2013年6月2日

第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 ランチョンセミナー2
「『生きる』を変える,携帯端末と視覚リハ事情」  
 三宅 琢(Gift Hands)、氏間 和仁(広島大学)  
  
日時:2013年6月22日(土)11:55~12:45
  会場:ときめいと 2階 会議室AB 
  共催 新潟ロービジョン研究会2013 

 ロービジョンケアと言えばルーペや単眼鏡などのグッズを想起しやすいが、最近ではタブレット型PCであるiPad(米国アップル社)をロービジョンエイドとして活用する弱視の症例に加え、スマートフォンであるiPhone(米国アップル社)を活用している全盲の症例も存在する。障害者補助機能であるアクセシビリティ機能の基本的な考え方や構造学的なユーバーサルデザインの重要性を踏まえて、なぜそのような活用法が成立するかを具体的に解説する。

 患者がどのように活用しているかを、Gift Handsの代表として訪問した多くの施設で得た具体的な活用事例を紹介する。また眼科医としてロービジョン外来におけるタブレット型PCやスマートフォンのロービジョンエンドとしての、初回導入時の患者への問診の手順や実際の指導法について症例ごとに紹介する。いまなぜロービジョンエイドとして一般機器であるタブレット型PCやスマートフォンが重要であるかの重要性をわかりやすく解説する。

 教育の分野においてもiPad活用の有効性は報告されている。教育での活用場面には、視覚補助具・教授材・学習材をあげることができる。また本格的な使用に先駆けて行われるのがiPadの基本的な操作練習である。視覚障害者がiPadを利用する際に主に用いられるアクセシビリティ機能は〝3本指ズーム〟と〝VoiceOver〟である。これらを使いこなすためには、いくつかポイントがあるようだ。このような基本的な操作練習や概念形成が適切に行われると、iPadのその後の操作は順調に進みやすいようだ。視覚障害教育を専門とする教育学者の立場として、全国各地で実施してきた体験会や教育相談活動で得られたアクセシビリティ機能の基本練習の方法や、実際に視覚障害の特別支援学校や弱視特別支援学級などで行われている実践事例を紹介する。

 医療や教育での取組が、視覚障害リハビリテーション分野でのタブレット型PC活用を考えるきっかけになれば幸いである。

 

【略歴】
 三宅 琢  日本眼科学会眼科専門医、認定産業医、Gift Hands代表
  平成17年3月 東京医科大学卒業
  平成17年3月 東京医科大学八王子医療センター 研修
  平成19年4月 東京医大眼科学教室入局
  平成24年1月 東京医科大学 眼科 兼任助教
     永田眼科クリニック 眼科 勤務医(名古屋)
           Gift Hands 代表
  平成24年3月 東京医科大学大学院卒業
  平成25年1月 三井ホーム株式会社 産業医 

 氏間 和仁 広島大学大学院教育学研究科准教授
  平成6年3月 筑波大学理療科教員養成施設卒業
  平成6年4月 愛媛県立松山盲学校教諭
  平成17年3月 明星大学大学院人文学研究科教育学専攻修了
  平成18年4月 福岡教育大学教育学部講師
  平成20年10月 福岡教育大学教育学部准教授
  平成23年4月 広島大学大学院教育学研究科准教授
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  平成14年 第10回上月情報教育賞優良賞受賞
  平成15年 第13回特殊教育ソフトウェアコンクール
        特殊教育研究財団理事長奨励賞受賞 

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【ランチョンセミナー】 (協賛:新潟ロービジョン研究会2013)
     6月22日(土)11:55~12:45   (昼食~数に限りがあります)
  会場1.チサンホテル 4階 越後の間(東)
    最新の眼科医療とロービジョンケア
    「ここまで進化している!眼科の検査と治療の最前線」
          長谷部 日 (新潟大学医学部講師;眼科)
    「医療のなかでのロービジョンケアの役割」
          新井 千賀子 (視能訓練士:杏林大学)
  会場2.ときめいと 2階 会議室AB
    「『生きる』を変える,携帯端末と視覚リハ事情」
          三宅 琢(Gift Hands)、氏間 和仁(広島大学) 

2013年6月1日

第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
 共催 新潟ロービジョン研究会2013

「網膜色素変性、治療への最前線」
  山本修一 (千葉大学大学院医学研究院教授 眼科学)

 網膜色素変性は長らく「不治の病」とされてきましたが、研究の急速な進歩により、治療が現実のものとなりつつあります。網膜色素変性の治療戦略は、①遺伝子治療、②網膜神経保護、③人工網膜、④網膜再生・移植に大別されます。 

 レーベル先天盲における遺伝子治療の成功は、世界的に華々しく報じられ、現在は第2相臨床試験が米英の施設で施行中です。神経保護では、米国における毛様体神経栄養因子(CNTF)の臨床試験が進行中であり、視機能の維持、視細胞数の減少抑制が確認されています。また日本では、0.15%ウノプロストン(オキュセバ(r))点眼液による第2相臨床試験で網膜感度悪化の抑制が確認され、第3相臨床試験がすでに始まっています。さらに人工網膜は、米、独、日でそれぞれ臨床試験が進行しています。 

 これらの治療法は、直ちにすべての患者さんに適応可能というわけではありませんが、間近に見える明るい希望の光であることは間違いありません。

 

【略歴】
 1983年 千葉大学医学部卒業
 1989年 千葉大学大学院医学研究科修了
 1990年 富山医科薬科大学眼科講師
 1991年 コロンビア大学眼研究所研究員
 1994年 富山医科薬科大学眼科助教授
 1997年 東邦大学佐倉病院眼科助教授
 2001年 東邦大学佐倉病院眼科教授
 2003年 千葉大学大学院医学研究院眼科学教授
 2007年 千葉大学医学部附属病院副病院長併任
 2008年 日本網膜色素変性症協会(JRPS)副会長  

2013年5月31日

第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 招待講演
共催 新潟ロービジョン研究会2013

「iPS細胞を用いた網膜再生医療」  
   高橋政代(理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 
        網膜再生医療研究プロジェクト プロジェクトリーダー)

 我々は視覚障害の主原因のうち確立された治療法のない網膜疾患に対して、iPS細胞由来網膜細胞を用いた網膜再生治療開発を目指している。現在ES細胞由来網膜色素上皮細胞を用いてアメリカのベンチャー企業が加齢黄斑変性に移植する治療の臨床試験を始めているが、これは他人の細胞を移植する他家移植なので拒絶反応が問題となる。iPS細胞は身体中のどの組織の細胞にでも分化することができ、また例えば皮膚細胞など自分の細胞から作れるので、iPS細胞の出現で今までの移植治療の問題が解決される。 

 網膜には様々な疾患があるが、疾患によって治療に必要な細胞も異なり、治療効果も異なってくる。まずは、加齢黄斑変性に対するiPS細胞由来網膜色素上皮細胞移植の臨床研究を開始する予定で厚生労働省に申請したが、これらの臨床研究の準備は今後のiPS細胞を用いた再生医療や網膜細胞治療にすべて役立つ準備である。 

 iPS細胞を用いた再生医療に対する期待は日本では過剰になりがちである。網膜再生医療(細胞移植治療)は科学的には100年間不可能と考えられて来たことを可能にする技術で意義深く大きく報道されるが、治療として考えた場合にはその効果は限定的である。再生医療でわずかに回復させた視機能を有効に使うためにはロービジョンなどが重要であり、再生医療とリハビリテーションは対として考える必要がある。

 

【略歴】
 S61年    京都大学医学部卒業
 S61年-S62年 京都大学付属病院眼科研修医
 S63年-H4年  京都大学大学院医学博士課程
 H4年-H13年  京都大学医学部眼科助手
 H7年-H8年  アメリカ・サンディエゴ ソーク研究所研究員
 H13年-H18年 京都大学附属病院探索医療センター開発部助教授
 H18年-    理化学研究所 発生再生科学総合研究センター
                            網膜再生医療研究チーム チームリーダー
        理化学研究所 発生再生科学総合研究センター
          網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー
        (組織改正による) 
 http://www.cdb.riken.go.jp/jp/02_research/0202_creative23.html

 

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 毎年、新潟ロービジョン研究会を開催していますが、今年は視覚障害リハビリテーション研究発表大会の招待講演を共催するという形で行います。
 多くの方に参加して頂くため、登録なし、参加費なしの市民公開講座にしました。 

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第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 『招待講演』
   (市民公開講座 共催「新潟ロービジョン研究会2013」)
  座長 安藤伸朗 (済生会新潟第二病院 眼科)
  1)「iPS細胞を用いた網膜再生医療」 
           高橋 政代 (理化学研究所)

  2)「網膜色素変性、治療への最前線」
           山本 修一 (千葉大学眼科教授) 

 日時 平成25年 6月23日(日) 開場 8時30分 講座  9:00〜10:50
 会場 (参加登録のある方) チサンホテル越後の間(東) 4階
    (参加登録のない方) 新潟大学駅南キャンパスときめいと 2階

 (注)どなたでも参加できますが、参加登録のあるなしで会場が異なります 

 

 

2013年5月29日

演題 「視覚障害グループセラピーの考察から見えてきたもの」
講師  小島 紀代子(NPO法人障害者自立支援センターオアシス)
          (新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会)
     
  日時:平成25年6月12(水)16:30 〜 18:00     
  場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
 
【抄録】

 こころのケアの一つとして「グループセラピー」が2000年4月から月1回行われ、気がついたら150回になっていました。私自身も、視覚障害リハビリにご縁を得てから、19年が経っていました。目が不自由になられた5割から6割の人が「死」を考えます。そういう方たちに、グループセラピーは、本当に「こころのケア」に役立つのでしょうか?死を考えるほどの絶望からパンドラの箱の中に『希望』が見つかるのでしょうか? 

 最近のグループセラピーで、だんだん視力が落ち、悩んでおられたAさんの言葉がズシンときました。「全盲になってしまいましたが、落ち込むこともなく、平々凡々と過ごしています」と淡々と語られた時、グループセラピーを続けてきてよかったと思えた瞬間です。しかしBさん、「○○に出会えなかったら、私は、今ここにはいないでしょう」と、ドキッとする言葉を吐くのですが、自分の今を受け入れ落ち着いてみえます。グループセラピーには1回参加、「もう出なくていいよ」と、どちらかというと否定的です。ただしAさん、Bさん共に、「リハビリ外来」や「日常生活訓練センターオアシス」には顔を見せています。 

 人は、大切なものを失った時、「言葉」も失い、何をしていいか分からなくなるように思います。しかし時間の経過に伴い、何とかしたいと思う人、悶々としたまま家に閉じこもる人といろいろです。そんな時、相談できる「人や場」の情報が早く伝わるようにすることは、とても大切です。また、受け入れ難い状況を受入れ行動できる「力」を得るには?人は何により変われるのか?「こころと身体」「聴く・語る」「自力・他力」「不自由・不便」などの観点から、グループセラピーほか会の活動や、今元気で暮らしている目の不自由な人から学んだこと、見えてきたものを、お話させていただきます。

【略歴】
 1994年 「新潟県視覚障害者のリハビリテーションを推進する会」事務局
 1994年 信楽園病院「視覚障害リハビリテーション外来」スタッフ
 1995年 信楽園病院「視覚障害パソコン教室」スタッフ
 2000年 「いのちの電話」相談員認定 現在休部
 2005年 「NPO法人障害者自立支援センターオアシス」 理事・事務局
 2005年 信楽園病院移転のため活動場所を移動(有明児童センター2F)
       月2回「視覚障害リハビリテーション外来」スタッフ
       週4回「日常生活訓練センターオアシス」スタッフ
 現在に至る。

 

【済生会新潟第二病院眼科 勉強会連絡先】
  950-1104 新潟市西区寺地280-7
  済生会新潟第二病院眼科  安藤伸朗
  phone : 025(233)6161  fax : 025(233)6220
  e-mail:gankando@sweet.ocn.ne.jp

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 興味があって参加可能な方は、遠慮なくご参加下さい。どなたでも大歓迎です。(参加無料、事前登録なし、保険証不要)。ただし、お茶等のサービスもありません。悪しからず。

 今回の勉強会の一部は、「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力によりネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。下記のいずれでも視聴できます。
   http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai 
   http://nitsc.eng.niigata-u.ac.jp/saiseikai/ 
 録画はしておりません。当日の視聴のみ可能です。

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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。
 眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
   日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
   場所:済生会新潟第二病院眼科外来 

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している音声パソコン教室ホームページ
  http://www11.ocn.ne.jp/~suzuran/saisei.html

 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
  http://www.ngt.saiseikai.or.jp/02/ganka/index5.html

 3)安藤 伸朗 ホームページ
  http://andonoburo.net/

 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
 平成25年6月21(金)~23日(日)
  第22回視覚リハビリテーション研究発表大会
  (兼 新潟ロービジョン研究会2013)
  最新情報 http://andonoburo.net/on/1690 
  ホームページ:http://www.jarvi2013.net/

 平成25年7月10日(水)16:30 ~ 18:00
  「新潟盲学校弁論大会 イン 済生会」 

 平成25年8月7日(水)16:30 ~ 18:00 
  「楽しい外出をサポートします! ~『同行援護』その効果とは!?~」
     奥村 京子 (社会福祉法人新潟市社会福祉協議会)

 平成25年9月11日(水)16:30 ~ 18:00
  「言葉 ~伝える道具~」
     多和田 悟 (公益財団法人日本盲導犬協会 訓練技術担当理事) 

 平成25年10月9日(水)16:30 ~ 18:00
   演題未定
     西田 朋美 (国立障害者リハビリテーション病院 眼科)

 

2013年5月28日

  演題:「インクルーシブ教育システム構築と視覚障害教育~盲学校に求められるもの~」
  講師:小西 明 (新潟県立新潟盲学校:校長)
    日時:平成25年5月8日(水)16:30 ~ 18:00 
    場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 

【講演要旨】
1 障害者の権利に関する条約
 障害者プランが終了した後の平成16年(2004)、最近の平成23年(2011)に障害者基本法の改正がありました。この間、障害のある子どもの教育においては、平成19年に障害児教育(特殊教育)が特別支援教育という用語に改正された時でした。この前後から、それまでの統合教育とかノーマライゼーションという用語に代わり、インクルーシブ教育(インクルージョン)という用語が使われるようになりました。特別支援教育では、障害者である児童生徒とない児童生徒と共に教育を受けられるよう配慮すること。障害者である児童生徒並びにその保護者に対し十分な情報の提供やその意向を尊重すること。交流及び共同学習の推進などが課題とされました。

 同時期の平成18年(2006)、国際的な動きとして「障害者の権利に関する条約」が第61回国連総会で採択され、平成20年(2008)に発効しました。我が国は、平成19年(2007)に条約に署名し、現在批准に向け政府で検討がなされています。条約の内容は、前文と第1条から第50条まであり、全文はネットで検索していただくとして、教育に関しては第24条に示されています。24条にはインクルーシブ教育(包容教育とか共生教育と訳されている)が明記されています。これを簡略に表現すれば、
 1) 原則的に、障害のある者も障害のない者も、共に学ぶ仕組み「inclusive education system 」(署名時仮訳:インクルーシブ教育システム)であり「general education system」(署名時仮訳:教育制度一般)から排除されないこと。
 2) 共に学ぶに必要な人的・物的配慮を受ける合理的配慮が提供されること。(視覚障害者であれば、拡大図書や読書器、点字教材や指導者の配置など)
 3) 小学校や中学校等、希望する教育環境で学ぶことができる仕組みなどです。 

2 障がい者制度改革推進会議
 これを受け、我が国では平成21年(2009)12月に、条約の締結に必要な国内法の整備をはじめとする障害者に係わる制度の改革、並びに障害者施策の推進を図るため、内閣総理大臣を本部長とする「障がい者制度改革推進本部」が設置されました。さらに、同本部の下に「障がい者制度改革推進会議」 (以下:推進会議)が設置され、制度改革が行われています。

  障害者の権利に関する条約にかかるこれまでの経緯
 ・平成18年12月 国連総会において採択
 ・平成19年 9月  署名
 ・平成21年12月 内閣府「障がい者制度改革推進本部」及び「障がい者制度改革推進会議」を設置
 ・平成22年 7月 中央教育審議会「特別支援教育の在り方に関する特別委員会」(通称:特特委員会)を設置
 ・平成23年 8月 障害者基本法の一部を改正する法律が公布
 ・平成24年 5月  内閣府「障がい者制度改革推進会議」を廃止、「障害者政策委員会」を設置
 ・平成24年7月23日 特特委員会は、「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進」(報告)としてとりまとめた。

3 特特委員会(報告)の要点
(1)共生社会の形成に向けて
・障害者等が、積極的に参加・貢献していくことができる社会です。それは、誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い、人々の多様な在り方を相 互に認め合える全員参加型の社会である。
・このような社会を目指すことは、我が国において最も積極的に取り組むべき重要な課題である。

(2)就学相談・就学先決定の在り方について
・早期からの教育相談等による、本人・保護者への十分な情報提供と共通理解・障害の状態、本人の教育的ニーズ、本人、保護者の意見、専門家の意見、学校や地域の状況等を踏まえた総合的な判断で、就学先を決定する仕組みが必要である。
・就学時に決定した「学びの場」は固定したものではなく、児童生徒のそれぞれの発達の程度、適応の状況等を勘案しながら柔軟に転学ができることが重要である。例えば、特別支援学級から通常学級へ、またはその逆など。
・個別の教育支援計画の活用

(3)障害のある子どもが通常の学級等で、十分に教育を受けられるための「合理的配慮」 及び「基礎的環境整備」
・「合理的配慮」とは、障害のある子どもが、他の子どもと平等に教育を受ける権利を享有・行使することを確保するために、学校の設置者及び学校が必要かつ適当な変更・調整を行うことであり、体制面、財政面において、均衡を失した又は過度の負担を課さないもの。 

(4)多様な学びの場の整備と学校間連携の推進
・多様な学びの場として、通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校それぞれの環境整備の充実を図っていくことが必要である。
・域内の教育資源の組合せ(スクールクラスター)により、域内のすべての子ども一人一人の教育的ニーズに応え、各地域におけるインクルーシブ教 育システムを構築することが必要である。例:視、聴、知、病等の学校
・センター的機能を効果的に発揮するため、各特別支援学校の役割分担や、特別支援学校のネットワーク構築が必要である。
・交流及び共同学習は、特別支援学校や特別支援学級に在籍する障害のある児童生徒等にとっても、障害のない児童生徒等にとっても、共生社会の形 成に向けて、経験を広め、社会性を養い、豊かな人間性を育てる上で、大きな意義を有するとともに、多様性を尊重する心を育むことができる。
・教育課程の位置付け、年間指導計画の作成等、交流及び共同学習の更なる計画的・組織的な推進が必要である。その際、関係する都道府県教育委員会、市町村教育委員会等との連携も重要である。 

(5)特別支援教育の充実のための教職員の専門性向上等
・インクルーシブ教育システム構築のため、すべての教員は、特別支援教育に関する一定の知識・技能を有していることが求められる。
・学校全体としての専門性を確保していく上で、校長等の管理職のリーダー シップは欠かせない。 

4 新潟盲学校の取組
(1)早期からの教育相談:相談支援センター0歳から成人まで
(2)情報発信:行政機関へのリーフレット、巡回相談、スマートサイト
(3)幼保、小、中学校特支学級との連携:研修会参加、出張支援、授業参観、学習支援教室
(4)交流及び共同学習:24・25年度実践研究校
(5)生きる力を育む指導と教職員の専門性:校内研修、情報の発信

 

【略歴】
 1977年 新潟県立新潟盲学校教諭  
    1992年 新潟県立はまぐみ養護学校教諭
    1995年 新潟県立高田盲学校教頭      
 1997年 新潟県立教育センター教育相談・特殊教育課長
 2002年 新潟県立高田盲学校校長
 2006年 新潟県立新潟盲学校校長

【後記】
 「障害者の権利に関する条約」、ここで謳われている障害者である児童生徒とない児童生徒と「共に生きる」社会を醸成するために、教育がなせることは何か?というのが今回の主題だった。
 お金ありきでなく、理念を持って先ずは動くことが大事だと。生徒が選択できること。医療・教育・福祉がチームを組むこと、、、、、。

 *障害者の権利に関する条約 第24条(教育)
 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/adhoc8/convention.html#article24

 以下のことを考えながらお聞きしておりました。
 1.二元論から一元論(インクルーシブ教育)となった場合に、教育(教師)の専門性を如何に保つか?育むか?
 2.結局は経済的な視点が、この制度には大きく関与しているのではないか?
 3.先天盲は減少しているが、後天性視力障害は増えているのでは?こうした現状では、ロービジョンケアも盲学校の仕事では?この点に関して、小西先生は、6月に新潟で開催される第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会において、「盲学校での中途視覚障害者支援」についての特別企画をオーガナイズしている。

  第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
   ホームページ: http://www.jarvi2013.net/
  詳細な情報: http://andonoburo.net/on/1690

 今回のお話で、障害児教育の流れと現場のご苦労が語られたが、最後に新潟盲学校での積極的な取り組み(スマートサイト等)が披露された。
 その後も小西先生とお話をする時間を持つことが出来た。眼疾患(未熟児網膜症等)を持った子供たちの学童期の視機能と抱える問題点について教わった。医者は、患者と治療の時点でのピンポイントでお付き合いしているが、教育の方々は、治療後の長い10数年にも及ぶ経過で子供たちと関わっておられる。同じ方を語っていても視点が違い、とても参考になった。つくづく、もっとお話をお聞きしたいと思った。
 小西先生の、新潟盲学校のますますの発展を願います!

 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】
 平成25年6月12日(水)16:30~18:00
   「視覚障害グループセラピーの考察」
      小島 紀代子 (NPOオアシス)

 平成25年6月21(金)~23日(日)
  第22回視覚リハビリテーション研究発表大会
  (兼 新潟ロービジョン研究会2013)
   期 日:2013年6月21日(金)プレカンファレンス
             22日(土)・23日(日)本大会
   会 場:「チサン ホテル & コンファレンスセンター 新潟」4階
        「新潟大学駅南キャンパスときめいと」 2階
   メインテーマ : 「見えない」を「見える」にする「心・技・体」
    大 会 長 :  安藤 伸朗  (済生会新潟第二病院)
    実行委員長 : 渡辺 哲也  (新潟大学工学部 福祉人間工学科)

 平成25年7月10日(水)16:30 ~ 18:00
   「新潟盲学校弁論大会 イン 済生会」

 平成25年8月7日(水)16:30 ~ 18:00 
   「楽しい外出をサポートします!~『同行援護』その効果とは!?~」
     奥村 京子 (社会福祉法人新潟市社会福祉協議会)

 平成25年9月11日(水)16:30 ~ 18:00
   「言葉 ~伝える道具~」
     多和田 悟 (公益財団法人日本盲導犬協会 訓練技術担当理事)

 平成25年10月9日(水)16:30 ~ 18:00
   演題未定
     西田 朋美 (国立障害者リハビリテーション病院 眼科)

2013年5月15日

  演題:「私の目指す視覚リハビリテーションとは」
  講師:吉野 由美子 (視覚障害リハビリテーション協会会長
    日時:平成25年4月10日(水)16:30 ~ 18:00
    場所:済生会新潟第二病院 眼科外来 

【講演要約】
 私の目指す視覚リハビリテーションサービスの理想は、「一生涯を通じて、日本のどこに住んでいても、全盲でもロービジョンでも、身体障害者手帳所持の有無にかかわらず、介護保険サービスを利用していても、必要な時に視覚リハビリテーションサービスが受けられるようにすること」です。 このことが私の理想になったのは、私が高知でおこなって来た、視覚障害リハビリテーションの普及活動や、その後様々な問題を持った当事者の方との出会いを通して、そのような理想を持つようになりました。 

 そこで、この講演では、まず「高知県での普及活動で私が分かった」ことをお話しました。高知県の特徴は、県財政も貧しく、県民の所得水準が低く、公共交通機関などの社会インフラが整備されていないこと。視覚リハサービスの利用者は、7割以上が高齢者で、しかも中途視覚障害者であることです。高齢の中途視覚障害者は、「目が見えない・見えにくい状態になったら、なにもできない」とあきらめていることが多く、視覚リハに関する情報もほとんど知らせていないので、サービスを利用しようという気持ちにはなりません。だから、「利用しに来るのを待つ」のではだめで、「こちらから出ていくサービス『デリバリーサービス』でなければ、高知県には視覚リハは普及しないという戦略を立て、実施した過程をお話しました。

 次に、視覚障害者の高齢化と中途視覚障害者の割合が増加しているのは、高知県だけの特別なことではなく、日本全国どこにでも当てはまるということを、統計資料を使って説明させていただきました。 

 また日本眼科医会の研究班がおこなった2009年度の調査報告を引用して、視覚障害があって日常生活に困っている方は、手帳所持者の5倍以上になること。全盲とロービジョンの比率は1対9ほどで、ロービジョンの方が圧倒的であることを説明しました。

 しかし、一般の方たちも、行政の方たちも、視覚障害者=全盲者であり、幼い頃からの障害者であり、点字を日常的に使っている人であるという固定観念を持っていること。その観念にしたがって、今我が国の視覚障害者に対するサービスは、幼い頃からの視覚障害者で全盲の方中心で、実際視覚障害があることで日常生活に困っている方たちの多くは利用対象外になっており、視覚障害があって日常生活に困っている方のニーズには応えられていないということをお話しました。 

 このような現状の中で、大変つらい思いをしておられる方たちの事例を取り上げさせていただき、このような状況を変えて行くには、現状を理解している視覚障害当事者の方たち、支援者の方たちが積極的に啓発活動をおこない、「このケースは私の専門ではない」と言って拒まずに受け入れること。そのような悪戦苦闘の中から、新しい専門技術を作り出すこと、いろいろな関係機関との連携が重要であるこをお話し、講演を結ばせていただきました。

 私が話をさせていただいたのは、眼科外来で、視覚障害当事者の方も含め、30人ほどのとてもアットホームな雰囲気の中でした。私の話が終わった後、相互の意見交換ができ、私の講演内容について、多くの共感をいただくことができました。

 この機会でお話しさせていただけたことは、今後の私の活動の方向を決めていく、大きな手がかりとなりました。主催いただいた安藤先生、熱心に聞いてくださった参加者の皆さんに心から感謝申し上げます。 

【略歴】
 1947年 東京生まれ 65歳
 1968年 東京教育大学(現筑波大学)付属盲学校高等部普通科卒業
 1970年 日本福祉大学社会福祉学部入学
 1974年 同卒業、名古屋ライトハウスあけの星声の図書館に中途視覚障害者の相談業務担当として就職(初めて中途視覚障害者と出会う)
 1977年 東京都児童相談センター入都(障害者雇用枠)
 1989年 日本女子大学文学研究科博士課程前期社会福祉専攻入学
 1991年 同上終了(社会学修士)
 1991年10月~1999年3月まで 東京都立大学(現首都大学)人文学部 社会福祉学科助手
 1999年4月~209年3月まで 高知女子大学社会福祉学部講師→准教授
 2008年4月~任意団体視覚障害リハビリテーション協会長 

【後記】
 福島県からの参加の方も含め、30名近くの方々が参加しました。
 吉野さんは、先ずご自身の障害のことからお話を開始しました。ご自身の生い立ちから大学進学、東京でのご勤務、高知での体験等を紹介しながら、自ら描く理想の「視覚リハビリテーション」について語って頂きました。
 「ニーズは掘り起こすもの」「出張して行うリハビリ(攻めのリハビリ)」「どこでも、だれでも、いつでも、どんな場合でも、行えるリハビリ」「どんな障害にも対応できる力をつける」「連携だけではなく、どんなことでもやろうという気迫」等々の言葉が印象に残りました。
 貪欲な、そして精力的な現場の情熱を感じました。講演後の討論では、介護の方から現場へのサポートや教育も必要という声が上がりました。
 とても充実した時間を過ごすことが出来ました。吉野先生に感謝致します。

 吉野先生が会長を務める視覚障害リハビリテーション協会が主催する「視覚障害リハビリテーション研究発表大会」の第22回が、来月に新潟で開催されます。2つの招待講演(iPS細胞/網膜色素変性の治療)、2つの特別講演(心のケア/視覚障害者へのITサポート)、シンポジウム「視覚障害者の就労」、その他「歩行訓練」「スマートフォン」「盲学校」等々視覚リハビリテーションに関係する多くの課題について学ぶことができます。最新の福祉機器を揃えた機器展示、盲導犬の体験コーナーもあります。多くの方に参加して頂きたいものと準備しております。
 http://andonoburo.net/on/1690

 

 第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
  期 日: 2013年6月21日(金)  プレカンファレンス
                    22日(土)・23日(日) 本大会
  会 場:「チサン ホテル & コンファレンスセンター 新潟」4階
         「新潟大学駅南キャンパスときめいと」 2階
  メインテーマ : 「見えない」を「見える」にする「心・技・体」
   大 会 長 :  安藤 伸朗  (済生会新潟第二病院)
   実行委員長 : 渡辺 哲也  (新潟大学工学部 福祉人間工学科)
   ホームページ: http://www.jarvi2013.net/

 

 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】

 平成25年6月12日(水)16:30~18:00
   「視覚障害グループセラピーの考察」
      小島 紀代子 (NPOオアシス) 

 平成25年6月21(金)~23日(日)
  第22回視覚リハビリテーション研究発表大会
  (兼 新潟ロービジョン研究会2013)
  最新情報 http://andonoburo.net/on/1690
  ホームページ:http://www.jarvi2013.net/

 平成25年7月10日(水)16:30 ~ 18:00
   「新潟盲学校弁論大会 イン 済生会」 

 平成25年8月7日(水)16:30 ~ 18:00
         「楽しい外出をサポートします!~『同行援護』その効果とは!?~」
     奥村 京子 (社会福祉法人新潟市社会福祉協議会)

 平成25年9月11日(水)16:30 ~ 18:00
   「言葉 ~伝える道具~」
     多和田 悟 (公益財団法人日本盲導犬協会 訓練技術担当理事)

 

 

 

2013年5月11日

会場    
 チサンホテル越後の間(東)
   〜 歩行・移動(16題)、読み(7題)、スマートサイト・連携( 7題)
  ときめいと講義室AB     
   〜 視覚障害教育(7題)、支援(20題)、
     支援機器・ITサポート(9題)、視機能・眼光学・他(6題)

ポスター討論時間
     奇数番号 22日(土)16時~17時
        偶数番号 22日(土)17時~18時 


【歩行・移動】

P-1:白杖の長さと歩行速度・歩幅
○  田邉正明 たなべ ただあき (日本ライトハウス)

P-2:コンスタント・タッチ・テクニックにおける“白杖用石突き”と“白杖シャフトの振動伝達”の関係
○吉岡 学 よしおか まなぶ、
清水 順市、太田 哲生、山崎 雅也、塚谷 理子、東本 知華
(金沢大学大学院医薬保健学域 リハビリテーション科学領域)

P-3:ツーポイントタッチテクニックの基本技術から逸脱した場合の衝突頻度の測定
○小林 章 こばやし あきら (国立障害者リハビリテーションセンター学院)

P-4:音声ナビを用いた白杖歩行・盲導犬歩行の定量評価に向けて
○蔵田 武志 くらた たけし 
喜一、興梠 正克(産業技術総合研究所)、石川 准(静岡県立大学)

P-5:視覚障害者が携行する白杖のシンボルとしての有効性―形状による認識の違い―
○木村 仁美 きむら ひとみ 
(世田谷区立総合福祉センター・神奈川工科大学創造工学部ロボット・メカトロニクス学科)
 眞邉 一近(日本大学大学院総合社会情報研究科)

P-6:視覚障害者の白杖指導における問題点の検討
○清水 順市 しみず じゅんいち、
 
吉岡 学、太田 哲生、山崎 雅也、塚谷 理子、東本 知華
(金沢大学医薬保健総合研究域)

P-7:歩行訓練における簡便な心理的ストレスの評価手法の検討(2)-評価指標の検討-
○伊藤 賢人 いとう けんと (成蹊大学大学院)
 
大倉 元宏、稲垣 具志(以上、成蹊大学)
 
中川 幸士(愛媛県視聴覚福祉センター)

P-8:手引きについての一考察 -歩行訓練における手引きと訓練を目的としない手引きについて-
○堀内 恭子 (ほりうち きょうこ) 日本ライトハウス養成部

P-9:高次脳機能障害のあるロービジョン者の歩行訓練~ルート手順書が利用できなかった事例
○内野 大介 うちの だいすけ
 
矢部 健三、末田 靖則、渡辺 文治
 
(神奈川県総合リハビリテーションセンター七沢更生ライトホーム)

P-10:O&Mスキルが必要なクライアントに対する共同訓練前に行うプログラムについて-Aさんの事例から-
○堀江 智子 (ほりえ ともこ) 公益財団法人日本盲導犬協会

P-11:コミュニケーションカードを使用した盲ろう者の歩行訓練の事例
○小平 純子 こだいら じゅんこ (東京都盲ろう者支援センター)
 前田晃秀(東京都盲ろう者支援センター、筑波大学大学院人間総合科学研究科)

P-12:道順の記憶における空書の有効性の検討
○押切 優 おしきり ゆう
(国立障害者リハビリテーションセンター学院 視覚障害学科)
 植阪 友理 (東京大学 教育学研究科)
 松崎 純子(国立障害者リハビリテーションセンター学院 視覚障害学科)

P-13:雪道における盲導犬歩行の取り組みについて
○田中 真司 たなか しんじ
 
多和田 悟、青木 舞子(公益財団法人 日本盲導犬協会)

P-14:視覚障害者誘導用ブロックを曲線状に敷設する場合の曲率と辿りやすさの関係
○中村 孝文 なかむら たかぶん
 
板野紋子、田内雅規
 
(岡山県立大学保健福祉学部)

P-15:視覚障害者誘導用ブロックの国際規格(ISO)化とJIS規格への反映
○田内 雅規 たうち まさき (岡山県立大学)

P-16:『同行援護』の地域間格差を考える
○高間 恵子 たかま けいこ
 
松永秀夫、金村厚司、平井敬子(同行援護事業所等連絡会)

 

【読み】

P-17:就業場面における点字活用の現状と課題
○長岡 英司 ながおか ひでじ (筑波技術大学)
 
指田 忠司(障害者職業総合センター)、新井 淑則(長瀞町立長瀞中学校)
 
鈴木 沙耶(太陽生命保険株式会社)、池松 塑太郎(NTTクラルティ株式会社

P-18:重度視覚障害点字使用者の多点点字の読み速度についての基礎的研究
○南谷 和範 みなたに かずのり (独立行政法人大学入試センター)

P-19:中途視覚障害者の点字触読習得を阻むものはなにか?-若年中途視覚障碍者の場合
○矢部 健三 やべ けんぞう
 
渡辺 文治、喜多井 省次、内野 大介、角石 咲子
 
(神奈川県総合リハビリテーションセンター七沢更生ライトホーム)

P-20多様なフォントの読みやすさ -デザインの持つ印象との関係-
○宮下 紗貴 みやした さき 
 
小田 浩一 (以上、東京女子大学人間科学科) 

P-21:視力低下条件におけるCM字幕の有効性
○高橋 あおい たかはし あおい 
 
小田 浩一、高橋 佐和子、大西 まどか(以上、東京女子大学大学院)
 井上 滋樹(博報堂ユニバーサルデザイン研究所)

P-22:日常課題における読書と読書評価の関係
○大西 まどか おおにし まどか 
 
小田 浩一、高橋 あおい、高橋 佐和子(東京女子大学大学院)
 井上 滋樹(博報堂ユニバーサルデザイン研究所)

P-23
漢字認識閾値に及ぼす呈示方法の影響
○川嶋 英嗣 かわしま ひでつぐ 
 
水谷 梢 (愛知淑徳大学健康医療科学部視覚科学専攻)
 

【スマートサイト/連携】

P-24
:スマートサイト鹿児島版」の実現に向けて
○斉之平 真弓 さいのひら まゆみ
 
坂本 泰二 (以上、鹿児島大学病院眼科)

P-25:「岐阜ロービジョンケアネットワーク」の準備
○川瀬 和秀 かわせ かずひで (岐阜大眼科)
 
佐久間 仁(岐阜県眼科医会)、棚橋 公郎(岐阜アソシア)、浅野 紀美江(半田眼科)、 池谷 尚剛(岐阜大学教育学部)

P-26:仙台・宮城版スマートサイト実践事例報告:「FAX連絡票」が果たす役割についての検討
○阿部 直子 あべ なおこ
 
善積 有子(以上、アイサポート仙台)、佐渡 一成 (さど眼科)
 
進志 (あさひがおか眼科)、内田 まり子 (日本盲導犬協会仙台訓練センター)

P-27:事例報告 -新潟県版スマートサイト-
○張替 涼子 はりがい りょうこ (新潟大学医学部 眼科)
 石井雅子(新潟医療福祉大学)、小西明(新潟県立新潟盲学校)
 小島紀代子(NPO法人 障害者自立支援センターオアシス)
 砂井久一(社会福祉法人 新潟県視覚障害者福祉協会)
 林豊彦(新潟大学工学部 福祉人間工学科)、肥田野平太郎(新潟県点字図書館)
 松永秀夫(社会福祉法人 新潟県視覚障害者福祉協会)
 山口俊光(新潟市障がい者ITサポートセンター)

P-28:神奈川リハビリテーション病院ロービジョン外来における施設との連携
○久保 寛之 くぼ ひろゆき 
 齋藤 奈緒子 (以上、神奈川リハビリテーション病院 眼科)
 渡辺 文治、佐藤 伸行、齋藤 泰章、内野 大介(以上、七沢更生ライトホーム)

P-29:医療関係者に対する5年間の取り組み
○鈴木 佳代子 すずき かよこ 
 
高間恵子、薩摩彩美(以上、社団法人京都府視覚障害者協会)
 
岩井授身、京極裕子(社会福祉法人京都ライトハウス)

P-30:広島視覚障がい者の問題を考える会設立1周年で見えてきたもの 広島県の現状と課題
○奈良井 章人 ならい あきと (広島大学病院眼科)
 牟田口 辰己(広島大学大学院教育学研究科)、白根 雅子(広島県眼科医会)
 佐々木 健二(視覚障害者の自立をすすめる会)
 
氏間 和仁(広島大学大学院教育学研究科)
 
川口 数巳江(広島県立広島中央特別支援学校)
 
周藤 美苗(広島市視覚障害者情報センター)、久保 正道(みんなの働く場いっぽ)
 萬 あおい(広島市総合リハビリテーションセンター)、山代 浩人(広島県眼科医会)
 木内 良明(広島大学大学院医歯薬学総合研究科)

 

【視覚障害教育】

P-31:視覚障害教育での教育ガイドラインの検討-発達障害等に対応可能な指導過程の明確化-
○刀禰 豊 とね ゆたか (岡山県立岡山盲学校)

P-32:視覚障害児者の教育におけるマルチメディアDAISY図書の現状と課題
○韓 星民 はん すんみん (福岡教育大学 特別支援教育講座)
 
相澤 宏充、中村 貴志、太田 富雄、中山 健(以上、福岡教育大学)
 
矢部 剛(藤忠記念財団;電子図書普及事業部)、根本 實(ICTサポート福岡)、成松 一郎(専修大学)

P-33:視覚障害学生のための英語自主学習支援e-learningコンテンツの開発
○飯塚 潤一 いいづか じゅんいち (筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター)
 太田 智加子 (筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター)

P-34:理学療法士教育における客観的臨床能力試験(OSCE)の外部評価導入の試み
○大圖 仁美 おおず ひとみ (筑波技術大学保健科学部付属東西統合医療センター)
 渡邊 昌宏、松井 康、石塚和重(以上、筑波技術大学保健科学部理学療法専攻)
 大越教夫(筑波技術大学保健科学部付属東西統合医療センター)

P-35:視覚障害学生の臨床実習施設への情報提供 ―私の見え方シートの試作と試行―
○渡邊 昌宏 わたなべ まさひろ (筑波技術大学保健科学部)
 飯塚潤一 (筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター)
 松井康  (筑波技術大学保健科学部)
 大圖仁美 (筑波技術大学保健科学部付属東西統合医療センター)
 石塚和重、大越教夫 (以上、筑波技術大学保健科学部)

P-36:弱視教育での困難と携帯端末の活用による支援-理科における検討-
○氏間 和仁 うじま かずひと (広島大学大学院教育学研究科)
 北野 琢磨 (福岡県立北九州視覚特別支援学校)

P-37:視覚障害を持つ理学療法学専攻の学生に対する運動学実習に関するアンケート
○松井 康 まつい やすし 
 渡邊 昌宏(以上、筑波技術大学保健科学部)
 大圖 仁美(筑波技術大学保健科学部付属東西統合医療センター)
 石塚 和重、大越 教夫(以上、筑波技術大学保健科学部)

 

【支援】

P-38:視覚障害者向けデイサービス活動と保険薬局における生活便利グッズ展示・販売 及び爪切りサービス
○夏井 あつ子 なつい あつこ((株)アイドラッグ)
 
松久充子(医療法人橘桜会 さくら眼科)、黒瀬和成(静岡県視覚障害者支援センター)、
 石川優子、杉山優香、石川恵子(以上、(株)アイドラッグ)

P-39:視覚に障害のある方の服薬支援について 〜薬剤師へのアンケート調査〜
○別府あかね べふ あかね、金平景介 (以上、財団法人高知県身体障害者連合会)
 
上光陽子(高知県立盲学校)、川添哲嗣(くろしお薬局) 

P-40:視覚障害者が美術鑑賞を楽しむ ―仙台における「アートミーツ」活動の実践報告
○千葉 康彦 ちば やすひこ 、
 
泉田 文陽(以上、NPO法人ビートスイッチ)阿部 直子(仙台市泉区)

P-41:視覚障害児を対象とした定期的なフリークライミング・スクールの実践
○高梨 美奈 たかなし みな 、
 
小林 幸一郎、木本 多美子
 
(NPO法人 モンキーマジック) 

P-42:電力需給対策による節電が視覚障害者の安全・安心に及ぼす影響 視覚障害当事者に対するアンケート調査–
○中野 泰志 なかの やすし
 
宮地 恵美(以上、慶應義塾大学)、吉野 中(明星大学)、花井 利徳(明星大学)

P-43:駅の明るさ補足調査-LED化された駅の評価-
○田邉 泰弘 たなべ やすひろ (弱視者問題研究会)

P-44:北海道眼科医会主催の視覚障害者及び医療関係者向け講習会〜10年間の変遷〜
○佐々木 博紀 ささき ひろのり 
 加藤 千智(以上、公益財団法人 北海道盲導犬協会) 

P-45:七沢更生ライトホーム利用者の運動量について
○末田 靖則 すえだ やすのり
 
渡辺 文治、矢野 季弘、齋藤 泰章、小野 正樹
 
(以上、七沢更生ライトホーム)

P-46:医療機関における障害者支援に関する一考察 〜視覚障害者の医療受診に関する調査から〜
○小銭寿子 こぜに ひさこ (名寄市立大学)
 
上井奈穂美 (札幌徳州会病院)、吉田重子 (北海道高等盲学校)

P-47:地域社会福祉協議会との連携により開催した視覚障害者支援活動の実践報告
○坂部 司 さかべ つかさ (NPO法人愛知視覚障害者援護促進協議会)
 高柳泰世(NPO法人愛知視覚障害者援護促進協議会、本郷眼科・神経内科)
 山本 潔(NPO法人愛知視覚障害者援護促進協議会)
 加藤浩司、斎藤真理子((社福)中部盲導犬協会盲導犬総合訓練センター)
 栗田真文、高木美沙((社福)新城市社会福祉協議会)

P-48中途視覚障害者の早期支援の問題  〜7症例の支援探索経路からの分析〜
○麻野井 千尋 あさのい ちひろ (東京ライトハウス)
 小田 浩一 (東京女子大学)

P-49:ロービジョン教室で行った日帰りバス旅行
○木下 雄貴 きのした ゆうき 
 
柴内 佑一郎、宮本 康平、出田 隆一(出田眼科病院)

P-50:北九州市における中途視覚障害者へのリハビリテーションの変遷と展望
○武田 貴子 (たけだ たかこ) 
 
伊東 良輔、中村 龍次、柴垣
 
(社会福祉法人 北九州市福祉事業団)

P-51:ロービジョン外来受診を契機に自立への一歩を踏み出した一症例
○相馬 睦 そうま むつみ 
 杉谷 邦子、江口 万祐子、鈴木 利根、筑田 眞
(獨協医科大学越谷病院眼科) 

 P-52「鹿児島心の健康講座 ~リハ協の人的ネットワークの活用」
○良久万里子 らく まりこ (鹿児島県視聴覚障害者情報センター)
 
田中桂子(先端医療センター視覚再生研究チーム・橋村メンタルクリニック)

P-53:地域の中での当事者グループ支援について
○箭田 裕子 やだ ゆうこ 
 
後藤 明宏 (以上、社会福祉法人武蔵野 生活リハビリサポートすばる)

P-54:視覚障害のある人から自由回答形式で聞き取ったニーズの変動性
○小田 浩一 おだ こういち
 
高橋 あおい(以上、東京女子大学大学院)
 
仲泊 聡 (国立障害者リハビリテーションセンター病院)

P-55就労経験のない視覚障害者に対する職業興味の把握について
○石川 充英 いしかわ みつひで 
 
山崎 智章、小原 美沙子、大石 史夫、濱 康寛、長岡 雄一
 
(東京都視覚障害者生活支援センター)

P-56コミュニティワーク理論を応用した視覚障害リハビリテーションサービスの地域への普及についての一考察-高知県での実践を中心として-
○吉野 由美子 よしの ゆみこ (視覚障害リハビリテーション協会)

P-57視覚障害のある私たちがコーチングを用いて実現したいこと
○長峰 美枝 ながみね よしえ
 
佐藤 喜代美、久保田 道子(日本視覚障害者コーチ協会)
 

【支援機器・ITサポート】

P-58:3次元音響を用いた聴覚空間認知訓練システム正式版リリースについての報告
○清野 明日美 せいの あすみ
 
小室 和史、赤井澤 博貴、大内 誠(以上、東北福祉大学)
 関 喜一(産業技術総合研究所)、岩谷 幸雄(東北学院大学)

P-59:視覚障害者のテレビドラマの視聴における音声解説の工夫についての検討
○角 めぐみ かど めぐみ 
(国立障害者リハビリテーションセンター 学院 視覚障害学科)
 
植坂 友理(東京大学 教育学研究科)

P-60:円グラフ・帯グラフの触読に関する研究
○荒木 康輔 あらき こうすけ (新潟大学大学院自然科学研究科)
 渡辺 哲也 (新潟大学工学部福祉人間工学科)

P-61:タッチパネルにおける非視覚的探索に触覚ガイドが与える効果
○森野 太郎 もりの たろう (新潟大学大学院自然科学研究科)
 渡辺 哲也 (新潟大学工学部福祉人間工学科)

P-62:視覚障害者用EPUB閲覧ソフトの開発と評価 -教材におけるEPUBファイルの活用を目指して-
○野澤 しげみ のざわ しげみ 
 長岡 英司(以上、,筑波技術大学)、稲葉 妙子(社会福祉法人 日本盲人会連合)、
 田中 直子、鈴木 志寿香、小野瀬 正美、納田 かがり(以上、筑波技術大学)

P-63:触る星座早見盤の開発とその評価
○矢島 正志 (やじま まさし) 新潟大学大学院自然科学研究科
 渡辺 哲也 新潟大学工学部福祉人間工学科

P-64:視覚障害者におけるタッチスクリーン端末の利用および操作に関する調査
○三浦 貴大(みうら たかひろ)1),2)
 
ムルタダ エルジャイラニ3), 松坂 治男(まつざか はるお)4),坂尻 正次(さかじり まさつぐ)4),巽 久行(たつみ ひさゆき)4),小野 束(おの つかさ)4)
  1) 東京大学 大学院 情報理工学系研究科  2) 独立行政法人 産業技術総合研究所
  3) 筑波技術大学 保健科学部  4) 筑波技術大学 大学院 技術科学研究科

P-65:立体コピーにおける触知線記号の線幅の弁別閾に関する研究
○峰田 晃平 みねた こうへい (新潟大学大学院自然科学研究科)
 渡辺 哲也 (新潟大学工学部福祉人間工学科)

P-66:盲ろう者のコンピュータ利用における点字入力インタフェースの有用性と課題
○大河内 直之 おおこうち なおゆき (東京大学先端科学技術研究センター)

 

【視機能・眼光学・他】 

P-67視覚障害者特性における主要10主成分の特定
○仲泊聡 なかどまり さとし
 
西田朋美、岩波将輝
 
(国立障害者リハビリテーションセンター病院第二診療部)

P-68:矯正眼鏡以外の視覚補助具の使用が有効である視力についての検討
○星川 じゅん ほしかわ じゅん、
 
京子、高取 昌江 
 
(かがわ総合リハビリテーションセンター)

P-69重度視覚障害者のための視力検査表の検討 ― The Berkeley Rudimentary Vision Test とLandolt-Cとの比較 -
○三輪 まり枝 みわ まりえ 
 
岩波 将輝 (以上、国立障害者リハビリテーションセンター病院 第二診療部)
水木 信久 (横浜市立大学医学部 眼科)
山田 明子、小松 真由美、仲泊 聡、西田 朋美
(以上、国立障害者リハビリテーションセンター病院 第二診療部)

P-70:網膜色素変性症における羞明生起の波長特性
○山田 明子 やまだ あきこ 
 仲泊 聡、西田 朋美、岩波 将輝、三輪 まり枝、西脇 友紀
 
(以上、国立障害者リハビリテーションセンター病院)
 
靱負 正雄、新井田 孝裕(以上、国際医療福祉大学 保健医療学部 視機能療法学科) 

P-71:黄斑疾患のある方への、クロスシリンダー法による乱視検査の精度について
○山中 幸宏 やまなか ゆきひろ、
 
相沢 学、佐々博昭 (株式会社朝倉メガネ)

P-72乱視測定における結果の精度と信頼性の検討
○坂本正明 さかもと まさあき 1
 
山中幸宏12、東川陽平1、高橋良1、松本一輝1、進藤真紀1、島充子1
 
*1:東京医薬専門学校 *2:株式会社朝倉メガネ

2013年5月10日

回 西暦      開催地    会場                                     備考
  1     1992     新宿区    戸山サンライズ
  2     1993    新宿区     戸山サンライズ
  3     1994     横浜市   障害者スポーツ文化センター
  4     1995    千葉市     障害者職業総合センター
  5     1996    大阪市     大阪市立労働会館
  6     1997     横浜市     障害者スポーツ文化センター
  7     1998    千葉市      障害者職業総合センター
  8     1999     所沢市      国リハ学院
  9     2000    大阪市     大阪コロナホテル
10     2001    名古屋  名古屋国際会議場
11      2002    横浜        ウィリング横浜
12    2003     神戸        神戸国際会議場
13     2004    千葉         障害者職業総合センター
14     2005     神戸        神戸国際会議場                      LV学会合同会議
15     2006    杉並区    東京女子大                              LV学会合同会議
16     2007    大阪        大阪国際交流センター          LV学会合同会議
17     2008    仙台        仙台市医師会館
                                                                     大会長       事務局長
18     2009    高知      高知県立ふくし交流プラザ    吉野 由美子
19     2010     春日井  中部大学                           高柳 泰世      田中 正之
20     2011     島原     島原復興アリーナ             高橋 広         永井 和子
21      2012     所沢      国リハ学院                     小林 章         仲泊 聡
22    2013      新潟     チサンホテル新潟          安藤 伸朗    渡辺 哲也
                ときめいと(新潟大駅南キャンパス)

2013年5月8日

■ 6月21日(金)プレカンファレンス  
                                            会場:ときめいと(2階)

13:20~    受付開始 (ときめいと)

13:40~16:40 【関連企画1】歩行訓練士情報交換会
        (会場:ときめいと講義室A)

 16:50~17:40 【特別企画1】歩行訓練の将来
        (会場:ときめいと講義室A)
  山田 幸男(信楽園病院/NPO法人 障害者自立支援センター オアシス)
  清水 美知子(歩行訓練士),
        松永 秀夫(新潟県視覚障害者福祉協会) 
        http://andonoburo.net/on/2010

17:50~18:50 【視覚障害リハビリテーション協会各種委員会】
  (会場:ときめいと講義室A、ミーティングルームA)

19:00~21:00 【視覚障害リハビリテーション協会理事会】
  (会場:ときめいと講義室A)

=================================

 

■ 6月22日(土)大会1日目 
                                  
会場:チサンホテル(4階)/ときめいと(2階)

8:30~ 受付開始   

9:00~9:10 【開会式】 

9:10~10:00 【口頭発表 1)一般講演】 
                            ※発表者のみ掲載しています。  
         
(会場:チサンホテル 4階 越後の間/東)  
 座長:田中 雅之(名古屋市総合リハビリテーション事業団)     
                仲泊 聡(国立障害者リハビリテーションセンター病院)
 1.震災半年後以降に多数が亡くなられていた視覚障害者
   加藤 俊和(全国視覚障害者情報提供施設協会)
 2.わが国における盲ろう者の実態についての調査~身体障害者手帳の交付状況をもとに~
   前田 晃秀(東京都盲ろう者支援センター・筑波大学人間総合科学研究科)
 3.盲ろう者のより安全な単独歩行を実現するために行った盲導犬貸与の事例報告
   益野 健平(公益財団法人 日本盲導犬協会)
 4.中間型アウトリーチ支援の実践可能性
   西脇 友紀(国立障害者リハビリテーションセンター病院)
 5.視覚障害者に対する化粧療法の可能性~社会復帰に有効にはたらいた一例~
   松下 惠(ケアメイク*リハビリテーション協会)   

10:00~10:50 【特別講演1 テーマ「技」】
 座長:小田 浩一(東京女子大学)
 「視覚障がい者はどうして支援機器を使わないのか?」
   林 豊彦(新潟大学教授 工学部福祉人間工学科) 
   http://andonoburo.net/on/1995

10:50~11:40 【特別企画2】
 「視覚障害者とスマートフォン」
   渡辺 哲也 (新潟大学工学部 福祉人間工学科)
   http://andonoburo.net/on/2014

11:55~12:45 【ランチョンセミナー】 
              昼食付講演(協賛:新潟ロービジョン研究会2013)
    各会場に弁当を150食用意します。数に限りがあること承知下さい

 会場1(チサンホテル越後の間(東))
  ●最新の眼科医療とロービジョンケア
   「ここまで進化している!眼科の検査と治療の最前線」
     長谷部 日 (新潟大学医学部講師・眼科医)
    http://andonoburo.net/on/1981

   「医療のなかでのロービジョンケアの役割」
     新井 千賀子 (杏林大学・視能訓練士)
    http://andonoburo.net/on/1987

 会場2(ときめいと講義室A・B)
  ●「『生きる』を変える,携帯端末と視覚リハ事情」
    三宅 琢(Gift Hands),氏間 和仁(広島大学) 
                 http://andonoburo.net/on/1967

12:55~13:55 【視覚障害リハ協会総会】
   総会、表彰式、次回大会案内 

14:15~15:05 【口頭発表 2)特集スマートサイト】
                            ※発表者のみ掲載しています。
  (会場:チサンホテル 4階 越後の間/東)   
   座長:川瀬 和秀(岐阜大学)      
                張替 涼子(新潟大学)

 1.仙台・宮城版スマートサイトの仕組みと経過
   佐渡 一成(さど眼科)
 2.北海道地域におけるスマートサイトモデルの展開
   永井 春彦(勤医協札幌病院眼科)
 3.岡山県版リーフレット「かけはし」の報告
   守本 典子(岡山大学眼科・岡山県視覚障害を考える会)
 4.アメリカ合衆国の視覚障害リハビリテーション施設における「スマートサイト」活用の現状調査
   伊東 良輔(社会福祉法人北九州市福祉事業団)  

15:05~15:55 【特別講演2 テーマ「心」】
   座長:吉野 由美子(視覚障害リハビリテーション協会)
 「視覚障害者に対するこころのケア」
  山田 幸男(信楽園病院/NPO法人 障害者自立支援センター オアシス)
  http://andonoburo.net/on/2000

16:00~18:00 【ポスター発表】
     http://andonoburo.net/on/1901

  会場1:ときめいと講義室A・B(42題)
  会場2:チサンホテル越後の間(東)(30題)
 討論時間 奇数演題:16:00〜17:00
      偶数演題:17:00〜18:00

17:10~18:00 【関連企画2】視能訓練士講習会
 (ときめいとミーティングルームA)
  視能訓練士のみ対象

18:10~19:00 【関連企画3】地域ブロックの会
  会場:ときめいと講義室 ロビー 

19:10~21:00 【懇親会】
 (チサンホテル越後の間 東西)
  http://andonoburo.net/on/2029

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■ 6月23日(日)大会2日目  
                            会場:チサンホテル(4階)/ときめいと(2階)

8:30~ チサンホテル越後の間(東)開場
8:40~ ときめいと講義室AB 開場

9:00~10:50 【招待講演 テーマ「体」】
 市民公開講座(共催:新潟ロービジョン研究会2013)
    座長:安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
 1.「iPS細胞を用いた網膜再生医療」 
          高橋 政代(理化学研究所)
     http://andonoburo.net/on/1955
     

 2.「網膜色素変性、治療への最前線」
          山本 修一(千葉大学眼科・教授)
     http://andonoburo.net/on/1961

   講演会場(登録者):チサンホテル越後の間(東)
   ビデオ中継会場(非登録者):ときめいと講義室A・B

11:10~12:00 【特別企画3】
「盲学校での中途視覚障害者支援」
  司会:小西 明(新潟県立新潟盲学校 校長)
  話題提供:中村 信弘(秋田県立盲学校 校長)
  情報提供:田邊 佳実
  (日本ライトハウス/視覚障害生活訓練指導者養成課程研修生)
   http://andonoburo.net/on/2024

12:00~13:10 【シンポジウム】
「視覚障害者の就労支援」
  司 会:星野 恵美子(新潟医療福祉大学)
  話題提供:小島 紀代子(NPO法人オアシス)
       清水 晃 (新潟県上越市)
       今野 靖(新潟公共職業安定所)

       工藤 正一(NPO法人タートル)
  http://andonoburo.net/on/2005

 

13:10~13:20 【閉会式】 

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【機器展示】(一般開放)(ときめいと多目的室)
 6月22日(土)10:00~18:00、23日(日)9:00~12:00
  ケージーエス株式会社・東海光学株式会社・有限会社アットイーズ
  株式会社新潟眼鏡院・日本テレソフト・株式会社インサイト
 (株)タイムズコーポレーション・シナノケンシ株式会社
 (株)ケイメイ・アイネット株式会社・(株)西澤電機計器製作所
  Gift Hands・三菱電機株式会社(京都製作所営業部)
 (株)エッシェンバッハ光学ジャパン
  パナソニック株式会社(AVCネットワークス社)
  日本盲導犬協会・有限会社読書工房・ケアメイクリハビリテーション協会
   (申し込み順)

【盲導犬体験コーナー】(一般開放)(ときめいと多目的室)
  6月22日(土)10:00~18:00,6月23日(日)9:00~12:00

 

2013年4月23日

済生会新潟第二病院眼科で、1996年(平成8年)6月から毎月行なっている勉強会の案内です。参加出来ない方は、近況報告の代わりにお読み下さい。

 案内 第207回(13‐05月)済生会新潟第二病院 眼科勉強会
  演題:「インクルーシブ教育システム構築と視覚障害教育 〜盲学校に求められるもの〜」
  講師:小西 明 (新潟県立新潟盲学校:校長)
    日時:平成25年5月8日(水)16:30 ~ 18:00 
    場所:済生会新潟第二病院 眼科外来

【抄録】
 1.ノーマライゼーション
 我が国では、昭和56年(1981)の国際障害者年を契機に、ノーマライゼーションの用語が一般的に使用されるようになり、次第に福祉政策に取り入れられるようになった。それに先立ち、視覚障害児の教育におけるインテグレーション(統合教育)は昭和40年代半ばから始まり、ノーマライゼーションの一環として進められていた。しかし、インテグレーションでは、健常児と視覚障害児が同じ学校の同じクラスで過ごすことのみがクローズアップされ、個々の障害の状態を把握し、ニーズに応じた能力を伸ばしていくために必要な支援をプログラムすることができていなかった。その後、平成7年(1995)になって、総理府(現:内閣府)の障害者プラン ~ノーマライゼーション7か年戦略~ が発表され、国をはじめ公的機関の姿勢が明確に示されるようになった。

 2.「障害者の権利に関する条約」をめぐる動向
 平成18年(2006)年12月に、国際的な動きとして「障害者の権利に関する条約」が国連で採択された。我が国では、批准に向けて政府で検討がなされ、その一環として平成21年12月に、内閣府に障がい者制度改革推進本部が設置された。本部の障がい者制度改革推進会議において、平成22年6月「障害者制度改革の推進のための基本的な方向について」が閣議決定された。教育関係分野では、①インクルーシブ教育の理念②子どもの特性に応じた教育実現のための具体的方策について期限を定め策定された。
 条約批准に向け国内法の整備が進められ、文部科学省では平成22年7月中央教育審議会(以下:中教審)に「特別支援教育の在り方に関する特別委員会」(以下:特特委員会)が設置された。同年12月に、特特委員会で論点整理のとりまとめが行われ、平成23年5月には合理的配慮ワーキンググループが設置された。同年8月には障害者基本法の改正があり、インクルーシブ教育の理念と方向性が示された。さらに、平成24年7月には「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)」が中教審よりなされた。

 3.「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)」概要
   ①共生社会の形成にむけて 
  ②就学相談・就学先決定の在り方について 
  ③障害のある子どもが十分に教育を受けられるための合理的配慮及びその基礎となる環境整備 
  ④多様な学びの場と学校間連携等の推進  ⑤特別支援教育の充実させるための教職員の専門性向上

 4.盲学校に求められているもの
 これからのインクルーシブ教育システム構築に向けて、盲学校には次にあげる課題が求められている。①早期からの教育相談 ②行政等への分かりやすい情報提供 ③特別支援学級等地域資源との連携構築 ④交流及び共同学習、地域社会との連携 ⑤一人一人が生きる指導の充実とそのための専門性の向上 など。 
  今回は、インクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育(視覚障害教育)の課題と、課題解決のための方策として当校が取り組んでいる交流及び共同学習について紹介したい。

【略歴】
 1977年 新潟県立新潟盲学校教諭
 1992年 新潟県立はまぐみ養護学校教諭
 1995年 新潟県立高田盲学校教頭 
 1997年 新潟県立教育センター教育相談・特殊教育課長
 2002年 新潟県立高田盲学校校長
 2006年 新潟県立新潟盲学校校長

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 興味があって参加可能な方は、遠慮なくご参加下さい。どなたでも大歓迎です。(参加無料、事前登録なし、保険証不要)。ただし、お茶等のサービスもありません。
 悪しからず。

 今回の勉強会の一部は、「新潟大学工学部渡辺研究室」と「新潟市障がい者ITサポートセンター」のご協力によりネット配信致します。以下のURLにアクセスして下さい。下記のいずれでも視聴できます。
   http://www.ustream.tv/channel/niigata-saiseikai
   http://nitsc.eng.niigata-u.ac.jp/saiseikai/

 録画はしておりません。当日の視聴のみ可能です。

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『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』

 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。
 眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。

   日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
   場所:済生会新潟第二病院眼科外来

*勉強会のこれまでの報告は、下記でご覧頂けます。
 1)ホームページ「すずらん」
  新潟市西蒲区の視覚に障がいのある人とボランティアで構成している  音声パソコン教室ホームページ
  http://www11.ocn.ne.jp/~suzuran/saisei.html

 2)済生会新潟第二病院 ホームページ
  http://www.ngt.saiseikai.or.jp/02/ganka/index5.html

 3)安藤 伸朗 ホームページ
  http://andonoburo.net/

 

【今後の済生会新潟第二病院眼科 勉強会 & 研究会】

 平成25年6月12日(水)16:30~18:00
   「視覚障害グループセラピーの考察」
      小島 紀代子 (NPOオアシス)

 平成25年6月21(金)~23日(日)
  第22回視覚リハビリテーション研究発表大会(兼 新潟ロービジョン研究会2013)
  最新情報 http://andonoburo.net/on/1690 
  ホームページ:http://www.jarvi2013.net/ 
  参加申し込み:http://www.jarvi2013.net/sanka

  平成25年7月10日(水)16:30 ~ 18:00
   「新潟盲学校弁論大会 イン 済生会」

 平成25年8月7日(水)16:30 ~ 18:00

  「楽しい外出をサポートします! ~『同行援護』その効果とは!?~」
     奥村 京子 (社会福祉法人新潟市社会福祉協議会)