲学校高等部普通科在籍者及び中途視覚障害者入学希望者の減少、障害の重度化・多様化による理療以外の進路選択などにより、結果として理療科在籍者の減少が続いている。 

 一方、高齢者増による医療制度改革、晴眼者のはり師・きゅう師・柔道整復師の増加、日本標準産業分類にエステティック業やリラクゼーション業が設けられるなど、視覚障害理療師を取り巻く状況は厳しさを増している。 

 ここでは、①日本で視覚障害教育が創始された、明治13年(1880)京都盲唖院、明治14年(1881)楽善会訓盲院(現:筑波大学付属視覚特別支援学校)から現在までの理療教育制度と背景となる社会状況の概観 ②盲学校理療科が抱える指導内容、修業年限、進路開拓、卒後研修などの課題 ③学校規模、教員養成システム、専攻科の大学編入、視覚障害者団体の動向など現在検討されている事項を取り上げ、今後の理療教育の在り方を展望したい。 

【略歴】
 1977年 新潟県立新潟盲学校教諭
 1992年 新潟県立はまぐみ養護学校教諭
 1995年 新潟県立高田盲学校教頭
 1997年 新潟県立教育センター教育相談・特殊教育課長
 2002年 新潟県立高田盲学校校長
 2006年 新潟県立新潟盲学校校長
 2015年 済生会新潟第二病院医療福祉相談室勤務 

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 「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力により実況ネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。   
  http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai

 当日の視聴のみ可能です。当方では録画はしておりません。録画することは禁じておりませんが、個人的な使用のみにお願いします。

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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
 日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
 場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
 http://occhie3.sakura.ne.jp/suzuran/

 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
  http://www.ngt.saiseikai.or.jp/section/ophthalmology/study.html

 3)安藤 伸朗 ホームページ
  http://andonoburo.net/
 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成28年05月11日(水)16:30 ~ 18:00
 第243回(16-05)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「嬉しかったこと、役立ったこと」
  大島光芳(上越市) 

平成28年06月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第244回(16-06)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「水枯れの大河 信濃川・千曲川に鮭の道を拓く」
  加藤功(NPO法人新潟水辺の会) 

平成28年07月未定
 第245回(16-07)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  新潟盲学校弁論大会 イン 済生会 

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平成28年07月17日(日) シンポジウム「病とともに生きる」
 開場: 9時30分 講演会10時~13時
 会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
 http://andonoburo.net/on/4424

 コーディネーター
  曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
  安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科部長)

 基調講演 (30分)
  大森 安恵(海老名総合病院・糖尿病センター;内科医、
       東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
    「糖尿病と向き合うー私の歩いた一筋の道ー」
    http://andonoburo.net/on/4450
 パネリスト (各25分)
  南 昌江 (南昌江内科クリニック;内科医)
    「糖尿病を通して開けた人生」
    http://andonoburo.net/on/4462
  小川 弓子(福岡市立西部療育センター センター長;小児科医)
    「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
    http://andonoburo.net/on/4478
  清水 朋美(国立障害者リハセンター病院第二診療部 眼科医長)
    「オンリーワンの眼科医を目指して」
    http://andonoburo.net/on/4491
  立神 粧子(フェリス女学院大学音楽学部・大学院 音楽研究科教授)
    「続・高次脳機能障害というエベレストに登る~作戦を立ててがんばる~」
    http://andonoburo.net/on/4495

 ディスカッション (50分)
  演者間、会場を含めた討論
 13時 終了
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平成28年08月10日(水)16:30 ~ 18:00
 第246回(16-08)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「京都ライトハウス創立者・鳥居篤治郎が抱いた絶望と希望とは」
   岸 博実(京都府宇治市) 

平成28年09月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第247回(16-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会
   演題未定
   林 豊彦(新潟大学工学部教授/新潟市障がい者ITサポートセンター長) 

平成28年10月
 第248回(16-10)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  (目の愛護デー講演会)
  演題未定
   大野建治(神奈川県:眼科医) 

平成28年11月09日(水)16:30 ~ 18:00
 第249回(16-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   青木 学(新潟市市会議員) 

平成28年12月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第250回(16-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
   清水美知子(フリーランスの歩行訓練士) 

平成29年01月11日(水)16:30 ~ 18:00
 第251回(17-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
   演者未定 

平成29年02月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第252回(17-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   宮坂道夫(新潟大学医学部教授) 

平成29年03月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第253回(17-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   栗原 隆(新潟大学人文学部教授) 

2016年3月3日

 演題:「ブラインドメイク 実践と体験」
 日時:平成28年02月17日(水)16:30~18:00
 場所:済生会新潟第二病院眼科外来
 講師:岩崎 深雪(新潟市;盲導犬ユーザー)
    若槻 裕子(新潟市:化粧訓練士)
  
 演題1:私の化粧(フルメーキャップ)の自己実現
     -ブラインドメイクの出会いから1年ー
 講師:岩崎 深雪(新潟市;盲導犬ユーザー) 

【講演要約】
 化粧に全く関心がなかった私が、平成27年2月に大石先生の視覚障害者が鏡を見ないでひとりで化粧ができる「ブラインドメイク」の講演会があることをしりましたが、私には関係ないことと思っていました。でも!私はカラオケ教室に通っているので、舞台に出るときに、もしかして一人で化粧ができるようになれば、人の手を煩わさなくてもいいようになるかも?と思って、同行援護者でもある若槻さんを誘って先生の講演を聞きに行きました。 

 講演を聞きながら正直「こんなこと私に出来ない。場違いなところに来てしまった。」とその場から逃げだしたくなりました。講演が終わり引き止められるのを振り切ってさっさと帰ってきました。その後「私と一緒にやろうよ。」と若槻さんに熱心に誘われ、とにかく一度行ってみて、それから断っても悪くわないだろうと思い、5月からブラインドメイクのレッスンを受けてみることにしました。 

 第1回目のレッスン(フェイシャル&スキンケア)後、乾燥していた唇が潤い、肌がツルツルになっていくことを手指で感じることができました。このレッスンで、自分の顔が愛おしく感じるようになり、知り合いからも「会うたびに綺麗になっていくのね」などと言われると、次第に気持ちが楽しくなりました。 レッスンの度に綺麗に化粧ができるようになっていく自分を感じることで自信がつき、内面から変化していくことに気が付きました。そしてとうとうフルメイクができるまでレッスンを受けて、合格をいただきました。 

 レッスンは70歳を迎える私には、決して簡単なものではありませんでした。アイメイクでは、アイシャドーやマスカラはどこに塗ればいいのか、名前と場所が一致しなかったり、マスキングテープを張るのに四苦八苦しました。でも、今では出かけるときは必ず化粧をするようになりました。化粧をせずにスッピンで出かけた時は、いつの間にか下向きになっている自分に気がつきました。化粧をして出かけると、自分では無意識のうちに背筋を伸ばして、顔を上げて歩いています。 

 ブラインドメイクができるようになったお蔭で、自信がついて、姿勢もよくなり、気持ちも若返り、健康維持にも欠かせないものとなりました。 

 フルメイクができるようになっても、口紅がはみ出ていないかしら?チークはどうかしら?アイメイクはきちんとできているかしら?・・・、常に不安はついて回ります。周りに見てもらえる人がいればいいのですが、いないときは不安のまま出かけて、行先で「私のメイクおかしなところはない?」と聞くようにしています。「綺麗にできてるよ」と言われた時はほっと胸をなでおろします。おかしなところがある時などは「お願い!申し訳ないけどちょっと直して!」とお願いするようにしています。でも、残念なことにおかしいところがあっても黙っている人が多いように感じます。 「教えてあげて気を悪くしないかしら?」などと思わずに何気なく教えてくださる方が身近にいてくれると、どんなにか助かることでしょう。教えていただくだけでなく、それを直していただければなお嬉しいです。 

 そのためにも視覚障害者に関わる方々に、ぜひこのブラインドメイクの化粧技法を覚えていただいて、中途失明で家に閉じこもりがちの女性や視覚障害者の女性に外出の喜びや楽しさを教えていただきたいのです。ブラインドメイクを教えていただける化粧訓練士が1人でも多く私たちのような視覚障害者のためになっていただけることを願っています。 

【略 歴】
 1962年 3月~新潟県立新潟盲学校高等部別科卒業 
 1967年 3月~結婚
 2003年11月~財団法人アイメイト協会より盲導犬1頭目を貸与。
 2011年 1月~盲導犬引退。引き続き2月に2頭目の貸与
 2012年~新潟市東区河渡本町に転居
 2015年 2月~日本ケアメイク協会、大石華法先生の講演を聞く
       5月より大石先生の講座を受け現在に至る 

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 演題2:「女性にとってお化粧とは何でしょう?」
 講師:若槻 裕子(新潟市)

【講演要約】
 街を歩いていて、お化粧をしている視覚障害の女性に出会うことはほとんどありません。その理由は、自分自身のお化粧した顔を鏡に映して確認することができないことで「お化粧はできないもの」と思い込まれているかたが多いからではないでしょうか? 

 私は介護福祉士と同行援護の資格を有していますが、友人に視覚障害の岩崎深雪さんという70歳の女性がいます。彼女は自分では化粧することができなかったため、私が彼女にお化粧をすることが当たり前になっていたのですが、彼女はその度に「申し訳ないね」と気遣った言葉を口にされていました。気遣う彼女に対して私は「大丈夫!」という、今となれば何とも無責任な表現しかできなかったのですが「視覚障害者は、自分でお化粧できないのは仕方ないこと」「視覚障害者はお化粧しても色が見えないし、綺麗になっていく姿も確認することができない」「だから他者(私)が彼女にお化粧をするのは当然のこと」と、こうした決め付けや思い込み、先入観がありました。ブラインドメイクに出会うまでは・・・ 

 2015年2月、ブラインドメイクを考案された大石華法先生と運命的な出会いがありました。視覚障害の女性が自分1人で誰の手も借りずに、とても綺麗にお化粧をしている様子を生まれて初めて見て、感動のあまり鳥肌が立ちました。感動が収まらず、翌月から大阪の大石先生の元へ化粧訓練士を目指して新潟から月に1度、ご指導を受けに通うようになりました。そこではブラインドメイクのレッスンに通っている多くの視覚障害の女性との出会いがあり、彼女たちの声を直接聞かせていただくことができました。そこで感じた事は「綺麗になりたい」「綺麗でありたい」「美しくなりたい」との想いは、女性なら誰でも想い願う事であり、視覚障害の女性も美しくなりたいと願う、ひとりの“女性”であることでした。 

 私が大阪まで通い始めて2か月後のこと。「お化粧は一生出来ない、無用のもの!」と強く拒絶していた岩崎さんに「貴女なら絶対にお化粧できるようになるから!」と誘い、5月から一緒にブラインドメイクのレッスンを受けに大石先生の元へ通うようになりました。70歳の彼女は、ブラインドメイクのレッスンを受ける毎に、パーツ化粧が1つ1つ綺麗にできるようになっていき、12月には、1人で綺麗にフルメーキャップまでできるようになりました。お化粧だけではなく、洋服やお洒落にも気を使うようになり、長い髪をバッサリ切り、毛染めやパーマもして、誰もが見違えるほど若くて綺麗になりました。 

 少し前屈みに背中を丸くして歩いていた彼女でしたが、背筋が真っ直ぐになって歩くようになりましたし、立ち居振る舞いまで女らしく変わってきたことには驚かされました。周囲からは「明るくなったね!」「綺麗になったね!」「若くなったね!」「素敵ですよ!」と声をかけられることで自然と頬がほころび、嬉し恥ずかしそうな笑顔は、まるで少女のようです。その様子を見た側にいる周囲の人たちまでが笑顔になっていました。そして私自身も笑顔になっていることに気が付きました。視覚障害の女性がメイクをすることで、当事者ばかりでなく、周囲の人たちまで明るく、そして楽しくなることを実感しています。 

 ブラインドメイクのレッスンを受ける過程で“自分らしさ”をどんどん見出されて、自主性と積極性を持って生き生きとした生活を送られている視覚障害の女性が大勢いらっしゃいます。「お化粧をしたい」と心の底に押しこめられている声に出せない心の声に耳を傾けて、信頼される化粧訓練士となり、ブラインドメイクを広げていきたいと思います。 

【略 歴】
 2005年 「有限会社 きゃすと」にホームヘルパーとして入社
 2012年 介護福祉士を取得
 2014年 同行援護応用課程を修了
 2015年 日本ケアメイク協会、大石華法先生のご指導のもと
     「化粧訓練士」を習得中 

日本ケアメイク協会 http://www.caremake.jp 

 

 

【後 記】
 勉強会に、テレビ局2社(新潟放送BSN, 新潟テレビUX)とラジオ局1社(新潟放送BSN)の取材がありました。翌日の2月18日夕刻に、テレビ2局(BSNとUX)で早速、放映がありました。勉強会を初めて20年、通算で240回になりますが、本勉強会について新聞報道(読売新聞、新潟日報等)はいくつかありましたが、TVやラジオの取材は初めてのことでした。
 今回の話題「ブラインドメイク」は、視覚障碍者の方が自ら行うお化粧です。今回は会場(眼科外来)で、実演をして頂きましたが、鏡も使わず、指を用いてファンデーション、マスカラ、アイシャドー、チークを行っていきます。みるみるうちに綺麗になるばかりでなく、表情が輝いてくる有様は圧巻でした。

 @丁度1年前のこの勉強会で、大石華法さんに講演して頂いたことが、今回の勉強会に繋がりました。
 
第228回(15‐02月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
 演題:「視覚障害者の化粧技法について~ブラインドメイク・プログラム~」
 講師:大石華法(日本ケアメイク協会)
  日時:平成27年02月4(水)16:30 ~ 18:00 
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 
 http://andonoburo.net/on/3418

 

 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
平成28年03月09日(水)16:30 ~ 18:00
 第241回(16-03)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「『見たい物しか見えない』と『見たい物が見えない』のあいだ」
  関 恒子(長野県松本市)
 http://andonoburo.net/on/4488

 
平成28年04月13日(水)16:30 ~ 18:00
 第242回(16-04)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「盲学校理療教育の現状と課題~歴史から学び展望する~」
  小西 明(済生会新潟第二病院 医療福祉相談室) 

平成28年05月11日(水)16:30 ~ 18:00
 第243回(16-05)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「嬉しかったこと、役立ったこと」
  大島光芳(上越市) 

平成28年06月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第244回(16-06)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  「水枯れの大河 信濃川・千曲川に鮭の道を拓く」
  加藤功(NPO法人新潟水辺の会) 

平成28年07月未定
 第245回(16-07)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  新潟盲学校弁論大会 イン 済生会 

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平成28年07月17日(日) シンポジウム「病とともに生きる」
 開場: 09時30分 講演会10時~13時
 会場:「有壬記念館」(新潟大学医学部同窓会館)
 http://andonoburo.net/on/4424
 コーディネーター
  安藤 伸朗(済生会新潟第二病院 眼科部長)
  曽根 博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科;教授)
 基調講演 (30分)
  大森 安恵(海老名総合病院・糖尿病センター;内科医
       東京女子医大名誉教授、元東京女子医大糖尿病センター長)
    「糖尿病と向き合うー私の歩いた一筋の道ー」
    http://andonoburo.net/on/4450

 パネリスト (各25分)
  南 昌江 (南昌江内科クリニック;内科医)
    「糖尿病を通して開けた人生」
    http://andonoburo.net/on/4462
  小川 弓子(福岡市立西部療育センター センター長;小児科医)
    「母として医師として~視覚障害の息子と共に~」
    http://andonoburo.net/on/4478
  清水 朋美(国立障害者リハセンター病院第二診療部 眼科医長)
    「オンリーワンの眼科医を目指して」
    http://andonoburo.net/on/4491
  立神 粧子(フェリス女学院大学音楽学部・大学院 音楽研究科教授)
    「続・高次脳機能障害というエベレストに登る~作戦を立ててがんばる~」
    http://andonoburo.net/on/4495

 ディスカッション (50分)
  演者間、会場を含めた討論
 13時 終了
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平成28年08月10日(水)16:30 ~ 18:00
 第246回(16-08)済生会新潟第二病院眼科勉強会
 「京都ライトハウス創立者・鳥居篤治郎が抱いた絶望と希望とは」
   岸 博実(京都府宇治市) 

平成28年09月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第247回(16-09)済生会新潟第二病院眼科勉強会
   演題未定
   林 豊彦(新潟大学工学部教授/新潟市障がい者ITサポートセンター長) 

平成28年10月
 第248回(16-10)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  (目の愛護デー講演会)
   演者未定 

平成28年11月09日(水)16:30 ~ 18:00
 第249回(16-11)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   青木 学(新潟市会議員) 

平成28年12月14日(水)16:30 ~ 18:00
 第250回(16-12)済生会新潟第二病院眼科勉強会
   演者未定

平成29年01月11日(水)16:30 ~ 18:00
 第251回(17-01)済生会新潟第二病院眼科勉強会
   演者未定 

平成29年02月08日(水)16:30 ~ 18:00
 第252回(17-02)済生会新潟第二病院眼科勉強会
  演題未定
   宮坂道夫(新潟大学医学部教授) 

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2016年2月29日

「学問のすすめ」第10回講演会 済生会新潟第二病院眼科
 日時:2016年1月23日(土) 14時半開場 15時~18時
 会場:済生会新潟第二病院 10階会議室 

 座長 長谷部 日(新潟大学医学部眼科)
  演題1:「好きこそものの上手なれ;Tell it like it is !」
  講師 門之園 一明(横浜市立大学教授) 

 座長 安藤伸朗(済生会新潟第二病院眼科)
  演題2:「医療における心」
  講師:出田 秀尚(出田眼科名誉院長)
 

@「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」
  人は生まれながら貴賎上下の差別ない。けれども今広くこの人間世界を見渡すと、賢い人愚かな人貧乏な人金持ちの人身分の高い人低い人とある。その違いは何だろう?。それは甚だ明らかだ。賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとに由ってできるものなのだ。人は生まれながらにして貴賎上下の別はないけれどただ学問を勤めて物事をよく知るものは貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるのだ。(「学問のすすめ」福沢諭吉) 

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 演題:「好きこそものの上手なれ;Tell it like it is !」
 講師:門之園一明(横浜市立大学医学部視覚再生外科学教室)
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【講演要約】
 “学問のすすめ”は、安藤先生の主催するいくつかの講演会シリーズの中でも、特に熱く人生を語るコーナーとして有名でありこれまで三宅養三先生をはじめ私自身も感銘を受けた異次元の講演会と認識している。そこで、まだ道半ばの私が依頼を受けた理由を考えてみた。それは、僕自身の特異性にあるのだと解釈している。一公立大学医学部出身の僕が頑張って振る舞っている姿が特殊なのであろう。 

 僕の専門は硝子体手術です。日本人眼科医の場合、フェローシステムがないので誰であれサブスペシャリテイ―を語るのは自由であり、仮に僕がぶどう膜ですと言っても誰も信じる人はいないでしょうが、よい訳です。ただ、1996年から硝子体手術を本格的に開始して年間数百の手術を20年以上にわたり休まずに維持し、大学の教官特に、教授職を拝命している以上は、たぶん本格的な硝子体手術の専門と一般に言って良いのでしょう。 

 僕は、1988年に横浜市大医学部を卒業して脳外科に入れて頂きましたが、あまりの徒弟制度と極め付けはクリスマスをICUで2年連続で迎え、さらに正月も病棟で迎えることになった段階で、顕微鏡手術が出来て、かつ、できるだけ脳に近い網膜に転向する決意をしました。当時の網膜は実に、これまた大変な時代でした。なにしろ、網膜剥離がなかなか治らないのです。当時、網膜剥離手術の大家、京大の塚原教授の述べたとされる“触っただけで7割治る”という言葉が有名でしたが、実にその3割が治らなくて本当に困った時代でした。そのような情報の少ない時代に良くあるのが、権威主義です。とにかく、網膜は極めて神聖な領域であり、少なくともそれを専門とする大学の門下生であることが広く網膜人として認知されるための必要条件でした。 

 目の前の失明してゆく患者、何度も繰り返し剥離の手術を受け続ける若い患者を前にして、医局制度のガチガチの時代にどうにかして、網膜専門の医局に異動したいと何度も当時の教授に談判したが到底不可能でした。大阪大学、杏林大学、京都大学、東邦大学、以外は当時は硝子体手術を標榜することは難く、田野教授、樋田教授、荻野先生、竹内教授は僕ら世代のスターであり、ある種のロールモデルでもありました。そのような大学を出ていないと網膜の専門と認識されないなんて、僕にはどうにも腑に落ちませんでした。だから、僕はロールモデルに直接会い行き、勝手に自分の師匠にしました。師匠は初めから決っているものではなく、探すものであり、自分が先生であると決めた人が先生であって、気づいた時に目の前にいた人ではないと思っています。 

 硝子体手術の創始者のMachemerの有名な言葉に、“Do not do unconventional ways” というのがあります。田野先生も、”同じことしても、面白くないでー“と同じようなことを良く言っていました。僕は確かに硝子体手術が好きだったので、良く手術中に眼球という小さな空間に自分自身が小人になってあちらこちらを動き回っているような錯覚とらわれることがありました。そうした時間はあふれ出る創造性の中にあり、手術をしながらいくつもの構想や疑問が浮かんで来るもので、解剖学教室に出入りしていたある日、手術中に浮かんだ内境界膜の染色のアイデアを基礎実験で確認してすごい勢いで論文にしました。ネットのない時代なので2回のリバイスの後、毎日郵便箱にArchivesから受理の返事が来ないかと待ち望んでいました。こうした発見を一流誌の論文にする作業はとても大切であり、ある時、”Publish or perish”という言葉を鉛筆書きで僕の原稿の余白に、大野教授はメモをしてくれました。また、International societyへの無料チケットという大きなチャンスを学閥を超えてくれた田野先生の先見性も神さまからの贈り物の一つであり、いつも大切にしています。 

 医学、網膜、硝子体手術、これらはすべて創造的産物です。およそ世の中で正規的なものはありません。創造的な作業により事実はいつもあたらしく塗り替えられます。創造は最も重要な行為であり、Vitrectomyは、創造的産物の代表です。そして、それを論文にしてその時代の科学的事実とする。創造そして記載、この行為が実に崇高なものであり、人々を興奮させる行為であることを、僕が勝手に選んだロールモデルから学びました。これらはお金で買うことのできない掛け替えのないものであり、これからの時代の若い世代の眼科医には、自分の努力で、創造と記載の楽しみを味わって欲しいと思います。高所を目指さなくとも、小さなことで良いから発見を通して学問に貢献することは、勿論、患者さんの為ではありますが、同時に成長してゆく自分自身の為でもあります。ロールモデルを持ちそこから学ぶことで、人は成長します。少なくとも僕の特異性はそれで説明されます。 

【略 歴】門之園一明
 1988年 横浜市立大学医学部卒業
 2000年 横浜市立大学眼科講師
 2007年 横浜市立大学附属市民総合医療センター眼科教授
 2014年 横浜市立大学医学部視覚再生外科学講座教授

 

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 演題:「医療における心」
 講師:出田秀尚(出田眼科病院名誉院長)
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【講演要約】
Ⅰ.技と心
 医療に限らずあらゆる職業において大切なことは、車の両輪としての技と心である。私は、44歳の時から11年間、網膜剥離手術図説を専門誌「眼科」にシリーズとして毎月連載し、これを一冊にまとめた技術編を「図説網膜硝子体手術」として1993年に金原出版社から発行することが出来た。その後、車輪のもう一方である心の問題を取り上げ、「網膜硝子体手術メンタル編」として同じ「眼科」に連載し続けた。56歳から75歳までの20年間で142編となったので、2014年に「医者どんの言志録」として金原出版社より発行出来た。技術については理論的に説明できるので書いて伝え易いが、心の方はこれが難しい。以下に、医療における心について掘り下げて考えてみたい。 

Ⅱ.医の倫理と心
 医における倫理は医師の心得を,言葉で定めたものである。その歴史はギリシャ時代の、ヒポクラテスの誓いに始まる。近世になってドイツのフーヘランドが「医学必携」を1836年に出版し、杉田成卿により江戸時代に「医戒」として我が国に紹介された。その中には医師の使命として、病者に対する戒め,世間との関わり,同業医師との関係,の三つについてが述べられている。第二次世界大戦後になって患者の自立尊重の考えが取り入れられ、ついで資本主義制度の中で利益と負担を医療従事者と患者で公平に分担するという、正義原則が持ち込まれるようになった。更に現代では科学の発達に伴って再生医療など生命に関する倫理が介入してきた。日本医師会では昭和26年に「医師の倫理」が制定され、ついで平成16年に「医師の職業倫理指針」が作成された。日本眼科医会でも倫理委員会設置の声が上がり、5年後の平成24年に「日本眼科医会倫理綱領及び倫理規定」が制定された。倫理綱領は、医師の望ましい心得7項目が示されている。倫理規定は行動の細目にわたってその規準が示されている。 

Ⅲ.心と感性
 倫理の深層には、その人の持てる独自の心,もしくは感性或いは性質とも云われる部分が存在し、これを規定として定めることは出来ない。この部分は、眼前の事象をどのように捉えて反応するかということで、これは各人固有の想像力に基づいている。フランスの近世哲学者バシュラールは、想像力を形式的と物質的の二つに分けている。形式的は体験したことを想像する力、物質的は未経験のことを想像する力で、後者は物を創造する力を有しているので創造的想像力とも呼んでいる。医師ばかりではなく、人が生きていく上で力を発揮するのはこの部分である。 

Ⅳ.感性を醸成する
 バシュラールは物質的想像力を醸成する力は、自然の四大元素,地水火風にあるという。この考えは日本の文化の中では、太古の時代からあったものと私は考える。修験者は自然の中で命を懸けた荒修行を行い、それにより創造的な力が得られることを知っていたものと思う。私が50年以上関わっている武田流流鏑馬は、神話の時代以来皇室に伝わっていた精神を1500年程前に欽明天皇が形で表現した皇室の神事であった。武田流はその後300年程経って武家に継承された流派で、これが熊本に伝わっている。最初に行う天長地久式では、天地人を射る仕草で、過去と未来という悠久の宇宙の流れの中に生きる自分を見よと教えており、天照大神の心とされている。これは神話の時代もしくは縄文以来の日本人の心であった、いわば人の倫理綱領に相当するものであろうと考えられる。 

Ⅴ.感性を磨く
 引き続き行う騎射では三つの的を走る馬上から次々と射て行き、これは五穀豊穣・天下泰平・万民息災の三つを成就するための祈願である。五穀豊穣は豊作を得るための勤勉・忍耐・努力・奉仕・畏敬・感謝・質素などを意味し,天下泰平は戦争をしないための和・尊敬・謙虚・勇気・誠実・正直・恥・秩序・友愛など,万民息災は、同情・共感・協力・激励などを含んでいると解釈する。騎射は、神武天皇の建国の精神として伝えられており、いわば弥生時代に形成された社会倫理の規範として捉えることが出来る。これらの精神は、日本の様々の文化に形を変え、これを通して日本人独特の感性が磨かれてきたものと考えている。 

Ⅵ.人は智と情の間を生きる
 医療に技と心があるように、人生には智と情がある。理屈に偏りすぎると窮屈になり、情に棹をさせば流されると漱石は云う。そう云いながら人間は物と心に挟まれて生きるのが普遍だと、村上春樹はその作品から云っている。孔子は人が豊かに生きるためには、道・徳・仁と共に芸を上げている。医師は科学や理論に頼りがちなので芸術が必要だ。智と情の間を揺れながら生きていても人は生命が終わり、道元が遺偈(ゆいげ)に云うように「黄泉に陥落」、大自然に帰るのであり、そこに理屈は存在しなくなる。 

Ⅶ.自然に触れる旅
 眼科医として半世紀、失明と闘ってきたが、どうしても治すことが出来ず失明に至る人が居る。そのような人に必要なのは、自ら生きていくための創造的な力である。人生の終わりに近い人には、自然に帰る準備が必要だ。私自身も含め、そのような人達と、阿蘇や天草を訪れる日帰り旅行、「自然に触れる旅」を4年前から始めた。自然の四大元素に触れ、自らの感性を高め、ゆっくりと自然に帰る準備のためである。 

【プロフィール】出田 秀尚(いでた ひでなを)
 1963年 熊本大学医学部卒業
 1968年 熊本大学大学院修了(眼科),医学博士
 1969~1971年 ニューヨーク市立大学,ニューヨーク医科大学眼科研究員
 1972~1974年 ハーバード大学マサチューセッツ眼耳鼻科病院にて眼科臨床網膜フェロー
 1974年 熊本大学眼科講師
 1977年 文部省在外研究員
 
1979年 出田眼科病院々長
 2009年 出田眼科病院名誉院長

 

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これまでの「学問のすすめ」講演会一覧

 詳細は、下記URLからご覧ください
 http://andonoburo.net/on/4397 

第9回「学問のすすめ」講演会 済生会新潟第二病院 眼科
 日時:2014年7月6日(日)  10時~13時 
 1)「学問はしたくはないけれど・・」
    加藤 聡 (東京大学眼科准教授)
 2)「摩訶まか緑内障」
    木内 良明 (広島大学眼科教授) 

第8回「学問のすすめ」講演会 済生会新潟第二病院眼科
   日時:2012年9月15日(土)15時~18時
 1)「疫学を基礎とした眼科学の展開」
     山下 英俊 (山形大学眼科教授、医学部長)
 2)「2型糖尿病の成因と治療戦略」
     門脇 孝 (東京大学内科教授、附属病院長、
                日本糖尿病学会理事長) 

第7回「学問のすすめ」講演会 済生会新潟第二病院眼科
   日時:2012年6月10日(日) 9時~12時
 1)「iPS細胞-基礎研究から臨床、産業へ」
     高橋 政代 (理化学研究所)
 2)「遺伝性網膜変性疾患の分子遺伝学」
     中澤 満 (弘前大学大学院医学研究科眼科学講座教授) 

第6回「学問のすすめ」講演会 済生会新潟第二病院眼科
    日時:2012年3月17日(土)15:00~18:00
 1)「私の歩いた一筋の道 糖尿病と妊娠の分野を開拓しながら学んだ事」
     大森安恵 (海老名総合病院 糖尿病センター長)
          (東京女子医科大学名誉教授;内科)
 2)「糖尿病網膜症と全身状態 どの位のHbA1cが続けば網膜症発症?」
     廣瀬 晶 (東京女子医大糖尿病センター眼科) 

第5回「学問のすすめ」講演会 済生会新潟第二病院眼科
    日時:2011年10月29日(土)16時30分~19時30分
 1)「私と緑内障」
     岩瀬 愛子 (たじみ岩瀬眼科)
 2)「神経再生の最前線ー神経成長円錐の機能解明に向けてー」
     栂野 哲哉 (新潟大学) 

第4回「学問のすすめ」講演会 済生会新潟第二病院眼科
    日時:2011年7月30日(土) 15:00~18:00
1)「臨床研究における『運・鈍・根』」
     三宅養三 (愛知医大理事長 名古屋大学名誉教授)
 2)「経角膜電気刺激治療について」
     畑瀬哲尚 (新潟大学) 

第3回「学問のすすめ」講演会 済生会新潟第二病院眼科
    日時:2011年4月2日(土) 15時~18時
 1)「眼の恒常性の不思議 “Immune privilege” の謎を解く」
    ―亡き恩師からのミッション
     堀 純子 (日本医大眼科;准教授)
 2)「わがGlaucomatologyの歩みから」
     岩田 和雄 (新潟大学眼科;名誉教授) 

第2回「学問のすすめ」講演会 済生会新潟第二病院眼科
    日時:2010年10月9日(土)15時30分~18時30分
 1)「強度近視の臨床研究を通してのメッセージ?clinical scientistを目指して」
      大野 京子 (東京医科歯科大学眼科 准教授)
 2)「拡散強調MRIによる視神経軸索障害の定量的評価」
      植木 智志 (新潟大学眼科) 

第1回「学問のすすめ」講演会 済生会新潟第二病院眼科
    日時:2010年2月6日(土)14時30分~17時30分
 1)「網膜・視神経疾患における神経保護治療のあり方は?」
    -神経栄養因子とグルタミン酸毒性に注目して-
     関 正明 (新潟大学)
 2)「留学のススメ -留学を決めたワケと向こうでしてきたこと-」
     (人工網膜、上脈絡膜腔刺激電極による網膜再構築、
     次世代の硝子体手術器機開発、マイクロバブル使用の超音波治療)
     松岡 尚気 (新潟大学)
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